JP3325667B2 - 搬送物に対する作業装置 - Google Patents

搬送物に対する作業装置

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JP3325667B2
JP3325667B2 JP25825093A JP25825093A JP3325667B2 JP 3325667 B2 JP3325667 B2 JP 3325667B2 JP 25825093 A JP25825093 A JP 25825093A JP 25825093 A JP25825093 A JP 25825093A JP 3325667 B2 JP3325667 B2 JP 3325667B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G21/00Supporting or protective framework or housings for endless load-carriers or traction elements of belt or chain conveyors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベアにより所定方
向に搬送中の搬送物に対して、加工、組み立て等の所定
の作業を行う搬送物に対する作業装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、搬送物としてのワークに接着
剤を塗布する作業に、接着剤塗布ガンを有するロボット
が使用されている。このロボットを使用する塗布作業に
おいては、塗布ロボットと接着剤塗布面との相対位置を
精度良く求めることが要求される。しかるに、ワークの
接着剤塗布面は、プレス加工、溶接加工等の加工上の誤
差等によって、その形状寸法及び位置が各ワークにおい
て異なっている。また、このワークを搬送するハンガ
ー、載置台等の搬送装置によるワークの保持位置につい
ても各搬送装置において異なっているものである。この
ため、上記接着剤塗布ロボットによってワークの塗布面
に接着剤を塗布しても、接着剤の塗布位置もしくは、塗
布面と塗布ガンとの距離が基準値からずれて、正確な接
着剤の塗布が行えず所定の接着性能が得られない問題が
生じる恐れがある。
【0003】この問題を解決するための1つの作業装置
として、例えば、実公平3−40386号公報に開示さ
れたものがある。この作業装置では、移動機構により測
定位置と退避位置とに移動可能で、かつワークの塗布の
目標点を測定する塗布面測定装置を設け、その測定結果
に基づいて塗布ガンの移動位置を修正するようにしたこ
とにより、ワーク搬送装置の精度やワークの加工誤差等
にかかわらず接着剤の塗布を精度良く行うことができる
ようになっている。
【0004】一方、上記の作業装置は、ワークを一旦停
止状態することにより接着剤の塗布作業を精度良く行う
ものであるが、これを例えばコンベアによって搬送され
てくるワークを止めることなく、その搬送を継続しなが
ら所定作業を行うものがある。この種の作業装置として
は、実公平1−35792号公報に開示されたものがあ
る。
【0005】この作業装置では、図8及び図9に示すよ
うに、コンベア51によって、移動台52上のボディ5
3が作業装置54に接近し、移動台52の支柱55がセ
ンサ56によって検知されると、制御装置57からクラ
ンプ信号S1が出力されて、クランパ58の把持片59
・60が駆動し、支柱55を把持する。これにより、作
業台63上の支持装置61は、移動台52と一体に連結
され移動台52と共に作業台63上を搬送方向へ移動開
始する。このような一体移動が続き、やがて移動台52
上のボディー53の先端がボディーセンサ62により検
知されると、制御装置57からモータ64にモータ駆動
信号S2、及び流路切換弁65にロック信号S3が出力
される。この信号S2により、作業台63は移動台52
と同期して移動を開始する。また、このとき信号S3に
より流路切換弁65が切り換わり、支持装置61が作業
台63に固定される。この後は、作業台63がボディー
53と一体的に移動する。このような移動状態が形成さ
れた後は、制御装置57からの作業開始信号S4により
作業台63上の加工ロボット66が駆動してボディー5
3の予め定めた位置に溶接作業を施す。そして、上記ボ
ディーセンサ62と加工ロボット66の加工位置との間
の距離は、ボディー53先端とそのボディー53の被加
