JP3311053B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JP3311053B2
JP3311053B2 JP33927292A JP33927292A JP3311053B2 JP 3311053 B2 JP3311053 B2 JP 3311053B2 JP 33927292 A JP33927292 A JP 33927292A JP 33927292 A JP33927292 A JP 33927292A JP 3311053 B2 JP3311053 B2 JP 3311053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金魚、熱帯魚等の観賞魚
用水槽内に設けられて、該水槽内の水を浄化するための
濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来前記濾過装置は、水槽内に設けられ
る内部式濾過装置と、水槽外に設けられる外部式濾過装
置とに大別され、内部式濾過装置として、たとえば実公
昭58−43937号公報、特公昭60−7932号公
報に開示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで内部式濾過装
置では,該濾過装置が水槽内に水没状態で設けられ、水
を水槽内で循環濾過させるため、濾過能率がよく、また
水槽外に場所をとらず、さらに外観上の体裁が良いとい
う利点があるが、濾過装置が水槽内に設けられるため、
水槽内の観賞魚が固い濾過ケースに当たって傷付くこと
があり、また稚魚や小魚が、濾過装置と水槽の壁面間
や、濾過装置の隙間等に挟まったり、固い濾過ケースに
開口される、水の吸込口に吸い付けられたりして死に至
らしめることがあり、さらに濾過ケース内に濾材が収容
されているため、魚が濾材に付着、繁殖した輪虫等の生
餌を食べることができず、それが濾材の目詰まりの原因
となり、さらにまた濾材の清掃、交換等のメンテナンス
が厄介である等の種々の不都合がある。
【0004】そこで本出願人は前記不都合を全て解消し
た、新規な濾過装置を開発し、既に特許出願(特願平4
−299983号)している。
【0005】ところで前記濾過装置の収容される水槽
は、その大きさに大小(横幅30cm、60cm、90
cm、120cm)があり、また一つの水槽でも正面、
側面等取付面の大きさに大小があるため、これらにそれ
ぞれ対応するように前記濾過装置を製作したのでは、製
作コストが嵩むという課題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、濾過装置を構成する濾材保持体を基準単位にモジュ
ール化した複数の濾材保持単位の組み合わせにより全て
の水槽に対応できるようにした、構成簡単な濾過装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
発明の第1の特徴とするところは、水槽内の一内壁面の
略全面に着脱自在に添設され、該水槽内の貯留水を浄化
する濾過装置であって、前記水槽の一側内面に着脱自在
に取付けられる濾材保持体と、この濾材保持体に着脱自
在に保持される弾褥濾材と、水槽内の貯留水を、前記弾
褥濾材および濾材保持体を介して水槽内に強制還流させ
る強制還流装置とより構成され、前記濾材保持体は、モ
ジュール化された複数枚の濾材保持単位と、それらの濾
材保持単位をそれらの幅方向に拡縮調整可能に連結する
連結手段とよりなり、また前記弾褥濾材は、左、右両端
面が水槽の対向内面に密接されるとともにその表面に水
槽内の水に直接接触する濾過面を有して一枚の弾褥体よ
りなる。
【0008】また本発明の第2の特徴とするところは、
前記第1の特徴に加えて前記連結手段は、相隣れる二枚
の濾材保持単位にそれぞれ形成される被連結部と、前記
濾材保持単位を幅方向外方に拡開しつつ、前記被連結部
を連結する連結片と、その連結片を濾材保持単位に一体
に締着固定する締着片とよりなることである。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例に
ついて説明する。
