JP3324415B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP3324415B2
JP3324415B2 JP29475696A JP29475696A JP3324415B2 JP 3324415 B2 JP3324415 B2 JP 3324415B2 JP 29475696 A JP29475696 A JP 29475696A JP 29475696 A JP29475696 A JP 29475696A JP 3324415 B2 JP3324415 B2 JP 3324415B2
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景範 福村
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信明 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンお
よび自動変速機などの制御を行う車両の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】路面摩擦抵抗が低い走行、高車速走行、
緊急回避操作時の走行などにおいて車両の旋回挙動のな
かで車輪の横方向のグリップ限界を越える不安定な状況
が発生するおそれがある。その不安定な状況としては、
たとえば後輪が前輪に対して相対的にグリップを失うこ
とにより操舵角に対して過剰な旋回角(スピン)を示す
オーバステア傾向となったり、前輪が後輪に対して相対
的にグリップを失うことにより操作角に対して過少な旋
回角を示すアンダーステア傾向となったりする場合であ
る。
【0003】これに対し、車両の旋回挙動が不安定とな
った場合には、車両の制動力或いはエンジン出力を制御
してその車両の旋回挙動を安定化させる旋回挙動安定化
制御装置が提案されている。たとえば、特開平4−26
6538号公報に記載された装置がそれである。そのよ
うな装置は、たとえばVSC(Vehicle Stability Cont
rol )システム或いはVSC制御装置とも称されるもの
であり、車両状態がオーバーステア傾向又はアンダース
テア傾向にあると判定された場合は、エンジン出力を低
下させるとともに、前輪又は後輪或いはその一部に制動
力を与えてオーバーステア抑制モーメント又はアンダー
ステア抑制モーメントを発生させ、車両の旋回挙動を安
定化させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記VSC
制御装置が用いられた車両では、車両の旋回挙動を安定
化させるために、自動変速機の変速段を固定させる指令
を出力する場合がある。このため、予め設定された変速
線図から実際の車両の走行状態に基づいて自動変速機の
ギヤ段を自動的に切り換える変速制御手段による変速期
間内に上記VSC制御装置から変速段を固定させる指令
が出力された場合に、進行中の変速を直ちに中止させる
と、油圧式摩擦係合装置を用いて元のギヤ段へ戻すタイ
ミング制御や油圧制御が難しく、ショックを発生する可
能性があった。
【0005】たとえば、変速に際して所定のギヤ段を達
成するための油圧式摩擦係合装置の係合が既に開始さ
れ、その係合によるトルクが発生した後で、VSC制御
装置から変速段を固定する指令が出力されることに関連
して上記油圧式摩擦係合装置を解放させると、それまで
に油圧式摩擦係合装置の係合開始により発生したトルク
が急に解消されるとともにその油圧式摩擦係合装置の係
合開始により発生した回転部材の回転変化が急に復帰さ
せられることによるショックが発生するのである。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、VSC制御装置
からの変速段固定出力に起因するショックが好適に防止
される車両の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの第1発明の要旨とするところは、自動変速機の油圧
式摩擦係合装置を車両の走行状態に基づいて選択的に作
動させることにより切り換える変速制御手段と、車両の
旋回挙動が不安定となった場合には、その車両の制動力
或いはエンジン出力を制御して車両の旋回挙動を安定化
させる旋回挙動制御手段とを備えた車両の制御装置であ
って、(a) 前記旋回挙動制御手段から前記自動変速機の
変速段を固定する指令が出されたか否かを判定する変速
段固定指令判定手段と、(b) その変速段固定指令判定手
段により旋回挙動制御手段から前記自動変速機の変速段
を固定する指令が出されたと判定されたとき、前記自動
変速機の変速段を固定するに際して、その変速の進行度
合いに応じて、その自動変速機の変速固定方法を変更す
る変速固定手段とを、含むことにある。
【0008】
【発明の効果】このようにすれば、変速段固定指令判定
手段により旋回挙動制御手段から前記自動変速機の変速