工位置との間の距離に等しくなるように設定されてい
る。したがって、ボディーセンサ62の出力に基づき、
作業台63とボディー53との相対位置関係を常に一定
の状態にしてボディー53の正確な部位への塗布作業を
行うことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の搬送を継続しながら所定作業を行う搬送物に対する
作業装置では、塗布作業時において、コンベア51の移
動速度と作業台63に固定された加工ロボット66の移
動速度とが同期されており、これによって、加工ロボッ
ト66とボディー53の塗布位置との相対速度をゼロに
するものであるが、実際には、モータ64で移動する作
業台63つまり加工ロボット66とコンベア51で移動
するボディー53とが一体に連結した状態で相対速度を
ゼロにするのは容易でなく、互いの駆動系に左右されて
連結部分に緩みが生じがちとなり、ボディー53の塗布
位置に対して加工ロボット66を正確に位置させること
が困難であるという問題点を有している。
【0007】また、加工ロボット66を固定した作業台
63をモータ64で駆動して、コンベア51で移動する
ボディー53と同期させるためには、作業台63におけ
る載置物の重量が大きいとモータ64の負荷が増大し、
移動速度の同期が困難になるという問題点を有してい
る。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、コンベアによる駆動系の
影響を受けることなく、搬送されている搬送物の加工部
位に対して精度よく加工を行い得る搬送物に対する作業
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の搬
送物に対する作業装置は、上記課題を解決するために、
コンベアと係合部にて係合して移送される搬送物支持体
に支持されて搬送される搬送物の搬送路近傍に配設さ
れ、搬送中の搬送物に対して所定の加工作業を施す搬送
物に対する作業装置において、上記搬送物支持体の係合
部には、その係合を解除し得る所定の遊び部が設けられ
ると共に、上記搬送物支持体の搬送位置を検知する検知
手段と、上記搬送物支持体のコンベアによる搬送速度を
検出する速度検出手段と、上記検知手段の検知出力によ
り駆動して搬送物支持体を当該コンベアでの搬送位置に
対して上記遊び部の範囲内で係合を解除し得る位置で把
持するクランプ手段と、上記クランプ手段を支持し搬送
物支持体と平行な方向に移動し得る作業台と、上記速度
検出手段による検出速度に基づき作業台をコンベアの移
動速度に同期移動させる同期移動手段と、上記作業台に
搭載され、搬送物の目標点に対して所定の加工作業を行
う加工装置とが備えられていると共に、上記遊び部は、
上記加工装置の搬送状態を維持しながら、上記の搬送物
支持体とコンベアとを分離状態にするように形成されて
いることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明の搬送物に対する作業
装置は、上記課題を解決するために、請求項1記載の搬
送物に対する作業装置において、上記検知手段及び速度
検出手段は、上記コンベアに対して平行に位置する案内
台に設けられるとともに、上記速度検出手段は検出クラ
ンプを備え、その検出クランプが加工作業を行う当該搬
送物の搬送物支持体とは異なる搬送物支持体を把持する
ことを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、加工作業を行う場合
に、まず、搬送物支持体に支持された搬送物は、搬送物
支持体に設けられた係合部がコンベアと係合することに
より搬送される。
【0012】次いで、搬送物支持体が所定位置に到達す
ると、速度検出手段がコンベアの速度を検出する。この
検出出力に基づいて、同期移動手段が、加工装置とクラ
ンプ手段とを搭載した作業台をコンベアの移動速度と同
期させて移動させる。
【0013】次いで、検知手段により搬送物支持体が所
定位置に到達したことが検知されると、クランプ手段が
搬送物支持体を把持するが、このときクランプ手段は、
搬送物支持体を当該コンベアでの搬送位置で把持するの
でなく、搬送物支持体の係合部における遊び部の範囲内
で係合を解除し得る位置で把持する。
【0014】このため、コンベアと係合部との係合が解
除され、これによって、搬送物は、コンベアによる駆動
系から切り離される。
【0015】この結果、同一の作業台上に存在する加工
装置と搬送物とは、必ず静止状態の関係となると共に、
