JP3301865B2 - カラー感熱プリンタ - Google Patents

カラー感熱プリンタ

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JP3301865B2
JP3301865B2 JP16550194A JP16550194A JP3301865B2 JP 3301865 B2 JP3301865 B2 JP 3301865B2 JP 16550194 A JP16550194 A JP 16550194A JP 16550194 A JP16550194 A JP 16550194A JP 3301865 B2 JP3301865 B2 JP 3301865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続プリントに好適な
カラー感熱プリンタに関し、更に詳しくはプラテンドラ
ムの外周に2枚又は3枚のカラー感熱記録紙を巻きつけ
て、複数のサーマルヘッドで同時にプリントするカラー
感熱プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱記録紙としては、例えば特開
平3−288688号に記載されているように、シアン
感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層
を支持体上に順次層設したものが知られている。このカ
ラー感熱記録紙は、下層の感熱発色層ほど発色エネルギ
ーが高く、また各感熱発色層は特有の電磁線で光定着さ
れる性質を備えている。
【0003】このカラー感熱記録紙にフルカラー画像を
熱記録する場合には、複数の発熱素子をライン状に配列
したサーマルヘッドを用い、サーマルヘッドをカラー感
熱記録紙に押し付け、発色エネルギーが最も小さいイエ
ロー感熱発色層にイエロー画像を1ラインずつ記録す
る。次に、発光ピークがほぼ420nmの波長域の紫外
線を照射してイエロー感熱発色層を定着してから、サー
マルヘッドでマゼンタ感熱発色層にマゼンタ画像を1ラ
インずつ熱記録する。このマゼンタ感熱発色層に発光ピ
ークがほぼ365nmの波長域の紫外線を照射して光定
着してから、サーマルヘッドでシアン感熱発色層にシア
ン画像を1ラインずつ熱記録する。この3回の熱記録で
カラー感熱記録紙には、フルカラー画像が形成される。
【0004】カラー感熱記録紙に熱記録する際の記録方
式には、1個のサーマルヘッドを設け、1枚のカラー感
熱記録紙を巻き付けたプラテンドラムを複数回回転させ
て各層を順次熱記録する1ヘッド方式と、3個のサーマ
ルヘッドを設け、1枚のカラー感熱記録紙を巻き付けた
プラテンドラムを1回転させて各層を順次熱記録する1
パス方式とがある。1パス方式は、1ヘッド方式に比べ
て、3個のサーマルヘッドが必要であるため構造が複雑
になるが、短時間でプリントできるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カラー感熱プリンタ
は、使用目的によって個人用と業務用とに分けることが
できる。個人用は、8ミリビデオカメラやスチルビデオ
カメラで撮影した画像をプリントアウトする場合に主と
して用いられる。この個人用では、プリント速度が多少
遅くとも、構造が簡単で安価なことが要求される。他
方、業務用は、構造が複雑化しても、高速でプリントす
ることが要求される。また、業務用では、年賀状や挨拶
状等のポストカードの依頼が多いと考えられるが、この
ポストカードでは同じものが多数枚プリントされる。
【0006】前述した従来の1パス方式のカラー感熱プ
リンタは、プラテンドラムの1回転で1枚のプリントし
かできないので、ポストカードのように同じものを連続
してプリントする場合には、かなり時間がかかる。ま
た、3個のサーマルヘッドは、所定の時間差を持って、
カラー感熱記録紙に順番に圧接されるから、プリント中
にプラテンドラムの負荷変動が発生する。この負荷変動
によって、一時的にカラー感熱記録紙の搬送が停止する
から、多重印字によるプリントムラが発生する。
【0007】本発明は、プリント中でのプラテンドラム
の負荷変動を防止し、かつ連続プリントを短時間で行う
