JP3323781B2 - ガス移送配管 - Google Patents

ガス移送配管

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JP3323781B2 JP20981697A JP20981697A JP3323781B2 JP 3323781 B2 JP3323781 B2 JP 3323781B2 JP 20981697 A JP20981697 A JP 20981697A JP 20981697 A JP20981697 A JP 20981697A JP 3323781 B2 JP3323781 B2 JP 3323781B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D45/00Separating dispersed particles from gases or vapours by gravity, inertia, or centrifugal forces
    • B01D45/12Separating dispersed particles from gases or vapours by gravity, inertia, or centrifugal forces by centrifugal forces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04CAPPARATUS USING FREE VORTEX FLOW, e.g. CYCLONES
    • B04C3/00Apparatus in which the axial direction of the vortex flow following a screw-thread type line remains unchanged ; Devices in which one of the two discharge ducts returns centrally through the vortex chamber, a reverse-flow vortex being prevented by bulkheads in the central discharge duct
    • B04C2003/006Construction of elements by which the vortex flow is generated or degenerated

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Pipeline Systems (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば化学プラン
トにおいて、粒径8μm以上の液滴粒子を含むガスを流
速6m/秒以上で流すガスの移送配管に関する。
【0002】
【従来の技術】石油精製、石油化学工業等における多く
のプラントにおいては、プロセス中にガス流に液滴を伴
うことがあり、このガス流を移送するにあたり、移送先
の工程の都合上ガス流に含まれる液滴を除去する必要が
ある場合がある。例えばLNGやエチレンプラントにお
けるコンプレッサ−の入口では、ガスの性状として8μ
m以上の液滴を99.9%以上除去することが要求さ
れ、またある種の反応系においてはガス流に含まれる液
滴を極力抑える必要がある。このため、従来ではこれら
の工程の前の移送系において、互いに隣接する配管の間
にノックアウトドラムやコンプレッササクションドラム
などと呼ばれている液滴分離機能を備えた特別の設備を
介在させ、ガス流中の液滴を除去するようにしている。
【0003】このような液滴分離器としては、液滴を重
力沈降させて分離する重力型や、ガスを通過させる充填
物に液滴を衝突させて分離する衝突型や、慣性力を利用
しガスと液滴との比重の違いにより液滴を分離する慣性
力型や、ガス流中の液滴に遠心力を与え、ガスと液滴と
の比重の違いにより分離する遠心力型等がある。
【0004】例えば図12は遠心力型の例であり、この
例では分離容器81の内部にチュ−ヤ82と呼ばれる旋
回流形成手段が備えられている。このチュ−ヤ82は、
三角形の羽根を隣接する羽根との間に隙間を設けながら
等間隔に配設し、全体で傘型を構成したものであり、頂
部が分離容器81の軸方向上流側に向くように配設され
ている。液滴を含むガスは、上流配管に接続されるガス
供給口81aから液滴分離容器81内に供給され、チュ
−ヤ82を通過する際、旋回流が与えられ、この旋回流
による遠心力により、ガスから液滴が分離される。図中
81bは下流配管に接続されるガス排出口であり、81
cは液排出口である。
【0005】また図13は慣性力型の例であり、この例
では分離容器83の内部にベ−ン84と呼ばれる例えば
断面形状が波型の垂直な衝突板を、ガスの流路に対して
平行に、かつ隣接する衝突板との間に隙間を開けて配列
して構成したものである。この液滴分離器では、液滴を
含むガスは各衝突板の間を蛇行して流れるが、この際比
重が大きく、液滴径の大きい液滴に慣性力が働いて、液
滴はガスの流線から離れ、前記板面に衝突して液膜とな
り、ガス流から分離される。図中84aはガス供給口、
84bはガス排出口、84cは液滴排出口であり、分離
容器84とガス供給口及びガス排出口の間には、ガスの
流路を形成する流路部材85a,85bが設けられてい
る。
【0006】さらに図14は衝突型の例であり、この例
