JP3332595B2 - ケーソン底版部の製作方法 - Google Patents

ケーソン底版部の製作方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防波堤や重力式係船岸
等に用いられる鋼製あるいは合成版式ケーソンの、底版
部の製作方法関し、特に底版部鋼板の摩擦増大および
防喰のための施工方法関する。なお合成版式浮桟橋に
も適用可能である。
【0002】
【従来の技術】一般に、防波堤や重力式係船岸等には、
図7に示すような、大型ブロック状の底版部Aと側壁部
Bとで形成された有底箱状のケーソン10が用いられてい
る。そして、このようなケーソン10は、従来図8に示す
手順で製作されている。すなわち、ドライドック20にお
いて、底版部Aの主体部を構成する鋼板製の大型の底版
部鋼板12の上面に、側壁鋼板7および隔壁鋼板6を溶接
[図8(a)]した後、反転し、底版部鋼板12の底面に溶
融アスファルト14を打設してアスファルトマット施工を
[図8(b)]。
【0003】その後再度反転して、底版部鋼板12の上面
に、鉄筋15を配筋し[図8(c)]た後、底版コンクリー
ト16を打設し[図8(d)]て、合版式の底版部Aの製作
が完了する。ここで、アスファルトマットの施工は、ケ
ーソン10の滑動防止と底版部鋼板12の防喰のために行
れるものである。なお、アスファルトを打設する前に、
底版部鋼板12の底面にL型スタッド11の溶殖や、L型ス
タッド11の先端部に鉄筋15を溶接(図9参照)し、アス
ファルトマットが底版部鋼板12から離脱するのを防止で
きる構成になっている。
【0004】上述の底版部Aの製作と併行して、側壁部
Bが組立てられる。この組立ては、鋼板製の側壁部材17
および鋼板製の隔壁部材18に補強鋼材17a等を溶接する
工程[図8(e)],側壁部材17にスタッドを溶接したり
鉄筋15を配筋したりする工程[図8(f)]および側壁部
材17と隔壁部材18とにより側壁部Bを組立てる工程[図
8(g)]からなり、このようにして組立てられた側壁部
Bを版部Aに搭載[図8(h)](このとき底版部Aの
側壁鋼板7および隔壁鋼板6上に側壁部材17および隔壁
部材18が整合配置されるとともにそれらは互いに溶接さ
れる)してから、外型枠の取り付けおよびコンクリート
19の打設を行い[図8(i)]、コンクリートの打設完了
後に外型枠を取り外してケーソン10の製作が完了する
[図8(j)]。その後ドライドック20に注水してケーソ
ン10を浮上させ、曳き船21で所定場所まで曳行する[図
8(i)]。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、従来のケーソン底版部の製作は、アスファルトマッ
ト施工を行ときに、底版部鋼板を大型クレーンで吊り
上げ、反転させてL型スタッドの溶殖,配筋等の作業を
行なった後、溶融アスファルトを打設し、アスファルト
の硬化後にブロックを再反転させる必要があり、施工
性,安全性が悪く、工期も長くかかるという問題点があ
った。本発明は、このような問題点の解決をはかろうと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のケー
ソン底版部の製作方法は、ケーソン底版部の製作方法
あって、上記ケーソン底版部を形成する小形のパネル状
鋼板の上面側にスタッド等の補強材を溶殖してから当該
パネル状鋼板を反転し、反転後の複数枚のパネル状鋼板
相互に接合して所定寸法の大きさの底版部鋼板を構築
し、当該底版部鋼板を床面上にモルタルスペーサを介し
て載置するとともに同底版部鋼板の周囲に型枠を設置し
てから、上記モルタルスペーサの介挿により上記底版部
鋼板と上記床面との間に形成されたスペース内に高流動
コンクリートを充填して上記底版部鋼板の底面へのコン
クリート打設を行うようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上述の本発明のケーソン底版部の製作方法
は、底版部鋼板の底面に打設されたコンクリートが底版
部鋼板の防喰作用を行と共に、ケーソンの滑動防止作
用を行。また底版部鋼板を反転しないでその底面へコ
ンクリートの打設を行ことにより、大型クレーンによ
る底版部鋼板の吊り上げおよび反転作業が不必要とな
る。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
ケーソン底版部の製作方法ついて説明する図1は小
形のパネル状鋼板の側面図、図2は底版部鋼板の側面
図、図3は底版部鋼板の平面図、図4は小形のパネル状
鋼板の平面図、図5は高流動コンクリートの打設時の模
式側面図、図6は高流動コンクリートの打設後の模式側
断面図である。
【0009】図3に示すように、この実施例では、小形
のパネル状鋼板1を縦方向に4枚、横方向に2枚並べ、
各鋼板1の各隣接端縁同志を溶接して、底版部鋼板5が
構築される。鋼板1を溶接して底版部鋼板5を構築する
前に、予め図1に示すように、鋼板1の底面(となる
面)にL型スタッド11を溶殖する。
【0010】このL型スタッド11は、後述の高流動コン
クリートと鋼板1すなわち底版部鋼板5との結合を強固
にするとともに、底版部鋼板5の補強を行ためのもの
である。また、L型スタッド11のほかに、L型スタッド
11の先端に補強用の鉄筋なども溶接しておく。
