JP3303271B2 - 分岐光線路の心線対照方式 - Google Patents

分岐光線路の心線対照方式

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JP3303271B2
JP3303271B2 JP28021995A JP28021995A JP3303271B2 JP 3303271 B2 JP3303271 B2 JP 3303271B2 JP 28021995 A JP28021995 A JP 28021995A JP 28021995 A JP28021995 A JP 28021995A JP 3303271 B2 JP3303271 B2 JP 3303271B2
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light
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郁昭 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分岐光線路の心線
対照方式に関し、特に、映像分配サービスなどを安価に
提供するために有望とされる分岐光線路とその建設・保
守に用いられる心線対照方式及びその対照方法に適用し
て有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信網の建設や保守にあた
り、ケーブル内、あるいはお客様宅の光ファイバ心線の
個別識別番号を作業現場で知る必要が生じる。この作業
を心線対照と呼び、通常は図7に示すような方法で実施
されている。すなわち、対照を必要とする光ファイバ
1’の上流側に設置した心線対照用信号光源7’から心
線対照用信号光入射手段8を介して心線対照用信号光を
入射する。光ファイバ1’の下流側では、心線対照用信
号光受光手段9を用いて、光ファイバに曲げを与え、心
線対照用信号光を光ファイバ外へ放射させ、これを検出
する。
【0003】ここで、心線対照用信号光入射手段8とし
ては、光ファイバカップラや導波路型方向性結合器など
が用いられたり、あるいは、上流側光ファイバの端面か
ら直接心線対照用信号光が入射される。
【0004】また、心線対照用信号光源としては、通信
光源よりも波長の長いレーザダイオード(LD)、又は
発光ダイオード(LED)などの光に、270Hz程度
の可聴域の周波数変調を加えたものが用いられる。
【0005】また、心線対照用信号光受光手段9におい
て、通信用波長光には影響を与えず、心線対照用信号光
のみを効率的に放射させるような曲げ半径が選ばれる。
このようにして、光ファイバ1’の上流側から送り出し
た心線対照用信号を下流側の作業者が検出することによ
り、心線対照が遂行される。
【0006】一方、映像分配サービスなどを安価に提供
するための光通信システムとして、分岐光網構築が有望
視されている。図8は分岐光線路網の基本構成を示すも
のであって、上流側光ファイバ1を伝わる信号は波長無
依存性光分岐素子4によりn本の下流側光ファイバ3−
1、3−2、……、3−nに分岐される。このような分
岐光線路網を用いたマルチメディア通信実験が、新世代
通信網利用高度化協会、NTT、郵政省などの協力で、
京阪奈地区で実施されるに至っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7及び
から明らかなように、従来の心線対照方法を分岐光線
路網に適用すると、心線対照用信号光は波長無依存性光
分岐素子4から下流側光ファイバ3−1〜3−nの各々
にほぼ均等に分配されるため、下流側光ファイバを個別
に区別して対照することができない。従って、現場では
光分岐素子の直近で下流側光ファイバに付与した目印を
頼りに心線対照を行っており、下流側光ファイバの端末
においては、事実上心線対照ができないのが実情であ
る。
【0008】本発明の目的は、分岐光線路網の任意の下
流側光ファイバにおいて心線対照を可能とする心線対照
方式を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0011】(1)1本の上流側光ファイバと、複数本
の下流側光ファイバと、前記上流側光ファイバと前記
数本の下流側光ファイバを結合するための光分岐手段