段を固定する指令が出されたと判定されたとき、変速
手段により、自動変速機の変速段を固定するに際し
て、その変速の進行度合いに応じて、その自動変速機の
変速固定方法が変更される。このため、係合が既に開始
された油圧式摩擦係合装置を直ちに解放させることが回
避されるので、旋回挙動制御手段からの変速段固定出力
に起因するショックが好適に防止される。
【0009】
【発明の他の態様】ここで、好適には、自動変速機の変
速期間内において、所定のギヤ段を達成するための油圧
式摩擦係合装置の摩擦係合が開始されたか否かを判定す
る摩擦係合開始判定手段が設けられ、前記変速固定手段
は、その摩擦係合開始判定手段により油圧式摩擦係合装
置の摩擦係合が開始されたと判定されない場合には、前
記変速段固定指令判定手段により旋回挙動制御手段から
前記自動変速機の変速段を固定する指令が出されたと判
定されたときにその油圧式摩擦係合装置を直ちに解放さ
せることにより進行中の変速を中止させるが、その摩擦
係合開始判定手段により油圧式摩擦係合装置の摩擦係合
が開始されたと判定された場合には、進行中の変速が完
了した後に元のギヤ段へ戻す変速を実行させる。このよ
うにすれば、油圧式摩擦係合装置の係合が開始した後の
進行中の変速はその変速終了まで実行されるので、係合
途中の油圧式摩擦係合装置が解放させられることに起因
するショックが好適に防止される。
【0010】また、好適には、上記摩擦係合開始判定手
段は、自動変速機の変速のうち、解放側油圧式摩擦係合
装置の解放と係合側油圧式摩擦係合装置の係合とが同時
期に実行されることにより実行されるクラッチツウクラ
ッチ変速に際してその係合側油圧式摩擦係合装置の係合
開始を判定するものであり、前記変速固定手段は、上記
クラッチツウクラッチ変速を固定するためのものであ
る。このようなクラッチツウクラッチ変速では、解放側
油圧式摩擦係合装置と係合側油圧式摩擦係合装置とがそ
れらのスリップにより同時にトルクを持つ期間を経て変
速が進行することから、微妙な切り換えタイミングが必
要とされるので、ショック抑制効果が顕著となる。
【0011】また、好適には、進行中の変速に関与する
油圧式摩擦係合装置はアキュムレータに接続されておら
ず、その係合油圧を直接的に制御する係合圧制御弁が備
えられる。このようにすれば、係合側油圧式摩擦係合装
置の係合油圧の制御が容易となる。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例の変速制御装置
により変速制御される車両用自動変速機の一例を示す骨
子図である。図において、エンジン10の出力は、トル
クコンバータ12を介して自動変速機14に入力され、
図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝
達されるようになっている。
【0014】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプ翼車18と、自
動変速機14の入力軸20に連結されたタービン翼車2
2と、それらポンプ翼車18およびタービン翼車22の
間を直結するロックアップクラッチ24と、一方向クラ
ッチ26によって一方向の回転が阻止されているステー
タ28とを備えている。
【0015】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤS0、リングギヤ
R0、およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされて
いる遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤS0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチ
C0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0および
ハウジング41間に設けられたブレーキB0とを備えて
いる。
【0016】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備
えている。
【0017】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸44との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸44との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0018】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0019】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
変速比が順次異なる前進5段のギヤ段のいずれかに切り
換えられる。図2において○印は係合状態を示し、空欄
