JP3305447B2 - R/S−γ−リポ酸またはR/S−α−リポ酸の製造法、8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸およびその製造法 - Google Patents

R/S−γ−リポ酸またはR/S−α−リポ酸の製造法、8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸およびその製造法

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JP3305447B2 JP22320393A JP22320393A JP3305447B2 JP 3305447 B2 JP3305447 B2 JP 3305447B2 JP 22320393 A JP22320393 A JP 22320393A JP 22320393 A JP22320393 A JP 22320393A JP 3305447 B2 JP3305447 B2 JP 3305447B2
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    • C07C69/67Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety of saturated acids
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、式I:
【0002】
【化11】
【0003】で示されるR/S−γ−リポ酸(6,8−
ジメルカプトオクタン酸)または式II:
【0004】
【化12】
【0005】で示されるR/S−α−リポ酸(D,L−
チオクト酸)を製造するための改善された方法およびこ
の方法における新規の中間体に関する。
【0006】
【従来の技術】R/S−α−リポ酸は、実質的に全ての
動物および植物の細胞中で低い濃度で生じる天然の物質
である。この物質は、α−ケトカルボン酸(例えば、ピ
ルビン酸)の酸化的脱炭酸反応における補酵素であり、
かつしたがって本質的なものである。この内因性物質
は、肝臓疾患の治療、ひいては神経病(殊に、糖尿病ポ
リ神経病)の治療のためのラセミ体として使用される。
最近の結果(CA 116(21)、参照)によれば、
α−リポ酸は、HIV−1およびHTLV IIIBウ
ィルスによって惹起される疾病の治療の場合に重要にな
る可能性がある。その上、α−リポ酸の前駆物質と見な
すことができるγ−リポ酸は、最近ではますます重要と
なっている(ドイツ連邦共和国特許第4035456号
明細書、参照)。従って、γ−リポ酸および/またはα
−リポ酸を製造するための工業的に有利な方法を見い出
そうとする試みには事欠かない。
【0007】従って、例えばドイツ連邦共和国特許出願
公開第3512911号明細書(A1)の冒頭には、ラ
セミ体α−リポ酸を製造するための数多くの多工程法が
記載されており、この方法の大部分は、塩化アルミニウ
ムの存在下でのメチルアジポイルクロリドとエチレンと
の反応に基づくものである。
【0008】
【化13】
【0009】この方法で形成されたクロロケトンは、種
々の方法で多工程でリポ酸に変換される。全体に亘る収
率は、30%を超えない。この方法の欠点は、この方法
が比較的に高価なメチルアジポイルクロリドから出発
し、数多くの工程が必要とされ、かつ場合によっては使
用される試薬のエネルギーにより著しくコスト高になる
ことにある。
【0010】また、次の反応式に示された反応によって
2−(3−アルキルチオプロピオニル)シクロペンタノ
ンから出発するγ−リポ酸を製造するためのドイツ連邦
共和国特許第3512911号明細書中で特許の保護が
請求された方法も不満足なものである。
【0011】
【化14】
【0012】この方法の欠点は、出発化合物がむしろ高
価であることにある。それというのも、この出発化合物
は多工程法で製造されなければならず、−60〜−10
℃で液体アンモニア中でのナトリウムとの反応は、極め
てコスト高になるからである。
【0013】更に、CA 63(1965) には、次
の反応式に示されたようにシクロヘキサノンからのα−
リポ酸の製造が開示されている:
【0014】
【化15】
【0015】この方法の欠点は、出発物質として使用さ
れた2−エトキシエチルブロミドが著しく高価であり、
