JP3313065B2 - 理美容院用洗髪装置 - Google Patents

理美容院用洗髪装置

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JP3313065B2
JP3313065B2 JP07915098A JP7915098A JP3313065B2 JP 3313065 B2 JP3313065 B2 JP 3313065B2 JP 07915098 A JP07915098 A JP 07915098A JP 7915098 A JP7915098 A JP 7915098A JP 3313065 B2 JP3313065 B2 JP 3313065B2
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一彦 黒田
知明 高田
春昭 森田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は理美容院において、
バックシャンプーと言われる顧客の首部をシャンプーボ
ールの凹部に載せた状態で洗髪を行うための洗髪装置に
おいて、該洗髪装置をシャンプー時以外の時には顧客が
座る椅子の正面から退避させ、シャンプー時に椅子の正
面に移動するようにした理美容院用洗髪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の理美容院で使用されている洗髪装
置としては、理美容椅子の前面に設けられたカウンター
の下部に扉が開閉自在に取付け、該扉にシャンプーボー
ルを取付け、この扉を閉じている状態においてはシャン
プーボールがボックス内に収容され、扉を開放した状態
においてはシャンプーボールが前面に飛び出すものであ
った。
【0003】この従来例にあっては、シャンプーボール
を使用しない状態では、ボックス内に収容されているこ
とから、理美容椅子の前面がすっきりしているので、見
栄えが良いという利点があった。また、他の従来例とし
ては、理美容椅子の前面における壁面に、シャンプーボ
ールを露出状態で取付けたものがある。この従来例にあ
っては、常にシャンプーボールがオープン状態であるこ
とから、清潔感があると共に清掃がし易いという利点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来例における前者のものにあっては、常時はシャンプー
ボールがボックス内に収容さていることから、ボックス
内に臭いがこもり悪臭が発生し易いという問題があると
共に、洗髪装置全体の清掃がし難いといった問題もあ
り、かつ、洗髪時において扉を開放した状態で理美容椅
子を傾動させた時に顧客の足が扉に当接し、あるいは、
足が挟まれる可能性があり、さらに、扉の開閉も面倒で
あるといった問題もあった。
【0005】また、前記した従来例における後者のもの
にあっては、常時、シャンプーボールが露出されたまま
であることから、壁面からシャンプーボール先端までの
距離と、シャンプーボールから理美容椅子中心までの距
離を多く必要とするため、室内の使用面積が狭くなると
いった問題があり、かつ、理美容椅子を傾動した場合に
顧客の足が当接し、あるいは、足が挟まれる可能性があ
るといった問題もあった。
【0006】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、シャンプーボールが
常時露出しているにもかかわらず、該シャンプーボール
を使用しない状態において理美容椅子の前面が開放され
ることにより、理美容師による施術時において邪魔にな
ることがないと共に理美容椅子の傾動時に顧客の足が当
接することがない理美容院用洗髪装置を提供せんとする
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の理美容院用洗髪
装置は前記した目的を達成せんとするもので、その手段
は、シャンプーボールが理美容椅子正面と対向する第1
の位置と、理美容椅子正面の左右何れかに移動し、か
つ、理美容椅子から遠ざかる第2の位置に移動するよう
にした理美容院用洗髪装置において、前記シャンプーボ
ールは一端が壁面側に軸支され第1リンクに対して回転
自在に軸支し、また、一端が壁面側に軸支された第2リ
ンクに対して首振り可能に軸支することにより、前記第
1リンクの壁面側軸支点と前記第2リンクの壁面側軸支
点との壁面側からの距離を異ならしめて、前記シャンプ
ーボールの首受け部が前記第1の位置で理美容椅子と正
体し、前記第2の位置では理美容椅子に対して斜め方向
から正体するようにしたものである。
【0008】また、前記シャンプーボールの停止位置で
ある第1の位置と第2の位置とで、前記第1リンクの回
動を阻止するロック機構を設けることが望ましく、さら
に、前記シャンプーボールの回動時において、前記第1
リンクに対して回動方向に対して負荷を加える制動機構
を設けることが望ましい。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る理美容院用洗
髪装置を図1〜図7と共に説明する。図1において、A
は理美容室の壁面に固定された支柱杆、Bは床面に固定
された基礎体にして、前記支柱杆Aの下部を支持してい
る。Cは前記基礎体Bの上端に固定された天板にして、
シャンプーやリンス等の洗髪時に使用する洗髪容器Dが
収容される凹部C1 が中央部分に形成されている。
【0011】また、天板Cには図2以降に示すシャワー
ヘッド1へシャワーホース2を介して温水を供給するた
めの給水栓レバー3が取付けられている。さらに、天板
Cの平面形状は、後述するシャンプーボール4(以下、
単にボールという)を洗髪位置に移動した場合に、該ボ
