JP3339318B2 - 液体注入車 - Google Patents

液体注入車

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JP3339318B2
JP3339318B2 JP21686396A JP21686396A JP3339318B2 JP 3339318 B2 JP3339318 B2 JP 3339318B2 JP 21686396 A JP21686396 A JP 21686396A JP 21686396 A JP21686396 A JP 21686396A JP 3339318 B2 JP3339318 B2 JP 3339318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行しつつ地中
へ薬液等を注入する液体注入車に係り、詳しくは噴射液
を地中の十分な深さへ効率良く注入できる液体注入車に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平8−56546号公報の液体注入
車では、ノズルを液体注入車に対して反走行方向へ相対
移動させつつ、ノズルより液体を高圧噴射して、噴射液
を地中へ注入している。ノズルは、液体注入車に対する
反走行方向への相対移動により、液体注入車の走行にも
かかわらず、地面に対してほぼ停止状態になり、噴射液
は、地面の狭い範囲に集中して、噴射され、結果、ノズ
ルからの噴射液が地中の十分に深くまで効率良く注入さ
れる。
【0003】特開平8−56546号公報の実施例とし
て開示されている液体注入車では、前後方向へのノズル
の往復運動は、電気アクチュエータ(図1)やポンプ回
転軸と一体回転するクランク板(図3)により行われて
いる。また、ノズルの開閉はコンピュータからの制御信
号により行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前後方向へのノズルの
往復動を電気アクチュエータにより行う場合には、電源
等を必要として、装置が複雑化する。また、ポンプ回転
軸と一体回転するクランク板によりノズルを往復動させ
る場合には、ノズルをポンプ近傍に配設しなければなら
ない制約がある。
【0005】ノズルの開閉をコンピュータからの制御信
号により行う場合は、コンピュータを搭載しなければな
らず、装置が複雑化する。
【0006】この発明の目的は、ノズルを反走行方向へ
相対移動させつつノズルより注入液を噴射する液体注入
車において、装置の複雑化原因となる電気アクチュエー
タ省略し、かつポンプ近傍におけるノズル配置場所の制
約を排除することである。この発明の他の目的は、ノズ
ルを反走行方向へ相対移動させつつノズルより注入液を
噴射する液体注入車において、装置の複雑化原因となる
電気制御装置を省略して、ノズルを的確に開閉できるよ
うにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の液体注入車(2
6)は次の(a)〜(c)の要素を有している。 (a)地面(16)へ向かって液体を噴射するノズル(36) (b)車輪(30)の回転力により走行方向及び反走行方向
へノズル(36)を往復動させるノズル駆動部材(62) (c)反走行方向へのノズル(36)の移動期間に合わせて
ノズル(36)を開位置にするノズル開閉手段(38,40)
【0008】本明細書において、車輪(30)の回転力と
は、車輪(30)が駆動輪であって、その車輪(30)を駆動す
るために走行用原動機から伝達される回転力、及び車輪
(30)が、単に地面(16)を転動する従動輪である場合に、
地面(16)から車輪(30)への伝達される車輪(30)の転動力
を少なくとも包含する。
【0009】ノズル駆動部材(62)は、車輪(30)の回転力
によりノズル(36)を走行方向及び反走行方向へ往復動さ
せる。ノズル(36)は、反走行方向への移動期間に合わさ
れて、ノズル開閉手段(38,40)により開位置とされ、反
走行方向への移動期間において液体を地面(16)へ噴射す
る。液体注入車(26)の走行に因る走行方向へのノズル(3
6)の移動速度は、反走行方向へのノズル(36)の移動期間
では、ノズル駆動部材(62)による反走行方向の移動速度
により地面(16)に対する相対速度を適当に低減されて、
ノズル(36)は地面(16)に対して停止状態に近くなる。こ
れにより、ノズル(36)からの噴射液体は、液体注入車(2
6)の走行方向へ限られた範囲の地面(16)に集中して、噴
射されることになり、さほど高圧でなくても、地中の十
分な深さへ効率良く到達する。この液体注入車(26)で
は、車輪(30)の回転力をノズル(36)の走行方向及び反走
行方向への往復運動力とするので、複雑な電気アクチュ
エータを省略し、かつポンプ近傍範囲のノズル(36)の配
置という制約を排除できる。また、車輪(30)の回転力に
よりノズル(36)の往復動させることにより、ノズル(36)
の往復動速度は液体注入車(26)の走行速度に関連付けら
れ、ノズル(36)からの液体の噴射ピッチを、液体注入車
(26)の走行速度の増減にもかかわらず、一定にすること
ができる。
【0010】この発明の他の液体注入車(26)は次の
(a)〜(c)の要素を有している。 (a)開閉を操作される操作部(72)を備え開位置で
は地面(16)へ向かって液体を噴射するノズル(3
6) (b)走行方向及び反走行方向へノズル(36)を往復
動させるノズル駆動部材(62) (c)ノズル(36)の移動経路に配設され操作部(7
2)との当接により操作部(72)を動かして反走行方
向へのノズル(36)の移動期間に合わせてノズル(3
6)を開位置にする当接部材(38,40)
【0011】ノズル(36)はノズル駆動部材(62)により走
行方向及び反走行方向へ往復動される。ノズル(36)は、
移動に伴い、操作部(72)を当接部材(38,40)に当接し
て、開閉操作され、反走行方向への移動に合わせて、開
き期間を制御される。ノズル(36)は、液体注入車(26)の
走行に伴って、走行方向へ移動しているが、液体注入車
(26)の走行に因る走行方向への移動速度は、ノズル駆動
部材(62)による反走行方向へのノズル(36)の移動中は、
ノズル駆動部材(62)による反走行方向への移動速度によ
り適当に相殺され、地面(16)に対するノズル(36)の相対
速度は十分に低下する。こうして、ノズル(36)からの噴
射液体は、走行方向へ狭い範囲の地面(16)に集中して噴
射され、さほどの高圧でなくても、地中の十分な深さへ
効率良く到達する。この液体注入車(26)では、ノズル(3
6)の開閉制御に、コンピュータ等の電気制御手段を省略
できるので、液体注入車(26)の構造を簡単化できる。
【0012】この発明の他の液体注入車(26)は次の
(a)〜(c)の要素を有している。 (a)開閉を操作される操作部(72)を備え地面(16)へ向
かって液体を噴射するノズル(36) (b)車輪(30)の回転力により走行方向及び反走行方向
へノズル(36)を往復動させるノズル駆動部材(62) (c)ノズル(36)の移動経路に配設されて操作部(72)と
の当接により操作部(72)を動かしてノズル駆動部材(62)
による反走行方向へのノズル(36)の移動期間に合わせて
ノズル(36)を開位置にする当接部材(38,40)
【0013】ノズル駆動部材(62)は車輪(30)の回転力に
よりノズル(36)を走行方向及び反走行方向へ往復動させ
る。ノズル(36)は、移動に伴い、操作部(72)を当接部材
(38,40)に当接して、開閉操作され、反走行方向への移
動に合わせて、開き期間を制御される。ノズル(36)は、
液体注入車(26)の走行に伴って、走行方向へ移動してい
るが、ノズル駆動部材(62)による反走行方向へのノズル
(36)の移動中は、地面(16)に対する走行方向へのノズル
(36)の移動速度を適当に低減される。こうして、ノズル
(36)からの噴射液体は、走行方向へ狭い範囲の地面(16)
に集中して噴射され、さほどの高圧でなくても、地中の
十分な深さへ効率良く到達する。この液体注入車(26)で
は、走行方向及び反走行方向へノズル(36)を往復動させ
るために、電気アクチュエータを使用しないので、液体
注入車(26)の構造を簡単化できる。また、ポンプ回転軸
のクランク板を利用していないので、ポンプの近傍にノ
ズル(36)を配置しなければならないという制約を排除で
きる。さらに、ノズル(36)の開閉制御に、コンピュータ
等の電気制御手段を省略できるので、液体注入車(26)の
構造を簡単化できる。
【0014】この発明の他の液体注入車(26)によれば、
ノズル駆動部材(62)は、前後方向へ周回してノズル(36)
を前後方向へ連行する周回部材(62)を含む。
【0015】周回部材(62)は車輪(30)の回転力により周
回する。ノズル(36)は、前後方向への周回部材(62)の周
回に伴い、前後方向へ往復動し、周回部材(62)の一方の
半周回では走行方向へ移動し、周回部材(62)の他方の半
