JP3327463B2 - 情報記録ディスク、再生装置および再生方法 - Google Patents

情報記録ディスク、再生装置および再生方法

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JP3327463B2
JP3327463B2 JP29265598A JP29265598A JP3327463B2 JP 3327463 B2 JP3327463 B2 JP 3327463B2 JP 29265598 A JP29265598 A JP 29265598A JP 29265598 A JP29265598 A JP 29265598A JP 3327463 B2 JP3327463 B2 JP 3327463B2
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雅之 小塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システムストリー
ムを格納する情報記録ディスク、その再生装置および再
生方法に関する。特に、本発明は、データの処理速度等
のパフォーマンスが異なる複数の再生装置に対して、シ
ステムストリームの再生開始時に生じる待ち時間を一定
とすることを可能にする情報記録ディスク、その再生装
置および再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音声情報あるいは動画情報を格納
し再生する光ディスクとしては、CD(Compact
Disk)やLD(Laser Disk)が知られてい
る。
【0003】CDは、直径12cmの光ディスクであ
る。CDには、音楽情報をリニアPCMという符号化技
術を用いて符号化することによって得られるデジタルデ
ータが格納されている。CDは、音楽用途のアプリケー
ション用の格納媒体として利用されてきた。
【0004】LDは、直径30cmの光ディスクであ
る。LDには、音声付きの動画情報がアナログ信号の形
式で格納されている。LDは、映画などの映像用途のア
プリケーション用の格納媒体として利用されてきた。
【0005】また、最近では、新たなタイプの光ディス
クが登場しはじめている。そのような光ディスクには、
例えば、音声を含む音楽情報および動画情報の一方また
は両方を効率的に圧縮することにより、長時間の記録ま
たは十分に高い品質を実現した直径12cm程度の光デ
ィスクがある。さらに、コンピュータや通信とのデータ
交換を行いやすいファイル構造を持つ光ディスクも登場
しはじめている。
【0006】このような状況下において、CDよりも高
品質な音声データの記録および再生を行うことが要求さ
れている。CDよりも高品質な音声データの記録および
再生を行うことのできる光ディスクとしては、DVD−
Video規格に準拠した光ディスクが開発され、実現
されている。この光ディスクは、リニアPCM、96k
Hz・24ビットサンプリングという高品質な音声デー
タの記録および再生を可能にする。しかしながら、DV
D−Video規格では、高品質なリニアPCMマルチ
サラウンド音声やさらに高品質な音声情報の再生が不可
能であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高品質な音声データは
データ量が多いため、高品質な音声データを再生する場
合には音声データの転送速度が大きいことが要求され
る。
【0008】本発明者は、高品質な音声データを格納す
る光ディスクの長年の研究開発を通して、高品質な音声
データの再生開始時に生じる待ち時間が各種問題を引き
起こすことを見いだした。
【0009】光ディスクの再生開始時には、光ディスク
に格納されている1以上のシステムストリームのうち再
生されるべきシステムストリームが決定されてからその
決定されたシステムストリームの再生が開始されるまで
の待ち時間が必要になる。この待ち時間は、スタートア
ップ期間と称される。データの処理速度等のパフォーマ
ンスが互いに異なる複数の再生装置が存在する場合に
は、それらの再生装置のスタートアップ期間は互いに異
なるのが通常である。
【0010】スタートアップ期間には、MPEG規格の
ストリーム構造を有する高品質な音声データを例にとれ
ば、期間Tsと期間Tcと期間Tmとが含まれる。ここ
で、期間Tsは、音声データが格納されている光ディス
ク上の位置まで再生装置がシークするための期間であ
る。期間Tcは、デコーダに音声データを入力してから
最初に正しくデコードされた音声データがそのデコーダ
から出力されるまでの期間である。期間Tcには、シス
テムストリームに含まれるPTS(Presentat
ion Time Stamp)を参照することにより
そのシステムストリームの出力タイミングを調整するた
めの期間とシステムストリームに含まれる音声データが
正しいことを検証するための期間とが含まれる。期間T
mは、アナログ出力部のミューティング回路をミューテ
ィング状態から非ミューティング状態に遷移させるため
の期間である。
【0011】また、システムデコーダとオーディオデコ
ーダとがそれぞれ別の筐体に収納される場合、または、
システムデコーダとオーディオデコーダとがそれぞれ別
のLSI上に実装される場合には、スタートアップ期間
はさらに長くなる。これらの場合には、PTSに基づく
出力タイミングの調整と音声データが正しいことの検証
とを独立に行わなければならないからである。
【0012】スタートアップ期間が長くなることによっ
て、特定の再生装置では、再生開始時のシステムストリ
ームの出力タイミングが狂い、システムストリームの先
頭の音声データを再生しないという誤動作を生じさせる
おそれがある。
【0013】また、複数の再生装置間でスタートアップ
期間がばらつくことにより、複数の曲を連続再生する際
に、曲間の時間が同一のディスクであっても異なるもの
となり、ディスクの制作者が曲間の時間を一意に設定で
きず、ディスク制作者及び視聴者にとって不利益が大き
い。
【0014】この発明は以上のような問題点に鑑みてな
されたもので、データの処理速度等のパフォーマンスが
異なる複数の再生装置に対しても、システムストリーム
の再生開始時に生じる待ち時間(スタートアップ期間)
にばらつきが生じないことを可能にする情報記録ディス
ク、その再生装置および再生方法を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録ディス
クは、少なくとも1つのオーディオオブジェクトと前記
少なくとも1つのオーディオオブジェクトの再生を管理
するオーディオタイトルセット情報とを記録するための
オーディオゾーン領域を備えた情報記録ディスクであっ
て、前記少なくとも1つのオーディオオブジェクトのそ
れぞれは複数のセルを含み、前記複数のセルのそれぞれ
は符号化されたオーディオストリームの形式でオーディ
オ情報を含み、前記オーディオタイトルセット情報は複
数の再生経路情報を含み、前記再生経路情報のそれぞれ
は前記少なくとも1つのオーディオオブジェクトの再生
順序を示し、前記複数のセルは、サイレントセルと、前
記サイレントセルに続くオーディオセルとを含み、前記
サイレントセルは無音期間に再生される可変量のオーデ
ィオ情報を有しており、前記オーディオセルは前記無音
期間の後に再生されるべきオーディオ情報を有してお
り、前記サイレントセルに含まれる前記オーディオ情報
と前記オーディオセルに含まれる前記オーディオ情報と
は、複数の符号化タイプから選択される同一の符号化タ
イプに従って符号化されており、前記複数の再生経路情
報のそれぞれは、前記複数のセルの再生順序を示す再生
順序情報と、前記情報記録ディスク上の前記複数のセル
のそれぞれの位置を示す位置情報と、前記複数のセルの
それぞれのタイプを示すタイプ情報とを含み、前記タイ
プはサイレントセルタイプとオーディオセルタイプとを
含み、これにより、上記目的が達成される。前記サイレ
ントセルから再生されるオーディオ情報の量は、前記情
報記録ディスクから前記少なくとも1つのオーディオオ
ブジェクトを再生する再生装置によって可変であっても
よい。前記サイレントセルから再生されるオーディオ情
報の量は、前記情報記録ディスクから前記少なくとも1
つのオーディオオブジェクトを再生する再生装置のシー
時間に応じて可変であり、前記シーク時間と前記サイ
レントセルのオーディオ情報が再生される時間とを含む
待ち時間は、異なるシーク時間を有する複数の異なる再
生装置に対して実質的に同一であってもよい。前記サイ
レントセルに含まれる前記オーディオ情報の出力レベル
は実質的にゼロであってもよい本発明の再生装置は、
前記情報記録ディスクに記録された情報を再生する再生
装置であって、前記オーディオゾーン領域に記録されて
いる情報を読み出す読み出し部と、前記オーディオゾー
ン領域に記録されている情報を再生する再生部と、前記
無音期間に前記サイレントセルから可変量のオーディオ
情報を再生するように前記再生部を制御する制御部とを
備え、これにより、上記目的が達成される。前記サイレ
ントセルから再生されるオーディオ情報の量は、前記情
報記録ディスクから前記少なくとも1つのオーディオオ
ブジェクトを再生する再生装置によって可変であっても
よい。前記サイレントセルから再生されるオーディオ情
報の量は、前記情報記録ディスクから前記少なくとも1
つのオーディオオブジェクトを再生する再生装置のシー
時間に応じて可変であり、前記シーク時間と前記サイ
レントセルのオーディオ情報が再生される時間とを含む
待ち時間は、異なるシーク時間を有する複数の異なる再
生装置に対して実質的に同一であってもよい。前記サイ
レントセルに含まれる前記オーディオ情報の出力レベル
は実質的にゼロであってもよい本発明の再生方法は、
前記情報記録ディスクに記録された情報を再生する再生
方法であって、前記少なくとも1つのオーディオオブジ
ェクトを読み出すステップと、前記オーディオオブジェ
クトの再生を制御するステップとを包含し、前記オーデ
ィオオブジェクトの再生を制御するステップは、前記タ