ことができるようにした1パス方式のカラー感熱プリン
タを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカラー感熱プリンタでは、3枚のカ
ラー感熱記録紙が外周面に装着可能な径を有し、一方向
に1/3回転する毎に給排紙のために所定時間だけに停
止するプラテンドラムと、プラテンドラムの外周面に沿
ってほぼ等間隔で配置され、プラテンドラムが1/3回
転する間に、同時に駆動されて各カラー感熱記録紙にイ
エロー画像,マゼンタ画像,シアン画像をそれぞれ記録
するイエロー画像用,マゼンタ画像用,シアン画像用の
3個のサーマルヘッドと、イエロー画像用サーマルヘッ
ドの下流側に配置され、イエロー画像が記録されたカラ
ー感熱記録紙に電磁線を照射してイエロー感熱発色層を
光定着するイエロー用光定着器と、マゼンタ用サーマル
ヘッドの下流側に配置され、イエロー画像とマゼンタ画
像とが記録されたカラー感熱記録紙に電磁線を照射して
マゼンタ感熱発色層を光定着するマゼンタ用定着器と、
イエロー用サーマルヘッドの上流側に配置された給紙口
と、シアン用サーマルヘッドの下流側に配置された排紙
口と、プラテンドラムの停止中に、給排紙位置にあるク
ランパをクランプ解除位置へ移動して、プラテンドラム
の1回転中にフルカラー画像が記録されたカラー感熱記
録紙の先端のクランプを解除し、このカラー感熱記録紙
の排紙後に、給紙口を通って給紙された新しいカラー感
熱記録紙の先端がクランパに挿入されたときに、クラン
プ位置へ移動させるクランパ作動部と、給紙口と排紙口
との間に配置され、クランパが解除されたカラー感熱記
録紙を後端側から排紙口に送り込むための排紙ローラと
を設けたものである。
【0009】プラテンドラムが一定方向に1/3ずつ回
転すると第1ないし第3のクランパが順次、給排紙位置
に所定時間停止する。この停止中に、イエロー用サーマ
ルヘッドの上流側に配置された給紙口からカラー感熱記
録紙を給紙する。このカラー感熱記録紙の先端はクラン
パでクランプされる。プラテンドラムが1/3回転する
間に、イエロー画像用,マゼンタ画像用,シアン画像用
の3個のサーマルヘッドが同時に駆動されて、各カラー
感熱記録紙にイエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像
をそれぞれ記録する。イエロー画像が記録されたカラー
感熱記録紙がイエロー用光定着器を通過するとイエロー
感熱発色層の光定着が行われ、マゼンタ画像が記録され
たカラー感熱記録紙がマゼンタ用光定着器を通過すると
マゼンタ感熱発色層の光定着が行われる。
【0010】クランパの1回転中に、カラー感熱記録紙
にフルカラー画像が記録される。このクランパが記録位
置にセットされるとクランパ作動部によってクランプ解
除位置へ移動され、クランプを解除する。クランプが解
除されたカラー感熱記録紙は、排紙ローラによりその後
端側から排紙口に送り込まれる。このカラー感熱記録紙
の排紙後に、給紙口を通って給紙された新しいカラー感
熱記録紙の先端がクランパに挿入される。こうして、プ
ラテンドラムの1/3回転毎に1枚のプリントが作成さ
れる。
【0011】請求項2記載のカラー感熱プリンタでは、
プラテンドラムに2個のクランパが取り付けられ、また
プラテンドラムの外周に2個のサーマルヘッドが配置さ
れる。プラテンドラムは1/2回転と3/2回転を交互
に繰り返す。したがって、プラテンドラムの2回転で1
枚のプリントが作成される。
【0012】
【実施例】図1ないし図3において、プラテンドラム1
0の外周面には、クランパ11〜13が等間隔で設けら
れており、各クランパ間隔よりも全長が短いカラー感熱
記録紙を3枚巻きつけることができる。これらのクラン
パ11〜13は、図2に示すように、クランパが給排紙
位置Pに停止しているときには、クランパ開閉機構9に
よってクランプ位置とクランプ解除位置との間で移動す
る。このクランプ位置ではスプリングによって付勢さ
れ、カラー感熱記録紙の先端をプラテンドラム10に押
し付けている。クランプ解除位置では、クランパがスプ
リングに抗してプラテンドラム10から浮き上がってい
る。
