JP3331164B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP3331164B2
JP3331164B2 JP30131197A JP30131197A JP3331164B2 JP 3331164 B2 JP3331164 B2 JP 3331164B2 JP 30131197 A JP30131197 A JP 30131197A JP 30131197 A JP30131197 A JP 30131197A JP 3331164 B2 JP3331164 B2 JP 3331164B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、浴槽や台所等に
給湯を行う給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、瞬間式のガス給湯器にあって
は、ガスバーナにより加熱され、給水管から供給される
水を昇温させる熱交換器と、該熱交換器から給湯管を介
して給湯される湯の温度を検出する給湯温度センサと、
熱交換器を通過する流水の有無を検出する流水センサと
が備えられる。
【0003】そして、給湯管の先端に接続されたカラン
等を使用者が開けることで、熱交換器への給水が開始さ
れ、流水センサにより熱交換器を通過する流水が検出さ
れると、この流水の検出に応じて、ガスバーナが作動
し、熱交換器中の水の加熱が開始される。
【0004】しかし、この場合には、熱交換器を通過し
て加熱された湯がカランから給湯されるのは、熱交換器
からカランまでの給湯配管中の滞留していた水に加え
て、熱交換器中に滞留していた水がカランから供給され
た後となる。そのため、使用者がカランを開けてから実
際にカランに湯が給湯されるまでに時間遅れを生じ、使
い勝手が悪いという不都合があった。
【0005】そこで、このようなカランを開けてから給
湯が開始されるまでの時間遅れを小さくするため、熱交
換器の出口付近の湯の温度を検出する熱交温度センサを
設け、給湯停止中(流水センサにより流水が検出されな
いとき)も、該熱交温度センサの検出温度が所定範囲に
保たれるように、ガスバーナを間欠的に作動させる保温
制御を行うようにしたガス給湯装置が知られている(特
開平9−243169等)。尚、熱交換器中ではなく、
熱交換器の出口付近に熱交温度センサを設けるのは、熱
交換器の下部に配置された加熱手段からの上昇熱気の影
響を避けるためである。
【0006】このように、熱交換器内の湯を予め所定温
度範囲内に保っておく保温制御を行うことで、使用者が
カランを開いてから、該カランに給湯されるまでに給水
される水の量を、熱交換器からカランまでの給湯管に滞
留していた水のみとすることができるので、該保温制御
を行わない場合よりもカランに給湯されるまでの遅れ時
間を短縮することができる。
【0007】しかし、本願発明者らは、このように、熱
交温度センサによる検出温度を基準として前記保温制御
を行った際に、以下の不都合が生じることを知見した。
即ち、一般に熱交換器に対するガスバーナの加熱は、熱
交換器の下部から行われる。そのため、給湯時のように
熱交換器中の湯が移動せず、熱交換器中の湯が滞留した
状態で加熱が行われる保温制御時には、ガスバーナによ
り熱交換器を加熱したときに、ガスバーナに接近した熱
交換器の下部よりも、ガスバーナから離れた熱交換器の
上部のほうが、その内部の湯の温度が低くなり、該熱交
換器の上部の出口付近に設けられた前記熱交温度センサ
による検出温度よりも熱交換器の下部の湯の温度のほう
が高くなる場合があることを知見した。
【0008】この場合、前記熱交温度センサの検出温度
が、所定の保温開始温度未満となったときに、ガスバー
ナを作動させて熱交換器内の湯を加熱する前記保温制御
が実行されると、熱交温度センサの検出温度よりも湯温
