JP3336440B2 - 低圧損サイクロン - Google Patents

低圧損サイクロン

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JP3336440B2 JP30907392A JP30907392A JP3336440B2 JP 3336440 B2 JP3336440 B2 JP 3336440B2 JP 30907392 A JP30907392 A JP 30907392A JP 30907392 A JP30907392 A JP 30907392A JP 3336440 B2 JP3336440 B2 JP 3336440B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はセメント製造装置など
に用いられるサイクロンに関するもので、更に述べる
と、原料の予熱装置として利用されるサスペンションプ
レヒータの一部分を構成するサイクロン、あるいは其の
他の一般の粉粒体サイクロン、若しくは旋回流式分級機
の精粉排出部に用いられるサイクロン等に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】セメント製造システムのプレヒータにお
ける圧力損失の大部分はサイクロンで占められている。
そこで、サイクロンの圧力損失を低減することによりフ
ァンの電力消費量が低減し、セメント製造費の低減が可
能となるため、低圧損サイクロンの開発に取り組んでい
る。
【0003】近年開発された低圧損サイクロンは、旋回
筒の外筒と内筒とを同心状に設け、該内筒の下端部に
流部材を設けている。この整流部材として次のものが用
いられるが、この整流部材を、便宜上スパイラルコーン
と呼ぶことにする
【0004】即ち、内筒の直下の空間に、少なくとも下
半部に湾曲面を形成している複数の逆三角形の面状整流
板を前記円錐整流体の軸心の囲りに等角度間隔に、か
つ、各面状整流板の湾曲面を該円錐形整流体の外周を流
れる旋回流に対向する方向に設けた整流部材。
【0005】なお、前記スパイラルコーンにおいて、円
錐形整流体を省略したものも用いられている。(特開平
3ー186368号参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スパイラルコーンは、
圧力損失を低減させるが、ある種のサイクロンにおいて
は捕集効率を低下させてしまうことがある。サイクロン
の性能を評価するとき圧力損失とともに捕集効率も重要
な因子となり、セメント焼成装置において捕集効率が低
下することによりプレヒータ系外への持ち出し熱量が増
加し、使用熱量の増加などの問題が発生する。
【0007】この発明は、上記事情に鑑み捕集効率を向
上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、捕集効率低
下の原因を究明するため、種々の実験を行った結果、接
線方向速度が低下することにより固気分離に影響を及ぼ
す遠心効果が低下し、捕集効率が低下することがわかっ
た。そして、この接線方向速度の低下は、内筒直径と旋
回筒の外筒直径との比により大きな影響を受けることが
わかった。そして、該捕集効率を良くするためには、そ
の比を0.35〜0.45にしなければならないことを
突き止めた。そこで、本発明者は、本発明を次の様に構
成し、前記目的の達成を図った。
【0009】旋回筒の上部に設けた外筒と、該外筒内に
同心状に設けた内筒と、該内筒の下端部に配設したスパ
イラルコ−ンと、該外筒の外周に接線方向に設けた流入
筒と、該旋回筒の下部に設けた落下口と、を備えたサイ
クロンにおいて、前記内筒の直径対前記外筒の直径が
0.35〜0.45であることことを特徴とする低圧損
サイクロン。
【0010】
【作 用】流入筒から旋回筒内に向けて粉粒体と流体と
の混相流を接線方向に供給すると、その旋回筒内に旋回
流を発生する。その旋回流は旋回筒の上部から下部に移
動し、その間にガス中に浮遊した粒子は遠心力によって
旋回筒壁面側へ飛び出し、螺旋状に降下して円錐部下部
より外部に排出する。
【0011】又、残された粒径の小さい微粉等は前記搬
送空気等と共に旋回流を形成しながら、旋回筒の壁面側
から次第に旋回筒の軸心部寄りに集められる。そして、
小さな径の旋回流になって、前記内筒の直下に移動し、
そこに位置する湾曲された面状整流板に案内されて旋回
流から上向きの流れに変化する。そして、その際旋回流
の持っている接線方向の分速度を減速、消滅させ、軸方
向のみの速度に変換し、その状態で内筒内を通って次の
工程に移動する。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を添付図面によって説明す
る。旋回筒1は、直径Dの外筒1aとその下部に接続す
る逆円錐筒1bとから構成されている。この旋回筒1の
外筒1a内に直径dの内筒2を同心的に設けるが、前記
直径d、Dは比d/Dが0.35〜0.45となるよう
に設計されている。該外筒1aの外周に流入筒3を接線
方向に設けるとともに旋回筒1の下部に粉粒体の落下口
4を設ける。
【0013】粉粒体と搬送空気との混相流を流入筒3か
ら旋回筒1内に向けて接線方向に供給し、その旋回筒1
内に旋回流7を発生させる。その旋回流7を旋回筒1の
上部から下部に移動し、その間に於いてガス中に浮遊し
た粒子は、遠心力によって旋回筒壁面側へ飛び出し、そ
の内壁面に沿って落下して落下口4から外部に排出す
る。
【0014】また、該内筒2の下端部2aの直下の空間
8には円錐形整流体10と面状整流板11とからなる
流部材100が前記内筒2と同心的に配置されている。
この整流部材100は、便宜上スパイラルコーンと称す
ることにする。このスパイラルコーン100の円錐形整
流体10の外周面に複数、好ましくは4〜6枚の面状整
流板11を、それらの面11aを旋回流7に対向する方