【0013】プラテンドラム10の外周には、イエロー
画像用のサーマルヘッド17,マゼンタ画像用のサーマ
ルヘッド18,シアン画像用のサーマルヘッド19がほ
ぼ等間隔で配置されている。
【0014】プラテンドラム10の回転軸14は、例え
ばタイミングベルトを介して減速機15に連結されてい
る。この減速機15はギヤやプーリで構成されており、
パルスモータ16の回転を減速する。パルスモータ16
は、プラテンドラム10を矢線方向に連続又は間欠的に
回転させ、そして1/3回転したときに、給排紙が終了
するまで停止する。この停止中には、3個のクランパの
うちの1つが給排紙位置Pにセットされ、クランパ開閉
機構9に連結される。
【0015】イエロー画像用サーマルヘッド17とマゼ
ンタ画像用サーマルヘッド18との間には、イエロー定
着用の定着器20が配置されている。この定着器20
は、発光ピークが420nmの3本の紫外線ランプ23
と、リフレクタ24とからなる。マゼンタ画像用サーマ
ルヘッド18とシアン画像用サーマルヘッド19との間
には、マゼンタ定着用の定着器25が配置されている。
この定着器25は、発光ピークが365nmの3本の紫
外線ランプ27と、リフレクタ28とからなる。これら
の紫外線ランプ23,27は、プラテンドラム10の回
転時に点灯し、停止時には消灯する。
【0016】イエロー画像用サーマルヘッド17の上流
側に、ガイド板32,33からなる給紙通路31が設け
られており、その給紙口31aが給排紙位置Pに向かっ
て開口している。この給紙通路31には、搬送ローラ対
34が配置されており、これでニップされたカラー感熱
記録紙はガイド板32,33の間を通って、その先端が
給排紙位置Pにセットされたクランパの下に挿入され
る。
【0017】排紙口35aがシアン画像用サーマルヘッ
ド19の下流に位置するように、一対のガイド板36,
37からなる排紙通路35が設けられている。カラー感
熱記録紙は、それ自体剛性があるため、後端が多少反り
返っている。この反り返った後端は、段違いに配置され
たガイド板36に受け止められるように排紙口35aに
入り込む。
【0018】排紙通路35内には、搬送ローラ対41が
設けられ、搬送通路35内に送り込まれたカラー感熱記
録紙をニップして、トレイへ排紙する。搬送ローラ対4
1の横には漂白用の定着器43が配置され、クランプさ
れていた部分に紫外線を照射して黄色味を除いて漂白す
る。この定着器43は紫外線ランプ44とリフレクタ4
5とで構成され、紫外線ランプ44は排紙時にのみ点灯
する。
【0019】図4には、カラー感熱記録紙の層構造の例
を示している。カラー感熱記録紙30は、支持体50の
上に、シアン感熱発色層51,マゼンタ感熱発色層5
2,イエロー感熱発色層53とが順次層設されている。
これらの感熱発色層は、熱記録の順番に表面から配置さ
れているが、これらの順番は変更することができる。
【0020】シアン感熱発色層51は、熱感度が最も低
く、高い熱エネルギーを印加したときにシアンに発色す
る。マゼンタ感熱発色層52は、熱感度が中程度であ
り、加熱によってマゼンタに発色する。このマゼンタ感
熱発色層52は、365nm付近の紫外線が照射された
ときに、発色能力が消失して記録されたマゼンタ画像が
定着される。イエロー感熱発色層53は、熱感度が最も
高く、加熱によってイエローに発色する。このイエロー
感熱発色層53は、420nm付近の紫外線が照射され
たときに、発色能力が消失して記録されたイエロー画像
が定着される。
【0021】次に、上記実施例の作用について説明す
る。ポストカードのように、同じものを多数枚プリント
するために、連続プリントを指示すると、図2に示すよ
うに、カラー感熱記録紙30aが搬送ローラ対34でニ
ップされて、給紙通路31を通り、その給紙口31aか
ら送り出される。この状態では、クランパ11が給排紙
位置Pにセットされており、クランパ開閉機構9によっ
て、スプリングに抗してクランプ解除位置に押し上げら
れている。そこで、給紙口31aから送り出されたカラ
ー感熱記録紙30aは、その先端がプラテンドラム10
とクランパ11との間に挿入される。ホトセンサー等に
よって、クランパ11の下に挿入されたことが検知され