イプ情報に基づいて、セルがサイレントセルかオーディ
オセルかを決定するステップと、無音期間に前記サイレ
ントセルから可変量のオーディオ情報が再生され、前記
無音期間の後に前記オーディオセルからオーディオ情報
が再生されるように、前記オーディオオブジェクトの再
生を制御するステップとを包含し、これにより、上記目
的が達成される。前記サイレントセルから再生されるオ
ーディオ情報の量は、前記情報記録ディスクから前記少
なくとも1つのオーディオオブジェクトを再生する再生
装置によって可変であってもよい。前記サイレントセル
から再生されるオーディオ情報の量は、前記情報記録デ
ィスクから前記少なくとも1つのオーディオオブジェク
トを再生する再生装置のシーク時間に応じて可変であ
り、前記シーク時間と前記サイレントセルのオーディオ
情報が再生される時間とを含む待ち時間は、異なるシー
時間を有する複数の異なる再生装置に対して実質的に
同一であってもよい。前記サイレントセルに含まれる前
記オーディオ情報の出力レベルは実質的にゼロであって
もよい
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は、MPEGに準拠
したシステムストリーム210のデータ構造を示す。光
ディスクには、少なくとも1つのシステムストリーム2
10が格納され得る。
【0031】システムストリーム210は、複数のエレ
メンタリストリームを含むことができる。エレメンタリ
ストリームは、動画情報を格納するビデオエレメンタリ
ストリームと、音声情報を格納する音声エレメンタリス
トリームとに分類される。複数のエレメンタリストリー
ムのそれぞれは、複数のパックに分割されている。複数
のパックのそれぞれは2Kバイトの長さを有する。
【0032】図1に示される例では、システムストリー
ム210は、一本の音声エレメンタリストリームから構
成されている。システムストリーム210は、複数の音
声パック220を含む。音声パック220は、記号A1
〜A14によって示されている。
【0033】音声パック220は、パックヘッダ222
と、パケットヘッダ224と、データフィールド226
とを含む。
【0034】パックヘッダ222には、パックスタート
コード、SCR(System Clock Refe
rence)、MUX(Multiplex)レートと
いったMPEG準拠のデータが記述されている。
【0035】パケットヘッダ224には、ストリームI
D、パケット長、STD(SystemTargetD
ecoder)バッファスケールサイズ、PTS(Pr
esentation Time Stamp)といっ
たMPEG準拠のデータが記述されている。なお、MP
EGの規格上、パケットヘッダ224には、データのデ
コードタイミングを規定するDTS(Decoding
Time Stamp)を格納する領域が確保されて
いるが、この領域は音声エレメンタリストリームでは通
常利用されない。
【0036】パケットヘッダ224内に記述されるスト
リームIDは、データフィールド226に格納されるデ
ータのタイプを示すコードである。例えば、データフィ
ールド226に格納されるデータが音声データである場
合には、コード”10111101”がストリームID
としてパケットヘッダ224内に記述される。
【0037】データフィールド226の先頭から8ビッ
トには、サブストリームIDが格納される。サブストリ
ームIDの8ビットのうち上位5ビットはエンコードタ
イプを示す。エンコードタイプには、LPCM、AC
3、DTS等がある。サブストリームIDの8ビットの
うち下位3ビットはサブストリームの識別番号を示す。
識別番号は0〜7のいずれかである。システムストリー
ムは最大8つの音声エレメンタリストリームを有するこ
とができる。識別番号を用いて最大8つの音声エレメン
タリストリームを識別することができる。
【0038】パックヘッダ222内のSCRおよびパケ
ットヘッダ224内のPTSは、音声パックの復号処理
と副映像パックの復号処理との同期を調整するために使
用される。
【0039】図2Aは、複数の音声パックA1〜A6を
含むシステムストリーム210と音声パックA1〜A6
のそれぞれに付与されたSCR、PTSとの関係を示
す。
【0040】再生装置が光ディスクに格納されたシステ
ムストリーム210を再生する場合には、再生装置はシ
ステムストリーム210の先頭の音声パックA1に含ま
れるSCRを基準クロックであるSTC(System
Time Clock)の初期値として設定し、ST
Cを参照しながら音声パックA1に続く音声パックA2
〜A6をSCRによって示されるタイミングでデコーダ
に入力する。デコーダは、入力された音声パックをデコ
ードする。デコードされた音声パックは、PTSによっ
て示されるタイミングでデコーダから外部に出力され
る。
【0041】本発明者は、図1に示されるシステムスト
リームのデータ構造および図2Aに示される再生方法を
用いて、高品質な音声データを再生した場合に発生し得
る問題点を分析した。その分析結果を以下に述べる。
【0042】本発明者は、STCを初期化するタイミン
グ(すなわち、STCをリセットするタイミング)に着
目すべきであることに気づいた。上述したように、図2
Aに示される再生方法では、STCは、システムストリ
ーム210に含まれる先頭の音声パックA1の再生時に
リセットされる。しかし、先頭の音声パックA1の再生
が開始される前に、その再生を準備するための待ち時間
が必要である。その待ち時間の長さは再生装置の処理能
力に依存して変化するため、再生装置のタイプに依存し
て先頭の音声パックA1を再生する時刻にばらつきが生
じてしまう。その結果、再生装置のタイプに依存してS
TCをリセットする時刻にもばらつきが生じてしまうと
いう問題点が生じ得る。
【0043】この点についてさらに詳しく説明する。
【0044】光ディスクの再生開始時には、光ディスク
に格納されている1以上のシステムストリームのうち再
生されるべきシステムストリームが決定されてからその
決定されたシステムストリームの再生が開始されるまで
の待ち時間が必要になる。この待ち時間は、再生装置の
能力に応じて変動し、一般に高級機では短く、普及機で
は長くなる傾向にある。この待ち時間は、スタートアッ
プ期間と称される。
【0045】スタートアップ期間には、MPEG規格の
ストリーム構造を有する高品質な音声データを例にとれ
ば、期間Tsと期間Tcと期間Tmとが含まれる。ここ
で、期間Tsは、音声データが格納されている光ディス
ク上の位置まで再生装置がシークするための期間であ
る。期間Tcは、デコーダに音声データを入力してから
デコードされた音声データがそのデコーダから出力され
るまでの期間である。期間Tcには、システムストリー
ムに含まれるPTSを参照することによりそのシステム
ストリームの出力タイミングを調整するための期間とシ
ステムストリームに含まれる音声データが正しいことを
検証するための期間とが含まれる。なお、通常、音声デ
ータの検証はPTSに従って音声データを出力する前に
行われるために、期間Tcは、PTSからSCRを減算
した期間に等しくなる。期間Tmは、アナログ出力部の
ミューティング回路をミューティング状態から非ミュー
ティング状態に遷移させるための期間である。
【0046】データの処理速度等のパフォーマンスが互
いに異なる複数の再生装置が存在する場合には、それら
の再生装置のスタートアップ期間は互いに異なることと
なる。これは、再生装置のタイプに応じて、期間Ts
期間Tcおよび期間Tmがそれぞれ変化するからである。
【0047】例えば、現在市販されている再生装置で
は、期間Ts(シーク期間)は数10msecから約5
00msec程度である。しかし、期間Tsは再生装置
に搭載されるディスク回転用のモータのトルクなどに依
存するため、期間Tsが最大数秒程度の再生装置も存在
する。すなわち、期間Tsは、再生装置のタイプに応じ
て数100msecのオーダーで変化することになる。
【0048】期間Tcは、再生装置がデコード処理用の
アルゴリズムとしてどのようなアルゴリズムを採用する
かに依存する。期間Tcは、採用されたアルゴリズムの
タイプに応じて数100msecのオーダーで変化する
ことになる。
【0049】期間Tmもまた、再生装置に搭載される回
路の性能に応じて数100msecのオーダーで変化す
ることになる。
【0050】図2Bは、タイプの異なる2つの再生装置
(再生装置#1および再生装置#2)を用いて、同一の
データ構造を有するシステムストリーム210を再生す
る場合において、システムストリーム210の再生が開
始されるタイミングを示したものである。
【0051】再生装置#1は、再生装置#2よりも低い
パフォーマンスを有する。再生装置#1を用いてシステ
ムストリーム210を再生する場合には、再生装置#2
を用いてシステムストリーム210を再生する場合に比
べて、スタートアップ期間が長くかかる。すなわち、ス
タートアップ期間#1>スタートアップ期間#2であ
る。
【0052】再生装置#1では、スタートアップ期間#
1の経過後、時刻a2において先頭の音声パックA1の
SCRに基づいてSTCがリセットされる。その結果、
時刻a2からシステムストリーム210の再生が開始さ
れる。これに対し、再生装置#2では、スタートアップ
期間#2の経過後、時刻a1において先頭の音声パック
A1のSCRに基づいてSTCがリセットされる。その
結果、時刻a1からシステムストリーム210の再生が
開始される。
【0053】このように、再生装置のタイプに応じて、
システムストリームの再生開始時刻が変化してしまうと
いう問題点を本発明者は見いだした。図2Bに示される
例では、再生装置#1がシステムストリーム210の先
頭の音声パックA1の再生を開始する時刻a2は、再生
装置#2は既にシステムストリーム210の5番目の音
声パックA5の再生を開始する時刻に対応していること
が分かる。
【0054】次に、本発明によるシステムストリームの
データ構造およびそのシステムストリームの再生方法を
説明する。本発明によるシステムストリームのデータ構