では分離容器86内の上方側に例えばメッシュ体からな
る充填部材87が備えられている。この液滴分離器で
は、液滴を含むガスは、分離容器86の側壁のほぼ中央
に設けられたガス供給口86aから分離容器86の頂部
に設けられたガス排出口86bに向けて、分離容器86
内を下方側から上方側に向けて充填部材87を介して流
れていくが、この際液滴は充填部材87の表面に衝突
し、やがて膜状に合一されて重力作用により下方側へ落
下し、こうしてガス流から分離される。図中86cは液
滴排出口である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のタ
イプの液滴分離器は、いずれもガス流速の適用範囲が小
さく、配管よりも内径を大きくすることが必要であるた
め、配管と配管との間に特別に用意した大口径の容器を
取付けてなるものである。従って配管と容器との形状や
大きさの差に起因して、配管と液滴分離器との接続部分
では内径が一気に拡大したり縮小したりする。このため
これらが原因となって圧力損失の増大を招いてしまう。
また上述のように配管と液滴分離器とは形状が異なるた
め、ガス流が乱れたり液滴軌跡が不規則になりやすく、
ガス流や液滴軌跡の乱れの許容範囲も小さい。このため
より安全を見込んだ設計が必要になり、コストの増大の
一因になっている。
【0008】さらにLNGプラントでは、配管の内径が
数十cm〜1m程度と大きいため、これに対応する液滴
分離器が大型化してしまう。このため液滴分離器自体の
コストが増大すると共に、その分の設置スペ−スも必要
となり、また配管の引回しも複雑となるため、結果的に
コストの増大を招くこととなる。さらにまた液滴分離器
が大型化すると液滴分離器で分離された液滴を捕集する
機器も大型化するため、保守点検や回収に多大の手間と
時間を要するという問題もある。
【0009】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的はガス移送配管内で気液分離を行な
うことにより、プラント全体のコストの低減を図ること
のできるガス移送配管を提供することにある。また他の
目的は圧力損失が小さく、ガス流速が大きくなった場合
にも確実に液滴除去ができるガス移送配管を提供するこ
とにある。
【0010】
【発明を解決するための手段】本発明は、液滴粒子を含
むガスの移送配管をガスの移送という本質的な使用目的
の他に、液滴分離器として機能させることに着目してな
されたものである。このため本発明は、粒径8μm以上
の例えば炭素数が4以上8以下の炭化水素からなる液滴
粒子を含む、例えば炭素数が1以上8以下の炭化水素ガ
スを流速6m/秒以上で流すガス移送配管において、前
記配管内を流れるガスに半径方向の遠心力を与えてガス
中の液滴粒子を配管の内壁面に付着させて分離する遠心
力型分離部材と、この遠心力型分離部材の下流側に位置
し、前記遠心力型分離部材により分離された液滴粒子の
集合である液を捕集するために、配管の内周に環状に設
けられた液捕集部材と、この液捕集部材で捕集された液
を配管外に排出する排出部材と、遠心力分離部材の上流
側に設けられた整流手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0011】またガス移送配管が大口径の場合には、配
管内の流路を断面に沿って小径流路に分割し、この小径
流路の束を形成するための多数の流路部材と、各流路部
材に設けられ、流路部材の中を流れるガスに半径方向の
遠心力を与えてガス中の液滴粒子を当該流路部材の内壁
面に付着させて分離する遠心力型分離部材と、この遠心
力型分離部材の下流側に位置し、前記遠心力型分離部材
により分離された液滴粒子の集合である液を捕集するた
めに、前記流路部材の内周に環状に設けられた液捕集部
材と、この液捕集部材で捕集された液を配管外に排出す
る排出部材と、を備えるようにしてもよい。
【0012】前記遠心力型分離部材は、複数の三角形状
のガイド板を、頂部が配管の軸方向上流側に向いた略円
錐形状になるように、かつ各板が配管の直径に対して斜
め向きとなるように、配管の中心軸のまわりに互いに周
方向に間隙を介して配列して構成した構造体よりなる。
ここで液滴分離手段の上流側に例えばメッシュ体からな
る整流手段を設けるようにしてもよい。またこの遠心力
型分離部材は、配管の屈曲部から、配管の直径の5倍以
上下流側に直線的に離れた位置に設けられることが望ま
しい。
【0013】また前記遠心力型分離部材は、前記配管の
中心軸と同じ中心軸を持ち、頂部が配管の軸方向上流側
に向いた略円錐形状をなす円柱体と、この円柱体の外周
面上に、当該円柱体の軸方向に螺旋状に伸びるように、
かつ配管の内壁面と外周縁とが接するように設けられた
螺旋状翼より構成してもよいし、前記配管の中心軸と同
じ中心軸を持ち、当該配管の軸方向に螺旋状に伸びるよ
うに、かつ配管の内壁面と外周縁とが接するように設け
られた螺旋状体より構成してもよい。この場合遠心力型
分離部材は、配管の屈曲部から、配管の直径の.5倍
以上下流側に直線的に離れた位置に設けられることが望
ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。先ず本発明は、従来のように配管の間に液滴
分離器を設ける手法は、ガスの流速が大きい場合に圧力
損失の問題が顕著になる点に着目している。即ち化学プ
ラントにおけるガス移送配管内の流速が通常6m/秒以
