JP3335138B2 - 露光方法、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

露光方法、露光装置、およびデバイス製造方法

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JP3335138B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法、露光装
置、およびデバイス製造方法に関し、特に微細な回路パ
ターンを感光基板上に二重露光する露光方法および露光
装置に関する。本発明の露光方法および露光装置は、例
えばIC・LSIなどの半導体チップ、液晶パネルなど
の表示素子、磁気ヘッドなどの検出素子、CCDなどの
撮像素子といった各種デバイス、マイクロメカニクスで
用いる広域なパターンの製造に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSI、液晶パネル等
のデバイスをフォトリソグラフィー技術を用いて製造す
る時には、フォトマスク又はレチクル等(以下、「マス
ク」と記す。)の回路パターンを投影光学系によってフ
ォトレジスト等が塗布されたシリコンウエハ又はガラス
プレート等(以下、「ウエハ」と記す。)の感光基板上
に投影し、そこに転写する(露光する)投影露光方法及
び投影露光装置が使用されている。上記デバイスの高集
積化に対応して、ウエハに転写するパターンの微細化即
ち高解像度化とウエハにおける1チップの大面積化とが
要求されでおり、従ってウエハに対する微細加工技術の
中心を成す上記投影露光方法及び投影露光装置において
も、現在、0.5μm以下の寸法(線幅)の像を広範囲
に形成するべく、解像度と露光面積の向上が計られてい
る。
【0003】従来の投影露光装置の模式図を図23に示
す。図23中、191は遠紫外線露光用光源であるエキ
シマーレーザ、192は照明光学系、193は照明光、
194はマスク、195はマスク194から出て光学系
196に入射する物体側露光光、196は縮小投影光学
系、197は光学系196から出て基板198に入射す
る像側露光光、198は感光基板であるウエハ、199
は感光基板を保持する基板ステージを示す。エキシマレ
ーザ191から出射したレーザ光は、引き回し光学系に
よって照明光学系192に導光され、照明光学系192
により所定の光強度分布、配光分布、開き角(開口数N
A)等を持つ照明光193となるように調整され、マス
ク194を照明する。マスク194にはウエハ198上
に形成する微細パターンを投影光学系196の投影倍率
の逆数倍(例えば2倍や4倍や5倍)した寸法のパター
ンがクロム等によって石英基板上に形成されており、照
明光193はマスク194の微細パターンによって透過
回折され、物体側露光光195となる。投影光学系19
6は、物体側露光光195を、マスク194の微細パタ
ーンを上記投影倍率で且つ充分小さな収差でウエハ19
8上に結像する像側露光光197に変換する。像側露光
光197は図23の下部の拡大図に示されるように、所
定の開口数NA(=sinθ)でウエハ198上に収束
し、ウエハ198上に微細パターンの像を結ぶ。基板ス
テージ199は、ウエハ198の互いに異なる複数の領
域(ショット領域:1個又は複数のチップとなる領域)
に順次微細パターンを形成する場合に、投影光学系の像
平面に沿ってステップ移動することによりウエハ198
の投影光学系196に対する位置を変える。
【0004】しかしながら、現在主流の上記のエキシマ
レーザを光源とする投影露光装置は、0.15μm以下
のパターンを形成することが困難である。投影光学系1
96は、露光(に用いる)波長に起因する光学的な解像
度と焦点深度との間のトレードオフによる解像度の限界
がある。投影露光装置による解像パターンの解像度Rと
焦点深度DOFは、次の(1)式と(2)式の如きレー
リーの式によって表される。
【0005】 R=k1(λ/NA)……(1) DOF=k2(λ/NA2)……(2) ここで、λは露光波長、NAは投影光学系196の明る
さを表す像側の開口数、k1、k2はウエハ198の現像
プロセス特性等によって決まる定数であり、通常0.5
〜0.7程度の値である。この(1)式と(2)式か
ら、解像度Rを小さい値とする高解像度化には開口数N
Aを大きくする「高NA化」があるが、実際の露光では
投影光学系196の焦点深度DOFをある程度以上の値
にする必要があるため、高NA化をある程度以上進める
ことは不可能となることと、高解像度化には結局露光波
長λを小さくする「短波長化」が必要となることとが分
かる。
【0006】ところが、短波長化を進めていくと重大な
問題が発生する。この問題とは投影光学系196のレン
ズの硝材がなくなってしまうことである。殆どの硝材の
透過率は遠紫外線領域では0に近く、特別な製造方法を
用いて露光装置用(露光波長約248nm)に製造され
た硝材として溶融石英が現存するが、この溶融石英の透
過率も波長193nm以下の露光波長に対しては急激に
低下するし、0.15μm以下の微細パターンに対応す
る露光波長150nm以下の領域では実用的な硝材の開
発は非常に困難である。また遠紫外線領域で使用される
硝材は、透過率以外にも、耐久性、屈折率均一性、光学
的歪み、加工性等の複数条件を満たす必要があり、この
事から、実用的な硝材の存在が危ぶまれている。
【0007】このように従来の投影露光方法及び投影露
光装置では、ウエハ198に0.15μm以下のパター
ンを形成する為には150nm程度以下まで露光波長の
短波長化が必要であるのに対し、この波長領域では実用
的な硝材が存在しないので、ウエハ198に0.15μ
m以下のパターンを形成することができなかった。
【0008】そのため、最近においては、被露光基板
(感光基板)に対して、周期パターン露光と通常露光の
二重露光を行う露光方法および露光装置によって、0.