かつα−リポ酸の全体に亘る収率が約0%であるにすぎ
ないことにある。
【0016】シクロヘキサノンに対する約19%にすぎ
ない全体に亘る収率は、次のようにJACS 79(1
957)3503〜3505および米国特許第2993
056号明細書に開示された方法によって得られる:
【0017】
【化16】
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、R/
S−α−リポ酸を良好な収率で得ることができ、この場
合には工業的規模で実施することが容易である2、3の
工程で低いコストおよび容易に入手できる出発物質から
出発するようなR/S−α−リポ酸を製造する方法を見
い出すことである。本発明のもう1つの課題は、R/S
−γ−リポ酸への有利な合成方法を見い出すことであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題は、 A.シクロヘキサノンを適当なフリーラジカル開始剤の
存在下に式III:
【0020】
【化17】
【0021】〔式中、R1はC1〜C3−アルキル基であ
る〕で示されるビニルアルキルエーテルと反応させ、 B.生じる式IV:
【0022】
【化18】
【0023】で示される2−アルコキシエチルシクロヘ
キサノンをバイヤー−ビリガー酸化によって過蟻酸と反
応させて、式VII:
【0024】
【化19】
【0025】〔式中、RはC〜C−アルキル基で
ある〕で示される8−アルコキシ−6−ホルミルオキシ
オクタン酸と少量の式VI:
【0026】
【化20】
【0027】で示される8−アルコキシ−6−ヒドロキ
シオクタン酸およびその式V:
【0028】
【化21】
【0029】のラクトンとの混合物に変換し、 C.生じる混合物を常法で臭化水素酸または沃化水素酸
の存在下にチオ尿素と反応させ、式IのR/S−γ−リ
ポ酸(6,8−ジメルカプトオクタン酸)を生じさせ、
これを分離するかまたは D.生じる粗製R/S−γ−リポ酸を空中酸化によって
鉄(III)化合物の触媒量の存在下に式IIのR/S
−α−リポ酸に変換し、 E.生じる粗製R/S−α−リポ酸を薄膜蒸発器中で
0.02〜0.2ミリバールおよび60〜200℃で連
続的に蒸留し、 F.生じるR/S−α−リポ酸留出物を結晶させること
を特徴とする、式I:
【0030】
【化22】
【0031】で示されるR/S−γ−リポ酸(6,8−
ジメルカプトオクタン酸)または式II:
【0032】
【化23】
【0033】で示されるR/S−α−リポ酸を製造する
方法によって達成されることが見い出された。
【0034】本発明による方法は、シクロヘキサノンを
工程A.で式IIIのビニルアルキルエーテル、殊にビ
ニルエチルエーテルと、ジ−第三ブチルペルオキシドの
存在下に反応させる場合に特に有利である。
【0035】更に、工程B.で無水マレイン酸およびH
22から原位置で得られたメタ過硼酸ナトリウムまたは
過マレイン酸を用いてバイヤー−ビリガー酸化を実施
し、工程C.で8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオ
クタン酸のラクトンまたはこのラクトンおよび8−アル
コキシ−6−ヒドロキシオクタン酸の混合物と、チオ尿
素との臭化水素酸の存在下での反応を実施し、および/
または工程D.で塩化鉄(III)の存在下でのR/S
−α−リポ酸への空中酸化による粗製R/S−γ−リポ
酸の変換を実施し、工程E.で薄膜蒸発器中で0.05
〜0.1ミリバールおよび130〜160℃でのR/S
−α−リポ酸の蒸留を実施し、かつ工程F.でジイソプ
ロピルエーテルまたはヘキサンと酢酸エチルとの混合物
からの精製されたR/S−α−リポ酸の結晶化を実施す
ることは、全体に亘る方法において有利である。
【0036】本方法は、工程B.でのバイヤー−ビリガ
ー酸化を、原位置で2−アルコキシエチルシクロヘキサ
ノンの存在下に蟻酸および過酸化水素から発生される過
蟻酸を用いて実施する場合に特に有利である。
【0037】本発明による方法によれば、容易に入手す
ることができ、それ故に著しく低価格である、シクロヘ
キサノンおよびビニルアルキルエーテル、殊にビニルエ
ーテルから出発するR/S−γ−リポ酸またはR/S−
α−リポ酸への特に有利な合成方法が得られる。
【0038】従って、工程A.でビニルエチルエーテル
上へのシクロヘキサノンのフリーラジカル付加による2
−アルコキシエチルシクロヘキサノンの収率は、蒸留後
