JP3308947B2 - 軸抜止め構造 - Google Patents
軸抜止め構造Info
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- JP3308947B2 JP3308947B2 JP30581299A JP30581299A JP3308947B2 JP 3308947 B2 JP3308947 B2 JP 3308947B2 JP 30581299 A JP30581299 A JP 30581299A JP 30581299 A JP30581299 A JP 30581299A JP 3308947 B2 JP3308947 B2 JP 3308947B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- knob
- receiving groove
- slit
- bearing cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Clamps And Clips (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は、蝶番の一対の翼
板を相互に回転可能に連結する軸、あるいはハンドルを
固定台座に回転可能に連結する軸などに適用される軸抜
止め構造に関するものである。
板を相互に回転可能に連結する軸、あるいはハンドルを
固定台座に回転可能に連結する軸などに適用される軸抜
止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来の加締め方式の蝶番では、一対の
翼板の各軸受筒部に軸を挿通した後、該軸の上下端部を
プレス機等で圧潰して拡大部を形成し、軸の軸受筒部か
らの抜け落ちを阻止している。この方式では、加締め加
工を慎重に行わないと、軸受筒部どうしが上下から緊密
に強圧されてしまい、翼板相互の回転が困難になってし
まう。
翼板の各軸受筒部に軸を挿通した後、該軸の上下端部を
プレス機等で圧潰して拡大部を形成し、軸の軸受筒部か
らの抜け落ちを阻止している。この方式では、加締め加
工を慎重に行わないと、軸受筒部どうしが上下から緊密
に強圧されてしまい、翼板相互の回転が困難になってし
まう。
【0003】また、ヘッダーピン方式の蝶番では、一対
の翼板を連結する軸の上端部にヘッダ加工によって拡大
頭部を形成し、それによって軸ピンの抜け落ちを防止し
ている。この方式では、上下を反転させてしまうと、拡
大頭部は意味がなくなり、軸が抜け落ちてしまう。
の翼板を連結する軸の上端部にヘッダ加工によって拡大
頭部を形成し、それによって軸ピンの抜け落ちを防止し
ている。この方式では、上下を反転させてしまうと、拡
大頭部は意味がなくなり、軸が抜け落ちてしまう。
【0004】これを防ぐ方法として、軸の下端突出部に
直径方向の透孔を設けて、該透孔に弾性割ピンを差込む
ことが行われているが、経年劣化によって割ピンが変形
してしまう恐れがある。更にまた、軸受筒部の内径を軸
の外径より若干小さくし、軸を加圧して押し込んでしま
う圧入方式の蝶番もあるが、長期間の使用中に軸受筒部
が開き変形することがあるため、押し込み当初の抜止め
効果を永続的に維持することは難しい。
直径方向の透孔を設けて、該透孔に弾性割ピンを差込む
ことが行われているが、経年劣化によって割ピンが変形
してしまう恐れがある。更にまた、軸受筒部の内径を軸
の外径より若干小さくし、軸を加圧して押し込んでしま
う圧入方式の蝶番もあるが、長期間の使用中に軸受筒部
が開き変形することがあるため、押し込み当初の抜止め
効果を永続的に維持することは難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、使用時の作業性に優れ、抜け落ち防止を強固に
かつ永続的に行なえる軸抜止め構造を提供することであ
る。
目的は、使用時の作業性に優れ、抜け落ち防止を強固に
かつ永続的に行なえる軸抜止め構造を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明の軸抜止め構造で
は、軸装着対象物1の軸受筒部2に軸挿入方向に沿った
スリット3を設け、スリット3の末端または途中に円周
方向に切り開いた拡大受溝5を設け、軸6の途中に小径
軸部7を設け、小径軸部7に弾性係合する湾曲クリップ
板8の両端に摘み板部9,9を設ける。
照符号を用いて説明すると、本発明の軸抜止め構造で
は、軸装着対象物1の軸受筒部2に軸挿入方向に沿った
スリット3を設け、スリット3の末端または途中に円周
方向に切り開いた拡大受溝5を設け、軸6の途中に小径
軸部7を設け、小径軸部7に弾性係合する湾曲クリップ