上であり、このように早い流れにおいて圧力損失が大き
いと、コンプレッサー等のエネルギー消費、即ち運転コ
ストが増加する等の問題があるからである。このため本
発明ではガスが6m/秒以上の場合を対象とし、また化
学プラントにおいて除去が要請されている粒径8μm以
上の液滴粒子の場合に特に有効な手法であることから、
6m/秒以上のガスから粒径8μm以上の液滴粒子を分
離する場合を対象としている。
【0015】図1は例えば石油精製プラントにおいて、
例えば粒径が8μm以上の液滴粒子を含むガスを例えば
6m/秒以上の流速でコンプレッサ−に送る配管系1を
示し、これら配管系1は金属製であって、例えば内径1
mの大口径の配管を接続してなる。図1にて100で示
す配管は、本発明の実施の形態に係るガス移送配管に相
当するものであり、この配管について図2、3、4、5
に基づいて詳述する。図2は図1において点線で示した
配管100の一部分の断面図であり、この配管100は
隣接する配管と互いに溶接されていて一体化している。
図中2は、配管内を流れるガスに半径方向の遠心力を与
えて、ガス中の液滴を配管の内壁面に付着させて分離す
る遠心力型分離部材である。
【0016】この遠心力型分離部材2は、例えば図2、
3に示すように、複数の三角形状のガイド板21をリン
グ状の支持枠22上に、配管の直径に対して斜め向きに
(図3(イ)の下側部分ではガイド板21の底面を示し
ている。)、かつ互いに隣接するガイド板21、21と
の間に周方向に間隙を介して、三角形の長辺部分が重な
るように配列して構成されており、頂部が配管100の
軸方向上流側に向いた略円錐形状の傘型構造体(TUY
ERE;チュ−ヤ)になっている。前記遠心力型分離部
材2の下流側端部の支持枠22の周面は、配管100の
内周面に溶接接合されている。従って配管100を流れ
てきたガスは遠心力型分離部材2におけるガイド板2
1、21間の間隙を通ることになる。そしてガイド板2
1により液滴を含むガスから液滴が分離され、配管の内
壁面に案内される。
【0017】この遠心力型分離部材2は、配管径により
設計仕様は異なるが、例えば1m径に適用する場合、約
50枚のガイド板21からなり、底面の直径L1が約1
m、高さL2が約0.6m、ガイド板21の底辺の長さ
aが約7cm、この底辺の外端と隣接するガイド板21
の底辺の外端との周方向の距離bが約6cm、中心Oと
ガイド板21の底辺の外端部とを結ぶ線と前記底辺との
なす角αが約45°になるように構成されている(図3
(ハ)参照)。
【0018】前記遠心力型分離部材2の下流側には、例
えば図2及び図4に示すように、配管100の内周に沿
って環状に形成された液捕集部材3が設けられている。
この液捕集部材3は、例えば配管100の内周囲に溶接
固定された環状の固定部31と、上流側に向かって配管
の軸方向に延びる筒状部32とからなり、例えば筒状部
32と管壁との間隔L3が例えば10〜20mm、長さ
L4が200mm程度になるように構成されている。
【0019】また配管100の液捕集部材3の直ぐ上流
側の下端部には、前記液捕集部材3により捕集された液
を配管100の外に排出するための排出部材である排出
管33が接続されており、この排出管33の他端側はバ
ルブ34を介してトラップ35に接続されている。
【0020】ここで例えば図5に示すように、遠心力型
分離部材2を、配管100内に嵌合された筒状の支持部
材23の内周面に接合し、この支持部材23の上流側端
部を内方側に屈曲して、この屈曲端23aを、配管10
0の内周囲に形成されたリング状の固定部材11と接合
して、例えば周方向の4か所の位置で固定ピン12によ
り固定することにより、配管100内に脱着可能に設け
るようにしてもよい。
【0021】このようなガス移送配管では、前記液滴を
含むガス流(図2中Aで示す)は遠心力型分離部材2の
各ガイド板21の間の間隙を通流していくが、各ガイド
板21が配管100の直径に対して斜めに向いているた
め、軸方向に流れようとする力と、ガイド板21に沿っ
て流れようとする力の合成により、前記液滴を含むガス
流に、例えば図6に点線Aで示すように、配管100の
軸のまわりに回る旋回流が形成され、この旋回流により
遠心力が生じる。
【0022】この際ガス流に含まれる液滴は慣性力によ
り、円錐体から見てガイド板21の表面に衝突して凝集
するとともに液膜となり、この液膜は旋回するガス流に
よって生じる遠心力により外側に向けて引っ張られ、図
6に実線Cで示すように、配管100の内壁に沿って回
転しながら下流側に流れていく。一方ガスは、配管10
0の中央部分を下流側へ向けて流れていき、このように
して液滴とガスとは分離した状態で配管100中を通流
していく。
【0023】そして液膜は、図4に示すように配管10
0の内面を伝わって下流側へ流れていき、固定部31に
当たって下方側に流れ、排出管33を介して配管100
の外へ排出されて、トラップ35に捕集される。この際
円筒状の筒状部32により液膜の再飛散が防止される。
このように液膜は液捕集部材3により下流側への通流が
阻止されて捕集されるが、ガスは点線Bで示すように液
捕集部材3の開口部分を通過してさらに下流側へ通流し
ていき、これにより液滴を含むガス流から液滴が除去さ
れる。
【0024】本実施の形態では、ガス移送配管内に遠心
力型分離部材2と液捕集部材3とを設けて、ガス流に旋
回流を形成し、この旋回流に伴なう遠心力を利用して、
液滴は液膜として配管の内壁に沿って通流させ、この液