の高かった熱交換器の下部では、必要以上に加熱がなさ
れて、その部分の湯が沸騰してしまうことがある。そし
てこのような熱交換器の沸騰は、熱交換器の寿命劣化を
招き、また、沸騰時に生じる音により使用者に不快感を
生じさせるという不都合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱交換器内
の湯の保温制御中に生じる前記不都合を解消し、熱交換
器の劣化や使用者に不快感を生じさせることのない給湯
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、給水管により水が供給される熱交換器
と、該熱交換器の下方に配置されて該熱交換器内の水を
加熱する加熱手段と、該熱交換器で加熱された湯が出湯
される給湯管と、該給湯管から給湯される湯の温度を検
出する給湯温度センサと、前記熱交換器の上部に形成さ
れた出口付近の湯の温度を検出する熱交温度センサと、
前記熱交換器を通過する流水の有無を検出する流水セン
サと、該流水センサにより流水が検出されているときに
前記給湯温度センサの検出温度が所定の給湯目標温度と
一致するように前記加熱手段の加熱量を調節する給湯制
御と、前記流水センサにより流水が検出されていないと
きに、前記熱交温度センサの検出温度が所定の保温開始
温度未満となった時に、前記加熱手段を所定の保温目標
温度に応じて決定される加熱時間の間作動させる保温制
御とを行う給湯制御手段とを備えた給湯装置において、
前記給湯制御手段は、前記保温制御において、前記加熱
手段を停止させたときは、その後、前記熱交換器内に滞
留した湯の温度が該湯の拡散や置換により均一化し、前
記給湯温度センサの温度が前記熱交換器内の湯の温度と
一致すると想定される所定時間が経過するまでは、前記
熱交温度センサの検出温度が前記保温開始温度未満とな
っても、前記加熱手段を作動させないことを特徴とす
る。
【0011】かかる本発明によれば、前記加熱手段は前
記熱交換器の下部に配置されるため、該加熱手段の作動
中の該熱交換器中の湯の温度は均一とならず、その下部
よりも上部の方が低くなる。そしてこの場合、該熱交換
器上部の出口付近に設けられた前期熱交温度センサの検
出温度が、熱交換器内の下部の湯の温度よりも低くな
る。しかし、前記加熱手段の停止後は、熱交換器内の湯
の温度は、湯の拡散や対流により徐々に均一化し、最終
的には熱交換器内の湯温が均一となり、前記熱交温度セ
ンサの検出温度と熱交換器内の湯の温度とも一致するよ
うになる。
【0012】そのため、本発明における前記給湯制御手
段は、前記保温制御の実行中、前記加熱手段の停止後、
前記熱交換器内に滞留した湯の温度が該湯の拡散や置換
により均一化し、前記給湯温度センサの温度が前記熱交
換器内の湯の温度と一致すると想定される所定時間が経
過するまでは、前記熱交温度センサの検出温度が前記保
温開始温度未満となっていても、前記加熱手段を作動さ
せないようにしている。
【0013】これにより、前記熱交換器内に、前記熱交
温度センサの検出温度よりも湯の温度が高い部分が存在
し、かつ、該熱交温度センサの検出温度が前記保温開始
温度未満となったときに、前記加熱手段が作動されて該
温度が高い部分の湯が沸騰し、熱交換器の劣化や使用者
に不快感を生じさせることを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
〜図5を参照して説明する。図1は本発明の給湯装置の
全体構成図、図2は図1に示した給湯装置に備えられた
リモコンの外観図、図3〜図5は図1に示した給湯装置
の動作フローチャートである。
【0015】図1を参照して、給湯装置1は、給湯部2
と、追焚き部3とからなり、コントローラ4により給湯
部2と追焚き部3とを制御する構成となっている。
【0016】給湯部2は、コントローラ4からの制御信
