JP3319477B2 - 位相検出装置及び回転ドラム装置 - Google Patents

位相検出装置及び回転ドラム装置

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JP3319477B2
JP3319477B2 JP25923893A JP25923893A JP3319477B2 JP 3319477 B2 JP3319477 B2 JP 3319477B2 JP 25923893 A JP25923893 A JP 25923893A JP 25923893 A JP25923893 A JP 25923893A JP 3319477 B2 JP3319477 B2 JP 3319477B2
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気テープを巻
回して、音声信号や映像信号等の情報信号を記録または
再生するVTR装置等における回転ドラムの位相を検出
する場合に好適な位相検出装置及びこのような位相検出
装置を備えた回転ドラム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR,DAT等における回転ヘ
ッド装置は、例えば図11に示すように、構成されてい
る。図11において、回転ヘッド装置1は、固定ドラム
2と、この固定ドラム2内に組み込まれた軸受3と、こ
の軸受3によりこの固定ドラムの中心線の周りに回転可
能に支持された回転軸4と、この回転軸4に一体に取り
付けられた回転ドラム5と、内部に組み込まれたモータ
6とを有している。尚、回転ドラム5の外周縁部には、
磁気ヘッド5aが取り付けられている。
【0003】ここで、モータ6は、回転軸4に取り付け
られた回転ヨーク7及びロータ8と、固定ドラム2に取
り付けられたステータ基板9とから構成されている。さ
らに、このロータ8の上面には、ロータマグネット8a
が取り付けられている。
【0004】上記ステータ基板9は、図12に示すよう
に、円周方向に沿って等間隔に配設された複数個、図示
の場合6個のコイル9a,9b,9c,9d,9e,9
fを有している。これに対して、ロータマグネット8a
は、円周方向に沿ってN極及びS極が交互に並ぶように
着磁されている。
【0005】このよう構成された回転ヘッド装置1に
よれば、再生の際には、ステータ基板9上の各コイル9
a乃至9fに対してそれぞれ通電することにより、この
コイル9a乃至9fに発生する磁界が、ロータマグネッ
ト8aの各N極及びS極に対して作用する。
【0006】これにより、ロータ8が、回転軸4,回転
ドラム5及び回転ヨーク7と共に回転され、この回転ド
ラム5に備えられた磁気ヘッド5aにより磁気テープか
検出された信号が、ヘッドアンプを介して、外部に出
力される。また、記録の際には、再生の際と同様にして
回転ドラム5が回転し、図示しない制御回路等からの電
気信号が、図示しない機構を介して、上記磁気ヘッド5
aに出力され、磁気テープへの書き込みが行なわれ得る
ことになる。
【0007】この場合、ロータマグネット8aは、図1
3に示すように、N極とS極の境界の一つが、内周方向
に向かって突出するように形成された凸部8bを備えて
いる。これに対して、ステータ基板9は、各コイル9a
乃至9fの内側にて、図13に図式的に示すように、位
相検出コイル9gを備えている。
【0008】これにより、ロータ8が回転したとき、ロ
ータマグネット8aの凸部8bが、上記位相検出コイル
9gに対向する位置を通過することになる。かくして、
ロータ8が一回転する毎に、位相検出コイル9gには、
起電力が発生するので、この起電力を検出することによ
って、ロータ8の回転及びその位相が検出されることに
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
回転ヘッド装置1においては、ロータマグネット8aに
凸部8bが備えられているので、ロータ8の回転バラン
スが悪くなってしまう。従って、ヘッド5aの一様な回
転運動が得られるように、回転軸4,回転ドラム5,回
転ヨーク7及びロータ8の回転部品の回転ムラをできる
限り抑制するために、ロータ8の回転バランスを調整す
る作業が不可欠である。
【0010】従来、このバランス調整作業は、バランス
が崩れている位置にて、回転ドラム5自体を削ったり、
当この位置の半径方向反対側の対向位置に、ハンダ盛り
等によって、バランスウェイトを付加することが行なわ
れている。
【0011】しかしながら、回転磁気ヘッド装置1の回
転ドラム5のような精密の部品の場合には、削ったり、
ハンダ盛りをする位置及びバランス調整量が制限される
ことになる。このため、作業性が非常に悪いと共に、コ
ストが高くなってしまうという問題があった。さらに、
場合によっては、完全にバランスをとることができない
ことがあった。
【0012】また回転ヘッド装置1の全体を小型化する
