JP3309920B2 - 露光方法及び投影露光装置 - Google Patents

露光方法及び投影露光装置

Info

Publication number
JP3309920B2
JP3309920B2 JP24238992A JP24238992A JP3309920B2 JP 3309920 B2 JP3309920 B2 JP 3309920B2 JP 24238992 A JP24238992 A JP 24238992A JP 24238992 A JP24238992 A JP 24238992A JP 3309920 B2 JP3309920 B2 JP 3309920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
pattern
photomask
light
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24238992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0697028A (ja
Inventor
宏一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP24238992A priority Critical patent/JP3309920B2/ja
Publication of JPH0697028A publication Critical patent/JPH0697028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3309920B2 publication Critical patent/JP3309920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子又は
液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際
に使用され、フォトマスクのパターンを投影光学系を介
して感光基板上に投影露光する投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をフォト
リソグラフィ工程で製造する際に、フォトマスク又はレ
チクル(以下、「フォトマスク」と総称する)のパター
ンを露光光で照明する照明光学系と、そのパターンを感
光材が塗布されたウエハ又はガラス基板等の基板上に投
影露光する投影光学系とを有する投影露光装置が使用さ
れている。即ち、従来の投影露光装置は、照明光学系の
下に1枚のフォトマスクが配置され、そのフォトマスク
のパターンが感光基板上に投影されるという構成になっ
ている。
【0003】最近はLSI等が更に集積化されるのに応
じて、投影露光装置においても更に解像力を高めること
が要求されている。初等光学より理解される様に、露光
されるパターンの解像力を高める為には、投影光学系の
開口数(NA)を大きくする大NA化、又は露光光とし
てより短波長の光を使用する短波長化といった手法が知
られており、従来から大NA化及び露光光の短波長化の
面での工夫がなされている。また、それ以外にもこの種
の光学性能を高める為の幾つかの手法が提案されてきて
いる。
【0004】そのような新たな手法の一つに、例えば特
公昭62−50811号公報に開示されているような位
相シフトマスクの使用がある。位相シフトマスクには種
々の変形例があるが、基本的にはフォトマスク面の開口
部に入って来る照明光の一部の位相を位相シフターで変
えることにより、光学的な結像性能を向上させるもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、投影光
学系の開口数を大きくするのには限界があると共に、露
光光を短波長化する場合には現状では投影光学系を構成
するレンズ系として適当な硝材の種類が少ない等の不都
合がある。また、位相シフトマスクを使用する場合に
は、従来のフォトマスクを使用する場合と較べると、フ
ォトマスクの製造が困難であるという不都合がある。本
発明は斯かる点に鑑み、従来のフォトマスクを用いても
位相シフトマスクを使用する場合と同様に露光するパタ
ーンの解像度を向上できる露光方法、及びそのような露
光方法を実施できる投影露光装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の投影
露光装置は、例えば図1に示す如く、転写用のパターン
が形成されたマスク(4)に照明光を照明する照明光学
系(1,2)と、その転写用のパターンの像を感光基板
(6)上に投影する投影光学系(5)とを有する投影露
光装置において、その照明光が照射されるとともに、
