JP3318261B2 - 水田作業機の防振支持装置 - Google Patents

水田作業機の防振支持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機等の水田作
業機の防振支持装置に係り、詳しくは、ベルト伝動機構
を用いてエンジン動力を取出すようにしたものにおける
エンジンマウントの防振支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】田植機では、機体前部にエンジンを搭載
し、駆動前輪の上方に配置されるミッションにベルト伝
動機構を介して動力伝達するのが一般的な構造であると
ともに、特開平9‐159017号公報に示されたもの
のように、エンジンは防振ゴムを介して機体フレームに
搭載してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構造では、ベルト
伝動機構はエンジンの左右のいずれか一側方に偏って配
置されており、元々エンジンにはベルト張力によって引
っ張られる方向に捩じられるような力が作用している。
故に、深田等にてエンジンに大なる負荷が作用したとき
には、強まったベルト張力によって前述した捩り力が大
きくなってエンジンが大きく傾き変位し、一対のプーリ
心間距離が明確に縮まってしまうことがある。そうなる
と、プーリ心間距離の縮まりによってベルトスリップを
生じるとか、割りプーリによる無段変速構造では変速比
が変化する等の問題がある。
【0004】そこで、特開平10‐48234号公報に
示されたように、前側は左右向きのシャフトの左右両端
にゴムブッシュをピボット支持し、後側は一般的な防振
ゴム支持とすることにより、比較的上下方向には揺動変
位し易いが、左右の捩じれ方向には比較的変位し難いよ
うにエンジンを防振支持することにより、プーリ心間距
離が変化し難いように工夫されたものがある。
【0005】前記後者公報に示された防振技術によれ
ば、シャフト支持構造の採用により、確かにベルト張力
によるエンジンの傾きに起因したプーリ心間距離変化は
抑制されたが、それによって防振性能については若干犠
牲になっており、さらなる改善の余地が残されていた。
本発明の目的は、エンジン振動を十分に遮断しながらも
ベルト張力による傾きの生じ難い防振支持装置を得る点
にある。
【0006】又、エンジン動力を割りプーリを用いたベ
ルト無段変速機構に構成し、かつ、割りプーリにおける
可動プーリ片をシフトフォークで直接軸方向に摺動操作
する構造では、防振支持に起因してシフトフォークと可
動プーリ片との接触位置が正規の位置よりもずれ易い傾
向がある。そうなると、可動プーリ片を押す操作力が重
くなってしまうので、エンジンを防振支持しながらも割
りプーリを軽快に操作できる状態を維持させることも目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 〔構成〕 第1発明は、 水田作業機の防振支持装置において、エン
ジン出力軸に作用してエンジンの動力を取出すベルト伝
動機構を設けるとともに、エンジンを複数の弾性機構を
介して機体に防振支持し、複数の弾性機構のうちのベル
ト伝動機構の存在側に配置されたもののエンジンからの
水平方向での張出し量を、その他のもののエンジンから
の水平方向での張出し量よりも大に設定してあることを
特徴とする。
【0008】第2発明は、水田作業機の防振支持装置に
おいて、エンジン出力軸に作用して該エンジンの動力を
取出すベルト伝動機構を設けるとともに、エンジンを複
数の弾性機構を介して機体に防振支持し、複数の弾性機
構のうちのベルト伝動機構の存在側に配置されたものの
弾性支持方向を、ベルト伝動機構の非存在側に配置され
たものの弾性支持方向よりもエンジン中心に傾けてある
ことを特徴とする。
【0009】第3発明は、第1、2発明による水田作業