15μm以下の部分を備える回路パターンを作成するこ
とが検討されている。ここでの「通常露光」とは、周期
パターン露光より解像度は低いが、任意のパターンで露
光することが可能な露光であり、代表的なものとして、
投影光学系によってマスクのパターンを投影することが
可能な投影露光が挙げられる。通常露光によって露光さ
れるパターンは、(以下通常露光パターンという)解像
度以下の微細なパターンを含んでおり、周期パターン露
光はこの微細なパターンと同線幅の周期パターンなどを
形成するものである。この周期パターン露光には、レベ
ンソン型の位相シフトマスクなどが用いられる。その1
例を図1に示す。図1の周期パターンと、図1の通
常露光パターンを同じ位置に露光し、その合成像である
微細なパターン図1を得ることが可能になる。このよ
うに、最終的に作成したいパターンは通常露光パターン
として露光するが、この通常露光パターンには解像度以
下のパターンを含んでいるため、同位置に高解像度の周
期パターンを露光することによって、その通常露光パタ
ーンの解像度を向上し、最終的に解像度以下の微細線を
含んだ、所望のパターンを作成することが出来るもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した二
重露光においては、図1の通常露光パターンの解像度
を向上するために、図1の高解像度周期パターンを同
位置に露光する。この二重露光において、図1に示し
たパターンの微細線部分が図1の周期パターンの方向
と一致している場合には特に問題は生じない。しかしな
がら、通常露光パターンとして、微細線の方向が混在し
ている場合、例えば図2に示したような周期パターンの
周期方向と同じ方向の微細線と、周期パターンの周期方
向に直交する方向の微細線が混在したパターンの場合、
周期方向と直交する方向の微細線は問題なく解像できる
が、周期方向の微細線は解像することが出来ない可能性
がある。
【0010】この点について、ゲートパターン、Tゲー
トパターンと呼ばれるパターンを例に、ポジレジストを
用いた場合を想定し、図1および図2を用いて説明す
る。図では、周期パターンはすべてパターンに光が透過
し、位相か反転しているものとする。この周期パターン
は、周期数が2以上のものとし、また、通常パターン
は、周辺に光が透過し、パターン部分を遮光した、位相
が一定のバイナリー振幅のものとする。例えば図1で
は、図1の通常露光パターンであるゲートパターンの
微細線と、図1の周期パターンの方向が一致している
ため、図1の通常露光パターンであるゲートパターン
の微細線の解像度を向上することが可能になる。次に、
例えば図2に示した、ゲートパターンの微細線に、T型
に直交した微細線がついているTゲートパターンの場
合、微細線の方向が混在している。
【0011】このように、微細線が縦方向・横方向と混
在している場合であって、その微細線と解像度以下の間
隔でパターンが隣接している領域は、特に解像が難しい
領域となり、この領域の解像度を上げるため、図2に
示したような周期パターンを用いることが必要になる。
しかし、この周期パターンを用いただけでは、この解像
が難しい領域は解像可能になるかわりに、周期パターン
と直交方向の微細線を解像することが出来ない。したが
って、周期パターンと通常露光パターンの二重露光を行
う場合、使用する周期パターンの方向によって、作成で
きるパターンが限られてしまう可能性がある。特に、周
期パターンの周期方向に対して同方向または斜めの方向
の微細線があるパターンに関しては、これまでの二重露
光の方法では、対応することが困難であった。
【0012】そこで、本発明は、上記した課題を解決
し、通常露光パターンに複数方向に微細線が混在してい
る場合においても、周期パターンに工夫を加えることに
よって、通常露光パターンにおけるいずれの方向の微細
線も解像することができ、良好なパターンを得ることが
可能な二重露光による露光方法、露光装置、およびデバ
イス製造方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を達成するために、露光方法、露光装置、およびデバイ
ス製造方法、デバイス製造装置を、つぎのように構成し
たことを特徴とするものである。すなわち、被露光基板
上に、複数方向の微細線が混在する第1パターンによる
露光と、周期パターンを含む第2パターンによる露光を
含む多重露光を行う露光方法であって、前記周期パター
ンの周期の方向を前記第1パターンのうちの所定方向の
微細線が並ぶ方向と一致させ、前記周期パターンの少な
くとも一部の、パターンまたはパターン同志の境界と前
所定方向の微細線の一部とが同一位置に露光されるよ
うにし、前記第1パターンのうち前記周期パターンの周
期の方向に対して同方向または斜めの方向の微細線が、
前記周期パターンと重ならないようにしたことを特徴と
している。また、本発明の露光方法は、被露光基板上
に、複数方向の微細線が混在する第1パターンによる露
光と、周期パターンを含む第2パターンによる露光を含
む多重露光を行う露光方法であって、前記周期パターン
の周期の方向を前第1パターンのうちの所定方向の微
細線が並ぶ方向と一致させ、前記周期パターンの少なく
とも一部の遮光領域または遮光領域として作用する位相
の境界と前記所定方向の微細線の一部とが同一位置に露
光されるようにし、前記第1パターンのうち前記周期パ
ターンの周期の方向に対して同方向または斜めの方向の
微細線が、前記周期パターンと重ならないようにしたこ
とを特徴としている。また、本発明の露光方法は、前記
周期パターンの周期の方向が、前記所定方向の微細線が
多く並ぶ方向と一致することを特徴としている。また、
本発明の露光方法は、前記周期パターンは、周期数2以
上の周期パターンであって、レベンソン型位相シフトマ
スク、またはエッジ型の位相シフトマスク、またはバイ
ナリー型マスクのいずれかのマスクで構成されることを
特徴としている。また、本発明の露光方法は、前記周期
パターンを配置しないようにした周期パターン領域に
は、前記通常露光パターンのうち、前記周期パターンの
周期の方向に対して同方向または斜めの方向の微細線と
重なるように、孤立線が配置されることを特徴としてい
る。また、本発明の露光方法は、前記周期パターンおよ
び孤立線が、光遮光部または光透過部で形成されること
を特徴としている。また、本発明の露光方法は、前記孤
立線は、前記周期パターンの周期の方向に対して同方向
または斜めの方向の通常露光パターンの微細線に対応さ
せて、大きさあるいは形が異なる形状とすることを特徴
としている。また、本発明の露光方法は、前記周期パタ
ーンの周期の方向に対して同方向または斜めの方向の通
常露光パターンには、該パターンの線幅が解像度以上の
線幅のものも含まれることを特徴としている。
【0014】また、本発明の露光装置は、被露光基板上
に、複数方向の微細線が混在する第1パターンによる露
光と、周期パターンを含む第2パターンによる露光を含
む多重露光を行う露光モードを有する露光装置であっ
て、前記周期パターンの周期の方向を前第1パターン
のうちの所定方向微細線が並ぶ方向と一致させ、前記
周期パターンの少なくとも一部のパターンまたはパター
ン同志の境界と前記所定方向の微細線の一部とが同一位
置に露光されるようにし、前記第1パターンのうち
記周期パターンの周期の方向に対して同方向または斜め
方向の微細線が、前記周期パターンと重ならないよう
にしたことを特徴としている。また、本発明の露光装置
は、被露光基板上に、複数方向の微細線が混在する第1
パターンによる露光と、周期パターンを含む第2パター
ンによる露光を含む多重露光を行う露光モードを有する
露光装置であって、前記周期パターンの周期の方向を前
第1パターンのうちの所定方向の微細線が並ぶ方向と
一致させ、前記周期パターンの少なくとも一部の遮光領
域または遮光領域として作用する位相の境界と前記所定
方向の微細線の一部とが同一位置に露光されるように
し、前記第1パターンのうち前記周期パターンの周期
の方向に対して同方向または斜めの方向の微細線が、前
記周期パターンと重ならないようにしたことを特徴とし
ている。また、本発明の露光装置は、前記周期パターン
の周期の方向が、前記所定方向の微細線が多く並ぶ方向
と一致することを特徴としている。また、本発明の露光
装置は、前記周期パターンは、周期数2以上の周期パタ
ーンであって、レベンソン型位相シフトマスク、または
エッジ型の位相シフトマスク、またはバイナリー型マス
クのいずれかのマスクで構成されていることを特徴とし
ている。また、本発明の露光装置は、前記周期パターン
を配置しないようにした周期パターン領域には、前記通
常露光パターンのうち、前記周期パターンの周期の方向
に対して同方向または斜めの方向の微細線と重なるよう
に、孤立線が配置されていることを特徴としている。ま
た、本発明の露光装置は、前記周期パターンおよび孤立
線が、光遮光部または光透過部で形成されていることを
特徴としている。また、本発明の露光装置は、前記孤立
線は、前記周期パターンの周期の方向に対して同方向ま
たは斜めの方向の通常露光パターンの微細線に対応させ
て、大きさあるいは形が異なる形状を有することを特徴
としている。また、本発明の露光装置は、前記周期パタ
ーンの周期の方向に対して同方向または斜めの方向の通
常露光パターンには、該パターンの線幅が解像度以上の
線幅のものも含まれていることを特徴としている。ま
た、本発明のデバイス製造方法は、上記した本発明のい
ずれかの露光方法を用いて、または上記した本発明のい
ずれかの露光装置を用いて、デバイスを製造することを
特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、上記した周期パターン
に工夫を加える構成により、通常露光パターンに複数方
向に微細線が混在している場合においても、両方向の微
細線を解像し、良好なパターンを得ることができる。二
重露光は、2つのパターンを同位置に露光することによ
って解像度の向上を図るものであるため、ここで用いる
周期パターンは、すべて通常露光パターンの形状に合わ
せて設計される。実施例でも詳しく述べるが、遮光部で
パターンを形成するポジレジストの場合であって、通常
露光パターンから周期パターンを決定するTゲートパタ
ーンの1例を図3を用いて説明する。1番上に記載した
通常露光パターンは図2と同じもので、周期と同じ方向
の微細線と垂直方向の微細線が混在しており、パターン
が解像度以下の間隔で隣接している通常露光パターンで
ある。
【0016】この通常露光パターンに合わせて周期パタ
ーンを決定する際、まず図3の周期パターン1に示した
ように、周期パターンの方向を通常露光パターンで微細
線の多い方向、または図3の通常露光パターンに示した
ような、解像が難しい領域を解像できる周期の方向に決
定し、微細線と解像が難しい領域に着目して周期パター
ンを配置する。ここで、解像が難しい領域というのは、
パターン同志が解像度以下の間隔で隣接していること
や、解像度以下の線幅を持つパターンが解像度以下の間
隔で隣接している領域である。ここで、周期パターンの
長さは、通常露光パターンにおける微細線の長さ以上に
することが望ましい。
【0017】次に、図3の周期パターン2に示したよう
に、この周期パターンの周期方向と同じ方向の微細線に
対応する領域は大きなパターンとし、この大きなパター
ンも含めて0・πと交互になるよう位相を設定する。図
3では光透過部を白、遮光部を黒で示した。さらに図3
の周期パターン3に示したように、この周期パターンの
周期方向と同じ方向の微細部分と同じ領域をCrで遮光
する。この遮光部によって、周期パターンに周期方向と
同じ方向の孤立線ができ、通常露光パターンと重ね合せ
た露光を行うことによって、周期方向と同じ方向の微細
線部分を解像できるようになる。
【0018】このようにして作成された周期パターン3
を用いることによって、図3に示した周期方向が混在し
た通常露光パターンにおいても、良好な像を得ることが
出来るのである。つまり、通常露光パターンに合わせて
周期パターンを作成する場合は、まず通常露光パターン
で微細線の多い方向または、解像が難しい領域を解像で
きる周期の方向を周期パターンの方向とし、微細線や解
像が難しい領域を解像できるように周期パターンを配置
する。そして、その周期の方向と同じ方向の微細線が存
在する領域には周期パターンを配置せず、大きな1つの
パターンにする。ここで周期パターンの位相は、この大
きなパターンも含めて0・πが交互になるように設定し
なくてはならない。さらに、通常露光パターンにおい
て、この周期の方向と同じ方向の微細線領域を解像する
ための、Crの遮光部つまり孤立線を設けることが必要
となる。
【0019】以上のように、通常露光パターンと周期パ
ターンの2重露光を行う露光方法において、通常露光パ
ターンは縦・横方向どちらにも微細線が存在するパター
ンの場合、とりわけ ・周期パターンは、解像が難しい領域を解像するために
用い、縦・横方向のいずれか1方向の周期パターンを用
いること。 ・周期の方向に対して同方向または斜めの方向の微細線
と重なる周期パターン領域には、周期パターンを置かな
いこと。 ・周期の方向に対して同方向または斜めの方向の微細線
部分を解像するために孤立線を設けること。 などの工夫を施した周期パターンを用いることによっ
て、周期と同じ方向の微細線と、垂直方向の微細線が混
在しているパターンにおいても、良好な合成像を得るこ
とが出来るのである。
【0020】なお、ここでは、光遮光部でパターンを作
成するポジレジストの場合を例に説明したが、光透過部
でパターンを作成するネガレジストの場合も同様の効果
が達成される。それらの詳細を含め、パターンの具体的
な配置等に関しては、実施例で説明する。
【0021】
【実施例】本発明に関して、光遮光部でパターンを作成
するポジレジストの場合については実施例1および実施
例2で、また、光透過部でパターンを作成するネガレジ
ストの場合については実施例3で説明する。まず、二重
露光手法のフローチャートを図4に示す。同図におい
て、周期パターン露光・連常露光・現像の各ブロックの
流れを示しているが、周期パターン露光と通常露光の順
序は図4の通りであってもその逆でもよく、また複数回
の露光段階を含む場合には、もちろん交互に行うことも
可能である。また、各露光ステップ側には、精密な位置
合わせを行うステップが行われるが、この処理に関する
詳細は省略する。本実施例は、波長248nmのKrF
エキシマステッパーを用い、周期パターン露光・通常露
光の二重露光を行う際、周期パターンの工夫に関するも
のである。
【0022】つぎに、二重露光の原理について説明す
る。二重露光は、通常露光と周期パターン露光を現像の
工程を介さないでおこなうものである。これは、レジス
トの露光しきい値以下で周期パターンを露光し、その
後、露光量が多値の分布を持つ通常露光をおこなうもの
である。通常露光の露光量は、露光パターン領域(露光
領域)の小領域ごとに異なる露光量分布を持ち、それぞ
れの露光量は、露光しきい値以上であっても以下であっ
てもよい。ここで言う露光量とは、すべて、レジスト上
の露光量を示している。
【0023】露光により得られる回路パターン(リソグ
ラフィーパターン)として、図25(2)または(3)
に示すいわゆるゲートパターンを例に説明する。図のゲ
ートパターンは横方向の最小線幅が0.1μmであるの
に対して縦方向では、線幅は装置の通常露光による解像
力の範囲内である0.2μm以上である。二重露光法に
よれば、このような横方向のみの1次元方向にのみ高解
像度を求められる最小線幅パターンを持つ二次元パター
ンに対しては、例えば二光束干渉露光による周期パター
ン露光をかかる高解像度の必要な一次元方向のみでおこ
なう。
【0024】図24は各露光段階における露光量分布を
示している。図24の図中に示される数値はレジストに
おける露光量を表すものである。図24において、図2
4(1)は1次元方向のみに繰り返しパターンが生じる
周期的な露光パターンによる露光量分布である。パター
ン以外の露光量はゼロであり、パターン部分は1となっ
ている。図24(2)は多値の通常露光による露光量分
布である。パターン以外の露光量はゼロであり、パター
ン部分は1と2の、ここでは2値の分布となっている。