【0010】図1は、本発明濾過装置の、水槽内装着状
態を示す斜視図、図2は、図1の2線矢視の濾過装置の
正面図、図3は、図2の3線矢視の濾過装置の上面図、
図4は、濾過装置の、弾褥濾材を取り除いた正面図であ
る。
【0011】濾過装置は、濾材保持体Hと、これにより
着脱自在に保持される弾褥濾材Fとより構成される。濾
材保持体Hはモジュール化された、硬質合成樹脂製の2
枚の濾材保持単位H1 ,H2 を連結手段Coにより横幅
方向(図2,4左右方向)に拡縮調整可能に連結して四
角形の板状に形成され、また弾褥濾材Fは、ポリウレタ
ン等の多孔質のスポンジ体よりなり、前記濾材保持体H
に保持されてその両側端面および下端面が水槽Vの対向
内側面および下面に隙間なく密接されるように四角形の
板状に形成されている。
【0012】図5は、図2,4の5−5線に沿う横断面
図、図6は、図2,4の6−6線に沿う横断面図、図7
は、図2,4の7−7線に沿う縦断面図、図8は、図
2,4の8−8線に沿う縦断面図、図9は、図2,4の
9−9線に沿う縦断面図、図10は、図2,4の10−
10線に沿う縦断面図、図11は、図2,4の11−1
1線に沿う縦断面図、図12は、図2,4の12−12
線に沿う横断面図、図13は、濾材保持体と弾褥濾材と
の組み付前の状態を示す図12と同じ横断面図、図14
(A),(B),(C),(D)は濾材保持単位の連結
手順を示す、連結手段の正面図、図15は、第1,第2
濾材保持単位の被連結部正面図、図16は、連結片の正
面図、図17は、連結片の縦断側面図、図18は、締着
片の正面図、図19は、縦断側面図である。
【0013】次に図5〜19に、前記図1〜4を参照し
て前記濾材保持体Hおよび弾褥濾材Fの具体的構造につ
いて説明する。
【0014】図4に示すように、濾材保持体Hはモジュ
ール化された、第1濾材保持単位H 1 および第2濾材保
持単位H2 とを後に詳述する連結手段Coにより連結し
て構成されており、第1濾材保持単位H1 の横幅は、第
2濾材保持単位H2 の横幅の2倍の大きさに形成されて
いる。
【0015】図4〜6に示すように第1濾材保持単位H
1 は、断面凹凸状に形成される表板11 の背面に、裏板
1 を一体に重合接合してなり、表板11 の四隅には、
四個の吸盤3がそれぞれ着脱自在に取付けられ、これら
の吸盤3は裏板21 の切欠部を通して水槽Vの一側のガ
ラス面に、着脱自在に吸着され、これにより濾材保持単
位H1 は水槽Vの一側内面に着脱自在に密着保持され
る。また第1濾材保持単位H1 の下側の一方のコーナ部
(図4左側下コーナ部)には、水ポンプPを収容するた
めの切欠孔4が形成されている。また第1濾材保持単位
1 には上下に長い長方形の袋状をなす三つの二次濾過
室51 −1,51 −2および51 −3が互いに平行に形
成されており、それらの二次濾過室内にはそれぞれ大磯
等の小石6が封入充填されている。そしてそれらの二次
濾過室51 −1〜51 −3の表側すなわち表板11
は、それぞれ多数の小孔よりなる流入口7…が開設され
ており、これらの流入口7…を通して水槽V内の一次濾
材を構成する弾褥濾材Fを通った水が二次濾過室51
1〜51 −3内にそれぞれ分配流入するようになってい
る。また前記二次濾過室51 −1〜51 −3の側面には
それぞれ多数の小孔よりなる流出口8…が開口され、そ
れら二次濾過室内の水はそれぞれ流出口8…を通ってそ
れらの外部に流出される。
【0016】また図4,7に示すように、二次濾過室5
1 −1と二次濾過室51 −2との間には水の吸上管9が
上下方向に設けられ、この吸上管9の下端は前記水ポン
プPの吐出口Poに接続され、またその上端はエルボ状
に屈曲する放水管10に接続されている。図4,5に示
すように二次濾過室51 −1と吸上管9との間および二
次濾過室51 −2と二次濾過室51 −3との間には、そ
れぞれ流水路111 ,111 が形成され、これらの流水
路111 ,111 に、前記流出口8…がそれぞれ開口さ
れる。また図4に明瞭に示すように、第1濾材保持単位
1 の下部には、前記二次濾過室51 −2,51 −3を
横切るように横方向にのびて、前記流出口8…に連通す
る集水路121 が形成されている。