機の防振支持装置において、複数の弾性機構のうちのベ
ルト伝動機構の存在側に配置されたものの硬度を、その
他のものの硬度よりも硬くしてあることを特徴とする。
【0010】第4発明は、第1〜3発明による水田作業
機の防振支持装置において、ベルト伝動機構を、割りプ
ーリを用いた無段変速機構に構成し、割りプーリにおけ
る可動プーリ片を、ベアリングを介して軸方向に直接摺
動移動させるシフトフォークを備え、このシフトフォー
クに、ベアリングの外周部側面における相対向した2箇
所に作用するフォーク爪部を形成するとともに、これら
フォーク爪部と外周部側面との正規の接当位置を維持す
るべく、ベアリングの外周面に径方向で接当可能な規制
部を両フォーク爪部の中間部に形成してあることを特徴
とする。
【0011】 〔作用〕 請求項1の構成 によれば、ベルト伝動機構存在側に配置
された弾性機構のエンジンからの水平方向での張出し量
を、その他の弾性機構のエンジンからの水平方向での張
出し量よりも大に設定することにより、弾性強さを同じ
として有効な防振支持機能が得られるようにしながら
も、ベルト伝動機構存在側に配置された弾性機構の弾性
強さを強くした状態にでき、各弾性機構に作用する荷重
条件を同等に、或いは極力同等に近づけることができ
る。
【0012】従って、深田等でベルト張力が強まってエ
ンジンに作用する捩り力が大きくなっても、従来のよう
に大きくエンジンが傾き変位すること、すなわち、ベル
ト伝動機構のプーリ心間距離の縮まりが抑制され、前述
したベルトスリップや不測の変速等の不都合が先ず生じ
ないようになる。
【0013】ベルト張力がエンジンの左右一側方に作用
すると、ベルト配置側の弾性機構が張力作用方向にベル
トが配置されない側のものよりも大きく撓むばかりでな
く、エンジンがベルト存在側に横移動する方向にも撓む
ように、すなわち、斜め方向に弾性機構が撓むようにな
り、プーリ心間距離の変化に加えて、エンジン側プーリ
がベルト張力方向から横ずれ移動するおそれもある。
【0014】 そこで、請求項2の構成によれば、ベルト
伝動機構存在側に配置された弾性機構の弾性支持方向
を、ベルト伝動機構非存在側に配置された弾性機構の弾
性支持方向よりもエンジン中心に傾けてあるので、エン
ジンが前述した斜め移動することに対処することがで
き、シャフト支持構造にする等の防振機能を不利にする
ことなく、プーリ心間距離の変化とエンジンの横ずれ移
動とを有効に抑制できるようになる。
【0015】そして、スタッドボルトが固着された上下
の板材間に防振ゴムを焼付けて一体化したもの等の一般
的な弾性機構では、2方向共に有効な防振性能を発揮さ
せることが難しいものであるから、前記2方向の合成方
向に弾性機構を傾けることによって有効な防振機能も発
揮できるようになる。
【0016】請求項3の構成によれば、深田等でベルト
張力が強まってエンジンに作用する捩り力が大きくなっ
ても、従来のように大きくエンジンが傾き変位するこ
と、すなわち、ベルト伝動機構のプーリ心間距離の縮ま
りが抑制され、前述したベルトスリップや不測の変速等
の不都合が先ず生じないようになる。
【0017】ベルト伝動機構を割りプーリを用いた無段
変速構造にして、かつ、可動プーリ片を直接シフト操作
するように構成した場合には、エンジン振動によって可
動プーリを回転自在に支持するベアリングとシフトフォ
ークとの接当箇所がずれることがあり、変速操作が重く
なったりして円滑に変速し難いことがある。その対策と
して請求項4の構成は、シフトフォークにおけるベアリ
ング操作用の2箇所の対向するフォーク爪部の中間部
に、ベアリングの外周面に径方向で接当可能な規制部を
形成したものである。
【0018】すなわち、振動によってプーリとシフトフ
ォークとが相対位置ずれを起こしても、規制部とベリン
グとが接当する方向ではその接当によってそれ以上ズレ
