JP3312414B2 - ジエン酸ハライド類の製造方法 - Google Patents

ジエン酸ハライド類の製造方法

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シクロプロパンカルボ
ン酸ハライド類に有機ホスフィンを作用させて、異性化
せしめることによるジエン酸ハライド類の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】ジエン酸
ハライド類は、医農薬、香料等のファインケミカルズの
中間体として有用であり、例えば、窒素化合物に誘導し
た後デールスアルダー反応を適用することにより、環状
含窒素化合物に誘導し得、医農薬の製造中間体となり得
る。また 2,2,-ジメチル-3-(2'- メチルプロペニル) シ
クロプロパンカルボン酸ハライドは、ヨモギアルコー
ル、アルテミシアケトン等のテルペン系香料の製造中間
体として知られている。またジエン酸ハライド類として
は、2,2,- ジメチル-3-(2'- メチルプロペニル) シクロ
プロパンカルボン酸ハライドに、塩化アルミニウム等の
ルイス酸を作用させて、異性化せしめることにより、2,
2,5-トリメチルヘプタ-3,5- ジエンカルボン酸ハライド
が、副生物として少量生成することも知られている( 日
本農学会誌 15,473(1990)) 。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、シクロプ
ロパンカルボン酸ハライド類からジエン酸ハライド類を
効率良く製造すべく、異性化触媒について鋭意検討を重
ねた結果、有機ホスフィンという特定の化合物を使用す
れば、目的物が好収率でしかも容易に製造し得ることを
見出すとともに、更に種々の検討を加えて本発明を完成
した。
【0004】すわち、本発明は、式〔I〕 (式中、R1,R2,R3,R4 は、それぞれ独立に水素原子
又は低級アルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子を表
す。)
【0005】で示されるシクロプロパンカルボン酸ハラ
イド類に有機ホスフィンを作用させて、異性化せしめる
ことを特徴とする式〔II〕 ( 式中、R1,R2,R3,R4,Xは、前記と同じ意味を表
す。)で示される工業的に優れたジエン酸ハライド類の
製造方法を提供するものである。
【0006】次に、本発明をより詳細に説明する。本発
明の原料であるシクロプロパンカルボン酸ハライド類
〔I〕の置換基R1,R2,R3,R4 としては、例えば、水
素原子、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-
ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、t-ブチルなどの低級ア
ルキル基が挙げられる。 またXとしては、例えば塩
素、臭素などのハロゲン原子が挙げられる。
【0007】より具体的なシクロプロパンカルボン酸ハ
ライド類〔I〕としては、例えば、2,2-ジメチル-3-(2'
- メチルプロペニル) シクロプロパンカルボン酸、3-
(2'-メチルプロペニル) シクロプロパンカルボン酸、3-
(1- プロペニル) シクロプロパンカルボン酸、3-(1- ブ
テニル) シクロプロパンカルボン酸等のクロリド、ブロ
ミドなどがあげられる。これらはシス体、トランス体い
ずれであっても良いし、それらの混合物であっても良
い。
【0008】異性化触媒である有機ホスフィンとして
は、例えばトリフェニルホスフィン、トリス(2- トリ
ル) ホスフィン等のアリールホスフィン類、トリ−n−
ブチルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン等のア
ルキルホスフィン類、トリシクロヘキシルホスフィン、
ジシクロヘキシルフェニルホスフィン等のシクロヘキシ
ルホスフィン類などが挙げられる。その使用量は、シク
ロプロパンカルボン酸ハライド類〔I〕に対して、通常
0.01〜1モル倍である。
【0009】また異性化助触媒としてヨウ素を使用する
こともできる。 その使用量は、シクロプロパンカルボ
ン酸ハライド類〔I〕に対して、通常0.01〜1モル倍で
ある。
【0010】異性化反応は、通常、溶媒の存在下に実施
される。かかる溶媒としては、例えばアセトニトリル、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジグラ
イム等の非プロトン性極性溶媒が好ましく使用される。
その使用量は、シクロプロパンカルボン酸ハライド類
〔I〕に対して、通常0.5 〜100 重量倍程度である。反
応温度は、通常、室温〜溶媒の沸点、好ましくは40〜12
0 ℃の温度範囲である。
