JP3336461B2 - 外断熱壁材 - Google Patents

外断熱壁材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種コンクリート
建物、木造建物等の壁体に使用される外断熱壁材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば我が国のマンション等の住
宅における断熱コンクリート壁体として、室外面を塗装
またはタイル張りしたコンクリー壁の室内側面に、発砲
ポリウレタン、発砲ポリスチレン等の断熱材マットを当
て、その室内側に内装材を張った、いわゆる内断熱構造
をとったものが広く用いられている。
【0003】しかし、上記の内断熱構造の壁体では、冬
期において、暖かい室温が上記の内断熱材に遮ぎられて
コンクリート壁に届かないため、該コンクリート壁が冷
い外気にさらされて著しく低温となり、このコンクリー
ト壁の冷気と室温の暖気とによって上記内断熱材内部に
温度勾配を生じさせて空気中の水蒸気を該内断熱材中に
結露させ、この結露水が原因となってカビやダニを発生
させるばかりでなく、断熱機能を低下させる結果を招
き、さらに、蓄熱性を有するコンクリート壁が、夏期に
は、外気の高熱を蓄えて長時間にわたって室内がわへ熱
気を及ぼし、冬期には、蓄えた冷気を長時間にわたって
室内がわへ及ぼし、これが遂には内断熱材の断熱機能を
超えて室内に影響を与える結果となっていた。
【0004】上記のような内断熱構造に対し、コンクリ
ート壁の室外側面に断熱材を配設した外断熱構造を採る
ことにより上記内断熱構造の欠点を改善できることは、
すでに我が国においても知られており、また欧米におい
ては外断熱構造の壁体が広く実施されている。
【0005】しかしながら、外断熱構造において、断熱
材をコンクリート壁の室外側に配設した場合は、該外断
熱材の室外側をさらに何らかの外装材で覆う必要があ
り、そこで欧米では、上記外断熱材の室外側に適宜幅の
空気層をあけてレンガ、コンクリートパネル、木壁等の
外装材を重複して付加する構造を採っているが、このよ
うな重複付加構造では、建築コストがかさむばかりでな
く、壁体が厚くなって余分な敷地面積を必要とする難点
があり、特に後者の難点は、我が国のような土地の狹い
国状に受け入れがたいものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、建築コスト
の増加および壁体の厚さの拡大をおさえつつ外断熱構造
を実現することを課題とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】上記課題を達成する手段
として、本発明は、水硬性材料を主成分とし、外断熱層
を形成するため、内部の室外側に空気を密封した中空骨
材を多数包含させ結合硬化させて板状体とした、外断熱
壁材を提案する。
【0008】本発明における上記「水硬性材料」には、
ポルトランドセメント、石膏、水砕スラグ、石膏スラグ
セメント、石灰スラグセメントその他種々の水硬性のも
のが使用される。これら水硬性材料を主成分として、実
際には、これにじゃり等の通常骨材、ロックウール、グ
ラスウール、各種繊維、鉄筋、金網、その他種々の補強
材、添加材が混合される。また、上記「板状体」とは、
パネル、ブロック等の形状を総称する用語として使用さ
れる。さらに、上記「空気を密封した中空骨材」には、
ガラス、合成樹脂、セラミック、スラグその他種々の材
料からなる内部に空気を密封した球状体、円筒状体、不
規則形状体等が使用される。以下図面を参照して本発明
の実施例について説明する。
【0009】
【実施例】図1は外断熱コンクリートパネル(1)に実
施した例で、水硬性材料としてポルトランドセメントを
使用し、これに砂および水を所要割合で混合し、さらに
骨材(3)…(本例では再生骨材)を室内側に混合し
て、結合硬化させてなるコンクリート板状体(2)の内
部の室外側に、内部に空気を密封したガラス製の球状中
空骨材(4)…を多数隣接状態で埋設し、それにより該
中空骨材(4)…群からなる外断熱層(5)を形成して
いる。
【0010】上例の外断熱コンクリートパネル(1)…
を、その外断熱層(5)を室外側に向けてコンクリート
建物に取りつけると、該コンクリートパネル(1)…の
みで外断熱層(5)…を備えた外断熱壁体を構成するか
ら、該コンクリートパネル(1)…の室外側面には塗
装、タイル張り等の外装を、室内側面には壁紙貼り等の
内装をそれぞれ施すだけで足り、従って建築コストを削
減でき、また壁体の厚さを上記コンクリートパネル