膜を環状の液捕集部材3で捕集するようにしたので、ガ
ス移送配管内において、液滴を含むガス流から液滴を除
去することができる。
【0025】そしてこのようにガス移送配管内におい
て、ガスと液滴の分離を行なっているので、配管と配管
との間に特別に用意した大口径の液滴分離器を取付ける
必要がない。このため、従来に比べて通流路の内径の変
化の程度が格段に小さいので、通流路の内径の変化に起
因するガス流の乱れや圧力損失の増大が生じにくくな
り、ガス流速の適用範囲が大きくなると共に、圧力損失
を低減することができる。
【0026】例えばガス流速の適用範囲は、後述の実施
例で示すように、8μm以上の液滴粒子を100%除去
可能な範囲は2.3〜68m/秒であり、従来の液滴分
離器に比べて格段に大きい。このようにガス流速の適用
範囲が大きいと例えばLNGプラントにおいて需要量の
変化に応じてプラントの処理量が変化し、これにより配
管内のガスの流速が変化したとしてもその変化に十分対
応することができる。
【0027】また圧力損失が低減すると、ガスを移送す
るためのコンプレッサを従来よりも小型にすることがで
きて設備費および運転費用の低減化を図ることができる
上、ガス流の乱れが抑えられることから、ガスのフロ−
パタ−ンや液滴軌跡に規則性が生じて設計の信頼性が増
す。この結果余裕を過剰に見込んだ設計を回避でき、コ
ストダウンを図ることができる。
【0028】さらに液滴分離用のノックアウトドラムや
コンプレッサ−サクションドラム等を特別に用意する必
要がなくなるため、これらの設置に必要なスペ−スや周
辺機器類も不要となり、建設コストも含めた設備全体の
コストダウンを図ることができる。さらに配管の遠心力
型分離手段の近傍に、例えばマンホ−ルを設置すること
により、保守点検を容易に行うことができる。
【0029】続いて本発明の第2の実施の形態について
図7に基づいて説明する。この実施の形態が上述の実施
の形態と異なる点は、例えば屈曲する配管100中に遠
心力型分離部材2を配設する場合において、屈曲部にて
生じたガス流の乱れを抑えることにある。先ず図7
(イ)の例では、屈曲部の下流側に例えば線径120μ
mのワイヤを用いて形成されたメッシュ体からなる整流
手段4が、配管100の一部の断面を塞ぐようにガスの
通流方向に対して垂直に設けられている。
【0030】図のように配管100に屈曲部があると、
この屈曲部におけるガス流の流速は、屈曲部の内側
(a)よりも外側(b)の方が速くなり、この部分を通
過したガス流には偏流が生じる。このため遠心力型分離
部材2の近傍では、配管断面でのガス流の速度分布の偏
りが大きくなってしまい、これにより配管内のガス流の
乱れが生じ、圧力損失が大きくなってしまう。
【0031】ここで屈曲部の下流側に整流手段4を設け
ると、液滴を含むガス流はこの整流手段4を通過して通
流するが、整流手段4のメッシュ体を通過することによ
り、ガス流は配管断面での速度が均一化されて整流され
る。即ち流速が大きい場合には、メッシュ体で一旦捕獲
された液滴がガス流により飛散されて潜り抜けるが、ガ
ス流はこのメッシュ体により整流化される。このため整
流手段4の上流側ではガス流に偏流が生じていても、整
流手段4を通過した後のガス流は偏流が抑えられ、ガス
の乱れが抑えられた状態で、遠心力型分離部材2に到達
する。上記の整流手段4は整流効果を有するものであれ
ば多孔板等でもよく、圧力損失の小さいものが好まし
い。
【0032】また図7(ロ)は整流手段4を設けずにガ
ス流の乱れを抑える例であり、この例では遠心力型分離
部材2は、配管100の屈曲部の下流側に屈曲部から配
管100の直径Dの5倍以上の長さL例えば5m直線状
に離れた位置に設けられている。このように遠心力型分
離部材2の上流側の直管部の長さが十分長いと、屈曲部
を通過する際に偏流が生じても、屈曲部にて生じた偏流
が直管部を通流する際に次第に整流されるため、ガスの
乱れが抑えられることが後述の本発明者らの実験により
確認されている。
【0033】このように本実施の形態では、配管が屈曲
している場合であっても、配管内に整流手段を設けた
り、液滴分離手段の上流側の直管部の長さを十分に設定
することによりガス流の偏流を整流することができ、こ
の結果ガス流の乱れが抑えられ、液滴粒子を確実に分離
することができる。
【0034】更に本発明の第3の実施の形態について図
8に基づいて説明する。この実施の形態が上述の実施の
形態と異なる点は、配管100内の流路を断面に沿って
分割し、多数の小径の流路の束を形成すると共に、各流
路に複数の遠心力型分離部材2と液捕集部材3とを設け
たことである。すなわち小口径かつ長さの短い流路部材
51の内部に、上述の第1の実施の形態と同様に、遠心
力型分離部材2と液捕集部材3とを設けて複数の流路ユ
ニット5を構成し(図8(ロ)参照)、これら複数の流
路ユニット5を配管100内に、ガスの通流方向に管5
1の軸方向が向くように、配管100の軸方向に垂直な
断面において縦横に配列して構成されている。
【0035】前記流路ユニット5の集合体の前端と後端
には、夫々流路部材51の挿入孔52a(53a)が設
けられた支持板52(53)が設けられており、例えば
前記挿入孔52aに流路部材51が挿入され、これら流
路部材51と支持板52とは例えば溶接により接合され
ている。また支持板52は配管100の内径に適合する
円形形状をなしており、配管100の内壁と支持板52
