JP3318450B2

JP3318450B2 - 火災報知設備

Info

Publication number: JP3318450B2
Application number: JP30212194A
Authority: JP
Inventors: 賢司武吉; 千恵佐々木
Original assignee: Nohmi Bosai Ltd
Current assignee: Nohmi Bosai Ltd
Priority date: 1994-12-06
Filing date: 1994-12-06
Publication date: 2002-08-26
Anticipated expiration: 2017-08-26
Also published as: JPH08161664A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、火災報知設備に関
し、特に、例えば、施工中の建物等埃の多い環境に設置
された場合でも確実に作動できる火災報知設備に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、火災受信機や中継器等の受信部
と、この受信部に信号線を介して接続された火災感知器
等の各種の端末機器とを備えた火災報知設備では、火災
発報の前にそれを予告する火災注意報を発報するための
プレアラーム判別値が受信部に設定されている。このプ
レアラーム判別値は、通常の火災判別値より低いレベル
（高感度レベル）に任意に設定されているもので、例え
ばアナログ式の火災感知器からの検出信号がこの火災判
別値を越えると、火災状況が近付いていることを示す火
災注意報が発報される。そして、通常の火災動作を行う
より早く、防災センタ等の監視者が火災発生の状況を確
認できるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の火災報知設備の場合、かかる火災報知設備が設
けられた建物等が施工中や改装中等の場合には、工事に
基づく埃や放射熱等によって火災感知器が誤動作するこ
とが多く、或は、何かのイベント等で煙等が使用される
場合にも、近くの火災感知器が誤動作することが多く、
特にアナログ式のシステム等で、上述のごとく通常の火
災判別値よりも低いレベルで火災注意報を発報するよう
な場合には、少しの埃等で火災感知器からの検出信号が
プレアラーム判別値に達してしまい、工事中等に頻繁に
火災注意報が発報されるという問題点があった。また、
このような火災注意報が工事中等にあった場合に逐次プ
レアームを復旧させることは非常に面倒で、特に建物等
の規模が大きく多数の主中継器が取り付けられている場
合には、その復旧に多くの時間と手間を要するという問
題点があった。

【０００４】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、埃等による不用意な火災注意報
の発報を未然に防止することができる火災報知設備を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係る火災報知
設備は、各種の端末機器および該端末機器に信号線を介
して接続され、火災に関連する情報を受信する受信部を
有し、動作モードとして第１のモードと第２のモードを
設定可能な火災報知設備であって、端末機器からの火災
に関連する情報に基づいて火災を発報するためおよび火
災注意報を発報するための判別を行う判別手段を備え、
第２のモードの設定により判別手段における火災注意報
を発報するためのプレアラーム判別値を第１のモードの
プレアラーム判別値よりも高くするようにしたものであ
る。また、第１のモードは、通常の動作を行う通常モー
ドであり、第２のモードは建物の工事中等に動作する施
工モードである。また、火災を判別するレベルが、火災
注意報を発報するためのプレアラーム判別値であり、こ
のプレアラーム判別値は、火災を発報するための火災判
別値よりも低い値に設定される。

【０００６】

【作用】この発明においては、建物の工事中等に動作す
る施工モードにおけるプレアラーム判別値を、通常モー
ドにおけるプレアラーム判別値より高くするようにして
いるので、工事中等に頻繁に火災注意報が発報するのを
防止でき、また、その復旧作業の繁雑さを解消できる。
また、火災判別値をそのままにして、プレアラーム判別
値を火災判別値の近傍に設定しているので、本来の火災
検出機能を保持することができる。

【０００７】

【実施例】以下、この発明に係る火災報知設備の一実施
例を、図を参照しながら説明する。図１はこの発明に係
る火災報知設備の一実施例のシステム構成を示す系統図
である。図において、１は火災受信部としての火災受信
機であって、この火災受信機１には複数個の主中継器２
〜４が接続される。火災受信機１と主中継器２〜４と
は、一方向に信号の伝送を行うための主ループ信号線５
と、他方向に信号の伝送を行うための副ループ信号線６
との例えばそれぞれ１対の信号線からなる２系統の信号
線でループ状に接続される。