は解放状態を示し、●はエンジンブレーキのときの係合
状態を示している。この図2からも明らかなように、ブ
レーキB3は、第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換
える変速に際して係合させられるようになっている。
【0020】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセル操作量センサ52により検出さ
れたアクセルペダル50の操作量に基づいてスロットル
アクチュエータ54により駆動されるスロットル弁56
が設けられている。また、エンジン10の回転速度NE
を検出するエンジン回転速度センサ58、エンジン10
の吸入空気量Q/Nを検出する吸入空気量センサ60、
吸入空気の温度TA を検出する吸入空気温度センサ6
2、上記スロットル弁56の開度θTHを検出するスロッ
トルセンサ64、出力軸42の回転速度NOUT すなわち
車速Vを検出する車速センサ66、エンジン10の冷却
水温度TW を検出する冷却水温センサ68、ブレーキの
作動を検出するブレーキスイッチ70、シフトレバー7
2の操作位置PSHを検出する操作位置センサ74、入力
軸20すなわちクラッチC0の回転速度NC0を検出する
クラッチC0回転センサ73、油圧制御回路81の作動
油温度TOIL を検出する油温センサ75などが設けられ
ており、それらのセンサから、エンジン回転速度NE
吸入空気量Q/N、吸入空気温度TA 、スロットル弁の
開度θTH、車速V、エンジン冷却水温TW 、ブレーキの
作動状態BK、シフトレバー72の操作位置PSH、クラ
ッチC0の回転速度NC0、作動油温度TOIL を表す信号
がエンジン用電子制御装置76或いは変速用電子制御装
置78に供給されるようになっている。
【0021】エンジン用電子制御装置76は、CPU、
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
79を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ80を
制御し、アイドルスピード制御のために図示しないバイ
パス弁を制御し、トラクション制御のためにスロットル
アクチュエータ54によりスロットル弁56を制御す
る。このエンジン用電子制御装置76は、変速用電子制
御装置78およびVSC用電子制御装置82と相互に通
信可能に接続されており、一方に必要な信号が他方から
適宜送信されるようになっている。
【0022】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路81の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。たとえば、
変速用電子制御装置78は、スロットル弁52の開度θ
THに対応した大きさのスロットル圧PTHを発生させるた
めにリニヤソレノイド弁SLT を、アキュム背圧を制御す
るためにリニヤソレノイド弁SLN を、ロックアップクラ
ッチ24の係合、解放、スリップ量、ブレーキB3の直
接制御、およびクラッチツウクラッチのシフトを制御す
るためにリニヤソレノイド弁SLU をそれぞれ駆動する。
また、変速用電子制御装置78は、予め記憶された変速
線図から実際のスロットル弁開度θTHおよび車速Vに基
づいて自動変速機14のギヤ段を決定し、この決定され
たギヤ段および係合状態が得られるように電磁弁S1、
S2、S3を駆動し、エンジンブレーキを発生させる際
には電磁弁S4を駆動する。
【0023】また、車両には、ヨーレートを検出するヨ
ーレートセンサ83、加速度センサ84、舵角センサ8
5、車輪回転速度センサ86が設けられており、それら
のセンサから、車体の鉛直軸まわりの回転角速度(ヨー
レート)ωY 、車体の前後方向の加速度G、ステアリン
グホイールの舵角θW 、4つの車輪の回転速度NW1〜N
W4を表す信号がVSC用電子制御装置82に供給される
ようになっている。このVSC用電子制御装置82も、
上記と同様のマイクロコンピュータであって、CPUは
RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶さ
れたプログラムに従って入力信号を処理し、スロットル
アクチュエータ54を介してスロットル弁56を駆動す
るとともに、ハイドロブースタアクチュエータ87に備
えられた図示しない電磁弁を駆動して4つの車輪のブレ
ーキ油圧をそれぞれ制御する。このハイドロブースタア
クチュエータ87は図示しない制動用油圧回路に組入れ
られており、必要に応じて4つの車輪の制動力が独立に
制御されるようになっている。上記VSC用電子制御装
置82も、エンジン用電子制御装置76および変速用電
子制御装置78と相互に通信可能に接続されており、一
方に必要な信号が他方から適宜送信されるようになって
いる。