と、前記上流側ファイバに設けられた心線対照用信号
光を入射するための心線対照用信号光入射手段と、前記
心線対照用信号光を光ファイバ外に放射させて検出する
信号光受光手段からなり、前記光分岐手段は、通信用波
長光をすべての下流側光ファイバに通過させ、かつ、異
なる固有の保守用波長光を前記複数本の下流側光ファイ
バの各々に振り分けるように通過させる波長依存性のあ
る光部品であり、前記心線対照用信号は、前記異なる固
有の保守用波長光を一定の時間間隔毎に切り替えて、前
記下流側光ファイバの各々に対して異なる固有のパルス
信号列であることを特徴とする分岐光線路の心線対照方
式である。
【0012】(2)前記(1)の分岐光線路の心線対照
方式において、前記心線対照用信号は、前記下流側光フ
ァイバの各々に割り当てられた固有の保守用波長光毎に
異なる信号変調が加えられており、かつ前記下流側光フ
ァイバに割り当てられた固有の保守用波長光を1波長毎
に供給する光信号である。
【0013】(3)前記(1)又は(2)の分岐光線路
の心線対照方式において、前記心線対照用信号光の発生
手段は、前記下流側光ファイバの保守用波長のすべての
スペクトルを有する光源と、帯域通過形波長可変光フィ
ルタからなる。
【0014】(4)前記(1)乃至(3)のうちいずれ
か1つの分岐光線路の心線対照方式において、前記光分
岐手段は、波長無依存性光分岐素子と、該波長無依存性
光分岐素子の下流側直近に設けられた、通信用波長光と
前記下流側光ファイバの固有の保守用波長光のみを通過
させる光バンドパスフィルタからなる。
【0015】(5)前記(1)乃至(3)のうちいずれ
か1つの分岐光線路の心線対照方式において、前記光分
岐手段は、前記通信用波長光と前記下流側光ファイバの
各々に割り当てられた固有の保守用波長光のみを通過さ
せる波長依存性光分岐素子である。
【0016】(6)前記(1)乃至(5)のうちいずれ
か1つの分岐光線路の心線対照方式において、前記下流
側光ファイバの保守用波長に対する前記心線対照用信号
光は、各々の保守用波長に対応する異なる周期で送信さ
れ、下流側光ファイバの識別は、検出された前記心線対
照用信号光の周期に基づいて行われる。
【0017】すなわち、本発明は、分岐光線路網の対照
すべき下流側光ファイバの各々に、異なる保守用波長光
を割り当てて通過させ、割り当てられた保守用波長光の
識別を、異なる保守用波長光毎に割り当てた異なる心線
対照用信号配列から識別することを最大の特徴としてい
る。
【0018】前述した手段によれば、上流側から入射す
る光信号に対して、波長無依存性光分岐素子と光バンド
パスフィルタを用いるか、あるいは前記波長無依存性光
分岐素子と前記光バンドパスフィルタの機能を持ち合わ
せた波長依存性光分岐素子を用いることによって、光信
号の波長選別ができる。これによって、分岐光線路網の
下流側光ファイバに異なる保守用波長光を割り当てるこ
とができるようになる。
【0019】分岐光線路網の対照すべき下流側光ファイ
バの各々に、異なる保守用波長光を割り当てて通過さ
せ、割り当てられた保守用波長光の各々に、異なる時間
間隔の光信号を与えることによって、保守用波長光のい
ずれであるかを識別できる。これにより、分岐光線路網
の対照すべき下流側光ファイバの識別ができる。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明についてその実施形態
(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明する。
【0021】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0022】(実施形態1) 図1は本発明の実施形態1(実施例1)の全体構成を示
す図であって、1は上流側光ファイバ、3−1、3−
2、……、3−nは下流側光ファイバ、4は波長無依存
性光分岐素子(光分岐手段)、6−1、6−2、……、
6−nは光バンドパスフィルタ、7は心線対照用信号光
源、8は心線対照用信号光入射手段、9は心線対照用信
号光受光手段である。
【0023】前記波長無依存性光分岐素子(光分岐手
段)4は、通過する光の波長に関係なく、通過光を分岐
させるカプラ型あるいは導波路型の光分岐素子であり、
通過光の等分配を行うものである。
【0024】光バンドパスフィルタ6−1、6−2、…
