JP3311422B2 - 識別システムおよびその方法並びに立体識別システム - Google Patents

識別システムおよびその方法並びに立体識別システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、識別システムおよびそ
の方法並びに立体識別システムに関する。
【0002】
【従来の技術】識別システムは、識別対象を複数の識別
種のうちの1種に同定するものである。識別対象として
は、例えば紙幣のように平面的なものと、部品のように
立体的なものとがある。まず、平面的なものを識別する
システムとして、紙幣識別システムを例にとり説明す
る。
【0003】近年では識別システムにニューラルネット
ワーク(以下NNと記す)を利用しようとする試みがあ
る。NNは、ある教師パターンを学習し、他のパターン
が入力されたときに教師パターンへの近似度を出力する
ことができるので、様々な認識システムへの応用が試行
されている。
【0004】従来のNNを用いた識別システムの一例
が、「1992年、電気学会論文誌C第112巻4号2
49〜258頁」に記載されている。この論文に記載さ
れた紙幣識別システムは、紙幣の濃度特徴により紙幣種
および表裏、左右の姿勢すなわち12種類を識別するも
のである。固定配置された複数箇所(4箇所)のセンサ
と、センサで得た紙幣の濃度変化などの特徴から紙幣種
を識別するNNとにより構成されている。基本となる紙
幣を用いて、濃度パターンなどをNNの入力層に与えて
学習しておき、識別対象となる紙幣のデータを入力し
て、NNの出力層から識別結果を出力する。濃度変化を
読み取る位置と、その濃度変化の例を図13に示す。
【0005】センシング位置が4箇所S1,S2,S3
およびS4に設定されている。紙幣全域の濃度データを
検出しないのは、入力すべきデータ数が多すぎて、メモ
リ使用量や識別処理時間が膨大になり過ぎて実用に適さ
ないためである。例えば、紙幣全域を1mmメッシュで区
切って濃度データとした場合でも、150×75=1
1,250個程度の入力データを必要とし、これではN
Nを用いた現在のデータ処理技術では実用化が不可能で
ある。また、従来のNNを使用しない識別装置でも、経
験的にセンシング位置が4箇所程度となっていることも
理由の一つと考えられる。
【0006】紙幣識別システムに要求される事項として
は、 (1) 紙幣ごとの特徴をよく抽出する手段を有すること。
すなわち12種類各々の濃度などの変化が明確な「個
性」として抽出できること。 (2) センサの取り付け位置ずれ、紙幣の位置ずれ、汚れ
などに強いこと。 (3) 識別精度を確保しながらも、必要最小限の処理時間
で識別が可能であること。などが挙げられる。
【0007】これらの事項は、紙幣識別に限らず他の平
面的なものを識別するシステムにも同様に要求される。
【0008】しかし、従来の識別システムでは、センシ
ング位置の決定は熟練者の経験則に基づいており、NN
にとっての最適センシング位置およびその数を定量的に
決定することはできなかった。
【0009】さらに、熟練者により決定されたセンシン
グ位置および数は、NNとは異なる識別システムのため
のものであって、識別手段としてNNを利用する場合に
最適なものを定量的に決定する手段は存在しなかった。
【0010】次に、立体的なものを識別するシステムに
ついて述べる。
【0011】立体識別を行う場合、主に次のような2通
りの立場が考えられる。一つは、識別対象がどのような
立体形状であるかの情報が全く与えられておらず、距離
センサーによる計測値や画像データなどに基づいてコン
ピータ内部に立体モデルを構成する立場、もう一つは、
識別対象の候補が予め分かっており、候補の中から1種
に同定する立場である。
【0012】生産ラインにおける部品識別などにおいて
は、識別対象の種類は予め分かっており、識別システム
は被識別部品の種類を1つに特定するのが一般的であ
る。
【0013】本特許は複数種類の立体形状候補の中か
ら、被識別立体の種類を1種に同定する識別システムに
関する。
【0014】立体識別システムの識別手順としては、 (i) 立体の特徴量データを獲得する。たとえば、立体
表面の凹凸データをセンサーによって獲得したり、立体
の稜線や曲面データを画像処理装置により獲得する、な
どを行う。
【0015】(ii) 特徴量に基づいて、被識別立体を候
補の中から1種に同定する。
【0016】の2つの手順に分けることができる。
【0017】従来の立体識別システムの一例が、「19
91年、日本機械学会論文集(C編)第57巻535号
172〜179ページ」に記載されている。この論文に
記載された立体識別システムでは、立体の特徴量データ
として、立体の二値画像重心を中心としてレーザ距離計
を円形にスキャンニングすることで獲得した立体の凹凸
データを用い、同定方法としてファジー理論を用いてい
る。
【0018】また、画像処理により立体特徴量を獲得す
る方法などは、従来よく知られている。
【0019】しかし、従来の立体識別システムでは、特
徴量データの獲得処理、たとえばレーザ距離計による計
測処理、画像データから稜線を摘出する計算処理などに
多くの時間を必要としていた。また、特徴量に基づく同
定処理にも多くの時間を必要としていた。
【0020】また、識別対象は場合により類似性の高い
立体が多い場合や、逆に類似性が低く、識別に多くの処
理を必要としない場合も考えられるが、従来の方法では
識別対象の類似性の大小にかかわらず識別のための処理
が一様であるため、処理の過剰や不足(識別不能)の問
