JP3300506B2 - 給水素システム - Google Patents

給水素システム

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JP3300506B2
JP3300506B2 JP28013693A JP28013693A JP3300506B2 JP 3300506 B2 JP3300506 B2 JP 3300506B2 JP 28013693 A JP28013693 A JP 28013693A JP 28013693 A JP28013693 A JP 28013693A JP 3300506 B2 JP3300506 B2 JP 3300506B2
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善夫 水島
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利憲 豊原
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素を燃料として走行さ
れる自動車つまり水素エンジンを塔載した自動車に水素
を供給するための給水素システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車においては、排気ガスによ
る環境汚染を防止するため、また燃料の多様化のため、
水素を燃料として走行される自動車、つまり水素を燃料
として作動される水素エンジンを塔載した自動車が提案
されている(特開昭62−279264号公報参照)。
【0003】水素自動車の実用化に際しては、解決すべ
き点がいくつかあるが、その中でもっとも問題となる防
爆上の点は、燃料タンクを水素吸蔵合金を利用して構成
すること、つまりエンジンに供給される水素を水素吸蔵
合金に吸蔵させた形で貯留しておくことにより解決され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水素自動車
を広く普及させるためには、水素自動車に対して水素を
供給つまり補給するための給水素システムが必要にな
り、この給水素システムの一環として、ガソリンスタン
ドに相当する給水素スタンドや給水素システムに好適な
水素自動車の構造を工夫する必要がある。
【0005】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、水素吸蔵合金を利用して水素自動車用の燃
料タンクを構成した場合において、この燃料タンクに対
する水素の補給に対して好適な給水素システムを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明における給水素システムは、次のような構成
としてある。すなわち、水素を燃料として走行される水
素自動車が、水素吸蔵合金を充填してなる燃料タンクを
備え、前記水素自動車に水素を供給するための給水素ス
タンドが、前記燃料タンクに接続されて該燃料タンク内
の水素吸蔵合金に対して水素を供給するための水素供給
システムと、該燃料タンクに接続されて該燃料タンク内
の水素吸蔵合金を冷却するための冷却液を供給する冷却
液供給システムと、を備え、前記給水素スタンドに設け
られた水素供給システムが、内ホ−スと外ホ−スとの内
外2重構造とされたホ−スを備え、前記内ホ−スが前記
燃料タンクに接続されて、該燃料タンクに水素を供給す
るための水素供給用とされ、前記外ホ−スが、吸引ポン
プに接続されて前記内ホ−スと燃料タンクとの接続部分
付近の空気を吸引する空気吸引用とされている、ような
構成としてある。
【0007】
【発明の効果】本発明の給水素システムによれば、水素
吸蔵合金が充填されているためかなり重くなる燃料タン
クを水素自動車に塔載したまま水素供給が行なえるの
で、水素供給の作業が容易となり、しかも水素吸蔵合金
の冷却を行ないつつ水素供給を行なうので、燃料タンク
への水素供給を十分行ないつつ水素供給の時間を短くす
ることができる。以上に加えて、外ホ−スからの空気吸
引によって、水素供給の際の防爆上の観点から好ましい
ものとなる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1において、水素自動車Aは、その車体
前部に水素を燃料として作動される水素エンジン1が塔
載され、エンジン1の前方にはラジエタ2が配設されて
いる。また、車体後部には、下方位置において、燃料タ
ンク3が装備されている。燃料タンク3は、内部に充填
された水素吸蔵合金によって水素を吸蔵するものとなっ
ている。
【0009】図2は、エンジン1と燃料タンク3との接
続系統、および燃料タンク3に対して水素を供給すると
きの接続系統を示すものである。この図2において、一
点鎖線で示す部分が水素自動車における車体4の外表面
を示し、この車体4の外側に示された各機器類は、給水
素スタンドSに装備されるものである。勿論、給水素ス