【0017】濾材保持体Hの下側隅部の前記切欠孔4に
収容される水ポンプPは、そこに設けられる吸盤15に
より水槽Vの内面に吸着される。前記集水路121 の下
流端は、この水ポンプPの吸込口Piが連通されてい
る。この水ポンプPに電流を供給するためのリード線1
6は第1濾材保持単位H1 内の一側を通って外部に引き
出される。
【0018】また前記第1濾材保持単位H1 の一側に、
後述する連結手段Coにより連結される第2濾材保持単
位H2 も前記第1濾過保持単位H1 と略同じ構造を有し
ており、すなわち図4,5,6に示すように断面凹凸状
に形成される表板12 の背面に、裏板22 を一体に重合
接合してなり、表板12 の外側上下には二個の吸盤3が
それぞれ着脱自在に取付けられ、これらの吸盤3は裏板
2 の切欠部を通して水槽Vのガラス面に着脱自在に吸
着される。この第2濾材保持単位H2 にも上下に長い長
方形の袋状をなす二次濾過室52 −1が、前記二次濾過
室51 −1〜5 1 −3と略平行に形成されており、この
二次濾過室52 −1内にもそれぞれ大磯等の小石6が封
入充填されている。そしてその二次濾過室52 −1の表
側すなわち表板12 にも、それぞれ多数の小孔よりなる
流入口7…が開設されており、これらの流入口7…を通
して水槽V内の弾褥濾材Fを通った水が二次濾過室52
−1内に流入するようになっている。また前記二次濾過
室52 −1の側面にもそれぞれ多数の小孔よりなる流出
口8…が開口され、それら二次濾過室52 −1内の水は
それぞれ流出口8…を通ってそれらの外部に流出され
る。
【0019】図4,5に示すように二次濾過室51 の両
側には、それぞれ流水路112 ,112 が形成され、こ
れらの流水路112 ,112 に、前記流出口8…がそれ
ぞれ開口される。また図4に明瞭に示すように、第2濾
材保持単位H2 の下部には、前記二次濾過室52 −1を
横切るように横方向にのびて、前記流水路8…に連通す
る集水路122 が形成されている。
【0020】濾材保持体Hを構成する、第1濾材保持単
位H1 と第2濾材保持単位H2 は、連結手段Coによ
り、それらの横幅方向すなわち左右方向に拡縮調整可能
に連結される。
【0021】次にこの連結手段Coの具体的構造を主に
図4,5,8および図14〜19を参照して説明する
と、これは前記第1、第2濾材保持単位H1 ,H2 の互
いに隣接する一側縁にそれぞれ形成される被連結部35
1 ,352 (図15)と、それらを一体に連結する帯状
の連結片36(図16,17)と、前記被連結部3
1,352 と連結片36とを一体に締付け固定する帯
状の締着片37(図18,19)とより構成されてい
る。図15に示すように前記被連結部351 ,352
は、上下方向に間隔を存して三対の連結孔381 ,38
2 が対照的に穿設されている。対をなす連結孔381
382 は、円形孔391 ,392 と、これに連通して下
向きに互いに接近する方向に傾斜する傾斜長孔401
402 とより鍵孔状に形成され、また図16,17に示
すように前記連結片37には、前記三対の連結孔3
1 ,382 に対応して三つの連結ピン41が腕体42
を介して片持状に一体に形成されとており、各連結ピン
41は連結片37に穿設した通口43内にあって前後に
腕体42を介して弾性変移可能である。また各連結ピン
41の両端にはフランジ44,45が一体に形成され、
一方のフランジ44の裏面には傾斜面441 が形成され
ている。また図18,19に示すように前記帯状の締着
片37には前記三対の連結孔381 ,382 に対応して
三つの締着孔46が形成され、各締着孔46は、円形孔
47とこれに連通する長孔48とより鍵孔状に形成さ
れ、その一面に傾斜楔面461 が形成されている。
【0022】次に図14を参照して前記連結手段Coに
より第1,2濾材保持単位H1 ,H 2 とを一体に連結す
る手順について説明すると、図14(A)に示すように
第1,第2濾材保持単位H1 ,H2 の被連結部351
352 を互いに重合させて各対をなす連結孔381 ,3
2 の円形孔391 ,392 を合致させる。次に図14
(B)に示すように連結片36の各連結ピン41を合致
している円形孔391,392 に挿入してからその連結
