JP3344373B2 - 移動体パケット通信システム - Google Patents
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- Communication Control (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
に関し、特に、パケットデータ通信を行う際のデータ転
送制御を行う移動通信システムに関する。
に関し、特に、パケットデータ通信を行う際のデータ転
送制御を行う移動通信システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】広帯域周波数においてスプレッドスペク
トラム方式における拡散コードを各通信に割り当てるＣ
ＤＭＡ（code division multiple access；符号分割
多元接続）方式を使用した移動通信システムに、パケッ
ト通信を導入する場合、パケット通信のトラフィック特
性を考慮する必要がある。移動通信システムにおける、
パケットデータは、コンピュータ等の端末に接続された
ＰＨＳ端末もしくは携帯電話端末等の移動機（移動局）
から基地局（ＢＳ）に無線送信され、該基地局、基地局
制御局（ＭＳＣ）、パケット用ゲートウェイ等を介して
インターネット、ＬＡＮ等のパケット通信網に送信され
る。
トラム方式における拡散コードを各通信に割り当てるＣ
ＤＭＡ（code division multiple access；符号分割
多元接続）方式を使用した移動通信システムに、パケッ
ト通信を導入する場合、パケット通信のトラフィック特
性を考慮する必要がある。移動通信システムにおける、
パケットデータは、コンピュータ等の端末に接続された
ＰＨＳ端末もしくは携帯電話端末等の移動機（移動局）
から基地局（ＢＳ）に無線送信され、該基地局、基地局
制御局（ＭＳＣ）、パケット用ゲートウェイ等を介して
インターネット、ＬＡＮ等のパケット通信網に送信され
る。
【０００３】ところで、パケット（データ）通信は、音
声通信よりも、データ流（データストリーム）のバース
ト性が強い。
声通信よりも、データ流（データストリーム）のバース
ト性が強い。
【０００４】そして、高い転送レートで、データ転送が
可能な場合には、急激なデータ転送レートの変化が発生
する。すなわち、データ流の変化が量的、時間的に激し
い変化が発生する。
可能な場合には、急激なデータ転送レートの変化が発生
する。すなわち、データ流の変化が量的、時間的に激し
い変化が発生する。
【０００５】また、ＣＤＭＡ通信方式は、通信に伴う干
渉量と信号量の比や、フレームエラー率を観測すること
により、新たな通信を許可したり（チャネルアサイ
ン）、送信電力制御を行っている。
渉量と信号量の比や、フレームエラー率を観測すること
により、新たな通信を許可したり（チャネルアサイ
ン）、送信電力制御を行っている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パケッ
ト通信のようにデータ流の変化が量的、時間的に激しく
変動して発生する場合には、基地局が測定した値に基づ
き制御を逐次的に行うということが困難になる場合があ
る。
ト通信のようにデータ流の変化が量的、時間的に激しく
変動して発生する場合には、基地局が測定した値に基づ
き制御を逐次的に行うということが困難になる場合があ
る。
【０００７】各端末（ＴＥ）すべてが、自己申告する最
高帯域幅を使用した場合、無線区間は輻輳状態となり、
正常に通信が出来なくなる。これは、すべてのチャネル
が同時に最高帯域でデータ通信を行うという確率は極め
て低いということを想定しているためであり、ある程度
チャネル数が大きい場合にはあてはまる。
高帯域幅を使用した場合、無線区間は輻輳状態となり、
正常に通信が出来なくなる。これは、すべてのチャネル
が同時に最高帯域でデータ通信を行うという確率は極め
て低いということを想定しているためであり、ある程度
チャネル数が大きい場合にはあてはまる。
【０００８】しかしながら、パケット通信のように、短
時間（音声通信に比して短い保留時間）に大量なデータ