造およびそのシステムストリームの再生方法は、高品質
な音声データを再生するのに適している。
【0055】図3は、本発明の実施の形態1の光ディス
クに格納されるシステムストリーム310のデータ構造
を示す。
【0056】図3に示される例では、システムストリー
ム310は、一本の音声エレメンタリストリームから構
成されている。システムストリーム310は、無音期間
(silent period)を定義するサイレント
セル312と、その無音期間の後に再生されるべき音声
データを定義するオーディオセル314とを含む。サイ
レントセル312およびオーディオセル314のそれぞ
れは、複数の音声パック320を含む。
【0057】無音期間は、光ディスクに格納されている
少なくとも1つのシステムストリーム310のうち再生
されるべきシステムストリーム310が決定されてか
ら、その決定されたシステムストリーム310に含まれ
るオーディオセル314の再生が開始されるまでの無音
とすべき期間であると定義される。さらに、複数のシス
テムストリームの再生順序を示す情報が光ディスクに格
納されている場合には、無音期間は、その複数のシステ
ムストリームのうちの1つの再生が終了してから次のシ
ステムストリームに含まれるオーディオセルの再生が開
始されるまでの無音とすべき期間であると定義される。
【0058】図3に示される例では、サイレントセル3
12は音声パックS1〜S8を含み、オーディオセル3
14は音声パックA1〜A14を含む。音声パックS1
〜S8のデータ構造およびオーディオパックA1〜A1
4のデータ構造は、図1に示される音声パック220の
データ構造と同一である。なお、サイレントセル312
はN個の音声パックを含んでいてもよく、オーディオセ
ル314はM個の音声パックを含んでいてもよい。ここ
で、N、Mは1以上の任意の整数である。
【0059】音声パックS1〜S8に含まれる音声デー
タと音声パックA1〜A14に含まれる音声データと
は、同一の符号化モードで符号化されている。MPEG
ストリームとしては、サイレントセル312とオーディ
オセル314とは一本のストリームであるからである。
ここで、符号化モードが同一とは、エンコードタイプ
(例えば、LPCM、AC3)やサンプリングレートと
いった符号化属性がすべて同一であることをいう。
【0060】音声パックS1〜S8に含まれる音声デー
タの出力レベルは実質的に0である。すなわち、サイレ
ントセル312には、音声データが出力された場合にほ
ぼ無音になるような音声データが格納されている。ただ
し、サイレントセル312に格納される音声データの出
力レベルが実質的に0であることは、無音期間を定義す
る上で必須ではない。後述するように、サイレントセル
312に格納される音声データが実質的に0でない場合
でも、ミューティング回路を制御することによって無音
期間において無音とすることができるからである。
【0061】オーディオセル314の音声パックA1〜
A14のそれぞれに含まれるPTSは、デコードされた
音声パックがデコーダから出力されるタイミングを規定
する。従って、オーディオセル314の最初の音声パッ
クA1に含まれるPTSとオーディオセル314の最後
の音声パックA14に含まれるPTSとの差は、オーデ
ィオセル314のプレゼンテーション期間(prese
ntation period)にほぼ一致する。この
ように、オーディオセル314のプレゼンテーション期
間は、オーディオセル314に付与された最初のPTS
と最後のPTSとの差に基づいて決定される。
【0062】一方、サイレントセル312の音声パック
S1〜S8のそれぞれに含まれるPTSもまた、デコー
ドされた音声パックがデコーダから出力されるタイミン
グを規定する。これらのPTSは、サイレントセル31
2のプレゼンテーション期間を規定するのではなく、サ
イレントセル312を含むシステムストリーム310の
再生を開始する際の無音期間を規定する。すなわち、サ
イレントセル312の最初の音声パックS1に含まれる
PTSとサイレントセル312の次のオーディオセル3
14の最初の音声パックA1に含まれるPTSとの差
は、システムストリーム310の無音期間に一致する。
このように、システムストリーム310の無音期間は、
サイレントセル312に付与された最初のPTSとサイ
レントセル312の次のオーディオセル314の最初の
PTSとの差に基づいて決定される。
【0063】サイレントセル312によって規定された
システムストリーム310の無音期間は、再生装置のタ
イプに依存して変動するスタートアップ期間を吸収する
期間として再生装置によって利用される。無音期間の長
さは、無音期間がスタートアップ期間を含むように予め
決定される。好ましい実施形態では、無音期間の長さ
は、MPEG規格に準拠して製造可能な再生装置のうち
最も長いスタートアップ期間を含むように予め決定され
る。
【0064】なお、再生装置が与えられると、その再生
装置のスタートアップ期間は予め算出され得る。例え
ば、シーク期間Tsはシーク距離から算出され得る。期
間Tcおよび期間Tmはいずれもその再生装置において固
定値である。従って、再生装置のスタートアップ期間
は、シーク期間Tsと期間Tcと期間Tmとの和として算
出され得る。
【0065】図4Aは、複数の音声パックS1〜S8、
A1〜A14を含むシステムストリーム310と音声パ
ックS1〜S8、A1〜A14のそれぞれに付与された
SCR、PTSとの関係を示す。
【0066】再生装置が光ディスクに格納されたシステ
ムストリーム310を再生する場合には、再生装置はサ
イレントセル312の先頭の音声パックS1に含まれる
SCRを基準クロックであるSTC(System T
ime Clock)の初期値として設定し、STCを
参照しながら音声パックS1に続く音声パックS2〜S
8、A1〜A14をSCRによって示されるタイミング
でデコーダに入力する。デコーダは、入力された音声パ
ックをデコードする。デコードされた音声パックは、P
TSによって示されるタイミングでデコーダから外部に
出力される。
【0067】図4Bは、タイプの異なる2つの再生装置
(再生装置#1および再生装置#2)を用いて、同一の
データ構造を有するシステムストリーム310を再生す
る場合において、システムストリーム310の再生が開
始されるタイミングを示したものである。
【0068】再生装置#1は、再生装置#2よりも低い
パフォーマンスを有する。再生装置#1を用いてシステ
ムストリーム310を再生する場合には、再生装置#2
を用いてシステムストリーム310を再生する場合に比
べて、期間Tsが長くかかる。すなわち、期間Ts#1>
期間Ts#2である。
【0069】再生装置#1では、期間Ts#1の経過
後、時刻t2からシステムストリーム310の再生が開
始されるように再生装置#1が制御される。図4Aに示
されるように、時刻t2より大きい値のSCRを有する
先頭の音声パックは音声パックS6である。従って、サ
イレントセル312の6番目の音声パックS6のSCR
に基づいてSTCがリセットされる。その結果、サイレ
ントセル312の途中から音声データのデコードが開始
され、期間Tc#1の経過後に音声を出力することが可
能になる。
【0070】ただし、音声データがデコードされても、
時刻t3より以前に音声が出力されることはない。再生
装置#1では、時刻t3より以前はミューティング回路
がミューティング状態にあるからである。時刻t3から
期間Tm#1が開始される。期間Tm#1では、ミューテ
ィング回路がミューティング状態から非ミューティング
状態に遷移するように制御される。期間Tm#1が終了
する時刻kでは、ミューティング回路は非ミューティン
グ状態にある。従って、時刻kから再生される音声パッ
クA1〜A14の音声データが出力される。
【0071】一方、再生装置#2では、期間Ts#2の
経過後、時刻t1からシステムストリーム310の再生
が開始されるように再生装置#2が制御される。図4A
に示されるように、時刻t1より大きい値のSCRを有
する先頭の音声パックは音声パックS3である。従っ
て、サイレントセル312の3番目の音声パックS3の
SCRに基づいてSTCがリセットされる。その結果、
サイレントセル312の途中から音声データのデコード
が開始され、期間Tc#2の経過後に音声を出力するこ
とが可能になる。
【0072】ただし、音声データがデコードされても、
時刻t4より以前に音声が出力されることはない。再生
装置#2では、時刻t4より以前はミューティング回路
がミューティング状態にあるからである。時刻t4から
期間Tm#2が開始される。期間Tm#2では、ミューテ
ィング回路がミューティング状態から非ミューティング
状態に遷移するように制御される。期間Tm#2が終了
する時刻kでは、ミューティング回路は非ミューティン
グ状態にある。従って、時刻kから再生される音声パッ
クA1〜A14の音声データが出力される。
【0073】このように、再生装置#1では、サイレン
トセル312の音声パックS6から再生が開始され、再
生装置#2では、サイレントセル312の音声パックS
3から再生が開始される。ただし、再生装置#1および
再生装置#2の両方において、無音期間においては、音
声の出力が抑制される。これにより、再生装置のタイプ
にかかわらず、システムストリーム310の無音期間を
常に同一とすることができる。
【0074】なお、ミューティング回路が誤動作した場
合においても、無音期間内に音声が出力されることを防
ぐためには、サイレントセル312の音声パックS1〜
S8のそれぞれに含まれる音声データの出力レベルを実
質的に0に設定しておけばよい。これにより、サイレン
トセル312を再生している期間は、ミューティング回
路の動作にかからわず、音声の出力を抑制することがで
きる。
【0075】図5は、本発明の実施の形態1の再生装置
400の構成を示す。
【0076】光ディスク410には、少なくとも1つの
システムストリーム310(図3)が格納されている。
再生装置400は、光ディスク410に格納されている
