JP3337485B2 - 熱硬化性水分散樹脂組成物及び塗料組成物 - Google Patents

熱硬化性水分散樹脂組成物及び塗料組成物

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JP3337485B2
JP3337485B2 JP32184791A JP32184791A JP3337485B2 JP 3337485 B2 JP3337485 B2 JP 3337485B2 JP 32184791 A JP32184791 A JP 32184791A JP 32184791 A JP32184791 A JP 32184791A JP 3337485 B2 JP3337485 B2 JP 3337485B2
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久 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼製家具、自動車など
の塗装に使用される、分散安定性に優れ、かつ得られる
塗膜の硬度や他の諸物性に優れた熱硬化性水分散樹脂組
成物及び塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、環境保護の観点から水性
塗料が注目されている。特に、水分散型塗料は、一般的
に水溶性塗料よりも有機溶剤、有機アミンなどの使用量
が少なく、省資源、環境保護の観点から好ましい。ま
た、溶剤の揮散が速く、塗料が非ニュートン流動を示す
ため垂れにくく、塗装作業性に優れる利点を有してい
る。
【0003】特開昭54−107932号公報には、特
定の成分を配合して得たポリオキシエチレングリコール
変性アルキド樹脂に対して、水に可溶性の溶剤の添加及
び該樹脂中のカルボキシル基の一部又は全部の中和を行
った後、該樹脂を水に乳化分散させることよりなる低温
硬化性に優れた熱硬化性水分散樹脂組成物の製造方法が
記載されている。
【0004】さらに、特開昭52−82936号公報に
は、両性イオン構造を有する重合性単量体と該単量体と
共重合しうる他の単量体を重合成分として得られる水分
散樹脂とアミノプラスト樹脂からなる比較的低温で短時
間で耐久性の良好な塗膜が得られる熱硬化性塗料組成物
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭54−1079
32号公報に記載されている水分散樹脂組成物は、低温
硬化性には優れているが、油成分を10重量%以上含む
場合には、自動車中塗り用等に使用した場合に硬度、他
の物性(伸び、強度など、以下単に物性という)共に不
充分であり、油成分が10重量%未満の組成では親水性
と親油性のバランスがとれず、水分散樹脂組成物の分散
安定性が劣る。
【0006】また、特開昭52−82936号公報に開
示されている熱硬化性塗料組成物は、水分散樹脂組成物
の安定性及び硬度には優れるが、自動車中塗り用等に使
用した場合に、物性が不充分である。
【0007】したがって、本発明は、水分散安定性に優
れ、硬度、その他の物理性状及び化学的抵抗性に優れた
塗膜を生じる水分散性樹脂組成物及び塗料組成物を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、油成分を含ま
ないオイルフリーアルキド樹脂が硬度と物性のバランス
に優れていることに着目し、その特性を活かして水分散
樹脂組成物の安定性を改良するため親油性の高い2−ブ
チル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを用いる
ことによって前記の問題点を解決したものである。
【0009】すなわち、本発明は、(A)2−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオール分子量600
〜20000のポリオキシエチレングリコール及びバー
サチック酸モノグリシジルエステルを含有する多価アル
コール成分並びに多塩基酸を反応させて得られる酸価
(固形)10〜40、水酸基価(固形)0〜200、
数平均分子量1000〜5000のオイルフリーアルキ
ド樹脂に、水に可溶性の溶剤、該樹脂中のカルボキシル
基の一部又は全部を中和する中和剤及び水を添加してな
る熱硬化性水分散樹脂組成物並びに該熱硬化性水分散樹
脂組成物及びアミノ樹脂を含有してなる塗料組成物に関
する。
【0010】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
に用いられる(A)成分である2−ブチル−2−エチル
−1,3−プロパンジオールは、多価アルコール成分及