これらの露光を現像の工程を介さないで二重露光をおこ
なうと、レジスト上にそれぞれの露光量の和の分布が生
じ、図24(3)のような露光量分布となる。ここで、
レジストの感光しきい値が1から2の間にあるとき、1
より大きな部分が感光し、図24(3)の図中、太線で
示されたようなパターンが現像により形成される。
【0025】即ち、太線で囲まれた外部にある、周期パ
ターン露光による露光パターンは、レジストの露光しき
い値以下であり、現像により消失する。通常露光の、レ
ジストの露光しきい値以下の露光量が分布する部分に関
しては、通常露光と周期パターン露光の各露光パターン
の和が、レジストの露光しきい値以上となる部分が現像
により形成される。従って、通常露光と周期パターン露
光の各露光パターンの重なる、周期パターン露光の露光
パターンと同じ解像度を持つ露光パターンが形成され
る。通常露光の、レジストの露光しきい値以上の露光量
が分布する露光パターン領域に関しては、通常露光と周
期パターン露光の各露光パターンの重なる、通常露光の
露光パターンと同じ解像度を持つ露光パターンが形成さ
れる。
【0026】図25は図24で示された露光量分布を形
成するためのパターンおよびマスクを示している。図2
5(1)は、高解像度の必要な一次元方向のみに繰り返
しパターンが生じるパターンおよびマスクであり、例え
ばレベンソン型位相シフトマスクによって実現が可能で
ある。レベンソン型位相シフトマスクの場合、図の白色
部分と灰色部分は位相が互いに反転し、位相反転の効果
により2光束干渉露光による高コントラストな周期的な
露光パターンが形成される。マスクは、レベンソン型位
相シフトマスクに限定されず、このような露光量分布を
形成するのであれば、どのようなものであってもよい。
この露光パターンの周期は0.2μmとし、この露光パ
ターンはラインとスペースのそれぞれの線幅が0.1μ
mのラインアンドスペースパターンにより、図24
(1)で示された露光量分布が形成される。 多値のパ
ターンを形成するためのパターンおよびマスクは、最終
的に形成したい回路パターンと相似のパターンが描かれ
たマスクを用いる。この場合、図25(2)で示された
ゲートパターンが描かれたマスクを用いる。前述したよ
うにゲートパターンの微細線からなる部分は、通常の露
光の解像度以下のパターンなので、レジスト上では、微
細線の2本線部分は解像されず、強度の弱い一様な分布
となるが、これに対して微細線の両端のパターンは、装
置の通常露光による解像力の範囲内である線幅なので強
度の高いパターンとして解像される。従って、図25
(2)で示されたパターンおよびマスクを露光すると、
図24(2)で示された多値の露光量分布が形成され
る。
【0027】この例では、形成したいパターンが露光量
分布が光透過型のもので示したが、光遮光型のパターン
も、図25(3)に示したようなマスクを用いれば可能
である。光遮光型のパターンは、パターン以外の部分に
光が透過し、パターン部分に光を遮光したマスクを用い
れることによって実現可能になる。光遮光型パターンの
場合、解像度以上のパターンは光を遮光し、露光量分布
がゼロになるのに対し、解像度以下の微細パターンは、
完全には遮光されず、パターン周辺の露光量分布の半分
の露光量が分布するので、多値の露光量分布が形成され
る。
【0028】以上により、二重露光の原理を簡単にまと
めると、 1.通常露光をしない領域にある最大露光量がレジスト
の露光しきい値以下の、周期パターン露光による露光パ
ターンは現像により消失する。 2.レジストの露光しきい値以下の露光量がレジストに
供給される、通常露光の露光パターン領域(露光領域)
に関しては、通常露光と周期パターン露光の各露光パタ
ーンの組み合わせにより決まる周期パターン露光の露光
パターンと同じ解像度を持つ露光パターンが形成され
る。 3.レジストの露光しきい値以上の露光量がレジストに
供給される、通常露光の露光パターン領域(露光領域)
に関しては、通常露光と周期パターン露光の各露光パタ
ーンの組み合わせにより決まる通常露光の露光パターン
と同じ解像度を持つ露光パターンが形成される。
【0029】二重露光法の利点として、最も高い解像力
が要求される周期パターン露光を位相シフト形マスク等
を用いた2光束干渉露光でおこなえば、通常の投影露光
による周期パターンの結像に比べて、はるかに大きい焦
点深度が得られることが挙げられる。以上の説明では周
期パターン露光と通常露光の順番は、周期パターン露光
を先としたが、逆あるいは同時でもよい。
【0030】以下の実施例においては、波長248nm
のkrFエキシマステッパーを用い、周期パターン露光
・通常露光の二重露光を行う際、周期パターンに工夫を
施した各具体例について説明する。 [実施例1] 実施例1においては、周期パターンとしてレベンソン位
相シフトマスクをもちいる場合について、図3・図5を
用いて説明する。図3は、通常露光パターンに合わせた
周期パターンの作成手順を示している。図5は、実際に
使用する周期パターンと通常露光パターンを示してお
り、この2つのパターンを合成することによって、最終
的には図5の通常露光パターンと同じ形のパターンを
得ることが目的である。
【0031】図3に示した通常露光パターンは、縦方向
の微細線が4本、横方向の微細線が2本存在している。
また、特に解像が難しい領域は、図中に示したように、
パターン同志が解像度以下の間隔で接している部分であ
る。そこで、周期方向は、微細線が多く存在し、解像が
難しい領域を解像できる方向とする。このように、微細
線とパターン同志が解像度以下の間隔で接している「解
像が難しい領域」に着目し、それらが解像できるように
周期パターンの配置を決定すると、周期パターン1に示
した領域に周期パターンを配置することが必須となる。
この時、周期パターンの長さは、通常露光パターンの微
細線の長さ以上とする。
【0032】次に、周期パターンの周期方向と同じ方向
の微細線が存在する領域は大きなパターンにし、周期パ
ターンを配置しないようにする。なぜなら、ここに周期
パターンを配置してしまうと、周期パターンの周期方向
と同じ方向の微細線にくびれが生じてしまうからであ
る。そして、この大きなパターンも含めて、隣り合うパ
ターン同志の位相が0・πと逆位相になるよう、周期パ
ターン2に示したように位相を設定する。さらに、周期
パターンの周期方向と同じ方向の微細線と重なる周期パ
ターン領域をCrで遮光し、光が透過せず、遮光の孤立
パターンになるようにする。このように作成した周期パ
ターン3が最終的に用いる周期パターンとなる。ここで
は光遮光部でパターンが形成されるため、周期パターン
周期方向と同じ方向の微細線を解像するためにこの遮
光部を設けるのである。したがって、この遮光部は、光
の回り込みを防ぐ目的などから、実際作成したいパター
ンの微細線の線幅が1Lの場合、2L〜3Lと若干太く
する場合もある。
【0033】また、周期を構成しているパターン線幅も
パターン間隔と等しくする必要はなく、パターン線幅を
太くしていき、間隔がない場合でも良い。この場合は実
施例2に示すが、パターン線幅は0<周期パターン線幅
≦2Lであれば良い。このように、解像が難しい領域を
周期パターンを用いることで解像できるようにし、周期
方向と同じ方向の微細線は遮光の孤立線を設けることで
解像できるようにする手法を用いた、図5の用期パタ
ーンと図5の通常露光パターンを合成することによっ
て、周期方向と同じ方向の微細線が存在するパターンで
も良好に作成することが出来るのである。
【0034】図8に、通常の露光方法と本実施例1の方
法を用いた場合のシミュレーション結果を示す。図中の
点線は所望のパターンを示したものであり、実線部はシ
ミュレーションによって得られた像を示している。図に
示されたように本実施例を用いて所望の形状に近い像が
得られており、解像の難しい部分についても良好に分離
されている。
【0035】[実施例2] 実施例2においては、周期パターンとして位相シフトマ
スクエッジ型を用いる場合について、図6および図7を
用いて説明する。位相シフトマスクエッジ型とは、逆位
相のパターンが接している部分の光強度が0に近くな