【０００８】各主中継器２〜４には、各種センサや通常
の中継器を介して被制御機器等が接続される。ここで
は、例えば、監視用中継器１１、制御用中継器１２、ガ
ス漏れ用中継器１３、アナログ式火災感知器（光電式、
イオン化式、熱式等）１４、表示器１５、通常型の煙感
知器２１、差動式感知器２２、定温式感知器２３、終端
器２４、地区音響装置（地区ベル）２５、発信機２６、
防火戸の閉鎖装置や排煙ダンパの開放装置等の被制御機
器３１、ガス漏れ検知器４１等が接続された場合を示し
ている。

【０００９】火災受信機１から各主中継器２〜４、並び
に各主中継器２〜４から火災受信機１には、主ループ信
号線５及び副ループ信号線６の双方を介してポーリング
信号や返送信号、その他各種の信号が伝送され、この場
合、主ループ信号線５及び副ループ信号線６の双方の信
号線には常時同じ信号が流される。従って、火災受信機
１および各主中継器２〜４は、主ループ信号線５および
副ループ信号線６の双方に常時同じ信号を受信してお
り、主ループ信号線５側からの受信がある場合には、主
ループ信号線５側の信号だけを信号処理のために火災受
信機１や主中継器２〜４内部の図示しない例えばマイク
ロコンピュータを有する信号処理部に実際に取り込み、
断線等の異常により主ループ信号線５側からの受信が無
くなると、副ループ信号線６側で受信された信号を火災
受信機１や主中継器２〜４内部の信号処理部に取り込
む。

【００１０】この構成により、通常は主ループ信号線５
を介する火災受信機１からのポーリング信号に従って、
主中継器２〜４は各種センサからの信号を取り込んで火
災監視のための信号処理を行い、その結果を火災受信機
１に返送したり、また、火災が発生したことが検出され
た時には、火災受信機１からの指令により防火戸等の被
制御機器の動作制御を行ったりする。

【００１１】図２は、図１で使用されている火災受信機
と主中継器の具体的な回路構成の一例を示す構成図であ
る。ここでは、火災受信機１と、この火災受信機１に複
数接続される主中継器の内の１つの主中継器２とを示し
ており、また、主中継器２には、監視用中継器１１、制
御用中継器１２，アナログ式火災感知器１４、通常型の
煙感知器２１、差動式感知器２２、地区音響装置２５、
防火戸の閉鎖装置や排煙ダンパの開放装置等の被制御機
器３１等各種機器が接続されている場合を示している。

【００１２】火災受信機１は、種々の演算処理を行う判
別手段としてのマイクロプロセッサ（以下、ＭＰＵとい
う）１００と、このＭＰＵ１００にバス１０１を介して
それぞれ接続されたＲＯＭ１０２，ＥＥＰＲＯＭ１０３
およびＲＡＭ１０４と、ＭＰＵ１００にバス１０１およ
びインタフェース（以下、ＩＦという）１０５を介して
接続され、主中継器２等と情報の送受信を行うための並
・直列変換器、送信器、受信器および直・並列変換器
（いずれも、図示せず）等を有する送受信部１０６と、
ＭＰＵ１００にバス１０１およびＩＦ１０７を介して接
続され、ＬＥＤ（図示せず）による状態表示や、ＬＣＤ
（図示せず）を用いた詳細表示等を行う表示部１０８
と、ＭＰＵ１００にバス１０１およびＩＦ１０９を介し
て接続され、各種のスイッチを有する操作部１１０とで
構成される。

【００１３】ＲＯＭ１０２には、後述する図３に示すよ
うなフローチャートに関連したプログラム等が予め格納
されている。また、ＥＥＰＲＯＭ１０３は、電気的に書
き込み・消去が可能な不揮発性メモリで、主中継器及び
端末機器のアドレス（通し番号や棟、階、地区、番）や
端末機器の種類名等、設定事項が予め格納されている。
また、ＲＡＭ１０４は、ＭＰＵ１００が種々の演算処理
等を行う場合に使用される作業領域１０４ａと、主中継
器へ送出する各種のデータ等を記憶する記憶領域１０４
ｂとを有する。