ると、まず搬送ローラ34の回転が停止して、カラー感
熱記録紙30aの搬送が停止する。次に、クランパ開閉
機構9が作動してクランパ11を釈放する。このクラン
パ11はスプリングによってクランプ位置へ移動して、
カラー感熱記録紙30aの先端をクランプする。
【0022】カラー感熱記録紙30aのクランプ後に、
パルスモータ16が回転する。このパルスモータ16の
回転は、減速機15を経てプラテンドラム10に伝達さ
れる。このプラテンドラム10は、給紙通路31からカ
ラー感熱記録紙30aを引き出して巻きつけながら回転
する。このときに、搬送ローラ対34は、フリクション
クラッチによってフリー回転するか、又は、シフト機構
によって互いに離れて、カラー感熱記録紙30aを引っ
張ることがないようにする。プラテンドラム10の回転
開始とともに紫外線ランプ23,27が点灯する。
【0023】プラテンドラム10の回転中に、クランパ
11がイエロー画像用サーマルヘッド17を通過する
と、このイエロー画像用サーマルヘッド17が回動し
て、カラー感熱記録紙30aを押圧する。イエロー画像
データに応じてイエロー画像用サーマルヘッド17が駆
動されると、カラー感熱記録紙30aのイエロー感熱発
色層53にイエロー画像が1ラインずつ熱記録される。
このイエロー画像が熱記録された部分が定着器20の下
にくると、420nmの紫外線の照射により、イエロー
感熱発色層53が発色しないように光定着される。な
お、カラー感熱記録紙30aがイエロー画像用サーマル
ヘッド13を通過すると、このサーマルヘッド17はプ
ラテンドラム10から離れた退避位置へ移動する。
【0024】プラテンドラム10が3分の1回転して、
クランパ12が給排紙位置Pにくると、パルスモータ1
6が停止する。これによって、プラテンドラム10の回
転が停止し、また紫外線ランプ23,27は消灯する。
この停止中に、カラー感熱記録紙30bが搬送ローラ対
34でニップされて、ガイド板32,33の間を通って
クランパ12に向かう。カラー感熱記録紙30bがクラ
ンパ12でクランプされると、再びパルスモータ16が
回転する。プラテンドラム10の1/3回転が開始し、
同時に紫外線ランプ23,27が点灯する。
【0025】プラテンドラム10の回転中にクランパ1
1がマゼンタ画像用サーマルヘッド18を通過すると、
マゼンタ画像用サーマルヘッド18が回動してカラー感
熱記録紙30aを押圧する。このマゼンタ画像用サーマ
ルヘッド18は、マゼンタ感熱発色層52にマゼンタ画
像を1ラインずつ熱記録する。このマゼンタ画像が熱記
録された部分が定着器25の下にくると、365nmの
紫外線の照射により、マゼンタ感熱発色層52が発色し
ないように光定着される。なお、このマゼンタ画像用サ
ーマルヘッド18は、マゼンタ画像の記録後に退避位置
へ移動する。
【0026】他方、クランパ11がマゼンタ画像用サー
マルヘッド18を通過するのと同時に、クランパ12が
イエロー画像用サーマルヘッド17を通過する。イエロ
ー画像用サーマルヘッド17が回動してカラー感熱記録
紙30bを押圧する。このイエロー画像用サーマルヘッ
ド17は、イエロー画像を1ラインずつカラー感熱記録
紙30bに熱記録する。イエロー画像が熱記録された部
分が定着器20の下にくると420nmの紫外線が照射
されて光定着される。プラテンドラム10は3分の1回
転すると停止する。前述したように、給紙された新しい
カラー感熱記録紙30cがクランパ13にクランプされ
る。
【0027】プラテンドラム10が再び1/3回転する
と、図1に示すようにイエロー画像用サーマルヘッド1
7でカラー感熱記録紙30cにイエロー画像が記録さ
れ、マゼンタ画像用サーマルヘッド18でカラー感熱記
録紙30bにマゼンタ画像が記録される。また、シアン
画像用サーマルヘッド19は、カラー感熱記録紙30a
にシアン画像を記録する。このように3個のサーマルヘ
ッド17〜19が同時に駆動されるから、プラテンドラ
ム10はプリント中の負荷変動がなく、そのためプラテ
ンドラム10は安定して回転する。
【0028】プラテンドラム10が1/3回転してから
停止すると、図3に示すように、フルカラー画像が記録
されたカラー感熱記録紙30aには、送出しローラ40
がシフトして圧接する。また、このときには、カラー感
熱記録紙30aの剛性によって、その後端が排紙口35
aに入り、ガイド板36に当たっている。
【0029】また、クランパ11が給排紙位置Pにセッ
トされているから、クランパ開閉機構9が作動すると、
クランパ11を引掛けてクランプ解除位置へ移動させ、
カラー感熱記録紙30aのクランプを解除する。
【0030】送出しローラ40が回転すると、カラー感
熱記録紙30aは、後端を先頭にして、排紙通路35内
へ送り込まれる。このカラー感熱記録紙30aは排紙通
路35内の搬送ローラ対41にニップされ、トレイに向
けて排紙される。この排紙中に、定着器43の紫外線ラ
ンプ44によって365nmの紫外線が照射され、クラ
ンパ11で押さえられていた部分が漂白され、黄色味が
除かれる。
【0031】カラー感熱記録紙30aの排紙後に新しい
カラー感熱記録紙30dが給紙通路31を通って給紙さ
れ、その先端がクランパ11の下に挿入される。
【0032】前述したように、給紙後にプラテンドラム
10が1/3回転し、再び熱記録が開始される。そし
て、1/3回転する毎に排紙と給紙が行われる。これに
より、プラテンドラム10の1/3回転毎に、フルカラ
ー画像が記録されたカラー感熱記録紙がトレイに送り出
される。
【0033】図5に示す実施例は、プラテンドラムに2
つのクランパを設けたものであり、図1に示すものと同
じ部材には同じ符号を付してある。プラテンドラム10
の外周には、クランパ71,72が設けられており、2
枚のカラー感熱記録紙を巻きつけることができる。この
プラテンドラム10は一定方向に、交互に1/2回転と
3/2回転する。
【0034】プラテンドラム10の外周には、サーマル
ヘッド77,78が対向するように設けられている。サ
ーマルヘッド77は、イエロー画像データ又はシアン画
像データに応じて複数の発熱素子を発熱してイエロー画
像又はシアン画像の一方の熱記録を行う。サーマルヘッ
ド78は、マゼンタ画像データに応じて複数の発熱素子
を発熱してマゼンタ画像の熱記録を行う。
【0035】サーマルヘッド77の下流にはイエロー用
の定着器80が設けられている。この定着器80は、2
本の紫外線ランプ83と、リフレクタ84とからなる。
サーマルヘッド78の下流にはマゼンタ用の定着器85
が配置されている。定着器85は、2本の紫外線ランプ
87と、リフレクタ88とからなる。これらの定着器8
0,85は、プラテンドラム10の回転中は点灯し、停
止中は消灯している。
【0036】このカラー感熱プリンタにおける連続プリ
ントの手順を簡単に説明する。プラテンドラム10の停
止中に、給紙通路31から送られたカラー感熱記録紙1
00は、給排紙位置にセットされたクランパ71に挿入
される。このクランパ71がカラー感熱記録紙100の
先端をニップすると、プラテンドラム10が1/2回転
する。この回転中に、サーマルヘッド77によってイエ
ロー画像が記録され、また定着器83によってイエロー
感熱定着層が定着される。
【0037】プラテンドラム10が1/2回転してから
停止すると、新しいカラー感熱記録紙101が給排紙位
置にあるクランパ72に挿入される。
【0038】クランパ72によるクランプ後に、プラテ
ンドラム10が連続的に3/2回転する。最初の1/2
回転中に、カラー感熱記録紙100はサーマルヘッド7
8でマゼンタ画像が記録されてから、定着器87でマゼ
ンタ感熱発色層が定着される。他方、カラー感熱記録紙
101は、サーマルヘッド77によってイエロー画像が
記録され、その後定着器80でイエロー感熱発色層が定
着される。
【0039】続いて、プラテンドラム10が1/2回転
する間にカラー感熱記録紙100は、サーマルヘッド7
7でシアン画像が記録される。これとともに、カラー感
熱記録紙101は、サーマルヘッド78と定着器85と
によって、マゼンタ画像の記録と定着とが行われる。
【0040】更に、プラテンドラム10が1/2回転す
ると、カラー感熱記録紙100はサーマルヘッド78を
素通りし、クランパ71が給排紙位置に達する。他方、
カラー感熱記録紙101には、サーマルヘッド77によ
ってシアン画像が記録される。
