JP3321255B2 - 網制御装置 - Google Patents

網制御装置

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JP3321255B2
JP3321255B2 JP18314893A JP18314893A JP3321255B2 JP 3321255 B2 JP3321255 B2 JP 3321255B2 JP 18314893 A JP18314893 A JP 18314893A JP 18314893 A JP18314893 A JP 18314893A JP 3321255 B2 JP3321255 B2 JP 3321255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各国の電話回線に接続
され、各国の規格に準拠した電気的仕様で動作する網制
御回路の構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置など、電話回線網を介
して通信する各種通信装置には、発着信の際に交換局か
ら受信する各種信号を検出したり、交換局にダイヤル信
号を送出したりする網制御回路が配設されている。
【0003】通常、電話回線網の電気的仕様は、敷設す
る国や会社ににより決定されるので、国によっていくら
か異なっている。このため、網制御回路に要求される電
気的仕様、すなわち網制御回路の規格も、国によってい
くらか異なっている。
【0004】例えば、網制御回路は、電話回線とのイン
ピーダンス整合をとる必要があるが、このインピーダン
ス整合のための反射減衰量の規格値は、国によって異な
っている場合がある。
【0005】また、網制御回路は、着信時にはリンギン
グ信号を検出して回線接続する。このとき、回線の2線
間に直流ループ電流を流す。
【0006】この場合、リンギング信号と判定すべき信
号周波数や信号電圧の規格値、あるいは直流ループ電流
に関する規格が、国によって異なっている場合がある。
【0007】このため、通信装置メーカーでは、製造し
た通信装置を各国に出荷する場合、出荷する国の規格に
合うように、網制御回路内の電気的仕様を調節してい
る。
【0008】従来は、この場合、例えば、図13に示す
ように、網制御回路内に端子Tを配設し、その端子T
に、さまざまな値の抵抗やコンデンサなどの部品Pをハ
ンダ付けして、電気的仕様を調節するようにしていた。
【0009】一方、通信装置の通信動作中には、電話回
線網の交換局間で課金信号をやり取りして、電話料金を
管理している。上記課金信号は16kHzの信号であ
る。通信装置が、データ信号と一緒にこのような16K
Hzの信号を受信してしまうと、本来の通信に支障が起
こる。このため、通常、このような通信装置には、受信
信号の内の16KHz成分を除去するフィルタ回路を備
えている。
【0010】従来は、このようなフィルタ回路は、網制
御回路の出力側、例えば、ファクシミリ装置の場合に
は、モデムの入力側に配設していた。この場合、そのフ
ィルタ回路は、多段構成の複雑な回路のローパスフィル
タであった。
【0011】また、回線接続時の上記直流ループ電流
は、トランスの巻線に流す回路構成であったため、トラ
ンスの巻線を太くし鉄芯を大きくしなければならなかっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来は、網制御回路の
電気的仕様を各国の規格に合せるためには、前述のよう
に、それぞれの国別に異なる部品を取り付けなければな
らず、作業が面倒で手間がかかるという問題があった。
【0013】本発明は、上記の問題を解決し、電気的仕
様を手間をかけずに簡単に各国の規格に合わせることが
できる網制御装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明は、モデムから
出力される送信信号を入力しトランスを介して電話回線
に出力する終端回路を備えた網制御装置において、前記
終端回路を抵抗またはコンデンサにスイッチを直列に接
続した直列回路を複数並列に接続して構成すると共に、
国に応じて前記スイッチのそれぞれを選択的にオンオフ
する制御データを予め記憶する記憶手段と、国を指定す
ることにより前記制御データに基づいて前記スイッチを
それぞれ選択的にオンオフ状態に設定する制御手段とを
設けたことを特徴とする。
【0015】
【0016】
【作用】上記発明によれば、国を指定するだけの簡単な
作業で、電話回線から受信する受信信号に対する反射減
衰量を各国の規格に準拠して設定できる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例に係るファクシ
ミリ装置のブロック構成国を示したものである。図にお
いて、網制御装置(以下網制御回路という)1は、電話
