JP3313503B2 - トナー定着装置 - Google Patents

トナー定着装置

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JP3313503B2
JP3313503B2 JP06009294A JP6009294A JP3313503B2 JP 3313503 B2 JP3313503 B2 JP 3313503B2 JP 06009294 A JP06009294 A JP 06009294A JP 6009294 A JP6009294 A JP 6009294A JP 3313503 B2 JP3313503 B2 JP 3313503B2
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徹 中村
五久夫 杉山
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写機、ファク
シミリ、プリンターなどで用いられるトナー定着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機、ファクシミリ、プリン
ターなどにおいては複写速度や印字速度の高速化の要請
が高まっており、それら速度を決定する要因の一つは普
通紙などのうえに転写されたトナー像を確実に定着でき
ることである。このトナー定着工程にはフラッシュ露
光、加圧、加熱、加熱加圧、その他いろいろな手段が採
用されているが、トナー樹脂の大半がスチレン系樹脂や
ポリエステル系樹脂であることから及び定着の確実性な
どから加熱加圧による方式(熱・圧力併用方式)が一般
に採られている。
【0003】この加熱加圧方式によるトナー定着装置
は、上下ロール間にトナー像を担持した紙を通過させる
ことによって、熱及び圧力を同時に加え、トナーを紙に
溶融定着させる機構(熱ロール定着方式)を採用してい
る。ここで通常、上側ロールは熱ロールであり、下側ロ
ールは支持ロール又は対ロールとしての役割をなしてい
る。熱ロールは紙に担持されたトナー樹脂を溶融させト
ナーを紙に付着(定着)させるとともに、少なくともそ
の表面が剥離性のあるものであり、又はその表面に剥離
剤が塗布されて定着に供される。
【0004】熱ロールは定着装置の大きさ、複写・印字
速度などにも左右されるが、長さ約200〜1200m
mのアルミニウム、鉄などの熱良導性パイプの内部に長
尺のハロゲンヒーターを配置し通電して加熱している。
しかし、このハロゲンヒーターは消費電力が300〜8
00Wと大きく、また、トナーを紙に溶融定着させるの
に必要なロール表面温度を得る(ウォームアップ)のに
40〜60秒を必要とする、といった欠点を有してい
る。さらに熱ロールの小径化が難しいため、トナー定着
装置の小型化も難しいものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは熱ロール
についての研究・検討を多く行なってきたが、従来の熱
ロールの熱源として用いられるハロゲンヒーターの代り
にコイル状の金属性発熱線を用いることにより消費電力
が下げられ、さらにウォームアップ時間が短縮できるこ
とを見出した。しかし、この場合、往々にして、熱ロー
ルの回転によって発熱線のブレに起因して、その発熱線
と熱ロール内周面とが接触し、発熱線を流れる電気が金
属パイプにも流れてしまい熱ロスが発生する傾向があ
る。これを回避するためには、発熱線と金属パイプとの
間に絶縁層を設け、金属パイプ内に電気絶縁線でかつ熱
伝導性の高い物質を充填する必要がある。こうしたこと
から、金属パイプと発熱線の間に距離(d)が必要とな
り、発熱線の表面温度と金属パイプ表面温度との間に温
度勾配が存在し、従って、熱効率すなわち電気効率が低
下するという欠点を有する。また、熱ロールの小径化も
難しくなる。本発明の目的は、熱ロールが小電力でかつ
短時間のウォームアップで充分加熱されるトナー定着装
置を提供することにある。さらに、本発明の他の目的
は、より小型化が図れるトナー定着装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱ロール及び対
ロールを有する電子写真複写機、ファクシミリ或いはプ
リンター用のトナー定着装置は、前記熱ロールが、金属
パイプ内に熱源としてコイル状発熱源を配置したもので
あって、その発熱線がポリベンゾイミダゾールを主成分
とする層で被覆されていることを特徴とする。
【0007】本発明のトナー定着装置においては、前
記の被覆コイル状発熱線の表面が金属パイプ内周面に均
一に接するようにすること、前記金属パイプの外周面
上にポリベンゾイミダゾールを含む層が設けられるよう
にすること、が望ましい。
【0008】本発明の熱ロールで用いられるポリベンゾ
イミダゾール(以降「PBI]という)は安定な複素環
式ポリマーであり、好ましくは下記構造式で表わされる
ポリ−2,2′−(m−フェニレン)−5,5′−ビベ
ンゾイミダゾールである。
【化1】 このPBIの数平均分子量は2,000〜1,000,
000好ましくは5,000〜200,000である、
このPBIは長期連続使用温度350℃、熱変形温度4
35℃の耐熱性熱可塑性樹脂であり、かつ、動摩耗係数
が0.19、ロックウェル表面硬度が110(Kスケー
ル)を示す非粘着・耐摩耗性物質である。このPBIの
製造方法は特開平1−99818号等に開示されてお
り、更にHoechst Celazole社のCel
azole(登録商標)として市販されており、またP
BIを溶媒に溶解させた液状体も開発されている。
【0009】本発明のトナー定着装置に用いられる熱ロ
ールの実施態様を図1を用いて説明する。しかし、それ
らは本発明の範囲を限定するものではない。本発明のト
ナー定着装置に用いられる熱ロールは、金属パイプ1の
中央に熱源としてコイル状発熱線を配置したものであ
り、この発熱線はPBIを主成分とする層で被覆されて
いる(便宜上、これを「被覆コイル状発熱線」とい
う)。
【0010】金属パイプ1はアルミニウム、鉄、ステン
レス、銅などの金属又は合金、好ましくはアルミニウム
で構成される。先に触れたように、金属パイプ1の外周
面上には表面コート層7が設けられていることがより好
ましい。さらに好ましくは表面コート層7がPBIを含
む層である。これはトナーが熱ロールに付着するのを防