題があった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
平面的なものを識別するシステムでは、最適なセンシグ
位置とその数を定量的に決定することができず、また立
体的なものを識別するシステムでは、識別対象の類似性
にかかわらず処理に多くの時間を費やさなければならな
いという問題があった。
【0022】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、高い識別精度と必要最小限の処理時間とを実現する
最適センシング位置を定量的に決定することのできる識
別システムおよびその方法と、最少の立体特徴量獲得処
理、高い識別精度、及び必要最少限の処理時間を実現す
る立体識別システムを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の識別システム
は、識別対象を複数の識別種のうちの1種に同定するシ
ステムであって、複数の単位領域に区分された識別対象
の第1の識別パターンを与えられて対応識別種に同定す
る出力を行い、この出力が所望の値に近付くように学習
する第1のパターン学習/識別手段と、学習後の前記第
1のパターン学習/識別手段に、前記第1の識別パター
ンにノイズを含ませた第1のノイズデータを与える第1
のノイズデータ発生手段と、前記第1のノイズデータを
与えられた前記第1のパターン学習/識別手段の出力か
ら、単位領域ごとに第1の識別特性を求める第1の識別
特性演算手段と、単位領域毎の前記第1の識別特性を記
憶する単位領域識別特性記憶手段と、前記単位領域識別
特性記憶手段に記憶された前記第1の識別特性のなかか
ら、識別特性の優れた1つ以上の単位領域を選定し、こ
の選定された単位領域の識別特性を合成する合成領域構
成手段と、前記合成領域構成手段により合成された合成
単位領域ごとに識別対象の第2の識別パターンを与えら
れて対応識別種に同定する出力を行い、この出力が所望
の値に近付くように学習する第2のパターン学習/識別
手段と、学習後の前記第2のパターン学習/識別手段
に、前記第2の識別パターンにノイズを含ませた第2の
ノイズデータを与える第2のノイズデータ発生手段と、
前記第2のノイズデータを与えられた前記第2のパター
ン学習/識別手段の出力から、合成単位領域ごとの第2
の識別特性を求める第2の識別特性演算手段と、前記第
2の識別特性演算手段が求めた前記第2の識別特性が所
望の条件を満たしているか否かを判定する識別特性評価
手段と、前記識別特性評価手段が、前記第2の識別特性
は所望の条件を満たしていると判断した時点において、
前記合成領域構成手段が選定し合成した合成単位領域に
関する前記第2のパターン学習/識別手段の出力を与え
られて外部へ出力する出力手段とを備えている。
【0024】また本発明の識別方法は、識別対象を複数
の識別種のうちの1種に同程する方法であって、複数の
単位領域に区分された識別対象の第1の識別パターンを
第1のパターン学習/識別手段に与えて対応する識別種
に同定する出力を行わせ、この出力が所望の値に近付く
ように学習させるステップと、学習後の前記第1のパタ
ーン学習/識別手段に、前記第1の識別パターンにノイ
ズを含ませた第1のノイズデータを与えるステップと、
前記第1のノイズデータを与えられた前記第1のパター
ン学習/識別手段の出力から、単位領域ごとに第1の識
別特性を求めるステップと、求められた単位領域毎の前
記第1の識別特性のなかから、識別特性の優れた少なく
とも2つの単位領域を選定し、この選定された単位領域
の識別特性を合成するステップと、合成された合成単位
領域ごとに識別対象の第2の識別パターンを第1のパタ
ーン学習/識別手段に与えて対応する識別種に同定する
出力を行わせ、この出力が所望の値に近付くように学習
させるステップと、学習後の前記第2のパターン学習/
識別手段に、前記第2の識別パターンにノイズを含ませ
た第2のノイズデータを与えるステップと、前記第2の
ノイズデータを与えられた前記第2のパターン学習/識
別手段の出力から、合成単位領域ごとの第2の識別特性
を求めるステップと、求められた前記第2の識別特性が
所望の条件を満たしているか否かを判定するステップ
と、前記第2の識別特性は所望の条件を満たしている判
定した時点における合成単位領域に関する前記第2のパ
ターン学習/識別手段の出力を外部へ出力するステップ
とを備えている。
【0025】さらに、本発明の立体識別システムは、立
体を複数の識別種のうちの1種に同定する立体識別シス
テムであって、立体を所定方向から撮影する画像撮影装
置と、前記画像撮影装置を中心とした円周上に1個また
は複数配置された照明手段と、前記照明手段を立体に対
して所定方向に配置制御する手段と、前記照明手段を同
時または1個づつ点灯する手段と、前記画像撮影装置に
より得た画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データから所要の立体特徴量を生成する立体特
徴量構成手段と、を有する立体特徴量獲得手段と、前記
立体特徴量獲得手段により獲得した立体特徴量を単位領
域に分割し、単位領域の識別パターンを与えられて、対
応する識別種に同定する出力を行い、この出力が所望の
値に近づくように学習する第1のパターン学習/識別手
段と、単位領域毎の識別特性を求める手段と、前記単位
領域のうち、識別特性の良好な複数の単位領域を選択し
て合成する合成領域構成手段と、前記合成領域構成手段
により合成された合成領域に識別対象の第2の識別パタ
ーンを与えられて、対応する識別種に同定する出力を行