板8の両端に摘み板部9,9を設ける。
【0007】湾曲クリップ板8は軸受筒部2への軸6の
挿入に先行して小径軸部7に嵌め込まれる。次に軸6を
軸受筒部2に挿入するとき、軸6の円周面から突き出て
いる湾曲クリップ板8の摘み板部9,9は、内側すなわ
ち閉じ合わせ方向に指先で挟圧され、スリット3の開口
幅以下に挟み付けられる。この挟み付け状態を保持した
まま、摘み板部9,9がスリット3に挿入される。軸受
筒部2への軸6の挿入が進行して、湾曲クリップ板8が
拡大受溝5内に到達したとき、摘み板部9,9の挟圧が
解除され、摘み板部9,9の幅方向端面10,10を拡
大受溝5の軸方向壁面11,11に当接させる。これに
よって軸受筒部2からの軸6の抜脱が阻止される。
挿入に先行して小径軸部7に嵌め込まれる。次に軸6を
軸受筒部2に挿入するとき、軸6の円周面から突き出て
いる湾曲クリップ板8の摘み板部9,9は、内側すなわ
ち閉じ合わせ方向に指先で挟圧され、スリット3の開口
幅以下に挟み付けられる。この挟み付け状態を保持した
まま、摘み板部9,9がスリット3に挿入される。軸受
筒部2への軸6の挿入が進行して、湾曲クリップ板8が
拡大受溝5内に到達したとき、摘み板部9,9の挟圧が
解除され、摘み板部9,9の幅方向端面10,10を拡
大受溝5の軸方向壁面11,11に当接させる。これに
よって軸受筒部2からの軸6の抜脱が阻止される。
【0008】
【発明の実施の形態】 図示の実施例は蝶番に適用した
ものであり、軸装着対象物1は蝶番の一方の翼板であ
り。蝶番の他方の翼板4には、軸受筒部2に整列した位
置に軸受筒部12が設けられている。軸6は軸受筒部2
に挿入された後、軸受筒部12にも挿入され、一対の翼
板を相互に回転可能に連結する。湾曲クリップ板8はバ
ネ材で作製され、無負荷状態において、湾曲クリップ板
8の入口部の幅寸法、すなわち摘み板部9,9の根元部
間の幅寸法は、軸6の小径軸部7の直径よりも若干短く
なっている。
ものであり、軸装着対象物1は蝶番の一方の翼板であ
り。蝶番の他方の翼板4には、軸受筒部2に整列した位
置に軸受筒部12が設けられている。軸6は軸受筒部2
に挿入された後、軸受筒部12にも挿入され、一対の翼
板を相互に回転可能に連結する。湾曲クリップ板8はバ
ネ材で作製され、無負荷状態において、湾曲クリップ板
8の入口部の幅寸法、すなわち摘み板部9,9の根元部
間の幅寸法は、軸6の小径軸部7の直径よりも若干短く
なっている。
【0009】摘み板部9,9は互いに逆傾斜に折れ曲げ
形成されている。湾曲クリップ板8を小径軸部7に嵌め
込むに当たって、摘み板部9,9は案内部材として作用
し、小径軸部7が摘み板部9の根元部に向かうにつれ
て、湾曲クリップ板8は拡径方向に弾性変形する。該根
元部間を通過したとき、湾曲クリップ板8は縮径方向に
弾性復元し、小径軸部7に密に弾性係合する。本発明の
軸抜止め構造の適用対象は蝶番に限定されず、ハンドル
装置等にも適用することができる。
形成されている。湾曲クリップ板8を小径軸部7に嵌め
込むに当たって、摘み板部9,9は案内部材として作用
し、小径軸部7が摘み板部9の根元部に向かうにつれ
て、湾曲クリップ板8は拡径方向に弾性変形する。該根
元部間を通過したとき、湾曲クリップ板8は縮径方向に
弾性復元し、小径軸部7に密に弾性係合する。本発明の
軸抜止め構造の適用対象は蝶番に限定されず、ハンドル
装置等にも適用することができる。
【0010】
【発明の効果】 以上のように本発明では、軸装着対象
物1の軸受筒部2に軸6を挿入するとき、軸6の小径軸
部7に弾性係合させた湾曲クリップ板8の摘み板部9,
9を閉じ合わせ方向に挟圧した状態で、軸受筒部2の軸
挿入方向のスリット3に挿入し、スリット3の末端また
は途中に円周方向に切り開き形成した拡大受溝5内に湾
曲クリップ板8が到達したとき、摘み板部9,9の挟圧
を解除するものであるから、抜止め手段たる湾曲クリッ
プ板7の軸6への装着と、摘み板部9,9の拡大受溝5
への係合は、極めて簡単な指先による押し込みと挟み付
け操作によって頗る容易になされるため、従来の加締め
固定やネジ止め、ロックピン打ち込みといった方法と比
べて、使用時の作業性において格段に優れている。
物1の軸受筒部2に軸6を挿入するとき、軸6の小径軸
部7に弾性係合させた湾曲クリップ板8の摘み板部9,
9を閉じ合わせ方向に挟圧した状態で、軸受筒部2の軸
挿入方向のスリット3に挿入し、スリット3の末端また
は途中に円周方向に切り開き形成した拡大受溝5内に湾
曲クリップ板8が到達したとき、摘み板部9,9の挟圧
を解除するものであるから、抜止め手段たる湾曲クリッ
プ板7の軸6への装着と、摘み板部9,9の拡大受溝5
への係合は、極めて簡単な指先による押し込みと挟み付