…、6−nは、周知の光バンドパスフィルタであり、通
信用波長と各下流側光ファイバに割り当てられた保守用
波長の光を選択的に透過させ、他の保守用波長の光を遮
断するものである。
【0025】心線対照用信号光入射手段8は、カプラ型
あるいは導波路型の光結合器であり、上流側光ファイバ
保守用波長の光を挿入させるものである。
【0026】図2は図1における心線対照用信号光源7
の一実施形態を示す図であって、10は広波長スペクト
ル幅光源、11は波長可変光フィルタ制御装置、12は
帯域通過形波長可変光フィルタである。
【0027】前記広波長スペクトル幅光源10は、波長
スペクトラムの広いLDあるいはLEDであり、保守用
波長光を生成する。
【0028】帯域通過形波長可変光フィルタ12は、周
知の帯域通過形波長可変光フィルタであり、広波長スペ
クトル幅光源10の波長スペクトル成分の中から、各下
流側光ファイバに割り当てられた保守用波長の光を選択
し、各保守用波長光毎に間隔の異なる信号周期を作り出
すものである。
【0029】本実施形態1の分岐光線路の心線対照方式
は、図1に示すように、1本の上流側光ファイバ1と、
複数本の下流側光ファイバ3−1、3−2、……、3−
nと、前記上流側光ファイバ1と前記下流側光ファイバ
3−1、3−2、……、3−nを結合するための波長無
依存性光分岐素子(光分岐手段)4と、前記上流側
ァイバ1に設けられた心線対照用信号光を入射するため
の心線対照用信号光入射手段8と、前記心線対照用信号
光を光ファイバ外に放射させて検出する信号光受光手段
9からなり、前記心線対照用信号は、前記下流側光ファ
イバの各々に割り当てられた固有の保守用波長が一定の
時間間隔毎に切り替えられながら送信される光信号であ
る。
【0030】次に、本実施形態1(実施例1)の動作を
詳しく説明する。図2において、連続して発光する広波
長スペクトル幅光源10の広波長スペクトル成分の中か
ら、波長可変光フィルタ制御装置11により制御を受け
た帯域通過波長可変光フィルタ12によって、下流側
光ファイバに割り当てた複数の保守用波長光成分の各々
を選択すると同時に、間隔の異なる信号周期を割り当
て、かつ、その割り当てられた周期信号光同士が重複し
ないように動作させて、パルスコード変調する。この
時、選択された保守用波長光の送出時間(以下、心線対
照パルス信号幅τと呼称する)は、下流側光ファイバに
割り当てた異なる複数の保守用波長光成分に関係なく全
て等しく、かつ、同じ保守用波長光の信号間隔も心線対
照パルス信号幅τの整数倍として規格化する。
【0031】ここで、下流側光ファイバに割り当てた複
数の保守用波長光毎にパルスコード変調された心線対照
用信号光同士が、重複することなく選択できる根拠を数
1の式を用いて説明する。
【0032】
【数1】 T(i,j)=2i−j×(2j−1)
【0033】iは下流側光ファイバ識別番号であり、下
流側光ファイバに割り当てた異なる複数の保守用波長光
に対応する。jは心線対照用信号光送出時刻を心線対照
パルス信号幅τで規格化したときの信号番号、T(i,
j)は第i下流側光ファイバ、第j信号の時刻を示す。
ここで、任意の異なる下流側光ファイバ識別番号i、
i’(i>i’)に対して、仮に、T(i,j)=T
(i’,j’)が成立すると、下記数2の式のようにな
り、左辺は偶数であり、右辺は奇数となるため矛盾が生
じる。
【0034】
【数2】 2i−1×(2j−1)=2i’−1×(2j’−1) 2i−i’×(2j−1)≠2j’−1
【0035】従って、T(i,j)≠T(i’,j’)で
あり、任意の異なる下流側光ファイバ識別番号i、i’
において、第j信号が時刻T(i,j)で重複すること
はない。従って、数1により、異なる複数の保守用波長
光毎に、信号周期の異なる心線対照用信号光をパルスコ
ード変調できる。
【0036】図3は、数1の式によって得られた、波長
無依存性光分岐素子4に入射される心線対照用信号光の
送出配列パターンを示す。すなわち、第1信号を波長λ
1光(図3のi=1)、第2信号を波長λ2光(図3の
i=2)、第3信号を波長λ1光、第4信号を波長λ3
光(図3のi=3)、……、という具合に、波長λ1光
は、心線対照パルス信号幅τの2倍周期、波長λ2光
は、心線対照パルス信号幅τの4倍周期、波長λ3光
は、心線対照パルス信号幅τの8倍周期で送出する。以
