JP3341395B2 - 石英ガラスの製造装置 - Google Patents

石英ガラスの製造装置

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JP3341395B2
JP3341395B2 JP25541893A JP25541893A JP3341395B2 JP 3341395 B2 JP3341395 B2 JP 3341395B2 JP 25541893 A JP25541893 A JP 25541893A JP 25541893 A JP25541893 A JP 25541893A JP 3341395 B2 JP3341395 B2 JP 3341395B2
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潤 高野
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/14Other methods of shaping glass by gas- or vapour- phase reaction processes
    • C03B19/1446Means for after-treatment or catching of worked reactant gases

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石英ガラスの製造装置、
製造方法、及びこれにより製造された石英ガラスに関す
るものであり、特に高均質性が要求される合成石英ガラ
ス部材を必要とする分野、例えば光リソグラフィー、高
精度分光器、レーザー等の精密光学機器に有用とされる
高均質な光学用合成石英ガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン等のウエハ上に集積回路
の微細パターンを露光・転写する光リソグラフィー技術
においては、ステッパーと呼ばれる露光装置が用いられ
ている。 このステッパーの光源は、近年のLSIの高
集積化にともなってg線(436nm)からi線(36
5nm)、さらにはKrF(248nm)やArF(1
93nm)エキシマレーザーへと短波長化が進められて
いる。
【0003】一般に、ステッパーの照明系あるいは投影
レンズとして用いられる光学ガラスは、i線よりも短い
波長領域では光透過率が低下するため、従来の光学ガラ
スにかえて合成石英ガラスやCaF2(蛍石)等のフッ
化物単結晶を用いることが提案されている。このよう
に、紫外線リソグラフィー用の光学素子として用いられ
る石英ガラスには、紫外域の高透過性と屈折率の高均質
性が要求されている。紫外域の高透過性を実現するため
には、石英ガラス中の不純物濃度を抑える必要がある。
そこで、石英ガラスの原料となるSi化合物ガス(Si
化合物ガスを送り出すためのキャリアガスが同時に用い
られる)と加熱、反応のための燃焼ガス(O2ガスとH2
ガス)とをバーナーから流出し、火炎内で石英ガラスを
堆積させる火炎加水合成法が一般的に用いられている。
【0004】図2(a)は、炉1と、炉内部に設置された
インゴット形成用のターゲット4と、ターゲット4に先
端を向けて設置された石英ガラス合成用のバーナー2
と、ターゲット4上に堆積されなかった石英ガラス粉を
排気する排気手段とからなる火炎加水合成法による従来
の石英ガラスの製造装置である。石英ガラスは粘性が高
いため、保持のための容器等は使用せずターゲット上に
堆積した石英ガラスを自己保持させてインゴットを形成
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インゴットに堆積され
なかった石英ガラス粉は、炉内壁に設けた排気口から排
気処理装置(スクラバー等)へと排気されるが、その一
部は炉壁にも付着してくる。石英ガラスの合成中インゴ
ットに堆積されなかった石英ガラス粉は、排気される以
外は炉内の高温部分にガスが吹き付けられる形で付着し
てくる。一度付着するとその部分は出っ張りとなるた
め、更に加熱され石英ガラス粉が付着しやすい状態にな
り、炉内壁の付着物は団子状に成長してくる。図2(b)
に、炉内壁への石英ガラス粉の付着状況を示してある。
この団子状の付着物が大きくなると、最終的にはインゴ
ットと接触してしまい石英ガラス粉を巻上げてしまう。
巻上がった石英ガラス粉がインゴット上部の合成面にふ
り注ぐとその箇所に向かってガスが拡散し、インゴット
に混入して泡となったり屈折率の不均質を生じてしま
う。また、石英ガラス粉の付着により炉内部の温度分布
や排気状態が変化し、炉内部の雰囲気の不安定や均質性
のばらつきを生じてしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明者らは、炉内壁を石英ガラス粉が付着しな
い状態に保つように、炉内部の雰囲気を変化させない程
度のガスを炉内壁に吹きつけることを着想し、図1(a)
のようにガス管を設けるものとした。よって、本発明
は、炉と、該炉内部に設置されたインゴット形成用のタ
ーゲットと、該ターゲットに先端を向けて設置された石
英ガラス合成用のバーナーと、前記ターゲット上に堆積
されなかった石英ガラス粉を排気する排気手段とからな
る石英ガラスの製造装置において、炉内壁に不活性ガス
を流出するガス流出手段を設けることを特徴とする石英
ガラスの製造装置(請求項1)を提供するものである。
【0007】また、本発明は、好ましくは、炉内の石英
ガラス粉が付着してくる部分を図3のようにあらかじめ
凹ませ、ここにガス管を設ける構造とし(請求項2)、
さらに好ましくは炉内壁の凹部を曲面により構成するこ
とによって(請求項3)、炉内壁に沿って排気口までの
不活性ガスのスムーズな流れをつくった。
【0008】
【作用】本発明の石英ガラスの製造装置によれば、炉内
壁にガス管を設けて不活性ガスを流出することにより、
インゴットに堆積されなかった石英ガラス粉を排気口ま
で送り込み、炉内壁に付着させない。そして、炉内壁の
付着物を生じさせないことによって炉内部の雰囲気を安
定化させ、インゴットへの泡の混入、屈折率の不均質を
生じさせない。
【0009】本発明の石英ガラスの製造装置を用いて、
炉内壁に不活性ガスを流出して石英ガラスを製造する
(請求項4)ことにより、付着物による気流の乱れを防