け操作によって頗る容易になされるため、従来の加締め
固定やネジ止め、ロックピン打ち込みといった方法と比
べて、使用時の作業性において格段に優れている。
【0011】また、拡大受溝5内に湾曲クリップ板8が
到達したとき、摘み板部9,9の挟圧を解除することに
よって、摘み板部9,9の幅方向端面10,10を拡大
受溝5の軸方向壁面11,11に当接させるので、摘み
板部9は座屈や折損に対して強く、軸6の抜け落ちが強
固に阻止されて、軸6を本来の使用目的に安定的かつ永
続的に供することができる。
到達したとき、摘み板部9,9の挟圧を解除することに
よって、摘み板部9,9の幅方向端面10,10を拡大
受溝5の軸方向壁面11,11に当接させるので、摘み
板部9は座屈や折損に対して強く、軸6の抜け落ちが強
固に阻止されて、軸6を本来の使用目的に安定的かつ永
続的に供することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る軸抜止め構造を使用
した蝶番の正面図である。
した蝶番の正面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 軸と湾曲クリップ板の分解斜視図である。
【図4】 軸の挿入過程を示す正面図である。
1 軸装着対象物 2 軸受筒部 3 スリット 5 拡大受溝 6 軸 7 小径軸部 8 湾曲クリップ板 9 摘み板部 10 摘み板部の幅方向端面 11 拡大受溝の軸方向壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 5/12 F16B 2/20 F16C 11/04
Claims (1)
- 【請求項1】 軸装着対象物1の軸受筒部2に軸挿入方
向に沿ったスリット3を設け、スリット3の末端または
途中に円周方向に切り開いた拡大受溝5を設け、軸6の
途中に小径軸部7を設け、小径軸部7に弾性係合する湾
曲クリップ板8の両端に摘み板部9,9を設け、軸6を
軸受筒部2に挿入するとき、摘み板部9,9を閉じ合わ
せ方向に挟圧してスリット3に挿入し、湾曲クリップ板
8が拡大受溝5に到達したとき、摘み板部9,9の挟圧
を解除して、摘み板部9,9の幅方向端面10,10を
拡大受溝5の軸方向壁面11,11に当接させるように
した軸抜止め構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30581299A JP3308947B2 (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 軸抜止め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30581299A JP3308947B2 (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 軸抜止め構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001123728A JP2001123728A (ja) | 2001-05-08 |
JP3308947B2 true JP3308947B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=17949675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30581299A Expired - Fee Related JP3308947B2 (ja) | 1999-10-27 | 1999-10-27 | 軸抜止め構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308947B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100412390C (zh) * | 2005-09-08 | 2008-08-20 | 华硕电脑股份有限公司 | 枢转机构及折叠式电子装置 |
JP5008115B2 (ja) * | 2006-02-09 | 2012-08-22 | 日東工業株式会社 | 蝶番 |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30581299A patent/JP3308947B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001123728A (ja) | 2001-05-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |