JP3300667B2 - ギャザー付ストレッチ織物 - Google Patents
ギャザー付ストレッチ織物Info
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Description
や吊り紐として用いる細幅ゴム入ストレッチ織物に関
し、ギャザーを大きくして装飾性を向上したギャザー付
ストレッチ織物に関するものである。
1は、薄地の表織物2とゴム糸入りの伸縮する裏織物3
を同じ織幅で同時にニードル織機で製織したものが一般
的であり、表裏織物を密着結合する接結糸4は、織物幅
方向の局所に極端に限定使用することなく、タテ方向の
接結点の間隔も比較的短かかった。従って裏織物3の収
縮によって表織物2に生ずるギャザー5は、ヨコ方向に
皺ないしヨコ筋が出来た程度のものであった。
一例を示し、全体の接結糸の本数が多く、織物幅方向に
局部的に集中することなく織物中央部・端部共に接結点
4aがタテ糸方向に密に分布している。従って製品は図
6(b)の如くギャザーは幅方向の皺・筋6のように見
える。
レース織物(薄い生地の編物)を別工程で縫いつけてギ
ャザーを設けたものもある。
薄地レース織物を縫いつけるものは、コスト高になるば
かりで、品質も一定のものができ難いという欠点があっ
た。また、ヨコ方向に皺ないし筋が出来た程度のギャザ
ーでは、装飾性に乏しく画一的であり、衣服に多様性が
求められていることから、従来と異なる装飾性を備えた
ギャザー付ストレッチ織物が求められている。
時に製織し、表裏織物を密着結合する複数の接結糸を用
いて、表織物に装飾性の優れた大きなギャザーを作り、
更に表裏の織り幅や織り組織や糸使いの相違によって、
安価にかつ均一に装飾性の高いギャザー付ストレッチ細
幅織物を得ることを課題としている。
幅ゴム入ストレッチ織物において、下記ないしの事
項を備えたギャザー付ストレッチ織物を提供することに
より、上記課題を解決している。 表織物2の幅が裏
織物3の幅より広い(好ましくは1.2〜1.5倍の)
表裏2枚の織物を重ねて織り上げ、同時に複数の接結糸
4で密着結合し、1枚の織物とした接結二重織物7であ
ること。 裏織物3のタテ糸9bの一部に伸縮性の大
きいカバーリングゴム糸9dを使用し、残りにウーリ糸
9cを使用してタテ方向に大きい伸縮性を持たせるこ
と。 表織物2は裏織物3より細いタテ・ヨコ糸の平
組織(純粋な平組織又はこれに近似の組織)とするこ
と。 複数の接結糸4の一部は、表織物2の幅方向一
局所でタテ方向に密に表裏織物を密着結合し、他の接結
糸4は表織物2の他の幅方向局所でタテ方向に粗く表裏
織物を密着結合したこと。
トレッチ織物において、下記事項を備えたギャザー付ス
トレッチ織物を提供することにより、上記課題を解決し
ている。 表織物2の幅が裏織物3の幅より狭い(好
ましくは0.5〜0.7倍の)表裏2枚の織物を重ねて
織り上げ、同時に複数の接結糸4で密着結合し、1枚の
織物とした接結二重織物7であること。 裏織物3の
タテ糸9bの一部に伸縮性の大きいカバーリングゴム糸
9dを使用し、残りにウーリ糸9cを使用してタテ方向
に大きい伸縮性を持たせたこと。 表織物2は裏織物
3より細いタテ・ヨコ糸の平組織(純粋な平組織又はこ
れに近似の組織)とすること。 複数の接結糸4の一
部は、表織物2の幅方向一局所でタテ方向に密に表裏織
物を密着結合し、他の接結糸4は表織物2の他の幅方向
局所でタテ方向に粗く表裏織物を密着結合したこと。
た接結二重織物は、ニードル織機で表裏織物を同時に製
織することにより製造できるが、従来手段に対して下記
項目の変更や新設が必要となる。 反ニードル側のタテ耳糸外側に設けるベラ針を表裏
織物で異なる位置に設ける。 タテ糸の筬通し幅及び位置を表裏織物で異なるよう
にする。 ヨコ糸挿入ニードルの動きが構造上表裏織物で同じ
ため、表裏織物で能力の異なったヨコ糸弛緩防止装置を
設ける。 接結糸の開口運動には、色々な接結方法に対応でき
るように、電子制御のドビー機やジャカード機等を採用
した方が好都合である。
された状態で製織されることは言うまでもなく、上記以
外は従来の製織方法と変わらない。
1)ことで、ギャザー5の大きさが単純に従来より増大
し、装飾性を向上させるのに好条件となる。表織物を裏
織物より狭くした(請求項2)ものにおいても、複数の
接結糸による表裏織物の密着結合の方法でギャザーの大
きさと装飾性を向上させることができる。