の送信が行われる場合、複数の端末（ＴＥ）で同時に多
量のデータの転送が行われるという事象が発生する確率
も高くなる。
時間（音声通信に比して短い保留時間）に大量なデータ
の送信が行われる場合、複数の端末（ＴＥ）で同時に多
量のデータの転送が行われるという事象が発生する確率
も高くなる。
【０００９】図６は、従来のデータ転送速度の制御の一
例を模式的に示す図であり、（ａ）は、基地局で観測し
た信号品質、（ｂ）は三台の移動機１、２、３のデータ
転送の帯域を示す図である。最悪のケースについて説明
すると、どの端末も通信していない時（図６のの時
点）には、基地局側で測定した受け入れ可能なデータ転
送量は大きい値を示している。このため、移動機１、
２、３に接続する全ての端末では、各自、その最高帯域
（ＢＷ１、ＢＷ２、ＢＷ３）で通信可能であるものと見
なし、データの送信を開始する（図６の）。その結
果、基地局で測定した干渉量が増大し、基地局側で観測
した通信品質が悪化し、通信が出来ない状態に陥る。
例を模式的に示す図であり、（ａ）は、基地局で観測し
た信号品質、（ｂ）は三台の移動機１、２、３のデータ
転送の帯域を示す図である。最悪のケースについて説明
すると、どの端末も通信していない時（図６のの時
点）には、基地局側で測定した受け入れ可能なデータ転
送量は大きい値を示している。このため、移動機１、
２、３に接続する全ての端末では、各自、その最高帯域
（ＢＷ１、ＢＷ２、ＢＷ３）で通信可能であるものと見
なし、データの送信を開始する（図６の）。その結
果、基地局で測定した干渉量が増大し、基地局側で観測
した通信品質が悪化し、通信が出来ない状態に陥る。
【００１０】このため、全ての端末（ＴＥ）とも、次の
通信契機を失って、通信待ちになり、その結果、該端末
を管理する基地局での測定値は再び良好な状態となり
（図６の）、また、全ての端末（ＴＥ）が通信を開始
する（図６の）。
通信契機を失って、通信待ちになり、その結果、該端末
を管理する基地局での測定値は再び良好な状態となり
（図６の）、また、全ての端末（ＴＥ）が通信を開始
する（図６の）。
【００１１】図６に示すように、全ての端末の最高帯域
でのデータ通信開始、通信品質の悪化による通信待ちに
よる通信品質の良状態への遷移、全ての端末の最高帯域
でのデータ通信開始を繰り返すことになる。
でのデータ通信開始、通信品質の悪化による通信待ちに
よる通信品質の良状態への遷移、全ての端末の最高帯域
でのデータ通信開始を繰り返すことになる。
【００１２】具体的値として、三つの移動機に接続する
端末ＴＥ１、ＴＥ２、ＴＥ３はそれぞれ２０４８ｋｂｐ
ｓの最大転送レートが許容されているものとし、三つの
移動機を管理対象とする基地局は、４０９６ｋｂｐｓま
で受け入れ可能なシステムであるものとする。
端末ＴＥ１、ＴＥ２、ＴＥ３はそれぞれ２０４８ｋｂｐ
ｓの最大転送レートが許容されているものとし、三つの
移動機を管理対象とする基地局は、４０９６ｋｂｐｓま
で受け入れ可能なシステムであるものとする。
【００１３】このとき、三つの端末ＴＥ１、ＴＥ２、Ｔ
Ｅ３が同時にデータ転送を開始すると、基地局には、６
１４４ｋｂｐｓ相当の信号が入力されたことになり、そ
の許容値を大幅に超えたものとなり、基地局では、正常
に信号を受信することはできない。
Ｅ３が同時にデータ転送を開始すると、基地局には、６
１４４ｋｂｐｓ相当の信号が入力されたことになり、そ
の許容値を大幅に超えたものとなり、基地局では、正常
に信号を受信することはできない。
【００１４】このように、データ送信、干渉、休止を繰
り返すという悪循環が発生し、結果として、通信出来る
データ量は、低下してしまう。さらに、場合によって
は、データ転送そのものが出来なくなるという事態も生
じる。
り返すという悪循環が発生し、結果として、通信出来る
データ量は、低下してしまう。さらに、場合によって
は、データ転送そのものが出来なくなるという事態も生
じる。
【００１５】このような悪循環に陥らないように、デー
タ転送の制御を行うことが要請される。また、その際、
一部の端末（ＴＥ）のデータ転送を停止させるのでな
く、均等にサービスを行うことが望ましい。