回線が接続され、発着信の際に、交換局から受信する各
種信号を検出したり、交換局にダイヤル信号を送出した
りするものである。電話機2は、通話に使用するもので
ある。モデム3は、ファクシミリ通信の際に伝送制御用
の手順信号や面情報を送受信するものである。ファクシ
ミリ画像処理部4は、原稿から面情報を読み取ってデー
タ圧縮したり、受信した圧縮データを元の画情報に戻し
て記録紙に記録出力したりするものである。
【0019】音声応答部5は、一定の音声メッセージを
送出するものである。操作表示部6は、オペレータが各
種操作を行なう一方、装置が動作状態などを表示するも
のである。メモリ7は、ROMと不揮発性RAMとによ
り構成されており、制御プログラムや各種データを格納
するものである。システム制御部8は、上記各部を監視
制御するマイクロコンピューダである。
【0020】図2は、網制御回路1の回路構成を示して
いる。図において、電話回線の一方のラインは、切換ス
イッチ101のコモン端子c↓1に接続され、他方のラ
インは電流センサ102を介してコモン端子c↓2に接
続されている。電流センサ102には、直流検出回路1
03とCNG検出回路104とが接続されている。
【0021】切換スイッチ101の接点a↓1は、LC
フィルタ105を介して整流回路106の入力の一端接
続され、接点a↓2は、その他端に直接接続されてい
る。LCフィルタ105は、コイルとコンデンサ1組の
共振回路であり、共振周波数は16kHzに設定されて
いる。整流回路106は、4つのダイオードがブリッジ
接続されたものである。
【0022】整流回路106の出力の+側は、フォトカ
プラ107のトランジスタのコレクタと、スイッチ10
8の一接点とに接続され、その−側は、フォトカプラ1
07のトランジスタのエミッタと、直流抵抗回路109
の一端と、トランス110の一方の巻線の一端とにそれ
ぞれ接続されている。スイッチ108の他端は、直流抵
抗回路109の他端に接続されると共に、コンデンサC
1を介して上記巻線の他端に接続されている。
【0023】トランス110の他方の巻線の一端はアー
スされ、その他端には終端回路111に接続されてい
る。なお、受信信号は、上記巻線の他端からモデム3に
入力され、モデム3の送信信号は終端回路111に入力
されるようになっている。
【0024】切換スイッチ101の接点b↓1,b↓2
は、リンギング検出回路112と、電話機2にそれぞれ
接続されている。
【0025】フォトカプラ107内のフォトダイオード
のアノードには、一定電圧+Vが印加され、そのカソー
ドは、システム制御部8に接続されている。また、直流
検出回路103、CNG検出回路104およびリンギン
グ検出回路112の検知信号が、それぞれシステム制御
部8に入力され、システム制御部8から切換スイッチ1
01、スイッチ108およびリンギング検出回路112
に制御信号が入力されている。
【0026】図3は、リンギング検出回路112の回路
構成を示している。図において、切換スイッチ101の
接点b↓1のラインは、スイッチ1121とコンデンサ
C2と抵抗R1とを介して、抵抗R2の一端と整流回路
1122の入力の一端とに接続されている。また、切換
スイッチ101の接点b↓2のラインは、直接抵抗R2
と整流回路1122のそれぞれの他端に接続されてい
る。
【0027】整流回路1122の出力の+側は、抵抗R
2〜R4のそれぞれの一端、およびチェナーダイオード
D1のカソードにそれぞれ接続されている。抵抗R3の
他端はフォトカプラ1123のトランジスタのコレクタ
に接続されている。抵抗R4の他端はフォトカプラ11
24のトランジスタのコレクタに接続されている。チェ
ナーダイオードD1のアノードはフォトカプラ1125
のフォトダイオードのアノードに接続されている。そし
て、整流回路1122の出力の−側は、フォトカプラ1
123,1124のトランジスタのそれぞれのエミッ
タ、フォトカプラ1125のフォトダイオードのカソー
ドとにそれぞれ接続されている。
【0028】フォトカプラ1125のトランジスタのコ
レクタには、一定電圧+Vが印加され、そのエミッタは
アースされている。そのコレクタの信号電圧がシステム
制御部8に入力されている。また、フォトカプラ112
3,1124のフォトダイオードのアノードには、一定
電圧+Vが印加され、それらのカソードは、システム制
御部8に接続されている。また、システム制御部8から
スイッチ1121に制御信号が入力されている。
【0029】図4は、終端回路111の回路構成を示し
ている。図において、トランス110の巻線のラインに
は、抵抗R5,R6およびコンデンサC3の一端がそれ
ぞれ接続されている。そして、抵抗R5の他端はスイッ
チ1111を介してモデム3の出力に接続されている。
同様に、抵抗R6の他端はスイッチ1112、コンデン
サC3の他端はスイッチ1113を介して上記モデム3