場合には、このロータマグネット8aの凸部8bを小さ
くする必要がある。従って、位相信号のレベルが小さく
なってしまい、この位相信号のS/N比が悪化したり、
回転ドラム5の位相が正確に検出され得なくなってしま
うという問題があった。これに対して、凸部8bを大き
くした場合には、小型化されたロータ8に対する凸部8
bの影響が増大して、回転バランスが大きく崩れてしま
うという問題があった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、回転バランスが崩れることなく、位相信号が確実
に検出されるようにした、位相検出装置及ひ回転ドラム
装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、円周方向に沿ってN極及びS極が交互に並ぶよう
に着磁され、かつ少なくとも一つの磁極と、この一の磁
極に隣接する隣接磁極との境界が、他の磁極どうしの境
界と比べて、少なくとも境界の一部が、周方向にずれる
形状となるように変形着磁されたロータマグネットと、
このロータマグネットに対向して固定配置されたステー
タ基板と、このステータ基板上にて半径方向の内側及び
外側にずらして巻装されかつ上記ロータマグネットの回
転によりこのロータマグネットの同極の着磁部に対向し
て位相信号を発生する互いに逆巻の二つの位相検出コイ
ルとを備える位相検出装置により達成される。
【0015】また、前記二つの位相検出コイルがこのス
テータ基板上にて円周方向及び半径方向の内側及び外側
にずらして巻装されるように構成できる。
【0016】また、前記ステータ基板上には、円周方向
及び半径方向の内側及び外側にずらして巻装されかつ上
記ロータマグネットの回転により、このロータマグネッ
トの異極の着磁部に対向して、位相信号を発生する互い
に同じ巻方向の二つの位相検出コイルとを備えるように
構成できる。
【0017】また、上記目的は、固定ドラムと、この固
定ドラムに対して回転可能に支持された回転ドラムとを
含んでいる、回転ドラム装置において、上記回転ドラム
が、その回転中心に対して円周方向に沿ってN極及びS
極が交互に並ぶように着磁されかつ少なくとも一つの磁
極が変形着磁されたロータマグネットを備えていて、上
記固定ドラムが、半径方向の内側及び外側にずらして巻
装されかつ上記ロータマグネットの回転によりこのロー
タマグネットの同極の着磁部に対向して位相信号を発生
する互いに逆巻の二つの位相検出コイルを備えている回
転ドラム装置により、達成される。
【0018】また、前記二つの位相検出コイルが前記ス
テータ基板上にて円周方向及び半径方向の内側及び外側
にずらして巻装されるように構成できる。
【0019】また、前記固定ドラムが、円周方向及び半
径方向の内側及び外側にずらして巻装され前記ロータマ
グネットの回転により、このロータマグネットの異極の
着磁部に対向して、位相信号を発生する互いに同じ巻方
向の二つの位相検出コイルを備えるように構成すること
ができる。
【0020】
【作用】上記構成によれば、ロータマグネットが、環状
に形成されていて、半径方向に対する突出部を有してい
ない。従って、回転バランスが良好であり、回転バラン
スの調整作業が著しく容易になる。
【0021】また、ロータマグネットの各磁極が、位相
検出コイルに対向して通過する際には、各位相検出コイ
ルには、互いに逆の起電力が発生する。そして、この起
電力が互いに打ち消し合うことになる。ここで、ロータ
マグネットの変形着磁された磁極が、位相検出コイルに
対向して通過する場合には、変形部分の領域では、各位
相検出コイルに発生する起電力は、互いに打ち消し合う
ことができず、起電力が外部に出力されることになる。
この出力された起電力を検出することにより、ロータマ
グネットまたは回転ドラムの回転及び位相が検出される
ことになる。
【0022】ロータマグネットに突出部を設ける必要が
ない為、モータ駆動に必要なロータの大きさでよい。従
ってモータを小型化できるので、装置全体の小型化に寄
与できる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
10を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0024】図1は、本発明による位相検出装置を組み
込んだ回転ドラム装置としての回転ヘッド装置の第一の
実施例を示している。図1において、回転ヘッド装置1
0は、固定ドラム11と、この固定ドラム11内に組み
込まれた軸受12と、この軸受12によりこの固定ドラ
ム11の中心線の周りに回転可能に支持された回転軸1
3と、この回転軸13に取り付けられた回転ドラム14
と、内部に組み込まれたモータ15及びロータリトラン
ス16とを有している。
【0025】ここで、モータ15は、回転軸14に取り
付けられた回転ヨーク17及びロータ18と、固定ドラ
ム11に取り付けられたステータ基板19とから構成さ
れている。さらに、このロータ18の下面には、ロータ
マグネット20が取り付けられている。
【0026】以上の構成は、図11に示した従来の回転
ヘッド装置1と同様の構成であるが、本発明による回転
ヘッド装置10においては、上記ロータマグネット20
は、図2に示すように、構成されている。図2におい
て、ロータマグネット20は、リング状に形成され、円
周方向に沿って複数個(図示の場合、各4個)のN極及
びS極が交互に並ぶように着磁されていると共に、一つ
のN極及び隣接するS極の間の境界21に関して、外周
側の一部21aが、クランク状にN極側にずれて形成さ
れている。
【0027】これに対して、ステータ基板19(図11
参照)には、図2に示す二つの位相検出コイル22,2
3が、それぞれロータマグネット20の同じ角度位置
(同極の着磁箇所)に対応して半径方向内周縁及び外周
縁付近にずらして配設されている。この場合、位相検出
コイル22,23は、互いに逆巻になるように直列に接
続されており、同一の磁束変化に対して大きさがほぼ同
じでかつ方向が逆向きの起電力が発生した場合に、互い
に打ち消し合うように構成されている。
【0028】本実施例による回転ヘッド装置10は、以
上のように構成されており、記録の際には、モータ15
のステータ基板19上に形成されたコイルに対して通電
することにより、このコイルに発生する磁界が、ロータ
マグネット20の各N極及びS極に対して作用する。
【0029】これにより、ロータ18が、回転軸13,
回転ドラム14及び回転ヨーク17と共に回転され、制
御回路等の外部からの電気信号が、固定ドラム11か
ら、ロータリトランス16を介して、回転ドラム14に
伝送され、この回転ドラム14に設けられた磁気ヘッド
14aに出力される。これにより、この磁気ヘッド14
aは、磁気テープへの書き込みを行なうことになる。ま
た、再生の際には、この磁気ヘッド14aにより検出さ
れた信号が、回転ドラム14からロータリトランス16
を介して、固定ドラム11に伝送され、外部の制御回路
等に出力される。
【0030】ここで、ロータマグネット20は、図2に
示すように、その磁極の境界21の一部21aがずれて
いることにより、この境界21が、位相検出コイル2
2,23に対向する位置を通過する場合には、各位相検
出コイル22,23に鎖交する磁束の変化が位相差を有
することになる。これにより、各位相検出コイル22,
23に発生する起電力も位相差を有するので、互いに打
ち消し合うことができず、コイル端子24から、信号が
出力されることになる。
【0031】尚、他の磁極の境界が、位相検出コイル2
2,23に対向する位置を通過する場合には、位相差が
電気角でほぼ180度であることから、位相検出コイル
22,23に発生する起電力はほぼ大きさが同じで互い
に打ち消し合うので、コイル端子24から信号は出力さ
れない。
【0032】かくして、ロータマグネット20が一回転
する毎に、コイル端子24から信号が出力されることに
なる。
【0033】図3は、図2のロータマグネットの変形例
を示している。即ち図3において、ロータマグネット2
5は、一つの磁極の境界26にて、外周側26aが、N
極側に、また内周側26bが、S極側にそれぞれずれ
て、クランク状に形成されている。
【0034】このような形状のロータマグネット25の
場合も、図2のロータマグネット20と同様に、位相検
出が行なわれ得る。さらに、この場合は、ロータマグネ
ット25は、N極及びS極の全体の磁束量がほぼ同じで
あることから、外部への漏洩磁束が小さくされる。従っ
て、このような漏洩磁束によるロータリトランス等への
影響が低減されることになる。
【0035】図4は、ロータマグネット及び位相検出コ
イルの他の配置例を示している。図4においては、図2
と同様の構成のロータマグネット20に対して、位相検
出コイル27,28は、ロータマグネット20の異なる
角度位置、即ち電気角で360度(n1×360度とし
てもよい、ここで、n1は正の整数)だけ離れた角度位
置にて、それぞれ内周縁付近及び外周縁付近に配設され
ている。
【0036】この場合、位相検出コイル27,28は、
互いに逆巻になるように直列に接続されており、同一の
磁束変化に対して大きさがほぼ同じでかつ方向が逆向き
の起電力が発生した場合に、互いに打ち消し合うように
構成されている。
【0037】このような構成においては、ロータマグネ
ット20の回転時には、磁極の境界21の外周部21a
が、位相検出コイル28に対向する位置を通過する際
に、この位相検出コイル27,28には異なる大きさの
起電力が発生し、コイル端子29からは位相信号が出力
される。
【0038】図5は、図4におけるロータマグネット2
0の変形例を示している。即ち、図5において、ロータ
マグネット30は、一つの磁極の境界31にて、外周側
31aが、N極側に、また他の境界32にて、内周側3
2aが、S極側にそれぞれずれて、クランク状に形成さ
れている。
【0039】このような形状のロータマグネット30の
場合には、ロータマグネット30の回転時に、磁極の境
界31の外周部31aが、位相検出コイル28に対向す
る位置を通過する際、及び磁極の境界32の内周部32
aが、位相検出コイル27に対向する位置を通過する際
に、この位相検出コイル27,28には異なる大きさの
起電力が発生し、コイル端子29からは位相信号が出力
される。さらに、この場合は、ロータマグネット30
は、N極及びS極の全体の磁束量がほぼ同じであること
から、外部への漏洩磁束が小さくされる。従って、ロー
タリトランス等への影響が低減されることになる。
【0040】図6は、ロータマグネット及び位相検出コ
イルのさらに他の配置例を示している。図6において
は、図2と同様の構成のロータマグネット20に対し
て、位相検出コイル33,34は、ロータマグネット2
0の異なる角度位置、即ち電気角で180度((2n2
−1)×180度としてもよい。ここでn2は正の整
数)だけ離れた角度位置にて、それぞれ、内周縁付近及
び外周縁付近に配設されている。
【0041】この場合、位相検出コイル33,34は、
互いに同じ巻方向になるように直列に接続されており、
同一の磁束変化に対して大きさがほぼ同じでかつ方向が
同じ起電力が発生するようにし、大きさが同一かつ逆向
きの磁束変化した場合に、互いに打ち消し合うように構
成されている。
【0042】このような構成においては、ロータマグネ
ット20の回転時には、磁極の境界21の外周部21a
が、位相検出コイル34に対向する位置を通過する際
に、この位相検出コイル33,34には異なる大きさの
起電力が発生し、コイル端子35からは位相信号が出力
される。
【0043】図7は、図6におけるロータマグネット2
0の変形例を示している。即ち、図7において、ロータ
マグネット36は、一つの磁極の境界37にて、外周側
37aが、N極側に、また他の境界38にて、内周側3
8aが、反対のN極側にそれぞれずれて、クランク状に
形成されている。
【0044】このような形状のロータマグネット36の
場合には、ロータマグネット36の回転時に、磁極の境
界37の外周部37aが、位相検出コイル34に対向す
る位置を通過する際、及び磁極の境界38の内周部38
aが、位相検出コイル33に対向する位置を通過する際
に、この位相検出コイル33,34には異なる大きさの
起電力が発生し、コイル端子35からは位相信号が出力
される。
【0045】上記実施例においては、各ロータマグネッ
ト20,25,30,36は、いずれも、一つまたは二
つの磁極の境界21,26,31,32,37,38の
一部が円周方向にずれてクランク状に形成されている。
【0046】しかし、この磁極の境界の形状について
は、これに限らず、例えば図8に示すように、ロータマ
グネット39は、リング状に形成され、円周方向に沿っ
て複数個(図示の場合、各4個)のN極及びS極が交互
に並ぶように着磁されていると共に、一つのN極及び隣
接するS極の間の境界40に関して、外周側の一部40
aが、斜めにN極側にずれて形成されていてもよいこと
は明らかである。
【0047】尚、この場合、二つの位相検出コイルが、
ステータ基板上でロータマグネット39の内周縁及び外
周縁付近にて、図9の符号41,42で示すように、互
いに接近して配設されることにより、小型に構成される
ことになる。また、位相検出コイル41,42があまり
互いに接近して配設されていると、相互に磁界が影響し
てしまう。したがって、取付スペースに余裕がある場合
には、図10に示すように、位相検出コイル41,42
が比較的離反して配設されることにより、S/N比が向
上されることになる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ロ
ータマグネットが、環状に形成されているので、回転バ
ランスが良好であり、ロータマグネットの異形形状の
めの回転バランスの調整作業が不要となる。従って、回
転ドラム全体の回転バランス調整作業が著しく容易にな
る。また、ロータマグネットが変形着磁されることによ
り、この変形部分が位相検出コイルに対向して通過する
際に、各位相検出コイルから位相信号が取り出されるの
で、ロータマグネットが容易に構成されることになる。
また、ロータマグネットに突出部を設ける必要がない
為、モータ駆動に必要なロータの大きさでよい。従っ
て、モータを小型化でき、装置全体の小型化に寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位相検出装置を備えた回転ヘッド
装置の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】図1の回転ヘッド装置におけるロータマグネッ
ト及び位相検出コイルの第一の配置例を示す平面図であ
る。
【図3】図2のロータマグネットの変形例を示す平面図
である。
【図4】図1の回転ヘッド装置におけるロータマグネッ
ト及び位相検出コイルの第二の配置例を示す平面図であ
る。
【図5】図4のロータマグネットの変形例を示す平面図
である。
【図6】図1の回転ヘッド装置におけるロータマグネッ
ト及び位相検出コイルの第三の配置例を示す平面図であ
る。
【図7】図6のロータマグネットの変形例を示す平面図
である。
【図8】図2のロータマグネットの変形例を示す平面図
である。
【図9】図8のロータマグネットに対する位相検出コイ
ルの配置例を示す部分拡大図である。
【図10】図8のロータマグネットに対する位相検出コ
イルの他の配置例を示す部分拡大図である。
【図11】従来の位相検出装置を備えた回転ヘッド装置
の一例を示す概略断面図である。
【図12】図11の回転ヘッド装置におけるステータ基
板及びロータマグネットの分解斜視図である。
【図13】図11の回転ヘッド装置におけるロータマグ
ネットの平面図である。
【符号の説明】
10 回転ヘッド装置 11 固定ドラム 12 軸受 13 回転軸 14 回転ドラム 15 モータ 16 ロータリトランス 17 回転ヨーク 18 ロータ 19 ステータ基板 20 ロータマグネット 21 磁極の境界 22 位相検出コイル 23 位相検出コイル 24 コイル端子 25 ロータマグネット 26 磁極の境界 27 位相検出コイル 28 位相検出コイル 29 コイル端子 30 ロータマグネット 31 磁極の境界 32 磁極の境界 33 位相検出コイル 34 位相検出コイル 35 コイル端子 36 ロータマグネット 37 磁極の境界 38 磁極の境界 39 ロータマグネット 40 磁極の境界 41 位相検出コイル 42 位相検出コイル

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に沿ってN極及びS極が交互に
    並ぶように着磁され、かつ少なくとも一つの磁極と、こ
    の一の磁極に隣接する隣接磁極との境界が、他の磁極ど
    うしの境界と比べて、少なくとも境界の一部が、周方向
    にずれる形状となるように変形着磁されたロータマグネ
    ットと、 このロータマグネットに対向して固定配置されたステー
    タ基板と、 このステータ基板上にて半径方向の内側及び外側にずら
    して巻装されかつ上記ロータマグネットの回転によりこ
    のロータマグネットの同極の着磁部に対向して位相信号
    を発生する互いに逆巻の二つの位相検出コイルとを備え
    ることを特徴とする位相検出装置。
  2. 【請求項2】 前記二つの位相検出コイルがこのステー
    タ基板上にて円周方向及び半径方向の内側及び外側にず
    らして巻装されていることを特徴とする請求項1に記載
    の位相検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ステータ基板上には、円周方向及び
    半径方向の内側及び外側にずらして巻装されかつ上記ロ
    ータマグネットの回転により、このロータマグネットの
    異極の着磁部に対向して、位相信号を発生する互いに同
    じ巻方向の二つの位相検出コイルとを備えることを特徴
    とする請求項1に記載の位相検出装置。
  4. 【請求項4】 固定ドラムと、この固定ドラムに対して
    回転可能に支持された回転ドラムとを含んでいる、回転
    ドラム装置において、 上記回転ドラムが、その回転中心に対して円周方向に沿
    ってN極及びS極が交互に並ぶように着磁されかつ少な
    くとも一つの磁極が変形着磁されたロータマグネットを
    備えていて、 上記固定ドラムが、半径方向の内側及び外側にずらして
    巻装されかつ上記ロータマグネットの回転によりこのロ
    ータマグネットの同極の着磁部に対向して位相信号を発
    生する互いに逆巻の二つの位相検出コイルを備えている
    ことを特徴とする回転ドラム装置。
  5. 【請求項5】 前記二つの位相検出コイルが前記ステー
    タ基板上にて円周方向及び半径方向の内側及び外側にず
    らして巻装されていることを特徴とする請求項4に記載
    の回転ドラム装置。
  6. 【請求項6】 前記固定ドラムが、円周方向及び半径方
    向の内側及び外側にずらして巻装され前記ロータマグネ
    ットの回転により、このロータマグネットの異極の着磁
    部に対向して、位相信号を発生する互いに同じ巻方向の
    二つの位相検出コイルを備えていることを特徴とする請
    求項4に記載の回転ドラム装置。
JP25923893A 1993-09-22 1993-09-22 位相検出装置及び回転ドラム装置 Expired - Fee Related JP3319477B2 (ja)

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