変位することが防止され、フォーク爪部とベアリングと
の正規の接当状態を維持できて、軽快なシフト操作を維
持することができる。又、詳しくは実施形態において説
明するが、駆動側及び従動側の双方のプーリを割りプー
リとして2個のシフトフォークを連動移動させる場合に
は、防振支持された浮動側の割りプーリにおける前述し
たシフト操作位置のずれ防止に加えて、固定系の割りプ
ーリでの可動プーリ片とシフトフォークとが間接的にず
れることも防止されるようになる。
【0019】 〔効果〕請求項1又は3 に記載の水田作業機では、ベルト側弾性
機構の弾性強さを直接的に(請求項3)、又は間接的に
(請求項1)強くする工夫により、(イ)ベルトスリッ
プや意図しない変速がなされる不都合の原因となるベル
ト張力によるエンジンの過度な傾きを、防振性能を犠牲
にすることなく効果的に抑制できる防振支持装置を提供
できた。
【0020】請求項2に記載の水田作業機では、ベルト
張力による弾性機構の撓み方向を熟知することにより、
前記(イ)の効果が得られた。
【0021】請求項4に記載の水田作業機では、シフト
フォークにベアリングに対する規制部を形成するだけの
簡単な改造でありながら、エンジンの防振支持構造故に
生じる変速操作の不都合を抑制できる合理的な防振支持
装置を提供できた。
【0022】
【発明の実施の形態】水田作業機の一例である乗用型田
植機は、図1に示すように、乗用型の自走機体1の後部
にリンク機構2及び油圧シリンダ3を介して苗植付装置
4を昇降操作自在に連結して構成され、図2に示すよう
に、エンジン8の出力軸8aからミッションケース10
の入力軸10aへは両割りプーリ構造のベルト無段変速
装置(ベルト伝動機構の一例)12を介して動力を伝達
するようになっている。
【0023】自走機体1は、左右一対の操舵用の駆動前
輪5と左右一対の駆動後輪6とを備えた機体フレーム7
に、エンジン8と搭乗運転部9とを搭載して構成されて
いる。駆動前輪5は、植付・走行用のミッションケース
10を介して機体フレーム7に支持されており、駆動後
輪6は、車軸ケース11を介して機体フレーム7に支持
されている。エンジン8は、ミッションケース10を含
む機体フレーム7に防振支持されている。
【0024】図2,図5〜図7に示すように、ミッショ
ンケース10の前部には前方突出状態の前フレーム35
が連結一体化されるとともに、機体フレーム7であるこ
れら10,35に跨がる状態で、エンジン8が搭載され
た板材で成るサポート部材36を前後左右の計4箇の弾
性機構D1,D2,D3,D4 を介して防振支持してある。各
弾性機構D1 〜D4 は、円筒状のゴム塊37の上下面
に、スタッドボルト付きのプレート38を焼付け一体化
した一般的な構造のものに構成されている。尚、ゴム硬
度は4個とも全て同じである。
【0025】右前と右後の弾性機構D2,D4 は、それら
のスタッドボルト軸心d2,d4 が垂直に上下に向くよう
に、すなわち、弾性支持方向が真上に向く状態となるよ
うに、水平姿勢でサポート部材36と機体フレーム7側
との間に配置されている。左前の弾性機構D1 は、サポ
ート部材36におけるエンジン8から大きく左前方向に
張り出た突出部36aと機体フレーム7側との間におい
て、スタッドボルト軸心d1 がその上側程、機体左右方
向の内側で、かつ、後側に寄るように傾いた弾性支持方
向を持つように複合斜め配置されている。
【0026】そして、左後の弾性機構D3 のスタッドボ
ルト軸心d3 は、その上側程機体左右方向の内側に寄る
ように傾いた弾性支持方向を持つように斜め配置されて
いる。ここで、弾性支持方向とは、各弾性機構D1 〜D
4 におけるプレート38の面方向(スタッドボルトの軸
方向)に一致している。
【0027】つまり、ベルト無段変速装置12の存在側
に配置された左前弾性機構D1 のエンジン8からの水平