少なくとも1つのシステムストリーム310を再生す
る。システムストリーム310のデータ構造は、図3に
示したとおりである。
【0077】なお、光ディスク410としては、任意の
情報記録媒体が使用され得る。例えば、光ディスク41
0は、DVDであってもよい。
【0078】再生装置400は、光ディスク410に格
納された少なくとも1つのシステムストリーム310か
ら再生されるべきシステムストリーム310を読み出す
読み出し部420と、読み出し部420によって読み出
されたシステムストリーム310の途中から、サイレン
トセル312の一部とオーディオセル314を再生する
再生部430とを含む。
【0079】再生部430は、システムストリーム31
0をデコードするデコーダ432と、デコードされたシ
ステムストリーム310を出力する出力部434と、音
声データの出力をミューティングするか否かを決定する
ミューティング回路436とを含む。
【0080】読み出し部420および再生部430の動
作は、制御部438によって制御される。
【0081】以下、図5を参照して、再生装置400の
動作を説明する。なお、音声データが格納されている光
ディスク410上の位置まで再生装置400がシークす
るため期間Ts、デコーダ432に音声データを入力し
てからデコードされた音声データがそのデコーダ432
から出力されるまでの期間Tcおよびミューティング回
路436をミューティング状態から非ミューティング状
態に遷移させるための期間Tmは、いずれも予め算出さ
れていると仮定する。また、光ディスク410に格納さ
れているシステムストリーム310のサイレントセル3
12によって、期間Tsと期間Tcと期間Tmとを含むよ
うに無音期間が定義されていると仮定する。上述したよ
うに、このような仮定をおくことは可能である。
【0082】読み出し部420は、制御部438の指示
に応じて、光ディスク410に格納された少なくとも1
つのシステムストリーム310から再生されるべきシス
テムストリーム310を読み出す。再生されるべきシス
テムストリーム310は、例えば、ユーザによって選択
される。そのような選択は、例えば、再生装置400に
接続されたテレビ(図示せず)に表示されたメニューか
ら所望の項目を選択することによってなされる。あるい
は、再生されるべきシステムストリーム310は、再生
装置400によって自動的に決定されてもよい。このよ
うな自動決定は、再生装置400の制御部438によっ
て実行されるプログラムによってなされ得る。
【0083】制御部438は、読み出し部420によっ
て読み出されたシステムストリーム310のサイレント
セル312に含まれる音声パックS1〜S8のそれぞれ
のSCRとシーク期間Tsとを比較することにより、音
声パックS1〜S8のうち、シーク期間Tsの終了時刻
を示す値より大きい値のSCRを有する先頭の音声パッ
ク(例えば、音声パックA6)を決定する。制御部43
8は、音声パックA6のSCRに基づいてSTCをリセ
ットする。その結果、サイレントセル312の途中にあ
る音声パックA6からデコーダ432に入力される。
【0084】デコーダ432は、入力される音声パック
をデコードする。デコーダ432によってデコードされ
た音声パックは、その音声パックのPTSによって規定
される出力タイミングに従ってデコーダ432から出力
される。デコードされた音声パックが出力される時刻
は、通常、期間Tsが終了してから期間Tcが経過した時
刻に等しくなる。
【0085】出力部434は、デコードされた音声パッ
クに含まれる音声データを出力する。
【0086】ミューティング回路436は、出力部43
4から出力される音声データをミューティングするか否
かを決定する。制御部438は、期間Tmの開始時刻ま
では出力部434から出力される音声データをミューテ
ィングするようにミューティング回路436を制御し、
期間Tmにおいてはミューティング状態から非ミューテ
ィング状態に遷移するようにミューティング回路436
を制御する。
【0087】このようにして、システムストリーム31
0の無音期間では音声を出力しないようにすることがで
きる。
【0088】サイレントセル312によって定義される
無音期間は、再生装置に固有のスタートアップ期間を吸
収するように定義されている。従って、再生装置400
以外の再生装置を用いてシステムストリーム310を再
生する場合にも、同様にして、システムストリーム31
0の無音期間では音声を出力しないようにすることがで
きる。
【0089】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よるマルチメディア記録媒体について説明する。 (1)光ディスクの物理構造 図6Aは、マルチメディア光ディスクであるDVD10
7の外観を示す図である。図6Bは、図6Aに示される
直線A−A’に沿ったDVD107の断面図である。図
6Cは、図6Bに示される部分Bの拡大図である。
【0090】DVD107は、図6Bに示されるよう
に、第1の透明基板108、情報層109、接着層11
0、第2の透明基板111およびラベル印刷用の印刷層
112をこの順に積層することにより形成される。
【0091】第1の透明基板108および第2の透明基
板111は、同一材質の補強用基板である。図6Bに示
される例では、これらの基板の厚さは約0.6mmであ
る。これらの基板の厚さは、大体0.5mm〜0.7m
mであればよい。
【0092】接着層110は、情報層109と第2の透
明基板111とを接着するために情報層109と第2の
透明基板111との間に設けられる。
【0093】情報層109の面のうち、第1の透明基板
108と接する面には、金属薄膜等の反射膜(図示せ
ず)が形成されている。この反射膜には成形技術により
凹凸のピットが高密度に形成される。
【0094】図6Dは、反射膜に形成されたピットの形
状を示す。図6Dに示される例では、各ピットの長さは
0.4μm〜2.054μmである。DVD107には
1本のトラックが螺旋状に形成されている。各ピット
は、DVD107の半径方向に0.74μmの間隔を有
するように螺旋トラックに沿って形成される。このよう
にして、螺旋トラック上にピット列が形成される。
【0095】DVD107に光ビーム113が照射され
ると、図6Cに示されるように、情報層109の上に光
スポット114が形成される。DVD107に格納され
た情報は、光スポット114によって照らされる情報層
119の部分の反射率の変化として検出される。
【0096】DVD107における光スポット114の
直径は、CD(Compact Disk)における光
スポットの直径の約1/1.6倍である。DVD用の対
物レンズの開口数NAは、CD用の対物レンズの開口数
NAより大きく、DVD用の光ビームの波長λは、CD
用の光ビームの波長λより小さいからである。
【0097】このような物理構造を有するDVDは、片
面に約4.7Gバイトの情報を格納することができる。
約4.7Gバイトの格納容量は、従来のCDの格納容量
の8倍に近い。このようなDVDの大格納容量により、
動画の画質を大幅に向上させることが可能である。ま
た、動画の再生時間を大幅に向上させることも可能であ
る。従来のビデオCDの再生時間が74分であるのに対
し、DVDの再生時間は、2時間以上である。
【0098】このような大格納容量を実現させた基盤技
術は、光ビームのスポット径Dの小型化である。スポッ
ト径Dは、スポット径D=レーザの波長λ/対物レンズ
の開口数NAの計算式で与えられる。従って、レーザの
波長λを小さくし、対物レンズの開口数NAを大きくす
ることにより、スポット径Dを小さく絞り込むことがで
きる。ここで、留意すべきは、対物レンズの開口数NA
を大きくすると、ディスク面と光ビームの光軸の相対的
な傾き(すなわち、チルト)によりコマ収差が生じる点
である。DVDでは、透明基板の厚さを薄くすることに
よりコマ収差を低減している。透明基板の厚さを薄くす
ると、ディスクの機械的強度が弱くなるという別の問題
点が発生し得る。DVDでは、透明基板に別の基板を貼
り合わせることにより透明基板の強度を補強している。
これにより、ディスクの機械的強度に関する問題点を克
服している。
【0099】DVDに格納された情報を読み出すため
に、650nmという短い波長を有する赤色半導体レー
ザと約0.6mmという大きい開口数(NA)を有する
対物レンズとが使用される。このことに加えて、さら
に、約0.6mmという薄い透明基板を使用することに
より、直径120mmの光ディスクの片面に約4.7G
バイトの情報を格納することが可能になったのである。
【0100】図7Aは、DVD107の情報層109の
内周から外周にかけて、螺旋トラック20が形成されて
いる様子を模式的に示す。螺旋トラック20は、セクタ
と呼ばれる所定の単位に分割されている。図7Aでは、
セクタは、S1、S2、・・・、S99、S100など
の記号によって示されている。DVD107に格納され
た情報の読み出しは、セクタ単位に行われる。
【0101】図7Bは、セクタの内部構造を示す。セク
タは、セクタヘッダ領域21と、ユーザデータ領域22
と、誤り訂正コード格納領域23とを含む。
【0102】セクタヘッダ領域21には、セクタを識別
するためのセクタアドレスとその誤り検出コードとが格
納される。ディスク再生装置は、セクタアドレスに基づ
いて複数のセクタのうちどのセクタから情報を読み出す
べきかを決定する。
【0103】ユーザデータ領域22には、2KByte
長のデータが格納される。
【0104】誤り訂正コード格納領域23には、同一セ
クタに含まれるセクタヘッダ領域21とユーザデータ領
域22とに対する誤り訂正コードが格納される。ディス
ク再生装置は、ユーザデータ領域22からデータを読み
出す際に、誤り訂正コードを用いて誤り検出を行い、誤
り検出の結果に応じて誤り訂正を行う。これにより、デ
ータ読み出しの信頼性を保証する。
【0105】(2)光ディスクの論理構造 図8は、光ディスクであるDVD107の論理構造を示
す。図8に示されるように、DVD107の領域は、リ