タ転送の制御を行うことが要請される。また、その際、
一部の端末（ＴＥ）のデータ転送を停止させるのでな
く、均等にサービスを行うことが望ましい。
【００１６】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、データ転送速度
が可変とされるチャネル構造を持つ通信システムにおい
て、データ転送レートを制御することで、輻輳状態等の
発生を回避するデータ転送制御システムを提供すること
にある。
てなされたものであって、その目的は、データ転送速度
が可変とされるチャネル構造を持つ通信システムにおい
て、データ転送レートを制御することで、輻輳状態等の
発生を回避するデータ転送制御システムを提供すること
にある。
【００１７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、端末から移動機を介して基地局側にデータ転送を
開始するにあたり、転送速度を低速側から開始し、前記
基地局は前記基地局での受信品質に基づき前記移動機に
対して前記移動機における転送速度の制御を行なうため
の制御情報を送信し、前記基地局からの制御情報を受け
取った前記移動機において、前記制御情報に基づき、デ
ータ転送の転送速度を設定するとともに、接続する端末
に対してフロー制御を指示する。
明は、端末から移動機を介して基地局側にデータ転送を
開始するにあたり、転送速度を低速側から開始し、前記
基地局は前記基地局での受信品質に基づき前記移動機に
対して前記移動機における転送速度の制御を行なうため
の制御情報を送信し、前記基地局からの制御情報を受け
取った前記移動機において、前記制御情報に基づき、デ
ータ転送の転送速度を設定するとともに、接続する端末
に対してフロー制御を指示する。
【００１８】本発明において、前記基地局からの制御情
報に基づき、前記移動機におけるデータ転送開始の際の
初期転送速度が設定される。
報に基づき、前記移動機におけるデータ転送開始の際の
初期転送速度が設定される。
【００１９】本発明において、前記基地局が、受信信号
の干渉量に基づき、前記移動機に対して転送速度を制御
するための制御情報を送信する。
の干渉量に基づき、前記移動機に対して転送速度を制御
するための制御情報を送信する。
【００２０】また本発明においては、前記基地局が、受
信信号の干渉量に基づき、新たにデータ転送を開始する
移動機に対して初期転送速度もしくは転送開始不可を通
知するとともに、現在データ転送を行なっている移動機
に対して転送速度をいくつに設定するかに関する制御情
報を送信する。
信信号の干渉量に基づき、新たにデータ転送を開始する
移動機に対して初期転送速度もしくは転送開始不可を通
知するとともに、現在データ転送を行なっている移動機
に対して転送速度をいくつに設定するかに関する制御情
報を送信する。
【００２１】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明は、可変データ転送速度を可能とす
るチャネル構造を持つ通信システムにおいて、移動機か
らあるチャネルのデータ通信を開始する場合にあたり、
その転送レートを基地局側での受信品質に基づき設定制
御するものである。
に説明する。本発明は、可変データ転送速度を可能とす
るチャネル構造を持つ通信システムにおいて、移動機か
らあるチャネルのデータ通信を開始する場合にあたり、
その転送レートを基地局側での受信品質に基づき設定制
御するものである。
【００２２】高い転送レートで送信することは、高い送
信パワーで送信することであり、他チャネルへの干渉量
を増やす。短時間に大きな干渉量の変動が生じると、観
測と制御のサイクルが有効に働かず、実効的データ転送
レートが低下することになる。
信パワーで送信することであり、他チャネルへの干渉量
を増やす。短時間に大きな干渉量の変動が生じると、観
測と制御のサイクルが有効に働かず、実効的データ転送
レートが低下することになる。
【００２３】そこで、本発明は、端末及び移動局におけ
るデータ転送レートを、基地局側における干渉量の観測
値に基づいて設定するようにしたものである。
るデータ転送レートを、基地局側における干渉量の観測
値に基づいて設定するようにしたものである。
【００２４】本発明においては、移動機は、端末からの
データを基地局側にデータ転送するに際して、転送速度
を低速側から始め、基地局は、受信信号の品質に基づき
前記移動機に対して転送速度の設定制御を行なうための
制御情報を送信する。
データを基地局側にデータ転送するに際して、転送速度
を低速側から始め、基地局は、受信信号の品質に基づき
前記移動機に対して転送速度の設定制御を行なうための
制御情報を送信する。
【００２５】移動機は、基地局からの制御情報に基づ
き、データ転送開始の際の初期転送速度を設定する。
き、データ転送開始の際の初期転送速度を設定する。
【００２６】本発明は、その好ましい実施の形態におい
て、基地局が、受信信号の干渉量を測定する手段と、前
記干渉量測定結果に基づき、前記移動機に対して転送速
度を制御するための制御情報を送信する手段と、を備え
る。前記受信信号の干渉量を測定する手段は、受信信号
のビット当たりの受信電力と干渉電力の比を測定する。
て、基地局が、受信信号の干渉量を測定する手段と、前
記干渉量測定結果に基づき、前記移動機に対して転送速
度を制御するための制御情報を送信する手段と、を備え
る。前記受信信号の干渉量を測定する手段は、受信信号
のビット当たりの受信電力と干渉電力の比を測定する。
【００２７】本発明においては、前記干渉量測定結果に
基づき、新たにデータ転送を開始する移動機に対して初
期転送速度もしくは転送開始不可を通知するとともに、
現在データ転送を行なっている移動機に対して転送速度
をいくつに設定するかに関する制御情報を送信する手段
を備える。基地局からの制御情報を受け取った移動機
は、前記制御情報に基づき、データ転送の転送速度を設
定するとともに接続する端末に対してフロー制御を指示
し、設定された転送速度でデータ転送が行なわれる。
基づき、新たにデータ転送を開始する移動機に対して初
期転送速度もしくは転送開始不可を通知するとともに、
現在データ転送を行なっている移動機に対して転送速度
をいくつに設定するかに関する制御情報を送信する手段
を備える。基地局からの制御情報を受け取った移動機
は、前記制御情報に基づき、データ転送の転送速度を設
定するとともに接続する端末に対してフロー制御を指示
し、設定された転送速度でデータ転送が行なわれる。
【００２８】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は、本発明の一実施例の全体のシステ
ム全構成を示す図である。図１を参照すると、移動通信
システムは、ターミナル装置（ＴＥ）、該ターミナル装
置に接続する移動機（ＭＴ）、基地局システム（ＢＳ
Ｓ）、移動交換局（ＭＳＣ）、ゲートウェイＭＳＣ（Ｇ
ＭＳＣ）を含む。Ｕｍは無線インタフェース、ＰＤＮは
パケットデータ網を示している。なお、パソコン等のタ
ーミナル装置からデータを送信する場合、端末から送出
されたパケットは、ゲートウェイＭＳＣ（ＧＭＳＣ）に
送られ、また着信パケットは、ゲートウェイＭＳＣ（Ｇ
ＭＳＣ）においてＩＰアドレス等に基づく内部アドレス
に基づき、端末位置管理機能（Location Register）等
によって、基地局が選択され、移動機までパケットが届
けられ、移動機から端末に渡される。
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は、本発明の一実施例の全体のシステ
ム全構成を示す図である。図１を参照すると、移動通信
システムは、ターミナル装置（ＴＥ）、該ターミナル装
置に接続する移動機（ＭＴ）、基地局システム（ＢＳ
Ｓ）、移動交換局（ＭＳＣ）、ゲートウェイＭＳＣ（Ｇ
ＭＳＣ）を含む。Ｕｍは無線インタフェース、ＰＤＮは
パケットデータ網を示している。なお、パソコン等のタ
ーミナル装置からデータを送信する場合、端末から送出
されたパケットは、ゲートウェイＭＳＣ（ＧＭＳＣ）に
送られ、また着信パケットは、ゲートウェイＭＳＣ（Ｇ
ＭＳＣ）においてＩＰアドレス等に基づく内部アドレス
に基づき、端末位置管理機能（Location Register）等