に約70%である。
【0039】シクロヘキサノンをビニルエーテル上に5
0〜65%の収率でフリーラジカル付加することは、Az
erb. Khim. Zh.,3(1980)第54〜57頁に記載
されているけれども、このことは、純粋に学究的な研究
であり、かつリポ酸の製造とは関連しなかった。これと
は異なり、約19%にすぎない収率でのシクロヘキサノ
ンおよび2−エトキシエチルクロリドからの2−エトキ
シエチルシクロヘキサノンの製造は、特公昭65−19
939号公報に記載された。
【0040】C. R. Acad. Sc. Paris289(197
9)第445〜447頁に記載されているようにシクロ
ヘキサノンを酢酸ビニル上にフリーラジカル付加するこ
とにより、2−エトキシエチルシクロヘキサノンが20
%にすぎない収率で生じ、したがってシクロヘキサノン
から出発するα−リポ酸の有利な合成法は、この何れの
研究からも不可能であるように思われた。
【0041】シクロヘキサノンは、大規模に溶剤として
およびポリアミド合成の出発物質として使用され、した
がって低価格で大量に入手することができる。
【0042】また、本発明による方法の出発物質として
必要とされるビニルアルキルエーテルは、直接的な方法
でアセチレン上へのアルコールの付加によって得られ
る。
【0043】A.に関して:ビニルアルキルエーテル上
へのシクロヘキサノンの付加のために適当なフリーラジ
カル開始剤は、ジアルキルペルオキシドである。ジ−第
三ブチルペルオキシドは特に有利である。それというの
も、この化合物は、特に容易に得られ、かつしたがって
低価格の市販製品であり、かつシクロヘキサノンの沸点
でフリーラジカルを直ちに形成する。この反応の一般的
な方法は、シクロヘキサノンを沸点に加熱することであ
り、シクロヘキサノンを還流しながらビニルアルキルエ
ーテル中のフリーラジカル開始剤の溶液を徐々に添加
し、かつ反応の完結後に混合物を蒸留によって後処理す
ることにある。シクロヘキサノン5〜20モル、有利に
10〜15モルは、ビニルアルキルエーテル1モルにつ
き使用される。フリーラジカル開始剤は、一般にビニル
アルキルエーテルに対して5〜50モル%、有利に15
〜25モル%の量で使用される。
【0044】反応は、不活性溶剤中で実施することがで
きる。しかし、付加的な溶剤、即ち溶剤として作用する
シクロヘキサノンの過剰量を使用しないほうが特に有利
である。反応は、一般に2〜10時間、有利に4〜6時
間をとる。反応混合物の蒸留は、減圧下で行なわれる。
【0045】B.に関して:式V.のラクトンまたはこ
のラクトンと加水分解生成物との混合物を生じるための
アルコキシエチルシクロヘキサノンのバイヤー−ビリガ
ー酸化は、C.A.63(1965)16 355gお
よびJACS 79(1957)3503〜3505に
開示された。この酸化のための方法は、一般に2−アル
コキシエチルシクロヘキサノンを0〜150℃(酸化剤
に依存して)で有機過酸またはその塩と反応させるかま
たは無機ペルオクソ化合物と反応させることにある。
【0046】適当な有機過酸は、市場で大量にかつ低価
格で入手できる、過酢酸、過安息香酸、m−クロロペル
オキシ安息香酸、過マレイン酸(無水マレイン酸および
濃度30%のH22から得られた)、過フタル酸および
その塩、殊にマグネシウム塩、または無機ペルオクソ化
合物、例えばメタ過硼酸ナトリウムおよび過炭酸塩であ
る。過酢酸は、主として公知技術水準で使用されるけれ
ども、本発明による方法で有利に使用されるものは、酢
酸中のメタ過硼酸ナトリウム、即ちNaBO2・H22
・3H2Oである。過酸またはその塩は、一般に2−ア
ルコキシエチルシクロヘキサノン1モル当たり1〜2モ
ル、1.2〜1.5モルの量で使用される。温度に依存
する反応時間は、一般に1.5〜10時間、有利に2〜
7時間である。
【0047】メタ過硼酸ナトリウムとの反応から生じる
混合物は、式Vの8−アルコキシ−6−ヒドロキシオク
タン酸のラクトンを含有するだけでなく、ラクトンの加
水分解によって形成された式VIの幾つかの遊離酸をも
含有する。式Vのラクトンは、専ら無水の非極性溶剤中
で形成される。反応により生じる混合物は、濾過され、
沈殿したNaH2BO3が除去され、かつ濃縮される。
【0048】メタ過硼酸ナトリウムを使用する場合に
は、8−アルコキシ−6−ヒドロキシオクタン酸のラク
トンとその酸との混合物の全てに亘る収率は、理論値の
約90%である。
【0049】バイヤー−ビリガー酸化に殊に好適である
ことが証明された過酸は、原位置で蟻酸および過酸化水
素から式IVの2−アルコキシエチルシクロヘキサノン
の存在下に発生される過蟻酸である。
【0050】この反応により、式VII:
【0051】
【化24】
【0052】〔式中、R1はC1〜C3−アルキル基であ
る〕で示される8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオ
クタン酸の混合物が少量の式VIの8−アルコキシ−6
−ヒドロキシオクタン酸およびその式Vのラクトンと一
緒に理論値の90〜95%の収率で生じる。
【0053】式VIIの8−アルコキシ−6−ホルミル
オキシオクタン酸は、これまでに刊行物中には記載され
たことがなかった。この式VIIの化合物は、上記の混
合物から連続的蒸留によって著しい減圧下で、例えば薄
膜蒸発器中で98%を超える純度で得ることができる。
この式VIIの化合物は、純粋な形に変換することがで
きるが、しかし特に有利には上記の混合物の形で、単離
することができる式IのR,S−γ−リポ酸への臭化水
素酸または沃化水素酸の存在下でのチオ尿素との反応
(工程C)によって純粋な形に変換することができるか
または本発明によれば、R,S−α−リポ酸に変換する
ことができ、この場合には収率は、理論値の90〜95
%である。
【0054】卓越した収率以外に、過蟻酸の使用によ
り、著しい工業的および経済的な利点を有する。従っ
て、原位置で発生される過蟻酸、即ち実際に蟻酸および
30%の過酸化水素水溶液を用いてのバイヤー−ビリガ
ー酸化において使用される2個の反応体は、低価格であ
り、取扱いが安全であり、かつさらに液体として固体の
メタ過硼酸ナトリウムとの比較によって計量することは
著しく容易である。更に、利点は、酸化剤の過剰量を後
処理の間に容易にCO2およびH2Oに熱分解することが
でき、かつ8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタ
ン酸を直ちに後処理することができることにある。
【0055】過蟻酸とのバイヤー−ビリガー反応は、原
理的には知られているけれども(Comprehensive Organi
c Synthesis, B. M. Trost編,Pergamon Press 199
1,第7巻,第671頁;C. Grudzinski他, J. Chem.
Soc. Perkin I(1978)1182、参照)、環式ケ
トンを用いる記載された全ての例は、相応するラクトン
を生じる。本発明よれば、8−アルコキシ−6−ホルミ
ルオキシオクタン酸の実質的に定量的な形成は、新規で
あり、かつ予想できないことである。
【0056】同様に意外なことに、本発明により得られ
た8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸は、
臭化水素/チオ尿素との反応でR,S−γ−リポ酸を9
0〜95%の収率で生じるが、しかし8−アルコキシ−
6−ヒドロキシオクタン酸のラクトンから出発した場合
には、R,S−γ−リポ酸70〜80%のみが得られ
る。
【0057】過蟻酸を用いてのバイヤー−ビリガー酸化
は、一般に蟻酸中で式IVの2−アルコキシエチルシク
ロヘキサノンを溶解することによって実施され、1〜4
モル、特に1.5〜2.5モルの溶液を生じ、さらにこ
の溶液には有利に濃度30%の水溶液の形の過酸化水素
が2−アルコキシエチルシクロヘキサノン1モル当たり
1.1〜1.8モル、有利に1.4〜1.5モルの量で
添加される。
【0058】本発明によるバイヤー−ビリガー反応は、
有利に10℃〜70℃、特に40〜50℃で実施され
る。必要とされる温度は、外部冷却によって、殊に反応
の開始時に維持されなければならない。R,S−γ−リ
ポ酸への変換に適当な生成物は、蟻酸/水混合物を大気
圧下での蒸留により除去することによって得られる。純
粋な8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸
は、薄膜蒸発器中で粗製生成物から単離することができ
る。
【0059】C.に関して:式IのR/S−γ−リポ酸
への式Vのラクトンまたはこのラクトンと8−アルコキ
シ−6−ヒドロキシオクタン酸との混合物の変換は、J
ACS79(1957)3503〜3505およびC.