【0041】前術したように、プラテンドラム10が3
/2回転すると、クランパ71は、図5で示すように、
給排紙位置にセットされる。クランパ71をクランプ解
除位置に移動させてから、排紙ローラ40を回転させる
と、フルカラー画像が記録されたカラー感熱記録紙10
0は、排紙通路35に送り込まれる。この排紙後に新し
いカラー感熱記録紙102がクランパ71でクランプさ
れる。
【0042】プラテンドラム10は1/2回転して停止
する。この間でカラー感熱記録紙102にイエロー画像
の記録とイエロー感熱発色層の定着が行われる。他方、
カラー感熱記録紙101は、サーマルヘッド78を素通
りする。前述したように、クランパ72のクランプを解
除し、排紙ローラ80によってカラー感熱記録紙101
が排紙される。以下、3/2回転と1/2回転とを交互
に繰り返して、プリントを行い、プラテンドラム10の
2回転で1枚のプリントが排出される。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載したカラー感熱プリンタによれば、プラテンドラム
に3個のクランパを設けて、同時に3枚のカラー感熱記
録紙を巻き付けるとともに、3個のサーマルヘッドを等
間隔に配置して、各カラー感熱記録紙に同時に画像を記
録するようにしたから、連続プリントを高速で行うこと
ができる。また3個のサーマルヘッドは、同時に3枚の
カラー感熱記録紙に圧接して同時に駆動されるから、従
来のようにプリント中に負荷変動が発生しない。そのた
めに、同じラインが多重印字されてプリントムラが発生
するのを防止することができる。
【0044】また、請求項2に記載したカラー感熱プリ
ンタは、2個のクランパと2個のサーマルヘッドを設け
たから、請求項1に比べるとプリント速度が遅いが、従
来のものに比べれば早く連続プリントを行うことができ
る。また、プリントムラの発生も防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー感熱プリンタの熱記録状態を示
す概略図である。
【図2】カラー感熱記録紙の給紙状態を示す概略図であ
る。
【図3】カラー感熱記録紙の排紙状態を示す概略図であ
る。
【図4】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図5】カラー感熱プリンタの別の実施例を示す説明図
である。
【符号の説明】
11〜13 クランパ 10 プラテンドラム 17〜19 サーマルヘッド 20,25,43 定着器 30,30a〜30d カラー感熱記録紙 71,72 クランパ 77,78 サーマルヘッド 100〜102 カラー感熱記録紙
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−267160(JP,A) 特開 平5−16400(JP,A) 特開 平5−254201(JP,A) 特開 平6−143630(JP,A) 特開 平5−124236(JP,A) 特開 平5−212885(JP,A) 特開 昭62−48578(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/325 B41M 5/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ
    感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されてお
    り、一番上にあるイエロー感熱発色層と中間にあるマゼ
    ンタ感熱発色層は異なった波長域の電磁線による光定着
    性を備え、かつ下層のものほど発色熱エネルギーが高い
    特性を持ったカラー感熱記録紙を使用して、これにフル
    カラー画像を記録するカラー感熱プリンタにおいて、 3枚のカラー感熱記録紙が外周面に装着可能な径を有
    し、一方向に1/3回転する毎に給排紙のために所定時
    間だけに停止するプラテンドラムと、 プラテンドラムの外周面に等間隔で設けられ、3枚のカ
    ラー感熱記録紙の先端をそれぞれクランプする3個のク
    ランパと、 プラテンドラムの外周面に沿ってほぼ等間隔で配置さ