の転写用のパターンと類似のパターンを有する補助マス
ク(3)を備え、補助マスク(3)から射出される回折
マスク(4)を照明するようにしたものである。
【0007】この場合、マスク(4)のパターン形成面
(4a)と補助マスク(3)のパターン形成面(3a)
との間隔を1μmから100μmの間に設定することが
望ましい。更に、例えば図5に示すように、マスク
(4)と補助マスク(3)とを一体化することが望まし
い。次に、本発明による第2の投影露光装置は、マスク
に照明光を照射する照明光学系と、そのマスクのパター
ンの像を感光基板上に投影する投影光学系とを有する投
影露光装置において、その照明光を入射して、そのパタ
ーンの透過部のエッジ部付近で球面波となる回折光、も
しくはその透過部の中央部とエッジ部とで位相が異なる
回折光を発生する回折光学素子を備え、その回折光でそ
のマスクを照明するものである。また、本発明による第
3の投影露光装置は、マスクに照明光を照射する照明光
学系と、そのマスクのパターンの像を感光基板上に投影
する投影光学系とを有する投影露光装置において、その
マスク上のその照明光が照射される所定領域内の互いに
異なる領域上にそれぞれ形成された種々のマスクパター
ンに対応して配置され、且つそのパターン形状が対応す
るそのマスクパターンに応じて互いに異なる種々のパタ
ーンが形成されたパターン板を有し、その種々のマスク
パターンの各々を、そのパターン板上の、そのマスクパ
ターン毎に対応するそのパターンから射出される回折光
で、個別に照明するものである。次に、本発明による露
光方法は、転写用のパターンを有するマスクに照明光を
照射するとともに、そのマスクを介してその照明光で感
光基板を露光する方法において、その照明光から、その
パターンの透過部のエッジ部付近で球面波となる回折
光、もしくはその透過部の中央部とエッジ部とで位相が
異なる回折光を発生させるとともに、その回折光でその
マスクを照明するものである。
【0008】
【作用】斯かる本発明の原理を図3の具体例を用いて説
明する。図3は本発明におけるマスク(4)及び補助マ
スク(3)の一例としてのフォトマスク4及び補助フォ
トマスク3を示し、フォトマスク4上には開口部7が形
成され、補助フォトマスク3上には開口部7より幅の狭
い開口部8が形成されている。但し、開口部8の幅は開
口部7と同じか又は広い場合も有り得る。この場合、図
示省略した照明光学系から補助フォトマスク3に平面波
よりなる露光光9が垂直に照射されているものとする。
このとき、補助フォトマスク3の開口部8から回折光
(回折波)が出る。ホイヘンスの原理の教える所によれ
ば、補助フォトマスク3の開口部8の各点から2次球面
波群が発生し、それらの“包絡線”が回折波面を形成す
る。
【0009】この場合、図3に示すように、フォトマス
ク4の開口部7を照明する露光光10は、既に平面波で
はなく、開口部7のエッジ部付近では球面波状になって
いる。更に、フォトマスク4の各開口部の上方にある補
助フォトマスク3の各開口の形状はフォトマスク4の各
開口に対応して変えられているので、一枚のフォトマス
ク4内に配置してある種々のパターンを照明する露光光
がそれぞれエッジ部付近で球面波に変えられている。従
って、実質的にフォトマスク4として位相シフトマスク
を使用した場合と同様の作用により、解像度が向上す
る。
【0010】更に、より具体的に本発明における作用を
説明する。図3において、補助フォトマスク3の開口部
8は充分小さいとすると、回折波としての露光光10は
概ね球面波と見なすことができる。そして、補助フォト
マスク3とフォトマスク4との間の間隔をz、フォトマ
スク4の開口部7の中心から横方向への距離をxとする
と、球面波よりなる露光光10の振幅ψは次式で表すこ
とができる。
【数1】 ψ=exp{ik(z2 +x21/2 }/(z2 +x21/2
【0011】ここに、kは波数で、k=2π/λ(λ:
波長)である。ここで、z≫xとすると、振幅ψは次の
ように近似できる。
【数2】 ψ≒{exp(ikz)/z}・exp{ikx2 /(2z)} ∝exp{ikx2 /(2z)} これは、光学ではフレネル回折として知られているもの
と同じである。
【0012】(数2)に基づき振幅ψの回折波の振る舞
いを図4を参照して調べる。図4(a)はフォトマスク
4の開口部7を示し、図4(b)及び(c)はそれぞれ
開口部7上の位置xにおける(数2)の振幅ψの実部及
び位相を示す。図4より、フォトマスク4の開口部7の
中央部と周辺部とで露光光としての回折波の位相が反転
しているのが分かる。つまり、Reが実部を示すものと
して、開口部7の中心部ではReψ>0であるが、開口
部7の周辺部(エッジ部)ではReψ<0であることが