周回では反走行方向へ移動する。
【0016】この発明の他の液体注入車(26)によれば、
周回部材(62)の周回速度はほぼ走行速度に設定されてい
る。
【0017】周回部材(62)の周回速度がほぼ走行速度と
なる結果、ノズル(36)が周回部材(62)により反走行方向
へ移動している期間では、ノズル駆動部材(62)による反
走行方向への周回部材(62)の移動速度と液体注入車(26)
の走行による走行方向への周回部材(62)の移動速度とが
ほぼ等しくなる。これにより、ノズル(36)がノズル駆動
部材(62)により反走行方向へ移動している期間では、地
面(16)に対するノズル(36)の相対速度はほぼ0になり、
ノズル(36)からの噴射液体は地面(16)のほぼ一点に集中
して、注入され、地中の所望深さへ効率良く注入でき
る。
【0018】この発明の他の液体注入車(26)によれば、
車輪(30)の回転力は地面(16)における車輪(30)の転動力
である。
【0019】車輪(30)は、地面(16)を転動し、地面(16)
から転動力を受ける。この転動力はノズル(36)の往復動
力として利用される。こうして、エンジン等の原動機を
一切省略して、ノズル(36)を往復動させることがてき
る。
【0020】この発明の他の液体注入車(26)によれば、
当接部材(38,40)は位置を調整自在になっている。
【0021】当接部材(38,40)の位置を調整することに
より、ノズル(36)の操作部(72)が当接部材(38,40)に当
接して動かされるタイミングが変化し、ノズル(36)の開
閉切替時及び開き期間が変化する。こうして、噴射開始
又は終了時期、及びノズル(36)からの液体の噴射時間、
したがって噴射量を適宜調整することができる。
【0022】この発明の他の液体注入車(26)によれば、
自走車(10)に解除自在に連結されて走行する。
【0023】液体注入車(26)は自走車(10)に連結されて
走行される。したがって、液体注入車(26)には走行用動
力源を不要とすることができるとともに、自走車(10)の
使用効率を高めることができる。。
【0024】この発明の他の液体注入車(26)によれば、
自走車(10)は、ノズル(36)へ液体を圧送するポンプ(18)
を装備する。
【0025】液体注入車(26)は、ポンプ(18)を装備する
自走車(10)に連結されて、ポンプ(18)から圧送されて来
た液体をノズル(36)より噴射して、注入作業を行う。液
体注入車(26)自体はポンプ(18)の装備を省略されるの
で、液体注入車(26)の構造が簡単化されるとともに、自
走車(10)は、連結される作業機を、液体注入車(26)以外
に適宜取り替えられて、種々の散布作業(例:作物への
薬液の散布)に利用可能となり、利用効率が高まる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
説明する。図6は自走ポンプ車10に連結された状態の被
牽引式液体注入車26の概略側面図である。自走ポンプ車
10は、下部の前後左右に計4個のタイヤ14を備え、その
内の少なくとも前側又は後ろ側の2個のタイヤ14は駆動
輪であり、その駆動輪としてのタイヤ14により地面16上
を自走自在になっている。タンク12は、自走ポンプ車10
の後部に配設され、作業に合わせて駆除用薬液、肥料
液、及び水等の液体を貯留する。圧送ポンプ18は、自走
ポンプ車10に装備されて、タンク12内の液体を吸入、吐
出する。
【0027】被牽引式液体注入車26は1個のタイヤ30に
より走行自在になっている。チェーンケース28は、タイ
ヤ30に対して片側のみ又は両側に配設され、前端部にお
いて自走ポンプ車10の後部に連結フレーム32を介して連
結され、この連結により水平に保持される。圧送ホース
34は、両端においてそれぞれ圧送ポンプ18の吐出口及び
ホース継ぎ手78へ接続され、圧送ポンプ18からの圧送液
をホース継ぎ手78へ導く。ノズル36は、チェーンケース
28の側部に配設され、下向きとされている。前側突起38
及び後ろ側突起40はノズル36の前後方向移動経路上に配
設されている。
【0028】図1は被牽引式液体注入車26の要部の概略
斜視図である。スプロケット軸46は、水平に左右方向へ
延び、両端部においてチェーンケース28等に回転自在に
軸支されている。タイヤ側スプロケット48は、タイヤ30
の側面に取り付けられて、タイヤ30と一体回転する。軸
側スプロケット50はスプロケット軸46に相対回転自在に