A.63(1965)16355gに開示されており、
かつ常法で実施される。このことは、ラクトンまたはこ
のラクトンと8−アルコキシ−6−ヒドロキシオクタン
酸との混合物がチオ尿素約8モルおよび濃塩酸約7モル
と混合され、かつ約36時間還流されることを必然的に
包含する。その後に、濃厚なアルカリ金属水酸化物溶液
は、前記混合物に添加され、次に空気および光の排除下
に約12時間還流され、加水分解は完結される。
【0060】その後に、この混合物は、HClで酸性に
され、R/S−γ−リポ酸は、水と僅かに混和性である
かまたは不混和性である溶剤を用いて抽出される。その
後の濃縮によって得られたR/S−γ−リポ酸は、それ
自体単離することができるかまたはR/S−α−リポ酸
に酸化することができる。
【0061】D.に関して:R/S−α−リポ酸を得る
ために、工程C.で得られた混合物は、空気酸素を用い
て弱いアルカリ水性媒体中で鉄(III)化合物の存在
下に酸化される。また、この酸化は、JACS 79
(1957)、3503〜3505に開示されており、
かつ常法で実施される。塩化鉄(III)は、有利に触
媒として使用される。酸化は、反応の間、鉄(III)
化合物を含有するアルカリ水溶液に空気酸素を導通させ
ることによって実施される。
【0062】この反応は、一般に15〜40℃で実施さ
れ、かつ通気量に依存して2〜10時間をとる。適当な
鉄(III)化合物は、鉄(III)ハロゲン化物、殊
に塩化鉄(III)である。この鉄(III)化合物
は、一般にR/S−γ−リポ酸の重量に対して0.1〜
0.5%の触媒量で使用される。
【0063】酸化後の混合物は、酸性化し、水と僅かに
混和性であるかまたは不混和性である溶剤を用いて抽出
し、乾燥し、かつ有機抽出液を濃縮することによって後
処理される。
【0064】Eに関して:.生じる粗製R/S−α−リ
ポ酸は、本発明によれば、薄膜蒸発器中、即ち短い停止
時間を有する蒸発器中で、著しい減圧下に連続的に蒸留
される。圧力は、一般に分解なしに60〜200℃、有
利に130〜160℃の温度に相応して、0.02〜
0.2ミリバール、有利に0.05〜0.1ミリバール
である。
【0065】Fに関して:.次に、こうして得られたR
/S−α−リポ酸留出液は、著しく純粋な形で溶剤、例
えばジイソプロピルエーテルまたは混合した溶剤、例え
ばn−ヘキサンと酢酸エチルとの混合物からの結晶化に
よって得ることができる。
【0066】本発明による方法によれば、R/S−γ−
リポ酸およびR/S−α−リポ酸は、著しく良好な収率
で比較的に直接的な方法で低価格の出発物質から出発し
て得ることができる。従って、R/S−α−リポ酸は、
ビニルアルキルエーテルに対して約45%の収率で得ら
れる。
【0067】
【実施例】
例1 1)2−(2−エトキシエチル)シクロヘキサノンの製
【0068】
【化25】
【0069】シクロヘキサノン2940g(30モル)
を撹拌しながら還流下に加熱し、この温度でエチルビニ
ルエーテル216g(3モル)中のジ−第三ブチルペル
オキシド87.6g(0.6モル)の溶液を5時間に亘
って添加した。その後に、この混合物をさらに1時間還
流させた。混合物を冷却した後、低沸点物質(第三ブタ
ノール、残留ビニルエーテルおよび過酸化物)および過
剰のシクロヘキサノンを減圧下(25〜40ミリバー
ル;隔膜ポンプ)で蒸留することによって除去した。残
留物(約500g)を減圧下(0.5〜2ミリバール;
油ポンプ)で蒸留した。沸点60〜65℃(0.5ミリ
バール)の95%の純粋な2−(2−エトキシエチル)
シクロヘキサノン350gの全体量が理論値の69%の
収率に相応して得られた。
【0070】2)8−アルコキシ−6−ヒドロキシオク
タン酸のラクトンの製造
【0071】
【化26】
【0072】 a)酸化剤としての3−クロロ過安息香酸を用いた場合 (55%の純粋な)3−クロロ過安息香酸1506g
(4.8モル)をCH2Cl22000ml中に懸濁させ
た。上記1)の場合と同様に得られた2−(2−エトキ
シエチル)シクロヘキサノン680g(4モル)を、強
力に撹拌した混合物が強力に沸騰しすぎないような速度
(約2時間;高度な発熱性反応)で懸濁液に滴加した。
次に、この混合物を40℃で3時間撹拌した。この混合
物を冷却し、次に強力に撹拌しながら飽和Na2CO3