とは例えば溶接により接合されていて、これにより、配
管100は複数の流路ユニット5により前記断面におい
て複数に分割され、従って液滴を含むガスは夫々流路部
材51内を通ることになる。
【0036】各流路ユニット5の液捕集部材3の固定部
31の上流側の下端部には液排出口54が設けられてお
り、ガスの通流方向に対して前方側の支持板52及び後
方側の支持板53の直ぐ上流側の下端部、及び前方側の
支持板52の直ぐ下流側の下端部には捕集された液を配
管100の外に排出するための排出部材である排出管5
5、56、57が接続されている。
【0037】このような実施の形態では、液滴粒子を含
むガスは各流路部材51に分かれて通流していき、夫々
の遠心力型分離部材2により液滴粒子が分離され、夫々
の液捕集部材3により液滴が捕集される。そして各液捕
集部材3により捕集された液は、各流路ユニット5の液
排出口54を介して重力により下方側に流れていき、最
終的には液排出管56により配管100の外に排出され
る。また前方側の支持板52に衝突して凝集した液膜は
支持板52を伝わって重力により下方側に流れていき、
排出管55を介して配管100の外に排出される。
【0038】本実施の形態では、配管100内に多数の
ユニット5を配設して、配管を小口径の流路部材51に
分割することにより、液滴分離効果の優れた小型の遠心
力型分離部材2によって液滴を分離することができるの
で、液滴粒子を確実に分離することができる。
【0039】以上において、本発明では遠心力型分離部
材として、例えば図9、10に示すような構造のものを
用いるようにしてもよい。図9に示す遠心力型分離部材
6は、例えば底面の直径L5が0.6m,高さL6が
0.4mの円錐体の外表面に、複数枚例えば6枚の旋回
流形成羽根61を螺旋を描くように取り付けて構成され
ている。この遠心力型分離部材6は、配管100内に円
錐体の頂部が上流側を向き、配管の軸と円錐体の軸とが
平行になるように配設される。このような遠心力型分離
部材6では、ガス流は図中矢印で示すように旋回流形成
羽根61の間を通ってガス流路62を通流していき、こ
れにより旋回流が形成され、これに伴って遠心力が発生
する。そして液滴は、旋回流形成羽根61や円錐体の表
面に付着して凝集し、液膜となって配管の内壁面に沿っ
て流れていく。
【0040】図10に示す遠心力型分離部材7は4枚の
プロペラ状の旋回流形成羽根71を軸72に取り付けて
構成される。これらの旋回流形成羽根71は固定されて
おり、ガス流は羽根71の表面から各羽根71の間の間
隙に入り込むように通流し、これにより旋回流が形成さ
れ、これに伴って遠心力が発生する。また前記旋回流形
成羽根71を回転自在に構成してもよい。
【0041】さらに本発明では例えば図11に示すよう
な構造の遠心力型分離部材を用いるようにしてもよい。
この遠心力型分離部材9は、例えば配管100の中心軸
と同じ中心軸を持ち、頂部90が配管100の軸方向上
流側に向いた略円錐形状をなす円柱体91の外周面上
に、旋回流形成用の翼(螺旋状翼)92を、当該円柱体
91の軸方向に螺旋を描くように取り付けて構成されて
おり、前記螺旋状翼92の外周縁は配管100の内壁面
と接するように設けられている。
【0042】このような遠心力型分離部材9は、例えば
内径80mmの配管100内に設けられる場合は、頂部
90から下流端までの長さL7が150mm〜250m
m、円柱体91の長さL8が100mm〜200mm、
円柱体91の底面の直径L9が10mm〜60mm程度
に設定される。
【0043】またこの例では、遠心力型分離部材9の下
流側に、第1の液捕集部材93Aと第2の液捕集部材9
3Bとが設けられている。第1の液捕集部材93Aは筒
状部94と、この筒状部94の下流端から配管100の
内壁面まで下流側に向けてラッパ状に拡がるガイド部9
5とを備えている。このガイド部95は内壁面も配管1
00の内壁面まで徐々に拡がるように構成されており、
下流端は配管100の内壁面に固定されている。第2の
液捕集部材93Bは、上述の液捕集部材3と同様に筒状
部96とガイド部(固定部)97とにより構成されてお
り、筒状部96は第1の液捕集部材93Aの筒状部94
よりも開口が大きくなるように設定されている。配管1
00のこれら液捕集部材93A,93Bの直ぐ上流側の
下端部には、夫々排出管98、99が接続されている。
【0044】このような遠心力型分離部材9では、ガス
流は図中矢印で示すように円柱体91の外周面を螺旋状
翼92に導かれながら螺旋状に通流していき、これによ
り旋回流が形成され、これに伴って遠心力が発生する。
この際ガス流に含まれる液滴は、円柱体91や螺旋状翼
92に衝突して凝集するとともに液膜となり、この液膜
はガス流によって生じた遠心力により外側に向けて引っ
張られ、配管100の内壁に沿って下流側に流れてい
く。こうして遠心力型分離部材9で捕捉された液膜は、
第1の液捕集部材93Aのガイド部95に当たって下方
側に流れ、排出管98を介して捕集される。
【0045】一方ガスは第1の液捕集部材93Aの開口
部分を通過してさらに下流側へ通流していき、これによ
り液滴を含むガス流から液滴が除去される。また遠心力
型分離部材9で捕捉されない微細な液滴粒子は、ガスと
共に第1の液捕集部材93Aの開口部を通過しようとす
るが、この際開口部の内壁面に付着し、この壁を伝わっ
て下流側に向けて流れていく。そしてラッパ状に広がる
ガイド部95の内壁面に沿って配管100の内壁面まで