【0024】シフトレバー72は、たとえば図4に示す
位置、すなわちP、R、N、D、4、3、2、Lへ操作
されるように、その前後方向および左右方向の回動機構
が構成されている。
【0025】図5および図6は上記油圧制御回路81の
要部を示している。図5および図6において、1−2シ
フト弁88および2−3シフト弁90は、電磁弁S1、
S2の出力圧に基づいて、第1速ギヤ段から第2速ギヤ
段への変速時および第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への
変速時においてそれぞれ切り換えられる切換弁であり、
その切換位置を示す数値はギヤ段を示している。前進レ
ンジ圧PD は、シフトレバー72が前進レンジ(D、
4、3、2、L)へ操作されているときに図示しないマ
ニュアル弁から発生される圧であり、図示しないライン
圧調圧弁によりスロットル弁開度θTHに応じて高くなる
ように調圧されるライン圧PL を元圧としている。
【0026】第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換え
る変速出力が出された時には、上記前進レンジ圧P
D は、1−2シフト弁88、2−3シフト弁90、油路
L01、B3コントロール弁92、油路L02を経てブ
レーキB3へ供給される。なお、94は緩衝用のダンパ
である。また、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換
える変速出力が出された時には、前進レンジ圧PD は、
2−3シフト弁90、油路L03を経て、ブレーキB2
およびB2アキュムレータ100へ供給されると同時
に、ブレーキB3内の作動油は、油路L02、B3コン
トロール弁92、油路L01、2−3シフト弁90、戻
り油路L04、2−3タイミング弁98を経て調圧ドレ
ンされるとともに、戻り油路L04から分岐する分岐油
路L05およびB2オリフィスコントロール弁96を経
て急速ドレンされるようになっている。
【0027】上記B2アキュムレータ100の背圧室1
00B には、リニヤソレノイド弁SLT の出力圧PSLT
リニヤソレノイド弁SLN の出力圧PSLN に基づいてアキ
ュム背圧PACC を発生させる図示しないアキュム背圧制
御弁からのアキュム背圧PAC C が、各変速に際して供給
される。
【0028】前記B3コントロール弁92は、油路L0
1と油路L02との間を開閉するスプール弁子104
と、スプリング106を挟んでスプール弁子104と同
心に設けられ且つそのスプール弁子104よりも大径の
プランジャ108と、スプリング106を収容し、前記
2−3シフト弁90が第3速側へ切り換えられたときに
それから出力される前進レンジ圧PD を油路L07を介
して受け入れる油室110と、プランジャ108の軸端
に設けられてリニヤソレノイド弁SLU の出力圧P SLU
受け入れる油室112とを備えている。このため、B3
コントロール弁92は、第2速ギヤ段の成立過程では、
リニヤソレノイド弁SLU の出力圧PSLU に従ってスプー
ル弁子104を中心線の左側に示す開位置に位置させて
ファーストフィルをその初期に行うとともに、その後は
油路L01からの作動油を油路L02に供給したり或い
は油路L02内の作動油を排出油路L06へ流出させる
ことによりブレーキB3内の係合圧PB3の立ち上がりを
数式1から上記出力圧PSLUに基づき、アキュムレータ
による緩衝作用の如くに、直接的に調圧する。前記リニ
ヤソレノイド弁SLU は、その出力圧PSLU が変速用電子
制御装置78からリニヤソレノイド弁SLU へ供給される
指令値DSLU(駆動デューティ比:単位は%)に応じ
て増加するように構成されている一方、数式1から明ら
かなように、ブレーキB3内の係合圧PB3とリニヤソレ
ノイド弁SLU の出力圧PSLU とは相互に比例的に対応し
ているので、上記指令値DSLUとブレーキB3内の係
合圧PB3とは一義的に対応している。なお、数式1にお
いて、S1 およびS2 はプランジャ108およびスプー
ル弁子104の断面積である。
【0029】
【数1】PB3=PSLU ・S1 /S2
【0030】B2オリフィスコントロール弁96は、ブ
レーキB2およびB2アキュムレータ100と油路L0
3との間を開閉すると同時に排出油路L06とドレンポ
ート113との間を開閉するスプール弁子114と、ス
プール弁子114をファーストドレン位置へ向かって付
勢するスプリング116と、スプール弁子114の軸端
に設けられて第3電磁弁S3の出力圧PS3を3−4シフ
ト弁118を通して受け入れる油室120とを備えてい
る。これにより、3→2変速時などには第3電磁弁S3
がオン状態とされてその出力圧PS3が油室120に供給
されなくなるので、スプール弁子114によりブレーキ
B2およびB2アキュムレータ100と油路L03との
間を開かれて、それらブレーキB2およびB2アキュム