によって、基地局が選択され、移動機までパケットが届
けられ、移動機から端末に渡される。
【００２９】図２は、本発明の一実施例における移動機
（ＭＴ）と基地局システム（ＢＳＳ）の構成を示してい
る。移動機（ＭＴ）１０は、基地局２０との無線送受信
を行なうＭＴ無線対応部１１と、端末装置３０とのデー
タの送受を行なうＭＴデータ転送部１２と、ＭＴ観測部
１３と、ＭＴ制御部１４とを備えて構成される。基地局
（ＢＳＳ）２０は、移動機１０と無線送受信を行なうＢ
ＳＳ無線対応部２１と、ＢＳＳ無線対応部２１と移動交
換局（ＭＳＣ）等とのデータ転送を行なうＢＳＳデータ
転送部２２と、受信信号品質を観測するＢＳＳ観測部２
３と、ＢＳＳ制御部２４とを備えて構成される。
（ＭＴ）と基地局システム（ＢＳＳ）の構成を示してい
る。移動機（ＭＴ）１０は、基地局２０との無線送受信
を行なうＭＴ無線対応部１１と、端末装置３０とのデー
タの送受を行なうＭＴデータ転送部１２と、ＭＴ観測部
１３と、ＭＴ制御部１４とを備えて構成される。基地局
（ＢＳＳ）２０は、移動機１０と無線送受信を行なうＢ
ＳＳ無線対応部２１と、ＢＳＳ無線対応部２１と移動交
換局（ＭＳＣ）等とのデータ転送を行なうＢＳＳデータ
転送部２２と、受信信号品質を観測するＢＳＳ観測部２
３と、ＢＳＳ制御部２４とを備えて構成される。
【００３０】図３は、本発明の一実施例における移動機
から基地局への上り制御シーケンスを示す図である。図
４は、本発明の一実施例におけるデータ転送制御の時間
推移の一例を示す図である。
から基地局への上り制御シーケンスを示す図である。図
４は、本発明の一実施例におけるデータ転送制御の時間
推移の一例を示す図である。
【００３１】図２乃至図４を参照して、本発明の一実施
例の動作について説明する。
例の動作について説明する。
【００３２】基地局２０のＢＳＳ観測部２３では、信号
のビット当たりの受信電力と干渉電力の比（Ｅｂ／Ｉ
ｏ）を測定することで、基地局２０がデータ受け入れ可
能かどうかの測定を行なう。Ｅｂ／Ｉｏが大きい値のと
き信号品質が高いことを示し、Ｅｂ／Ｉｏが小さい値の
とき信号品質が低いことを示す。
のビット当たりの受信電力と干渉電力の比（Ｅｂ／Ｉ
ｏ）を測定することで、基地局２０がデータ受け入れ可
能かどうかの測定を行なう。Ｅｂ／Ｉｏが大きい値のと
き信号品質が高いことを示し、Ｅｂ／Ｉｏが小さい値の
とき信号品質が低いことを示す。
【００３３】基地局２０は、Ｅｂ／Ｉｏに対応した測定
値（観測値）を制御情報として、ＢＳＳ無線対応部２１
から、必要な移動機１０に送る（図３の観測値放送
）。
値（観測値）を制御情報として、ＢＳＳ無線対応部２１
から、必要な移動機１０に送る（図３の観測値放送
）。
【００３４】移動機（ＭＴ）１０では、制御情報を受け
取ったＭＴ観測部１３は、ＭＴ制御部１４に制御情報
（観測値）を通知し（図３の）、これを受けたＭＴ制
御部１４は、データ転送部１２に転送速度変換等を指示
し（図３の）、ターミナル装置（ＴＥ）に該データ転
送速度に従ったフロー制御指示を行い（図３の）、設
定された転送速度でデータ転送が行なわれる（図３の
）。
取ったＭＴ観測部１３は、ＭＴ制御部１４に制御情報
（観測値）を通知し（図３の）、これを受けたＭＴ制
御部１４は、データ転送部１２に転送速度変換等を指示
し（図３の）、ターミナル装置（ＴＥ）に該データ転
送速度に従ったフロー制御指示を行い（図３の）、設
定された転送速度でデータ転送が行なわれる（図３の
）。
【００３５】ＭＴデータ転送部１２への転送速度の指示
は、例えば表１のようなものとされる。
は、例えば表１のようなものとされる。
【００３６】
【表１】
【００３７】基地局２０では、最大４０９６ｋｂｐｓ相
当のＥｂ／Ｉｏが処理できるものとする。またシステム
として、基地局での受信が３５００ｋｂｐｓから４０９
６ｋｂｐｓの間になるように制御するものとする。
当のＥｂ／Ｉｏが処理できるものとする。またシステム
として、基地局での受信が３５００ｋｂｐｓから４０９
６ｋｂｐｓの間になるように制御するものとする。
【００３８】基地局は、表２に示すように、受信品質に
応じて、制御情報（制御１〜３）を移動機に送信する。