【００１４】主中継器２は、種々の演算処理を行う判別
手段としてのＭＰＵ２００と、このＭＰＵ２００にバス
２０１を介してそれぞれ接続されたＲＯＭ２０２，ＥＥ
ＰＲＯＭ２０３およびＲＡＭ２０４と、ＭＰＵ２００に
バス２０１を介し、更に、それぞれＩＦ２０５，２０７
および２０９を介して接続され、各々送受信部１０６と
同様の回路構成をなす送受信部２０６，２０８および２
１０とで構成される。

【００１５】ＲＯＭ２０２には、後述する図４に示すよ
うなフローチャートに関連したプログラム等が予め格納
されている。また、ＥＥＰＲＯＭ２０３は、電気的に書
き込み・消去が可能な不揮発性メモリで、主中継器及び
端末機器のアドレス（通し番号や棟、階、地区、番）や
端末機器の種類名、また、火災判別値やプレアラーム判
別値等、設定事項が予め格納されている。また、ＲＡＭ
２０４は、ＭＰＵ２００が種々の演算処理等を行う場合
に使用される作業領域２０４ａと、火災受信器等へ送出
する各種のデータ等を記憶する記憶領域２０４ｂとを有
する。なお、主中継器の構成は、その他の主中継器３，
４の構成も、主中継器２の場合と同様である。

【００１６】次に、動作について、図３および図４を参
照しながら説明する。まず、図３を参照して火災受信機
１の動作を説明する。この火災受信機１は、基本的には
常時ループ配線で接続された主中継器２〜４をアドレス
に従って順次循環的に呼び出して情報を収集しており、
操作入力があると、その入力に従った必要な動作を行う
ものである。なお、以下の動作説明における判別は、全
てＭＰＵ１００で行われる。ステップＳ１において、Ｒ
ＡＭ１０４、ＩＦ１０５，１０７，１０９等に対する初
期設定を行い、火災受信機１に接続されている１番から
Ｎ番の主中継器に関して順番に以下に説明する処理動作
を行う。ステップＳ２において、各主中継器の番号を表
すｎを０とし、ステップＳ３において、１つだけインク
リメントし、ステップＳ４において、操作部１１０から
入力があるか否かを判別する。

【００１７】入力がなければ、後述されるステップＳ１
３に進み、入力があれば、ステップＳ５に進む。ステッ
プＳ５においては、操作部１１０からの入力は、例え
ば、火災報知設備が設置されているところの建物等が施
工中であることを表す第２のモードとしての施工モード
の設定であるか否かを判別し、施工モードの設定であれ
ば、ステップＳ６において、ＲＡＭ１０４の記憶領域１
０４ｂの所定領域に施工フラグＯＮを設定し、ステップ
Ｓ７において、必要な主中継器（ＲＰ）に施工モード設
定の命令を送受信部１０６を介して送出する。

【００１８】また、ステップＳ５で施工モードの設定で
なければ、つまり、施工モードの設定以外の入力であっ
て、ステップＳ８において、操作部１１０からの入力
は、施工モードの解除であるか否かを判別し、施工モー
ドの解除、すなわち第１のモードとしての通常モードの
選択であれば、ステップＳ９において、ＲＡＭ１０４の
記憶領域１０４ｂの所定領域の施工フラグをＯＦＦと
し、ステップＳ１０において、必要な主中継器（ＲＰ）
に施工モード解除の命令を送受信部１０６を介して送出
する。

【００１９】そして、施工モード設定命令の送出または
施工モード解除命令の送出のいずれの場合も、ステップ
Ｓ１１において、命令を送出した主中継器の応答信号が
あるか否かを判別し、なければ、応答信号があるまで待
ち、あった時点でステップＳ１３に進む。また、応答信
号がなければ、命令を送出した主中継器が異常であるこ
とが考えられ、その旨の表示等を表示部１０８により行
ってステップＳ１３に進むが、所定回数の命令の再送信
を行うようにしている。また、ステップＳ８で施工モー
ドの解除でなければ、ステップＳ１２において、その他
の入力に従った処理を行う。例えば、その他の入力とし
て、例えば、復旧入力や各種試験入力、その他のモード
設定入力等が考えられる。また、このその他の処理の場
合も、その処理動作後ステップＳ１３に進む。ここで、
ステップＳ７，Ｓ１０において、必要な主中継器として
いるのは、通常全ての主中継器を対象としておき、範囲
指定があるときには、その範囲の主中継器のみを対象と
することができる。この範囲指定には、各主中継器のア
ドレスが利用される。