レータ100からの作動油の排出を速やかに行うファー
ストドレン作動が行われる。また、1→2変速において
は、上記第3電磁弁S3がオフ状態とされてその出力圧
S3が油室120に供給されることにより、B3コント
ロール弁92の調圧作動によりそれから排出される作動
油を排出させる排出油路L06とドレンポート113と
の間が開かれてそのB3コントロール弁92の調圧作動
が許容されるが、1→2変速が完了すると第3電磁弁S
3がオン状態とされて排出油路L06とドレンポート1
13との間が閉じられることによりB3コントロール弁
92の調圧作動が停止させられる。
【0031】2−3タイミング弁98は、第2速ギヤ段
から第3速ギヤ段への変速に関与し、ブレーキB3から
の解放圧をリニヤソレノイド弁SLU から出力圧PSLU
従って調圧する調圧弁として機能する。すなわち、2−
3タイミング弁98は、2→3変速が出力されたときに
2−3シフト弁90から出力された前進レンジ圧PD
3−4シフト弁118およびソレノイドリレー弁122
を通して供給される供給ポート124と、ドレンポート
126と、油路L04をその供給ポート124またはド
レンポート126に連通させることによりブレーキB3
のドレン期間の圧力PB3を調圧するスプール弁子128
と、スプリング130を介してスプール弁子128と同
心に設けられ且つそのスプール弁子128と同径の第1
プランジャ132と、スプール弁子128と同心に且つ
その一端に当接可能に設けられ且つそのスプール弁子1
28よりも大径の第2プランジャ134と、スプリング
130を収容し、前記2−3シフト弁90が第2速側へ
切り替えられたときにそれから出力される前進レンジ圧
D を油路L08を介して受け入れる油室136と、第
1プランジャ132の軸端に設けられ、リニヤソレノイ
ド弁SLU からの出力圧PSLU を受け入れる油室138
と、第2プランジャ134の軸端に設けられ、ブレーキ
B2内の油圧PB2を受け入れる油室140と、フィード
バック圧を受け入れるフィードバック油室142とを備
えている。
【0032】したがって、スプール弁子128および第
1プランジャ132の断面積をS3、スプール弁子12
8の第2プランジャ134側のランドの断面積をS4
第2プランジャ134の断面積をS5 とすると、2→3
変速出力が出された状態における解放過程のブレーキB
3の圧力PB3は、2−3タイミング弁98による調圧作
動により、数式2から、ブレーキB2の係合圧PB2の増
加に応じて減少し、リニヤソレノイド弁SLU の出力圧P
SLU に応じて増加するように調圧される。
【0033】
【数2】PB3=PSLU ・S3 /(S3 −S4 )−PB2
5 /(S3 −S4
【0034】また、上記2−3タイミング弁98は、第
2速側へ切り換えられた2−3シフト弁90から出力さ
れる前進レンジ圧PD が油室136へ供給されると、上
記スプール弁子128がロックされるようになってい
る。これも、2−3タイミング弁98の油室138とB
3コントロール弁92の油室112とが接続されている
ことから、第1速および第2速の状態では2−3タイミ
ング弁98の油室138の容積変化を阻止して、B3コ
ントロール弁92の調圧作動に影響を与えないようにす
るためである。
【0035】C0エキゾースト弁150は、第3電磁弁
S3の出力圧PS3および油路L01内の油圧に従って閉
位置に位置させられるが、第4電磁弁S4の出力圧PS4
に従って開位置に位置させられるスプール弁子152を
備え、図示しない4−5シフト弁が第4速以下の切り換
え状態であるときにそれを経由して供給されるライン圧
L を、第2速および第5速時以外のときにクラッチC
0およびC0アキュムレータ154に供給する。
【0036】上記油圧制御回路81では、たとえば1→
2変速判断が行われて第2速ギヤ段を達成するための変
速出力が出されると、1−2シフト弁88がその第1速
側から第2速側へ切り換えられる。これにより、前進レ
ンジ圧PD の作動油が、1−2シフト弁88、2−3シ
フト弁90、油路L01、B3コントロール弁92を経
てブレーキB3内へ供給され、ブレーキB3の係合が開
始される。このような1→2変速の変速期間では、B3
コントロール弁92を用いてブレーキB3内の係合圧P
B3を直接的に制御することにより、ブレーキB3の係合
圧PB3を予め決定された摩擦材を係合さるための値まで
急速上昇させ、その後に所定の保持期間だけ保持させ、
所定の速度で連続的に上昇させ、変速完了時に最大値と
する制御が実行される。上記B3コントロール弁92
は、リニヤソレノイド弁SLU の出力圧PSLU すなわちそ
のリニヤソレノイド弁SLU への指令値(駆動デューティ
比)DSLUに従って制御される。
【0037】また、たとえばクラッチツウクラッチ変速
である2→3変速判断が行われて第3速ギヤ段を達成す
るための変速出力が出されると、2−3シフト弁90が
その第2速側から第3速側へ切り換えられる。これによ
