JP3322070B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3322070B2
JP3322070B2 JP11492395A JP11492395A JP3322070B2 JP 3322070 B2 JP3322070 B2 JP 3322070B2 JP 11492395 A JP11492395 A JP 11492395A JP 11492395 A JP11492395 A JP 11492395A JP 3322070 B2 JP3322070 B2 JP 3322070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面表示装置に係り、
さらに詳しくは、電気光学材料層としての液晶層に印加
される電圧の極性による透過率のオフセット状態を解消
することができる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平面表示装置として、代表的なカラー液
晶表示装置の基本的な断面構成を図9に示す。図9に示
す液晶表示装置30は、第1透明基板32と、第2透明
基板34とを有する。
【0003】第1透明基板32の内側表面には、第1透
明電極層36、カラーフィルター層38および第1配向
膜40が、この順で積層してある。また、第1透明基板
32の外側表面には、第1偏光板48が装着してある。
第2透明基板34の内側表面には、第2透明電極層42
および第2配向膜44が、この順で積層してある。ま
た、第2透明基板34の外側表面には、第2偏光板50
が装着してある。第1,第2透明電極層36,42は、
たとえばITO膜などで構成される。なお、ITOは、
異種添加物としてスズをドープしたインジウム酸化物で
あり、透明でありながら導電性に優れている。
【0004】そして、第1配向膜40と第2配向膜との
間の隙間に、液晶が注入され、液晶層46が形成され
る。カラーフィルター層38は、たとえば染色法により
形成される場合には、ゼラチン、カゼイン、グリューな
どの天然高分子材料、あるいはポリビニルアルコール
(PVA)、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子材
料を基質として、酸性染料または反応性染料などの染料
が含有されたものであり、有機物質で構成される。ま
た、顔料分散法によりカラーフィルター層が形成される
場合には、この層は、たとえばアクリル樹脂あるいはポ
リビニルアルコール(PVA)などを主成分とする有機
物質で構成される。また、電着法によりカラーフィルタ
ー層が形成される場合には、この層は、ポリエステル樹
脂やメラミン樹脂などを主成分とする有機物質で構成さ
れる。
【0005】第1,第2配向膜40,44は、たとえば
ポリイミド樹脂などの有機物質で構成される。従来の液
晶表示装置30では、図9に示すように、第1透明電極
層36には、カラーフィルター層38を構成する有機膜
が接触してあり、第2透明電極層42には、第2配向膜
44を構成する有機膜が接触してあり、両電極層36,
42には、異なる材質および/または膜厚の有機膜が接
触している。
【0006】液晶層46には、両電極層36,42の電
位差に相当する電圧が印加されて、液晶駆動を行う。し
かも、液晶層46を構成する液晶には、液晶の劣化を防
止するために、液晶層46に印加される電圧の極性は、
所定期間毎に反転される(交流駆動)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】両電極層36,42に
異なる材質および/または膜厚の有機膜が接触している
と、図10に示すように、両電極層36,42から印加
される電圧の極性に応じて、液晶層46の透過率が非対
称になることが本発明者により確認されている。なお、
図10中、横軸が、第1電極層36と第2電極層42と
の電位差であり、プラス側が、第1電極層36を第2電
極層42に対してプラスの電位とした場合であり、マイ
ナス側が、その逆である。縦軸は、液晶層46の透過強
度である。
【0008】このように、印加電圧に対する透過率の非
対称のために、液晶表示装置30を、交流駆動した場合
に、液晶層を挟んだ両端に自発的にオフセット電圧を生
じてしまい、画面のちらつきの原因となる。また、液晶
劣化の原因ともなる。このような現象は、カラーフィル
ター膜が無い白黒液晶表示装置でも、液晶層を挟む配向
膜が異なる材質の場合にも、同様に発生する。
【0009】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、平面表示装置の内部に、電圧印加時に自発的に発生
するオフセット電圧を解消し、それによる画面のちらつ
きの原因の一つを解消し、表示品位を向上させることが