見てとれる。
【0013】更に、図4(c)は、振幅ψの位相が位置
xと共にどの様に変わっているかを示し、この図4
(c)からも開口部7内で位相が非線型に変わってい
て、開口部7の中心部と周辺部とで位相がπ(180
°)程度変わっているのが分かる。このような位相の変
化は、フォトマスクの開口上での露光光の位相の変化と
いう観点からは、“エッジ強調型位相シフトマスク”と
して知られているものと殆ど等価である。これは本発明
により、位相シフトマスクを用いなくとも、位相シフト
マスクを用いた場合と等価の位相分布を有する波面がフ
ォトマスク4から射出されることを意味する。従って、
位相シフトマスクを用いた場合と同様に投影像の解像力
を向上することができる。
【0014】また、マスク(4)のパターン形成面(4
a)と補助マスク(3)のパターン形成面(3a)との
間隔を1μmから100μmの間に設定した場合には、
補助マスク(3)のパターン形成面(3a)から射出さ
れた回折波がほぼフレネル回折である領域にマスク
(4)のパターン形成面(4a)が配置されている。従
って、位相シフトマスクを用いた場合に近い波面がマス
ク(4)から射出される。また、その間隔が大き過ぎる
と、補助マスク(3)の或るパターンからの回折波がマ
スク(4)の広い領域を照明して、結像特性が悪化する
虞がある。更に、マスク(4)と補助マスク(3)とを
一体化した場合には、マスク(4)及び補助マスク
(3)の設定作業が迅速化される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1及び図2
を参照して説明する。図1は本実施例の投影露光装置を
示し、この図1において、1は光源及びオプティカルイ
ンテグレータ等よりなる光源装置である。光源装置1か
ら射出された露光光ILがコンデンサーレンズ系2を経
て補助フォトマスク3を均一な照度で照明する。本例で
は露光光ILの主光線はほぼ補助フォトマスク3に垂直
に入射する。補助フォトマスク3の下面のパターン形成
面3aに近接してフォトマスク4を配置し、フォトマス
ク4の上面、即ち補助フォトマスク3と対向する面(以
下、「パターン形成面」という)4aに投影露光用の回
路パターンを形成する。また、補助フォトマスク3のパ
ターン形成面3aには、フォトマスク4上の回路パター
ンと類似のパターンを形成する(詳細後述)。
【0016】露光光ILは補助フォトマスク3の下面の
パターン形成面3aに形成されたパターンにより回折さ
れ、この回折波によりフォトマスク4のパターン形成面
4aのパターンが照明される。フォトマスク4上に形成
されたパターンを、投影光学系5を介してフォトレジス
トが塗布されたウエハ6上に投影露光する。図2(a)
及び(b)はそれぞれ本例のフォトマスク4及び補助フ
ォトマスク3のパターンを示し、フォトマスク4のパタ
ーン形成面には遮光膜の間に種々の開口パターン7−
1,7−2,‥‥,7−7が形成されている。また、補
助フォトマスク3のパターン形成面にも遮光膜の間にフ
ォトマスク4上の各開口パターンよりそれぞれ小さい開
口パターン8−1,8−2,‥‥,8−7が形成されて
いる。
【0017】具体的に、フォトマスク4上のスリット状
の開口パターン7−1に対応する補助フォトマスク3上
の開口パターンはスリット状の開口パターン8−1であ
るが、開口パターン8−1は幅方向及び長手方向にそれ
ぞれ開口パターン7−1より2d1及び2d2だけ狭く
なっているが、その幅方向の削減量d1と長手方向の削
減量d2とは異なっている。また、それら削減量d1及
びd2は、開口パターン8−1から射出される回折波よ
りなる露光光の位相がフォトマスク4の開口パターン7
−1の中央部とエッジ部とで180°程度異なるように
設定されるものである。同様に、他の開口パターン8−
2,‥‥もそれぞれフォトマスク4の開口パターン7−
2,‥‥の中央部とエッジ部とで露光光の位相が180
°程度異なるように、開口パターン7−2,‥‥よりも
小さ目に設定される。
【0018】図3は、補助フォトマスク3の代表的な開
口部(開口パターン)8とフォトマスク4の代表的な開
口部7との関係を示し、この図3に示すように、本例で
は開口部8はほぼ平面波よりなる露光光9で照明されて
いる。また、開口部8により回折されてエッジ部で球面
波状となった露光光10がフォトマスク4の開口部7を
照明し、開口部7の中央部とエッジ部とでは露光光10
の位相はほぼ180°異なっている。従って、本例のフ
ォトマスク4の開口パターンから射出される露光光には
エッジ強調型位相シフトマスクと類似の位相変化が起こ
り、結果として結像性能を高めることができる。
【0019】また、図1において、補助フォトマスク3