【００２０】さて、ステップＳ１３においては、該当す
るｎ番目の主中継器を呼び出し、状態情報を読み込む。
そして、ステップＳ１４において、その読み込んだ状態
情報より火災か否か、つまり、火災信号が含まれている
か否かを判別し、火災であれば、ステップＳ１５におい
て、必要な火災動作に伴う必要な処理を行い、火災でな
ければ、ステップＳ１６において、その他の情報に従っ
た処理を行う。ステップＳ１５における火災動作として
は、例えば、音響鳴動や火災移報、連動動作、表示器制
御等がある。ステップＳ１５またはＳ１６の処理が終了
したら、ステップＳ１７において、最後のＮ番目の主中
継器か否かを判別し、Ｎ番目でなければ、ステップＳ３
に戻って、上述の動作を繰り返し、最後のＮ番目の主中
継器の処理が終了した時点でステップＳ２に戻ってｎを
０とし、次の操作入力に備える。

【００２１】次に、主中継器２〜４の動作を図４を参照
しながら説明する。これらの主中継器２〜４は、基本的
には信号線を介して接続された各種の端末機器をアドレ
スに従って順次循環的に呼び出して情報を収集してお
り、火災受信機１から命令を受けると、その命令に従っ
た必要な動作を行うものである。なお、以下の動作説明
における判別は、全てＭＰＵ２００で行われる。ステッ
プＳ２１において、ＲＡＭ２０４、ＩＦ２０５，２０
７，２０９等に対する初期設定を行い、また、各主中継
器についてＥＥＰＲＯＭ２０３の内容をＲＡＭ２０４の
記憶領域２０４ｂに記憶する等の動作が取られる。

【００２２】次いで、火災受信機１に接続されている１
番からＫ番の主中継器に関して以下に説明する処理動作
を行う。特定の主中継器、例えば１番の主中継器の動作
について説明すると、この１番の主中継器には、１番か
らＫ番までのＫ個の端末機器が接続されているものとす
る。そこで、１番の主中継器においてｋ番（ｋ＝１〜
Ｋ）の端末機器に対する動作を説明すると、ステップＳ
２２において、各主中継器の番号を表すｋを０とし、ス
テップＳ２３において、１つだけインクリメントし、ス
テップＳ２４において、火災受信機１からのポーリング
信号を受信して呼び出しがあるか否かを判別する。

【００２３】火災受信機１から呼び出しがなければ、ス
テップＳ３２に進み、後述されるように順次循環的に端
末機器を呼び出して状態情報を収集し、火災受信機１か
ら呼び出しがあれば、ステップＳ２５に進む。ステップ
Ｓ２５においては、火災受信機１から常時順次循環的に
収集されている状態情報に関する返送命令であるか否か
を判別し、返送命令であれば、ステップＳ２６におい
て、ＲＡＭ２０４の記憶領域２０４ｂ内の端末機器の状
態情報、例えばアドレス毎の正常状態、火災状態、プレ
アラーム状態等を送受信部２０６を介して火災受信機１
へ送出する。ステップＳ２５で返送命令でなければ、ス
テップＳ２７において、火災受信機１からの施工モード
の設定の命令か否かを判別し、施工モードの設定命令で
あれば、ステップＳ２８において、ＲＡＭ２０４の記憶
領域２０４ｂの所定領域に施工フラグＦのＯＮを設定す
ると共に、施工モードの設定命令に対する応答信号を送
受信部２０６を介して火災受信機１へ送出する。