り、実施例1で示したレベンソン位相シフトマスクと同
じ効果がある。パターン周辺は遮光しても良いし、光を
透過するものでもよい。
【0036】図6は、通常露光バターンに合わせた周期
パターンの作成手順を示している。図7は、実際に使用
する周期パターンと通常露光パターンを示しており、こ
の2つのパターンを合成することによって、最終的には
図7の通常露光パターンと同じ形のパターンを得るこ
とが目的である。このパターンは実施例1と同じもので
ある。
【0037】図6に示した通常露光パターンは、縦方向
の微細線が4本、横方向の微細線が2本存在している。
また、特に解像が難しい領域は、図中に示したように、
パターン同志が解像度以下の間隔で接している部分であ
る。そこで周期方向は、微細線が多く存在し、解像が難
しい領域を解像できる方向とする。このように、微細線
とパターン同志が解像度以下の間隔で接している「解像
が難しい領域」に着目し、それらが解像できるようにエ
ッジの配置を決定すると、周期パターン1に示した部分
にエッジを配置することが必要となる。この時、周期パ
ターンの長さは、通常露光パターンの微細線の長さ以上
とする。
【0038】次に、周期方向と同じ方向の微細線が存在
する領域は大きなパターンにし、エッジを配置しないよ
うにする。なぜなら、ここにエッジを配置してしまう
と、周期と直交する方向の微細線にくびれが生じてしま
うからである。そして、この大きなパターンも含めて、
隣り合うパターン同志の位相が0・πと逆位相になるよ
う、周期パターン2に示したように位相を設定する。さ
らに、周期方向と同じ方向の微細線と重なる周期パター
ン領域をCrで遮光し、光が透過せず、遮光の孤立パタ
ーンになるようにする。すなわち、周期方向と同じ方向
には光透過部と遮光部とのエッジを用いる。周期パター
ンの位相反転によりおこる効果と、遮光部を設けること
による強度0部分をパターンとして用いるのである。
【0039】このように作成した周期パターン3が最終
的に用いる周期パターンとなる。ここでは光遮光部でパ
ターンが形成されるため、周期方向と同じ方向の微細線
を解像するためにこの遮光部を設ける。したがって、こ
の遮光部は、光の回り込みを防ぐ目的などから、実際作
成したいパターンの微細線の線幅が1Lの場合、2L〜
3Lと若干太くする場合もある。このような手法を用い
て作成した、図5の周期パターンと図5の通常露光
パターンを合成することによって、周期方向と同じ方向
の微細線が存在するパターンでも良好に作成することが
出来るのである。
【0040】[実施例3] 実施例3においては、実施例1に対して、光透過部でパ
ターンを作成するネガレジストの場合について説明す
る。図9には、光透過部でパターンを形成するネガレジ
ストの場合について従来例を示した。ポジレジストと同
様に、ネガレジストの場合でも、ゲートの微細線部分と
周期パターンの微細線部分が一致している場合には問題
なく解像することが出来る。しかし、ポジレジストと同
様に、周期パターンの周期方向と同じ方向の微細線があ
り、かつ、解像度以下の間隔でパターンが隣接している
場合には従来の方法で対応することは難しいため、本実
施例では、実施例1に対して、光透過部でパターンを作
成するネガレジストを用いた。
【0041】図10は、通常露光パターンに合わせた周
期パターンの作成手順を示している。図11は、実際に
使用する図11周期パターンと図11通常露光パタ
ーンを示しており、この2つのパターンを合成すること
によって、最終的にはの通常露光パターンと同じ形の
パターンを得ることが目的である。図10に示した通常
露光パターンは、実施例1で示した図5と同様に、縦方
向の微細線が4本、横方向の微細線が2本存在してい
る。また、特に解像が難しい領域は、図中に示したよう
に、パダーン同志が解像度以下の間隔で接している部分
である。そこで周期方向は、微細線が多く存在し、解像
が難しい領域を解像できる縦方向とする。このように、
微細線とパターン同志が解像度以下の間隔で接している
「解像が難しい領域」に着目し、それらが解像できるよ
うに周期パターンの配置を決定すると、周期パターン1
のように周期を配置することが必須となる。
【0042】次に、周期パターンの周期方向と同じ方向
の微細線が存在する領域には周期パターンを配置せず、
通常露光パターンと同じ光強度になるよう遮光部にす
る。なぜなら、ここに周期パターンを配置してしまう
と、、周期パターンの周期方向と同じ方向の微細線にく
びれが生じてしまうからである。そして、隣りり合うパ
ターン同志の位相が0・πと逆位相になるよう、周期パ
ターン2に示したように位相を設定する。実施例1で示
したポジレジストの場合は、通常露光パターンのパター
ン領域が遮光部で、パターン領域以外が光透過部であ
る。そのため、周期方向と同じ方向の微細線が存在する
領域には周期パターンを配置せず、かわりに通常露光パ
ターン領域以外と同じ光透過部とした。しかし、本実施
例のネガレジストの場合は、通常露光パターンのパター
ン領域が光透過部で、パターン領域以外はCrの遮光部
になっている。そのため、周期と直交する方向の微細線
が存在する領域には周期パターンを配置せず、この領域
を遮光部とする。
【0043】次に、周期方向と同じ方向の微細線と重な
る周期パターン領域に光透過部を配置し、光が透過でき
るようにする。このように作成した周期パターン3が最
終的に用いる周期パターンとなる。ここでは光透過部で
パターンが形成されるため、周期方向と同じ方向の微細
線を解像するためにこの光透過部からなる孤立線を設け
るのである。したがって、この光透過部は、光の回り込
みを防ぐ目的などから、実際作成したいパターンの線幅
が1Lの場合、2L〜3Lと若干太くする場合もある。
また、周期パターン線幅はLに限らず、0<周期パター
ン線幅≦2Lであれば良い。このように、周期方向と同
方向の微細線が存在する領域には周期パターンを配置
せず、かわりにポジレジストの場合は光透過部、ネガレ
ジストの場合は光遮光部からなる孤立線を配置すること
になる。したがって、ネガレジストを用いる場合でも、
図11に示した図11の周期パターンと図11の通
常露光パターンを合成することによって、周期方向と同
方向の微細線が存在するパターンに関しても良好に再
現することが出来るのである。
【0044】[実施例4] 実施例4においては、斜入射照明によって周期パターン
を作成する場合について説明する。バイナリーマスクで
斜入射照朋によって像を形成する場合は、周期パターン
に関しては位相シフトマスクと同等の効果が得られる。
この、斜入射照明によって周期パターンを作成する場合
のパターン例を図12に示した。この図12は、ポジレ
ジストを想定しているが、ネガレジストは図12の光透
過部と光遮光部が反転しているものであり、同様の効果
が期待できる。
【0045】次に説明する実施例5から実施例9におい
て、Tゲートパターン以外のパターンを解像するための
周期パターンの構成の例を示す。Tゲートパターン以外
の通常パターンにおいても、複数の方向をもつ解像度以
下の微細線から構成されるものに対して適用される。特
に、微細線にそれより大きなパターンが解像度以下の間
隔で隣接している場合、近接効果によって微細線が大パ
ターンに引き寄せられるので分離が難しい。この場合解
像度を2Lとすると、微細線は例えば、解像度以下のL
の幅とする。以下の実施例は、ポジ型レジストを適用し
た場合を示す。
【0046】[実施例5] 実施例5について、図13および図14に基づいて説明
する。図13(2)は、通常パターンはTゲートパター
ンではないが、解像が難しいのはTゲートパターンと同
じパターンが互いに隣接するパターンの間で、分離がさ
れにくい部分である。周期パターンは図13(1)のよ
うに、実施例1と同じ考え方に従って、分離が難しい部
分に逆位相の周期数2以上の周期パターンを配置する。
位相πのパターンの、パターンのない方の隣りに位相0
のパターンを配置して周期数を増やしてもよい。周期の
方向と同じ方向の微細パターンがある部分には、周期パ
ターンを置かずに隣の周期パターンと同位相の大きいパ
ターンを配置するが、周期の方向と同じ方向の微細パタ
