JP3323308B2 - 空気圧支持高速船 - Google Patents

空気圧支持高速船

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JP3323308B2
JP3323308B2 JP33131593A JP33131593A JP3323308B2 JP 3323308 B2 JP3323308 B2 JP 3323308B2 JP 33131593 A JP33131593 A JP 33131593A JP 33131593 A JP33131593 A JP 33131593A JP 3323308 B2 JP3323308 B2 JP 3323308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気圧支持高速船に
関するものであり、特に、船体の下部の前後左右に夫々
空気圧室を設けて船体の傾きを調整できるようにした高
速船に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気圧力式複合支持船と称するも
のが知られている。而して、該船はその底部を門型の双
胴とし、そして、船首側に船首シールを設け、船尾に船
尾シールを設けて外部を遮断し、その内部に空気圧室を
設けている。更に、波浪中を航行する時に生じる船体動
揺を制御するためにクッション圧力制御ルーバー及び姿
勢制御水中フィンを設け、該船体の姿勢制御を為してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の空気圧力式
複合支持船は、船体の底部に一個の大きな空気圧力室を
設け、そして、船体と液面間に気体を閉じ込め、更に、
該閉じ込められた気体に作用する空気圧によって該船体
の重量を支持している。更に、波浪中を航行する時に生
じる船体動揺はクッション圧力制御ルーバー及び姿勢制
御水中フィンによって調節されている。而も、前記水中
フィンは該船体が停止しているときには、該船体を水平
状態に維持させる働きは期待できない。
【0004】斯くして、該空気圧力室は、液相と気相の
境界面を走行する船体の重量を支持する作用を有するの
みであり、該波浪中の航行に際しての前後・左右の傾き
の姿勢制御としては殆ど期待し得ない。従って、前述せ
る如く姿勢制御のための特別の装置が必要となり、コス
ト高の要因となる。そこで、特別の姿勢制御装置を備え
なくても該空気圧力室によって船体の前後・左右の傾き
を調整して水平に維持できるようにするために解決せら
るべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課
題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案せられたものであり、船体の底部であっ
て、該底部の長手方向に垂設された両玄側間は、該両玄
側間の中央部に垂設された壁部によって左右に区画さ
れ、且つ、該左右の区画部の前後に空気圧室を対峙して
設け、之等各空気圧室の空気量を調整して該船体の前後
左右の傾きを調整して水平に維持できるように構成され
た空気圧支持高速船に於いて、上記各空気圧室の巾方向
一側部に上端部を枢着し、下端部にフロートを取付けた
シールを前記両玄側及び壁部の夫々の側面に密接せしめ
て配設し、該シールが前記枢着部を介して波浪の水面変
動に追随して回動できるように構成されて成る空気圧支
持高速船を提供するものである。
【0006】
【作用】本発明は、船体の底部の前後・左右に4区画以
上の空気圧室を夫々対峙して設けてあるので、夫々の空
気圧室に空気を供給して該空気を夫々の空気圧室に閉じ
込めることにより、該空気の空気圧力によって該船体に
浮上力を生ぜしめると共に、更に該空気圧を上げること
により剛体である船体と水との接触部分を減少させ、推
進器の推力によって航走することが可能となる。
【0007】而して、該船体が波浪中を航行するとき、
該船体は該波浪の衝撃によって前後又は左右の水平維持
が困難となることがある。然るときは、例えば、船体の
前後・左右の傾きを検知するためのセンサを設け、該セ
ンサの検出値によって自動的に対応する空気圧室の空気
量を調整することにより前後・左右の船体の傾きを調整
できることは当然であるが、本発明は各空気圧室に配設
されているシールが波浪の抵抗をうけて該波浪に追随し
て揺動するので、該シールにて区画されている空気圧室
内に閉じ込められている空気がクッションの作用を為し
て該船体が略水平推進ができる。更に又、船体が停止状
態にあるときには、各空気圧室の各シールのフロートが
下降して夫々の空気圧室の水面上に浮上し、そして、各
空気圧室に閉じ込められている空気量の空気圧が前記水
面に作用して船体を該船体の外側の水面より一層浮上さ
せる。依って、この状態で該船体を推進させれば、船体
抵抗が減少して高速推進することになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図5に従
って詳述する。図1は本発明の空気圧支持高速船1の底
面を示す斜面図である。同図に於て、該空気圧支持高速
船1(以下単に高速船と称す)はその底部2の長手方向
両玄側3,3並びに該両玄側3,3間の中央部に壁部3
aを垂設して左右に区画すると共に、船首1a側及び船
尾1b側及びその中間部位に夫々シール4,4…を回動
自在に取付けてある。而して、該シール4,4…は例え
ば骨入りのゴム材等で図示のように略く字形に形成され
る。又、前記両玄側3,3及び壁部3aは剛体にて形成
され、そして、前記シール4,4…は該両玄側3,3及
び壁部3aの夫々の側面に密接し乍ら水面変動に追随し