【００２４】ステップＳ２７で施工モードの設定の命令
でなければ、ステップＳ２９において、火災受信機１か
らの施工モードの解除の命令か否かを判別し、施工モー
ドの解除命令であれば、ステップＳ３０において、ＲＡ
Ｍ２０４の記憶領域２０４ｂの所定領域に設定されてい
る施工フラグＦをＯＦＦとすると共に、施工モードの解
除命令に対する応答信号を送受信部２０６を介して火災
受信機１へ送出する。ステップＳ２９で施工モードの解
除命令でなければ、ステップＳ３１において、その他の
命令に従った必要な処理動作を行う。そして、これらの
ステップＳ２６，２８，３０および３１における処理動
作が終わると、いずれもステップＳ３２に進む。

【００２５】さて、ステップＳ３２では、ｋ番目の端末
機器を呼び出し、その状態情報を読み込み、ＲＡＭ２０
４の記憶領域２０４ｂの所定領域に格納する。そして、
ステップＳ３３において、呼び出した端末機器が、ＥＥ
ＰＲＯＭ２０３に設定されている端末種別の内からアナ
ログ式の火災感知器であるか否かを判別し、火災感知器
であれば、ステップＳ３４において、ＲＡＭ２０４の記
憶領域２０４ｂの所定領域に格納されている状態情報の
施工フラグＦがＯＮかＯＦＦかを判別する。そして、施
工フラグＦがＯＮであれば、ステップＳ３５において、
火災感知器のアナログ値ＳＬがＬＶ−１以上か否か、つ
まり、プレアラーム判別値ＰＬを火災判別値ＬＶよりも
アナログ分解能の１段低い値にして判別を行う。換言す
れば、火災受信機１からの感度鈍化操作によって、対応
する火災感知器のプレアラーム判別値を火災判別値の近
傍まで実質的に引き上げる。

【００２６】また、ステップＳ３４で、施工フラグＦが
ＯＦＦであれば、施工モード以外の通常モードとして、
Ｓ３６において、火災感知器のアナログ値ＳＬがプレア
ラーム判別値ＰＬ以上か否かを判別する。そして、火災
感知器のアナログ値ＳＬがステップＳ３５でＬＶ−１以
上、または、火災感知器のアナログ値ＳＬがステップＳ
３６でプレアラーム判別値ＰＬ以上の場合には、ステッ
プＳ３７において、火災感知器のアナログ値ＳＬが火災
判別値ＬＶ以上か否かを判別し、以上であれば、ステッ
プＳ３８において、ｋ番の火災感知器からの状態情報が
火災であることをＲＡＭ２０４の記憶領域２０４ｂの所
定領域に格納し、以上でなければ、ステップＳ３９にお
いて、ｋ番の火災感知器からの状態情報が火災でなく、
プレアラーム状態であることをＲＡＭ２０４の記憶領域
２０４ｂの所定領域に格納する。ここで、施工モードで
のプレアラーム判別レベルをＬＶ−α（αを１）として
いるが、逆にＰＬ＋αとしてもよく、プレアラーム判別
値ＰＬより高くなればよい。また、個々のアナログ式火
災感知器１４毎の火災判別値ＬＶおよびプレアラーム判
別値ＰＬと同様、施工モード用プレアラーム判別値を格
納しておいてもよいが、算出すると、設定データ量が少
なくなる。

【００２７】一方、火災感知器のアナログ値ＳＬがＬＶ
−１以上でないか、または、火災感知器のアナログ値Ｓ
Ｌがプレアラーム判別値ＰＬ以上でない場合には、ステ
ップＳ４０において、ｋ番の火災感知器に関する内容を
クリアする。また、ステップＳ３３で、呼び出した端末
機器が火災感知器でなかった場合は、ステップＳ４１に
おいて、その他の種別に従った処理動作を行う。なお、
ステップＳ４０でｋ番の火災感知器に関する内容をクリ
アすることなく、自己保持するようにしてもよい。その
場合には、火災感知器側からの復旧命令を受けて、内容
をクリアする。そして、これらのステップＳ３８〜４１
における処理動作が終わると、いずれもステップＳ４２
に進む。ステップＳ４２においては、最後のＫ番目の端
末機器か否かを判別し、Ｋ番目でなければ、ステップＳ
２３に戻って、上述の動作を繰り返し、最後のＫ番目の
端末機器の処理が終了した時点でステップＳ２２に戻っ
てｋを０とし、次の呼び出しに備える。