この状態で作業台はコンベアと同期した移動速度で移動
し、この間に加工装置による搬送物の目標点への加工作
業が行われる。
【0016】したがって、加工装置は、搬送状態を維持
しながらコンベアによる駆動系の影響を受けることなく
搬送物の加工部位に対して精度良く加工作業を行うこと
ができる。
【0017】また、請求項2の構成によれば、検知手段
及び速度検出手段は、加工作業を行う当該搬送物の搬送
物支持体に設けられるのではなく、異なる搬送物支持
体、つまり例えば、加工作業を行う当該搬送物の搬送物
支持体の1つ後方の搬送物支持体に設けられる。
【0018】すなわち、搬送物を支持する搬送物支持体
や加工装置が載置される作業台はコンベアと同期移動さ
れるが、この作業台の重量が大きくなる程、作業台を同
期移動させる同期移動手段の負荷が大きくなり、同期移
動が困難なものとなってくる。そして、コンベアの移動
速度との同期が維持できなくなると、係合部における遊
び部の範囲を越えて搬送物支持体が前後に相対移動し、
これによって、搬送物支持体とコンベアとの係合がなさ
れるので、搬送物支持体がコンベアの駆動系に影響され
ることになる。
【0019】したがって、本発明のように、検知手段及
び速度検出手段等の各手段の作業台への載置を回避する
ことにより、作業台のコンベアとの同期移動を容易にし
て、加工作業中に搬送物支持体の係合部がコンベアと係
合するのを防止することができる。
【0020】この結果、加工装置は、搬送状態を維持し
ながらコンベアによる駆動系の影響を受けることなく搬
送物の加工部位に対して精度良く加工作業を行うことが
できる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図7に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0022】本実施例の搬送物に対する作業装置は、例
えば、自動車のドアに雨漏り防止用シートを貼着する際
の接着剤の塗布作業を塗布ロボットにて自動的に行うた
めに適用されるものである。
【0023】上記の作業装置では、図1に示すように、
搬送物支持体としてのハンガー1にて固定された搬送物
としてのドア等のワーク2がチェーンにて形成されるコ
ンベア3によって移送される。
【0024】上記ハンガー1は、図2及び図3に示すよ
うに、略方形の枠体からなっており、このハンガー1に
はワーク2の前後(図2において左右方向)の両端部を
支持するための支持装置4が設けられている。ワーク2
は、この支持装置4の前側に位置する固定支持部4aと
後側に位置する移動支持部4bとによって前後が挟持さ
れると共に、下端がハンガー1に設けたドア受け5…に
て支持される。
【0025】ハンガー1の上部における中央位置には、
フック部6が設けられており、このフック部6の上側に
はハンガー側ローラー部7が形成されている。また、上
記フック部6とハンガー側ローラー部7との間には、搬
送方向に対して直角に結合ピン13が設けられると共
に、この結合ピン13は一方に突出して形成されてい
る。
【0026】上記のハンガー側ローラー部7には、図4
(a)(b)に示すように、搬送方向に延びるハンガー
側ガイドレール9・9に案内されるハンガー側ガイドロ
ーラー8・8が設けられている。また、ハンガー側ロー
ラー部7の最上部には、係合部としての爪部10・10
が搬送方向に対して前後に2個設けられており、その前
後の間隔は例えば約70mmとなっている。
【0027】上記の2個の爪部10・10の間には、チ
ェーンにて構成されるコンベア3に所定等間隔で設けら
れたプッシャー11が上記爪部10・10の間で係合さ
れるように垂下状態に設けられている。このプッシャー
11の搬送方向の長さは例えば約30mmである。した
がって、プッシャー11は前後の爪部10・10の間に
おいて例えば20+20=40mmの遊び部としての間
隔Lを有している。なお、上記コンベア3は、図示しな
い駆動装置によって例えば約2.4m/分程度の速度で
移動されるようになっている。
【0028】上記プッシャー11は、コンベア3におい
て搬送方向に例えば2mの等間隔で設けられている。し
たがって、ハンガー1は2mのハンガーピッチを有して
等間隔に懸下され搬送されている。
【0029】上記コンベア3の上側にはコンベア側ガイ
ドローラー12…が設けられており、このコンベア側ガ
イドローラー12…は、コンベア3に平行に設けられた
断面H形状のコンベアガイドレール14に沿って案内さ