応じて、制御情報（制御１〜３）を移動機に送信する。
【００３９】
【表２】
【００４０】図４に示すように、基地局からは制御情報
として表２の制御１が送出されているものとして説明す
る。
として表２の制御１が送出されているものとして説明す
る。
【００４１】時刻（時間ステップ）Ｔ１で、複数の移動
機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３がデータ転送を同時に始めた
とする。移動機は、初めデータ転送速度［１］（６４ｋ
ｂｐｓ）からデータ転送を始めるため、基地局では、１
９２ｋｂｐｓの受信を行う。
機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３がデータ転送を同時に始めた
とする。移動機は、初めデータ転送速度［１］（６４ｋ
ｂｐｓ）からデータ転送を始めるため、基地局では、１
９２ｋｂｐｓの受信を行う。
【００４２】基地局では、まだ充分データを受け入れる
ことができるため、制御情報を制御１のままとする。
ことができるため、制御情報を制御１のままとする。
【００４３】移動機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３は、 ・時刻Ｔ２では転送速度［２］（１２８ｋｂｐｓ）、 ・時刻Ｔ３では転送速度［３］（２５６ｋｂｐｓ）、 ・時刻Ｔ４では転送速度［４］（５１２ｋｂｐｓ）、 ・時刻Ｔ５では転送速度［５］（１０２４ｋｂｐｓ）、 の順に速度を上げる。
【００４４】移動機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３は、時刻Ｔ
６では、いずれも転送速度［６］（１５３６ｋｂｐｓ）
となり、その結果、基地局では、４６０８ｋｂｐｓの受
信となり、４０９６ｋｂｐｓを越えるので、制御情報
を、表２の制御３として、移動機のデータ転送を抑える
ように制御する。
６では、いずれも転送速度［６］（１５３６ｋｂｐｓ）
となり、その結果、基地局では、４６０８ｋｂｐｓの受
信となり、４０９６ｋｂｐｓを越えるので、制御情報
を、表２の制御３として、移動機のデータ転送を抑える
ように制御する。
【００４５】基地局からの制御情報を受け取った移動機
ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３では、転送速度［５］（１０２
４ｋｂｐｓ）に下げることで、規定値以下になる。
ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３では、転送速度［５］（１０２
４ｋｂｐｓ）に下げることで、規定値以下になる。
【００４６】そして、時刻Ｔ７で基地局は制御１にす
る。これを受けた移動機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３は、転
送速度［６］（１５３６ｋｂｐｓ）とする。
る。これを受けた移動機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３は、転
送速度［６］（１５３６ｋｂｐｓ）とする。
【００４７】基地局では、４６０８ｋｂｐｓの受信とな
り、４０９６ｋｂｐｓを超えるため、制御情報を表２の
制御３として移動局の転送を抑える。
り、４０９６ｋｂｐｓを超えるため、制御情報を表２の
制御３として移動局の転送を抑える。
【００４８】上記した転送速度の制御を繰り返すこと
で、実質、１０２４ｋｂｐｓと１５３６ｋｂｐｓの中間
の速度で通信を行うことができる。
で、実質、１０２４ｋｂｐｓと１５３６ｋｂｐｓの中間
の速度で通信を行うことができる。
【００４９】次に本発明の第２の実施例について説明す
る。基地局がデータ転送を制御するとききめ細かく制御
すれば、移動局のデータ転送速度は早く安定な速度にな
る。基地局の制御情報の一例を表３に示す。
る。基地局がデータ転送を制御するとききめ細かく制御
すれば、移動局のデータ転送速度は早く安定な速度にな
る。基地局の制御情報の一例を表３に示す。
【００５０】
【表３】
【００５１】図５を参照して、本発明の第２の実施例に