ーンと重なる部分には、遮光部の孤立パターンを設け
る。
【0047】このような通常パターンの場合、別な周期
パターンの構成を、図14(1)のようにしても隣接す
るパターンの分離が可能である。周期の方向と同じ方向
微細パターンがある部分には、周期パターンを置かず
に隣の周期パターンと逆位相の大きいパターンを配置し
てもよく、周期の方向と同じ方向の微細パターンと重な
る部分には、所定のパターンより大きい遮光部の孤立パ
ターンを設ける。このように、逆位相の大パターンを配
置した場合、通常露光と周期パターン露光によって得ら
れる多重露光後の像は、同位相の大パターンを配置した
場合と異なるが、両者とも隣接するパターンは分離され
る。しかしながら、周期の方向と同じ方向の微細パター
ンと重なる部分をはさんだ、左右の大パターンの位相を
互いに逆位相にすると図14(1)における位相0のパ
ターンと、同じ位相のパターンがくっついてしまうの
で、多重露光後の像でパターンの分離は難しくなる。多
重露光後の像でパターンの分離がなされたとしても、形
が歪むので好ましくない。
【0048】[実施例6] 実施例6について、図15に基づいて説明する。通常パ
ターンは、複数の方向をもつ解像度以下の微細線から構
成され、個々のパターンの間隔が解像度以下のものであ
る。パターンは直交した配置のものに限らない。この場
合解像度を2Lとすると、微細線は例えば、解像度以下
のLの幅とする。本実施例では、解像が難しいのは、微
細線にそれより大きなパターンが解像度以下の間隔で隣
接している部分である。実施例1と同様な考え方で、図
15(1)のように、分離が難しい部分に逆位相の周期
数2以上の周期パターンを配置する。位相πのパターン
の、パターンのない方の隣りに位相0のパターンを配置
して周期数を増やしてもよい。
【0049】周期の方向とは異なり、周期の方向に対し
て斜めの方向の微細パターンがある部分には、周期パタ
ーンを置かずに隣の周期パターンと同位相の大きいパタ
ーンを配置するが、周期の方向とは異なり、周期の方向
に対して斜めの方向の微細パターンと重なる部分には、
所定のパターンより大きい遮光部の孤立パターンを設け
る。あるいは、周期の方向とは異なり、周期の方向に対
して斜めの方向の微細パターンがある部分には、周期パ
ターンを置かずに隣の周期パターンと逆位相の大きいパ
ターンを配置してもよく(ただし、周期の方向と異なる
微細パターンと重なる部分をはさんだ、左右の大パター
ンの位相を互いに同位相にする)、周期の方向とは異な
り、周期の方向に対して斜めの方向の微細パターンと重
なる部分には、遮光部の孤立パターンを設ける。
【0050】[実施例7] その他にも、複数の方向をもつ解像度以下の微細線から
構成され、個々のパターンの間隔が解像度以下であるよ
うなものに対して適用される。実施例7においては、そ
のような場合の例について、図16に基づいて説明す
る。図16(2)に示したような、解像度を2Lとする
と、微細線は例えば、解像度以下のLの幅とする。微細
線に同じ線幅のパターンが、解像度以下の間隔で隣接し
ている場合、間隔が解像度以下のLであっても、近接効
果は大きくはなく、むしろそれぞれのパターンの短縮に
よって分離は容易である。しかし間隔がLよりもっと接
近すると、これまでの実施例同様、分離は難しくなる。
図16の(2)のような通常パターンを多重露光によっ
て解像する場合の周期パターンは、図16(1)のよう
に、実施例1と同じ考え方に従って、微細線の解像の難
しい部分に逆位相の周期数2以上の周期パターンを配置
する。位相πのパターンの、パターンのない方の隣に位
相0のパターンを配置して周期数を増やしてもよい。周
期の方向と異なる微細パターンがある部分には、周期パ
ターンを置かずに隣の周期パターンと同位相の大きいパ
ターンを配置するが、周期の方向と同じ方向の微細パタ
ーンと重なる部分には所定のパターンより大きい遮光部
の孤立パターンを設ける。
【0051】このような通常パターンの場合、周期パタ
ーンの構成を図14(1)のようにすると多重露光後の
像を悪化させるので用いない方がよい。図14(1)の
ようなパターンは、位相0のパターンと位相πの大パタ
ーンの間に起こる相互作用がパターン部のない遮光部に
近接効果としておよび、遮光部分の形状が歪むためであ
る。つまり、位相0のパターンと位相πの大パターンの
間に位相反転があるため、その境界は強度がゼロになり
暗線が生じるが、位相0のパターンと、位相πの大パタ
ーンの間にはさまれた遮光部との境界も遮光部があるこ
とによって強度がゼロになる。しかし、位相反転による
暗線と遮光部から生じる暗線の傾きは異なるので、暗線
にうねりが生じ、それが近接効果により周囲に影響を及
ぼし、遮光部分のパターンを歪ませる原因となる。従っ
て周期パターンの遮光部分のパターンが歪むと、この部
分と重なる通常パターンが微細線であれば、周期パター
ンからの歪みが合成後も消えずに残ってしまう。微細線
の歪みは、デフォーカスや露光量などのプロセスの余裕
度を少なくし、断線となりやすくなる。実施例5のよう
に、微細線の先端にそれより太い部分があると、そちら
の強度の方が強くなり、周期パターンの遮光部の微細線
のごく先端に起こる歪みは打ち消されるので、その結果
として合成像の周期の方向と異なる微細パターンは歪み
がなくなるので問題とはならず、むしろ、位相反転によ
る暗線からの近接効果により、遮光部分のパターンが直
交するパターンに引き寄せられるため、これらのパター
ンをより近づけることができる。
【0052】[実施例8] 実施例8について、図17に基づいて説明する。図17
の(2)のような通常パターンを多重露光によって解像
する場合の周期パターンは、図17(1)のように、実
施例1と同じ考え方に従って、微細線の解像の難しい部
分に逆位相の周期数2以上の周期パターンを配置する。
周期の方向とは異なり、周期の方向に対して斜めの方向
の微細パターンがある部分には、周期パターンを置かず
に隣の周期パターンと同位相の大きいパターンを配置す
、周期の方向とは異なり、周期の方向に対して斜め
の方向の微細パターンと重なる部分には、所定のパター
ンより大きい遮光部の孤立パターンを設ける。
【0053】[実施例9] その他にも、解像度以下の微細線のパターンがあり、
微細線の方向とは異なる方向のパターンをも有する
合、この微細線の方向とは異なる方向のパターンが解像
度以下ではなく、解像度以上であっても前記方法が適用
される。実施例9においては、そのような場合の例につ
いて、図18に基づいて説明する。図18(2)に示し
たような、微細線と方向が異なる解像度以上の線幅のパ
ターンが混在している場合を想定する。実施例8同様、
パターンの隣接部分は特に分離が難しいものではないと
する。この通常パターンと1方向のみの周期パターンと
多重露光すると、周期パターンの周期方向と同じ方向の
通常パターンは周期パターンの像の影響で、線幅が均一
でなくなる。線幅の均一性が問題になるような場合に
は、本実施例の周期パターンを用いるとよい。
【0054】図18の(2)のような通常パターンを多
重露光によって解像する場合の周期パターンは、図18
(1)のように、実施例1と、同じ考え方に従って、微
細線の解像の難しい部分に逆位相の周期数2以上の周期
パターンを配置する。周期の方向と同じ方向のパターン
が重なる部分には、周期パターンを置かずに、所定のパ
ターンより大きい遮光部の孤立パターンを設ける。この
ような微細線の方向とは異なる方向のパターンが解像度
以下でなく、解像度以上であれば、周期パターンを置か
ない領域で、隣の周期パターンと同位相の大きいパター
ンを配置する必要はなく、周期パターンを置かずに、遮
光部の孤立パターンを設けるだけでよい。
【0055】本実施例における効果を図19および図2
0を用いて示す。図19は、通常パターンと1方向のみ
の周期パターンを二重露光させた結果である。波長は2
48nm、NA=0.60のKrF露光装置で、0.1
2μmの微細線のパターンを解像したものである。図2
0は、本実施例のように周期パターンを、その周期の方
向と同じ方向のパターンが重なる部分に周期パターンを
置かずに、所定のパターンより大きい遮光部の孤立パタ