【0011】反応の進行は、ガスクロマトグラフィー、
薄層クロマトグラフィー、核磁気共鳴スペクトル等の分
析手段により確認し得る。反応修了後、目的物は、例え
ば、反応マスから溶媒等を留去した後、蒸留等の分離手
段を用いることにより回収することができる。また目的
物は、反応マスをアルコール、水、アルカリ水等で処理
することにより、エステル誘導体、カルボン酸等の形で
回収することもできる。
【0012】
【発明の効果】本発明方法によれば、触媒として有機ホ
スフィンを用いることにより、シクロプロパンカルボン
酸ハライド類〔I〕からジエン酸ハライド類〔II〕を高
収率でしかも容易に製造し得る。
【0013】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
【0014】実施例1 窒素雰囲気下、300ml のフラスコに2,2-ジメチル-3-(2'
- メチルプロペニル)シクロプロパンカルボン酸クロリ
ド(シス/トランス=35/65) 20g とアセトニトリル 100mlを入れ
た後、トリフェニルホスフィン 5.64gを加え、80℃で4
時間攪拌した。反応マスをサンプリングし、酸クロリド
を常法に従いエチルエステルに誘導してガスクロマトグ
ラフィーで分析した。反応マスには、原料の酸クロリド
は存在しないことが確認された。
【0015】反応マスから、溶媒を減圧留去した後、減
圧下に蒸留することにより、18.3gの 2,2,5- トリメチ
ルヘプタ-3,5- ジエンカルボン酸クロリドを得た。 bp. 48 〜52℃/0.4 〜0.6mmHgエチルエステル 誘導体の1H-NMR (90MHZ ) δ(ppm,CDCl3):5.9(d-d,2H),4.9(s,2H),4.1(q,2H),2.35
(s,2H),1.85(s,3H),1.3(t,3H),1.2(s,6H)
【0016】上記の酸クロリド 10gと水100gとの混合物
を10℃に冷却し、これに10%苛性ソーダ水を加えてpH=9
とした後、2時間同温度で攪拌した。 次いで、トルエ
ンで抽出した後、水層を分液し、これに酢酸を加えてpH
=3とした。次いでトルエン抽出し、有機層を分液し、こ
れを水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮、減圧蒸留
することにより、8.07g の 2,2,5- トリメチルヘプタ-
3,5- ジエンカルボン酸を得た。bp.77 ℃/0.2mmHg
【0017】実施例2 実施例1において、トリフェニルホスフィンの代わり
に、トリ-n- ブチルホスフィン 4.34gを用いる以外は、
実施例1に準拠して実施することにより、11.6gの 2,2,
5- トリメチルヘプタ-3,5- ジエンカルボン酸クロリド
を得た。
【0018】実施例3 窒素雰囲気下、50mlのフラスコに2-(1- ブテニル) シク
ロプロパンカルボン酸クロリド 2 gとアセトニトリル 2
0ml を入れた後、トリフェニルホスフィン1.65g とヨウ
素 0.64gを加え、80℃で6時間攪拌した。 反応後、エ
タノール5.8gとピリジン3gを加えて攪拌した後、シリカ
ゲルカラムクロマドグラフィー (展開溶媒:ヘキサン−
酢酸エチル混合溶媒 )を用いて精製することにより、油
状のオクタ-3,5- ジエンカルボン酸エチル1.27g を得
た。 δ(ppm,CDCl3):5.3 〜6.1(m,4H),4.15(q,2H),2.4(m,2
H), 1.7(d,3H),1.3(t,3H),0.9 〜1.1(m,2H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴鴨 剛夫 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−67648(JP,A) 特開 昭58−67634(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 51/62 C07C 57/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式〔I〕 (式中、R1,R2,R3,R4 は、それぞれ独立に水素原子
    又は低級アルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子を表
    す。)で示されるシクロプロパンカルボン酸ハライド類
    に有機ホスフィンを作用させ、異性化せしめることを特
    徴とする式〔II〕 ( 式中、R1,R2,R3,R4,Xは、前記と同じ意味を表
    す。)で示されるジエン酸ハライド類の製造方法。
  2. 【請求項2】ヨウ素の共存下に実施する請求項1の製造
    方法
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