び多塩基酸の総量に対して10〜40重量%の割合で配
合されるのが好ましく、特に15〜30重量%の割合で
配合されるのが好ましい。この量が10重量%未満では
親油性と親水性のバランスがとれず、得られる水分散樹
脂組成物の分散安定性が劣る傾向にあり、40重量%を
超えると、樹脂構造が直鎖状になり、得られる塗膜の物
性には優れるが、硬度が低下する傾向にある。
【0011】本発明の熱硬化性水分散樹脂組成物には、
(B)成分として、分子量600〜20000のポリオ
キシエチレングリコールの1種又は2種以上を使用する
ことができる。分子量が600未満では親水性が大き
く、得られる塗膜の耐水性が劣り、20000を超える
と、親油性が大きくなり、得られる水分散樹脂組成物の
分散安定性が劣る。(B)成分の配合量は、多価アルコ
ール成分及び多塩基酸の総量に対して3〜25重量%が
好ましく、特に5〜20重量%であるのが好ましい。こ
の配合量が3重量%未満であると、得られる水分散樹脂
組成物の粒径が大きくなり、分散安定性が劣る傾向にあ
る。また、25重量%を超えると、得られる水分散樹脂
組成物の粒子径が小さく、高粘度になるため塗料固形分
が低下し、塗膜の垂れ性が低下する傾向にある。
【0012】本発明においては、(A)及び(B)成分
の他に1分子中に2〜4個の水酸基を有する多価アルコ
ール〔ただし、(A)及び(B)成分を除く〕を用いる
ことができる。該多価アルコールとしては、例えば、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,4−シクロヘキサンジメチロール、メチ
ルペンタンジオール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレート、ペンタエリトリット、バー
サチック酸のモノグリシジルエステル、p−t−ブチル
安息香酸のモノグリシジルエステル、ε−カプロラクタ
ムなどが挙げられ、これらの多価アルコールは、塗膜性
能の見地から適宜選択使用することができる。
【0013】該多価アルコールの配合量は、多価アルコ
ール成分及び多塩基酸の総量に対して10〜45重量
%、特に20〜40重量%とするのが好ましい。この配
合量が10重量%未満であると、樹脂構造が直鎖状にな
り、得られる塗膜の物性には優れるが、硬度が低下する
傾向がある。また、45重量%を超えると、分子量が小
さく、水酸基価の高い樹脂構造となり、得られる塗膜の
硬度は優れるが、物性が低下する傾向がある。
【0014】本発明に用いられる多塩基酸としては1分
子中に2〜3個のカルボキシル基を有する多塩基酸が好
ましく、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テレ
フタル酸ジメチル、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ハ
イミック酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
トリメリット酸あるいはそれらの酸無水物又はエステル
形成性誘導体が挙げられる。これらの多塩基酸のうち、
加水分解性の優れる芳香族多塩基酸が好ましく、さらに
塗膜性能の見地から適宜選択使用することができる。
【0015】多塩基酸の配合量は、多価アルコール成分
及び多塩基酸の総量に対して40〜70重量%、特に4
5〜65重量%とするのが好ましい。多塩基酸の配合量
が40重量%未満であると、分子量が小さく、水酸基価
の高い樹脂構造となり、得られる塗膜の硬度は優れる
が、物性が低下する傾向にあり、70重量%を超える
と、樹脂の分子量が大きくなり、かつ得られる水分散樹
脂組成物の粒子径が大きくなり、分散安定性が低下する
傾向にある。
【0016】本発明においては、上記の多価アルコール
成分及び多塩基酸を配合した組成物を、必要に応じて加
熱して反応させ、酸価(固形)10〜40、水酸基価
(固形)50〜200、数平均分子量1000〜500
0のオイルフリーアルキド樹脂を形成して用いる。反応
温度は、使用する成分の種類によって適宜決定すること
ができ、反応時間は、上記のようなオイルフリーアルキ
ド樹脂が得られるまでとする。
【0017】オイルフリーアルキド樹脂の酸価(固形)
は10〜40、好ましくは15〜35である。酸価(固
形)が10未満であると、中和後の親水性が低く、得ら
れる水分散樹脂組成物の粒子径が大きくなり、分散安定
性に劣る。また、40を超えると、中和後の親水性が高
く、得られる水分散樹脂組成物の粘度が高くなり、塗料
固形分が低下する。
【0018】また、オイルフリーアルキド樹脂は、50
〜200の水酸基価(固形)を有することが必要であ
り、80〜170の水酸基価(固形)を有することが好