い、この出力が所望の値に近づくように学習する第2の
パターン学習/識別手段と、合成領域の識別特性を求め
る手段と、求められたこの合成領域の識別特性が、所定
の条件を満たしているか否かを判定する識別特性評価手
段と、前記識別特性評価手段が所定の条件を満たしてい
ると判定した時点において、前記合成領域構成手段が選
定し合成した合成単位領域に関する前記第2のパターン
学習/識別手段の出力を与えられて外部へ出力する出力
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0026】
【作用】第1のパターン学習/識別手段が、識別対象の
単位領域ごとの第1の識別パターンを与えられて対応す
る識別種に同定する出力を行い、この出力が所望の値に
近付くように学習し、学習後の第1のパターン学習/識
別手段に第1のノイズデータ発生手段が第1のノイズデ
ータを与える。この第1のノイズデータを与えられた前
記第1のパターン学習/識別手段の出力から、第1の識
別特性演算手段が単位領域ごとの第1の識別特性を求
め、単位領域識別特性記憶手段が記憶する。合成領域構
成手段がこの第1の識別特性のうち特性の優れた少なく
とも2つの単位領域を選定し、この選定された単位領域
を第2のパターン学習/識別手段として合成する。第2
のパターン学習/識別手段が、合成領域に関する識別パ
ターンを与えられて対応する識別種に同定する出力を行
い、この出力が所望の値に近付くように学習する。学習
後の第2のパターン学習/識別手段に、第2のノイズデ
ータ発生手段が第2のノイズデータを与え、この第2の
ノイズデータを与えられた第2のパターン学習/識別手
段の出力から、第2の識別特性演算手段が合成領域の第
2の識別特性を求める。この第2の識別特性が所望の条
件を満たしているか否かを識別特性評価手段が判定し、
所望の条件を満たしていると判断した時点において合成
領域構成手段が選定し合成した合成領域に関する第2の
パターン学習/識別手段の出力を出力手段が与えられ
て、外部へ出力する。これにより、複数の単位領域のな
かから識別特性の優れた領域が定量的に選定される。
【0027】また、このような識別システムを用いて、
本発明の識別方法を実施することができる。
【0028】さらに、本発明の立体識別システムによれ
ば、照明手段が同時または1個づつ点灯し、画像撮影装
置が立体を所定方向から撮影し、得られた画像データを
画像データ記憶手段が記憶し、この画像データから立体
特徴量構成手段が所要の画像特徴量を構成する。次に、
第1のパターン学習/識別手段がこのようにして得られ
た立体特徴量を単位領域に分割し、単位領域の識別パタ
ーンを与えられて対応する識別種に同定する出力を行
い、この出力が所定の値に近付くように学習する。さら
に、単位領域毎の識別特性を求める手段が単位領域毎の
識別特性を求め、合成領域構成手段が識別特性の良い複
数の単位領域を合成する。第2のパターン学習/識別手
段が、この合成された合成領域に識別対象の第2の識別
パターンを与えられて対応する識別種に同定する出力を
行い、この出力が所望の値に近付くように学習する。合
成領域の識別特性を求める手段がこの合成領域の識別特
性を求め、識別特性を求める手段がこの識別特性を求
め、識別特性評価手段がこの識別特性が所望の所定の条
件を満たしているか否かを判定し、満たしていると判定
した時点で、出力手段が第2のパターン学習/識別手段
の出力を与えられて外部へ出力を行う。これにより、立
体の識別に必要な最小限の領域が定量的に求まり、最小
の処理量及び処理時間で確実な識別が可能である
【0029】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0030】図1に、本発明の第1の実施例による平面
的な識別対象を識別するシステムの構成を示す。本実施
例は、イメージセンサ等の画像データ入力装置3と、プ
ログラム制御により動作する単位領域データ処理装置1
および合成領域データ処理装置2と、情報を記憶する記
憶装置4と、ディスプレイや識別結果を次の処理に伝達
するための出力装置5とから構成される。
【0031】単位領域データ処理装置1は、第1のパタ
ーン学習/識別手段11と、学習後の第1のパターン学
習/識別手段11にノイズを含んだ紙幣データを与える
ノイズデータ発生手段12と、第1のパターン学習/識
別手段11の出力を用いて、そのときの単位領域の識別
特性を演算する識別特性演算手段13とを備える。
【0032】記憶装置4は、識別特性演算手段13の演
算した単位領域の識別特性を記憶する単位領域識別特性
記憶部41を含んでいる。
【0033】第1のパターン学習/識別手段11は、例
えば図4に示すような3層のバックプロパゲーションN
Nシステムで構成してもよい。
【0034】合成領域データ処理装置2は、単位領域識
別特性記憶部41に記憶されたデータに基づいて新たな
NN識別手段を構成する合成領域構成手段20と、合成
領域に関する第2のパターン学習/識別手段21と、第
2のパターン学習/識別手段21の出力を用いて、その
ときの合成領域の識別特性を演算する識別特性演算手段
23と、この識別特性が所要の精度を満足するか否かを
判断する識別特性評価手段24とを備える。
【0035】また、記憶装置4には第2のパターン学習
/識別手段21の演算した合成領域の識別特性および学
習の結果得られたNNのパラメータを記憶する合成領域
識別用データ記憶部42も含む。
【0036】第2のパターン学習/識別手段21は、例
えば図5に示すような3層のバックプロパゲーションN