物2は平均に収縮をし、細かいギャザーとなり、タテ方
向に粗なところはその接結点4aの間で大きなギャザー
5を作る。その結果、図1〜図5に例示するような種々
の形態のギャザーを備えた多様な製品を得ることができ
る。
(広い、狭い)と、複数の接結糸の表裏織物の密着結合
方法と、表裏織物の幅方向の位置決めの条件設定によっ
て色々なギャザーを作ることができる。用途により裏織
物が見えては困るところには、図1、図3、図5の実施
例のものが採用され、図2、図4は、裏織物を主体とと
して縁飾りするような場合に適している。ギャザーは、
織物幅方向に対称のもの、千鳥状のもの、織物長さ方向
に長い周期で変化するもの等も可能である。
求項1の発明であって、表織物中心と裏織物中心を合わ
せた実施例を図1と図5で示している。また表織物の片
方の縁部を裏織物の縁部にほぼ合わせた実施例を図3で
示している。図2は、表織物を裏織物より狭くした請求
項2の発明の一実施例を示し、図4は同じく他の実施例
を示している。なお、図1〜図6では、接結糸が表織物
表面に浮いているところだけ(接結点4a)を接結糸と
して表している。また、図1ないし図6の図1(a)、
図2(a)、図3(a)、図4(a)、図5(a)、図
6(a)は、製織中の状態を表し、図1ないし図6の図
1(b)、図2(b)、図3(b)、図4(b)、図5
(b)、図6(b)は、裏織物3が収縮した製品の状態
を表す。
ー付ストレッチ織物の織り組織の詳細を示している。図
7は図1の接結二重織物7のヨコ糸方向のA−A線即ち
織物端部に接結点4aのあるところの断面図であり、ヨ
コ糸8がタテ糸9に対して屈曲した状態で表されてい
る。
のB−B線即ち裏織物端部の断面図、図9は図1の接結
二重織物7のタテ糸方向のC−C線即ち表織物の接結糸
4のあるところの断面図、図10は図1の接結二重織物
7のタテ糸方向のD−D線即ち織物中央付近の接結糸4
のあるところでの断面図であり、タテ糸9がヨコ糸8に
対して屈曲した状態で表されている。
織の一例を示しながら、図示実施例について説明する。
0デニールのフィラメント糸が使われ、平組織の幅12
〜14mmの織物である。表織物2のタテ糸総本数は9
0本である。裏織物3のタテ糸9bは、70デニール双
糸のウーリ糸9cとカバーリングゴム糸(840デニー
ルのウレタンゴム(ロイカ糸)に110デニールウーリ
糸をダブルカバーリングした糸)9dで構成され、ウー
リ糸3本毎にカバーリングゴム糸が1本配列され、総本
数は57本である。裏織物3のヨコ糸8bは130デニ
ールのスパークフィラメント糸であり、タテ糸のウーリ
糸部分は2/2綾と1/7繻子の混合組織であり、カバ
ーリングゴム糸9dは1/1の平組織である。裏織物3
は以上のような仕様で幅は9mm位のタテ糸方向に約
1.6倍伸びる伸縮性の大きい織物である。
ールのスパークフィラメント糸を使用している。この接
結糸4は図1と図7の如く織物中央部分10で表織物2
のタテ糸9aの9本分離れた間隔の二箇所で、図10の
如く1/2、4/2、1/2、1/2、4/2、1/2
の密な組織で表裏織物を密着結合している。
の如く2/22の粗な組織で、左右千鳥状に表裏織物を
密着結合している。従って製品は中央部分の表織物は均
一に細かく収縮し、織物の左右端部は接結点の間で大き
なギャザー5が千鳥状に生じ、図1(b)のようにな
る。
表織物幅が裏織物より狭い接結二重織物7を表したもの
で、表織物2、裏織物3のタテ糸9・ヨコ糸8の種類や
組織、接結糸4の本数・組織は図1で例示したものと同
じものである。
し、表裏織物の端部を揃え、タテ糸方向に密なる組織の
接結糸4をこの端部に設け、タテ糸方向に粗なる組織の
接結糸を前記端部の反対側に設けたもので、織物表面に
大きなギャザー5が得られる。
は異なる他の実施例を表したもので、表織物2の幅が狭
いなかでもギャザー5を大きく見せることができる。即
ち表織物2の一端にタテ糸方向に密な組織の接結糸4を
設け、他端にタテ糸方向に粗なる組織の接結糸を設けて
表裏織物を密着結合している。
異なる他の実施例を表したもので、織物中央部にタテ糸
方向に密なる組織の接結糸4で表裏織物を密着結合し、
端部の一方のみに粗なる組織の接結糸4で表裏織物を密
着結合したものである。製品には、図5(b)では左方
に図1と同じギャザー5が生じ、右方は大小不規則なギ
ャザー5aが生ずる。
質の均一なギャザー付ストレッチ織物を従来と変わらな