ードイン領域31と、ボリューム領域32と、リードア
ウト領域33とに分割されている。これらの領域は、物
理セクタのセクタアドレスに含まれる識別情報によって
識別され得る。物理セクタは、セクタアドレスにより昇
順に配置される。
【0106】リードイン領域31には、ディスク再生装
置の読み出し開始時の動作を安定させるためのデータな
どが格納される。
【0107】リードアウト領域33には、意味のあるデ
ータは格納されていない。リードアウト領域33は、デ
ィスク再生装置に再生終了を知らせるために使用され
る。
【0108】ボリューム領域33には、アプリケーショ
ンに対応するデジタルデータが格納される。ボリューム
領域32に含まれる物理セクタは、論理ブロックとして
管理される。論理ブロックは、ボリューム領域32の先
頭の物理セクタを0番として、0番の物理セクタに続く
物理セクタに連続する番号(論理ブロック番号)を付与
することによって識別される。
【0109】図8に示されるように、ボリューム領域3
2は、ボリューム・ファイル管理領域32aと、オーデ
ィオゾーン領域32cとにさらに分割される。
【0110】ボリューム・ファイル管理領域32aに
は、ISO13346に従って、複数の論理ブロックを
ファイルとして管理するためのファイルシステム管理情
報が格納される。ファイルシステム管理情報とは、複数
のファイルのそれぞれのファイル名と、各ファイルが占
めている論理ブロック群のアドレスとの対応づけを示す
情報である。ディスク再生装置は、ファイルシステム管
理情報に基づいてファイル単位で光ディスクにアクセス
することを実現する。具体的には、ディスク再生装置
は、ファイルシステム管理情報を参照することにより、
与えられたファイル名に対応する論理ブロック群のアド
レスを取得し、このアドレスに基づいて論理ブロック群
をアクセスする。これにより、所望のファイルのデジタ
ルデータを読み出すことができる。
【0111】オーディオゾーン領域32cには、オーデ
ィオマネージャ900と1つ以上のオーディオタイトル
セット800とが格納される。
【0112】オーディオタイトルセット800は、複数
の音声データとその再生順序を管理する管理情報とを含
む。オーディオタイトルセット800は、オーディオタ
イトルと称される単位で音声データを管理するためのデ
ータ構造を有している。典型的には、オーディオタイト
ルは、1つ以上の曲を収録する音楽アルバムに対応す
る。
【0113】(3)オーディオゾーン領域32cのデー
タ構造 オーディオゾーン領域32cには、オーディオマネージ
ャ900と1つ以上のオーディオタイトルセット800
とが格納される。
【0114】(3.1)オーディオタイトルセット80
0のデータ構造 図10は、オーディオタイトルセット800のデータ構
造を示す。オーディオタイトルセット800は、複数の
オーディオオブジェクト(以下、AOBという)802
と、複数のAOB802の再生順序を管理するオーディ
オタイトルセット情報(ATSI)801と、オーディ
オタイトルセット情報801のバックアップデータであ
るオーディオタイトルセット情報バックアップ(ATS
I_BUP)804とを含む。なお、以下の説明では、
オーディオタイトルセットは、ATSと略称されること
がある。
【0115】(3.1.1)AOB802のデータ構造 AOB802は、2KByteでパケット化されてい
る。AOB802には、LPCM、AC3、MPEGオ
ーディオ、DTSあるいはSDDSの形式のデータが格
納される(MPEGオーディオについては、ISO/I
EC DIS 13818−3:July, 1996
を参照。DTSについては、DTS Coherent
Acoustics ”Delivering hi
gh quality multichannel s
ound to the consumer” Pre
sented at the 100th Conve
ntion 1996 May 11−14 Cope
nhagen AESを参照。SDDSについては、S
DDS Specification for Dis
c(Version 1.0)−Digital au
dio multi−channel coding
Sony Corporaionを参照)。LPCMの
場合には、サンプルビットが16、20、24ビットの
いずれかであり、サンプリング周波数が48kHz、9
6kHz、192kHz、44.1kHz、88.2k
Hz、176.4kHzのいずれかである。
【0116】(3.1.2)オーディオタイトルセット
情報801のデータ構造 オーディオタイトルセット情報801は、AOB802
の再生順序を管理する情報を含む。AOB802の再生
順序の指定は、ビデオオブジェクト(VOB)と同様に
プログラムチェーン(PGC)によって行われる。異な
るPGCによって、AOB802の異なる再生順序が規
定され得る。
【0117】図10に示されるように、オーディオタイ
トルセット情報(ATSI)801は、オーディオタイ
トルセット管理テーブル(ATSI_MAT)811
と、PGC管理情報テーブル(ATS_PGCIT)8
12とを含む。
【0118】オーディオタイトルセット管理テーブル8
11は、オーディオタイトルセット情報801のヘッダ
情報である。オーディオタイトルセット管理テーブル8
11には、AOB802の格納位置を示すポインタと、
PGC管理情報テーブル812の格納位置を示すポイン
タと、AOB802の属性情報とが格納されている。ま
た、静止画を持つ場合には、その静止画の属性情報など
が格納されている。
【0119】PGC管理情報テーブル(ATS_PGC
IT)812は、オーディオタイトルセットPGC情報
テーブル情報(ATS_PGCITI)831と、複数
のオーディオタイトルセットPGC情報検索ポインタ
(ATS_PGCI_SRPs)832と、複数のPG
C情報(ATS_PGCI)833とを含む。
【0120】オーディオタイトルセットPGC情報検索
ポインタ(ATS_PGCI_SRPs)831は、P
GC管理情報テーブル812に格納される複数のプログ
ラムチェーン群のインデックスであり、タイトル毎に第
1に実行されるPGC情報を指定する。
【0121】各PGC情報は1つ以上のオーディオオブ
ジェクトのディスク上の記録位置とその再生順序を記述
しており、異なるPGC情報により同一のオーディオオ
ブジェクトの再生を記述することも可能である。PGC
情報は具体的には、『オーディオタイトルセットPGC
総合情報(ATS_PGC_GI) 』と、『オーディ
オタイトルセットプログラム情報テーブル(ATS_P
GIT) 』と『オーディオタイトルセットセル再生情
報テーブル(ATS_C_PBIT) 』とから構成さ
れる。
【0122】図12は、PGC情報のデータ構造を示
す。図12に示されているように、『オーディオタイト
ルセットPGC総合情報(ATS_PGC_GI) 』
は、そのPGC情報に含まれるプログラム数、セル数、
PGCの再生時間、『オーディオタイトルセットプログ
ラム情報テーブル(ATS_PGIT) 』と『オーデ
ィオタイトルセットセル再生情報テーブル(ATS_C
_PBIT) 』へのポインタ情報とが記録されてい
る。
【0123】また、上記『オーディオタイトルセットプ
ログラム情報テーブル(ATS_PGIT)』には、そ
れぞれのプログラムとその前のプログラムのAOBが、
ディスクの物理的に不連続な位置に記録されているかど
うかを示す『プログラム物理アロケーション情報』や、
同様に前のAOBとの時刻情報によって表される時刻が
連続的であるかどうかを示す『プログラム時刻属性情
報』や、プログラムを構成する最初のセル番号を示す
『プログラム開始セル番号』や、プログラムに静止画が
含まれているかどうかを示す『プログラム静止画フラ
グ』や、プログラムに含まれている最初の音声セルの最
初の時刻情報を示す『再生開始音声Cell時刻』や、
プログラムの再生時間を示す『プログラム総再生時間』
や、プログラムの音声セルの再生開始までの無音時間を
示す『音声ポーズ時間』が記述されている。
【0124】上記『オーディオタイトルセットセル再生
情報テーブル(ATS_C_PBIT) 』は再生され
るAOBを構成するセル情報を格納する。具体的には、
プログラムに含まれるセルの順序を示す『セルインデッ
クス番号』や、セルの属性が静止画セルか無音セルか音
声セルかを示す『セルタイプや』や、セルの開始アドレ
スをセルが含まれるオーディオタイトルセットのAOB
の最初のパックからの相対アドレスで記述した『セル開
始アドレス』や、同様にセルの最後のパックのアドレス
を記述した『セル終了アドレス』から構成される。
【0125】図11は、AOBの構成の一例を示す。A
OBは、MPEG2ストリームの一部であり、静止画パ
ックからなる静止画セル、ほぼ無音の音声である音声パ
ックからなる無音セル、曲を構成する音声データの音声
パックとからなる音声セルの集合である。AOBは、一
つ以上の音声セルから構成され、静止画セルおよび無音
セルは含まない場合もある。上記静止画セル,無音セル
はそれぞれ連続することはなく、静止画セルの後は必ず
無音セルか、もしくは音声セルが続く。また、無音セル
の後には、必ず音声セルが続く。図11では、音声セ
ル、無音セルが存在し、物理的には連続で、時刻情報も
連続な場合、すなわち、『プログラム物理アロケーショ
ン情報』が、『連続』を示す値で、『プログラム時刻属
性情報』も『連続』である場合を示している。
【0126】図11に示したAOBの構造の図面におい
て紙面上側には、AOBの時刻情報(PTS)の値の変
化が示されている。ここで、A点は、最初の静止画セル
のPTSの値である。B点は無音セルの最初のPTSを
示す。C点は音声セルの最初のPTSを示す。このよう
に、無音セルのPTSは、音声セルのPTSに連続で、
無音セルと音声セルには、MPEG2ストリームでい
う、データアンダーフローが生じるギャップがない。B
点のように、静止画セルのPTSより、無音セルのPT
Sが大きい場合、無音セルの再生開始より前に、静止画
セルの静止画像が表示されることを示している。同様