下、同様に識別すべき分岐数nに応じて、下流側光ファ
イバに割り当てた異なる複数の保守用波長光の信号配列
を心線対照パルス信号幅τの2倍周期で変化させる。
【0037】次に、波長無依存性光分岐素子4におい
て、心線対照用信号光は、その波長によらず下流側光フ
ァイバ3−1、3−2、……、3−nに分配された後、
光バンドパスフィルタ6−1、6−2、……、6−nを
通過する。
【0038】図4は光バンドパスフィルタ6−1、6−
2、6−3の光透過特性を示す。すなわち、細線は光バ
ンドパスフィルタ6−1の透過特性を示すものであっ
て、通信用波長λsと保守用波長λ1の光を選択的に透
過させ、他の保守用波長λ2、λ3などの光を遮断す
る。同様に、中細線は光バンドパスフィルタ6−2の透
過特性を示すものであって、通信用波長λsと保守用波
長λ2の光を選択的に透過させ、他の保守用波長λ1、
λ3などの光を遮断する。
【0039】図4に示すこのような特性は、例えば、フ
ォトクロミック効果を用いたファイバグレーティングに
よって、精度良く透過特性を設計し、作成できることが
知られている。
【0040】そこで、光バンドパスフィルタを透過した
心線対照用信号光の信号配列は、図3のi=1、2、
3、……、に示すようになる。すなわち、光バンドパス
フィルタ6−1を通過した心線対照用信号光は波長λ1
の成分のみが取り出され、他の波長λ2、λ3、……の
光は、遮断するため、図3のi=1に示すように、波長
λ1の成分の心線対照用信号光が得られる。従って、図
1で光バンドパスフィルタ6−1より更に下流側で心線
対照用信号光受光手段9により光ファイバに曲げを加え
ると、心線対照パルス信号幅τの2倍周期を持つ心線対
照用信号光が得られ、心線番号が1番であることが判別
する。
【0041】同様に、光バンドパスフィルタ6−2を通
過した心線対照用信号光は、波長λ2の成分のみが通過
できるため、図3のi=2に示すように、心線対照パル
ス信号幅τの4倍周期の心線対照用信号光が得られる。
そこで、光バンドパスフィルタ6−2より更に下流側で
心線対照用信号光受光手段9により光ファイバに曲げを
加えると、心線対照パルス信号幅τの4倍の周期を持つ
心線対照用信号光が取り出され、心線番号が2番である
ことが判別する。
【0042】以下、数1の式を用いることによって、分
岐数nの光線路に対する心線対照が可能となり、第i番
目の下流側光ファイバ3−iに接続された光バンドパス
フィルタ6−iを通過した、更に下流側で心線対照用信
号光受光手段9により光ファイバに曲げを加えると、心
線対照パルス信号幅τの2倍周期をもつ心線対照用信
号光が取り出され、心線番号がi番であることが判別す
る。
【0043】図4に示すように、すべての光バンドパス
フィルタは、波長λsの通信用波長光については必ず透
過するように設計されており、かつ、心線対照用信号光
受光手段9が光ファイバに加える曲げは、通信用波長光
には影響を与えないように設計されている。
【0044】ここで、異なる複数の下流側光ファイバの
いずれであるのかを識別するための心線対照用信号とし
て、心線対照パルス信号幅τの整数倍の周期信号のみを
用いることは、特別なトリガ信号を用いた信号検出技術
や識別技術、あるいは、心線対照用信号光の複雑なパル
スコーディング及びディコーディングの技術などを必要
としない、全く簡便な方法である。
【0045】(実施形態2) 次に、本発明の実施形態2(実施例2)ついて詳細に説
明する。実施形態2は、以下に述べる点の他は、前記実
施形態1と同様の構成及び作用効果を有する。
【0046】図5は本発明の実施形態2の全体構成であ
って、1は上流側光ファイバ、3−1、3−2、……、
3−nは下流側光ファイバ、5は波長依存性光分岐素
子、7は心線対照用信号光源、8は心線対照用信号光入
射手段、9は心線対照用信号光受光手段、を示す。
【0047】図6は波長依存性光分岐素子5の実施例を
示すものであって、1は上流側光ファイバ、2は心線対
照用信号光入力ファイバ、3−1、3−2、……、3−
nは下流側光ファイバ、5は波長依存性光分岐素子、1
3はアレイ導波路回折格子、14は通信用波長光入力導
波路、15は信号光出力導波路、16は心線対照用信号
光入力導波路、17はスラブ導波路、18は誘電体多層
膜フィルタ、19は1/4波長板、20はWDMカプラ