ぎ炉内温度が安定するため、三方向に脈理がなく(請求
項5)、インゴット側面方向の屈折率の均質性がΔn≦
4×10-6、屈折率分布の勾配が1×10-6/cm以下で
あり(請求項6)、0.01mm以上の泡・異物を含ま
ない(請求項7)石英ガラスが得られる。
【0010】ガス管より流出される不活性ガスとして
は、N2ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等が用いら
れる。不活性ガスの流量は、多過ぎると炉内部の雰囲気
(炉内部の温度分布や排気状態等)を不安定にし、少な
過ぎると炉内壁に付着する石英ガラス粉を除去しきれな
いため、5l/min.〜50l/min.程度が好ま
しい。
【0011】また、炉内の石英ガラス粉の付着し易い部
分を凹ませると、インゴットに堆積されなかった石英ガ
ラス粉の付着が凹ませた部分に集中するが、上部に設置
したガス管から不活性ガスを流出し排気口までのガスの
流れをつくることによって石英ガラス粉が炉内壁に付着
することなく効率よく排気口まで送り込まれる。本発明
の石英ガラスの製造装置により製造された石英ガラス
は、主としてレンズ、プリズム、反射板等の光学素子の
母材として用いられる。この母材の外周部分は削り取ら
れ、必要に応じて切断、再成形されて任意の形状に加工
される。そして、内部歪をなくすためにアニール(熱処
理)した後、研磨、コーティング工程を経て光学素子と
なる。
【0012】以下、実施例を用いて本発明の石英ガラス
の製造装置について説明する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の石英ガラスの製造装置の一
実施例を示す概念図であり、図6は排気系の構造を示す
断面図である。バーナー2は、炉1の上部からターゲッ
ト4にその先端部を向けて設置されている。炉壁には、
観察用の窓(図示せず)と排気管がそれぞれ設けられて
いる。
【0014】さらに、炉の下部には、インゴット3形成
用のターゲット4が設置されている。 バーナー2の先
端部の石英管からは、原料ガスとしてSiCl4 ガスお
よびキャリアガスが、燃焼、反応ガスとしてO2 ガスと
2 ガスとがそれぞれ流出される。そして、燃焼、反応
ガスによる火炎により、SiCl4 ガスが火炎加水分解
されて合成石英となり、ターゲット上に堆積しインゴッ
トを形成する。インゴット上部の合成面は燃焼ガスによ
る火炎に覆われている。
【0015】図4のような形状の石英ガラス製ガス管
(以後FB管5という)を作製し、このFB管に不活性
ガスを流す。FB管は炉内壁の付着物が付き易い部分に
設置し、ガス量の変動は炉内部の雰囲気の安定性を損な
う外乱要因となるので、流量はマスフローコントローラ
によって制御する。ガス流量と付着物の量との関係を、
図5に示した。
【0016】本実施例においては、炉内壁の付着物が堆
積してくる部分から排気口にかけてを図3の様に凹ませ
た構造としたので、排気効率が上がり、付着物が減少し
た。
【0017】
【発明の効果】以上のように、炉内壁に不活性ガスを流
出するガス管を設けた本発明の石英ガラスの製造装置を
用いて石英ガラスを製造することによって、炉内壁への
石英ガラス粉の付着を防ぎ、インゴットへの泡の混入、
屈折率の不均質の原因を取り除くことが出来る。FB管
を炉内壁にセットするときはFB管自体が炉内壁よりも
出っ張らないようにする。
【0018】さらに、炉内壁の石英ガラス粉の付着し易
い部分を凹ませ、集中的に付着してくる石英ガラス粉を
ガス管から流出される不活性ガスにより効率よく排気口
に排出させることにより、排気効率が向上し、付着物を
減少させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 FB管を炉内にセットした断面図である。
【図2】 石英ガラスの製造装置の構造と付着物の付着
状況を示した断面図である。
【図3】 炉内壁を凹ませた構造の炉材の断面図であ
る。
【図4】 FB管の形状を示した図である。
【図5】 FB管を使用した場合の付着物の除去効率
(ガス流量と付着物の量との関係)をグラフ化したもの
である。
【図6】 石英ガラスの製造装置の排気系の構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 炉 2 バーナー 3 インゴット 4 ターゲット 5 FB管(ガス管)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岩 弘之 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株式会社ニコン内 (56)参考文献 実開 平1−122044(JP,U) 特公 昭62−1333(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 8/04 C03B 19/14 C03B 20/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉と、該炉内部に設置されたインゴット
    形成用のターゲットと、該ターゲットに先端を向けて設
    置された石英ガラス合成用のバーナーと、前記ターゲッ
    ト上に堆積されなかった石英ガラス粉を排気する排気手
    段とからなる石英ガラスの製造装置において、炉内壁に
    凹部を設け、該凹部に向けて不活性ガスを流出するガス
    流出手段を設けることを特徴とする石英ガラスの製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記炉内壁の凹部は曲面であることを特
    徴とする請求項1に記載の石英ガラスの製造装置。
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JP4861939B2 (ja) * 2007-09-18 2012-01-25 コバレントマテリアル徳山株式会社 合成シリカガラスの製造装置及びこれを用いた合成シリカガラスの製造方法
JP5248092B2 (ja) * 2007-11-29 2013-07-31 コバレントマテリアル株式会社 合成シリカガラスの製造装置及び合成シリカガラスの製造方法

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