れるようになっている。
【0030】一方、図1に示すように、コンベア3の搬
送方向の所定位置には、塗布ステーション20が設けら
れている。塗布ステーション20は、固定して設けられ
た基台21と、この基台21を搬送方向に移動する作業
台としての移動ベース22と、この移動ベース22に搭
載される加工装置としての塗装ロボット23と、図5に
示すように、移動ベース22上においてコンベア3と直
角方向に進退移動自在に設けられた進退プレート24
と、この進退プレート24に載置されたクランプ手段と
してのクランプ装置25等とから構成されている。な
お、本実施例においては、コンベア3は2連が平行して
設けられており、ワーク2としての自動車の左右のドア
を同時に塗装すべく、塗布ステーション20等も2台が
設置されているが、本実施例では一方のみについて説明
するものである。
【0031】詳述すると、塗布ステーション20は、図
6に示すように、基台21に対して搬送方向(同図にお
いて紙面の表から裏方向)に移動自在に設けられる移動
ベース22上に塗装ロボット23が載置されている。こ
の基台21は、同期移動手段としての移動モータ38に
よってコンベア3にて搬送されるハンガー1の搬送速度
と同期した速度でコンベア3と平行に移動するようにな
っている。
【0032】上記の移動ベース22上には、上記搬送方
向と直角方向に向けて設けられた進退ガイドレール26
が設けられており、この進退ガイドレール26上には進
退プレート24がハンガー1方向(同図において左右方
向)に進退移動自在に設けられている。また、この進退
プレート24には、クランプ装置25と、ハンガー1の
下端枠を引き寄せるためのシャフト27の先端に設けら
れた直角部材28を立設状態にするための立設用モータ
29とが載置されている。
【0033】上記のクランプ装置25は、ハンガー1の
搬送方向の前後枠を把持するために、搬送方向の前後に
それぞれ設けられると共に(図5参照)、ハンガー1に
おける各前後枠の下端部とそれよりも少し上部との2か
所で把持すべく、それぞれにエアーシリンダー30・3
1を有するクランプ33・34を備えている。このクラ
ンプ33・34は、図7に示すように、一端部がシリン
ダーロッド31aの先端に回動自在に取付けられる一
方、他の端部が固定端に回動自在に取付けられている。
したがって、シリンダーロッド31aを押し出すことに
よって、クランプ33・34が固定端を中心として回動
し、これによって、ハンガー1を支持すると共にハンガ
ー1の搬送方向前側にハンガー1を押してずらせるよう
になっている。
【0034】また、移動ベース22には進退プレート2
4を進退移動させるためのエアーシリンダ35が設けら
れている。このエアーシリンダ35のロッド36の先端
は、前後の進退プレート24・24(図5参照)に渡し
て取付けられた連結プレート37に取付けられている。
したがって、エアーシリンダ35のロッド36を進出さ
せることにより、連結プレート37を介して進退プレー
ト24・24が進出移動してハンガー1に近づくように
なっている。
【0035】一方、図5に示すように、塗布作業が行わ
れる上記塗布ステーション20に位置するハンガー1と
は1つ後方のハンガー1の位置、つまり、塗布ステーシ
ョン20に位置するハンガー1とはハンガーピッチだけ
後方のハンガー1の位置には塗布ステーション20に存
在するハンガー1の正確な位置を検知すると共にハンガ
ー1の速度を検出するための検出装置40が設けられて
いる。
【0036】上記検出装置40は、コンベア3と平行に
所定長さに設けられた案内台41と、この案内台41上
の案内レール42・42に案内されハンガー1の搬送速
度を検出する速度検出手段としての検出器43と、検知
手段としてのスイッチ47と、この検出器43が所定位
置まで前進移動したときに、再度、検出器43を初期位
置に戻すための戻しモータ44と、ハンガー1を傾斜さ
せる時期を検出するためのリミットスイッチ46等とか
ら構成されている。
【0037】上記検出器43はハンガー1側に検出クラ
ンプ45・45を有しており、この検出クランプ45・
45にてハンガー1を把持する。これによって、検出器
43がハンガー1に引っ張られてハンガー1と共に移動
し、このときに図示しないギヤ装置等によって、ハンガ
ー1の搬送速度を検出するようになっている。また、上
記の検出クランプ45がハンガー1に当接してスイッチ
47がONとなったときに、塗装ロボット23の位置