液3000mlを徐々に添加した。相を分離し、有機相
をNa2CO3溶液2000mlで洗浄し、MgSO4
乾燥し、かつ減圧下に濃縮し、ラクトン640gを無色
の液体として生じた(理論値の86%の収率に相応し
て、ガスクロマトグラフィー(GC)の分析によれば9
5%)。
【0073】 b)酸化剤としての過硼酸ナトリウムを用いた場合 2−(2−エトキシエチル)シクロヘキサノン850g
(5モル)を酢酸3リットルに溶解した。この溶液を還
流下に加熱し、酢酸2リットル中のNaBO2・H22
・3H2O 1150g(7.5モル)の懸濁液を徐々
に添加した(発熱反応、蒸発による冷却)。次に、この
混合物を1時間還流させ、0℃に冷却し、かつ濾過し、
沈殿した硼酸ナトリウムを除去した。瀘液を70℃で3
0ミリバールで濃縮した。残留する粗製生成物(8−エ
トキシ−6−ヒドロキシオクタン酸とそのラクトンとの
混合物)はそれ自体、次の工程で直接に使用することが
できる。
【0074】 3)R/S−γ−リポ酸(ジヒドロリポ酸)の製造
【0075】
【化27】
【0076】チオ尿素608g(8モル)を濃度47%
のHBr水溶液1205g(7モル)に溶解し、この溶
液に前記2a)の場合と同様にして得られた8−エトキ
シ−6−ヒドロキシオクタン酸のラクトン186g(1
モル)を添加した。次に、この混合物を保護ガス下に3
6時間還流させた(105℃)。50℃への冷却によ
り、澄明な淡黄色の溶液が生じ、この溶液に濃度35%
のKOH水溶液3200g(20モル)を1時間に亘っ
て徐々に添加し、生じる溶液を暗中で10時間還流し
た。窒素流をこの時間の間反応容器に導通し、その後に
酸性化の間反応容器に導通し、次に2つの洗浄塔(A:
濃度20%のHCl 4000gを含有する;B:濃度
10%のNaOH 3000gと濃度10%のNaOC
l溶液3000gとの混合物を含有する)に導通させ
た。冷却後、反応混合物を濃厚なHCl約1100gで
酸性にし(pH=1)、粗製R/S−γ−リポ酸をその
つどメチル第三ブチルエーテル1000mlを用いて3
回抽出することによって除去した。MgSO4上で乾燥
しかつ濃縮することにより、ガスクロマトグラフィーに
よれば、α+γ−リポ酸70〜80%を含有する淡黄色
の油として粗製R/S−γ−リポ酸210gが生じた。
【0077】4)R/S−α−リポ酸の製造
【0078】
【化28】
【0079】前記3)の場合と同様にして得られた粗製
R/S−γ−リポ酸200gを2NのNaOH約525
mlに溶解した(pH=8〜9)。この混合物をH2
3600mlで抽出し、濃度10%のFeCl3・6H
2O溶液4mlを生じる溶液に添加した。次に、濃赤色
の溶液に、色が淡黄色に変化するまで(約3時間)導通
した。メチル第三ブチルエーテル1リットルを添加し、
pHを濃厚なHClで約1.5に調節した。相を分離
し、次に水相をそのつどメチル第三ブチルエーテル50
0mlを用いて2回以上抽出した。合わせた有機相を乾
燥しかつ濃縮した。粗製R/S−α−リポ酸を薄膜蒸発
器中で150℃で0.1ミリバールで蒸留し、黄色の結
晶160gを生じた。ジイソプロピルエーテルからの2
回の再結晶により、純粋なR/S−α−リポ酸108g
が融点61℃の淡色の結晶の形で得られた。ガスクロマ
トグラフィー含量>99%、8−エトキシ−6−ヒドロ
キシオクタン酸のラクトンに対して55.33%の収率
に相応する。
【0080】例2 a)原位置で得られた過蟻酸を用いてのバイヤー−ビリ
ガー酸化
【0081】
【化29】
【0082】濃度30%の過酸化水素水溶液340g
(3モル)を約1時間に亘って蟻酸1リットル中の2−
エトキシエチルシクロヘキサノン340g(2モル)の
溶液に添加し、この混合物を放置し、さらに1時間反応
させた。内部温度をこの時間の間45±5℃に維持し
た。
【0083】この混合物を約1時間に亘って100℃に
加熱することによって後処理し、その間過剰の酸化剤を
CO2の発生と一緒に分解した。次に、蟻酸および水を
僅かな減圧下に約100℃の浴温で留出させた。
【0084】残留物のHPLC分析により、残留物は、
8−エトキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸を少量の
8−エトキシ−6−ヒドロキシオクタン酸、相応するラ
クトンおよび二量体と一緒に含有することが判明した。