流れていき、配管100の内壁面に沿って第2の液捕集
部材93Bまで流れ、ここで捕集される。微細な液滴粒
子が除去されたガスは、第2の液捕集部材93Bの開口
部を通過して下流側に流れていく。
【0046】この際前記ガイド部95の内壁面は、配管
100の内壁面まで徐々に拡がるように構成されている
ので、第1の液捕集部材93Aの開口部の内壁面に付着
した液滴が配管100まで流れていきやすく、一旦前記
内壁面に付着した液滴が再び飛散することを抑えられ
る。
【0047】また第1の液捕集部材93Aよりも第2の
液捕集部材93Bの開口部を大きく設定したのは、第2
の液捕集部材93Bの方が第1の液捕集部材93Aより
も捕集する液滴の量が少ないので開口部を大きくする必
要がない上、開口部が小さい方がこの部分における圧力
損失を小さくすることができるからである。
【0048】なおこの例では、遠心力型分離部材9を、
円柱体91を設けない構成として、例えば幅が配管10
0の半径よりも大きい螺旋状のガイド(螺旋状体)を、
その外周面が配管100の内壁面に接するように配管1
00内に設け、配管100内において螺旋状体の上流側
から下流側を見たときに下流側が見えないような構成と
してもよい。
【0049】またこの例では、図7(ロ)に示す、整流
手段4を設けずにガス流の乱れを抑える場合には、後述
の本発明者らの実験により、配管100の屈曲部の下流
側の、屈曲部から配管100の直径Dの1.5倍以上直
線状に離れた位置に設けるようにすればよい。
【0050】以上において本発明のガス移送配管は、例
えば主成分が炭素数4以上8以下の炭化水素からなる液
滴を含む、主成分が炭素数1以上8以下の炭化水素から
なるガスを移送する配管に適用することが望ましい。ま
た本発明の遠心力型分離手段は、耐蝕性や耐熱性を有
し、かつ軽量な材質で構成することが望ましいが、これ
らの性質を有する材質であれば用途に応じて例えばスチ
−ルや硬質樹脂等の各種の素材を用いることができる。
【0051】さらに本発明の遠心力型分離手段は、用途
に応じて複数の遠心力型分離手段を組み合わせて用いる
ようにしてもよいし、この際方式の異なる遠心力型分離
手段を組み合わせるようにしてもよい。これにより、適
用できるガスの流速範囲をさらに拡大することができ
る。さらにまた本発明の遠心力型分離手段はガス移送配
管の内壁に固定してもよいし、脱着可能に取り付けるよ
うにしてよく、ある配管に遠心力型分離手段を配設した
後に、この配管と他の配管とを溶接やその他の方法によ
り接続すればよい。
【0052】
【実施例】以下に本発明の実施条件を決定するために行
った実施例を比較例と共に記載する。
【0053】(実施例1)内径79mm、長さ5mの塩
化ビニル製の水平な配管を用意し、この配管を複数本接
続して、その内部に、上述の図2に示す構造の、例えば
底面の直径L1が79mm、高さL2が104mmの大
きさのチュ−ヤ型の遠心力型分離部材(チュ−ヤ型)を
配設した。ここに配管内の圧力を大気圧として、平均粒
径が10〜20μm、粒径分布が1.8〜165μmの
液滴を0.2〜6.5重量%含むガスをスプレ−ノズル
により生成して流速を変えながら供給し、粒径8μm以
上の液滴を100%捕集できる配管内のガスの流速、ガ
ス流れのエネルギ−、配管内のガスの流速に対応する圧
力損失、配管内のガスの流速を7m/秒としたときの圧
力損失を求めた。
【0054】ここでガスを生成するときの条件は、空気
の温度が9〜20℃、水の温度は8〜16℃とし、遠心
力型分離部材の設置位置は曲がり部から直線距離で配管
の内径の5倍即ち約400mmとした。またチュ−ヤ型
の遠心力型分離部材の代わりに、図9に示す螺旋状の旋
回流形成羽根を備えた遠心力型分離部材(螺旋型)を配
設した場合、及び図10に示すプロペラ状の旋回流形成
羽根を備えた遠心力型分離部材(プロペラ型)を配設し
た場合、図11に示す螺旋状翼を備えた遠心力型分離部
材(ヘリカル型)を配設した場合においても、同様に実
験を行った。この際ヘリカル型の遠心力型分離部材は、
頂部90から下流端までの長さL7が100〜250m
m、円柱体91の長さL8が50〜200mm、円柱体
91の底面の直径L9が10〜60mmとした。
【0055】また比較例として、チュ−ヤを備えた液滴
分離器(図12参照)、ベ−ンを備えた液滴分離器(図
13参照)、メッシュを備えた液滴分離器(図14参
照)からなる従来の液滴分離器を用意して同様の実験を
行なった。前記チュ−ヤを備えた液滴分離器としては、
分離容器81の長さA1が340mm,内径A2が80
mm,チュ−ヤ82の長さA3が52mm,分離容器8
1の上流側端部とチュ−ヤ82の頂点との距離A4が7
8mmであるものを用いた。
【0056】またベ−ンを備えた液滴分離器としては、
分離容器83の大きさが1000mm×1000mm×
400mm程度であり、流路部85a,85bの高さB
が500mmであるものを用いた。さらにメッシュを備
えた液滴分離器としては、分離容器86の長さC1が3
000mm,内径C2が800mm,充填部材87の厚
さC3が150mmであるものを用いた。この結果を表
1に示す。
【表1】
【0057】表1より、本発明の遠心力型分離部材で
は、粒径8μm以上の液滴を100%捕集できるときの
ガス流速の適用範囲は、チュ−ヤ型では2.3〜37m
/秒、螺旋型では1.2〜25m/秒、プロペラ型では
2.3〜51m/秒、ヘリカル型では0.3〜70m/
秒であり、従来の液滴分離器に比べて上限値が格段に大