号により作動する給湯バーナ5(本発明の加熱手段に相
当)によって加熱される給湯熱交換器6(本発明の熱交
換器に相当)、図示しない水道管と接続されて給湯熱交
換器6に給水する給水管7、コントローラ4からの制御
信号により給水管7の開度を調節する水量サーボ8、給
水される水の温度を検出してコントローラ4に出力する
給水温度センサ9、給湯熱交換器6を通過する流水の有
無を検出してコントローラ4に出力する流水センサ1
0、給湯熱交換器6で加熱された湯が出湯される給湯管
11、給水管7に給水される水の一部を給湯管11に混
合させるバイパス管12、コントローラ4からの制御信
号によりバイパス管12の開度を調節するバイパスサー
ボ13、給湯管11とバイパス管12との合流点の下流
の給湯配管25中の湯の温度を検出してコントローラ4
に出力する給湯温度センサ14、及び給湯熱交換器6の
出口付近の湯の温度を検出してコントローラ4に出力す
る熱交温度センサ15を備える。
【0017】また、給湯バーナ5に燃料ガスを供給する
ガス供給管16には、コントローラ4からの制御信号に
より開閉される元ガス電磁弁17、及び給湯ガス電磁弁
18,19と、コントローラ4からの制御信号によりそ
の開度が調節される給湯ガス比例弁20とが備えられ
る。
【0018】21は給湯バーナ5に燃焼用空気を供給す
る給湯燃焼ファンであり、コントローラ4からの制御信
号によりその回転速度が可変される。22はコントロー
ラ4からの制御信号によりイグナイタ23を介して高電
圧が印加され、給湯バーナ5に点火する給湯点火プラグ
であり、24は給湯バーナ5の燃焼状態を検出してコン
トローラ4に出力する給湯フレームロッドである。27
は給湯熱交換器6内の圧力が上昇したときに圧力を逃が
し、また、給湯熱交換器6や給湯管11内の水を抜くた
めの加圧安全弁兼水抜栓である。
【0019】一方、追焚き部3は、コントローラ4から
の制御信号により作動する風呂バーナ40によって加熱
される風呂熱交換器41、コントローラ4からの制御信
号により浴槽42内の湯を循環路43,風呂熱交換器4
1を介して循環させる循環ポンプ44、浴槽42内の湯
の温度を検出してコントローラ4に出力する風呂温度セ
ンサ45、及び循環路43中の水流の有無を検出してコ
ントローラ4に出力する水流スイッチ46を備える。
【0020】また、風呂バーナ40に燃料ガスを供給す
るガス供給管16には、コントローラ4からの制御信号
により開閉される風呂ガス電磁弁47と、燃料ガスの供
給量を一定に保つためのガスガバナ48とが備えられ
る。
【0021】49は風呂バーナ40に燃焼用空気を供給
する風呂燃焼ファンであり、コントローラ4からの制御
信号によりその回転速度が可変される。50はコントロ
ーラ4からの制御信号によりイグナイタ23から高電圧
が印加されて、風呂バーナ41に点火する風呂点火プラ
グである。51は風呂バーナの燃焼状態を検出してコン
トローラ4に出力する風呂フレームロッドである。
【0022】また、循環路43は、コントローラ4から
の制御信号により開閉される注湯電磁弁52,風呂給湯
管53,三方弁54を介して給湯配管25と接続され
る。これにより、注湯電磁弁52を開弁することで、給
湯部2から浴槽42への給湯が行われる。尚、56は浴
槽42への給湯流量を検出してコントローラ4に出力す
る流量センサ、57は浴槽42内の湯の水位を静水圧に
より検出し、コントローラ4に出力する水位センサであ
る。
【0023】コントローラ4は、給湯制御手段31と追
焚き制御手段32とを含んで、CPU、ROM、RAM
等により構成され、リモコン30によって指示される各
種運転モードに応じて給湯部2と追焚き部3の制御を行
う。
【0024】図2を参照して、リモコン30は、給湯装
置1全体の運転開始と運転停止とを指示する運転スイッ
チ60と、浴槽42に所定湯張り量の給湯をし、該給湯
