JP3301680B2 - 吸音構造体 - Google Patents

吸音構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道、高架道路、橋梁
や高架道等の高架構造物の下部、あるいは堀割や半地下
道路の側面、高速道路、または一般ビルの壁面や地下道
の天井面等に取り付けられる吸音構造体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸音構造体として、図
7、図8のごとく吸音材と吸音材の背後に形成された空
間部のみからなる吸音構造体が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の吸音構造体は吸音材として例えば図7ではグラ
スウール、図8ではアルミ繊維板が使用されているが、
垂直入射法による吸音性能を測定した結果、図9、図1
0のごとく低周波域の吸音性能が劣るという欠点があ
る。
【0004】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
優れた吸音効果を有する吸音構造体を提供せんとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわちこの
発明に係る吸音構造体は、多孔質吸音材とその背後に形
成された空間部とからなる吸音ユニットが吸音孔を開け
て複数個並列されて吸音部が構成され、吸音孔は屈曲状
となされるとともに、該吸音部の背後に設けられた遮音
部材との間に共鳴室が形成され、共鳴室と吸音孔とが連
通されたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】この発明による吸音構造体によれば、多孔質吸
音材とその背後に形成された空間部とからなる吸音ユニ
ットによる吸音効果と、該吸音ユニットの背後に設けら
れた遮音部材との間に形成された共鳴室による減衰効果
との相乗効果により、優れた吸音性能が発揮される。す
なわち低周波域の音は共鳴室で減衰吸収され、中高周波
域の音は多孔質吸音材と空間部とで吸収され、全体とし
て低周波域から中高周波域の音まで広範な騒音に対して
吸音効果が発揮されるのである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照
し、具体的に説明する。まず、図1は本発明吸音構造体
の一実施例を示す断面図であって、1は多孔質吸音材1
1と多孔質吸音材11の背後に形成された空間部12と
からなる吸音ユニットである。さらに詳述すれば該吸音
ユニット1は前壁13、後壁14、左右側壁15、天板
16、底板17とからなり、前壁13には多数の小孔1
8が穿設され、前壁13の内側にグラスウールが使用さ
れた多孔質吸音材11が添わされ、多孔質吸音材11の
背後に空間部12が形成されて構成されている。
【0008】しかして、該吸音ユニット1の複数個が隣
接する吸音ユニット1、1間に吸音孔2が形成されるよ
う並列され、吸音部Aが構成される。吸音部Aの背後に
は吸音孔2に連通される共鳴室Bが金属板等の遮音部材
3で仕切られている。該吸音孔2は、図1のごとく屈曲
状となされ斜め状、曲線状等となされている
【0009】共鳴室Bは吸音部Aの背後に形成されるの
であって、図1の場合は共鳴室Bは吸音部Aと一体に形
成されている。
【0010】図2の実施例は前壁13と多孔質吸音材1
1とがアルミ繊維板で共用されている以外、図1の実施
例と同様である。なお、多孔質吸音材11には、グラス
ウール、アルミ繊維板の他、ロックウール等の繊維体
や、ポリウレタンフオーム等のプラスチック発泡体、ア
ルミ、コンクリート等の発泡体が使用されてもよい。ま
た、多孔質吸音材11にグラスウール、ロックウールを
使用する場合は、接着剤の劣化を防止するためフッ素樹
脂フィルム等で覆うようにしてもよい。
【0011】図3は本発明の他の実施例を示す一部切り
欠き斜視図である。該実施例では多孔質吸音材11は前
壁13と共用でアルミ繊維板が使用されている。また、
吸音孔2は屈曲状となされたもの、共鳴室B側に縁が突
出されたもの、突出した縁がないもの、が併用されてい
る。また、吸音ユニット1の形状も種々異なっている。
さらに、共鳴室Bの形状も、複数の吸音孔2が連通され
た部分、1個の吸音孔2が連通された部分等種々異なっ
ている。このように、形状や大きさの異なる共鳴室Bが
複数個組み合わされていると多様な音域の騒音が吸収で
き好ましい。
【0012】図4は本発明のさらに他の実施例を示す断
面図である。この実施例の場合、吸音部Aは高架道路の
裏側に設けられ、高架道路の裏側を遮音部材3とし、該
吸音部Aと高架道路の裏側との間に共鳴室Bが設けられ