きく、特にヘリカル型の遠心力型分離部材を用いた場合
は大きいことが確認された。またこれに合わせてガス流
れのエネルギ−も従来の液滴分離器の上限が17〜42
0kg/m・s2 程度であるのに比べて、本発明の遠心
力型分離部材では、上限が750〜5880kg/m・
2 と格段に大きいことが確認された。
【0058】またヘリカル型の遠心力型分離部材は、頂
部90から下流端までの長さL7を100〜250m
m、円柱体91の長さL8を50〜200mm、円柱体
91の底面の直径L9を10〜60mmとすれば、表1
に示す結果を得られることが確認された。
【0059】ここでLNGやエチレンプラントでは、ガ
ス中の液滴粒子は8μmより大きい大きさであり、ガス
流れのエネルギ−は500〜4000kg/m・s2
度である。従って従来の液滴分離器ではガス流れのエネ
ルギ−の許容範囲を越えているので、ガス中の液滴粒子
を完全に分離することは困難である。従来の液滴分離器
では、ガス流速の適用範囲の上限が3.8〜19m/s
と小さいため、ガス流速が大きくなると、液滴が液滴分
離器を通り抜けてしまうからである。
【0060】これに対し本発明の遠心力型分離部材を備
えたガス移送配管では、LNGやエチレンプラントのガ
ス流れのエネルギ−は許容範囲内にあるため、ガス中の
液滴粒子を完全に分離することができる。また本発明で
はガス流速の適用範囲が大きく、これに伴いガス流れの
エネルギ−の許容範囲も大きいため、需要量の変化に伴
い、LNGやエチレンプラントでの処理量が変化して、
配管中のガス流れのエネルギ−が変化しても、その変化
量に十分に対応することができる。
【0061】さらに本発明の遠心力型分離部材では、ガ
ス速度が7m/秒のときの圧力損失が11〜155mm
2 Oであり、従来の液滴分離器の圧力損失25〜38
0mmH2 Oに比べてかなり少ないことが確認された。
この結果ガス移送に際してコンプレッサを少なくするこ
とができ、これにより設備コストを低減することができ
る。
【0062】(実施例2)内径Dが79mmの塩化ビニ
ル製の配管を用意し、この配管を途中で90°屈曲させ
て、屈曲部の下流側から距離L離れた位置に、上述の図
2に示す構造の、例えば底面の直径L1が79mm,高
さL2が104mmの大きさのチュ−ヤ型の遠心力型分
離部材を配設した。ここに平均粒径が10〜20μm、
粒径分布が2.4〜165μmの水の液滴を含むガス
(空気)を、屈曲部の上流側から100mm離れた位置
に設けられたスプレ−ノズルにより生成して、配管内の
ガス流速を0.6〜37m/秒と変えながら供給し、距
離Lを変えて、距離Lと内径Dとの比(L/D)と、粒
径8μm以上の液滴粒子の捕集効率を求めた。この結果
を表2に示す。
【表2】
【0063】この結果より、距離Lと内径Dとの比(L
/D)が4.9以上であれば、粒径8μm以上の液滴粒
子の捕集効率は100%になることが確認され、これに
より配管に屈曲部があり、ガス流に偏流が生じても、屈
曲部から配管の内径の5倍以上下流側の位置に遠心力型
分離部材を配設すれば、粒径8μm以上の液滴粒子は完
全にガスから分離できることが確認された。
【0064】(実施例3)内径Dが79mmの塩化ビニ
ル製の配管を用意し、この配管を途中で90°屈曲させ
て、屈曲部の下流側から距離L離れた位置に、上述の図
11に示す構造の、例えば頂部90から下流端までの長
さL7が100〜250mm、円柱体91の長さL8が
50〜200mm、円柱体91の底面の直径L9が10
〜60mmの大きさのヘリカル型の遠心力型分離部材を
配設した。そして上述の実施例2と同様の条件で実験を
行い、距離Lと内径Dとの比(L/D)と、粒径8μm
以上の液滴粒子の捕集効率を求めた。この結果を表3に
示す。
【表3】
【0065】この結果より、距離Lと内径Dとの比(L
/D)が1.5以上であれば、粒径8μm以上の液滴粒
子の捕集効率は100%になることが確認され、これに
より配管に屈曲部があってガス流に偏流が生じても、屈
曲部から配管の内径の1.5倍以上下流側の位置に遠心
力型分離部材を配設すれば、粒径8μm以上の液滴粒子
は完全にガスから分離できることが確認された。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、特別な液滴分離器を用
意しなくても、ガス移送配管内で液滴を含むガスから液
滴の分離を行なうことができ、この結果、ガス移送配管
内のガス移送速度の適用範囲を大きくすることができる
と共に、圧力損失を低減することができ、全体のコスト
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるガス移送配管を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るガス移送配管
を示す断面図である。
【図3】本発明の遠心力型分離部材の一例の平面図と側
面図である。
【図4】本発明の遠心力型分離部材の一例の説明図であ
る。
【図5】本発明の遠心力型分離部材と液捕集部材を示す
斜視図である。
【図6】遠心力型分離部材の作用を説明するための説明
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るガス移送配管
を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るガス移送配管
を示す断面図である。