後に所定沸き上げ温度までの追焚きを行う自動運転の開
始を指示する自動スイッチ61と、給湯配管25への目
標温度を設定する給湯温度スイッチ62と、内蔵時計の
時刻を設定する時計時刻設定モードを指定する時計設定
スイッチ63と、前記自動運転の予約時間を設定する予
約時刻設定モードを指定する予約設定スイッチ64と、
時計時刻設定モード及び予約時刻設定モードにおいて、
各時刻の設定を行う時設定スイッチ65,分設定スイッ
チ66と、前記自動運転の予約をセットする予約運転ス
イッチ67と、給湯熱交換器6内の湯の温度を所定範囲
に保つ保温運転の実行を指示する保温スイッチ68と、
給湯温度や時刻等を表示する表示部69とを有する。
【0025】使用者が、リモコン30の運転スイッチ6
0を操作すると、給湯装置1全体が運転を開始し、運転
スイッチ60に内蔵された運転ランプ70が点灯する。
この状態で、使用者が給湯配管25の先端に接続された
カラン26を開けると、給水管7への給水が開始され、
流水センサ10で流水が検出される。コントローラ4
は、流水センサ10からの出力により、給水管7への給
水の開始を認識したときは給湯燃焼ファン21を作動さ
せ、元ガス電磁弁17,給湯ガス電磁弁18,19を開
弁し、イグナイタ23に高電圧を印加して給湯点火プラ
グ22に火花放電を生じさせて給湯バーナ5の点火処理
を行う。
【0026】コントローラ4に備えられた給湯制御手段
31は、給湯フレームロッド24の出力により、給湯バ
ーナ5の点火がなされたことを認識したときは、給湯温
度センサ14の検出温度と、リモコン30で設定された
給湯目標温度とが一致するように、給湯ガス比例弁20
の開度、給湯燃焼ファン21の回転速度、給湯ガス電磁
弁18,19の開閉、水量サーボ8の開度、及びバイパ
スサーボ13の開度を調節する給湯制御を実行する。こ
れにより、カラン26から使用者の設定した温度の湯が
給湯される。
【0027】また、使用者が、リモコン30の自動スイ
ッチ61を操作すると、コントローラ4は上述した自動
運転を開始し、先ず注湯電磁弁52を開弁する。注湯電
磁弁52の開弁により、給水管7への給水が開始され、
上述した使用者がカラン26を開けたときと同様にし
て、給湯バーナ5が点火され、給湯管11から、注湯電
磁弁52、風呂給湯管53、三方弁54、及び循環路4
3を経由して前記給湯目標温度での給湯が開始される。
【0028】コントローラ4は、流量センサ56からの
出力に基づいて浴槽42への給湯量を累積し、累積値が
前記湯張り量に達した時に、注湯電磁弁52を閉弁し、
浴槽42への所定量の給湯(湯張り)を終了する。
【0029】コントローラ4は浴槽42への湯張り終了
後、風呂温度センサ45の出力により浴槽42内の湯の
温度を検出し、検出温度が前記沸き上げ温度未満であっ
たときには、該沸き上げ温度まで、浴槽42内の湯を昇
温させる。
【0030】この昇温を行うため、コントローラ4に備
えられた追焚き制御手段32は、風呂ポンプ44を作動
させて浴槽42内の湯を循環路43を介して循環させる
と共に、風呂燃焼ファン49を作動させ、元ガス電磁弁
17,風呂ガス電磁弁47を開弁し、イグナイタ23を
介して風呂点火プラグ50に高電圧を印加して火花放電
を生じさせ、風呂バーナ40の点火処理を行う。
【0031】そして、追焚き制御手段32は、風呂フレ
ームロッド51の出力により、風呂バーナ40の点火が
なされたことを認識したときは、風呂温度センサ45の
検出温度が、前記沸き上げ温度に達するまで、風呂バー
ナ40の燃焼を継続する。これにより、浴槽42内の湯
が前記沸き上げ温度まで昇温される。
【0032】尚、追焚き制御手段32は、浴槽42内の
湯が前記沸き上げ温度となった後、4時間の間は、浴槽
42内の湯の温度がほぼ該沸き上げ温度に保たれるよう
に、風呂バーナ40を断続的に燃焼させる風呂保温動作