のパターン形成面3aとフォトマスク4のパターン形成
面4aとの間隔は、1μmないし100μm程度に設定
するのが望ましい。その間隔があまりに狭いと、補助フ
ォトマスク3の開口パターンから射出される回折波が球
面波状にならずに、実質的に2枚のフォトマスクを用い
ている意味が無くなってしまう。また、その間隔を過度
に大きくすると、補助フォトマスク3の1箇所の開口パ
ターンからの回折波がフォトマスク4の上で広範囲に広
がってしまい、他の開口パターンの解像度が悪くなる虞
がある。この様に補助フォトマスク3とフォトマスク4
との間隔に制限があるので、補助フォトマスク3及びフ
ォトマスク4としてそれぞれ通常のクロム蒸着部と透過
部とよりなるフォトマスクを用いる場合は、図1のよう
にクロム蒸着面同士を対向させて配置するのが望まし
い。また、この様な配置にする際には、フォトマスク4
のガラス面4b側は結像系内に入るので、そのガラス面
4bは高精度研磨をしておき、更に、ガラス厚分の球面
収差補正を投影光学系5にて行っておくのが望ましい。
【0020】なお、フォトマスク4の開口パターンの中
央部とエッジ部との露光光の位相のずれは180°以外
の所定の値でもよい場合がある。その位相差は最終的に
ウエハ6上に投影されるパターン像の解像度により決定
される。また、要はフォトマスク4の開口パターンの中
央部とエッジ部とで露光光の位相差が所定値になればよ
い訳であるから、図2のように補助フォトマスク3の開
口パターンがフォトマスク4の開口パターンに対して小
さ目の場合だけではなく、補助フォトマスク3の開口パ
ターンがフォトマスク4の開口パターンと同じ大きさの
場合も有り得る。更に、補助フォトマスク3の開口パタ
ーンがフォトマスク4の開口パターンより大き目の場合
も有り得る。
【0021】また、図5に示すように、補助フォトマス
ク3とフォトマスク4とを一体的に構成してもよい。即
ち、図5において、補助フォトマスク3とフォトマスク
4とはスペーサ11A及び11Bを介して固定されてお
り、フォトマスク4のスペーサ11A,11B側の面に
開口パターンを有する遮光膜12が形成され、補助フォ
トマスク3のスペーサ11A,11B側の面にも開口パ
ターンを有する遮光膜13が形成されている。この場
合、補助フォトマスク3とフォトマスク4との間隔を規
定するスペーサ11A,11Bは、周辺部のみならず、
フォトマスク4内の広い遮光領域にも配置することがで
きる。図5のように補助フォトマスク3とフォトマスク
4とを一体的に構成した場合には、露光工程でフォトマ
スクを交換するようなときに、フォトマスクと補助フォ
トマスクとの位置合わせを行う必要がなく、露光工程の
時間を短縮することができる。
【0022】また、上述実施例では位相シフトマスクが
不要である点を強調する為に、補助フォトマスク3及び
フォトマスク4共に、従来の遮光部と透過部とよりなる
例えばクロム蒸着マスクを使用している。しかしなが
ら、本発明はこれに限定されるものではなく、補助フォ
トマスク3又はフォトマスク4の一方に従来のクロム蒸
着マスクを用い、他方に位相シフターのみによるマスク
を用いることも可能である。
【0023】図6は補助フォトマスク3として位相シフ
ターのみによるマスクを使用する例を示し、この図6に
おいて、フォトマスク4には通常の遮光膜12−1,1
2−2,‥‥の間の領域として開口パターンが形成され
ている。また、遮光膜12−1,12−2,‥‥に対向
する補助フォトマスク3上の領域にはそれぞれ露光光の
位相を所定量(例えば180°)ずらすための位相シフ
ター13−1,13−2,‥‥が形成されている。この
場合、フォトマスク4の開口パターンの中央部及びエッ
ジ部にそれぞれ入射する露光光IL1及びIL2は位相
が所定量だけ異なるため、1枚の位相シフトマスクを用
いた場合と等価の波面が得られる。
【0024】従って、補助フォトマスク3として位相シ
フターのみによるマスクを使用した場合でも、光学結像
性能の向上が期待できる。また、従来の位相シフトマス
クの場合には1枚のフォトマスク中に遮光パターンと位
相シフターのパターンとが混在しているために製造が困
難であるのに対して、図6の例では遮光パターンが形成
されているマスクと位相シフターのパターンが形成され
ているマスクとが分離されているので、製造が容易であ
る利点がある。
【0025】なお、本発明は上述実施例に限定されず本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得るこ
とは勿論である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、例えばマスク上の各パ
ターンがその真上に配置される補助マスク上の対応する