り、解放側油圧式摩擦係合装置であるブレーキB3内の
作動油が、B3コントロール弁92、油路L01、2−
3シフト弁90、油路L04、2−3タイミング弁98
を経てドレンされると同時に、前進レンジ圧PD が2−
3シフト弁90、油路L03を経て係合側油圧式摩擦係
合装置であるブレーキB2へ供給される。このような2
→3変速の変速期間では、係合圧調圧弁として機能する
B3コントロール弁92を用いてブレーキB3内の係合
圧PB3を直接的に制御することにより、ブレーキB3の
係合圧P B3は予め決定された急速低下値PD まで急速低
下させられ、その急速低下値PDに所定の保持期間だけ
保持され、所定の低下速度ΔPで連続的に低下させら
れ、変速完了時に大気圧とする制御が実行される。同時
に、ブレーキB2内の係合圧PB2は、アキュムレータ1
00の作用により所定の速度で上昇させられ、そのアキ
ュムレータ100の蓄圧作用が終了すると最大値へ急速
昇圧させられる。このとき、たとえば、上記急速低下値
D 、保持期間、或いは低下速度ΔPは、上記2→3変
速期間内において、エンジン回転速度の一時的上昇であ
るオーバシュート量或いは自動変速機14の出力軸トル
クの一時的下降であるタイアップ量が予め設定された目
標範囲内となるように学習により補正される。
【0038】図7は、変速用電子制御装置78などによ
る制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
図において、旋回挙動制御手段158は、車両の旋回挙
動が不安定となった場合には、前記ハイドロブースタア
クチュエータ87を含む制動装置160を介して車両の
制動力を制御し、或いはスロットルアクチュエータ54
を介してスロットル弁56を変化させることによりエン
ジン出力を制御して、車輪の横すべりを抑制して車両の
旋回挙動を安定化させる。たとえば、旋回挙動制御手段
158は、車体の進行方向と車両重心の進行方向との間
のスリップ角βが設定スリップ角よりも大きく且つスリ
ップ角βの変化速度dβ/dtが設定スリップ角速度よ
りも大きい場合には車両走行状態がオーバーステア傾向
であると判定し、その傾向に応じて旋回外側の前輪に制
動をかけてオーバーステア抑制モーメントを発生させる
ことにより旋回挙動を安定化し、同時に制動力により車
速を低下させて車両の安定性を高める。また、旋回挙動
制御手段158は、実際の車両のヨーレートωY が操舵
角θW と車速Vとから設定される目標ヨーレートを下回
ったことに基づいて車両走行状態がアンダーステア傾向
にあると判定し、その傾向に応じてエンジン出力を抑制
し且つ後輪に制動力を与えてアンダーステア抑制モーメ
ントを発生させることにより、車両の旋回挙動を安定化
させる。さらに、本実施例の旋回挙動制御手段158
は、車両の旋回挙動が不安定となった場合には、旋回挙
動安定化のために自動変速機14の変速を阻止するため
にその自動変速機14の変速段を固定する指令を変速制
御手段162へ出力する。
【0039】変速制御手段162は、たとえば車速軸と
スロットル弁開度軸とからなる二次元座標に表されるよ
く知られた変速線図から実際の車速Vおよびスロットル
弁開度θTHに基づいて変速判断を行い、判断された変速
を実現するための変速出力を電磁弁S1、S2、および
S3へ出力する。
【0040】摩擦係合開始判定手段164は、上記変速
制御手段162からの変速出力に従う変速期間内におい
て、その変速を実現するために自動変速機14内におい
て作動させられる油圧式摩擦係合装置の係合開始を、エ
ンジン回転速度NE (自動変速機14の入力軸20の回
転速度)の回転速度変化、或いは出力軸42の回転加速
度の変化に基づいて判定する。
【0041】変速段固定指令判定手段166は、旋回挙
動制御手段から自動変速機14の変速段を固定する指令
が出されたか否かを、VSC用電子制御装置82からの
出力信号に基づいて判定する。
【0042】変速固定手段168は、変速段固定指令判
定手段166により旋回挙動制御手段158から自動変
速機14の変速段を固定する指令が出されたと判定され
たとき、自動変速機14の進行中である場合はその変速
固定するに際して、その変速の進行度合いに応じて自
動変速機14の変速固定方法を変更する。たとえば、変
固定手段168は、摩擦係合開始判定手段164によ
り変速に関与する油圧式摩擦係合装置たとえば1→2変
速時のブレーキB3の摩擦係合が開始されたと判定され
ない場合には、変速段固定指令判定手段166により旋
回挙動制御手段158から自動変速機14の変速段を固
定する指令が出されたと判定されたときにその油圧式摩
擦係合装置を直ちに解放させることにより進行中の変速
を中止させて変速段を固定する。しかし、摩擦係合開始
判定手段164により変速に関与する油圧式摩擦係合装
置たとえば1→2変速時のブレーキB3の摩擦係合が開
始されたと判定された場合には、変速固定手段168