を行う。そして、この風呂保温動作中はリモコン30の
表示部69に保温マーク72が表示される。
【0033】また、使用者が、リモコン30の自動スイ
ッチ61を操作したときに、水位センサ57に出力によ
り、既に浴槽42に湯張りがなされた状態であることを
認識したときには、コントローラ4は浴槽42への湯張
りは行わず、上述した沸き上げ温度までの追焚きのみを
行う。
【0034】また、使用者が予約運転スイッチ67を操
作したときは、予約運転がセットされ、リモコン30の
表示部71に予約マーク71が表示される。そして、予
約設定スイッチ64及び時スイッチ65,分スイッチ6
6で予め設定された予約時刻になったときに上述した自
動運転が実行される。
【0035】次に、使用者が保温スイッチ68を操作し
たときは、給湯制御手段31は給湯熱交換器6内の湯の
温度を、所定時間の間(例えば1時間)、所定温度範囲
内に保つ保温運転を実行する。この保温運転は、使用者
がカラン26を開いてから、実際にカラン26に給湯さ
れるまでの時間(遅れ時間)を短縮するための処理であ
る。
【0036】上述したように、給湯バーナ5が点火され
るのは、流水センサ10により熱交換器6への給水が開
始が認識された時である。そしてこの時、給湯配管2
5,給湯管11,及び熱交換器6には水が滞留した状態
にある。そのため、カラン26から給湯されるのは、給
湯配管25,給湯管11,及び熱交換器6に滞留してい
た水が給水された後となる。尚、給湯熱交換器6内の配
管の長さは、例えば2.5mである。
【0037】そこで、予め給湯熱交換器6内の湯を保温
しておくことで、給湯が開始される前に給水される水の
量を、給湯配管25と給湯管11内の滞留分だけに減少
することができ、使用者がカラン26を開いてから、実
際に給湯が開始されるまでの遅れ時間を短縮することが
できる。
【0038】以下、図3〜図5のフローチャートを参照
して、給湯制御手段31による保温動作の制御(保温制
御)の処理内容を詳細に説明する。
【0039】図3を参照して、STEP1で使用者が保
温スイッチ68を操作すると、給湯制御手段31は保温
制御を開始し、STEP2で保温スイッチ68に内蔵さ
れた受付ランプ73を点灯させ、STEP3でサブルー
チンAを実行する。尚、サブルーチンAの処理内容につ
いては後述する。
【0040】次に、STEP4で給湯バーナ5の燃焼停
止から5分(本発明の所定時間に相当)が経過したか否
かを判断する。この5分という設定時間は、詳細は後述
するが、給湯バーナ5の燃焼が停止してから給湯熱交換
器6内の湯の温度が均一になり、給湯熱交換器6内の湯
の温度と、熱交温度センサ15とが一致するようになる
のに必要と想定される時間である。
【0041】そして、給湯制御手段31は、STEP5
で給湯バーナ5の燃焼を開始する温度である保温開始温
度を、給水温度センサ9で検出される給水温度と、リモ
コン30の給湯温度スイッチ62により設定された前記
給湯目標温度とに基づいて決定する。本実施の形態の給
湯装置1では、給湯熱交換器6から給湯管11を介して
出湯される湯と、給水管8からバイパス管12を介して
給水される水とが、給湯目標温度となるように混合され
て給湯配管25に供給される。そのため、給水温度と給
湯目標温度の双方に応じて、給湯熱交換器6内の湯の保
温開始温度と、後述する保温目標温度を決定する必要が
ある。
【0042】STEP6で、熱交温度センサ15により
検出される給湯熱交換器6内の湯の温度が保温開始温度
以上であるときは、STEP21に分岐してリモコン3
0の表示部69に、給湯熱交換器6内の湯が保温開始温
度から保温目標温度までの範囲に保たれていることを示
すOKマーク74を表示させ、STEP22でバイパス
サーボ13の開度を、給水温度センサ53による給水温
度の検出値と、熱交温度センサ15による給湯熱交換器