【0011】次に、L型スタッド11等の溶殖の完了した
鋼板1を反転し、縦方向に4枚、横方向に2枚並べて
各鋼板1の各隣接端縁同志を溶接して底版部鋼板5を
構築する。そして、底版部鋼板5の上面にスタッド13お
よび鉄筋15を取り付け(図9参照)、さらに、側壁鋼板
7および隔壁鋼板6を溶接する。なお側壁鋼板7には予
めスタッド13が溶殖されている。
【0012】ドライドックの床面3にアスファルトルー
フィング(図示せず)を敷き、その上に高さ50mm〜25
0mmのモルタルスペーサ9を複数個設置し、それらの
上に記の手順で構築された底版部鋼板5を吊り上げ
(反転不要)て、載置し、さらに底版部鋼板5の周囲に
型枠4を設置する(図5参照)。なおアスファルトル
ーフィングは後述の高流動コンクリートが床面3に付
着するのを防止するために用いられる。
【0013】次いで、高流動コンクリート8を、モルタ
ルスペーサ9の設置により形成された床面3と底版部鋼
板5の下面との間のスペース2に注入して底版部鋼板
5の底面にコンクリートを打設する(図6参照)。符号
22はコンクリート注入用シュートを示している。
【0014】このまま高流動コンクリート8が硬化する
のを待ち、型枠4を取り外してケーソン10の底版部Aの
製作が完了する。このようにして製作された底版部A
に、従来と同様に側壁部Bを搭載し、全体にコンクリー
ト16を打設して、ケーソン10が完成する。なお、モルタ
ルスペーサ9はコンクリートの中に埋め込まれて
体化される。
【0015】このように、この実施例では、取り扱いの
簡単な小形のパネル状鋼板にスタッド溶殖および配筋を
予め行、この小形のパネル状鋼板を反転した後複数
枚を溶接して大型の底版部鋼板を構築し、その後型枠
の設置、高流動コンクリートの打設を経て、底版部鋼板
の滑動防止と防喰のためにコンクリートを打設されたケ
ーソン用底版部鋼板を製作するようにしたため、従来の
ように大ブロック状の底版部鋼板の吊り上げおよび反転
作業が不要となり、施工性,安全性の向上をはかること
ができ、さらに従来工法よりもケーソン製作工期の短
縮化も可能となる。
【0016】そして、底版部鋼板5の底面に打設された
コンクリートが、従来のアスファルトマットに代わって
底版部鋼板5の防喰作用および滑動防止作用を行うこと
は、言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のケーソン
底版部の製作方法よれば、次のような効果ないし利点
が得られる。 (1)大ブロック状の底版部鋼板の反転作業が不要とな
り、施工性,安全性の向上をはかることができる。 (2)上記(1)により、工期の短縮化が可能となる。 (3)簡単な製作方法により、防喰性に優れかつ滑動防
止機能を有するケーソン底版部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのケーソン底版部の製
作方法を説明するための小形のパネル状鋼板の側面図。
【図2】同底版部鋼板の側面図。
【図3】同底版部鋼板の平面図。
【図4】同小形のパネル状鋼板の平面図。
【図5】同高流動コンクリートの打設時の模式側面図。
【図6】同高流動コンクリートの打設後の模式側断面
図。
【図7】従来のケーソンの斜視図。
【図8】同ケーソンの製作手順を示す模式図。
【図9】同アスファルトマット施工された底版部の側断
面図。
【符号の説明】
1 小形のパネル状鋼板 2 スペース 3 床面 4 型枠 5 底版部鋼板 6 隔壁鋼板 7 側壁鋼板 8 高流動コンクリート 9 モルタルスペーサ 10 ケーソン 11 L型スタッド 12 底版部鋼板 13 スタッド 14 アスファルトマット 15 鉄筋 16 底板コンクリート 17 側壁部材 18 隔壁部材 19 コンクリート 20 ドライドック 21 曳船 22 コンクリート注入用シュート A 底版部 B 側壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真壁 知大 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式 会社 横浜製作所内 審査官 深田 高義 (56)参考文献 特開 平4−176913(JP,A) 実開 昭59−147757(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 23/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソン底版部の製作方法であって、上
    記ケーソン底版部を形成する小形のパネル状鋼板の上面
    側にスタッド等の補強材を溶殖してから当該パネル状鋼
    板を反転し、反転後の複数枚のパネル状鋼板を相互に
    合して所定寸法の大きさの底版部鋼板を構築し、当該
    版部鋼板を床面上にモルタルスペーサを介して載置する
    とともに同底版部鋼板の周囲に型枠を設置してから、上
    記モルタルスペーサの介挿により上記底版部鋼板と上記
    床面との間に形成されたスペース内に高流動コンクリー
    トを充填して上記底版部鋼板の底面へのコンクリート
    打設を行うようにしたことを特徴とする、ケーソン底版
    部の製作方法。
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