は、進行中の変速たとえば1→2アップ変速が完了した
後に元のギヤ段へ戻すための2→1ダウン変速を実行さ
て変速段を固定する。
【0043】図8は、変速用電子制御装置78などによ
る制御作動の要部を説明するフローチャートである。な
お、旋回挙動制御手段158および変速制御手段162
の作動はよく知られたものであるので、それらの作動を
説明するフローチャートは省略されている。
【0044】図8において、S1では、入力信号の読み
込みなどのよく知られた入力信号処理が実行される。次
いで、S2では、自動変速機14の変速中であるか否か
が、たとえば自動変速機14の変速比が変速後の変速比
に到達したか否か、或いは変速用電子制御装置78から
の変速終了信号に基づいて判断される。このS2の判断
が否定された場合は変速固定制御の必要がないので、本
ルーチンが終了させられる。
【0045】しかし、上記S2の判断が肯定された場合
は、S3において変速中の変速が2→3アップ変速であ
るか否かが判断され、このS3の判断が否定された場合
は、S4において1→2アップ変速であるか否かが判断
される。上記S3およびS4の判断がいずれも否定され
た場合は、本変速固定制御が適用されない変速、すなわ
ち変速固定しなくてもショックがそれほど問題とならな
い大きさである3→4アップ変速以上の高速側変速、或
いはダウン変速であるので、本ルーチンが終了させられ
る。
【0046】しかし、上記S3およびS4の判断のいず
れかが肯定された場合は、前記変速段固定指令判定手段
166に対応するS5において、旋回挙動を安定化する
ために旋回挙動制御手段158から自動変速機14の変
速段を固定する指令が出されたか否かが判断される。こ
のS5の判断が否定された場合は、変速固定制御の必要
がないので本ルーチンが終了させられるが、肯定された
場合は、S6において、すでに進行中の変速に関与する
摩擦係合装置、1→2アップ変速ではブレーキB3、2
→3アップ変速ではブレーキB2の係合が開始されたか
否かが、たとえばエンジン回転速度NE の変化に基づい
て判断される。
【0047】上記S6の判断が否定された場合、すなわ
ち旋回挙動制御手段158から自動変速機14の変速段
を固定する指令が出されたときに、進行中の変速に関与
する摩擦係合装置の係合が未だ開始されていない場合
は、S7において進行中の変速が直ちに中止される。し
かし、S6の判断が肯定された場合、すなわち旋回挙動
制御手段158から自動変速機14の変速段を固定する
指令が出されたときに、進行中の変速に関与する摩擦係
合装置の係合が既に開始されている場合は、S8におい
て進行中の変速作動が終了するまで継続して実行され、
S9において、その変速前のギヤ段へ戻すための変速が
実行される。たとえば、1→2アップ変速が進行中であ
った場合には、S9において2→1ダウン変速が実行さ
れるが、2→3アップ変速が進行中であった場合には、
S9において3→2ダウン変速が実行される。本実施例
では、上記S7乃至S9が前記変速固定手段168に対
応している。
【0048】上述のように、本実施例によれば、変速段
固定指令判定手段166(S5)により旋回挙動制御手
段158から自動変速機14の変速段を固定する指令が
出されたと判定されたとき、変速固定手段168(S7
乃至S9)により、自動変速機14の進行中の変速を
するに際して、その変速の進行度合いに応じて、その
自動変速機14の変速固定方法が変更されるので、係合
が既に開始された油圧式摩擦係合装置を直ちに解放させ
ることが回避されるので、旋回挙動制御手段158から
の変速段固定出力に起因するショックが好適に防止され
る。
【0049】また、本実施例では、自動変速機14の変
速期間内において、所定のギヤ段を達成するための油圧
式摩擦係合装置の摩擦係合が開始されたか否かを判定す
る摩擦係合開始判定手段164(S6)が設けられ、前
記変速固定手段168(S7乃至S9)は、その摩擦係
合開始判定手段164により油圧式摩擦係合装置の摩擦
係合が開始されたと判定されない場合には、変速段固定
指令判定手段166(S5)により旋回挙動制御手段1
58から自動変速機14の変速段を固定する指令が出さ
れたと判定されたときにその油圧式摩擦係合装置を直ち
に解放させることにより進行中の変速を中止させるが、
その摩擦係合開始判定手段164により油圧式摩擦係合
装置の摩擦係合が開始されたと判定された場合には、進
行中の変速が完了した後に元のギヤ段へ戻す変速を実行
させる。このため、油圧式摩擦係合装置の係合が開始し
た後の進行中の変速はその変速終了まで実行されるの
で、係合途中の油圧式摩擦係合装置が解放させられるこ
とに起因するショックが好適に防止される。
【0050】また、本実施例では、摩擦係合開始判定手
段164(S6)は、自動変速機の変速のうち、ブレー
キB3の解放とブレーキB2の係合とが同時期に実行さ
れることにより実行されるクラッチツウクラッチ変速
(2→3変速)に際してその係合側油圧式摩擦係合装置