できる平面表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者は、
オフセット電圧が生じる原因について検討し、オフセッ
ト電圧が生じる原因が、電極層の表面に直接有機膜を積
層していることにあることを見い出すと共に、電極層の
電気光学材料層側に、酸化シリコンなどの無機膜を介し
て、有機膜を積層することで、オフセット電圧を解消す
ることができることを見い出し、本発明を完成するに至
った。無機膜は、有機膜に比較し、電荷をトラップする
ことが少ないためと考えられる。
【0011】本発明の好ましい態様を以下に示す。本発
明に係る液晶表示装置は、液晶層の一方の表面側に、第
1配向膜およびカラーフィルター層を含む第1有機膜層
と、第1透明電極層を配置してあり、前記液晶層の他方
の表面側に、第2配向膜を含む第2有機膜層と、第2透
明電極層を配置してあり、前記第1有機膜層と前記第1
透明電極層との間、および、前記第2有機膜層と前記第
2透明電極層との間には、前記第1、第2透明電極層間
への印加電圧の極性による内部オフセット電圧を解消す
るための第1および第2の無機膜が配置してある。
【0012】
【0013】前記無機膜は、たとえば酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜などである。無機膜としては、電荷をト
ラップしない無機膜であることが好ましい。無機膜の厚
さは、特に限定されないが、0.1〜0.3μm程度が
好ましい。前記電気光学材料層は、たとえば液晶あるい
は強誘電セラミックなどで構成される。
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る平面表示装置を、図面に
示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1は本発明の
一実施例に係る平面表示装置の要部概略断面図、図2
(A)は光透過率の試験装置を示す概略図、図2(B)
は試験時に印加される電圧の波形を示す図、図3は本実
施例に係る平面表示装置の印加電圧に対する透過強度を
示すグラフ、図4は本発明の他の実施例に係る平面表示
装置の概略断面図、図5は図4に示す平面表示装置の要
部概略斜視図、図6は図5に示す平面表示装置の電極の
配置例を示す図、図7は図4に示す平面表示装置の駆動
回路図、図8はカソード電圧およびデータ電圧の駆動波
形を示す図である。
【0016】第1実施例 図1に示すように、本実施例に係る平面表示装置60
は、第1透明基板62と、第2透明基板64とを有す
る。これら基板62,64は、たとえばガラス基板など
で構成される。
【0017】第1透明基板62の内側表面には、第1透
明電極層66、第1無機膜68、カラーフィルター層7
0および第1配向膜72が、この順で積層してある。ま
た、第1透明基板62の外側表面には、第1偏光板82
が装着してある。第2透明基板64の内側表面には、第
2透明電極層74、第2無機膜76および第2配向膜7
8が、この順で積層してある。また、第2透明基板64
の外側表面には、第2偏光板84が装着してある。第
1,第2透明電極層66,74は、たとえばITO膜な
どで構成される。ITOは、異種添加物としてスズをド
ープしたインジウム酸化物であり、透明でありながら導
電性に優れている。これら電極層66,74の厚さは、
特に限定されないが、本実施例では、0.2μmであ
る。
【0018】そして、第1配向膜72と第2配向膜78
との間の隙間に、液晶が注入され、液晶層80が形成さ
れる。液晶層80に注入される液晶としては、特に限定
されず、ネマチック液晶、コレステリック液晶、強誘電
性液晶、反強誘電性液晶、高分子分散系液晶などを用い
ることができる。
【0019】カラーフィルター層70は、カラー表示を
行う場合に必要となるものであり、たとえば染色法によ
り形成される場合には、ゼラチン、カゼイン、グリュー
などの天然高分子材料、あるいはポリビニルアルコール
(PVA)、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子材
料を基質として、酸性染料または反応性染料などの染料
が含有されたものであり、有機物質で構成される。ま
た、顔料分散法によりカラーフィルター層が形成される
場合には、この層は、たとえばアクリル樹脂あるいはポ
リビニルアルコール(PVA)などを主成分とする有機
物質で構成される。また、電着法によりカラーフィルタ
ー層が形成される場合には、この層は、ポリエステル樹
脂やメラミン樹脂などを主成分とする有機物質で構成さ
れる。カラーフィルター層70の厚さは、特に限定され
ないが、本実施例では、1μmである。
【0020】第1,第2配向膜72,78は、たとえば
ポリイミド樹脂などの有機物質で構成され、ラビング処
理により、液晶分子のプレチルト角を制御するようにな
っている。これら配向膜72,78の厚さは、特に限定