片36を下方(図14矢印a方向)に引くと、連結ピン
41が、連結孔381 ,382 の傾斜長孔401 ,40
2 内に進入して第1,2濾材保持単位H1 ,H2 を左右
外方(図14矢印b,b方向)に拡開しつつそれら両単
位H1 ,H2 を一体に連結する。次に図14(C)に示
すようにに締着片37の、各締着孔46の円形孔47を
連結ピン41に嵌合してから、図14(D)に示すよう
にその締着片37を下方(図14矢印c方向)に引け
ば、締着孔46の長孔48が連結ピン41の首部分に係
合し、締着孔46の楔傾斜面461 が連結ピン41のフ
ランジ44の傾斜面441 に係合して第1,2濾材保持
単位H1 ,H2 を一体に固縛することができる。そして
その固縛状態の縦断面図が図8に示される。
【0023】図4〜6に示すように、濾材保持体Hを構
成する、第1,2濾材保持体H1 ,H2 の表板11 ,1
2 の左、右側縁には、前方に向かって略直角に起立され
た左、右起立縁11 −l,12 −rが一体に屈曲形成さ
れており、これらの起立縁1 1 −l,12 −rの上下部
にはそれぞれ吸盤20が取付けられ、これらの吸盤20
は水槽Vのガラス面に吸着される。また図4,11に示
すように第1,2濾材保持体H1 ,H2 の表板11 ,1
2 の上、下側縁にも、前方に向かって略直角に起立され
た上、下起立縁11 −u,11 −dおよび12 −u,1
2 −dが一体に屈曲形成されており、そのうち下起立縁
1 −d,12 −dにはそれぞれ吸盤20が取付けら
れ、これらの吸盤20は水槽Vのガラス面に吸着され
る。
【0024】図4に示すように第1,第2濾材保持単位
1 ,H2 の下部にはそれらに跨がって連通パイプ14
が抜差自在に挿着され、この連通パイプ14により左、
右の集水路121 ,122 とが連通される。
【0025】図5,6,11に示すように左、右の起立
縁11 −l,12 −rには、それぞれそれらの長手方向
に沿って複数の差込舌片17…が略等間隔を存して突設
されている。。前記差込舌片17…はU字状に形成され
て、それらの自由端側半部は内側に向けて屈折、傾斜さ
れた傾斜面18…に形成されており、これらの傾斜面1
8…は後に詳述するように、弾褥濾材Fに形成される複
数のスリット19…にそれぞれ抜差自在に差し込まれ
る。
【0026】また上、下の起立縁11 −u,11 −dお
よび12 −u,12 −dにもそれぞれそれらの長手方向
に沿って複数の差込舌片17…が略等間隔を存して突設
されている。それらの差込舌片17…もU字状に形成さ
れて、それらの自由端側半部は内側に向けて屈折、傾斜
された傾斜面18…に形成されており、これらの傾斜面
18…は後に詳述するように、弾褥濾材Fに形成される
複数のスリット19…にそれぞれ抜差自在に差し込まれ
る。
【0027】前記弾褥濾材Fは、図1,2に示すように
水槽Vの対向内面に一杯に密着されるように、水槽V内
の一側面の大きさと略同じ大きさに形成され、その正面
には水槽V内に直接露出する、平坦な濾過面22が形成
される。また図6に示すように弾褥濾材Fの背面には、
その左、右部および上、下部に、それぞれ前記複数の差
込舌片17…に対応して複数のスリット19…が間隔を
存して列設されている。弾褥濾材Hはその背面側を濾材
保持体Hの前面に対面させ、前記複数のスリット19…
を前記複数の差込舌片17…に差し込むことにより、弾
褥濾材Fを濾材保持体Hの前面に組み付けることができ
る。
【0028】ところで前記複数のスリット19…を、前
記複数の差込舌片17…に差込んだ際には、前記弾褥濾
材Fの左、右および上、下方向に外方への引張力を付与
できるようになっており、以下その作用を図12,13
を参照して濾材保持体Hの左、右差込舌片17…を、弾
褥濾材Fの左、右スリット19…に差込んだ場合につい
て説明すると、図13に示すように、弾褥濾材Fの左、
右のスリット19,19間の距離L2 は、濾材保持体H
の左、右の差込舌片17,17の尖端間の距離L1 と略
等しくしてあり、図12に示すようにこれらのスリット
19,19をそれぞれ左、右の差込舌片17,17に差
込んだ際には、それらの差込舌片17,17の傾斜面1