(1)の厚さに止め、敷地面積をせばめることがない。
【0011】図2は外断熱コンクリートパネルに実施し
た他の例(1a)で、図1の例よりも厚いコンクリート
板状体(2a)の中間部に鉄筋(6a)…を適宜間隔を
あけて入れると共に、合成樹脂製の球状中空骨材(4
a)…からなる室外側の外断熱層(5a)と、それより
も小径の合成樹脂製球状中空骨材(4a’)…からなる
外断熱層(5a’)との2層の外断熱層を形成し、他の
構造は図1と実質的に同一である。
【0012】上記各例における外断熱層(5)、(5
a)、(5a’)は同一径の中空骨材を隣接状態に埋設
した構成であるが、このほか図3に示すように大径の中
空骨材(4b)…の隣接間に小径の中空骨材(4b’)
…を埋設した構成にするのもよい。本例によれば、各中
空骨材を密に埋設することが可能となり、外断熱層(5
b)全体として断熱性能が向上する。
【0013】図4は外断熱石膏パネル(1c)に実施し
た例で、水硬性材料として石膏を使用し、これに補強材
としてグラスウール(3c)…を所要割合混合して結合
硬化させてなる石膏板状体(2c)の内部室外側に、ガ
ラス製球状中空骨材(4c)…を埋設して外断熱層(5
c)を形成し、また石膏板状体(2c)の表裏両面に紙
の保護シート(7c)、(7c)を接合してある。
【0014】上例の外断熱石膏ボード(1c)…を、そ
の外断熱層(5c)を室外側に向けて木造建物の壁面に
取りつけ、その室外側面を例えば防水化粧合板の外装材
で覆えば、外断熱壁体がえられる。本例による壁体は、
従来の内断熱壁体と厚さにおいてほとんど変らない。
【0015】図5は外断熱石膏パネルに実施した他の例
(1d)で、図4の例よりも厚い石膏板状体(2d)の
室外側に合成樹脂製の大径球状中空骨材(4d)…と、
小径球状中空骨材(4d’)…からなる外断熱層(5
d)を形成し、該石膏板状体(2d)の室外側面に例え
ば防水化粧合板の外装材(8d)を、室内側面に合板の
補強材(9d)をそれぞれ接合し、他の構成は図4と実
質的に同一である。
【0016】上例の外断熱石膏パネル(1d)…を、そ
の外断熱層(5d)を室外側に向けて木造建物の壁面に
取りつけると、直ちに外断熱壁体がえられる。本例によ
る壁体は、従来の内断熱壁体と厚さにおいてほとんど変
らず、しかも施工能率が大幅に向上する。
【0017】上記各例の外断熱壁材は、内部に多数の中
空骨材を包含しているので、壁材として十分な強度を有
すると共に軽量性も兼備する。
【0018】
【発明の効果】本発明の外断熱壁材は、それ自身の内部
の室外側に中空骨材による外断熱層を有するから、従来
の欧米にみられる外装材の重複付加を必要とする外断熱
壁体に比較し、大幅に建築コストを低減することがで
き、しかも得られる壁体の厚さを拡大させることがない
から敷地面積をせばめることもなくして、外断熱壁体を
実現できるのである。さらに本発明の外断熱壁材は内部
に多数の中空骨材を包含しているので、壁材として十分
な強度と共に軽量性を備え、それにより建物の安全性お
よび作業性の向上に資するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】外断熱コンクリートパネルの一部省略横断面図
である。
【図2】外断熱コンクリートパネルの他の例の同上横断
面図である。
【図3】外断熱層の他の例を示す一部拡大断面図であ
る。
【図4】外断熱石膏パネルの一部省略横断面図である。
【図5】外断熱石膏パネルの他の例の同上横断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1a、1b 外断熱コンクリートパネル 1c、1d 外断熱石膏パネル 2、2a、2b コンクリート板状体 2c、2d 石膏板状体 4、4a、4a’、4b、4b’、4c、4d、4d’
中空骨材 5、5a、5a’、5b、5c、5d 外断熱層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/76 C04B 32/00 C04B 38/08 E04B 1/80 E04C 2/46 E06B 1/76 C04B 32/00 C04B 38/08 E04B 1/80

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性材料を主成分とし、外断熱層を形
    成するため、内部の室外側に空気を密封した中空骨材を
    多数包含させ結合硬化させて板状体とした、 外断熱壁材。
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