と、塗布ステーション20に存在するハンガー1の1つ
前方のハンガー1との距離が丁度ハンガーピッチに合う
ようになっており、このときに図示しない制御装置を介
して塗布ステーション20の移動モータ38を駆動させ
るようになっている。
【0038】上記の構成を有する搬送物に対する作業装
置の動作について説明する。
【0039】まず、図1に示すように、ハンガー1にお
ける搬送方向前側の爪部10をコンベア3のプッシャー
11が押圧することによってハンガー1が搬送される。
次いで、図5に示すように、ハンガー1が検出器43の
初期位置に到達して、検出器43の前側の検出クランプ
45に接触すると、スイッチ47が作動して、上記前後
の検出クランプ45・45がハンガー1の縦枠を把持す
る。これによって検出器43がハンガー1と共に移動
し、このときに図示しないギヤ装置等によって、ハンガ
ー1の搬送速度を検出する。また、上記のスイッチ47
が作動したときのハンガー1の位置は、塗布ステーショ
ン20に存在する1つ前方のハンガー1に対してハンガ
ーピッチだけ離れた位置となっており、これによって、
検出されたハンガー1よりも1つ前方のハンガー1が塗
布ステーション20の塗装位置に到達したことが検知さ
れる。
【0040】また、このとき、塗布ステーション20の
移動ベース22は、上記1つ後方のハンガー1において
検出クランプ45・45にてハンガー1を把持し搬送速
度が検出されることにより、同図において二点鎖線で示
す初期位置SPから移動モータ3によって上記のハン
ガー1の搬送速度と同期した速度で移動を開始する。さ
らに、このとき同時に、図7に示すように、エアーシリ
ンダー35によって、進退プレート24がハンガー1側
に進出移動を開始する。
【0041】次いで、図5に示すように、クランプ装置
25・25のそれぞれのクランプ33・34によって、
ハンガー1の前後の両端部が把持される。このとき、ク
ランプ装置25・25は、ハンガー1を当該コンベア3
での搬送位置よりも少し、例えば10mm程度、搬送方
向前方位置で把持するようにクランプ33・34を制御
する。
【0042】これによって、図1に示すように、コンベ
ア3のプッシャー11と前側の爪部10とは、係合が解
除され、ハンガー1とコンベア3とが完全に分離された
状態となると共に、ハンガー1は、移動モータ3によ
る駆動系によって上記のハンガー1の搬送速度と同期し
た速度で移動する。
【0043】次いで、図3に示すように、検出装置40
に設けられたリミットスイッチ46が、ハンガー1上部
のフック部6とハンガー側ローラー部7との間に設けら
れた結合ピン13に接触すると、リミットスイッチ46
がONとなる。このON信号に基づいて、図6に示すよ
うに、立設用モータ29によりシャフト27の先端に設
けられた直角部材28を立設状態して、図7に示すエア
ーシリンダー35を作動させてハンガー1の下端枠を退
出方向に移動させる。これによって、ハンガー1は接着
剤の垂れ現象を防止し得る所定の傾斜状態となり、この
状態で、塗装ロボット23を動作させて、ワーク2の目
標点に対して接着剤の塗装作業を行う。
【0044】塗装作業が終了すると、エアーシリンダー
35を作動させて、進退プレート24を進出移動させ、
ハンガー1を傾斜状態から元の立設状態に戻す。これに
よって、コンベア3のプッシャー11が前後の爪部10
・10の間に配された状態となる。次いで、クランプ装
置25・25のクランプ33・34によるハンガー1の
把持を解除すると、直ぐに、ハンガー1の前側の爪部1
0がプッシャー11に当接する。そして、その後は、ハ
ンガー1はコンベア3により搬送される。
【0045】また、図5に示すように、塗布ステーショ
ン20の移動ベース22は終了位置EPに到達すると次
のハンガー1のために初期位置SPに戻る一方、検出装
置40の検出器43も元の初期位置に戻る。
【0046】このように、本実施例の搬送物に対する作
業装置では、塗装作業を行う場合に、まず、ハンガー1
に支持されたワーク2は、ハンガー1に設けられた爪部
10がコンベア3と係合することにより搬送される。
【0047】次いで、ハンガー1が所定位置に到達する
と、検出器43がコンベアの速度を検出する。この検出
出力に基づいて、移動モータ38が、塗装ロボット23
とクランプ装置25とを搭載した作業台をコンベアの移
動速度と同期させて移動させる。
【0048】次いで、スイッチ47によりハンガー1が
所定位置に到達したことが検知されると、クランプ装置
25がハンガー1を把持するが、このときクランプ装置