Nシステムで構成してもよい。第1および第2のパター
ン学習/識別手段11,21は、パターン学習手段とし
てパターン学習が終了した後、そのまま識別手段として
機能する。ここで、NNの入力層にデータを与えたとき
の出力と、誤差の例を以下の表1に示す。
【0037】
【表1】 この表1は、学習済みのNNに中古の千円表右のデータ
を与えたときの出力例を示すものである。「出力層1」
が千円表右に対応しており、この「出力層1」からの出
力が“1”に近い値となっており、他の出力層は、
“0”に近い出力となっている。NNの出力は一般的に
このように完全に“1”や“0”にはならず、ある程度
の誤差を残したものとなる。中古紙幣にしわや汚れがあ
ったり、あるいは識別システムの特性が悪いと、この誤
差が大きくなる。識別すべき3金種×4姿勢=12種の
紙幣のどの紙幣についても、安定した識別を行うことが
要求される。
【0038】NNからの出力結果を用いて求めるべき識
別特性の定義としてはいくつか考えられるが、ここでは
1/(誤差の総和)を用いることとする。すなわち、学
習済みのNNに12種の中古紙幣などノイズを含んだ紙
幣データを与え、その時の誤差の総和の逆数を用いる。
したがって、識別特性が大きいほど識別誤差が小さいこ
とになる。
【0039】次に、図1に示された第1の実施例による
識別システムを用いて図3に示された手順にて識別を行
う本発明の第2の実施例による識別方法について説明す
る。
【0040】まず、単位領域データ処理について説明す
る。
【0041】画像データ入力装置3から与えられたデー
タは、紙幣の全領域または広範囲の画像データである。
いま、説明のためにこのデータが横128×縦32のデ
ータであるとし、単位領域は縦32のラインデータであ
るとする。すなわち、128個の単位領域が存在するこ
とになる。この128個の単位領域にI=1〜128の
符号を付ける。
【0042】まずI=2ライン目を選択し(ステップ1
01)、NNで構成された第1のパターン学習/識別手
段11により、このラインにおけるNN学習を行う(ス
テップ102)。すなわち、3金種×4姿勢=12種類
の紙幣に関するI=2ライン目の32個の画像データを
入力層(例えば、図4におけるp1〜p32)に与え、
学習を行う。この際に使用する入力データは、基準とな
る紙幣データなので、例えば未使用の新紙幣のデータと
する。次に、学習が完了したNNにノイズデータ発生手
段12により次の3種類のノイズデータを入力層に与え
る(ステップ103)。
【0043】I=I−1,I,I+1(=1,2,3)
ライン目の画像データこれによる識別出力誤差をe1、
e2、e3とすると、当然ながら通常はe2は小さく、
e1、e3は大きくなる。また、識別特性演算手段13
においては、例えばE=(e1+e2+e3)を計算す
るものとする(ステップ104)。
【0044】I=2ライン目についての以上の処理が終
了すると、誤差Eを単位領域識別特性記憶部41に記憶
する。そして、I=3ライン目以降について同様の処理
を行い、I=127ライン目で単位領域データ処理は終
了する。
【0045】以上の処理により得られた、I=2〜12
7ラインに関する識別特性の一例を図6に示す。このグ
ラフは、横軸に2〜127のライン位置を、縦軸に各ラ
インにおける誤差の逆数1/Eをとっており、縦軸の値
1/Eが大きいほど識別特性が良いことを示す。
【0046】次に、合成領域データ処理について説明す
る。
【0047】合成領域構成手段20では、単位領域識別
特性記憶部41に記憶されたデータに基づき、単位領域
識別特性の優れたラインから複数個を選択し、新たなN
Nを構成する(ステップ202)。例えば、図6より特
性のよいラインL1〜L4の4本のラインを選択し、4
本分の入力層すなわち入力層数32×4=128個を有
するNNを図5に示されるように構成する。そして、第
2のパターン学習/識別手段21により学習を行い(ス
テップ203)、学習の完了したNNにノイズデータ発
生手段22からノイズを含んだデータを入力する(ステ
ップ204)。このときのノイズデータは、単位領域デ
ータ処理のように隣接するラインのデータでもよいし、
用意した中古紙幣のデータでもよい。ノイズデータを入
力されたNNの出力を用いて、識別誤差を総合した識別
特性を識別特性演算手段23により演算する(ステップ
205)。
【0048】この識別特性が所要の特性を満足している
か否かを、識別特性評価手段24により評価し(ステッ
プ206)、満足していれば終了し、満足していなけれ
ば単位領域の使用数を増加し(ステップ207)、さら
に大規模のNNを構成して同様の処理を行う。なお、以
上の説明では、合成領域データ処理での合成ライン数N
は、N=4から始めたが、一般的にはN=1から処理を
開始し(ステップ201)、所要の識別特性を満足した
時点で終了する。
【0049】ところで、単位領域データ処理装置1にお
いて、ノイズデータ発生手段12から隣接領域を含めた
画像データ、すなわちI=I−1、I、I+1ライン目
の画像データを第1のパターン学習/識別手段11に与
えたが、その意味について説明する。
【0050】I=1ライン目の画像データとI=I−
1、I+1ライン目の画像データが近似している場合
は、識別誤差の和Eは小さくなり、これらの画像データ
が異なっている場合はEは大きくなる。このことは、セ
ンサと紙幣との相対的な位置誤差に対する安定性が誤差
Eの大きさにより評価可能なことを意味し、Eが小さけ
れば、ラインIをセンシング位置とすることが隣接領域
方向への位置誤差、たとえば紙幣セット時の誤差やセン