に、次の静止画セルのPTSはD点で示され、無音セル
のPTSはE点で示されている。このように、静止画セ
ルのPTSと無音セルのPTSが同一の場合、無音セル
の再生開始と静止画の表示が同時である事を示す。ま
た、F点での次の音声セルの最初のPTSとD点での音
声セルの最後のPTSとの差が、『音声ポーズ時間』と
なる。また、MPEG2の規定により、PTSのギャッ
プは0.7秒以下でなければならないため、この図で
は、B点での無音セルの最初のPTSと静止画セルのP
TSの差、D点での、静止画セルの最初のPTSと音声
セルの最後のPTSとの差がこれを満足する必要があ
る。
【0127】図14は、タイトルを形成するPGCの例
を示す。この例では、プログラムが5つあり、プログラ
ム#1、#2がAOB#1であり、プログラム#3、#
4、#5がAOB#2であり、記録媒体上はAOB#1
がAOB#2の後に記録されているものとしている。ま
た、プログラム#1、#2には、共に静止画セル、無音
セルが備わっており、プログラム#2は2つの音声セル
を持っていることになる。プログラム#3、#4は無音
セルのみを持ち、プログラム#5は音声セルだけであ
る。
【0128】全ての音声セルは、再生時間60秒(PT
Sで5,400,000) 、無音セルは1秒(PTS
で90,000) とし、静止画セルのPTSは無音セ
ルの最初のPTSと同じとすると、図15に示すように
プログラム情報は記述できる。また、静止画データのサ
イズを約1.88Mビット、音声データを48kHz、
16ビットサンプリングで2chとすると、図16のセ
ル情報に記述されているように、静止画セルのパック数
は112パック、無音セルのパック数は96パック、音
声セルのパック数は5760パックとなる。
【0129】以上でオーディオタイトルセットの説明を
終わり、次にオーディオマネージャについて、図9を参
照しつつ説明する。
【0130】(3.2)オーディオマネージャ900の
データ構造 オーディオマネージャ900は、光ディスクがディスク
再生装置により音声主体で再生される際に最初に参照さ
れる再生制御のための情報である。
【0131】図9は、オーディオマネージャ900のデ
ータ構造を示す。
【0132】オーディオマネージャ900は、『オーデ
ィオマネージャ情報(AMGI)』、『オーディオマネ
ージャメニュー用VOB(AMGM_VOBS) 』、
『オーディオマネージャ情報バックアップ(AMGI_
BUP)』とを含む。
【0133】さらに、『オーディオマネージャ情報(A
MGI)』は、属性情報やポインタ情報がある『オーデ
ィオマネージャ情報管理テーブル(AMGI_MA
T)』、オーディオタイトルの数などを記述してある
『オーディオタイトル管理情報』、オーディオタイトル
のサーチ情報を記述してある『オーディオタイトルサー
チポインタ(ATT_SRP)』、オーディオマネージ
ャメニュー用のPGC情報を記述してある『オーディオ
マネージャメニューPGC管理情報テーブル(AMGM
_PGCI_UT) 』とを含む。
【0134】さらに、『オーディオタイトルサーチポイ
ンタ(ATT_SRP)』は、各タイトルのタイプを記
述する『オーディオタイトルタイプ』、タイトルに含ま
れるプログラムの数を記述する『タイトル内プログラム
数』、タイトルの再生時間を記述する『タイトル再生時
間』、各タイトルが所属するオーディオタイトルセット
の番号を記述する『オーディオタイトルセット番号』、
各タイトルのオーディオタイトルセットの中でのタイト
ル番号を記述する『ATSタイトル番号』及び各タイト
ルが所属するオーディオタイトルセットのアドレスを記
述する『ATSアドレス』とを含む。
【0135】以上で、オーディオゾーン領域の説明を終
了すると共にマルチメディア光ディスクであるDVDの
説明を終わり、次に再生装置について説明する。
【0136】最初にマルチメディア光ディスクの再生装
置であるDVDプレイヤーの外観について説明する。図
24は、DVDプレイヤー1、テレビモニタ2、及びリ
モコン91の外観を示す図である。
【0137】DVDプレイヤー1は、その筐体正面に開
口部を有し、開口部の奥行き方向には光ディスクをセッ
トするドライブ機構が設けられている。
【0138】DVDプレイヤー1の正面には、リモコン
が発する赤外線を受光する受光素子を有したリモコン受
信部92が設けられており、操作者が把持したリモコン
に対して操作があると、リモコン受信部92は、キー信
号を受信した旨の割込み信号を発する。
【0139】さらに、DVDプレイヤー1の背面には、
ビデオ出力端子、オーディオ出力端子が備えられてお
り、ここにAVコードを接続することでDVDから再生
された映像信号を家庭用の大型テレビモニタ2に出力す
ることができる。これによって操作者は、33インチ、
35インチ等の家庭用の大型テレビによって、DVDの
再生映像を楽しむことができる。以上の説明からもわか
るように、本実施の形態のDVDプレイヤー1は、パソ
コン等と接続して用いるものではなく、家庭用電化機器
として、テレビモニタ2と共に用いるものである。
【0140】リモコン91は、その筐体表面にバネ付勢
されたキーパッドが設けられており、押下されたキーに
対応するコードを赤外線で出力する。図25に操作リモ
コン91の操作パネルを示す。本パネルにおいて『PO
WER』キーはDVDプレイヤー1の電源のON/OF
Fを行なうものである。『MENU』キーはプログラム
チェーンの再生途中に、光ディスクのボリュームメニュ
−を呼び出す目的で使用される。テンキーは、映画にお
けるチャプタージャンプ、音楽における曲選択などで使
用される。上下左右のカーソルキーは、アイテムを選択
するために使用する。『ENTER』キーは、カーソル
で選んだ項目を確定するために使用する。上下左右のカ
ーソルキーによってアイテム上でカーソルを移動させる
と、カーソルが存在するアイテムは管理情報パックのア
イテム色情報のセレクト色で表示され、『ENTER』
キーで確定すれば、確定色で表示される。他に『再
生』,『停止』,『ポーズ』,『早送り』,『巻き戻
し』キーなど他のAV機器と共通のキーが用意されてい
る。
【0141】次にマルチメディア光ディスクの再生装置
であるDVDプレイヤーの構成について説明する。
【0142】図13は、本実施の形態におけるDVDプ
レイヤーの内部構成を示すブロック図である。このDV
Dプレイヤーは、ドライブ機構81、光ピックアップ8
2、機構制御部83、信号処理部84、AVデコーダ部
85、リモコン受信部92、システム制御部93とを含
む。
【0143】ドライブ機構16は、光ディスクをセット
する基台と、セットされた光ディスクをクランプして回
転駆動するスピンドルモータとを備える。また光ディス
クをセットする基台は、図示しないイジェクト機構によ
って筐体の内外に前後移動するように構成されている。
基台が筐体の外側に移動した状態で、操作者は光ディス
クを搭載する。光ディスクが基台に搭載されて、基台が
DVDプレイヤーの内側に移動すると光ディスクはDV
Dプレイヤーに装填される。
【0144】機構制御部83は、ディスクを駆動するモ
ータ81及びディスクに記録された信号を読み出す光ピ
ックアップ82を含む機構系を制御する。具体的には機
構制御部83は、システム制御部93から指示されたト
ラック位置に応じてモータ速度の調整を行う。それと共
に光ピックアップ82のアクチュエータを制御すること
によりピックアップ位置の移動を行い、サーボ制御によ
り正確なトラックを検出すると、所望の物理セクタが記
録されているところまで回転待ちを行い所望の位置から
連続して信号を読み出す。
【0145】信号処理部84は、光ピックアップ82か
ら読み出された信号に増幅、波形整形、二値化、復調、
エラー訂正などの処理を施し、ディジタルデータ列に変
換し、システム制御部93内の後述するバッファメモリ
に論理ブロック単位で格納する。
【0146】AVデコーダ部85は、入力されるVOB
であるディジタルデータに対して所定の処理を施し、ビ
デオ信号やオーディオ信号に変換する。具体的には、A
Vデコーダ部85は、さらに、システムデコーダ部8
6、ビデオデコーダ87,オーディオデコーダ89とを
含む。
【0147】システムデコーダ部86は、バッファメモ
リから論理ブロック(パケット)単位に転送されてくる
デジタルデータ列を受けとり、各パケットのヘッダ内の
ストリームID、サブストリームIDを判別することに
より、動画データパック、オーディオデータパック、管
理情報パックの振り分けを行う。この振り分けにおい
て、動画データパックはビデオデコーダ87に出力され
る。また、音声データパックについては、システム制御
部93より入力されるデコードストリーム指定命令に従
い、指定されたストリーム番号を有するオーディオデー
タパックのみが、AVデコーダ用オーディオデコーダ8
9に出力される。また管理情報パックについてはシステ
ム制御部93に出力される。上記ビデオデコーダ87に
入力された動画データパックは、MPEG2で規定され
る所定の方式に従い伸張され、デジタル映像データとし
て出力され、NTSC方式のビデオ信号に変換され外部
に出力される。また、AVデコーダ用オーディオデコー
ダ89に入力されたオーディオデータは、そのデータタ
イプにより、LPCMあるいはAC3の方式でデコード
され、D/A変換され、オーディオ信号として外部に出
力される。
【0148】オーディオデコーダ部94は、入力される
AOBであるディジタルデータに対して、そのデータタ
イプに従い所定の処理を施し、オーディオ信号に変換し
て外部に出力する。
【0149】システム制御部93は、作業用メモリと、
CPUとを一体化して構成され、DVDプレイヤー全体
の制御を行う。
【0150】以上のように構成された本実施の形態のデ
ィスク再生装置について、以下その動作を説明する。
【0151】DVD光ディスクがDVDプレイヤーに装
填されると、システム制御部93は、光学センサー等か
ら光ディスクの装填を検出する。システム制御部93は
光ディスクの装填を検出すると、機構制御部83および