【図9】遠心力型分離部材の他の例を示す平面図と側面
図である。
【図10】遠心力型分離部材のさらに他の例を示す平面
図である。
【図11】遠心力型分離部材のさらに他の例を示す平面
図である。
【図12】従来のチュ−ヤを備えた液滴分離器を示す側
面図である。
【図13】従来のベ−ンを備えた液滴分離器を示す斜視
図である。
【図14】従来の充填部材を備えた液滴分離器を示す側
面図である。
【符号の説明】
1、100 配管 2、6、7、9 遠心力型分離部材 21 ガイド板 3、93A、93B 液捕集部材 33、98、99 排出管 4 整流手段 5 流路ユニット 51 流路部材
フロントページの続き (72)発明者 田村 健二 神奈川県横浜市南区別所1−14−1 日 揮株式会社横浜事業所内 (56)参考文献 特開 平9−206526(JP,A) 特開 昭50−71571(JP,A) 特開 昭61−164616(JP,A) 特開 平5−154328(JP,A) 特開 平8−108023(JP,A) 実開 平1−32724(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 45/12 F16T 1/00 F17D 3/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径8μm以上の液滴粒子を含むガスを
    流速6m/秒以上で流すガス移送配管において、 前記配管内を流れるガスに半径方向の遠心力を与えてガ
    ス中の液滴粒子を配管の内壁面に付着させて分離する遠
    心力型分離部材と、 この遠心力型分離部材の下流側に位置し、前記遠心力型
    分離部材により分離された液滴粒子の集合である液を捕
    集するために、配管の内周に環状に設けられた液捕集部
    材と、 この液捕集部材で捕集された液を配管外に排出する排出
    部材と、前記遠心力分離部材の上流側に設けられた整流手段と、
    を備え、 前記液滴粒子は主成分が炭素数4以上8以下の炭化水素
    であり、前記ガスは主成分が炭素数1以上8以下の炭化
    水素である ことを特徴とするガス移送配管。
  2. 【請求項2】 粒径8μm以上の液滴粒子を含むガスを
    流速6m/秒以上で流すガス移送配管において、 前記配管内の流路を断面に沿って小径流路に分割し、こ
    の小径流路の束を形成するための多数の流路部材と、 各流路部材に設けられ、流路部材の中を流れるガスに半
    径方向の遠心力を与えてガス中の液滴粒子を当該流路部
    材の内壁面に付着させて分離する遠心力型分離部材と、 この遠心力型分離部材の下流側に位置し、前記遠心力型
    分離部材により分離された液滴粒子の集合である液を捕
    集するために、前記流路部材の内周に環状に設けられた
    液捕集部材と、 この液捕集部材で捕集された液を配管外に排出する排出
    部材と、を備えたことを特徴とするガス移送配管。
  3. 【請求項3】 遠心力型分離部材は、複数の三角形状の
    ガイド板を、頂部が配管の軸方向上流側に向いた略円錐
    形状になるように、かつ各板が配管の直径に対して斜め
    向きとなるように、配管の中心軸のまわりに互いに周方
    向に間隙を介して配列して構成した構造体よりなること
    を特徴とする請求項1又は2記載のガス移送配管。
  4. 【請求項4】 遠心力型分離部材は、前記配管の中心軸
    と同じ中心軸を持ち、頂部が配管の軸方向上流側に向い
    た略円錐形状をなす円柱体と、 この円柱体の外周面上に、当該円柱体の軸方向に螺旋状
    に伸びるように、かつ配管の内壁面と外周縁とが接する
    ように設けられた螺旋状翼と、を備えたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載のガス移送配管。
  5. 【請求項5】 遠心力型分離部材は、前記配管の中心軸
    と同じ中心軸を持ち、配管の軸方向に螺旋状に伸びるよ
    うに、かつ配管の内壁面と外周縁とが接するように設け
    られた螺旋状体よりなることを特徴とする請求項1又は
    2記載のガス移送配管。
  6. 【請求項6】 遠心力分離部材の上流側に整流手段を設
    けたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに
    載のガス移送配管。
  7. 【請求項7】 整流手段はメッシュ体または多孔板から
    なることを特徴とする請求項6記載のガス移送配管。
  8. 【請求項8】 遠心力型分離部材は、配管の屈曲部か
    ら、配管の直径の5倍以上下流側に直線的に離れた位置
    に設けられることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のガス移送配管。
  9. 【請求項9】 遠心力型分離部材は、配管の屈曲部か
    ら、配管の直径の1.5倍以上下流側に直線的に離れた
    位置に設けられることを特徴とする請求項4又は5記載
    のガス移送配管。
  10. 【請求項10】 液滴粒子は主成分が炭素数4以上8以
    下の炭化水素であり、ガスは主成分が炭素数1以上8以
    下の炭化水素であることを特徴とする請求項2ないし9
    のいずれかに記載のガス移送配管。
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