【0085】純度>98%を有する8−エトキシ−6−
ホルミルオキシオクタン酸は、粗製生成物を薄膜蒸発器
中で130℃で0.05ミリバールで連続的に蒸留する
ことによって得られた。
【0086】b)R,S−γ−リポ酸の製造
【0087】
【化30】
【0088】チオ尿素608g(8モル)を濃度47%
の臭化水素酸水溶液1205g(7モル)に溶解した。
この溶液に例2aの場合と同様にして得られた粗製8−
エトキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸242g(約
1モル)を添加し、この混合物を36時間還流した。
【0089】チウロニウム塩の澄明で淡黄色の溶液を光
の遮断下に不活性ガス下に濃度35%の水酸化カリウム
水溶液3200g(20モル)中に1時間に亘って供給
し、この混合物を8時間還流させた。この時間の間およ
びその後の酸性化の間、不活性ガス流を反応容器に導通
させ、次いで2個の洗浄塔(W)に導通させた。WI
は、濃度20%の塩酸4000gを含有し、WIIは、
濃度10%の水酸化ナトリウム溶液3000gと濃度1
0%のナトリウムハイポクロリド溶液3000gとの混
合物を含有していた。
【0090】この反応混合物を25℃に冷却し、次に濃
塩酸約1100gでpH1〜2の酸性にし、R,S−γ
−リポ酸をそのつどメチル第三ブチルエーテル1000
mlで3回抽出することによって除去した。濃縮するこ
とにより、粗製生成物のR,S−γ−リポ酸218gが
淡黄色の油として生じ、これはR,S−α−リポ酸への
変換に適当であった。
【0091】この生成物を薄膜蒸発器(150℃、0.
1ミリバール)中で連続的に蒸留し、溶剤残分および非
揮発性成分を除去した。GCおよびHPLCの分析によ
り、留出物(195g)は、R,S−γ−リポ酸とR,
S−α−リポ酸との9/1混合物を有することが判明
し;これは、理論値の93.7%の必要とされる生成物
の全ての収率に相応する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング ジーゲル ドイツ連邦共和国 マンハイム シュペ ルツェンシュトラーセ 9 (72)発明者 フリートヘルム バルケンホール ドイツ連邦共和国 リムブルガーホーフ トリフェルスリング 37 (72)発明者 ヴァルター ドプラー ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク フ ォイアーバッハシュトラーセ 17 (72)発明者 ミヒャエル ヒュルマン ドイツ連邦共和国 ヘッペンハイム ヒ ンテラー グラーベン 2 (56)参考文献 特公 昭40−19939(JP,B1) CHEMICAL ABSTRACT S 88:74090t(1978) CHEMICAL ABSTRACT S 95:61574y(1981) CHEMICAL ABSTRACT S 16434e−16435a(1957)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 で示されるR/S−γ−リポ酸(6,8−ジメルカプト
    オクタン酸)または式II: 【化2】 で示されるR/S−α−リポ酸を製造する方法におい
    て、 A.シクロヘキサノンを適当なフリーラジカル開始剤の
    存在下に式III: 【化3】 〔式中、RはC〜C−アルキル基である〕で示さ
    れるビニルアルキルエーテルと反応させ、 B.生じる式IV: 【化4】 で示される2−アルコキシエチルシクロヘキサノンをバ
    イヤー−ビリガー酸化によって過蟻酸と反応させて、
    VII: 【化5】 〔式中、RはC〜C−アルキル基である〕で示さ
    れる8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸と
    少量の式VI: 【化6】 で示される8−アルコキシ−6−ヒドロキシオクタン酸
    およびその式V: 【化7】 のラクトンとの混合物に変換し、 C.生じる混合物を常法で臭化水素酸または沃化水素酸
    の存在下にチオ尿素と反応させ、式IのR/S−γ−リ
    ポ酸(6,8−ジメルカプトオクタン酸)を生じさせ、
    これを分離するかまたはD.生じる粗製R/S−γ−リ