25は、ハンガー1を当該コンベア3での搬送位置で把
持するのでなく、ハンガー1の爪部10・10における
遊び部Lの範囲内で係合を解除し得る位置で把持する。
すなわち、ハンガー1の爪部10・10における遊び部
Lの範囲内で少し搬送方向前方位置でハンガー1を把持
する。このため、コンベア3と爪部10との係合が解除
され、これによって、ワーク2はコンベア3による駆動
系から切り離される。
【0049】この結果、同一の移動ベース22上に存在
する塗装ロボット23とワーク2とは、必ず静止状態の
関係となると共に、この状態で移動ベース22はコンベ
ア3と同期した移動速度で移動し、この間に塗装ロボッ
ト23によるワーク2の目標点への接着剤の塗装作業が
行われる。
【0050】したがって、塗装ロボット23は、搬送状
態を維持しながらコンベア3による駆動系の影響を受け
ることなくワーク2の塗装部位に対して精度良く塗装作
業を行うことができる。
【0051】また、本実施例では、スイッチ47及び検
出器43は、塗装作業を行う当該ワーク2のハンガー1
に設けられるのではなく、異なるハンガー1、つまり塗
装作業を行う塗布ステーション20の当該ワーク2を支
持するハンガー1の1つ後方のハンガー1に設けられ
る。
【0052】すなわち、ワーク2を支持するハンガー1
や塗装ロボット23が載置される移動ベース22はコン
ベア3と同期移動されるが、この移動ベース22の重量
が大きくなる程、移動ベース22を同期移動させる移動
モータ38の負荷が大きくなり、同期移動が困難なもの
となってくる。そして、コンベア3の移動速度との同期
が維持できなくなると、爪部10・10における遊び部
Lの範囲を越えてハンガー1が前後に相対移動し、これ
によって、ハンガー1とコンベア3との係合がなされる
ので、ハンガー1がコンベア3の駆動系に影響されるこ
とになる。
【0053】したがって、本実施例のように、スイッチ
47及び検出器43等の各検出するための装置の移動ベ
ース22への載置を回避することにより、移動ベース2
2のコンベア3との同期移動を容易にして、塗装作業中
にハンガー1の爪部10がコンベア3と係合するのを防
止することができる。
【0054】この結果、塗装ロボット23は、搬送状態
を維持しながらコンベア3による駆動系の影響を受ける
ことなくワーク2の塗装部位に対して精度良く塗装作業
を行うことができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明の搬送物に対する作業装
置は、以上のように、搬送物支持体の係合部には、その
係合を解除し得る所定の遊び部が設けられると共に、上
記搬送物支持体の搬送位置を検知する検知手段と、上記
搬送物支持体のコンベアによる搬送速度を検出する速度
検出手段と、上記検知手段の検知出力により駆動して搬
送物支持体を当該コンベアでの搬送位置に対して上記遊
び部の範囲内で係合を解除し得る位置で把持するクラン
プ手段と、上記クランプ手段を支持し搬送物支持体と平
行な方向に移動し得る作業台と、上記速度検出手段によ
る検出速度に基づき作業台をコンベアの移動速度に同期
移動させる同期移動手段と、上記作業台に搭載され、搬
送物の目標点に対して所定の加工作業を行う加工装置と
が備えられていると共に、上記遊び部は、上記加工装置
の搬送状態を維持しながら、上記の搬送物支持体とコン
ベアとを分離状態にするように形成されている構成であ
る。
【0056】これにより、加工作業を行う場合に、検知
手段により搬送物支持体が所定位置に到達したことが検
知されると、クランプ手段が搬送物支持体を把持する
が、このときクランプ手段は、搬送物支持体を当該コン
ベアでの搬送位置で把持するのでなく、搬送物支持体の
係合部における遊び部の範囲内で係合を解除し得る位置
で把持する。このため、コンベアと係合部との係合が解
除され、これによって、搬送物は、コンベアによる駆動
系から切り離される。
【0057】この結果、同一の作業台上に存在する加工
装置と搬送物とは、必ず静止状態の関係となると共に、
この状態で作業台はコンベアと同期した移動速度で移動
し、この間に加工装置による搬送物の目標点への加工作
業が行われる。
【0058】したがって、加工装置は、搬送状態を維持
しながらコンベアによる駆動系の影響を受けることなく
搬送物の加工部位に対して精度良く加工作業を行うこと
ができるという効果を奏する。
【0059】請求項2の発明の搬送物に対する作業装置
は、請求項1記載の搬送物に対する作業装置において、