ついて説明する。以下では、基地局からは表３の制御情
報14が送出されているとして説明する。
ついて説明する。以下では、基地局からは表３の制御情
報14が送出されているとして説明する。
【００５２】時刻（時間ステップ）Ｔ１で、移動機ＭＴ
１、ＭＴ２、ＭＴ３がデータ転送を同時に始めたとす
る。
１、ＭＴ２、ＭＴ３がデータ転送を同時に始めたとす
る。
【００５３】移動機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３は、初めデ
ータ転送速度［４］（５１２ｋｂｐｓ）から始めるため
基地局では１５３６ｋｂｐｓの受信を行う。
ータ転送速度［４］（５１２ｋｂｐｓ）から始めるため
基地局では１５３６ｋｂｐｓの受信を行う。
【００５４】基地局ではまだ充分データを受け入れられ
るため制御情報を表３の制御14のままとする。
るため制御情報を表３の制御14のままとする。
【００５５】移動機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３は、時刻Ｔ
２で転送速度［５］（１０２４ｋｂｐｓ）にする。
２で転送速度［５］（１０２４ｋｂｐｓ）にする。
【００５６】移動機ＭＴ１、ＭＴ２、ＭＴ３において、
時刻Ｔ３で転送速度［６］（１５３６ｋｂｐｓ）とする
と、基地局では、４６０８ｋｂｐｓの受信となり、４０
９６ｋｂｐｓを超えるため、制御情報を制御３にして移
動機の転送速度を抑えるように制御する。
時刻Ｔ３で転送速度［６］（１５３６ｋｂｐｓ）とする
と、基地局では、４６０８ｋｂｐｓの受信となり、４０
９６ｋｂｐｓを超えるため、制御情報を制御３にして移
動機の転送速度を抑えるように制御する。
【００５７】このように、本発明の第２の実施例におい
ては、前記第１の実施例よりも安定になる間での時間が
早くすることが出来る。
ては、前記第１の実施例よりも安定になる間での時間が
早くすることが出来る。
【００５８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データ転送を初めから自局に許可された速度でなく、転
送速度を低速側から順次上げて行き、基地局の受信帯域
を超えた場合、転送速度を低減するように制御すること
により、同時に多数がデータ転送を始めても、スムーズ
なデータ転送が出来る、という効果を奏する。
データ転送を初めから自局に許可された速度でなく、転
送速度を低速側から順次上げて行き、基地局の受信帯域
を超えた場合、転送速度を低減するように制御すること
により、同時に多数がデータ転送を始めても、スムーズ
なデータ転送が出来る、という効果を奏する。
【図１】本発明の一実施例のシステム構成を示す図であ
る。
る。
【図２】本発明の一実施例における移動機（ＭＴ）、基
地局システム（ＢＳＳ）の構成を示す図である。
地局システム（ＢＳＳ）の構成を示す図である。
【図３】本発明の一実施例における上りデータ転送の制
御シーケンスを示す図である。
御シーケンスを示す図である。
【図４】本発明の第１の実施例のデータ転送制御の様子
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図５】本発明の第２の実施例のデータ転送制御の様子
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図６】従来のデータ転送の様子を説明するための図で
ある。
ある。
ＴＥ 端末装置 ＭＴ 移動機 ＢＳＳ 基地局システム ＭＳＣ 移動交換局 ＧＭＳＣ ゲートウエイ交換局 ＰＤＮ パケットデータ網 １０ 移動機（移動局） １１ ＭＴ無線対応部 １２ ＭＴデータ転送部 １３ ＭＴ観測部 １４ ＭＴ制御部 ２０ 基地局システム ２１ ＢＳＳ無線対応部 ２２ ＢＳＳデータ転送対応部 ２３ ＢＳＳ観測部 ２４ ＢＳＳ制御部 ３０ 端末装置
Claims (7)
- 【請求項１】データ転送速度が可変とされるチャネル構
造を持つ移動体データ通信システムにおいて、 端末に接続される移動機であって前記端末からのデータ
を基地局側にデータ転送するに際して、転送速度を低速
側から始める移動機と、 受信品質に基づき前記移動機に対して前記移動機におけ