ましい。水酸基価が50未満であると、得られる塗膜の
架橋密度が低く、全般的に塗膜性能が劣り、200を超
えると、得られる塗膜の架橋密度が高くなりすぎ、物性
が著しく低下する。
【0019】さらに、オイルフリーアルキド樹脂は、1
000〜5000の数平均分子量を有することが必要で
あり、2000〜4000の数平均分子量を有すること
が好ましい。この数平均分子量が1000未満である
と、得られる塗膜の架橋密度が高くなり、物性が著しく
低下し、5000を超えると、得られる塗膜の平滑性が
低下し、また、水分散樹脂組成物の粒子径が大きくな
り、安定性が低下する。
【0020】本発明の熱硬化性水分散樹脂組成物は、上
記のオイルフリーアルキド樹脂に、水に可溶性の溶剤、
樹脂中のカルボキシル基を中和する中和剤及び水を添加
してなるものである。ここで、水に可溶性の溶剤として
は、エタノール、イソプロパノール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブ
アセテート、3−メチル−3−メトキシブタノール、プ
ロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエ
ーテルアセテート、DBE(デュポン社製、二塩基酸ジ
メチルエステル)、ブチルカルビトール等を適宜選択し
て使用することができる。また、中和剤としては、アン
モニア、トリエチルアミン、ジメチルアミノエタノール
等のアミン類、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸
化物、炭酸アンモニウム等のアンモニウム塩などを適宜
選択使用することができる。中和の程度は、組成物のpH
が7〜9になるまでとするのが好ましい。中和は、水に
可溶性の溶剤の添加前でも後でも行うことができる。
【0021】中和剤を添加してカルボキシル基を中和し
た後、さらに、水を添加して樹脂を水に分散させること
によって所望の固形分含有率を有する熱硬化性水分散樹
脂組成物を得ることができる。
【0022】上記のようにして得られた本発明の熱硬化
性水分散樹脂組成物は、水分散安定性を示し、この組成
物に硬化剤としてアミノ樹脂を配合することにより優れ
た水性樹脂塗料用組成物を生じる。
【0023】その際用いられるアミノ樹脂は、尿素、メ
ラミン、ベンゾグアナミン等のアミノ化合物にホルマリ
ン、パラホルムアルデヒド等のアルデヒドを付加反応さ
せた後、炭素原子数1〜4個のモノアルコールでエーテ
ル化することによって得られる、例えば、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂など、工業的にはn−ブチルエーテル化アミ
ノ樹脂、イソブチルエーテル化アミノ樹脂、メチルエー
テル化アミノ樹脂などが挙げられる。特に、メチルエー
テル化メラミン樹脂が、水に溶解しやすいため好まし
い。
【0024】本発明の塗料組成物において、前記水分散
樹脂組成物とアミノ樹脂との配合割合は、95/5〜6
0/40(固形分重量比)であるのが好ましい。水分散
樹脂組成物の割合が95/5を超えると、得られる塗膜
の架橋密度が低く、全般的に塗膜特性が劣る傾向にあ
る。また、60/40未満であると、得られる塗膜の架
橋密度が高くなり、物性、層間付着性が低下する。
【0025】本発明の塗料組成物には、アミノ樹脂の他
にアルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、ブロック化されたポリイソシアネート樹脂
などを併用することができる。本発明の塗料組成物に
は、さらに、通常使用される顔料、分散剤、ハジキ防止
剤などを適宜添加することができる。
【0026】本発明の塗料組成物は、ハケ塗り、浸漬
法、スプレー塗装、ロール塗装など任意の方法でプラス
チック、セラミック、鉄、非鉄金属などの表面に塗装す
ることができる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に詳述するが、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。なお、例中、「部」は特に断らないかぎり
「重量部」を意味するものとする。また、数平均分子量
は、試料150mgを秤量し、テトラヒドロフラン5mlに
溶解した後、高速液体クロマトグラフィー〔(株)日立
製作所製、モデル665A−11、カラムは日立化成工
業(株)製、ゲルパックR440、R450、R400
Mを使用〕で測定し、標準ポリスチレンの検量線を作成
して換算した。
【0028】実施例1 かきまぜ機、温度計、精留塔付き脱水装置及び不活性ガ
ス導入装置を装着した2リットルのガラス製フラスコ