サの組立誤差に対して強いことになる。
【0051】ただし、単に隣接領域間の画像データが近
似しているだけでは、識別誤差の和Eが必ずしも小さく
なるとは限らない。例えば単なる白地など何の濃度変化
もないパターンでは、隣接領域の画像データが近似して
いるとはいえるが、識別性も劣ることになり、表1に示
した出力においても、該当紙幣以外の出力層の誤差が大
きくなる。
【0052】これらの理由から、上に述べた誤差Eが小
さいということは、センサと紙幣との位置誤差に対する
強さと、紙幣ごとの濃度変化を明確な個性として抽出す
る識別特性との両方を意味することになる。さらに、ノ
イズデータは、隣接領域のデータに限らず、識別システ
ム固有の誤差を考慮したデータであればよい。従って、
例えばセンサと紙幣との相対位置を適切な量だけ変化さ
せて得られたデータをノイズデータとしてもよい。
【0053】ここで、合成領域構成手段20により単位
領域識別特性のよいライン(L1〜L4)を選択した
が、単位領域識別特性の良否が合成後の識別特性の良否
と正の相関関係を持つことが実験的に確認されている。
例えば、図6において単位領域識別特性の悪いラインL
5〜L8の合成を行うと、識別誤差はL1〜L4による
合成の場合の2倍以上となる。
【0054】また、合成するライン数の増加と識別特性
との関係を実験的に求めた結果を図7に示す。横軸に合
成ライン数、縦軸に1/Eを示し、実線L12は隣接ラ
インのノイズデータを与えた場合を示し、破線L11は
実際の紙幣識別の場合を示す。図のように、合成ライン
数の増加とともに識別特性が向上することがわかる。但
し、ここで例示した紙幣識別システムにおいては、合成
ライン数が4以上になると、識別特性が飽和状態にな
る。よって、処理時間を必要最小限にするには、合成ラ
イン数を4とするのが適当と考えられる。
【0055】以上により識別システムのパラメータが決
定し、一般紙幣の識別を行うことになるが、パラメータ
決定後の紙幣識別システムとしては、図2に示すように
識別に必要な最小限の要素のみで構成する。すなわち、
必要なセンシング位置数ケ所に配置されたライン状のイ
メージセンサを有する画像データ入力装置3と、最終的
な第2のパターン識別手段21および合成領域識別用デ
ータ記憶部42を有するデータ処理装置51と、これに
表示あるいは識別後の処理へのデータ転送を行う出力装
置5とより構成される。この新たな構成は紙幣識別のよ
うに、新デザイン紙幣発行時以外は識別対象の種類が変
わらないような場合に有効である。
【0056】本発明の識別システムは、紙幣識別に限ら
ず広く他の識別にも適用が可能である。たとえば、魚種
の識別システムや製造ラインにおける部品の識別システ
ムなどにも適用することができ、識別対象に関する濃度
データなどを利用して同様の識別システムを構成するこ
とが可能である。これらの場合には、識別対象の種類が
頻繁に変化するので、図2のような最小限の要素で識別
システムを構成するのでなく、図1に示された構成によ
り識別処理を行う方が対応が容易であると考えられる。
さらに、単位領域の形態は本実施例に示したライン状の
他にも円弧状、同心円状、放射線状あるいは散布状など
識別システムの目的に応じて様々の形態が考えられる。
【0057】次に、本発明の第3の実施例による立体識
別システムについて図面を参照して説明する。まず、同
システムが有する立体特徴量獲得手段について説明す
る。
【0058】図8に、この立体特徴量獲得手段の構成を
示す。
【0059】本実施例における立体特徴量獲得手段は、
CCDカメラ等の画像撮影装置61と、4個の照明装置
65a〜65dとより構成されている。画像撮影装置6
1は、被識別立体64のほぼ中央部(重心)を画像中心
として撮影可能なように配置されている。また、照明装
置65a〜65dは、画像撮影装置61を中心とした円
周上に等間隔すなわち90度感覚で配置され、被識別立
体64を照射する。また、照明装置65a〜65dは1
個づつまたは同時に点灯が可能である。また、画像撮影
装置61により獲得した画像データは、画像データ記憶
装置手段62により記憶され、立体特徴量構成手段63
により、識別処理に的した形に構成される。
【0060】次に立体特徴量獲得手段による被識別立体
64の立体特徴量獲得方法について説明する。
【0061】いま、図9に示す6種類の立体識別を例と
する。この6種類の立体は、平面形状すなわち上方から
とらえた外形形状が正方形であって、外形形状のみから
は立体の種類を同定することができず、また立体の方向
も特定できない。一般に立体識別と言っても、外形形状
から1種に同定が可能であれば、特に立体特徴量を求め
る必要はなく、従来の画像二値化などの技術によって識
別が可能である。外形形状以外の特徴量が必要であっ
て、特徴量を求めて同定することが立体識別システムの
課題である。
【0062】そして、図9の6種の立体識別では、立体
の同定と伴に方向の特定も必要である。したがって、本
例では6種×4方向=24の識別種の中から1種を同定
することになる。
【0063】図9の6種の立体の中から、たとえば図9
(c)に示す立体の特徴量獲得を行う方法について説明
する。
【0064】まず、照明65aが点灯すると、画像撮影
装置6には図10(a)のような陰影画像が得られる。
同様に照明65b、65c、65dが点灯すると、それ
ぞれ図10(b)、(c)、(d)のような陰影画像が
得られる。なお、立体の外側にも陰影が発生するが、こ
の例では考慮しないものとする。
【0065】画像データは、各画素における濃度データ
であるので、得られた陰影画像は正方形内における濃度
分布の形となる。
【0066】また、ここでは図9(c)に示す立体の陰
影画像(a)、(b)、(c)、(d)を求めたが、こ
の画像の組を図9(c)−(a)、(b)、(c)、
(d)と表記することとする。
【0067】しかし、ここに示した立体は平面外形が正
方形であるので、その方向も4方向のうちどの方向かを
指定する。平面的な置き方を90度間隔で変えたときの
陰影画像の組として図9(c)−(b)、(c)、
(d)、(a)、図9(c)−(c)、(d)、
(a)、(b)、図9(c)−(d)、(a)、
(b)、(c)が得られる。
【0068】これらを6種の立体すべてについて行う
と、全部で24組の陰影画像データが得られる。
【0069】次に、立体特徴量構成手段Dにより、各組
の4個の陰影画像データをまとめる。例えば図4−
(a)に示すように、図9(c)−(a)、(b)、
(c)、(d)の画像データを縦に合成して、これを1
個の画像データとする。すなわち図9(c)の立体の方
向(a)、(b)、(c)、(d)には、図11に示す
画像データが対応する関係にある。全部で24組の各々
について同様の処理を行うので、24枚の画像データが
得られることになる。
【0070】立体識別処理としては、以上の手順により
24枚の画像データを獲得し、被識別立体について得た
画像濃度データを、24枚の画像データのうちの1種に
同定する処理となる。
【0071】なお、ここで示した立体特徴量獲得に要す
る時間は、1個の被識別立体当り照明装置を4回点灯
し、画像撮影装置で4画面分の撮影を行い、画像データ
をメモリに格納し、合成するだけの時間で済むので、き
わめて短時間でよい。
【0072】以上のようにして立体特徴量を獲得するこ
とができる。
【0073】次に、獲得した立体特徴量を用いる本実施
例による立体識別システムについて説明する。図12に
同識別システムの構成を示す。
【0074】上述した第1、第2の実施例では、紙幣識
別を例として平面上の濃度分布などの特徴量分布を用い
たが、本実施例においては立体識別を画像の濃度データ
の識別問題に変換しているので、全く同様の識別方法が
適用可能である。
【0075】すなわち、例えば図11(a)に示された
ような画像データについて、これをライン状の複数の単
位領域に分割し、各ライン状領域の濃度変化パターンを
得る。図11(b)に図11(a)における矢印Aの位
置のライン状領域の濃度変化パターンを示す。これらの
パターンを用いて、第1のパターン学習/識別手段によ
り単位領域全ての識別パターンの学習を行い、以下第
1、第2の実施例において説明したものと同様の処理を
行う。
【0076】次に本発明の第4の実施例による立体識別
システムにおける立体特徴量獲得手段について説明す
る。この手段は、立体の適切領域との距離パターンを一
定方向から計測し、計測された距離パターンを立体特徴
量とする点に特徴がある。
【0077】システムの構成としては、上述した図8に
示された構成においてCCDカメラ等から成る画像撮影
装置61の代わりにレーザ距離計を用いたものに相当す
る。この第4の実施例における立体特徴量獲得手段は、
レーザ距離計などの距離計測手段と、距離データ記憶手
段と、立体特徴量構成手段を備えている。距離計測手段
が被識別立体64のほぼ中央部を中心としてスキャンニ
ングすることにより、一定領域における被識別立体64
の凹凸情報を獲得することができる。
【0078】ところで、ここで獲得した凹凸情報は、デ
ータ形式は画像データ形式と全く同一である。すなわ
ち、画像データは画素またはピクセルと呼ばれる碁盤目
状に区分された座標系における濃度データの集合であ
り、凹凸データも一般的に碁盤目状の有限個に区分した
座標系における距離データの集合である。もちろん、碁
盤目状でなく他の区分形体でもよいが、二次元に細かく
区分された位置における濃度あるいは距離データ集合と
いう意味において、同一データ形式と考えることができ
る。
【0079】したがって、距離計測手段により獲得した
距離データを立体特徴量として用いることで、上述の第
3の実施例と同一の手順で立体識別を行うことができ
る。
【0080】以上のように、第3、第4の実施例による
立体識別システムでは、濃度や距離データ等の立体特徴
量を獲得することで、識別に必要な最少限の注目領域を
定量的に求めることができ、最少の処理量・処理時間で
確実な識別を行うことが可能である。立体特徴量として
は、他にもさまざまな形態や方法、あるいは前処理とし
てのデータ変換等が考えられる。
【0081】ところで、上述のシステムによって図9に
示した6種形状×4方向=24種の識別実験を行った
が、形状が急激に変化する箇所を含む単位領域では識別
特性が悪く、形状変化が比較的なだらかで、かつ形状相
違が明確な単位領域が識別特性がよいという結果が得ら
れた。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明の識別システ
ムおよびその方法によれば、識別対象データの単位領域
の中から最も識別特性のよい領域を定量的に選定するこ
とができるので、最小のデータ処理時間で高い精度での
識別が可能となる。
【0083】また、本発明の立体識別システムおよびそ
の方法によれば、立体特徴量獲得手段により例えば濃
度、距離データといった立体特徴量を獲得することで、
識別に必要な最少限の領域を定量的に求めることがで
き、最少の処理量及び処理時間で確実に識別することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による識別システムの構