いコストで生産することができる。
の実施例の伸状態と縮状態とを示す部分平面図
示す部分平面図
実施例の伸状態と縮状態とを示す部分平面図
と縮状態とを示す部分平面図
の図1と異なる実施例の伸状態と縮状態とを示す部分平
面図
状態とを示す部分平面図
Claims (2)
- 【請求項1】 細幅ゴム入ストレッチ織物であって、表
織物(2)の幅が裏織物(3)の幅より広い表裏2枚の織物を
複数の接結糸(4)で密着結合して1枚の接結二重織物(7)
とされ、裏織物(3)のタテ糸(9b)の一部に伸縮性の大き
いカバーリングゴム糸(9d)を使用して伸縮性が付与さ
れ、表織物(2)は裏織物(3)より細いタテ・ヨコ糸の平組
織とされ、複数の接結糸(4)の一部は表織物(2)の幅方向
一局所でタテ方向に密に表裏織物を密着結合し他の接結
糸(4)は表織物(2)の他の幅方向局所でタテ方向に粗く表
裏織物を密着結合していることを特徴とする、ギャザー
付ストレッチ織物。 - 【請求項2】 細幅ゴム入ストレッチ織物であって、表
織物(2)の幅が裏織物(3)の幅より狭い表裏2枚の織物を
複数の接結糸(4)で密着結合して1枚の接結二重織物(7)
とされ、裏織物(3)のタテ糸(9b)の一部に伸縮性の大き
いカバーリングゴム糸(9d)を使用して伸縮性が付与さ
れ、表織物(2)は裏織物(3)より細いタテ・ヨコ糸の平組
織とされ、複数の接結糸(4)の一部は表織物(2)の幅方向
一局所でタテ方向に密に表裏織物を密着結合し他の接結
糸(4)は表織物(2)の他の幅方向局所でタテ方向に粗く表
裏織物を密着結合していることを特徴とする、ギャザー
付ストレッチ織物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23643698A JP3300667B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | ギャザー付ストレッチ織物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23643698A JP3300667B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | ギャザー付ストレッチ織物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000054244A JP2000054244A (ja) | 2000-02-22 |
JP3300667B2 true JP3300667B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=17000737
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23643698A Expired - Fee Related JP3300667B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | ギャザー付ストレッチ織物 |
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JP (1) | JP3300667B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4538534B1 (ja) * | 2009-12-18 | 2010-09-08 | M.I.J.イシカワ株式会社 | 伸縮性を備えた細幅織物 |
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1998
- 1998-08-06 JP JP23643698A patent/JP3300667B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4538534B1 (ja) * | 2009-12-18 | 2010-09-08 | M.I.J.イシカワ株式会社 | 伸縮性を備えた細幅織物 |
JP2011127257A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | M.I.J.イシカワ株式会社 | 伸縮性を備えた細幅織物 |
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