8,18により弾褥濾材Fの左、右両端部は図12に矢
印tに示すように左、右外方に引っ張られて弾褥濾材F
の左、右両側端面Ff,Ffを水槽Vの側面のガラス面
に圧接することができる。
【0029】同じように弾褥濾材Fの上、下のスリット
19,19をそれぞれ上、下の差込舌片17,17に差
込んだときにも、弾褥濾材Fの上、下両端部は上、下外
方に引っ張られて弾褥濾材Fの下端面を水槽Vの下面の
ガラス面に圧接することができる。
【0030】以上のように弾褥濾材Fが濾材保持体Hに
組付けられると、該弾褥濾材Fの左右両端面Ffおよび
下端面Ffは水槽Vの対向内側面および下面に密に圧接
されてそれら間に隙間をつくることがなく、また弾褥濾
材F自体に所定の張力を付与してその弛みを無くすこと
ができる。
【0031】図6,7に示すように前記弾褥濾材Fの下
方の隅部には、打抜孔24が開口され、この打抜孔24
内に前記水ポンプPが収容され、その打抜孔24には蓋
板25が抜差自在に差し込まれてその打抜孔24を遮蔽
する。
【0032】図9,10に明瞭に示すように濾材保持体
Hの上縁には、縁取帯26が接続される。この縁取帯2
6は硬質合成樹脂材の押出成形により形成され、前記弾
褥濾材Fの上縁をその全幅にわたって縁取るべく横断面
チヤンネル状の縁取部261とこれに続く横断面かぎ状
の取付部262 とよりなる。縁取部261 の左、右には
この縁取帯26を水槽Vの内壁面に吸着させるための吸
盤27が取付けられる。前記縁取部261 の先端は、弾
褥濾材Fの上縁の中間部に形成したスリット28に差込
まれてその上縁部を保形して外部からは見えないように
してある。
【0033】図9,10に示すように縁取帯26の上面
凹部には、弾褥濾材Fと同材のスペーサ29が嵌着さ
れ、このスペーサ29と弾褥濾材Fの上面は面一となっ
て外観上の体裁がよくなるようにしてある。また図8,
9に二点鎖線で示すように、水槽Vの上縁と弾褥濾材F
の上端面間に、必要に応じて該弾褥濾材Fと同材の他の
スペーサ30を装填すれば、水槽Vの一側内面はその上
下、左右一杯に弾褥材が装填されることとなり、外観上
の体裁がきわめてよくなる。
【0034】図7に示すように、前記吸上管9には必要
に応じて下端にエアストン31を取付けたエア送入パイ
プ32を装入する。そしてこのエア送入パイプ32の上
端に図7鎖線に示すように、強制循環手段としてのエア
ポンプAを接続して加圧エアを供給すれば、前記水ポン
プPに代えて水槽V内の水を吸上管9に吸上げることが
できる。
【0035】また図4に示すように濾材保持体Hの下部
には、必要に応じてその集水路12に連通する接続口3
3が開口される。この接続口33には、従来公知の別の
底面濾過装置(図示せず)を接続することが可能であ
る。
【0036】次に本発明濾過装置を水槽V内に組み付け
る順序について説明する。
【0037】先ず第1,第2濾材保持単位H1 ,H2
前述のように連結手段Coにより一体に連結する。この
場合それらは水槽Vの対向面に向けて突っ張れるように
左、右に拡開される。そして第1,第2濾材保持単位H
1 ,H2 よりなる濾材保持体Hは、水槽Vの対向内面に
一杯に広がって吸盤3…,20…により、水槽Vの一内
側面に密着保持される。
【0038】次に縁取帯26を濾材保持体Hの上縁に接
続してこれも水槽Vの一内側面の上部に吸盤27…によ
り密着させる。濾材保持体H下隅部の切欠孔4に収容し
た水ポンプPは吸盤15…により水槽Vの内面に吸着保
持される。この状態は図4に示される。
【0039】次に前記弾褥濾材Fを、その背面側を、第
1,第2濾材保持単位H1 ,H2 を一体に結合してなる
濾材保持体Hの前面に対面させ、その背面の四方に形成
した多数のスリット19…を、濾材保持体Hの四方より
前方に起立している多数の差込舌片17…に差込む。こ
の差込時には差込舌片17…の傾斜面18…は前述した
ように弾褥濾材Fの左右および上下端部を左右および上
下方向に外方に引張し、弾褥濾材Fの左右両端面Ff,
Ffをその全長にわたり水槽Vの対向内側面に隙間なく
圧接するとともにその下端面を水槽Vの底面に隙間なく
圧接する。また弾褥濾材Fの上端部に形成したスリット
28を縁取帯26の縁取部261 の差込片に差し込め