成を示したブロック図。
【図2】同識別システムにおいてパラメータ決定後の構
成を示したブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例による識別方法の手順を
示したフローチャート。
【図4】本発明の第1の実施例による識別システムにお
ける第1の識別パターン学習/識別手段の具体例として
示したニューラルネットワークシステムの構成を示した
ブロック図。
【図5】同識別システムにおける第2の識別パターン学
習/識別手段の具体例として示したニューラルネットワ
ークシステムの構成を示したブロック図。
【図6】同識別システムを用いて紙幣を識別した場合に
おけるライン位置に対する識別特性の一例を示した説明
図。
【図7】同識別システムを用いて紙幣を識別した場合に
おけるライン数に対する識別特性の一例を示した説明
図。
【図8】本発明の第3の実施例による立体識別システム
における立体特徴量獲得手段の構成を示した斜視図。
【図9】同システムを用いて識別することが可能な6種
類の立体を示した斜視図。
【図10】図9(c)に示された立体に照明が当てられ
て形成される陰影画像を示した説明図。
【図11】図10に示された陰影画像を縦に合成したも
のと、矢印Aで示されたライン上の濃度変化を示した説
明図。
【図12】本発明の第3の実施例による立体識別システ
ムの構成を示したブロック図。
【図13】本発明の一実施例による識別システムを用い
て識別することが可能な紙幣に設定された識別ラインの
例と識別ライン上の濃度変化を示した説明図。
【符号の説明】
1 単位領域データ処理装置 2 合成領域データ処理装置 3 画像データ入力装置 4 記憶装置 5 出力装置 11 第1のパターン学習/識別手段 12 ノイズデータ発生手段 13 識別特性演算手段 20 合成領域構成手段 21 第2のパターン学習/識別手段 22 ノイズデータ発生手段 23 識別特性演算手段 24 識別特性評価手段 41 単位領域識別特性記憶部 42 合成領域識別用データ記憶部 51 データ処理装置 61 画像撮影装置 62 画像データ記憶手段 63 立体特徴量構成手段 64 被識別立体 65a〜65d 照明 71 立体特徴量獲得手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G01B 11/24 G06T 1/00 G07D 7/00 - 7/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】識別対象を複数の識別種のうちの1種に同
    定する識別システムにおいて、 複数の単位領域に区分された識別対象の第1の識別パタ
    ーンを与えられて対応する識別種に同定する出力を行
    い、この出力が所望の値に近付くように学習する第1の
    パターン学習/識別手段と、 学習後の前記第1のパターン学習/識別手段に、前記第
    1の識別パターンにノイズを含ませた第1のノイズデー
    タを与える第1のノイズデータ発生手段と、 前記第1のノイズデータを与えられた前記第1のパター
    ン学習/識別手段の出力から、単位領域ごとに第1の識
    別特性を求める第1の識別特性演算手段と、 単位領域毎の前記第1の識別特性を記憶する単位領域識
    別特性記憶手段と、 前記単位領域識別特性記憶手段に記憶された前記第1の
    識別特性のなかから、識別特性の優れた1つ以上の単位
    領域を選定し、この選定された単位領域の識別特性を合
    成する合成領域構成手段と、 前記合成領域構成手段により合成された合成領域に識別
    対象の第2の識別パターンを与えられて対応する識別種
    に同定する出力を行い、この出力が所望の値に近付くよ
    うに学習する第2のパターン学習/識別手段と、 学習後の前記第2のパターン学習/識別手段に、前記第
    2の識別パターンにノイズを含ませた第2のノイズデー
    タを与える第2のノイズデータ発生手段と、 前記第2のノイズデータを与えられた前記第2のパター
    ン学習/識別手段の出力から、合成単位領域ごとの第2
    の識別特性を求める第2の識別特性演算手段と、 前記第2の識別特性演算手段が求めた前記第2の識別特
    性が所望の条件を満たしているか否かを判定する識別特
    性評価手段と、 前記識別特性評価手段が、前記第2の識別特性は所望の
    条件を満たしていると判断した時点において、前記合成
    領域構成手段が選定し合成した合成単位領域に関する前
    記第2のパターン学習/識別手段の出力を与えられて外
    部へ出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする識別システム。
  2. 【請求項2】前記第1のノイズデータ発生手段は、単位
    領域毎の識別パターンを学習するときの単位領域に隣接
    する単位領域の特性データの少なくとも一部を含んだも
    のを前記第1のノイズデータとして発生することを特徴
    とする請求項1記載の識別システム。
  3. 【請求項3】前記第1のノイズデータ発生手段は、単位
    領域毎の識別パターンを学習するときの単位領域近傍の
    特性データの少なくとも一部を含んだものを前記第1の
    ノイズデータとして発生することを特徴とする請求項1
    記載の識別システム。
  4. 【請求項4】識別対象を複数の識別種のうちの1種に同
    定する識別方法において、 複数の単位領域に区分された識別対象の第1の識別パタ