方向での張出し量を、その他の弾性機構D2 〜D4 のエ
ンジン8からの水平方向での張出し量よりも大に設定し
てあるとともに、左前弾性機構D1 の弾性支持方向d1
におけるエンジン中心への傾き成分を、その他の弾性機
構D2 〜D4 の弾性支持方向d2 〜d4 におけるエンジ
ン中心への傾き成分よりも大にしてある。又、左後弾性
機構D3 の弾性支持方向d3 におけるエンジン中心への
傾き成分は、右側の弾性機構D2,D4 の弾性支持方向d
2,d4 におけるエンジン中心への傾き成分よりも大であ
る。
【0028】ベルト無段変速装置12は、図2,図3に
示すように、入力プーリ12Aを出力軸8aに回止め状
態に装着し、出力プーリ12Bを入力軸10aに回止め
状態に装着し、両プーリ12A,12Bに亘って伝動ベ
ルト12Cを巻回し、この伝動ベルト12Cに作用する
テンションプーリ12Dを設けた基本構造を有する。
【0029】入力プーリ12A及び出力プーリ12B
は、軸芯方向位置固定状態に設けた固定プーリ片12a
に対して可動プーリ片12bをプーリ軸芯に沿って遠近
移動させることによりベルト巻回半径を変更する割りプ
ーリに構成されている。つまり、入力プーリ12Aのベ
ルト巻回半径を大にする一方、出力プーリ12Bのベル
ト巻回半径を小にすることにより高速側に作動し、入力
プーリ12Aのベルト巻回半径を小にする一方、出力プ
ーリ12Bのベルト巻回半径を大にすることにより低速
側に作動するようになっている。
【0030】尚、入力プーリ12Aの固定プーリ片12
aと可動プーリ片12bとは、可動プーリ片12bをエ
ンジン8側(内側)に位置させる状態に配置されてお
り、出力プーリ12Bの固定プーリ片12aと可動プー
リ片12bとは、可動プーリ片12bを外側に位置させ
る状態に配置されている。
【0031】そして、図4にも示すように、ミッション
ケース10の上部に連設した固定部の一例であるステア
リングギヤケース13にプーリ軸芯と平行な第1操作軸
12Eをその軸芯に沿って移動自在に取付け、第1操作
軸12Eにアーム12Fを軸芯方向位置決め状態で、か
つ、回止め状態に取付け、このアーム12Fにプーリ軸
芯と平行な第2操作軸12Gを軸芯方向位置決め状態
で、かつ、回止め状態に取付ける。
【0032】第1操作軸12Eの一方向(外方)への移
動に伴いこの第1操作軸12Eと一体に移動して入力プ
ーリ12Aの可動プーリ片12bをベルトテンションに
抗してベルト巻回半径増大側に移動させるとともに第1
操作軸12Eの反対方向(内方)への移動に伴いこの第
1操作軸12Eと一体に移動して可動プーリ片12bの
ベルトテンションによるベルト巻回半径減少側への移動
を許容する第1シフトフォーク12Hを第1操作軸12
Eにその軸芯周りに回転自在に取付ける。
【0033】第1操作軸12Eと一体の第2操作軸12
Gの反対方向(内方)への移動に伴い、この第2操作軸
12Gと一体に移動して出力プーリ12Bの可動プーリ
片12bをベルト巻回半径増大側に移動させるとともに
第2操作軸12Gの一方向(外方)への移動に伴い、こ
の第2操作軸12Gと一体に移動して可動プーリ片12
bのベルトテンションによるベルト巻回半径減少側への
移動を許容する第2シフトフォーク12Jを、第2操作
軸12Gにそれの軸芯周りに回転自在に取付けてベルト
無段変速装置12が構成されている。
【0034】つまり、第1操作軸12E及び第2操作軸
12Gの一方向への移動により、入力プーリ12Aのベ
ルト巻回半径を増大する一方、出力プーリ12Bのベル
ト巻回半径を減少して高速側に作動し、第1操作軸12
E及び第2操作軸12Gの反対方向への移動により、入
力プーリ12Aのベルト巻回半径を減少する一方、出力
プーリ12Bのベルト巻回半径を増大して低速側に作動
するようになっている。第1操作軸12Eにアーム12
Fを回止めする手段はキー14である。