検知手段及び速度検出手段は、上記コンベアに対して平
行に位置する案内台に設けられるとともに、上記速度検
出手段は検出クランプを備え、その検出クランプが加工
作業を行う当該搬送物の搬送物支持体とは異なる搬送物
支持体を把持する構成である。
【0060】これにより、検知手段及び速度検出手段等
の各手段の作業台への載置を回避することにより、作業
台のコンベアとの同期移動を容易にして、加工作業中に
搬送物支持体の係合部がコンベアと係合するのを防止す
ることができる。
【0061】この結果、加工装置は、搬送状態を維持し
ながらコンベアによる駆動系の影響を受けることなく搬
送物の加工部位に対して精度良く加工作業を行うことが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における搬送物に対する作業
装置を示す全体構成図である。
【図2】上記作業装置においてハンガーに支持されたワ
ークのコンベアによる搬送状態を示す説明図である。
【図3】図2における側面図である。
【図4】上記ハンガーにおける爪部の構造を詳細に示す
ものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】上記作業装置の全体構成を示す平面図である。
【図6】上記作業装置の塗布ステーションを示す側面図
である。
【図7】上記作業装置の塗布ステーションの一部を示す
部分平面図である。
【図8】従来例を示すものであり、搬送物に対する作業
装置の構成を示す平面図である。
【図9】上記搬送物に対する作業装置の構成を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 ハンガー(搬送物支持体) 2 ワーク(搬送物) 3 コンベア 10 爪部(係合部) 22 移動ベース(作業台) 23 塗装ロボット(加工装置) 25 クランプ装置(クランプ手段) 38 移動モータ(同期移動手段) 43 検出器(速度検出手段)41 案内台 45 検出クランプ 47 スイッチ(検知手段) L 遊び部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B23P 19/00 302 B23P 19/00 302R B65G 43/08 B65G 43/08 (56)参考文献 特開 昭56−163850(JP,A) 実開 平1−180366(JP,U) 実開 昭61−78791(JP,U) 実開 昭64−46135(JP,U) 実開 平2−139037(JP,U) 実公 平1−35792(JP,Y2) 実公 平3−40386(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベアと係合部にて係合して移送される
    搬送物支持体に支持されて搬送される搬送物の搬送路近
    傍に配設され、搬送中の搬送物に対して所定の加工作業
    を施す搬送物に対する作業装置において、 上記搬送物支持体の係合部には、その係合を解除し得る
    所定の遊び部が設けられると共に、 上記搬送物支持体の搬送位置を検知する検知手段と、 上記搬送物支持体のコンベアによる搬送速度を検出する
    速度検出手段と、 上記検知手段の検知出力により駆動して搬送物支持体を
    当該コンベアでの搬送位置に対して上記遊び部の範囲内
    で係合を解除し得る位置で把持するクランプ手段と、 上記クランプ手段を支持し搬送物支持体と平行な方向に
    移動し得る作業台と、 上記速度検出手段による検出速度に基づき作業台をコン
    ベアの移動速度に同期移動させる同期移動手段と、 上記作業台に搭載され、搬送物の目標点に対して所定の
    加工作業を行う加工装置とが備えられていると共に、 上記遊び部は、上記加工装置の搬送状態を維持しなが
    ら、上記の搬送物支持体とコンベアとを分離状態にする
    ように形成されている ことを特徴とする搬送物に対する
    作業装置。
  2. 【請求項2】上記検知手段及び速度検出手段は、上記コ
    ンベアに対して平行に位置する案内台に設けられるとと
    もに、 上記速度検出手段は検出クランプを備え、その検出クラ
    ンプが加工作業を行う当該搬送物の搬送物支持体とは異
    なる搬送物支持体を把持する ことを特徴とする請求項1
    記載の搬送物に対する作業装置。
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