嵌合し、クラッチ52は、クラッチワイヤ54を介して断接
を制御され、接時では軸側スプロケット50をスプロケッ
ト軸46に接続する。チェーン56は、タイヤ側スプロケッ
ト48及び軸側スプロケット50に掛けられて、回転動力を
伝達する。後ろ側スプロケット58は、スプロケット軸46
の端部に取り付けられ、スプロケット軸46と一体回転す
る。前側スプロケット60は、後ろ側スプロケット58と等
径であり、後ろ側スプロケット58の前方に後ろ側スプロ
ケット58と同一高さに配設されている。後ろ側スプロケ
ット58及び前側スプロケット60の距離Lの2倍2Lは被
牽引式液体注入車26の走行方向への地面16上の注入ピッ
チ間隔に等しくなる。チェーン62は、後ろ側スプロケッ
ト58及び前側スプロケット60に掛けられ、後ろ側スプロ
ケット58及び前側スプロケット60間を周回する。チェー
ン62の周回速度がタイヤ30の周速度、すなわち被牽引式
液体注入車26の走行速度と等しくなるように、タイヤ側
スプロケット48、軸側スプロケット50、及び後ろ側スプ
ロケット58の歯数が設定される。チェーン62の周回速度
を被牽引式液体注入車26の走行速度に等しくするため
に、タイヤ側スプロケット48から後ろ側スプロケット58
までの回転力伝達経路に歯車式変速機を配設してもよ
い。案内板64は上下方向へ長い案内用長孔66を有してい
る。ガイドピン67は、チェーン62の所定個所に固定され
て、案内用長孔66へ挿通されている。ガイドピン67は、
チェーン62と一体に周回して、被牽引式液体注入車26の
前後方向及び上下方向へ移動する。案内用長孔66はガイ
ドピン67の上下方向移動を吸収するので、案内板64は、
高さを保持しつつ、ガイドピン67により被牽引式液体注
入車26の前後方向へ連行されて、被牽引式液体注入車26
の前後方向へ往復動する。ノズル36は、下端のノズル部
68と、その上のボールバルブ70と、ボールバルブ70の外
部に配設されて上端部を揺動操作されてボールバルブ70
内の弁体としてのボールの回転位置を変更する操作レバ
ー部72とを有している。接続ホース74は、一端において
ホース継ぎ手78を装着され、ホース継ぎ手78を介して圧
送ホース34(図6)へ接続されるようになっている。接
続ホース74は、また、他端においてノズル36へ接続さ
れ、圧送ポンプ18(図6)からの圧送液をノズル36へ導
く。ブラケット76は、案内板64の下端部に固定され、側
方へ張出し、ノズル36を取付けられる。
【0029】図2はチェーンケース28を一部破断して示
す側面図、図3は図2のD1−D2−D3−D4線矢視
断面図、図4は図2のE4−E4矢視断面図である。図
2においてAは被牽引式液体注入車26の走行方向を示
す。1対の案内棒80は、上下方向に相互に所定距離だけ
離れ、両端においてチェーンケース28の前後の側板近傍
に固定され、水平に被牽引式液体注入車26の前後方向へ
延びている。
【0030】図3及び図4において、案内板64は、上下
の端部において案内棒80の方へ張出す張出し部98を備
え、張出し部98において案内棒80を摺動自在に貫通さ
れ、案内棒80により被牽引式液体注入車26の前後方向へ
案内される。チェーンケース28は、被牽引式液体注入車
26の側方へ開口するケース本体84と、ケース本体84の開
口側を閉鎖するカバー86とを有している。円筒部88は、
カバー86に対峙しているケース本体84の側壁に設けら
れ、スプロケット軸46は、端部において円筒部88を貫通
して、チェーンケース28内へ挿入されている。C形止め
輪92,93は、スプロケット軸46の軸方向へほぼ同位置に
おいてそれぞれスプロケット軸46の周部及び円筒部88の
内周に嵌着され、2個のボールベアリング90は、直列に
スプロケット軸46に嵌装され、左右方向内側のボールベ
アリング90が内外輪をそれぞれC形止め輪92,93に当た
るまで、円筒部88内へ押し込められて、スプロケット軸
46を円筒部88に回転自在に軸支する。後ろ側スプロケッ
ト58は、ボールベアリング90のさらに左右方向外側にお
いてスプロケット軸46に嵌装され、C形止め輪94は、ス
プロケット軸46に嵌着されて、後ろ側スプロケット58及
びボールベアリング90を円筒部88の方へ押圧している。
オイルシール96は、C形止め輪92より左右方向内側にお
いてスプロケット軸46に嵌装されて、円筒部88内へ挿入
され、チェーンケース28内の潤滑油の漏れを防止する。
【0031】図2〜図4において、ホース案内棒100
は、前後の端においてブラケット101を介してケース本