動自在に形成される。従って、該シール4,4…の
夫々の上端部は船体1の底部2にヒンジ5,5…にて夫
々回動自在に枢着されており、且つ、夫等の下端部には
夫々フロート7,7…が設けられている。
【0009】斯くして、この実施例図に於ては、前記両
玄側3,3並び壁部3a及び前記シール4,4…にて前
後・左右に夫々対峙して空気圧室6,6,6,6の4室
が形成され、外部と遮断している。而して、該空気圧室
は4室以上であればよい。更に、該空気圧室6,6,
6,6には夫々空気の給排装置(図示せず)が設けられ
ると共に、前後・左右の傾き検出センサ(図示せず)を
設け、該傾き検出センサにて高速船1の前後・左右の傾
き角度を検出したとき、該検出値を制御部(図示せず)
に入力し、該制御部から該高速船1の前後・左右の傾き
を調整して水平に維持すべく、前記空気給排装置を作動
させて夫々の空気量を調整し、以て、該高速船1を水平
に復元させ、この状態を維持できるようにする。勿論、
前記空気の給排は任意の装置を用いることができる。
【0010】次に、図2は高速船1を停止させている状
態の縦断側面図であるが、同図に於てはシール4,4…
がヒンジ5,5…を介してその下端部に設けたフロート
7,7…が該高速船1の底部2に接触している。従っ
て、前記空気圧室6,6,6,6には殆ど空気が供給さ
れておらず、該高速船1は自らの浮力にて水中に停止し
ている。
【0011】図3は、前記停止状態に於て、該空気圧室
6,6,6,6に夫々空気を供給した状態を示す縦断側
面図であるが、この場合は前記空気の供給によって夫々
のシール4,4…の下端部のフロート7,7…も下降し
て夫々の空気圧室6,6,6,6の水面La 上に浮上
し、そして、夫々の空気圧室6,6,6,6内に閉じ込
められた空気量の空気圧が前記水面La に作用して該高
速船1を高速船1外側の水面Lより一層浮上させた状態
を示す。従って、この状態で該高速船1を推進させれ
ば、船体抵抗が減少して高速推進が可能となる。
【0012】図4は該高速船1が静水面を進行している
状態を示す縦断側面図であるが、この場合は該高速船1
の外側の水面Lと前記空気圧室6,6,6,6内の水面
aとの差が少ないので、前述せる如く該高速船1は該
空気圧室6内の空気圧による浮上力にて船体抵抗を減少
した儘円滑に進行することができる。図5は高速船1が
波浪水面中を進行している状態を示す縦断側面図である
が、この場合は、波浪の抵抗をうけてシール4,4…が
該波浪に追随して揺動するので、該シール4,4…にて
区画される空気圧室6,6,6,6内に閉じ込められて
いる空気がクッションの作用を為して該高速船が略水平
推進ができるようになる。勿論、之等空気圧室6,6,
6,6の夫々の高さは之等の波浪の高さ以上に形成され
ねばならないことは当然である。
【0013】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0014】
【発明の効果】上記一実施にて詳述せる如く、高速船に
波浪等の影響によって前後・左右の傾きが生じたとき
は、前後・左右の夫々の空気圧室の空気量の増減によっ
て船体の傾きを調整できるのであるが、本発明は特に、
前記各空気圧室の一側に上端部を枢着し、下端部にフロ
ートを取付けたシールを両玄側及び壁部に密接せしめて
配設し、そして、各シールは前記枢着部を介して波浪の
水面変動に追随して上下回動できるように構成されてい
るので、高速船の推進中、波浪の抵抗をうけてもシー
ルの揺動により空気圧室の空気圧の変動がクッションの
作用を為して船体の水平状推進を維持させることができ
る。従って、水平維持のために従来のように特別の高価
な装置を必要としないので、コストダウンに寄与でき
る。更に又、船体が停止状態にあるときには、各空気圧
室の各シールのフロートが下降して夫々の空気圧室の水
面上に浮上し、そして、各空気圧室に閉じ込められてい
る空気量の空気圧が前記水面に作用して船体を該船体の
外側の水面より一層浮上させる。依って、この状態で該
船体を推進させれば、船体抵抗が減少して高速推進する
ことになる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は本発明の一実施例を示し、高速船の底面か
ら見た斜面図。
【図2】高速船の停止中の縦断側面図。
【図3】高速船の停止中であって、空気圧室に空気を供
給して状態を示す縦断側面図。
【図4】図3の状態で静水面を進行している状態を示す
縦断側面図。
【図5】図3の状態で波浪水面を進行している状態を示
す縦断側面図。
【符号の説明】
1 高速船 2 底部 3 両玄側 3a 壁部 4 シール 5 ヒンジ 6 空気圧室 7 フロート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の底部であって、該底部の長手方向
    に垂設された両玄側間は、該両玄側間の中央部に垂設さ
    れた壁部によって左右に区画され、且つ、該左右の区画
    部の前後に空気圧室を対峙して設け、之等各空気圧室の
    空気量を調整して該船体の前後左右の傾きを調整して水
    平に維持できるように構成された空気圧支持高速船に於
    いて、 上記各空気圧室の巾方向一側部に上端部を枢着し、下端
    部にフロートを取付けたシールを前記両玄側及び壁部の
    夫々の側面に密接せしめて配設し、該シールが前記枢着
    部を介して波浪の水面変動に追随して回動 できるように
    構成されたことを特徴とする空気圧支持高速船。
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