    れ、プラテンドラムが1/3回転する間に、同時に駆動
    されて各カラー感熱記録紙にイエロー画像,マゼンタ画
    像,シアン画像をそれぞれ記録するイエロー画像用,マ
    ゼンタ画像用,シアン画像用の3個のサーマルヘッド
    と、 イエロー画像用サーマルヘッドの下流側に配置され、イ
    エロー画像が記録されたカラー感熱記録紙に電磁線を照
    射してイエロー感熱発色層を光定着するイエロー用光定
    着器と、 マゼンタ用サーマルヘッドの下流側に配置され、イエロ
    ー画像とマゼンタ画像とが記録されたカラー感熱記録紙
    に電磁線を照射してマゼンタ感熱発色層を光定着するマ
    ゼンタ用定着器と、 イエロー用サーマルヘッドの上流側に配置された給紙口
    と、 シアン用サーマルヘッドの下流側に配置された排紙口
    と、 プラテンドラムの停止中に、給排紙位置にあるクランパ
    をクランプ解除位置へ移動して、プラテンドラムの1回
    転中にフルカラー画像が記録されたカラー感熱記録紙の
    先端のクランプを解除し、このカラー感熱記録紙の排紙
    後に、給紙口を通って給紙された新しいカラー感熱記録
    紙の先端がクランパに挿入されたときに、クランプ位置
    へ移動させるクランパ作動部と、 給紙口と排紙口との間に配置され、クランパが解除され
    たカラー感熱記録紙を後端側から排紙口に送り込むため
    の排紙ローラとを設けたことを特徴とするカラー感熱プ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ
    感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されてお
    り、一番上にあるイエロー感熱発色層と中間にあるマゼ
    ンタ感熱発色層は異なった波長域の電磁線による光定着
    性を備え、かつ下層のものほど発色熱エネルギーが高い
    特性を持ったカラー感熱記録紙を使用して、これにフル
    カラー画像を記録するカラー感熱プリンタにおいて、 2枚のカラー感熱記録紙が外周面に装着可能な径を有
    し、1/2回転と3/2回転とを交互に繰り返して一方
    向に回転し、各回転後に給排紙のために所定時間だけ停
    止するプラテンドラムと、 プラテンドラムの外周面に等間隔で設けられ、2枚のカ
    ラー感熱記録紙の先端をそれぞれクランプする2個のク
    ランパと、 プラテンドラムの外周面に沿って対向するように配置さ
    れ、プラテンドラムがほぼ1/2回転する間に、同時に
    駆動されて各カラー感熱記録紙にイエロー画像,マゼン
    タ画像,シアン画像の1つを記録する第1及び第2のサ
    ーマルヘッドと、 第1のサーマルヘッドの下流側に配置され、このサーマ
    ルヘッドでイエロー画像が記録されたカラー感熱記録紙
    に電磁線を照射して、イエロー感熱発色層を光定着する
    イエロー用光定着器と、 第2のサーマルヘッドの下流側に配置され、このサーマ
    ルヘッドでマゼンタ画像が記録されたカラー感熱記録紙
    に電磁線を照射して、マゼンタ感熱発色層を光定着する
    マゼンタ用光定着器と、 第1のサーマルヘッドの上流側に配置された給紙口と、 第2のサーマルヘッドの下流側に配置された排紙口と、 プラテンドラムの停止中に、給排紙位置にあるクランパ
    をクランプ解除位置へ移動して、プラテンドラムの2回
    転中にフルカラー画像が記録されたカラー感熱記録紙の
    先端のクランプを解除し、このカラー感熱記録紙の排紙
    後に、給紙口を通って給紙された新しいカラー感熱記録
    紙の先端がクランパに挿入されたときに、クランプ位置
    へ移動させるクランパ作動部と、 給紙口と排紙口との間に配置され、クランプが解除され
    たカラー感熱記録紙を後端側から排紙口に送り込むため
    の排紙ローラとを設けたことを特徴とするカラー感熱プ
    リンタ。
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