体84に取り付けられ、チェーンケース28の前後の側壁の
間の範囲全体にわたって水平に前後方向へ延びている。
ホース継ぎ手78はチェーンケース28の前側の側壁下部に
取り付けられ、接続ホース74は、ホース案内棒100の周
りを螺旋状に延びている。被牽引式液体注入車26の前後
方向へのノズル36の往復動に伴い、ホース継ぎ手78とノ
ズル36との距離は変化するが、その際、螺旋状の接続ホ
ース74は、螺旋のピッチを増減して、ホース案内棒100
の軸方向へ伸縮し、他の部品への絡み付きを防止され
る。図4において、軸102は、カバー86に対峙するケー
ス本体84の側壁に固定され、左右方向外側へ突出してい
る。前側スプロケット60は、2個のボールベアリング10
4を介して軸102の先端部に回転自在に支持される。前側
突起38及び後ろ側突起40は、カバー86の外面に留めら
れ、ノズル36の往復動に伴い操作レバー部72に当接する
ようになっている。カバー86の外面における前側突起38
の位置は被牽引式液体注入車26の前後方向へ適宜調整で
きる。後ろ側突起40は、被牽引式液体注入車26の前後方
向へほぼ後ろ側スプロケット58の鉛直方向直径位置に固
定されるが、前側突起38と同様に、被牽引式液体注入車
26の前後方向へ調整自在とされていてもよい。なお、後
述されるように、前側突起38及び後ろ側突起40の位置は
それぞれノズル36の開き時期及び閉時期を決める。
【0032】図5はノズル36の作動を説明するための正
面図である。図5に示されるノズル36の構造はすでに例
えば実公昭61−25895号公報において周知となっ
ている。操作レバー部72は、それぞれ上方及び下方へ突
出する突出部106,108を備えている。案内窓110は、2
個の扇形を点対称に配列した形状を有している。ボール
軸114は、ノズル36のボールバルブ70内のボール(図示
せず)に結合し、そのボールと一体に回転する。ハンド
ル112は、ボール軸114に対して横棒状であり、ボール軸
114の露出端に固定され、案内窓110内に位置し、ボール
バルブ70内のボールと一体回転する。ねじりコイルばね
116は、ボールバルブ70のボス部にコイル部を嵌装され
つつ、両端を操作レバー部72の突出部108に係止されて
いる。ねじりコイルばね116の両端は、突出部108をそれ
ぞれ反対方向へ付勢しており、かつストッパ(図示せ
ず)により操作レバー部72の付勢方向へ図5の位置を越
えて変位するのを制限されているので、操作レバー部72
は、外力が作用していない期間では、ねじりコイルばね
116の付勢力により図5に示す直立位置に保持される。
図5において、Aは、図2のAと同様に、被牽引式液体
注入車26の走行方向を示し、Bはチェーンケース28に対
するノズル36の現在の移動方向を示している。
【0033】(イ)ノズル36は、図5の状態では、ハン
ドル112が鉛直位置にあって、開位置にあるとともに、
被牽引式液体注入車26の反走行方向としてのB方向へチ
ェーンケース28に対して相対移動している。突出部106
がB方向へ後ろ側突起40に当接すると、操作レバー部72
が図5において反時計方向へ回動するが、その回動の
際、案内窓110はハンドル112を反時計方向へ連行するこ
となく、ハンドル112は直立位置に保持され、ノズル36
は開位置を保持する。
【0034】(ロ)突出部106が、傾動して、後ろ側突
起40をB方向へ乗り越えた後、操作レバー部72は、ねじ
りコイルばね116の付勢力により傾動位置から直立位置
へ戻るとともに、チェーンケース28に対するノズル36の
移動方向がB方向からA方向へ逆転する。突出部106
は、今度はA方向へ後ろ側突起40に当接して、B方向へ
傾動する。このときは、操作レバー部72は図5において
時計方向へ回動し、案内窓110は、ハンドル112を時計方
向へ連行して、ハンドル112を直立位置から水平位置へ
回転させる。これにより、ボールバルブ70内のボールが
回転し、ノズル36は開位置から閉位置へ切替えられる。
その後、操作レバー部72はねじりコイルばね116の付勢
力に従って直立位置へ戻る。
【0035】(ハ)次に、突出部106は、A方向へ前側
突起38に当接して、突出部106がB方向へ傾動し、操作
レバー部72が時計方向へ回動すると、ハンドル112は水
平位置にあるために、案内窓110は時計方向へハンドル1
12を連行せず、ノズル36は閉位置を保持する。そして、
突出部106はねじりコイルばね116の付勢力に従って直立
位置へ戻る。