ール4の全体が上面から見て全体が露出するように湾曲
窪み面C2 が形成され、かつ、洗髪以外の退避位置に移
動した場合にはボール4の一部が隠れるように湾曲突面
3 が形成されている。
【0012】なお、Eは小物類を載置するための棚板に
して、前記支柱杆Aに対して所望の位置に固定できるよ
うになっている。また、図2、図3において、Fは背凭
れF 1 や前垂れF2 が起伏自在な公知の理美容椅子であ
る。
【0013】4はボールにして、全体として平面円形状
をしているが、理美容椅子Fと対向する面には首受け部
4aが形成され、かつ、この首受け部4aはゴム等の柔
らかい部材が使用され、顧客の洗髪時における首部との
当接において、該首部への負担を軽減するようになって
いる。
【0014】また、ボール4の中心部より少し奥側には
排水口4bが形成され、また、側面の上部にはシャワー
ホース2を挿通するための孔4cが形成されると共に、
この孔4cには後述するシャワーホースから滴る水滴を
除去するための水切り装置Gが取付けられている。
【0015】ボール4は下部に固定された固定板4dか
ら下方に突出した軸杆4eが前記基礎体Bに一端がベア
リングを介して回転自在に軸支された第1リンク5の先
端に回転自在に支持されている。また、ボール4の前記
固定体4dの周縁部には一端が前記基礎体Bに一端が回
転自在に軸支された第2リンク6の先端が回転自在に軸
支されている。
【0016】なお、前記第1リンク5と第2リンク6の
基礎体Bに対する取付け位置が壁面に対して平行とはな
っておらず、第1リンク5が第2リンク6より壁面から
離れる方向で軸支されている。従って、洗髪位置にボー
ル4を回動した時に、前記首受け部4aが理美容椅子F
と正対する第1の位置に移動するが、該ボール4を退避
する第2の位置に回動した時には、ボール4全体が壁面
側に移動する共に前記首受け部4aが斜めになって理美
容椅子F側に正対すようになるので、理美容椅子Fとボ
ール4との間隔が大きくなり、従って、間隔の広い通路
ができて顧客や理美容師の移動がしやすくなる。
【0017】前記した実施の形態にあっては、第1リン
ク5が基礎体Bに対してフリーな状態で軸支されている
ため、第1の位置から第2の位置あるいは逆の位置に回
動する時に、前記第1および第2の位置で停止させるこ
とが難しい。そこで、本発明にあっては、図6、図7に
示す第1および第2の位置でロックするためのロック機
構Hを設けた。
【0018】すなわち、第1リンク5の軸支部分におけ
る基礎体Bに半円状のロック板7を固定し、このロック
板7の外周面に第1および第2の位置で第1リンク5が
停止する位置に切り溝7a,7bを形成する。一方、第
1リンク5の端部からスプリング5aによってバネ付勢
されたローラ5bを、前記ロック板7の外周面に圧接さ
せる。
【0019】このように構成することにより、第1アー
ム5を回動して第1の位置に達すると、バネ付勢された
ローラ5bがロック板7の切り溝7a内に入り込み、こ
の位置で第1アーム5の回動は阻止される。また、第1
アーム5を反対方向に回動して第2の位置に達すると、
ローラ5bがロック板7の切り歯ぞ7b内に入り込み、
この位置で第1アーム5の回動は阻止されるので、第1
および第2の位置でボール4を正確に停止させることが
できる。
【0020】また、第1リンク5は基礎体Bに対してベ
アリングを介して軸支されているので、該第1リンク5
を回動する時に弱い力で回動させることができるが、余
りにもフリーな状態で回動すると、前記ロック機構Hで
の停止位置をオーバーする可能性がある。そこで、本発
明にあっては、図6、図7に示す第1アーム5に対して
回動方向に対して負荷を加える制動機構Iを設けた。
【0021】すなわち、第1アーム5の軸支側の下面に
半円状の固定板5cを取付け、該固定板5cのそれぞれ
の端部にピストン8a,9aが当接するシリンダ8,9
を基礎体Bに取付けたものである。
【0022】このように構成することにより、第1アー
ム5を回動して第1の位置方向に回動すると、シリンダ
8のピストン8aが固定板5cの端部によって押圧され
るので、該シリンダ8の圧力によって第1アーム5は制
動が加わった状態で回動される。また、第1アーム5を
反対方向に回動すると、シリンダ9のピストン9aが固
定板5cの他の端部によって押圧され、従って、前記し
たと同様に第1アーム5は制動が加わった状態で回動さ
れるので、ボール4は何れの方向にも緩やかに回動され
ることとなる。
【0023】なお、前記した制動機構Iはピストン8,
9と固定板5cとによって構成したものを示したが、こ
の制動機構Iとしては公知のショックアブソーバや減速
機構等を利用することができる。
【0024】次に、ボール4に設けられたシャワーホー
スから滴る水滴を除去するための水切り装置Gについて
図8〜図11と共に説明する。10は前記ボール4の側
面内面に形成された凹状の支持部4eに嵌合固定された
ケースにして、前面と後面には前記シャワーホース2を
挿通するための孔10a,10bが形成されると共に、
下方には水滴を排出するための排水口10cがボール4
の内周面に向かって形成されている。なお、後面の孔1
0bはボール4の孔4cに一致している。
【0025】ケース10の前記孔10aおよび10bに
近接した位置には、それぞれ前後左右にシャワーホース
2を引き出したり押し込んだりする場合に、該シャワー
ホース2との摩擦力を軽減するための多数のローラ1
1,12が取付けられている。
【0026】また、前記ケース10の前記ローラ11,
12との間には、外周がリング13aによって固定さ
れ、かつ、内周に向かって放射状に配置された一対のブ
ラシからなる水滴除去部材13が、前記ケース10の支