の出力にそれぞれ接続されている。スイッチ1111〜
1113には、システム制御部8から制御信号が入力さ
れている。
【0030】直流抵抗回路109は、回路構成を図示し
ていないが、抵抗、コンデンサ、ダイオードおよびトラ
ンジスタを用いて構成している。この直流抵抗回路10
9は、網制御回路1の回線接続時つまりオフフック状態
において、回線に規定の直流ループ電流を流す回路であ
る。
【0031】以上の構成で、本実施例のファクシミリ装
置の網制御回路1は、複数の国の電気的規格に準拠する
機能を有している。
【0032】いま、例えば、3つの国の電気的規格に準
拠する機能を有しているものとすると、メモリ7のRO
Mには、図5に示すように、予めその3国、A国〜C国
に対する国番号と制御データとが格納されている。この
制御データは、網制御回路1の電気的仕様を変更するた
めのものである。
【0033】本実施例のファクシミリ装置は、例えば、
工場で製造し各国に向けて出荷する際に国番号を設定す
る。この場合、図6に示すように、オペレータは、装置
の仕向先を示す国番号を所定の操作で設定する(処理T
101)。ファクシミリ装置は、入力された国番号をメ
モリ7内の不揮発性RAMで記憶する(処理T10
2)。
【0034】次に、このファクシミリ装置が仕向先の国
に設置されて、装置電源がオンされたとする。この場
合、図7に示すように、ファクシミリ装置は、メモリ7
内の不揮発性RAMの国番号を読み出し(処理T20
1)、さらにROMから、その国番号に該当する制御デ
ータを読み出す(処理T202)。
【0035】そして、読み出した制御データに基ずい
て、終端回路111とリンギング検出回路112の電気
的仕様を制御する。すなわち、リンギング検出回路11
2では、フォトカプラ1123,1124を制御データ
に従って一定のオンオフ状態に制御する。これは、リン
ギング信号の検知条件を設定する制御である。また、終
端回路111では、スイッチ1111〜1113を制御
データに従って一定のオンオフ状態に制御する。これ
は、電話回線とのインピーダンス整合をとる制御である
(処理T203)。
【0036】次に、このファクシミリ装置で発信処理を
実行する場合、図8に示すように、オペレータは、宛先
を設定して発信動作を起動する(処理T301)。ファ
クシミリ装置は起動すると、切換スイッチ101を接点
a側に切換接続する(処理T302)。そして、スイッ
チ108を閉じる(処理T303)。
【0037】この場合、切換スイッチ101、LCフィ
ルタ105、整流回路106、スイッチ108、直流抵
抗回路109および電流センサ102による直流回路が
形成されて、直流ループ電流が流れる。
【0038】各国の規格では、この場合の電圧・電流特
性が規定されている。ここで、いま、図9(a)が、本
実施例で準拠するA国の規格Sa、同図(b)がB国の
規格Sb、同図(c)がC国の規格Scをそれぞれ示し
ているものとする。なお、これらの図において、横軸は
直流ループ電流、縦軸は回線2線間の直流電圧、ハッチ
ング領域は規格範囲をそれぞれ示している。
【0039】本実施例では、直流抵抗回路109は、図
10に示すように、上記3国の各規格Sa〜Scを共に
満足する一定の電圧・電流特性Fを示すように設計され
ている。これにより、ファクシミリ装置が上記3国のど
の国に設置された場合でも、その国の電圧・電流特性の
規格に準拠するようになる。
【0040】ファクシミリ装置は、この後、スイッチ1
08を一旦開いて、相手先番号に従ってフォトカプラ1
07をオンオフ制御する。これにより、回線にダイヤル
パルスが送出されて、相手先に発信する(処理T30
4)。なお、スイッチ108は、ダイヤルパルスの送出
が完了すると再度閉じる。
【0041】そして、相手先が応答すると、所定のファ
クシミリの通信動作を実行する。
【0042】この場合、受信信号は、上記直流ループと
同一回路で直流抵抗回路109の両端に入力し、さらに
コンデンサC1とトランス110とを介してモデム3に
入力する。
【0043】また、モデム3の送信信号は、終端回路1
11に入力される。終端回路111のスイッチ1111
〜1113は、制御データにより一定の状態にオンオフ
制御されている。本実施例では、この制御により、抵抗
R5とR6の一方または両方が、この回路に挿入され
る。また、コンデンサC3が必要に応じてこの回路に挿
入される。従って、入力された送信信号は、抵抗R5,
R6およびコンデンサC3を介してトランス110に入
力され、上記回路と反対の経路で回線に送出される。こ
のようにして、ファクシミリ通信が実行される。
【0044】ところで、終端回路111は、電話回線と
モデム3との間のインピーダンス整合をとる作用をす
る。規格では、このインピーダンス整合は、例えば、イ
ンピーダンス600Ωの回線に対して、反射減衰量が1