【0036】(ニ)前側突起38をA方向へ超えたノズル
36は、その後、移動方向をA方向からB方向へ逆転す
る。そして、突出部106は前側突起38へB方向へ当接
し、操作レバー部72は反時計方向へ回動する。このと
き、ハンドル112は反時計方向への操作レバー部72の回
動前は水平位置にあるので、案内窓110により反時計方
向へ回動させられて、水平位置から直立位置へ回転させ
られて、ノズル36は閉位置から開位置へ切替えられる。
【0037】後ろ側突起40は前後方向へ後ろ側スプロケ
ット58(図1)の鉛直方向直径位置にほぼあるので、ノ
ズル36がA方向へ後ろ側突起40に当接して開位置から閉
位置へ切替わる時刻は、ノズル36がB方向へ後ろ側突起
40に当接した時刻にほぼ等しい。したがって、ノズル36
の開き期間は、被牽引式液体注入車26の反走行方向へ前
側突起38を超えた時刻からは、チェーンケース28に対す
るB方向への移動をほぼ終了した時刻までとなり、この
期間においてノズル36から液体が地面16へ噴射される。
被牽引式液体注入車26の前後方向への前側突起38の位置
を変更することにより、ノズル36が閉位置から開位置へ
切替わる時期が調整されるとともに、ノズル36の開き時
間も調整される。
【0038】被牽引式液体注入車26の全体の作用につい
て説明する。被牽引式液体注入車26は、連結フレーム32
により自走ポンプ車10の後部に連結される。また、圧送
ホース34の後端が被牽引式液体注入車26のホース継ぎ手
78へ接続され、自走ポンプ車10の圧送ポンプ18は、タン
ク12内の液体を吸入して、圧送ホース34及び接続ホース
74を介してノズル36のノズル部68へ圧送する。運転手
は、自走ポンプ車10の乗り込んで、自走ポンプ車10を走
行させる。被牽引式液体注入車26は、自走ポンプ車10に
より牽引され、タイヤ30は地面16を転動する。タイヤ30
は、地面16における転動に伴い、地面16から転動力を付
与される。タイヤ側スプロケット48はタイヤ30と一体回
転し、タイヤ30の転動力はチェーン56を介して軸側スプ
ロケット50へ伝達される。自走ポンプ車10の運転手は、
地面16への液体の注入作業を行うときは、クラッチワイ
ヤ54を介してクラッチ52を接位置にする。これにより、
スプロケット軸46は、タイヤ30の転動力を伝達されて、
回転し、チェーン62は、後ろ側スプロケット58により駆
動されて、後ろ側スプロケット58及び前側スプロケット
60間を周回する。また、チェーン62の周回速度は、タイ
ヤ側スプロケット48、軸側スプロケット50、及び後ろ側
スプロケット58の歯数の設定により、タイヤ30の周速
度、すなわち被牽引式液体注入車26の走行速度にほぼ等
しくなる。
【0039】案内板64は、チェーン62と一体に周回する
ガイドピン67による連行により、被牽引式液体注入車26
の前後方向へ往復動し、この結果、ノズル36も、被牽引
式液体注入車26の前後方向へチェーンケース28に対して
往復動する。ノズル36は、チェーンケース28に対する前
後方向往復動に伴って、操作レバー部72を前側突起38及
び後ろ側突起40に当接させて、操作レバー部72を回動さ
せ、開閉を切替えられる。こうして、ノズル36は、チェ
ーンケース28に対して反走行方向へ前側突起38を通過し
た時から、ほぼ反走行方向への移動終了時までにわたる
期間において開位置に保持されて、圧送ポンプ18からの
液体を地面16へ噴射する。反走行方向へのチェーンケー
ス28に対するノズル36の移動速度は、被牽引式液体注入
車26の走行速度にほぼ等しいので、反走行方向へのチェ
ーンケース28に対するノズル36の移動中は、地面16に対
するノズル36の移動速度はほぼ0であり、ノズル36は地
面16に対してほぼ停止した状態にある。したがって、ノ
ズル36は、地面16に対してほぼ停止して、液体を噴射す
るので、噴射液は、さほどの圧力でなくても地中の十分
な深さへ達する。
【0040】タイヤ30の回転速度とチェーン62の周回速
度とは比例関係にあるので、チェーン62の周回速度は被
牽引式液体注入車26の走行速度に比例し、結果、被牽引
式液体注入車26の走行速度に関係なく、ノズル36は、チ
ェーンケース28に対する反走行方向への移動中、地面16
に対してほぼ停止する。
【0041】被牽引式液体注入車26の前後方向への前側
突起38の位置を変更することにより、ノズル36が閉から
開へ切替わる時期が変更され、結果、ノズル36の開き期
間、したがって地面16への1回当たりの注入液量が調整