る転送速度の制御を行なうための制御情報を送信する基
地局と、 を備え、前記基地局からの制御情報を受け取った前記移動機にお
いて、前記制御情報に基づき、データ転送の転送速度を
設定するとともに、接続する端末に対してフロー制御を
指示する、 ことを特徴とする移動体データ通信システ
ム。 - 【請求項２】前記移動機が、前記基地局からの制御情報
に基づき、データ転送開始の際の初期転送速度を設定す
るとともに、前記移動機がデータ転送を行っている場合
には、前記基地局からの前記制御情報に基づき転送速度
を可変させる手段を備えたことを特徴とする請求項１記
載の移動体データ通信システム。 - 【請求項３】前記基地局が、受信信号の干渉量を測定す
る手段と、 前記干渉量測定結果に基づき、前記移動機に対して前記
移動機における転送速度を制御するための制御情報を送
信する手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１記載の移動体データ
通信システム。 - 【請求項４】前記基地局が、受信信号の干渉量を測定す
る手段と、 前記干渉量測定結果に基づき、新たにデータ転送を開始
する移動機に対して、初期転送速度もしくは転送開始不
可を通知するとともに、現在データ転送を行なっている
移動機に対して、転送速度をいくつに設定するかに関す
る制御情報を送信する手段と、を備えたことを特徴とす
る請求項１記載の移動体データ通信システム。 - 【請求項５】前記基地局からの制御情報を受け取った前
記移動機において、前記制御情報に基づき、データ転送
の転送速度を設定するとともに、接続する端末に対して
フロー制御を指示する、ことを特徴とする請求項１記載
の移動体データ通信システム。 - 【請求項６】前記基地局が、受信信号のビット当たりの
受信電力と干渉電力の比を測定し、該測定値に基づき、
前記移動機に対して転送速度を制御するための制御情報
を送信する、ことを特徴とする請求項１記載の移動体デ
ータ通信システム。 - 【請求項７】前記移動機と前記基地局とがＣＤＭＡ通信
方式で無線通信する、ことを特徴とする請求項１乃至６
のいずれか一に記載の移動体データ通信システム。
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|---|---|---|---|
| JP19532299A JP3344373B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 移動体パケット通信システム |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19532299A JP3344373B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 移動体パケット通信システム |
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|---|---|
| JP2001024578A JP2001024578A (ja) | 2001-01-26 |
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| JP19532299A Expired - Fee Related JP3344373B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 移動体パケット通信システム |
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-
1999
- 1999-07-09 JP JP19532299A patent/JP3344373B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-07-06 EP EP20000114556 patent/EP1067729A3/en not_active Withdrawn
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