ーンを設けたものと、通常パターンとを二重露光させた
結果である。図19、図20の合成パターンは微細線を
解像し、長さの短縮も少ない。また図19に比べて図2
0の合成パターンは、曲がったパターンのくびれがな
く、微細線同様、解像度以上の線の線幅も一様であるこ
とがわかる。
【0056】また、微細線の方向と異なるパターンの方
向は、1方向でなく、複数の方向にパターンがあって
も、それぞれの方向に対して遮光部の孤立パターンを設
ければよい。また、周期パターンの周期方向と同じ方向
パターンの場合が特に線幅の均一性が悪化するが、パ
ターンの方向は周期パターンの周期方向と同じ方向に限
らない。また、微細線が解像度より充分大きいときは遮
光部を設けず、1方向の連続した周期パターンを用いて
も多重露光の像はあまり悪化しないが、特に解像度に近
い線幅の場合、本実施例の周期パターンを用いると効果
がある。
【0057】なお、以上における実施例5から実施例9
は、周期パターンをレベンソン型位相シフトマスクを用
いて説明したが、同じピッチの実施例2で示したような
エッジ型位相シフトマスクを用いても同様な効果が得ら
れる。あるいは、実施例4のように、周期パターンの遮
光部と透過部を反転させ、位相を一定にしたバイナリマ
スクを用い、斜入射照明を用いても同様の効果が得られ
る。
【0058】図21は、本発明を適用し得る周期パター
ンの2光束干渉用露光と通常の投影露光の双方が行なえ
る高解像度露光装置を示す概略図である。図21におい
て、221はKrF又はArFエキシマレーザ、222
は照明光学系、223はマスク(レチクル)、224は
マスクステージ、227はマスク223の回路パターン
をウエハ228上に縮小投影する投影光学系、225は
マスク(レチクル)チェンジャであり、ステージ224
に、通常のレチクルと前述したレベンソン型位相シフト
マスク(レチクル)又はエッジシフタ型マスク(レチク
ル)又は位相シフタを有していない周期パターンマスク
(レチクル)の一方を選択的に供給するために設けてあ
る。
【0059】図21の229は2光束干渉露光と投影露
光で共用される一つのXYZステージであり、このステ
ージ229は、光学系227の光軸に直交する平面及び
この光軸方向に移動可能で、レーザー干渉計等を用いて
そのXY方向の位置が正確に制御される。は、不図示の
レチクル位置合わせ光学系、ウエハ位置合わせ光学系
(オフアクシス位置合わせ光学系とTTL位置合わせ光
学系とTTR位置合わせ光学系)とを備える。
【0060】図21の装置の照明光学系222は部分的
コヒーレント照明とコヒーレント照明とを切換え可能に
構成してあり、コヒーレント照明の場合には、ブロック
230内の図示した前述した(1a)又は(1b)の照
明光を、前述したレベンソン型位相シフトレチクル又は
エッジシフタ型レチクル又は位相シフタを有していない
周期パターンレチクルの一つに供給し、部分的コヒーレ
ント照明の場合にはブロック230内に図示した(2)
の照明光を所望のレチクルに供給する。部分的コヒーレ
ント照明からコヒーレント照明との切換えは、通常光学
系222のフライアイレンズの直後に置かれる開口絞り
を、この絞りに比して開口径が十分に小さいコヒーレン
ト照明用絞りと交換すればいい。
【0061】図22のようなX線露光装置を用いて、本
実施形態の方法により、露光を行うことも可能である。
従来、X線プロキシミティ露光装置として、図22に示
す構成のものが知られている(例えば特開平2−100
311号公報)。同図において、1はSOR等のX線源
(発光点)、2はx方向にスリット状に広がったSOR
X線、3はスリット状のX線2をy方向に拡大するため
の凸面ミラー(例えばSiC製)、2aは凸面ミラー3
で面状に拡大されたX線、7はレジストを塗布した半導
体ウエハ等の被露光体、10はマスクである。また、4
はSOR側の雰囲気とマスクおよび被露光体側の雰囲気
とを分離するベリリウム薄膜、5は露光量調節のための
フォーカルプレイン型のシャッタである。露光は、マス
ク10と被露光体7とを10μm程度の間隔(ギャッ
プ)を置いて配置し、シャッタ5を開いて、SOR等か
らのスリット状高輝度X線2を凸面ミラー3により面状
に拡大したX線2aをマスク10を介して被露光体7上
に照射して、マスク10のパターン像を被露光基板7上
に等倍で転写する。以上説明した露光方法及び露光装置
を用いてIC.LSI等の半導体チップ、液晶パネル等
の表示素子、磁気ヘッド等の検出素子、CCD等の撮像
素子といった各種デバイスの製造が可能である。
【0062】さらに、図26にしめされるような構成の
X線露光装置を用いて、本実施例の方法により露光を行
うことも可能である。本発明は以上説明した実施形態に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲において種々に変更することが可能である。つまり、
周期パターンとして位相シフトマスクを用いる場合、周
期のある方向は位相反転の相互作用の効果で強度が0に
なることを利用して像を形成し、周期の方向に対して同
方向または斜めの方向に関しては、光透過部と遮光部で
生じる強度0の効果を利用して像を形成することによっ
て、周期と同じ方向の微細線と、垂直方向の微細線が混
在しているパターンにおいても、良好な合成像を得るこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による
と、通常露光パターンと周期パターンとによって二重露
光を行う場合において、周期パターンに工夫を加えるこ
とによって、通常露光パターンに複数方向に微細線が混
在している場合においても、通常露光パターンにおける
いずれの方向の微細線も解像することができ、良好な合
成像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重露光のパターン配置において問題を生じな
い場合を説明するための図。
【図2】二重露光のパターン配置において、方向の異な
る微細線が混在していて、問題を生じる場合を説明する
ための図。
【図3】本発明の実施例1における周期パターン作成手
順を示す図。
【図4】二重露光のフローチャートを示す図。
【図5】本発明の実施例1における周期パターン作成手
順を示す図。
【図6】本発明の実施例2における周期パターン作成手
順を示す図。
【図7】本発明の実施例2における周期パターン作成手
順を示す図。
【図8】通常の露光方法と実施例1の方法による場合の
シミュレーション結果を示す図。
【図9】ネガレジストにおける二重露光のパターン配置
を説明するための図。
【図10】本発明の実施例3における周期パターン作成
手順を示す図。
【図11】本発明の実施例3における周期パターン作成
手順を示す図。
【図12】本発明の実施例4における周期パターン作成
手順を示す図。
【図13】本発明の実施例5における周期パターン作成
手順を示す図。
【図14】本発明の実施例5における周期パターン作成
手順を示す図。
【図15】本発明の実施例6における周期パターン作成
手順を示す図。
【図16】本発明の実施例7における周期パターン作成
手順を示す図。
【図17】本発明の実施例8における周期パターン作成
手順を示す図。
【図18】本発明の実施例9における周期パターン作成
手順を示す図。
【図19】連続周期パターンと通常パターンとの二重露
光の結果を説明するための図。
【図20】本発明の実施例9の結果を示す図。
【図21】周期パターンの2光束干渉用露光と通常の投
影露光の双方が行なえる高解像度露光装置を示す概略
図。
【図22】従来例のX線プロキシミティ露光装置の構成
を示す図。
【図23】従来の投影露光装置の模式図。
【図24】二重露光の原理を説明するための図。
【図25】二重露光の原理を説明するための図。
【図26】X線露光装置の概略図。
【符号の説明】