に、バーサチック酸グリシジルエステル50部、トリメ
チロールプロパン153.9部、2−ブチル−2−エチル
−1,3−プロパンジオール203.9部、1,6−ヘキ
サンジオール100部、ポリオキシエチレングリコール
(分子量4000、商品名PEG4000S、三洋化成
工業(株)製、以下同様)70部及びイソフタル酸57
6.2部を仕込み、180℃に加熱する。3時間で220
℃に昇温し、同温で酸価(固形)が20になるまで反応
を進め、150℃まで冷却した。3−メチル−3−メト
キシブタノール250部で希釈し、次いでトリエチルア
ミン25.2部を添加し、均一に混合した。得られた樹脂
を3リットルの容器に移し、攪拌しながら蒸留水122
5部を少量ずつ添加して、酸価(固形)20、水酸基価
(固形)110、数平均分子量2300の水分散樹脂組
成物を得た。
【0029】実施例2 かきまぜ機、温度計、精留塔付き脱水装置及び不活性ガ
ス導入装置を装着した2リットルのガラス製フラスコ
に、バーサチック酸グリシジルエステル50部、トリメ
チロールプロパン200.2部、2−ブチル−2−エチル
−1,3−プロパンジオール126.5部、1,6−ヘキ
サンジオール100部、ポリオキシエチレングリコール
(分子量4000)70部及びイソフタル酸561.9部
を仕込み、180℃に加熱する。3時間で220℃に昇
温し、同温で酸価(固形)が30になるまで反応を進
め、150℃まで冷却した。3−メチル−3−メトキシ
ブタノール250部で希釈し、次いでトリエチルアミン
37.8部を添加し、均一に混合した。得られた樹脂を3
リットルの容器に移し、攪拌しながら蒸留水1225部
を少量ずつ添加して、酸価(固形)30、水酸基価(固
形)110、数平均分子量3400の水分散樹脂組成物
を得た。
【0030】実施例3 かきまぜ機、温度計、精留塔付き脱水装置及び不活性ガ
ス導入装置を装着した2リットルのガラス製フラスコ
に、バーサチック酸グリシジルエステル50部、トリメ
チロールプロパン132.9部、2−ブチル−2−エチル
−1,3−プロパンジオール208.8部、1,6−ヘキ
サンジオール100部、ポリオキシエチレングリコール
(分子量4000)100部及びイソフタル酸508.5
部を仕込み、180℃に加熱する。3時間で220℃に
昇温し、同温で酸価(固形)が20になるまで反応を進
め、150℃まで冷却した。3−メチル−3−メトキシ
ブタノール250部で希釈し、次いでトリエチルアミン
25.2部を添加し、均一に混合した。得られた樹脂を3
リットルの容器に移し、攪拌しながら蒸留水1225部
を少量ずつ添加して、酸価(固形)20、水酸基価(固
形)110、数平均分子量2200の水分散樹脂組成物
を得た。
【0031】比較例1 かきまぜ機、温度計、精留塔付き脱水装置及び不活性ガ
ス導入装置を装着した2リットルのガラス製フラスコ
に、トリメチロールプロパン117.8部、ネオペンチル
グリコール234.2部、1,6−ヘキサンジオール10
0部、ポリオキシエチレングリコール(分子量400
0)70部及びイソフタル酸602.2部を仕込み、18
0℃に加熱する。3時間で220℃に昇温し、同温で酸
価(固形)が20になるまで反応を進め、150℃まで
冷却した。3−メチル−3−メトキシブタノール250
部で希釈し、次いでトリエチルアミン25.2部を添加
し、均一に混合した。得られた樹脂を3リットルの容器
に移し、攪拌しながら蒸留水1225部を少量ずつ添加
して、酸価(固形)20、水酸基価(固形)110、数
平均分子量2000の水分散樹脂組成物を得た。
【0032】比較例2 かきまぜ機、温度計、精留塔付き脱水装置及び不活性ガ
ス導入装置を装着した2リットルのガラス製フラスコ
に、大豆油脂肪酸150.0部、脱水ひまし油脂肪酸10
0.0部、エチレングリコール41.9部、トリメチロール
プロパン289.0部、ポリオキシエチレングリコール
(分子量4000)70部及びイソフタル酸452.0部
を仕込み、180℃に加熱する。同温で2時間保温後、
2時間で220℃に昇温し、同温で酸価(固形)が35
になるまで反応を進め、150℃まで冷却した。3−メ
チル−3−メトキシブタノール250部で希釈し、次い
でトリエチルアミン44.1部を添加し、均一に混合し
た。得られた樹脂を3リットルの容器に移し、攪拌しな
がら蒸留水1225部を少量ずつ添加して、酸価(固
形)35、水酸基価(固形)120、数平均分子量22
00の水分散樹脂組成物を得た。
【0033】塗料化及び評価 実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた各々の水分散