ば、縁取帯26を弾褥濾材Fに結合することができる。
さらに縁取帯26の凹部にはスペーサ29が嵌着され
る。
【0040】以上により濾過装置は図1に示すように、
水槽Vの一内面一杯に装着することができる。この場合
水槽Vあるいは弾褥濾材Fに寸法上の多少の誤差は、前
記弾褥濾材Fの伸びにより吸収することができ、水槽V
と弾褥濾材F間に隙間ができたり、弾褥濾材Fが弛むこ
とはない。
【0041】次にこの濾過装置の作用について説明する
と、いま水ポンプPを駆動すれば、濾材保持体H内には
吸込力が発生するので、水槽V内の未浄化水は図4,5
に矢印イに示すように、弾褥濾材Fの前面よりその内部
を通り、それにより一次的に濾過されたのち、濾材保持
体H前面の多数の流入口7…を通ってその二次濾過室5
1 −1〜51 −3,および52 −1に分流し、そこに封
入される小石6群を通って二次的に濾過されたのち、流
出口8…を通り図4に矢印ロに示すように複数の流水路
111 ,112 を下向きに流れ、さらに同図矢印ハに示
すように集水路121 ,122 に合流して水ポンプPに
吸い込まれる。水ポンプPからの吐出される浄化水は同
図矢印ニに示すように吸上管9内を上昇して放水管10
より水槽V内に放水される。以上のように水槽V内の貯
留水は、弾褥濾材Fおよび小石6群により綺麗に濾過さ
れて水槽V内を強制循環させることができる。
【0042】而して水槽V内には、柔軟な弾褥濾材Fの
濾過面22は直接水槽V内に露出しているので、水槽V
内の観賞魚が傷付く心配がなく、また水槽内に直接露出
する濾過面22には、輪虫、ミジンコ等の微生物が付
着、繁殖するが、その微生物を魚が生餌として直接食す
ることができ、さらにそれによって弾褥濾材Fの目詰ま
りもしにくくなる。
【0043】また前記弾褥濾材Fは水槽V内の一面に一
杯に広がって該弾褥濾材Fの端面Ffと水槽の内面間に
隙間ができることがないので、小さい観賞魚が前記弾褥
濾材Fと水槽V間に挟まれる心配がない。
【0044】さらに固い濾過ケースに水の吸込口が開口
される従来のものでは、その吸込口に稚魚、小魚が吸い
ついて身動きができなくなるが、本実施例では濾過ケー
スを有しないので、このようなこともない。
【0045】ところで前記水ポンプPに代えて図7に鎖
線で示すようにエア送入パイプ32の上端にエアポンプ
Aを接続すれば、そこからの加圧エアはそのエア送入パ
イプ32よりエアストン31を通って吸上管9内に噴出
し、その上昇気流により水槽V内の水を吸上管9内に吸
い上げることができ、前述の水ポンプPによる場合と同
じく貯留水の浄化作用を行うことができる。
【0046】図20には、この発明の第二実施例が示さ
れる。この実施例は水槽Vの背面に濾過装置を組み付け
た場合で、モジュール化された三枚の第1,2,3濾材
保持単位H1 ,H2 ,H3 を、二組の連結手段Coによ
り一体に連結して濾材保持体Hを構成し、これの前面に
弾褥濾材Fを取付たもので、前記第一実施例と同じ作用
効果を奏することは勿論である。
【0047】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば四枚以上
多数枚の濾材保持単位を複数の連結手段により連続して
連結することが可能である。また前記実施例では濾過装
置を水槽内の側面に取付ているが、これを水槽の底面に
取付るようにしてもよい。また前記実施例では濾材保持
体に二次濾過室を形成しているが、そこには二次濾過室
を形成しなくてもよく、その場合水は弾褥濾材のみで濾
過される。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、水槽の一側内面に着脱自在に取付けられる濾材保持
体と、この濾材保持体に着脱自在に保持される弾褥濾材
と、水槽内の貯留水を、前記弾褥濾材および濾材保持体
を介して水槽内に強制還流させる強制還流装置とより構
成され、前記濾材保持体は、モジュール化された複数枚
の濾材保持単位と、それらの濾材保持単位をそれらの幅
方向に拡縮調整可能に連結する連結手段とよりなり、ま
た前記弾褥濾材は、左、右両端面が水槽の対向内面に密
接されるとともにその表面に水槽内の水に直接接触する