ぎ、耐熱性及び耐摩耗性の面で優れたものとなる。耐摩
耗性が優れているため、表面コート層7の厚みを薄くす
ることができ、熱効率が改善される。PBIを含む層は
さらに、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、シリコー
ン化合物、ポリイミド、ポリアミドイミド又はこれらの
うち少なくとも2種の化合物の混合物を含んでいても良
い。表面コート層7は、表面コート層材料を適当な溶媒
に溶解し、その溶液をスプレー塗布法や浸漬塗布工法に
より金属パイプ1に塗布することによって得られる。溶
液の濃度を調整することにより、所望の厚さのコート層
7が得られる。
【0011】被覆コイル状発熱線2の線材にはニクロム
線などの合金あるいは単独の金属からなる線状物が用い
られるが、好ましくはニクロム線であり、直径0.05
〜2mmくらいのものが適当である。コイル状発熱線を
被覆するPBIを主成分とする層の厚さは0.5〜1,
000μm、好ましくは2〜30μmである。1,00
0μmより厚いと熱伝導率が低下するため不都合であ
り、逆に、0.5μmより薄いと絶縁破壊を生じるおそ
れがある。PBIを主成分とする層にはPBIの他に、
PTFEなどのフッ化化合物、シリコーン化合物、カー
ボンなどが添加されてもよい。
【0012】被覆コイル状発熱線2は、熱ロール表面の
温度分布が均一になるように配置される。金属パイプ1
と被覆コイル状発熱線2は、接していても、多少距離が
あってもよいが、熱効率の点からは、接しているのがと
くに好ましい。金属パイプ1内の被覆コイル状発熱線2
の位置を固定するために、金属パイプ1内の間隙には充
填物3が配置されていてもよい。充填物3としては、電
気絶縁性で熱伝導性の高い物質が用いられ、好ましくは
MgOなどの粉体が用いられる。
【0013】被覆コイル発熱線2は電極と連結してい
る。図1に示されるように電極及び熱ロールの支持体が
一体化された電極兼駆動ロール支持体4を用いてもよ
い。電気絶縁材料5,6を用いて電極兼駆動ロール支持
体4を固定することにより、金属パイプ1と被覆コイル
状発熱線2を固定することができる。電気絶縁材料とし
ては、シリコールゴム、セラミックなどを用いるこどが
できる。
【0014】実際に、コイル状発熱線をPBIを主成分
とする層で被覆するには、PBI単独又はPBIとその
他の添加物とを例えばDMAc、DMF、NMP好まし
くはDMAc或いはこれらの混合溶媒、ケロシンなどの
テルペン類とMEKなどのケトン類との混合溶媒に溶解
して溶液を調製し、このPBI含有溶液にコイル状発熱
線を浸漬して被覆した後、100〜500℃くらいで乾
燥させればよい。また、コイル状でない発熱線をPBI
を主成分とする層で被覆した後、これをコイル状に変形
して被覆コイル状発熱線2を製造してもよい。
【0015】本発明においては対ロールの表面もトナー
の付着防止のためにPBI、PTFEや比較的硬質のシ
リコーンゴムで形成されているのが望ましい。 また、
本発明のトナー定着装置は前記の本質を有する範囲で種
々の変形が考えられてよい。
【0016】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。ここでの部は重量基準である。
【0017】実施例1 直径約0.6mmのコイル状ニクロム線(発熱線)に約
25μm厚のPBI層を塗布し、これがアルミニウム製
パイプ(内径6mm、外径8mm、長さ29.5cm)
の内壁に確実かつ均等に接するように収納するようにし
て熱ロールを作成した。このPBI被覆コイル状熱ロー
ルをプリンター装置の定着部に組み入れ、加熱したとこ
ろ、150℃に達するのに4秒を要した。
【0018】実施例2 PBI層を塗布したコイル状ニクロム線をアルミニウム
製パイプの内壁から距離d(=1.5mm)離した以外
は実施例1と同様にして実験を行なった。その結果、熱
ロールの表面温度を150℃にするのに100Wを必要
とし、また、その150℃に達するのに20秒を要し
た。
【0019】比較例1 熱源としてハロゲンヒーターを有する通常の熱ロール
(直径20mm、長さ29.5cm)を用いて実験1と
同様にして実験を行なったところ、表面温度150℃を
得るのに500Wを要し、150℃に達するのに40秒
を要した。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、小電力でかつ短時間の
ウォームアップが可能なトナー定着装置が得られ、また
熱ロールの小径化に伴ってトナー定着装置の小型化が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー定着装置の熱ロールの概略図。
【符号の説明】
1 金属パイプ 2 被覆コイル状発熱線(PBIを被覆したコイル状発
熱線) 3 充填物 4 電極兼駆動ロール支持体 5 電気絶縁材料 6 電気絶縁材料 7 表面コート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−298942(JP,A) 特開 平4−318582(JP,A) 実開 昭64−6667(JP,U) 実開 昭62−16966(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20 103 H05B 3/00 335 H05B 3/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱ロール及び対ロールを有する電子写真
    複写機、ファクシミリ或いはプリンター用のトナー定着
    装置において、前記熱ロールが金属パイプ内に熱源とし
    てコイル状発熱線を配置したものであって、そのコイル
    状発熱線がポリベンゾイミダゾールを主成分とする層で
    被覆されていることを特徴とするトナー定着装置。
  2. 【請求項2】 前記の被覆コイル状発熱線の表面が金属
    パイプの内周面に均一に接している請求項1記載のトナ
    ー定着装置。
  3. 【請求項3】 前記金属パイプの外周面上にポリベンゾ
    イミダゾールを含む層が設けられている請求項1又は2
    記載のトナー定着装置。
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