樹脂組成物を下記の配合により塗料化した。 水分散樹脂組成物(固形分40%) 87.5部 チタン白(タイペークR−930/石原産業(株)製) 100.0部 3−メチル−3−メトキシブタノール 5.0部 蒸留水 10.0部 ガラスビーズ 100.0部
【0034】上記組成物をペイントシェーカーで2μm
以下になるまで分散し、下記の樹脂、添加剤及び蒸留水
を加えた。 水分散樹脂組成物(固形分40%) 100.0部 メラン620(メチルエーテル化メラミン樹脂/日立化成 工業(株)製、固形分80%) 31.3部 BYK302(ハジキ防止剤/ビックケミー・ジャパン製) 0.3部 蒸留水 フォードカップ#4で40秒に希釈
【0035】得られた塗料をボンデライト#144処理
鋼板 ( 0.8t×70×150mm/日本テストパネル社
製)にエアスプレーで乾燥膜厚が35〜40μmになる
ように塗装し、80℃で10分間予備乾燥した後、14
0℃で30分で焼き付けた。下記の方法で塗膜試験を行
った。
【0036】塗膜試験 (a)光沢:スガ試験機(株)製光沢計で60°鏡面光
沢を測定した。 (b)エリクセン:エリクセン試験機で測定した。 (c)衝撃値:デュポン式衝撃試験器で1/2”−50
0gで測定し、塗膜にわれの生じない高さ(cm)で判定
した。 (d)密着性:1×1mmで100個のマス目をカッター
で切込み、セロテープで塗膜を剥離し、剥がれたマス目
で示した。 (e)鉛筆硬度:三菱鉛筆(株)製三菱ユニでキズ硬さ
を測定した。
【0037】(f)耐湿性:スガ試験機(株)製湿潤試
験機で72時間試験後、ブリスタをA.S.T.M判定
写真で判定した。 (g)耐酸性:5%硫酸水溶液を試験板に0.5cc滴下
し、室温で24時間放置した後、拭き取り、痕跡を目視
で下記の基準で判定した。 ○ : 痕跡なし △ : やや痕跡あり × : 一部溶解 (h)耐アルカリ性:5%アルカリ水溶液を試験板に0.
5cc滴下し、室温で24時間放置した後、拭き取り、
痕跡を目視で下記の基準で判定した。 ○ : 痕跡なし △ : やや痕跡あり × : 一部溶解
【0038】実施例1〜3及び比較例1〜2で用いた配
合及び得られた水分散樹脂組成物の性状を表1に示し、
各水分散樹脂組成物を用いて製造した塗料の性能を表2
に示した。なお、水分散樹脂組成物の分散安定性は、5
0c/BH型粘度計を用いて25℃で測定した粘度で示
す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明の熱硬化性水分散樹脂組成物は、
水分散安定性に優れ、これを用いた本発明の塗料組成物
は、硬度、耐衝撃性などの物理性状や化学的抵抗性に優
れた塗膜を生し、鋼製家具、自動車等の金属製品の塗装
に用いられる水性塗料として最適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−210966(JP,A) 特開 平3−39367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/00 C09D 167/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)2−ブチル−2−エチル−1,3
    −プロパンジオール(B)分子量600〜20000
    のポリオキシエチレングリコール及びバーサチック酸モ
    ノグリシジルエステルを含有する多価アルコール成分並
    びに多塩基酸を反応させて得られる酸価(固形)10〜
    40、水酸基価(固形)50〜200、数平均分子量1
    000〜5000のオイルフリーアルキド樹脂に、水に
    可溶性の溶剤、該樹脂中のカルボキシル基の一部又は全
    部を中和する中和剤及び水を添加してなる熱硬化性水分
    散樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 オイルフリーアルキド樹脂が、(A)成
    分10〜40重量%、(B)成分3〜25重量%、バー
    サチック酸モノグリシジルエステルを含むその他の多価
    アルコール成分10〜45重量%及び多塩基酸40〜7
    0重量%を反応させて得られるものである請求項1記載
    の熱硬化性水分散樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の熱硬化性水分散樹
    脂組成物及びアミノ樹脂を含有することを特徴とする塗
    料組成物。
JP32184791A 1991-12-05 1991-12-05 熱硬化性水分散樹脂組成物及び塗料組成物 Expired - Lifetime JP3337485B2 (ja)

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