4dB以上というように規定されている。本実施例で
は、上記のように、抵抗R5,R6およびコンデンサC
3を必要に応じて回路に挿入してインピーダンスを調節
し、各国の反射減衰量の規格を満足するようにしてい
る。
【0045】一方、このような通信中、電話回線網の交
換局間でやりとりしている課金信号を受信する場合があ
る。この課金信号は、16kHzの信号である。LCフ
ィルタ105は、その16kHzに同調したLC共振回
路である。これにより、課金信号が除去されて、モデム
3が受信しないようになっている。
【0046】次に、このファクシミリ装置の着信動作を
説明する。
【0047】ファクシミリ装置の待機時には、切換スイ
ッチ101はb側に切換接続され、リンギング検出回路
112のスイッチ1121は閉じている。
【0048】いま、着信したとすると、電話回線から受
信したリンギング信号がリンギング検出回路112に入
力される。リンギング信号は交流であるので、この場
合、スイッチ1121、コンデンサC2および抵抗R1
を通り、抵抗R2と整流回路1122とに分流する。整
流回路1122に流入した電流は、ここで整流される。
【0049】フォトカプラ1123,1124は、前述
したように、制御データにより一定のオンオフ状態に制
御されている。フォトカプラ1123がオンのとき、整
流回路1122の出力に抵抗R3が接続される。同様
に、フォトカプラ1124がオンのとき、抵抗R4が接
続される。整流回路1122の出力電流は、抵抗R3,
R4が接続されている場合にはそれらの抵抗と、チェナ
ーダイオードD1とフォトカプラ1125のダイオード
とに流れる。
【0050】チェナーダイオードD1は、両端電圧が一
定電圧以上になったときに電流が流れる。また、フォト
カプラ1125のフォトダイオードも、その両端電圧が
一定電圧以上になったとき点灯する。
【0051】従って、このリンギング検出回路112へ
の入力電圧が、ある一定電圧値以上になると、フォトカ
プラ1125のがフォトダイオードが点灯することにな
る。この場合、その一定電圧は、抵抗R3やR4が接続
されていると、より高くなる。
【0052】ところで、リンギング信号の検知条件の規
格は、例えば、40〜60Hzにおいて18V以上の場
合「検出」、10V以下の場合「非検出」というよう
に、信号周波数と電圧値とで規定されている。
【0053】本実施例では、前記制御データによって抵
抗R3,R4の接続状態を切り換えて、リンギング信号
の検知条件を各国の規格に準拠させるようにしている。
【0054】これにより、規定のリンギング信号を受信
すると、フォトカプラ1125がオンして、システム制
御部8が着信を検知するようになる。
【0055】ファクシミリ装置は、待機時には、図11
に示すように、常時着信を監視している(処理T401
のNのループ)。そして、着信を検知すると(処理T4
01のY)、切換スイッチ101をa側に切換接続する
(処理T402)。
【0056】そして、CNG信号の受信を監視する(処
理T403)。CNG信号は、発信側ファクシミリ装置
が最初に送出する1100Hzのトーン信号であり、電
流センサ102とCNG検出回路104とで検出する。
このCNG信号を検出すると(処理T403のY)、前
記発信の際と同様に、所定のファクシミリの通信動作を
実行する。
【0057】一方、相手先が、電話機から発信している
人である場合には、CNG信号は受信されない。この場
合には(処理T403のN)、例えば「ただ今、ファク
シミリ装置に接続されています。」というような音声メ
ッセージを送出して(処理T404)、動作を終了す
る。この音声メッセージは、音声応答部5から出力され
て、図示していないが、リンギング検出回路112に入
力される。これにより、前記モデム3の送信信号と同様
に送信される。
【0058】次に、オペレータは、電話機2で発信する
場合、電話機2をオフフックする。
【0059】本実施例のファクシミリ装置は、待機中、
図12に示すように、電話機2のオフフックを監視して
いる(処理T501)。すなわち、切換スイッチ101
は、待機時にはb側に切り換わっているので、電話機2
のオフフックにより回線に直流ループ電流が流れる。電
流センサ102と直流検出回路103は、その直流ルー
プ電流を検出する。この直流ループ電流により電話機2
のフック状態を判定する。
【0060】本実施例では、電話機2がオフフックされ
たとき(処理T501のY)、リンギング検出回路11
2のスイッチ1121を開き(処理502)、電話機2
がオンフックされたとき(処理T501のNより、処理
T503のY)、スイッチ1121を閉じるようにして
いる(処理T504)。
【0061】オペレータは、電話機2をオフフックした
後ダイヤル操作する。これにより、電話機2からダイヤ
ルパルスが出力され、回線に送出される。そして、相手