1:SOR等のX線源 2:SORX線 3:凸面ミラー 4:ベリリウム薄膜 5:フォーカルプレイン型のシャッタ 7:被露光体 10:マスク 191:エキシマレーザ 192:照明光学系 193:照明光 194:マスク 195:物体側露光光 196:縮小投影光学系 197:像側露光光 198:感光基板 199:基板ステージ 221:KrFまたはArFエキシマレーザ 222:照明光学系 223:マスク 224:マスクステージ 227:投影光学系 228:ウエハ 229:XYZステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−143085(JP,A) 特開2000−150366(JP,A) 特開 平7−211619(JP,A) 特開 平11−176726(JP,A) 特開 平11−67640(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/08 G03F 1/20

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被露光基板上に、複数方向の微細線が混在
    する第1パターンによる露光と、周期パターンを含む第
    2パターンによる露光を含む多重露光を行う露光方法で
    あって、 前記周期パターンの周期の方向を前記第1パターンのう
    ちの所定方向の微細線が並ぶ方向と一致させ、前記周期
    パターンの少なくとも一部の、パターンまたはパターン
    同志の境界と前記所定方向の微細線の一部とが同一位置
    に露光されるようにし、 前記第1パターンのうち前記周期パターンの周期の方向
    同方向または斜めの方向の微細線が、前記周期パター
    ンと重ならないようにしたことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】被露光基板上に、複数方向の微細線が混在
    する第1パターンによる露光と、周期パターンを含む第
    2パターンによる露光を含む多重露光を行う露光方法で
    あって、 前記周期パターンの周期の方向を前第1パターンのう
    ちの所定方向の微細線が並ぶ方向と一致させ、前記周期
    パターンの少なくとも一部の遮光領域または遮光領域と
    して作用する位相の境界と前記所定方向の微細線の一部
    とが同一位置に露光されるようにし、 前記第1パターンのうち前記周期パターンの周期の方向
    に対して同方向または斜めの方向の微細線が、前記周期
    パターンと重ならないようにしたことを特徴とする露光
    方法。
  3. 【請求項3】前記周期パターンの周期の方向が、前記所
    定方向の微細線が多く並ぶ方向と一致することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の露光方法。
  4. 【請求項4】前記周期パターンは、周期数2以上の周期
    パターンであって、レベンソン型位相シフトマスク、ま
    たはエッジ型の位相シフトマスク、またはバイナリー型
    マスクのいずれかのマスクで構成されることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれか1項に記載の露光方法。
  5. 【請求項5】前記周期パターンを配置しないようにした
    周期パターン領域には、前記通常露光パターンのうち、
    前記周期パターンの周期の方向に対して同方向または斜
    めの方向の微細線と重なるように、孤立線が配置される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載
    の露光方法。
  6. 【請求項6】前記周期パターンおよび孤立線が、光遮光
    部または光透過部で形成されることを特徴とする請求項
    5に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】前記孤立線は、前記周期パターンの周期の
    方向に対して同方向または斜めの方向の通常露光パター
    ンの微細線に対応させて、大きさあるいは形が異なる形
    状とすることを特徴とする請求項5または請求項6に記
    載の露光方法。
  8. 【請求項8】前記周期パターンの周期の方向に対して同
    方向または斜めの方向の通常露光パターンには、該パタ
    ーンの線幅が解像度以上の線幅のものも含まれることを
    特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の露光
    方法。
  9. 【請求項9】被露光基板上に、複数方向の微細線が混在
    する第1パターンによる露光と、周期パターンを含む第
    2パターンによる露光を含む多重露光を行う露光モード
    を有する露光装置であって、 前記周期パターンの周期の方向を前第1パターンのう
    ちの所定方向微細線が並ぶ方向と一致させ、前記周期
    パターンの少なくとも一部のパターンまたはパターン同
    志の境界と前記所定方向の微細線の一部とが同一位置に
    露光されるようにし、 前記第1パターンのうち前記周期パターンの周期の方
    に対して同方向または斜めの方向の微細線が、前記周
    期パターンと重ならないようにしたことを特徴とする露
    光装置。
  10. 【請求項10】被露光基板上に、複数方向の微細線が混
    在する第1パターンによる露光と、周期パターンを含む
    第2パターンによる露光を含む多重露光を行う露光モー
    ドを有する露光装置であって、 前記周期パターンの周期の方向を前第1パターンのう
    ちの所定方向の微細線が並ぶ方向と一致させ、前記周期
    パターンの少なくとも一部の遮光領域または遮光領域と
    して作用する位相の境界と前記所定方向の微細線の一部
    とが同一位置に露光されるようにし、 前記第1パターンのうち前記周期パターンの周期の方
    に対して同方向または斜めの方向の微細線が、前記周
    期パターンと重ならないようにしたことを特徴とする露
    光装置。
  11. 【請求項11】前記周期パターンの周期の方向が、前記
    所定方向の微細線が多く並ぶ方向と一致することを特徴
    とする請求項9または請求項10に記載の露光装置。
  12. 【請求項12】前記周期パターンは、周期数2以上の周
    期パターンであって、レベンソン型位相シフトマスク、
    またはエッジ型の位相シフトマスク、またはバイナリー
    型マスクのいずれかのマスクで構成されていることを特
    徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の露光
    装置。
  13. 【請求項13】前記周期パターンを配置しないようにし
    た周期パターン領域には、前記通常露光パターンのう
    ち、前記周期パターンの周期の方向に対して同方向また
    は斜めの方向の微細線と重なるように、孤立線が配置さ
    れていることを特徴とする請求項9から12のいずれか
    1項に記載の露光装置。
  14. 【請求項14】前記周期パターンおよび孤立線が、光遮
    光部または光透過部で形成されていることを特徴とする
    請求項13に記載の露光装置。
  15. 【請求項15】前記孤立線は、前記周期パターンの周期
    の方向に対して同方向または斜めの方向の通常露光パタ
    ーンの微細線に対応させて、大きさあるいは形が異なる
    形状を有することを特徴とする請求項13または請求項
    14に記載の露光装置。
  16. 【請求項16】前記周期パターンの周期の方向に対して
    同方向または斜めの方向の通常露光パターンには、該パ
    ターンの線幅が解像度以上の線幅のものも含まれている
    ことを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記
    載の露光装置。
  17. 【請求項17】請求項1から8のいずれか1項に記載の
    露光方法を用いて、または請求項9から16のいずれか
    1項に記載の露光装置を用いて、デバイスを製造するこ
    とを特徴とするデバイス製造方法。
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