ている。なお、図4の場合、高架道路の裏側端部と吸音
部Aの端部との間には化粧板よりなる側壁15が設けら
れ、該化粧板により共鳴室Bが仕切られている。この場
合も吸音部A、共鳴室Bの大きさや形状をいろいろ変え
ておくと吸音性能が向上し、好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明による吸音構造体によれば、多孔
質吸音材とその背後に形成された空間部とからなる吸音
ユニットが吸音孔を開けて複数個並列されて吸音部が構
成され、吸音孔は屈曲状となされるとともに、該吸音部
の背後に設けられた遮音部材との間に共鳴室が形成され
ているので、多孔質吸音材とその背後に形成された空間
部とからなる吸音ユニットにより、中高周波音域の音が
吸収され、共鳴室で低周波音域の音が減衰吸収され、全
体として低周波域から中高周波域の音まで広範な騒音に
対して吸音効果が発揮されるのである。
【0014】また本発明による吸音構造体が前壁と後壁
と左右側壁と天板と底板とからなり、前壁には多数の小
孔が設けられるとともにその内側に多孔質吸音材が添わ
され、該吸音材の背後に空間部が形成されて吸音ユニッ
トが構成され、複数の吸音ユニットが吸音孔を開けて並
列されて吸音部となされ、吸音部の背後に共鳴室が形成
され、共鳴室と吸音孔とが連通された場合は一体構造と
なされ、従来の吸音構造体と同様、道路、鉄道に沿って
簡単に施工できる。
【0015】さらに吸音構造体の共鳴室が大きさや形状
の異なる複数個からなる場合は多様な音域の騒音を吸収
することができる。
【0016】さらにまた、吸音構造体の遮音部材が既存
構造物の壁面である場合は、遮音部材を省略でき、吸音
構造体が嵩張らないとともに、安価となり、好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明吸音構造体の多孔質吸音材にグラスウー
ルを使用した例を示す断面図である。
【図2】本発明吸音構造体の多孔質吸音材にアルミ繊維
板を使用した例を示す断面図である。
【図3】本発明吸音構造体の他の実施例を示す一部切り
欠き斜視図である。
【図4】本発明吸音構造体のさらに他の実施例を示す断
面図である。
【図5】本発明吸音構造体の多孔質吸音材にグラスウー
ルを使用した例の垂直入射法による吸音性能を測定した
結果を示すグラフである。
【図6】本発明吸音構造体の多孔質吸音材にアルミ繊維
板を使用した例の垂直入射法による吸音性能を測定した
結果を示すグラフである。
【図7】多孔質吸音材にグラスウールを使用した従来の
吸音構造体の断面図である。
【図8】多孔質吸音材にアルミ繊維板を使用した従来の
吸音構造体の断面図である。
【図9】多孔質吸音材にグラスウールを使用した従来の
吸音構造体の垂直入射法による吸音性能を測定した結果
を示すグラフである。
【図10】多孔質吸音材にアルミ繊維板を使用した従来
の吸音構造体の垂直入射法による吸音性能を測定した結
果を示すグラフである。
【符号の説明】
A 吸音部 B 共鳴室 1 吸音ユニット 11 多孔質吸音材 12 空間部 13 前壁 14 後壁 15 側壁 16 天板 17 底板 18 小孔 2 吸音孔 3 遮音部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質吸音材とその背後に形成された空
    間部とからなる吸音ユニットが吸音孔を開けて複数個並
    列されて吸音部が構成され、吸音孔は屈曲状となされる
    とともに、該吸音部の背後に設けられた遮音部材との間
    に共鳴室が形成され、共鳴室と吸音孔とが連通された吸
    音構造体。
  2. 【請求項2】 前記吸音構造体が前壁と後壁と左右側壁
    と天板と底板とからなり、前壁には多数の小孔が穿設さ
    れるとともに、その内側に多孔質吸音材が添わされ、該
    吸音材の背後に空間部が形成されて吸音ユニットが構成
    され、複数の吸音ユニットが吸音孔を開けて並列されて
    吸音部となされ、吸音部の背後に共鳴室が形成され、共
    鳴室と吸音孔とが連通されたことを特徴とする請求項1
    記載の吸音構造体。
  3. 【請求項3】 吸音部の背後に設けられた共鳴室が複数
    個からなる請求項1ないし2記載の吸音構造体。
  4. 【請求項4】 前記共鳴室が大きさの異なる複数個から
    なる請求項3記載の吸音構造体。
  5. 【請求項5】 吸音部の背後に設けられた遮音部材が既
    存構造物の壁面である請求項1、2、3または4記載の
    吸音構造体。
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