6内の湯の温度の検出値に応じて、給湯熱交換器6から
の給湯とバイパス管12からの給水が混合されたときの
温度が、前記給湯目標温度と一致するように調節する。
【0043】一方、STEP6で、熱交温度センサ15
により検出される給湯熱交換器6内の湯の温度が保温開
始温度未満であるときには、STEP7に進み、保温ス
イッチ73が操作されてから1回目、或いは給湯制御が
停止(サブルーチンAのSTEP66)されてから1回
目の処理であるときは、STEP8に進んでカウンタ変
数Cをクリアする。カウンタCの機能については後述す
る。
【0044】STEP9では、給湯熱交換器6内に水が
滞留しているか否かを検出する。本実施の形態では、水
の滞留の有無の検出は、熱交温度センサ15にサーミス
タを用い、該サーミスタに高電圧を印加して自己発熱さ
せたときの該サーミスタの温度上昇率、及び高電圧の印
加を停止した後の該サーミスタの温度下降率が、該サー
ミスタが水中にあるとき(給湯熱交換器6中に水有り)
と、空気中にあるとき(給湯熱交換器6中に水無し)と
で異なることを利用して行われる。
【0045】STEP9で、給湯熱交換器6中に水が有
ると判定されたときは、STEP10からSTEP11
に進んで、STEP5と同様にして、給湯バーナ5の燃
焼を停止する温度である保温目標温度を、給水温度セン
サ9で検出される給水温度と、リモコン30の給湯温度
スイッチ62により設定された前記給湯目標温度とに応
じて決定する。
【0046】そしてSTEP12で、給湯熱交換器6内
の湯の温度を、前記保温開始温度から前記保温目標温度
まで上昇させるのに必要な給湯バーナ5の燃焼時間Tを
算出する。尚、燃焼時間Tの算出は、給湯ガス電磁弁1
8,19を共に開弁し、給湯ガス比例弁の開度を給湯バ
ーナの燃焼が可能な最小開度としたときの給湯ガスバー
ナの加熱量に基づいて行われる。
【0047】次にSTEP13で、給湯ガス電磁弁1
8,19を共に開弁し、給湯ガス比例弁の開度を給湯バ
ーナの燃焼が可能な最小開度とした状態で給湯バーナ5
の燃焼を開始する。このように、給湯バーナ5の全体を
燃焼量を最小として燃焼させることで、給湯熱交換器6
内の湯の温度が急激に上昇することを抑制して、給湯熱
交換器6内の湯の温度のばらつきを小さくすると共に、
給湯バーナ5が頻繁に燃焼と燃焼停止とを繰り返すこと
を防止している。
【0048】次にSTEP14で、STEP12で算出
した燃焼時間Tを設定時間とするタイマTを起動し、S
TEP15でタイマTがタイムアップするのを待って、
STEP16で給湯バーナ5の燃焼を停止し、STEP
17で表示部69にOKマーク74が表示されていない
ときは、STEP18でOKマーク74を表示してST
EP4に戻る。
【0049】以後STEP4〜STEP18の処理が繰
り返され、STEP6で熱交温度センサ15の検出温度
が保温開始温度未満となったときに、STEP13〜S
TEP16で給湯バーナ5が作動される。これにより、
給湯熱交換器6内の湯の温度が保温開始温度から保温目
標温度までの範囲内に保たれる。
【0050】ところで、保温制御時は、給湯熱交換器6
内の湯は滞留状態であり、また、給湯バーナ5は、給湯
熱交換器6の下部に配置されている。そのため、給湯バ
ーナ5を燃焼させたときに、給湯バーナ5に接近した給
湯熱交換器6の下部の温度は、給湯熱交換器の上部や、
熱交温度センサ15が配置された給湯熱交換器6の出口
付近よりも高くなる。
【0051】そのため、給湯バーナ5の停止直後に、熱
交温度センサ15の検出温度が保温温度未満であるか否
かを判断して、給湯バーナの燃焼を開始すると、熱交温
度センサ15の検出温度よりも、湯の温度が高かった給
湯熱交換器6の下部では、湯が必要以上に加熱されて沸
騰に至る場合がある。そしてこのような沸騰は給湯熱交
換器6の劣化を招き、また、沸騰音により使用者に不快