される。また、チェーン62の周回速度と被牽引式液体注
入車26の走行速度との差が増大するに連れて、ノズル36
からの液体の噴射中の地面16に対するノズル36の相対速
度が増大し、地面16における噴射液の注入線の長さが増
大する。また、チェーン62の周回速度と被牽引式液体注
入車26の走行速度とに差がある場合において、前側突起
38の位置を変更することにより、注入線の長さが任意に
変更される。
【0042】後ろ側スプロケット58及び前側スプロケッ
ト60の間隔は走行方向への地面16における注入液のピッ
チ間隔となる。したがって、後ろ側スプロケット58及び
前側スプロケット60の間隔はピッチ間隔に合わせて設定
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】被牽引式液体注入車の要部の概略斜視図であ
る。
【図2】チェーンケースを一部破断して示す側面図であ
る。
【図3】図2のD1−D2−D3−D4線矢視断面図で
ある。
【図4】図2のE4−E4矢視断面図である。
【図5】ノズルの作動を説明するための正面図である。
【図6】自走ポンプ車に連結された状態の被牽引式液体
注入車の概略側面図である。
【符号の説明】
10 自走ポンプ車(自走車) 16 地面(ポンプ) 18 圧送ポンプ 26 被牽引式液体注入車 30 タイヤ(車輪) 36 ノズル 38 前側突起(ノズル開閉手段、当接部材) 40 後ろ側突起(ノズル開閉手段、当接部材) 62 チェーン(ノズル駆動部材) 72 操作レバー部(操作部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01M 17/00 A01C 23/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)開閉を操作される操作部(72)
    を備え開位置では地面(16)へ向かって液体を噴射す
    るノズル(36)、 (b)走行方向及び反走行方向へ前記ノズル(36)を
    往復動させるノズル駆動部材(62)、及び(c)前記
    ノズル(36)の移動経路に配設され前記操作部(7
    2)との当接により前記操作部(72)を動かして反走
    行方向への前記ノズル(36)の移動期間に合わせて前
    記ノズル(36)を開位置にする当接部材(38,4
    0)を有し、 前記当接部材(38,40)は位置を調整自在になって
    いることを特徴とする液体注入車。
  2. 【請求項2】 (a)開閉を操作される操作部(72)
    を備え地面(16)へ向かって液体を噴射するノズル
    (36)、 (b)車輪(30)の回転力により走行方向及び反走行
    方向へ前記ノズル(36)を往復動させるノズル駆動部
    材(62)、 (c)前記ノズル(36)の移動経路に配設されて前記
    操作部(72)との当接により前記操作部(72)を動
    かして前記ノズル駆動部材(62)による反走行方向へ
    の前記ノズル(36)の移動期間に合わせて前記ノズル
    (36)を開位置にする当接部材(38,40)を有
    し、 前記当接部材(38,40)は位置を調整自在になって
    いることを特徴とする液体注入車。
  3. 【請求項3】 前記ノズル駆動部材(62)は、前後方
    向へ周回して前記ノズル(36)を前後方向へ連行する
    周回部材(62)を含むことを特徴とする請求項2記載
    の液体注入車。
  4. 【請求項4】 前記周回部材(62)の周回速度はほぼ
    走行速度に設定されていることを特徴とする請求項3
    載の液体注入車。
  5. 【請求項5】 前記車輪(30)の回転力は地面(1
    6)における前記車輪(30)の転動力であることを特
    徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の液体注入車。
  6. 【請求項6】 自走車(10)に解除自在に連結されて
    走行することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の液体注入車。
  7. 【請求項7】 前記自走車(10)は、前記ノズル(3
    6)へ液体を圧送するポンプ(18)を装備することを
    特徴とする請求項6記載の液体注入車。
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