    ーンを第1のパターン学習/識別手段に与えて対応する
    識別種に同定する出力を行わせ、この出力が所望の値に
    近付くように学習させるステップと、 学習後の前記第1のパターン学習/識別手段に、前記第
    1の識別パターンにノイズを含ませた第1のノイズデー
    タを与えるステップと、 前記第1のノイズデータを与えられた前記第1のパター
    ン学習/識別手段の出力から、単位領域ごとに第1の識
    別特性を求めるステップと、 求められた単位領域毎の前記第1の識別特性のなかか
    ら、識別特性の優れた少なくとも2つの単位領域を選定
    し、この選定された単位領域の識別特性を合成するステ
    ップと、 合成された合成単位領域ごとに識別対象の第2の識別パ
    ターンを第1のパターン学習/識別手段に与えて対応す
    る識別種に同定する出力を行わせ、この出力が所望の値
    に近付くように学習させるステップと、 学習後の前記第2のパターン学習/識別手段に、前記第
    2の識別パターンにノイズを含ませた第2のノイズデー
    タを与えるステップと、 前記第2のノイズデータを与えられた前記第2のパター
    ン学習/識別手段の出力から、合成単位領域ごとの第2
    の識別特性を求めるステップと、 求められた前記第2の識別特性が所望の条件を満たして
    いるか否かを判定するステップと、 前記第2の識別特性は所望の条件を満たしていると判定
    した時点における合成単位領域に関する前記第2のパタ
    ーン学習/識別手段の出力を外部へ出力するステップ
    と、 を備えたことを特徴とする識別方法。
  5. 【請求項5】前記第1のノイズデータは、単位領域毎の
    識別パターンを学習するときの単位領域に隣接する単位
    領域の特性データの少なくとも一部を含んでいることを
    特徴とする請求項4記載の識別方法。
  6. 【請求項6】前記第1のノイズデータは、単位領域毎の
    識別パターンを学習するときの単位領域近傍の特性デー
    タの少なくとも一部を含んでいることを特徴とする請求
    項4記載の識別方法。
  7. 【請求項7】立体を複数の識別種のうちの1種に同定す
    る立体識別システムにおいて、 立体を所定方向から撮影する画像撮影装置と、 前記画像撮影装置を中心とした円周上に1個または複数
    配置された照明手段と、 前記照明手段を立体に対して所定方向に配置制御する手
    段と、 前記照明手段を同時または1個づつ点灯する手段と、 前記画像撮影装置により得た画像データを記憶する画像
    データ記憶手段と、 前記画像データから所要の立体特徴量を生成する立体特
    徴量構成手段と、 を有する立体特徴量獲得手段と、 前記立体特徴量獲得手段により獲得した立体特徴量を単
    位領域に分割し、単位領域の識別パターンを与えられ
    て、対応する識別種に同定する出力を行い、この出力が
    所望の値に近づくように学習する第1のパターン学習/
    識別手段と、 単位領域毎の識別特性を求める手段と、 前記単位領域のうち、識別特性の良好な複数の単位領域
    を選択して合成する合成領域構成手段と、 前記合成領域構成手段により合成された合成領域に識別
    対象の第2の識別パターンを与えられて、対応する識別
    種に同定する出力を行い、この出力が所望の値に近づく
    ように学習する第2のパターン学習/識別手段と、 合成領域の識別特性を求める手段と、 求められたこの合成領域の識別特性が、所定の条件を満
    たしているか否かを判定する識別特性評価手段と、 前記識別特性評価手段が所定の条件を満たしていると判
    定した時点において、前記合成領域構成手段が選定し合
    成した合成単位領域に関する前記第2のパターン学習/
    識別手段の出力を与えられて外部へ出力する出力手段
    と、 を備えたことを特徴とする立体識別システム。
  8. 【請求項8】立体を複数の識別種のうちの1種に同定す
    る立体識別システムにおいて、 所定方向から立体の任意に領域を走査し、この領域まで
    の距離を検出することで得られた距離パターンを立体特
    徴量とする立体特徴量獲得手段と、 前記立体特徴量獲得手段により獲得した立体特徴量を単
    位領域に分割し、単位領域の識別パターンを与えられ
    て、対応する識別種に同定する出力を行い、この出力が
    所望の値に近づくように学習する第1のパターン学習/
    識別手段と、 単位領域毎の識別特性を求める手段と、 前記単位領域のうち、識別特性の良好な複数の単位領域
    を選択して合成する合成領域構成手段と、 前記合成領域構成手段により合成された合成領域に識別
    対象の第2の識別パターンを与えられて、対応する識別
    種に同定する出力を行い、この出力が所望の値に近づく
    ように学習する第2のパターン学習/識別手段と、 合成領域の識別特性を求める手段と、 求められたこの合成領域の識別特性が、所定の条件を満
    たしているか否かを判定する識別特性評価手段と、 前記識別特性評価手段が所定の条件を満たしていると判
    定した時点において、前記合成領域構成手段が選定し合
    成した合成単位領域に関する前記第2のパターン学習/
    識別手段の出力を与えられて外部へ出力する出力手段
    と、 を備えたことを特徴とする立体識別システム。
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