向に、かつ、その長さ方向を上下方向に沿うように設け
る。
【0015】また、その面状整流板11の上部11bを
前記内筒2の下端部2aに固定し、それらの各面状整流
板11の上部11bを残してその余の部分11cを旋回
流7の上流側に向けて滑らかに湾曲して湾曲面11dを
形成する。このようにして形成した複数の面状整流板1
1の外周縁11eは内筒2より内側に位置する。
【0016】前記旋回筒1の内壁面寄りの旋回流7で分
離された粉体粒より粒径の小さい粉粒体等は、前記搬送
空気等と共に旋回流7を形成しながら、前記内筒2の直
下の空間8に移動する。このとき、接線方向速度は固気
分離に影響を及ぼす遠心力効果を得るのに適切な速度を
維持しているので、捕集効率は高い。
【0017】そして、該粉粒体等は、そこに配置されて
いる湾曲された面状整流板11の面11aに案内されて
旋回流7から上向きの流れ12に徐々に変化し、その際
旋回流7の持っている接線分速度V7 を軸方向のみの速
度に変換し、その状態で内筒2内を通って次の工程に移
動する。
【0018】この実施例では、接線方向風速が最高とな
る位置は内筒径、すなわち、内筒の外壁、の下部とな
り、粒子の分離作用に寄与する領域の風速Vθは変化し
ていないが、分離作用に寄与しない内筒内においては風
速Vθが殆ど存在していない。すなわち、粒子の分離に
不必要でエネルギ・ロスを発生させている不必要な渦は
消されているのである。
【0019】これは、内筒下の空間に設けた円錐形整流
体によりこの円錐形整流体よりも下の部分からの上昇気
流を抑えそこに流入する流体を減少させることにより、
この部分での粒子の分離には不要な流体抵抗を極力抑え
る一方、サイクロン内に流れる流体の大部分を内筒下端
部の真下の空間、すなわち、整流板間の空間で整流部材
により軸方向の流れに整流し、サイクロン系外へスーム
ズに排出させることで、前述の作用が得られるものであ
る。
【0020】この発明は上記実施例に限定されるもので
なく、その要旨の範囲内で部分的な構成の変更を行った
り、或は部分的に他の構成を付加して実施することもで
きる。例えば、前述の実施例は内筒1の直下の空間8に
円錐形整流体10と面状整流板11からなるスパイラル
コ−ン100を設けたものについて説明しているが、該
コ−ン100を面状整流板11のみとし円錐形整流体1
0を省略することも可能である。
【0021】又、前記実施例では、直筒状の内筒2を用
いた場合につい述べたが、図7に示す様に、直径dの内
筒2の下端部2aを絞り込んで逆円錐台形にし、その下
端の直径dsを前記直径dより小さくしてもよい。
【0022】この場合、直径dsと直径Dとの比ds/
Dは、0.35〜0.45の範囲内となる様に調整され
る。なお、逆円錐台形の絞り角2θは、必要に応じて適
宜選択されるが、5〜40°の範囲にすると好適な結果
を得ることができる。
【0023】この発明は、以上の様に内筒の下端部を逆
円錐台形に形成し、該逆円錐台形の下端の直径対旋回筒
の外筒の直径を0.35〜0.45にしたので、捕集効
率の低下を防止できる。
【0024】因に、スパイラルコーンを備えたサイクロ
ンの捕集効率(%)を実験するため、内筒の直径d、d
s対旋回筒の外筒の直径Dの比d/D、ds/Dを変化
させたところ、次の結果を得た。 d/D = 0.50の時 94.5% ds/D = 0.42の時 95.6% ds/D = 0.35の時 96.2%
【0025】又、スパイラルコーンの無い通常のサイク
ロンでは、 d/D=0.50の時、96.0 であった。以上より、比d/D、ds/D=0.42、
0.35は、比ds/D=0.50より捕集効率が大き
く、かつ、通常のサイクロンの捕集効率とほぼ同等とな
ることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のスパイラルコ−ンの拡大図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2のIV-IV 線断面図である。
【図5】図2のV-V 線断面図である。
【図6】スパイラルコ−ンの底面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 旋回筒 1a 外筒 2 内筒 2a 内筒の下端部 100 スパイラルコ−ン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−149666(JP,A) 特開 平3−186368(JP,A) 実開 昭56−64761(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B04C 5/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回筒の上部に設けた外筒と,該外筒内に
    同心状に設けた内筒と,該内筒の下端部に配設した整流
    部材であって、内筒の直下の空間に、少なくとも下半部
    に湾曲面を形成している複数の逆三角形の面状整流板を
    前記円錐整流体の軸心の囲りに等角度間隔に、かつ、各
    面状整流板の湾曲面を該円錐形整流体の外周を流れる旋
    回流に対向する方向に設けた整流部材と,該外筒の外周
    に接線方向に設けた流入筒と,該旋回筒の下部に設けた
    落下口と,を備えたサイクロンにおいて; 前記内筒の下端部が、逆円錐台形に形成され、 該逆円錐台形の下端の 直径対前記外筒の直径が、0.3
    5〜0.45であることを特徴とする低圧損サイクロ
    ン。
  2. 【請求項2】整流部材の円錐整流体が省略されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の低圧損サイクロン。
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