持片10dに固定されている。この水滴除去部材13の
内周直径はシャワーホース2の外径より僅かに小さく形
成されている。
【0027】このように構成された水切り装置Gにあっ
ては、シャワーホース2の途中が水滴除去部材13のリ
ング内に貫通しているので、洗髪時において水滴がシャ
ワーホース2を伝って下降しても、水滴除去部材13に
よって除去されると共にシャワーホース2を洗髪が終了
して押し込んでも、水滴除去部材13によって掻き落と
されてボール4から外部に滴下することがないので、水
滴によって床面が濡れることがない。
【0028】そして、ケース10内に水滴除去部材13
によって掻き落とされた水滴は、排水口10cよりボー
ル4内に排出される。また、シャワーホース2を引き出
したり、押し込んだりする場合に、該シャワーホース2
はローラ11,12と接触しながら移動するので、該シ
ャワーホース2の引き出し、押し込みをスムースに行う
ことができる。
【0029】なお、前記した実施の形態における水滴除
去部材13としては、リング状に形成したブラシの場合
を説明したが、ブラシに代えてリング状に形成したスポ
ンジ等の水分を吸収する材質を利用してもよく、また、
水滴除去部材13は2個に限定されるものではなく、1
個または2個以上を並列的に取外し自在に取付けてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】本発明は前記したように、シャンプーボ
ールに形成した首受け部が、洗髪時には理美容椅子に正
対し、また、洗髪時以外の時には理美容椅子の左右方向
の壁面側に移動するので、シャンプーボールが常時露出
しているにもかかわらず、該シャンプーボールを使用し
ない状態において理美容椅子の前面が開放されることに
より、理美容師による施術時において邪魔になることが
ないと共に理美容椅子の伏倒時に前垂れが当接すること
がなく、かつ、洗髪以外の時におけるシャンプーボール
の首受け部は理美容椅子側に正対するので、理美容椅子
とシャンプーボールとの間隔が広くなって通路を大きく
とれるものである。
【0031】また、アームにロック機構を取付けること
により、シャンプーボールの洗髪位置および洗髪時以外
の位置の何れの停止位置も正確になり、かつ、シャンプ
ーボールがガタついたりすることがなく、さらに、制動
手段を取付けることにより、シャンプーボールの移動時
において適度な力で行えると共に前記ロック機構による
停止位置も確実に行える等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る理美容院用洗髪装置を示す全体の
斜視図である。
【図2】理美容椅子も含めた側面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】リンク機構を示す平面図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】ロック機構および制動機構を示す平面図であ
る。
【図7】同上の側面図である。
【図8】水切り装置を含めたシャンプーボールの斜視図
である。
【図9】水切り装置の正面図である。
【図10】同上の縦断面図である。
【図11】図9の横断面図である。
【符号の説明】
B 基礎体 F 理美容椅子 G 水切り装置 H ロック機構 I 制動機構 4 シャンプーボール 4a 首受け部 5 第1リンク 6 第2リンク
フロントページの続き (72)発明者 宮上 誠治 大阪府大阪市中央区東心斎橋2丁目1番 1号 タカラベルモント株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−14505(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 19/04 - 19/12 A47K 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンプーボールが理美容椅子正面と対
    向する第1の位置と、理美容椅子正面の左右何れかに移
    動し、かつ、理美容椅子から遠ざかる第2の位置に移動
    するようにした理美容院用洗髪装置において、前記シャ
    ンプーボールは一端が壁面側に軸支され第1リンクに対
    して回転自在に軸支し、また、一端が壁面側に軸支され
    た第2リンクに対して首振り可能に軸支することによ
    り、前記第1リンクの壁面側軸支点と前記第2リンクの
    壁面側軸支点との壁面側からの距離を異ならしめて、前
    記シャンプーボールの首受け部が前記第1の位置で理美
    容椅子と正体し、前記第2の位置では理美容椅子に対し
    て斜め方向から正体するようにしたことを特徴とする理
    美容院用洗髪装置。
  2. 【請求項2】 前記シャンプーボールの停止位置である
    第1の位置と第2の位置とで、前記第1リンクの回動を
    阻止するロック機構を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の理美容院用洗髪装置。
  3. 【請求項3】 前記シャンプーボールの回動時におい
    て、前記第1リンクに対して回動方向に対して負荷を加
    える制動機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    理美容院用洗髪装置。
JP07915098A 1998-03-26 1998-03-26 理美容院用洗髪装置 Expired - Lifetime JP3313065B2 (ja)

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