信号処理部84を制御することにより、ディスクの回転
制御を行い、光ピックアップ82をリードイン領域にシ
ークさせて初期化動作を行い、再生を開始する。
【0152】システム制御部93は再生開始にあたって
は、再生モード判定部により映像中心の再生モードか否
かを判定する。ここで映像中心の再生モードであると判
定されれば、ボリューム・ファイル管理領域から読み出
した情報に基づきビデオマネージャを読み出す。システ
ム制御部93は、ビデオマネージャのメニュー用PGC
管理情報テーブルを参照し、ボリュームメニュー用のプ
ログラムチェーンの記録アドレスを算出し、これを再生
し、内部に保持する。ボリュームメニュー用のプログラ
ムチェーンが内部に保持されれば、システム制御部93
は、保持されたPGC情報を参照し、再生を行うビデオ
オブジェクト(VOB)、及びその光ディスク上の記録
アドレスを算出する。再生すべきビデオオブジェクトが
決定されれば、システム制御部93は、機構制御部8
3、及び信号処理部84に制御信号を出力し、決定した
ビデオオブジェクトを光ディスクから取り出し再生す
る。これにより、再生するタイトルをユーザに選択させ
るための映像メニューが表示されることになる。
【0153】この映像メニューを見て操作者が興味を持
ったメニュー項目を選択確定したとする。すなわち、リ
モコンにより、いずれかのメニュー項目の番号を指定し
たとする。メニュー項目番号の指定をリモコンより受け
付けたシステム制御部93は、この際、AVデコーダ8
5から入力される、再生中の映像メニューのVOBに含
まれる管理情報パックを参照し、指定された番号に対応
する制御コマンドを実行する。制御コマンドはPlay
Title #n等であり、nにより再生すべきタイト
ル番号が指定される。PlayTitle コマンドに
よる実行動作として、システム制御部93はオーディオ
マネージャの一部であるタイトルサーチポインタテーブ
ルを参照し、所属するオーディオタイトルセット(AT
S)、及びATS内タイトル番号を決定する。オーディ
オタイトルセットが確定されれば、システム制御部93
は機構制御部83、及び信号処理部84に制御信号を出
力し、確定したタイトルセットのオーディオタイトルセ
ット管理情報を再生しオーディオタイトルセット管理情
報の一部であるオーディオタイトルセット部タイトルサ
ーチポインタテーブルを内部に取り出す。ビデオタイト
ルセット部タイトルサーチポインタテーブルが取り出せ
れば、システム制御部93は、これを参照し、再生すべ
きタイトルの再生開始用のプログラムチェーンのPGC
情報を決定する。PGC情報が決定されれば、システム
制御部93は、機構制御部83及び信号処理部84に制
御信号を出力し、決定したPGC情報を再生し、これを
内部のPGC情報用のバッファに保持する。タイトルの
再生開始用のPGC情報が保持されれば、システム制御
部93は、保持したPGC情報を参照して、再生すべき
オーディオオブジェクト及びその記録アドレスを決定
し、決定したビデオオブジェクトの再生を、機構制御部
83、及び信号処理部84に制御信号を出力し行う。
【0154】以降、システム制御部93は、保持したP
GC情報に従い、順次、再生すべきオーディオオブジェ
クトを決定し再生制御を行う。システム制御部93はP
GC情報により示される最終のオーディオオブジェクト
の再生を完了すれば、次のタイトルのPGC情報を探
し、同様にPGC情報に記述されているオーディオオブ
ジェクトを再生する。このようにして、全てのタイトル
を再生して終わる。この場合、プレーヤあるいはディス
クの設定によっては、一つのタイトルの再生で、終わる
ことも、タイトルの再生が終わり、また、メニューを表
示することもあり得る。
【0155】次に、静止画セル,無音セル,音声セルの
再生方法を詳細に説明する。
【0156】図19は、従来の音声セルの再生方法を示
す図である。従来、このような、MPEG2ストリーム
を再生する場合、まず、音声セル用パック14の先頭へ
シークし、データを読みはじめるが、すぐには音声出力
を開始することができず、ある一定の再生装置毎に決め
られるアイドル時間を経過後に、音声出力を開始する。
このアイドル時間は、音声データのPTSを判定するま
での時間、音声データが正しいことを判定するまでの時
間、アナログ出力部のミューティング回路をミューティ
ング状態から非ミューティング状態へ遷移させるまでの
時間が含まれ、再生装置毎に異なる値である。特に、デ
ィスク再生装置部分と、デコーダ部分が別筐体の場合、
PTSの判定と音声データが正しいことの判定が独立に
行われることになるために、このアイドル時間は長くな
る傾向にある。
【0157】図17Aおよび図17Bは、静止画セルが
あっても静止画を表示せずに、音声のみを再生する場合
の再生方法を示す図である。図17Aは先頭から再生す
る場合を示し、図17Bは前の音声セルから続けて再生
を行う際の方法を示す。
【0158】先頭から、あるいはメニューなどでタイト
ルあるいはプログラムを選択してジャンプして再生する
場合、まず、無音セルの先頭のパックへセル情報の開始
アドレスを参照してジャンプする。この時、デコーダの
基準時刻であるSTCを無音セルの先頭のパックのSC
Rでセットする。次に、所定のアイドル時間分を、無音
セルのPTSを見ながらデータのスキップ、ジャンプを
行い、アイドル時間分の無音時間を再生する。この間
に、音声出力の準備をするが、このときに、再生装置の
表示装置には、次のタイトル番号は表示せず、再生経過
時間も更新しない。音声セルの先頭のPTSを検出した
と同時に、音声出力を開始し、タイトル番号の表示、再
生経過時間の更新を行えば、メニュー選択などのジャン
プが終了したと同時に音声が出力したかのように再生装
置は振る舞うことになる。前の音声セルから継続して再
生する場合、静止画パックをジャンプし、無音セルもア
イドル時間分を残すようにジャンプあるいはスキップす
る。この時、システム時刻の基準となるSTCは計数を
続けるようにすれば、前の音声セルの音声完了から、次
の音声セルの音声出力までの間隔が、音声ポーズ時間に
等しいようになる。ただし、STCの計数の継続は、物
理アロケーション情報も、時刻属性情報も『連続』を示
す値となっていた時であり、どちらかが『不連続』を示
している時は、メニューからのジャンプと同じ処理とな
り、STCは、無音セルパックの先頭でリセットされ
る。静止画セルがない場合も、ほぼこの方法と同様であ
る。無音セルがない場合で、先頭から再生する場合、図
19の従来と同様になる。前の音声セルから続けて再生
する場合、時刻属性情報が『連続』を示していると、前
の音声セルに続けて、音声セルをそのままデコードし、
音声を出力する。時刻属性情報が『不連続』を示してい
る場合、先頭から再生する場合と同様に、図19の従来
と同様になる。
【0159】図18Aおよび図18Bは、静止画を表示
して、音声を再生する場合である。図18Aは先頭から
再生する場合を示し、図18Bは前の音声セルから続け
て再生を行う際の方法を示す。
【0160】先頭から再生する場合、あるいは、メニュ
ーなどで選択してジャンプする場合、まず、セル情報か
ら、静止画セルのパックへシークし、静止画セルを読み
出し、静止画のデコードを行う。この時、静止画セルの
先頭のパックのSCRで、デコーダの基準時刻であるS
TCをセットする。次に、無音セルの先頭パックを読み
出す。もし、STCが静止画セルのSTCとなったら、
静止画を表示する。あとは、静止画なしと同様である。
静止画の表示は、MPEG2の規格で許されている範囲
で、無音セルの処理の最中、あるいは音声セルの出力開
始と同時かそれ以降である場合もある。前の音声セルか
ら継続して再生する場合、静止画パックとなった時に、
静止画セルの読み込みとデコードを行う。次に無音セル
の処理を行うが、静止画がない場合と同様に、時刻属性
情報によって、STCのセットのあるなしが異なる。後
の処理も静止画の表示がない時と同じであるが、静止画
の表示をSTCが静止画セルのPTSになった時に行う
事とSTCのセットを静止画セルの先頭のパックのSC
Rで行うようにする点が異なる。
【0161】図20ないし図23は、プログラムの一つ
を再生する方法をフローチャートで表わしたものであ
る。プログラム情報の物理アロケーション情報が『連
続』を示し、前に再生していたプログラムが、これから
再生するプログラムよりひとつ少ないプログラム番号で
ある場合、ディスクの読み出しヘッドのシークは特に行
う必要がない。また、時刻属性情報が『連続』を示して
いる場合、前のプログラムから継続して再生する時に
は、デコーダの基準時刻であるSTCはセットし直す必
要がない。
【0162】また、静止画セルかどうかの判断は、セル
情報のセルタイプを用いて判断することも、プログラム
情報の静止画フラグを用いる事もできる。無音セルの判
断は、セル情報のセルタイプで行う。セルの最後の判定
は、セル情報の終了アドレスとデータのディスクからの
読み取りアドレスを比較することで行う。プログラム再
生の終了は、セル情報のセルインデックスが0 に戻る
ことあるいは、セルタイプが静止画セルか無音セルにな
ることで判断できるし、プログラム情報の次のプログラ
ムの開始セル番号でも判断できる。
【0163】また、上記無音セルのスキップは、無音セ
ルのデコード時のPTSを検出しながら行うか、データ
レートからスキップするパック数を求めてスキップする
ことで行う。
【0164】このように本実施の形態2によれば、MP
EG2ストリームの先頭の音声データの再生開始時刻を
基準とした各音声データの開始時刻、及び再生時間を記
述したプログラム再生情報を上記再生制御情報の一部と
して上記管理領域に記録したので、高品質のディジタル
オーディオデータに、制限されたビットレートのもとで
映像データを付加した再生が可能なマルチメディア記録
媒体を提供することができ、また、安価な再生装置や、
映像データの再生機能を備えていない再生装置でも、音
声再生の間隔を一定にすることができ、タイトル制作者
が容易にデータを作成することのできるようになる。