感を与えるため望ましくない。
【0052】そこで、給湯制御手段31は、STEP1
6で給湯バーナ5の燃焼を停止した後、STEP4で5
分が経過するのを待ってから、STEP6で熱交サーミ
スタ15の検出温度が保温開始温度未満であるか否かの
判定を行うようにしている。この5分という時間は、給
湯バーナ5の燃焼停止後、給湯熱交換器6内の湯の温度
が拡散や置換により均一化し、給湯熱交換器6の出口付
近に設けられた熱交温度センサ15の検出温度が、給湯
熱交換器6内の湯の温度と一致すると想定される時間で
ある。
【0053】このように、熱交温度センサ15の検出温
度が、給湯熱交換器6内の湯の温度と一致した後に、S
TEP6で熱交温度センサ15の検出温度が保温開始温
度未満となったか否かを判断することで、上述した給湯
熱交換器6内の湯の沸騰を防止している。
【0054】尚、STEP6で熱交温度センサ15の検
出温度が、保温開始温度以上であるときには、給湯バー
ナ5を燃焼させる必要がないので、STEP21に分岐
して表示部69にOKマーク74を表示し、STEP2
2で熱交温度センサ15と給水温度センサ9の検出温度
に応じてバイパスサーボ13の開度を調節する。
【0055】次に、サブルーチンAの処理内容について
説明する。STEP50は保温スイッチ68のOFF操
作の検出部であり、使用者が保温スイッチ68をOFF
操作するとSTEP60に分岐し、給湯バーナ5が燃焼
中であったときはSTEP64で給湯バーナ5の燃焼を
停止する。そしてSTEP61で表示部69のOKマー
クの表示をOFFし、STEP62で保温スイッチ68
に内蔵された受付ランプ73を消灯して保温制御を終了
する。
【0056】STEP51は、カラン26の開閉検知部
であり、使用者がカラン26を開け、流水センサ10の
出力により給水管への給水を検出したときには、給湯制
御手段31は、STEP65で後述する待機フラグFを
リセット(F=0)し、STEP66で後述する1時間
タイマをリセットし、STEP68で水流センサ10の
出力から給水の停止を検知するまで、STEP67で上
述した給湯制御を行う。
【0057】STEP52は、後述する1時間タイマが
タイムアップした状態にあることを示す待機フラグFが
セット(F=1)されているか否かの判定部であり、待
機フラグFがセット(F=1)されているときには、S
TEP50に分岐してSTEP50〜STEP52の待
ちループが実行される。
【0058】STEP53は1時間タイマの起動判定部
である。この1時間タイマは、保温制御の実行時間であ
る1時間を管理するものであり、STEP53で1時間
タイマが動作中でないときにはSTEP54で1時間タ
イマを起動する。即ち、保温制御スイッチ73が操作さ
れてから最初にサブルーチンAが実行されたとき、及び
STEP51で給水が検知されてSTEP65〜STE
P67の給湯運転が終了した後、最初にサブルーチンA
が実行されたときに、1時間タイマが起動される。
【0059】そして、図3,図4のフローチャートにお
いては、各待ちループ中でサブルーチンAが逐次実行さ
れ、保温制御の実行中に、サブルーチンAのSTEP5
5で1時間タイマがタイムアップしたときには、STE
P56で給湯バーナ5の燃焼の有無を判定し、給湯バー
ナ5が燃焼中であったときにはSTEP67で給湯バー
ナ5の燃焼を停止する。続いてSTEP57で待機フラ
グFをセット(F=1)し、STEP58で1時間の保
温制御が終了したことを使用者に知らせるため、表示部
69のOKマークの表示をOFFして、STEP50に
戻り、STEP50〜STEP52の待ちループを実行
する。
【0060】尚、図3のフローチャートのSTEP24
〜STEP28は、水漏れに対処する為の処理である。
即ち、1時間タイマがタイムアップする前に、10回目