を示す。
【0048】図6に示す波長依存性光分岐素子5は、上
流側光ファイバ1から入力する通信用波長光をWDMカ
プラ20により通信用波長光入力導波路14に導き、ス
ラブ導波路17で紙面横方向に展開した後、n本の信号
光出力導波路15にほぼ等しく分配し、下流側光ファイ
バ3−1〜3−nに出力する。
【0049】一方、上流側光ファイバ1から入力する心
線対照用信号光は、WDMカプラ20を介して心線対照
用信号光入力ファイバ2から更に心線対照用信号光入力
導波路16へと導かれ、スラブ導波路17で紙面横方向
に展開された後、並列に配列したアレイ導波路回折格子
13に分配される。分配された各心線対照用信号光は誘
電体多層膜フィルタ18によって反射され、再び同じア
レイ導波路回折格子13を経由して、スラブ導波路17
に回帰する。
【0050】ここで、アレイ導波路回折格子13は、各
光路長差が等しく異なるように設計しており、これによ
って、各心線対照用信号光は、アレイ導波路回折格子1
3において光路長の差分だけ位相のずれを起こすことに
なり、スラブ導波路17で多光束の干渉を起こす。その
結果、心線対照用信号光の波長に応じて集光する位置が
変化する(以下、波長依存性光分岐素子5を波長ルーテ
ィング機能付き光分岐素子と呼称する、詳細は「Silica
-based arrayed-waveguide grating circuit as optica
l splitter/router, Electronics Letters, Vol.3, No.
9, pp.726-729,April 1995.」に記載されている)。
【0051】1/4波長板19は、心線対照用信号光の
偏波依存性による波長のずれを解消するために設けられ
ている。
【0052】ここで、波長依存性光分岐素子5が心線対
照用信号光入力手段8の近傍に設置されるような局内分
岐形の分岐光線路網の場合には、心線対照用信号光入力
手段8を波長分割多重方式(WDM)カプラ20に置き
換えることも可能である。
【0053】このように、波長ルーティング機能付き光
分岐素子は、前記実施形態1で述べた波長無依存性光分
岐素子4と光バンドパスフィルタ6−1〜6−nとの機
能を持ち合わせており、実施形態1による下流側光ファ
イバ3−1〜3−nに固有の保守用波長光を割り当てる
方法と、分配手段においては異なるが、下流側光ファイ
バの各々に固有の保守用波長光を割り当てるという点で
は、本質的に差はない。
【0054】しかしながら、本実施形態2の大きな利点
は、アレイ導波路回折格子13とスラブ導波路17とに
より多光束の干渉現象を実現させ、光波長ルータとして
保守用波長光の分配を行っているため、前記実施形態1
で述べた波長無依存性光分岐素子4が持つ本質的に避け
られない分配損をなくすことができ、心線対照用信号光
パワーの低減を小さくすることができる。これは、分岐
光線路網の建設・保守時の試験において、心線対照装置
等のダイナミックレンジを確保するという点で有利であ
る。
【0055】以上、本発明を前記実施形態(実施例)に
基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態
(実施例)に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0056】
【発明の効果】本願において開示された発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下のとおりである。
【0057】分岐光線路網において、光分岐素子の下流
側光ファイバを、光分岐素子まで辿ることなく、端末部
分で個別に心線対照を実施することができる。このた
め、分岐光線路の建設・保守作業が容易となり、信頼性
が高く、かつ経済性に優れた光通信システムの構築に貢
献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1(実施例1)の全体構成を
示す図である。
【図2】図1における心線対照用信号光源の一実施形態
を示す図である。
【図3】本実施形態1の信号光送出配列パターンの一実
施例を示す図である。
【図4】本実施形態1の光バンドパスフィルタの光透過
特性を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2(実施例2)の全体構成を