先が応答すると、通話可能になる。
【0062】以上のように、本実施例では、網制御回路
1内に、受信信号に対する反射減衰量やリンギング信号
の検出条件という電気的仕様を変更する手段を備え、オ
ペレータが国番号を入力すると、該当する国に規格に準
拠した電気的仕様に自動設定するようにしている。ま
た、直流抵抗回路109は、複数の国の各規格を同時に
満足する一定の電圧・電流特性に設定している。
【0063】これにより、従来のように使用する国に応
じて異なる部品を取り付けるというような面倒な作業が
不要であり、電気的仕様を手間をかけずに簡単に各国の
規格に合わせることができる。
【0064】また、16kHzの受信信号は、コイルと
コンデンサー1組の共振回路であるLCフィルタ105
により阻止するようにしたので、回路構成が簡単にな
る。
【0065】また、直流ループ電流は、直流抵抗回路1
09で必要なだけ流して、トランス110には流さない
ようにしたので、トランス110を小形に構成すること
ができる。
【0066】また、電話機2をオフフックした場合、ス
イッチ1121を開くようにしている。電話機2から出
力されるダイヤルパルスがコンデンサC2に流入する
と、パルス波形が鈍り、交換局がダイヤル信号の読み取
りエラーを起こす虞れがある。本実施例では、オペレー
タがダイヤル操作する際には、スイッチ1121を開く
ので、ダイヤルパルスがコンデンサC2に流入すること
がなく、上記ダイヤル信号の読み取りエラーが防止され
る。
【0067】なお、以上の実施例では、国番号を入力す
ることにより、リンギング信号の検出条件と終端回路の
仕様を自動設定するようにしたが、他の電気的仕様を同
様に自動設定することも考えられる。
【0068】また、ファクシミリ装置を例にとって説明
したが、本発明は、網制御回路を有する各種通信装置に
おいて同様に適用できることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、使用す
る国を指定するだけの簡単な作業で、電話回線から受信
する受信信号に対する反射減衰量を各国の規格に合わせ
ることができる。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るファクシミリ装置のブ
ロック構成図である。
【図2】網制御回路の回路構成図である。
【図3】リンギング信号検出回路の回路構成図である。
【図4】終端回路の回路構成図である。
【図5】ROMに格納しておく情報の説明図である。
【図6】装置出荷時の設定処理のフローチャートであ
る。
【図7】装置電源オン時の動作フローチャートである。
【図8】発信処理のフローチャートである。
【図9】回線ループ電流に関する各国の規格例を示すグ
ラフ図である。
【図10】直流抵抗回路の電圧電流特性を示すグラフ図
である。
【図11】着信動作のフローチャートである。
【図12】電話機使用時のファクシミリ装置の制御動作
のフローチャートである。
【図13】電気的仕様を設定する従来の設定方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 網制御回路 2 電話機 3 モデム 4 ファクシミリ画像処理部 5 音声応答部 6 操作表示部 7 メモリ 8 システム制御部 101 切換スイッチ 102 電流センサ 103 直流検出回路 104 CNG検出回路 105 LCフィルタ 106,1122 整流回路 107,1123〜1125 フォトカプラ 108,1111〜1113,1121 スイッチ 109 直流抵抗回路 110 トランス 111 終端回路 112 リンギング検出回路 C1〜C3 コンデンサ D1 チェナーダイオード R1〜R6 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 H04N 1/00 H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデムから出力される送信信号を入力し
    トランスを介して電話回線に出力する終端回路を備えた
    網制御装置において、 前記終端回路を抵抗またはコンデンサにスイッチを直列
    に接続した直列回路を複数並列に接続して構成すると共
    に、 国に応じて前記スイッチのそれぞれを選択的にオンオフ
    する制御データを予め記憶する記憶手段と、 国を指定することにより前記制御データに基づいて前記
    スイッチをそれぞれ選択的にオンオフ状態に設定する制
    御手段とを設けたことを特徴とする網制御装置。
JP18314893A 1993-06-30 1993-06-30 網制御装置 Expired - Fee Related JP3321255B2 (ja)

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