【0035】図2,図3に示すように、エンジン出力軸
8aには入力プーリ12Aのボス部22に一体化される
状態でポンプ駆動プーリ23が装備してあり、ポンプ軸
24の従動プーリ25とに亘ってベルト26を巻回して
あり、テンションアーム27はポンプ軸24を揺動支点
とするものである。ポンプ駆動プーリ23を一体に装備
する入力プーリ12Aのボス部22は、その軸方向長さ
が比較的長く取れるので、可動プーリ片12bとに跨が
るキー28を比較的長いものにでき、耐久性を向上させ
ることに役立っている。
【0036】搭乗運転部9は、ステアリングホイール1
5と運転座席16と変速レバー17とを備えている。変
速レバー17は、図2〜図4に示すように、それの揺動
に伴い無段変速装置12を変速作動させるように第1操
作軸12Eにリンク機構18を介して連係しており、デ
テント機構19により人為操作を許す状態で複数の操作
位置に位置保持可能に構成されている。
【0037】リンク機構18は、変速レバー17の揺動
に伴い左右向き軸芯P1周りに揺動するように第1ロッ
ド18Aを介して変速レバー17に連動するベルクラン
ク18Bを設け、このベルクランク18Bの揺動に伴い
上下向き軸芯P2周りに揺動するように第2ロッド18
Cを介してベルクランク18Bに連動する連動軸18D
を設け、この連動軸18Dの上端に、第1操作軸12E
に付設の連動ピン12eに係合した状態で連動軸18D
と一体に揺動することにより第1操作軸12Eを移動さ
せる操作アーム18Eを固着して、変速レバー17の高
速側への揺動に伴い第1操作軸12Eを一方向、つま
り、高速側に移動させ、かつ、変速レバー17の低速側
への揺動に伴い第1操作軸12Eを反対方向、つまり、
低速側に移動させるように構成されている。
【0038】尚、リンク機構18中、詳しくは、ベルク
ランク18Bと第2ロッド18Cとの間には、変速レバ
ー17とベルト無段変速装置12、つまり、第1操作軸
12Eとの操作力伝達方向での相対変位を許容する融通
手段21が設けられており、第1操作軸12Eと変速レ
バー17との相対変位に抵抗を付与する巻きバネ20
と、変速レバー17と第1操作軸12Eとの連動位置関
係を調整する第1調整手段と、第2操作軸12Gに対す
る第2シフトフォーク12Jの軸芯方向位置を調整する
第2調整手段とが設けられている。
【0039】各シフトフォーク12H,12Jには、ベ
アリング29,30の外周部側面29a,30aにおけ
る相対向した2箇所に作用するフォーク爪部31,32
が形成されるとともに、これらフォーク爪部31,32
と外周部側面29a,30aとの正規の接当位置を維持
するべく、ベアリング29,30の外周面に径方向で接
当可能な規制部33,34を両フォーク爪部31,32
の中間部に形成してある。
【0040】すなわち、ミッションケース10に支承さ
れる出力プーリ12Bと、ステアリングギヤケース13
に支承される第1操作軸12Eとはいずれも固定系に支
持されていて位置固定であるが、防振支持によって浮動
系となっているエンジンに支持された入力プーリ12A
は位置が変動するものである。故に、振動によって入力
側ベアリング29と第1シフトフォーク12Hとの相対
位置が変動して、一対のフォーク爪部31,31が入力
側ベアリング29の外周部側面29aにおける正規の軸
対称位置からずれることがある。
【0041】又、入力プーリ12Aと第1シフトフォー
ク12Hとが位置ずれすると、第2シフトフォーク12
Jを回転自在に支持するアーム12Fが第1操作軸12
Eを中心として揺動移動するので、その影響によって一
対のフォーク爪部32,32が出力側ベアリング30の
外周部側面30aにおける正規の軸対称位置からずれる
ことがある。しかしながら、前述した規制部33,34
の存在により、ベアリング29,30のシフトフォーク
12H,12J側への過度な相対ずれ動きが規制され、