    ポ酸を空中酸化によって鉄(III)化合物の触媒量の
    存在下に式IIのR/S−α−リポ酸に変換し、 E.生じる粗製R/S−α−リポ酸を薄膜蒸発器中で
    0.02〜0.2ミリバールおよび60〜200℃で連
    続的に蒸留し、 F.生じるR/S−α−リポ酸留出物を結晶させること
    を特徴とする、R/S−γ−リポ酸またはR/S−α−
    リポ酸の製造法。
  2. 【請求項2】 シクロヘキサノンを工程A.で式III
    のビニルアルキルエーテルと、ジ−第三ブチルペルオキ
    シドの存在下に反応させる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 2−アルコキシエチルシクロヘキサノン
    を工程B.で蟻酸中の1〜4モルの溶液の形で原位置で
    得られた過蟻酸としての過酸化水素と反応させる、請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 粗製R/S−γ−リポ酸を工程D.で空
    中酸化によって塩化鉄(III)の存在下にR/S−α−
    リポ酸に変換する、請求項記載の方法。
  5. 【請求項5】 粗製R/S−α−リポ酸を工程E.で
    0.05〜0.1ミリバールおよび130〜160℃で
    蒸留する、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 R/S−α−リポ酸を工程F.でジイソ
    プロピルエーテルまたはヘキサンと酢酸エチルとの混合
    物からの結晶化によって精製する、請求項1記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 工程A.でシクロヘキサノンをフリーラ
    ジカル開始剤としてのジ−第三ブチルペルオキシドの存
    在下に式IIIのビニルアルキルエーテルと反応させ、 工程B.で式IVの2−アルコキシエチルシクロヘキサ
    ノンのバイヤー−ビリガー酸化を原位置で得られた過蟻
    酸を用いて実施し、 工程C.で式VIIの8−アルコキシ−6−ホルミルオ
    キシオクタン酸と少量の式Vの8−アルコキシ−6−ヒ
    ドロキシオクタン酸および式VIの8−アルコキシ−6
    −ヒドロキシオクタン酸のラクトンとの混合物を濃厚な
    臭化水素酸の存在下にチオ尿素と反応させ、R/S−γ
    −リポ酸を生じさせ、これを分離するかまたは 工程D.で生じる粗製R/S−γ−リポ酸を空気酸化に
    よって塩化鉄(III)の触媒量の存在下にR/S−α
    −リポ酸に変換し、 工程E.で生じるR/S−α−リポ酸を薄膜蒸発器中で
    0.05〜0.1ミリバールおよび130〜160℃で
    連続的に蒸留し、 工程F.でR/S−α−リポ酸留出物をジイソプロピル
    エーテルまたはヘキサンと酢酸エチルとの混合物から結
    晶させる、請求項1記載のR/S−γ−リポ酸またはR
    /S−α−リポ酸を製造する方法。
  8. 【請求項8】 式VII: 【化8】 〔式中、RはC〜C−アルキル基である〕で示さ
    れる8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸。
  9. 【請求項9】 式VII: 【化9】 〔式中、RはC〜C−アルキル基である〕で示さ
    れる8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸を
    製造する方法において、式IV: 【化10】 〔式中、RはC〜C−アルキル基である〕で示さ
    れる2−アルコキシエチルシクロヘキサノンを蟻酸中で
    過酸化水素と反応させることを特徴とする、式VIIの
    8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸の製造
    法。
JP22320393A 1992-09-08 1993-09-08 R/S−γ−リポ酸またはR/S−α−リポ酸の製造法、8−アルコキシ−6−ホルミルオキシオクタン酸およびその製造法 Expired - Fee Related JP3305447B2 (ja)

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