【００２８】このように、本実施例では、建物等の施工
中の施工モードには、施工モード以外の通常モードのプ
レアラーム判別値に対してその値を高くなるようにして
いるので、工事中等に頻繁に火災注意報が発報されるこ
とが防止される。また、火災判別値もプレアラーム判別
値と同様に施工モードでは高くしてもよいが、そのまま
とすることで、本来の火災機能検出を維持させ、そのレ
ベルでは、誤報が頻繁に発生しても発報して本装置を動
作させることがよく、本火災を確認することができる。

【００２９】なお、上記実施例では、火災の判別を主中
継器側で行う場合について説明したが、火災受信機側で
行うようにしてもよい。その場合には、火災受信機に、
図４のステップＳ２２，Ｓ２３，Ｓ３２〜Ｓ４２に示さ
れる機能を設ければよい。また、上記実施例では、主中
継器に接続されている状態情報を収集するための端末機
器として火災感知器の場合について説明したが、この検
知対象としては、火災現象としての例えば煙、熱、炎の
光、ガスまたは臭い等の物理量（アナログ量）の情報を
火災受信機や中継器等の受信部に送出する火災検出器で
あればよい。

【００３０】

【発明の効果】以上のように、この発明に係る火災報知
設備によれば、各種の端末機器および該端末機器に信号
線を介して接続され、火災に関連する情報を受信する受
信部を有し、動作モードとして第１のモードと第２のモ
ードを設定可能な火災報知設備であって、端末機器から
の火災に関連する情報に基づいて火災を発報するためお
よび火災注意報を発報するための判別を行う判別手段を
備え、第２のモードの設定により判別手段における火災
注意報を発報するためのプレアラーム判別値を第１のモ
ードのプレアラーム判別値よりも高くするようにしたの
で、第２のモードで動作中の火災に関する誤動作を防止
でき、また、その復旧作業の繁雑さを解消できるという
効果がある。

【００３１】また、第１のモードが、通常の動作を行う
通常モードであり、第２のモードが建物の工事中等に動
作する施工モードであるので、工事中等に頻繁に起きる
火災に関する誤動作を防止でき、また、その復旧作業の
繁雑さを解消できるという効果がある。

【００３２】また、火災を判別するレベルが、火災注意
報を発報するためのプレアラーム判別値であるので、工
事中等に頻繁に火災注意報が発報するのを防止でき、ま
た、その復旧作業の繁雑さを解消でき、しかも、このプ
レアラーム判別値は、火災を発報するための火災判別値
の近傍に設定されて、火災判別値はそのままなので、本
来の火災検出機能を維持できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る火災報知設備の一実施例を示す
構成図である。

【図２】この発明に係る火災報知設備の一実施例の要部
を示す構成図である。

【図３】この発明に係る火災報知設備の一実施例の動作
説明に供するためのフローチャートである。

【図４】この発明に係る火災報知設備の一実施例の動作
説明に供するためのフローチャートである。

【符号の説明】

１火災受信機２〜４主中継器１４アナログ式火災感知器１００，２００マイクロプロセッサ（ＭＰＵ）１０２，２０２ＲＯＭ１０３，２０３ＥＥＰＲＯＭ１０４，２０４ＲＡＭ１０６，２０６，２０８，２１０送受信部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G08B 17/00 G08B 25/00 510

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】各種の端末機器および該端末機器に信号
線を介して接続され、火災に関連する情報を受信する受
信部を有し、動作モードとして第１のモードと第２のモ
ードを設定可能な火災報知設備であって、上記端末機器からの火災に関連する情報に基づいて火災
を発報するためおよび火災注意報を発報するための判別
を行う判別手段を備え、上記第２のモードの設定により上記判別手段における上
記火災注意報を発報するためのプレアラーム判別値を上
記第１のモードのプレアラーム判別値よりも高くするよ
うにしたことを特徴とする火災報知設備。
【請求項２】上記第１のモードは、通常の動作を行う
通常モードであり、上記第２のモードは建物の工事中等
に動作する施工モードである請求項１記載の火災報知設
備。
【請求項３】上記第２のモードの上記プレアラーム判
別値は、火災を発報するための火災判別値の近傍に設定
される請求項１記載の火災報知設備。