の係合開始を判定するものであり、変速固定手段168
(S7乃至S9)は、上記クラッチツウクラッチ変速を
固定するためのものでもある。このようなクラッチツウ
クラッチ変速では、解放側油圧式摩擦係合装置と係合側
油圧式摩擦係合装置とがそれらのスリップにより同時に
トルクを持つ期間を経て変速が進行することから、微妙
な切り換えタイミングが必要とされるので、ショック抑
制効果が顕著となる。
【0051】また、本実施例では、進行中の1→2変速
に関与するブレーキB3はアキュムレータに接続されて
おらず、その係合油圧を直接的に制御するB3コントロ
ール弁(係合圧制御弁)92が備えられるので、ブレー
キB3の係合油圧PB3の制御が容易となる。
【0052】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0053】たとえば、前述の変速固定手段168は、
進行中の変速に関与する油圧式摩擦係合装置の係合開始
前であるときには、自動変速機14の変速を直ちに中止
させていたが、たとえば、2→3変速過程において解放
されるブレーキB3のスリップが開始される前であると
きには自動変速機14の変速を直ちに中止させ、ブレー
キB3のスリップが開始された後では、2→3変速完了
後の3→2ダウン変速を実行させるものであってもよ
い。
【0054】また、前述の実施例の変速固定手段168
は、自動変速機14の変速のうち1→2アップ変速およ
び2→3アップ変速に対して変速固定作動を実行してい
たが、3→4アップ変速以上の高速側の変速に対しても
変速固定作動を実行するものであってもよい。
【0055】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて、種々の変更、改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御装置によって制御され
る車両用自動変速機の構成を説明する骨子図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を制御する油圧制御回路およ
び電子制御回路を含むブロック線図である。
【図4】図3のシフトレバーの操作位置を示す図であ
る。
【図5】図3の油圧制御回路の要部を図6と共に説明す
る図である。
【図6】図3の油圧制御回路の要部を図5と共に説明す
る図である。
【図7】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部を
説明する機能ブロック線図である。
【図8】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
14:自動変速機 158:旋回挙動制御手段 162:変速制御手段 164:摩擦係合開始判定手段 166:変速段固定指令判定手段 168:変速固定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 29/00 F02D 29/00 H F16H 61/16 F16H 61/16 // F16H 59:58 59:58 59:68 59:68 (72)発明者 高橋 信明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 浜嶋 徹郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−257729(JP,A) 特開 平5−116555(JP,A) 特開 平3−193533(JP,A) 特開 平7−257236(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/26 B60K 41/00 301 B60K 41/06 F02D 29/00 F16H 61/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の油圧式摩擦係合装置を車両
    の走行状態に基づいて選択的に作動させることにより切
    り換える変速制御手段と、車両の旋回挙動が不安定とな
    った場合には、該車両の制動力或いはエンジン出力を制
    御して該車両の旋回挙動を安定化させる旋回挙動制御手
    段とを備えた車両の制御装置であって、 前記旋回挙動制御手段から前記自動変速機の変速段を固
    定する指令が出されたか否かを判定する変速段固定指令
    判定手段と、 該変速段固定指令判定手段により旋回挙動制御手段から
    前記自動変速機の変速段を固定する指令が出されたと判
    定されたとき、前記自動変速機の変速段を固定するに際
    して、該変速の進行度合に応じて、該自動変速機の変速
    固定方法を変更する変速固定手段とを、含むことを特徴
    とする車両の制御装置。
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