示す図である。
【図6】本実施形態2の波長依存性光分岐素子の一実施
例を示す図である。
【図7】従来の分岐光線路の心線対照方法の問題点を説
明するための図である。
【図8】従来の分岐光線路の基本構成を示す図である。
【符号の説明】
1…上流側光ファイバ、2…心線対照用信号光入力ファ
イバ、3−1〜3−n…下流側光ファイバ、4…波長無
依存性光分岐素子、5…波長依存性光分岐素子、6−1
〜6−n…光バンドパスフィルタ、7…心線対照用信号
光源、8…心線対照用信号光入射手段、9…心線対照用
信号光受光手段、10…広波長スペクトル幅光源、11
…波長可変光フィルタ制御装置、12…帯域通過形波長
可変光フィルタ、13…アレイ導波路回折格子、14…
通信用波長光入力導波路、15…信号光出力導波路、1
6…心線対照用信号光入力導波路、17…スラブ導波
路、18…誘電体多層膜フィルタ、19…1/4波長
板、20…WDMカプラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 G02B 6/122 G02B 6/28 H04B 10/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の上流側光ファイバと、複数本の下
    流側光ファイバと、前記上流側光ファイバと前記複数本
    下流側光ファイバを結合するための光分岐手段と、前
    記上流側ファイバに設けられた心線対照用信号光を入
    射するための心線対照用信号光入射手段と、前記心線対
    照用信号光を光ファイバ外に放射させて検出する信号光
    受光手段からなり、前記光分岐手段は、通信用波長光を
    すべての下流側光ファイバに通過させ、かつ、異なる固
    有の保守用波長光を前記複数本の下流側光ファイバの各
    々に振り分けるように通過させる波長依存性のある光部
    品であり、前記心線対照用信号は、前記異なる固有の保
    守用波長光を一定の時間間隔毎に切り替えて、前記下流
    側光ファイバの各々に対して異なる固有のパルス信号列
    であることを特徴とする分岐光線路の心線対照方式。
  2. 【請求項2】 前記心線対照用信号は、前記下流側光フ
    ァイバの各々に割り当てられた固有の保守用波長光毎に
    異なる信号変調が加えられており、かつ前記下流側光フ
    ァイバに割り当てられた固有の保守用波長光を1波長毎
    に供給する光信号であることを特徴とする請求項1に記
    載の分岐光線路の心線対照方式。
  3. 【請求項3】 前記心線対照用信号光の発生手段は、前
    記下流側光ファイバの保守用波長のすべてのスペクトル
    を有する光源と、帯域通過形波長可変光フィルタからな
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の分岐光線路
    の心線対照方式。
  4. 【請求項4】 前記光分岐手段は、波長無依存性光分岐
    素子と、該波長無依存性光分岐素子の下流側直近に設け
    られた、通信用波長光と前記下流側光ファイバに割り当
    てられた固有の保守用波長光のみを通過させる光バンド
    パスフィルタからなることを特徴とする請求項1乃至3
    のうちいずれか1項に記載の分岐光線路の心線対照方
    式。
  5. 【請求項5】 前記光分岐手段は、前記通信用波長光と
    前記下流側光ファイバの各々に割り当てられた固有の保
    守用波長光のみを通過させる波長依存性光分岐素子であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項
    に記載の分岐光線路の心線対照方式。
  6. 【請求項6】 前記下流側光ファイバの保守用波長に対
    する前記心線対照用信号光は、各々の保守用波長に対応
    する異なる周期で送信され、下流側光ファイバの識別
    は、検出された前記心線対照用信号光の周期に基づいて
    行われることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれ
    か1項に記載の分岐光線路の心線対照方式。
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