パターンからの回折光によって照明され、マスク上の各
パターンの中央部とエッジ部とで照明光の位相差を所定
の値に設定することができるので、マスクとして従来の
フォトマスクを用いても位相シフトマスクを使用する場
合と同様に露光するパターンの解像度を向上できる利点
がある。
【0027】また、マスクのパターン形成面と補助マス
クのパターン形成面との間隔を1μmから100μmの
間に設定した場合には、位相シフトマスクを用いた場合
に近い結像特性を得ることができる。更に、マスクと補
助マスクとを一体化した場合には、マスク交換時の作業
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置の概略構成図
である。
【図2】(a)は図1のフォトマスク4のパターンを示
す平面図、(b)は図1の補助フォトマスク3のパター
ンを示す平面図である。
【図3】図1の補助フォトマスク3からの回折光でフォ
トマスク4を照明する状態を示す要部の拡大断面図であ
る。
【図4】(a)は図3のフォトマスク4の開口部の拡大
断面図、(b)はその開口部上の或る時点での露光光の
振幅を示す特性図、(c)はその開口部上の或る時点で
の位相を示す特性図である。
【図5】補助フォトマスクとフォトマスクとを一体化し
た例を示す側面図である。
【図6】補助フォトマスクの他の例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 光源装置 2 コンデンサーレンズ系 3 補助フォトマスク 4 フォトマスク 5 投影光学系 6 ウエハ 7−1,7−2,‥‥ 開口パターン 8−1,8−2,‥‥ 開口パターン 11A,11B スペーサ 13−1,13−2 位相シフター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 515F

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用のパターンが形成されたマスク
    照明光を照射する照明光学系と、前記転写用のパターン
    の像を感光基板上に投影する投影光学系とを有する投影
    露光装置において、前記照明光が照射されるとともに、 前記転写用のパター
    ンと類似又は同一のパターンを有する補助マスクを
    、該補助マスクから射出される回折光前記マスクを
    照明することを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記マスクのパターン形成面と前記補助
    マスクのパターン形成面との間隔を1μmから100μ
    mの間に設定することを特徴とする請求項1記載の投影
    露光装置。
  3. 【請求項3】 マスクに照明光を照射する照明光学系
    と、前記マスクのパターンの像を感光基板上に投影する
    投影光学系とを有する投影露光装置において、 前記照明光を入射して、前記パターンの透過部のエッジ
    部付近で球面波となる回折光、もしくは前記透過部の中
    央部とエッジ部とで位相が異なる回折光を発生する回折
    光学素子を備え、前記回折光で前記マスクを照明するこ
    とを特徴とする投影露光装置。
  4. 【請求項4】 マスクに照明光を照射する照明光学系
    と、前記マスクのパターンの像を感光基板上に投影する
    投影光学系とを有する投影露光装置において、 前記マスク上の前記照明光が照射される所定領域内の互
    いに異なる領域上にそれぞれ形成された種々のマスク
    ターンに対応して配置され、且つそのパターン形状が対
    応する前記マスクパターンに応じて互いに異なる種々の
    パターンが形成されたパターン板を有し、前記種々のマスクパターンの各々を、前記パターン板上
    の、前記マスクパターン毎に対応する前記パターンから
    射出される回折光で、個別に 照明することを特徴とする
    投影露光装置。
  5. 【請求項5】 転写用のパターンを有するマスクに照明
    光を照射するとともに、前記マスクを介して前記照明光
    で感光基板を露光する方法において、 前記照明光から、前記パターンの透過部のエッジ部付近
    で球面波となる回折光、もしくは前記透過部の中央部と
    エッジ部とで位相が異なる回折光を発生させるととも
    に、前記回折光で前記マスクを照明することを特徴とす
    る露光方法。