の給湯バーナ5の燃焼が必要となったときには、給湯熱
交換器6内の湯の温度の低下が急であり、給湯管11等
に水漏れ箇所があるために給水管7から給湯熱交換器6
に給水がなされていると判断して、STEP25からS
TEP26に分岐して保温制御を禁止し、STEP27
で表示部69のOKマーク74の表示をOFFする。
【0061】尚、本実施の形態では、加熱手段としてガ
スバーナを用いた給湯装置を示したが、灯油バーナや電
気ヒータ等を加熱手段とした給湯装置に対しても本発明
の適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給湯装置の全体構成図。
【図2】図1に示した給湯装置に備えられたリモコンの
外観図。
【図3】図1に示した給湯装置の動作フローチャート。
【図4】図1に示した給湯装置の動作フローチャート。
【図5】図1に示した給湯装置の動作フローチャート。
【符号の説明】
1…給湯装置、2…給湯部、3…追焚き部、4…コント
ローラ、5…給湯バーナ、6…給湯熱交換器、7…給水
管、8…水量サーボ、9…給水温度センサ、10…流水
センサ、11…給湯管、12…バイパス管、13…バイ
パスサーボ、14…給湯温度センサ、15…熱交温度セ
ンサ、16…ガス供給管、17…元ガス電磁弁、18,
19…給湯ガス電磁弁、20…給湯ガス比例弁、21…
給湯燃焼ファン、22…給湯点火プラグ、23…イグナ
イタ、24…給湯フレームロッド、25…給湯配管、2
6…カラン、27…過圧安全弁兼水抜栓、30…リモコ
ン、31…給湯制御手段、32…追焚き制御手段、40
…風呂バーナ、41…風呂熱交換器、42…浴槽、43
…循環路、44…循環ポンプ、45…風呂温度センサ、
46…水流スイッチ、47…風呂ガス電磁弁、48…風
呂ガスガバナ、49…風呂燃焼ファン、50…風呂点火
プラグ、51…風呂フレームロッド、52…注湯電磁
弁、53…風呂給湯管、54…三方弁、56…流量セン
サ、57…水位センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/00 602 F24H 1/10 302

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水管により水が供給される熱交換器と、
    該熱交換器の下方に配置されて該熱交換器内の水を加熱
    する加熱手段と、該熱交換器で加熱された湯が出湯され
    る給湯管と、該給湯管から給湯される湯の温度を検出す
    る給湯温度センサと、前記熱交換器の上部に形成された
    出口付近の湯の温度を検出する熱交温度センサと、前記
    熱交換器を通過する流水の有無を検出する流水センサ
    と、 該流水センサにより流水が検出されているときに前記給
    湯温度センサの検出温度が所定の給湯目標温度と一致す
    るように前記加熱手段の加熱量を調節する給湯制御と、
    前記流水センサにより流水が検出されていないときに、
    前記熱交温度センサの検出温度が所定の保温開始温度未
    満となった時に、前記加熱手段を所定の保温目標温度に
    応じて決定される加熱時間の間作動させる保温制御とを
    行う給湯制御手段とを備えた給湯装置において、 前記給湯制御手段は、前記保温制御において、前記加熱
    手段を停止させたときは、その後、前記熱交換器内に滞
    留した湯の温度が該湯の拡散や置換により均一化し、前
    記給湯温度センサの温度が前記熱交換器内の湯の温度と
    一致すると想定される所定時間が経過するまでは、前記
    熱交温度センサの検出温度が前記保温開始温度未満とな
    っても、前記加熱手段を作動させないことを特徴とする
    給湯装置。
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