【0165】
【発明の効果】本発明によれば、データの処理速度等の
パフォーマンスが異なる複数の再生装置に対しても、シ
ステムストリームの再生開始時に生じる待ち時間(スタ
ートアップ期間)にばらつきが生じないようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEGに準拠したシステムストリーム210
のデータ構造を示す図である。
【図2A】複数の音声パックA1〜A6と音声パックA
1〜A6のそれぞれに付与されたSCR、PTSとの関
係を示す図である。
【図2B】システムストリーム210を再生するタイミ
ングを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の光ディスクに格納され
るシステムストリーム310のデータ構造を示す図であ
る。
【図4A】複数の音声パックS1〜S8、A1〜A14
と音声パックS1〜S8、A1〜A14のそれぞれに付
与されたSCR、PTSとの関係を示す図である。
【図4B】システムストリーム310を再生するタイミ
ングを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1の再生装置400の構成
を示す図である。
【図6A】本発明の実施の形態2の光ディスクの外観図
である。
【図6B】本発明の実施の形態2の光ディスクの断面図
である。
【図6C】本発明の実施の形態2の光ディスクの拡大さ
れた断面図である。
【図6D】本発明の実施の形態2の光ディスクに形成さ
れるピットを示す図である。
【図7A】図6Aに示される光ディスクのトラック構造
を示す図である。
【図7B】図6Aに示される光ディスクのセクタ構造を
示す図である。
【図8】図6Aに示される光ディスクの論理構造を示す
図である。
【図9】オーディオマネージャのデータ構造を示す図で
ある。
【図10】オーディオタイトルセットのデータ構造を示
す図である。
【図11】オーディオオブジェクト(AOB)の構成例
を示す図である。
【図12】PGC情報とCell情報のデータ構造を示
す図である。
【図13】再生装置であるDVDプレイヤーの内部構造
を示すブロック図である。
【図14】タイトルを形成するPGCの例を示す図であ
る。
【図15】プログラム情報の例を示す図である。
【図16】Cell情報の例を示す図である。
【図17A】静止画無しで音声を再生する際の手順を示
す図である。
【図17B】静止画無しで音声を再生する際の手順を示
す図である。
【図18A】静止画を表示して音声を再生する際の手順
を示す図である。
【図18B】静止画を表示して音声を再生する際の手順
を示す図である。
【図19】従来の音声を再生する手順を示す図である。
【図20】プログラム再生を行う際の概略的なフローを
示す図である。
【図21】先頭の音声セルを再生する際のフローを示す
図である。
【図22】無音セルを再生する際のフローを示す図であ
る。
【図23】継続セルを再生する際のフローを示す図であ
る。
【図24】DVD装置とその周辺接続機器を示す図であ
る。
【図25】上記DVD装置を操作する際に使用するリモ
コンの構成を説明するための図である。
【符号の説明】
210 システムストリーム 320 音声パック 312 サイレントセル 314 オーディオセル 400 再生装置 410 光ディスク 420 読み出し部 430 再生部 432 デコーダ 434 出力部 436 ミューティング回路 438 制御部
フロントページの続き (72)発明者 阿部 忠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−45552(JP,A) 特開 平11−16330(JP,A) 特開 平9−259506(JP,A) 特開 平9−37204(JP,A) 特開 平9−259572(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 H04N 5/91

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのオーディオオブジェク
    トと前記少なくとも1つのオーディオオブジェクトの再
    生を管理するオーディオタイトルセット情報とを記録す
    るためのオーディオゾーン領域を備えた情報記録ディス
    クであって、前記少なくとも1つのオーディオオブジェ
    クトのそれぞれは複数のセルを含み、前記複数のセルの
    それぞれは符号化されたオーディオストリームの形式で
    オーディオ情報を含み、 前記オーディオタイトルセット情報は複数の再生経路情
    報を含み、前記再生経路情報のそれぞれは前記少なくと
    も1つのオーディオオブジェクトの再生順序を示し、 前記複数のセルは、サイレントセルと、前記サイレント
    セルに続くオーディオセルとを含み、前記サイレントセ
    ルは無音期間に再生される可変量のオーディオ情報を有
    しており、前記オーディオセルは前記無音期間の後に再
    生されるべきオーディオ情報を有しており、 前記サイレントセルに含まれる前記オーディオ情報と前
    記オーディオセルに含まれる前記オーディオ情報とは、
    複数の符号化タイプから選択される同一の符号化タイプ
    に従って符号化されており、 前記複数の再生経路情報のそれぞれは、前記複数のセル
    の再生順序を示す再生順序情報と、前記情報記録ディス
    ク上の前記複数のセルのそれぞれの位置を示す位置情報
    と、前記複数のセルのそれぞれのタイプを示すタイプ情
    報とを含み、前記タイプはサイレントセルタイプとオー
    ディオセルタイプとを含む、情報記録ディスク。
  2. 【請求項2】 前記サイレントセルから再生されるオー
    ディオ情報の量は、前記情報記録ディスクから前記少な
    くとも1つのオーディオオブジェクトを再生する再生装
    置によって可変である、請求項1に記載の情報記録ディ
    スク。
  3. 【請求項3】 前記サイレントセルから再生されるオー
    ディオ情報の量は、前記情報記録ディスクから前記少な
    くとも1つのオーディオオブジェクトを再生する再生装
    置のシーク時間に応じて可変であり、 前記シーク時間と前記サイレントセルのオーディオ情報
    が再生される時間とを含む待ち時間は、異なるシーク
    間を有する複数の異なる再生装置に対して実質的に同一
    である、請求項1に記載の情報記録ディスク。
  4. 【請求項4】 前記サイレントセルに含まれる前記オー
    ディオ情報の出力レベルは実質的にゼロである、請求項
    1に記載の情報記録ディスク。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の情報記録ディスクに記
    録された情報を再生する再生装置であって、 前記オーディオゾーン領域に記録されている情報を読み
    出す読み出し部と、 前記オーディオゾーン領域に記録されている情報を再生
    する再生部と、 前記無音期間に前記サイレントセルから可変量のオーデ
    ィオ情報を再生するように前記再生部を制御する制御部
    とを備えた、再生装置。
  6. 【請求項6】 前記サイレントセルから再生されるオー
    ディオ情報の量は、前記情報記録ディスクから前記少な
    くとも1つのオーディオオブジェクトを再生する再生装
    置によって可変である、請求項に記載の再生装置。
  7. 【請求項7】 前記サイレントセルから再生されるオー
    ディオ情報の量は、前記情報記録ディスクから前記少な
    くとも1つのオーディオオブジェクトを再生する再生装
    置のシーク時間に応じて可変であり、 前記シーク時間と前記サイレントセルのオーディオ情報
    が再生される時間とを含む待ち時間は、異なるシーク
    間を有する複数の異なる再生装置に対して実質的に同一
    である、請求項に記載の再生装置。
  8. 【請求項8】 前記サイレントセルに含まれる前記オー
    ディオ情報の出力レベルは実質的にゼロである、請求項
    に記載の再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の情報記録ディスクに記
    録された情報を再生する再生方法であって、 前記少なくとも1つのオーディオオブジェクトを読み出
    すステップと、 前記オーディオオブジェクトの再生を制御するステップ
    とを包含し、 前記オーディオオブジェクトの再生を制御するステップ
    は、 前記タイプ情報に基づいて、セルがサイレントセルかオ
    ーディオセルかを決定するステップと、 無音期間に前記サイレントセルから可変量のオーディオ
    情報が再生され、前記無音期間の後に前記オーディオセ
    ルからオーディオ情報が再生されるように、前記オーデ
    ィオオブジェクトの再生を制御するステップとを包含す
    る、再生方法。
  10. 【請求項10】 前記サイレントセルから再生されるオ
    ーディオ情報の量は、前記情報記録ディスクから前記少
    なくとも1つのオーディオオブジェクトを再生する再生
    装置によって可変である、請求項に記載の再生方法。
  11. 【請求項11】 前記サイレントセルから再生されるオ
    ーディオ情報の量は、 前記情報記録ディスクから前記少なくとも1つのオーデ
    ィオオブジェクトを再生する再生装置のシーク時間に応
    じて可変であり、 前記シーク時間と前記サイレントセルのオーディオ情報
    が再生される時間とを含む待ち時間は、異なるシーク
    間を有する複数の異なる再生装置に対して実質的に同一
    である、請求項に記載の再生方法。
  12. 【請求項12】 前記サイレントセルに含まれる前記オ
    ーディオ情報の出力レベルは実質的にゼロである、請求
    に記載の再生方法。
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