濾過面を有して一枚の弾褥体よりなるので、前記複数枚
の濾材単位を連結手段を以て連結することにより、水槽
の大小あるいは水槽の幅,奥行き等取付幅の異なる、水
槽内の一取付面一杯に、簡単、容易に濾過装置を取付る
ことができる。
【0049】また本発明の第2の特徴によれば、前記第
1の特徴に加えて前記連結手段は、相隣れる二枚の濾材
保持単位にそれぞれ形成される被連結部と、前記濾材保
持単位を幅方向外方に拡開しつつ、前記被連結部を連結
する連結片と、その連結片を濾材保持単位に一体に締着
固定する締着片とよりなるので、複数の濾材保持単位よ
りなる濾材保持体は水槽内の一面一杯に堅固に取付ける
ことができ、長期の使用によってもその連結が緩むよう
なことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明濾過装置の、水槽内装着状態を示す斜視
【図2】図1の2−2線矢視の濾過装置の正面図
【図3】図2の3線矢視の濾過装置の上面図
【図4】濾過装置の、弾褥濾材を取り除いた正面図
【図5】図2,4の5−5線に沿う横断面図
【図6】図2,4の6−6線に沿う横断面図
【図7】図2,4の7−7線に沿う縦断面図
【図8】図2,4の8−8線に沿う縦断面図
【図9】図2の9−9線に沿う縦断面図
【図10】図2,4の10−10線に沿う縦断面図
【図11】図2,4の11−11線に沿う縦断面図
【図12】図2,4の12−12線に沿う横断面図
【図13】濾材保持体と弾褥濾材との組み付前の状態を
示す図12と同じ横断面図
【図14】濾材保持単位の連結状態を示す、連結手段の
正面図
【図15】第1,第2濾材保持単位の被連結部正面図
【図16】連結片の正面図
【図17】連結片の縦断側面図
【図18】締結片の正面図
【図19】締着片の縦断面図
【図20】本発明の他の実施例を示し、濾過装置を収容
した水槽の正面図
【符号の説明】
22・・・・・・・濾過面 351 ・・・・・・被連結片 352 ・・・・・・被連携片 36・・・・・・・連結片 37・・・・・・・締着片 Co・・・・・・・連結手段 F・・・・・・・・弾褥濾材 H・・・・・・・・濾材保持体 H1 ・・・・・・・第1濾材保持単位 H2 ・・・・・・・第1濾材保持単位 P・・・・・・・・水ポンプ(強制循環装置) V・・・・・・・・水槽

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽(V)内の一内壁面の略全面に着脱
    自在に添設され、該水槽(V)内の貯留水を浄化する濾
    過装置であって、 前記水槽(V)の一側内面に着脱自在に取付けられる濾
    材保持体(H)と、この濾材保持体(H)に着脱自在に
    保持される弾褥濾材(F)と、水槽(V)内の貯留水
    を、前記弾褥濾材(F)および濾材保持体(H)を介し
    て水槽(V)内に強制還流させる強制還流装置(P)と
    より構成され、前記濾材保持体(H)は、モジュール化
    された複数枚の濾材保持単位(H1 ,H2 ,H3 )と、
    それらの濾材保持単位(H1 ,H2 ,H3 )をそれらの
    幅方向に拡縮調整可能に連結する連結手段(Co)とよ
    りなり、また前記弾褥濾材(F)は、左、右両端面が水
    槽(V)の対向内面に密接されるとともにその表面に水
    槽(V)内の水に直接接触する濾過面(22)を有する
    弾褥体よりなることを特徴とする、濾過装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段(Co)は、相隣れる二枚
    の濾材保持単位(H 1 ,H2 ;H2 ,H3 )にそれぞれ
    形成される被連結部(351 ,352 )と、前記濾材保
    持単位(H1 ,H2 ;H2 ,H3 )を幅方向外方に拡開
    しつつ、前記被連結部(351 ,352 )を連結する連
    結片(36)と、その連結片(36)を濾材保持単位
    (H1 ,H2 ;H2 ,H3 )に一体に締着固定する締着
    片(37)とよりなる、前記請求項1記載の濾過装置。
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