フォーク爪部31,32とベアリング29,30との正
規の接当状態が極力維持されるようになり、変速操作が
重くなったり、変速不良を招いたりすることが防止され
ている。
【0042】〔別実施形態〕 図6に示す構造において、ベルト無段変速装置12側に
ある左前及び左後弾性機構D1,D3 におけるゴム塊37
の硬度を右側の弾性機構D2,D4 のものよりも硬くし
て、踏ん張りがより効くようにしても良い。又、図示し
ないが、左側弾性機構D1,D3 と右側弾性機構D2,D4
の配設位置におけるエンジン8からの左右方向への張出
し量を同等に設定し、かつ、左側弾性機構D1,D3 にお
けるゴム塊37の硬度を右側弾性機構D2,D4 のものよ
りも硬くする手段でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図
【図2】ベルト無段変速装置とその操作装置の側面図
【図3】ベルト無段変速装置の切り欠き背面図
【図4】操作装置の分解斜視図
【図5】エンジン搭載構造を示す側面図
【図6】エンジン搭載構造を示す平面図
【図7】エンジン搭載構造を示す正面図
【符号の説明】
8 エンジン 8a エンジン出力軸 12 ベルト伝動機構 12B 割りプーリ 12b 可動プーリ片 12J シフトフォーク 30 ベアリング 30a 外周部側面 32 フォーク爪部 34 規制部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−53504(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/04 A01C 11/02 313 B60K 5/12 F02B 77/00 F16F 15/04 F16M 13/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸に作用して該エンジンの
    動力を取出すベルト伝動機構を設けるとともに、前記エ
    ンジンを複数の弾性機構を介して機体に防振支持し、前
    記複数の弾性機構のうちの前記ベルト伝動機構の存在側
    に配置されたものの前記エンジンからの水平方向での張
    出し量を、その他のものの前記エンジンからの水平方向
    での張出し量よりも大に設定してある水田作業機の防振
    支持装置。
  2. 【請求項2】 エンジン出力軸に作用して該エンジンの
    動力を取出すベルト伝動機構を設けるとともに、前記エ
    ンジンを複数の弾性機構を介して機体に防振支持し、前
    記複数の弾性機構のうちの前記ベルト伝動機構の存在側
    に配置されたものの弾性支持方向を、前記ベルト伝動機
    構の非存在側に配置されたものの弾性支持方向よりもエ
    ンジン中心に傾けてある水田作業機の防振支持装置。
  3. 【請求項3】 複数の弾性機構のうちのベルト伝動機構
    の存在側に配置されたものの硬度を、その他のものの硬
    度よりも硬くしてある請求項1又は2記載の水田作業機
    の防振支持装置。
  4. 【請求項4】 前記ベルト伝動機構を、割りプーリを用
    いた無段変速機構に構成し、前記割りプーリにおける可
    動プーリ片を、ベアリングを介して軸方向に直接摺動移
    動させるシフトフォークを備え、このシフトフォーク
    に、前記ベアリングの外周部側面における相対向した2
    箇所に作用するフォーク爪部を形成するとともに、これ
    らフォーク爪部と前記外周部側面との正規の接当位置を
    維持するべく、前記ベアリングの外周面に径方向で接当
    可能な規制部を前記両フォーク爪部の中間部に形成して
    ある請求項1〜3のいずれか1項に記載の水田作業機の
    防振支持装置。
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