されないが、本実施例では、0.05μmである。
【0021】第1,第2偏光板82,84は、偏光素子
(ヨウ素、染料)を含む偏光基体(PVA)を透明な基
板(TAC:トリアセチルローズ)で両面から挟んだ構
造をしており、厚さは、0.12〜0.18mm程度であ
る。液晶層80の両側に偏光板82,84を配置するこ
とで、液晶層80を駆動する電圧に応じて、各画素毎の
光の透過・非透過を制御することができる。
【0022】本実施例では、第1透明電極層66の内側
に、第1無機膜68を介して、カラーフィルター層70
および第1配向膜72等を含む第1有機膜が積層さ
れ、第2透明電極層74の内側に、第2無機膜76を介
して、第2配向膜などを含む第2有機膜が積層してあ
る。本実施例では、第1無機膜68および第2無機膜7
6は、酸化シリコンで構成される。第1無機膜68およ
び第2無機膜76の厚さは、本実施例では、0.2μm
である。
【0023】本実施例に係る平面表示装置60の電圧−
光透過強度(透過率)特性を調べるため、図2(A)に
示す測定装置(大塚電子製の液晶評価装置)を用いた。
図2(A)に示すように、表示装置60は、恒温槽86
内に入れられ、光源88および輝度測定器87の間に配
置した。恒温槽86内は、25°Cに保った。表示装置
60の電極層66,74間には、電源89から、図2
(B)に示す波形の電圧を印加した。図2(B)に示す
電圧波形において、プラス側が、図1に示す第1透明電
極層66を第2透明電極層74に対してプラスの電位と
した場合であり、マイナス側が、その逆である。
【0024】結果を図3に示す。図3中、横軸が、第1
透明電極層66と第2透明電極層74との電位差であ
り、プラス側が、第1透明電極層66を第2透明電極層
74に対してプラスの電位とした場合であり、マイナス
側が、その逆である。縦軸は、液晶層80の透過強度で
ある。透過強度は、ノーマリィホワイトモードで、、電
圧0の時を100%とした。
【0025】これに対し、図9に示すように、無機膜を
用いない以外は、前記実施例と同様な構造の平面表示装
置を用いて同様な試験を行ったところ、図10に示す結
果が得られた。図10に比較し、図3に示すように、本
実施例では、透明電極層と有機膜との間に、酸化シリコ
ン膜などの無機膜を介在させることで、透過率特性の非
対称性が改善され、印加電圧の極性による内部オフセッ
ト電圧がなくなることが確認された。内部オフセット電
圧を解消することができれば、画面のちらつきの原因の
一つを解消することができ、平面表示装置の表示品位を
向上させることができる。
【0026】第2実施例 図4に示すように、本実施例に係る平面表示装置100
は、プラズマアドレス表示装置である。まず、図5〜8
に基づき、プラズマアドレス表示装置の概略について説
明する。
【0027】図5に示すように、プラズマアドレス表示
パネル100は、電気光学表示セル1と、プラズマセル
2と、それら両者の間に介在する誘電体シート3とを積
層したフラットパネル構造を有する。誘電体シート3
は、薄板ガラス等で構成される。その誘電体シート3は
表示セル1を駆動するためにできるだけ薄くする必要が
あり、例えば50μm程度の板厚を有する薄板ガラスな
どで形成される。
【0028】表示セル1は、上側の透明なガラス基板
(上側基板)4を用いて構成される。上側基板4の内側
主面には、透明導電材料からなると共に行方向(垂直方
向)に延びる複数の行電極層(データ電極)5が、行方
向に沿って所定の間隔を保持して列方向(水平方向)に
並列的に形成される。上側基板4はスペーサ(図示省
略)によって所定の間隙を保持した状態で誘電体シート
3に接合される。上側基板4および誘電体シート3の間
隙には、電気光学材料としての液晶が充填されて液晶層
7が形成される。ここで、上側基板4および誘電体シー
ト3の間隙の寸法は例えば4〜10μmとされ、表示面
全体に亘って均一に保たれる。なお、図5では、液晶層
7の両側に配置される図4に示す第1配向膜72および
第2配向膜78が省略してある。また、図4に示すカラ
ーフィルター層70および無機膜68も省略してある。
これらについては、後述する。
【0029】一方、プラズマセル2は、下側の透明なガ
ラス基板(下側基板)8を用いて構成される。下側基板
8の内側主面には、プラズマ電極を構成する列方向に延
びる複数のアノード電極9およびカソード電極11が交
互に所定の間隔を保持して行方向に並列的に形成され
る。また、アノード電極9の各上面のほぼ中央部には、
それぞれ電極に沿って延在するように所定幅の隔壁10
が形成される。そして、各隔壁10の頂部は誘電体シー
ト3の下面に当接され、下側基板8および誘電体シート
3の間隙の寸法が一定に保持される。隔壁10は、たと
えばスクリーン印刷によりストライプ状に形成され、ガ
ラスを主成分とする材料で構成される。なお、アノード
電極9とカソード電極11との位置関係は、種々に改変
することができ、図5の逆であってもよい。
【0030】また、下側基板8の周辺部には、その周辺
部に沿って低融点ガラス等を使用したフリットシール材
(図示省略)が配設され、下側基板8と誘電体シート3
とが気密的に接合される。下側基板8および誘電体シー
ト3の間隙には、イオン化可能(放電可能)なガスが封
入される。封入されるガスとしては、例えばヘリウム、
ネオン、アルゴンあるいはこれらの混合気体等が使用さ
れる。
【0031】下側基板8および誘電体シート3の間隙に
は、各隔壁10で分離された列方向に延びる複数の放電
チャネル(空間)12が行方向に並列的に形成される。
すなわち、放電チャネル12は行電極層5と直交するよ
うに形成される。各行電極層5は列駆動単位となる。ま
た、後述するように各アノード電極9が共通に接続され
てアノード電圧が供給されるため、各カソード電極11
が位置する放電チャネル12が行駆動単位となる。そし
て、両者の交差部にはそれぞれ図6に示すように画素1
3が規定される。
【0032】以上の構成において、所定の一対の放電チ
ャネル12に対応するアノード電極9とカソード電極1
1との間に所定電圧が印加されると、その一対の放電チ
ャネル12の部分のガスが選択的にイオン化されてプラ
ズマ放電が発生し、その内部は略アノード電位に維持さ
れる。この状態で、行電極層5に順次データ電圧が印加
されると、プラズマ放電が発生した一対の放電チャネル
12に対応して列方向に並ぶ複数の画素13の液晶層7
に、誘電体シート3を介してデータ電圧が書き込まれ
る。プラズマ放電が終了すると、放電チャネル12は浮
遊電位となり、各画素13の液晶層7に書き込まれたデ
ータ電圧は、誘電体シート3の作用により、次の書き込
み期間(例えば1フレーム後)まで保持される。この場
合、放電チャネル12はサンプリングスイッチとして機
能すると共に、各画素13の液晶層7および/または誘
電体シート3はサンプリングキャパシタとして機能す
る。
【0033】各画素13の液晶層7に書き込まれたデー
タ電圧によって液晶が動作することから、画素単位で表
示が行われる。したがって、上述したようにプラズマ放
電を発生させて列方向に並ぶ複数の画素13の液晶層7
にデータ電圧を書き込む一対の放電チャネル12を行方
向に順次走査していくことで、二次元画像の表示を行う
ことができる。
【0034】図7は、上述したプラズマアドレス表示装
置100の回路構成を示している。この図7において、
図5,6と対応する部分には同一符号を付して示してい
る。21は液晶ドライバであり、この液晶ドライバ21
にはビデオデータ(DATA)が供給される。液晶ドラ
イバ21からは各水平期間毎にそれぞれのラインを構成
する複数画素のデータ電圧DS1 〜DSm が同時に出力
され、この複数画素のデータ電圧DS1 〜DSm はそれ
ぞれバッファ221 〜22m を介して複数のデータ電極
1 〜5m に供給される。
【0035】なお、液晶ドライバ21の動作は制御回路
23によって制御される。制御回路23には、ビデオデ
ータ(DATA)に対応した水平同期信号HDおよび垂直
同期信号VDが同期基準信号として供給される。また、
この制御回路23によって、後述するアノードドライバ
24およびカソードドライバ25の動作も制御されてい
る。
【0036】24はアノードドライバである。このアノ
ードドライバ24より共通に接続された複数のアノード
電極91 〜9n に基準電圧としてのアノード電圧VAが
供給される。また、25はカソードドライバである。各
水平期間毎にカソードドライバ25より複数のカソード
電極111 〜11n-1 に順次アノード電位と所定電位差
のカソード電圧VK1 〜VKn-1 が供給される。これに
より、各水平期間毎にカソード電極111 〜11n-1
対応する放電チャネル12にプラズマ放電が順次発生
し、したがって列方向(水平方向)に並ぶ複数の画素1
3の液晶層7にデータ電圧DS1 〜DSm を書き込む一
対の放電チャネル12が行方向(垂直方向)に順次走査
されることになる。
【0037】ここで、カソード電極11に印加されるカ
ソード電圧および行電極層5に印加されるデータ電圧D
Sについて説明する。図8(A)〜(D)は、連続する
カソード電極11a 〜11a+3 にそれぞれ印加されるカ
ソード電圧VKa 〜VKa+3を示しており、同図(E)
は所定の行電極層5に印加されるデータ電圧DSを示し
ている。カソード電極11a 〜11a+3 には、それぞれ
1フレーム毎に連続する各1水平期間(1H)内にアノ
ード電位と所定電位差のカソード電圧VKa 〜VKa+3
が印加される。これにより、プラズマ放電を発生させる
放電チャネル12が行方向(垂直方向)に順次走査され
る。また、データ電圧DSは、1水平期間毎および1フ
レーム毎にアノード電位に対して極性が反転され、液晶
層7は交流駆動される。液晶層7を交流駆動するのは、
液晶の劣化を防止するためである。
【0038】本実施例では、このようなプラズマアドレ
ス表示装置100において、図4に示すように、行電極
層5に直接カラーフィルター層70および第1配向膜7
2などの有機膜を積層させることなく、酸化シリコン膜
で構成された無機膜68を介在させてある。
【0039】液晶層7のプラズマセル側では、無機膜で
ある誘電体シート3の表面に、有機膜である第2配向膜
78を積層させている。プラズマアドレス表示装置10
0では、無機膜としての誘電体シート3を必ず必要とす
るので、この表面に有機膜である第2配向膜を積層させ
ることで、電極層の表面に有機膜が積層されることはな
い。
【0040】本実施例でも、電極層5に直接カラーフィ
ルター層70および第1配向膜72などの有機膜を積層
させることなく、酸化シリコン膜で構成された無機膜6
8を介在させてあるので、前記第1実施例と同様な理由
で、透過率特性の非対称性が改善され、印加電圧の極性
による内部オフセット電圧がなくなる。内部オフセット
電圧を解消することができれば、画面のちらつきの原因
の一つを解消することができ、平面表示装置100の表
示品位を向上させることができる。
【0041】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、平面表示装置の内部に、電圧印加時に自発的に発生
するオフセット電圧を解消することができる。それによ
り、画面のちらつきの原因の一つを解消し、表示品位を
向上させることができる。
【0043】また、プラズマアドレス表示装置では、プ
ラズマセル側には、もともと電極層の表面に有機膜が積
層されることはないので、液晶セル側に配置される電極
層の表面に無機膜を介して有機膜を介在させれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る平面表示装置の
要部概略断面図である。
【図2】図2(A)は光透過率の試験装置を示す概略
図、図2(B)は試験時に印加される電圧の波形を示す
図である。
【図3】図3は本実施例に係る平面表示装置の印加電圧
に対する透過強度を示すグラフである。
【図4】図4は本発明の他の実施例に係る平面表示装置
の概略断面図である。
【図5】図5は図4に示す平面表示装置の要部概略斜視
図である。
【図6】図6は図5に示す平面表示装置の電極の配置例
を示す図である。
【図7】図7は図4に示す平面表示装置の駆動回路図で
ある。
【図8】図8はカソード電圧およびデータ電圧の駆動波
形を示す図である。
【図9】図9は従来例に係る平面表示装置の要部概略断
面図である。
【図10】図10は図9に示す平面表示装置の印加電圧
に対する透過強度を示すグラフである。
【符号の説明】
5… 行電極層 7… 液晶層 60,100… 平面表示装置 62… 第1透明基板 64… 第2透明基板 66… 第1透明電極層 68… 第1無機膜 70… カラーフィルター層 72… 第1配向膜 74… 第2透明電極層 76… 第2無機膜 78… 第2配向膜 80… 液晶層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1333 G02F 1/1335

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層の一方の表面側に、第1配向膜お
    よびカラーフィルター層を含む第1有機膜層と、第1
    明電極層を配置してあり、 前記液晶層の他方の表面側に、第2配向膜を含む第2有
    機膜層と、第2透明電極層配置してあり、 前記第1有機膜層と前記第1透明電極層との間、およ
    び、前記第2有機膜層と前記第2透明電極層との間に
    は、前記第1、第2透明電極層間への印加電圧の極性に
    よる内部オフセット電圧を解消するための第1および第
    2の無機膜が配置してあ る液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 液晶層の一方の表面側に、第1配向膜お
    よびカラーフィルター層を含む有機膜層と、透明電極層
    配置してある電気光学表示セルと、 前記 液晶層の他方の表面側に、第2配向膜と、該第2配
    向膜の表面に積層される誘電体シートを介して配置さ
    れ、封止するイオン化可能ガスのプラズマ放電により、
    前記電気光学表示セルと協働して画像表示のための駆動
    画素を規定するプラズマセルを有し、 前記有機膜層と前記透明電極層との間には、該透明電極
    層と前記プラズマセル間への印加電圧の極性による内部
    オフセット電圧を解消するための無機膜 が配置してある
    プラズマアドレス型液晶表示装置。
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