JP24238992A 1992-09-10 1992-09-10 露光方法及び投影露光装置 Expired - Lifetime JP3309920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24238992A JP3309920B2 (ja) 1992-09-10 1992-09-10 露光方法及び投影露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24238992A JP3309920B2 (ja) 1992-09-10 1992-09-10 露光方法及び投影露光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0697028A JPH0697028A (ja) 1994-04-08
JP3309920B2 true JP3309920B2 (ja) 2002-07-29

Family

ID=17088431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24238992A Expired - Lifetime JP3309920B2 (ja) 1992-09-10 1992-09-10 露光方法及び投影露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3309920B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0697028A (ja) 1994-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6094305A (en) Exposure method and apparatus therefor
KR100613461B1 (ko) 이중노광기술을 이용한 이중노광방법과 이를 위한포토마스크
JPH05160002A (ja) 露光方法及びその装置並びに露光方式並びにマスク回路パターン検査方式
KR100579637B1 (ko) 위상경계마스킹을 사용하여 수정된 조명으로 이미징하는 방법
US5642183A (en) Spatial filter used in a reduction-type projection printing apparatus
US6972836B2 (en) Measuring method of illuminance unevenness of exposure apparatus, correcting method of illuminance unevenness, manufacturing method of semiconductor device, and exposure apparatus
JP2003121993A (ja) フォーカスモニタ用フォトマスク、フォーカスモニタ方法、フォーカスモニタ用装置および装置の製造方法
US5329335A (en) Method and apparatus for projection exposure
US6377337B1 (en) Projection exposure apparatus
US6020950A (en) Exposure method and projection exposure apparatus
JP3647272B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP3096841B2 (ja) ホトリソグラフィ方法及びそれに使用するホトリソグラフィシステム
JP2000021720A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP3296296B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP3647270B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JPH04180612A (ja) 投影型露光装置
JP3309920B2 (ja) 露光方法及び投影露光装置
JP3262074B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP3984710B2 (ja) 露光方法及び露光装置
US6544721B1 (en) Multiple exposure method
JPH06267822A (ja) 微細パタン形成方法
JP3647271B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP2001358073A (ja) パターン形成方法
KR0146399B1 (ko) 반도체 패턴 형성 방법
JP3123543B2 (ja) 露光方法及び露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11