タンドSは、従来からあるガソリンスタンドと同じよう
に、水素自動車Aが給水素のために停車される停車スペ
−スを有し、図2はこの停車スペ−スに水素自動車Aが
停車して水素を供給されている最中の状態を示す。
【0010】図2において、水素吸蔵合金が充填された
燃料タンク3は、加温されたエンジン冷却水(加温液)
による加温作用を受けて水素を放出させるものとなって
おり、この冷却水入口が符号3aで示され、冷却水出口
が符号3bで示され、水素放出口が符号3cで示され
る。なお、入口3と出口3bとは、燃料タンク3内に配
設された伝熱管(図示略)を介して接続されているが、
この内部の伝熱管は、水素吸蔵合金に対してくまなく効
率的に伝熱し得るように、長い距離を有している。
【0011】エンジン1に設けた冷却水出口1aが、通
路11、感温式の切換弁12、通路13、ポンプ14、
通路15を介して、燃料タンク3の冷却水入口3aに接
続されている。燃料タンク3の冷却水出口3bが、通路
17を介して、エンジン1の冷却水戻り口1bに接続さ
れ、通路17から分岐された通路18が前記切換弁12
に接続されている。切換弁12は、通路17つまり18
の冷却水の温度が所定温度以下のときは、通路13を通
路11のみに連通させて、エンジン1からの高温の熱媒
を主燃料タンク3に供給する。また、通路17つまり1
8の冷却水温度が所定温度以上であると、通路13を通
路18のみに連通させる。このようにして、各燃料タン
ク3に供給される冷却水温度が、水素放出用として最適
な温度範囲になるように制御される。
【0012】燃料タンク3の水素放出口3cは、通路2
1を介して、エンジン1に装備した燃料噴射弁(図示
略)に接続されている。この通路21には、燃料タンク
3側から順次、所定圧力以上で閉弁される安全弁22、
イグニッションスイッチOFFで閉弁される電磁開閉弁
23が接続されている。
【0013】前記冷却水の供給経路15には、電磁開閉
弁31と電磁式の大気開放弁32(常時は大気と非連
通)とが接続されている。また、冷却水の出口通路17
には、電磁開閉弁33が接続されている。冷却水の出口
通路17は、電磁開閉弁33をバイパスするバイパス通
路34を有し、このバイパス通路34には、吸引ポンプ
35が接続されている。
【0014】エンジン1の下方には、水素の燃焼によっ
て生じる水(排気系での水蒸気が液化したもの)を貯留
しておくタンク36が配設され、このタンク36から伸
びる配管37の出口が、車体外部への接続部37aとさ
れている。また、車室内には、燃料タンク3へ水素を供
給(補給)するときにオンされるマニュアル式のスイッ
チ38と、水素供給の準備完了を示すワ−ニングランプ
39が装備されている。
【0015】前記燃料タンク3には、3つの配管41〜
43が接続されているが、配管41は水素供給用とさ
れ、配管42は冷却液供給用とされ、配管43は冷却液
排出用とされている。そして、各配管41〜43の出口
は、車体外部への接続部41a〜43aとされている。
冷却液の供給用と排出用との配管42と43とは伝熱性
の優れた材質からなる伝熱管により互いに連通されてい
て、この伝熱管は、燃料タンク3内の水素吸蔵合金との
間で十分熱伝達されるように当該燃料タンク3内にくま
なく配設されている。
【0016】水素自動車Aには、さらに、前記接続部4
1aへ向けて空気を強制送風する換気扇44が設けられ
ている。この換気扇44の駆動源としては、防爆上の観
点から、ブラシレスモ−タあるいはエアモ−タが用いら
れている。なお、ポンプ14、35や各弁12、22、
23、31〜33は、図1符号Yで示すようにユニット
化されて、車体に塔載されている。
【0017】一方、給水素スタンドSには、水素供給シ
ステムK1と、水排出装置K2と、冷却液供給装置K3
とが装備されている。水素供給システムK1は、地下に
埋設された水素ガスを貯留するタンク51、タンク51
からの水素(水素ガス)の供給を受ける流量計52を有
し、流量計52には給水素ホ−ス53が接続されてい
る。この給水素ホ−ス53が、前記配管41(の接続部
41a)に着脱自在に接続される。
【0018】水排出装置K2は、タンク55と、タンク
55から伸びる配管56と、配管56に接続された吸引
ポンプ57とを有し、配管56が、前記配管37(の接
続部37a)に着脱自在に接続される。
【0019】冷却液供給装置K3は、その冷却液とし
て、エンジン冷却液(ク−ラント液)の原液が利用され
ている。この冷却液供給装置K3は、冷却液を十分低温
にまでするための冷却液生成装置を有するが、この冷却
液生成装置は、図2では、生成された冷却液を貯留する
ためのタンク61で代表して示される。このタンク61
には、冷却液供給配管62が接続され、供給配管62に
は、供給ポンプ63と電磁式の大気開放弁64とが接続
されている。供給配管62は、前記配管42(の接続部
42a)に着脱自在に接続されるものである。
【0020】冷却液供給装置K3は、電磁式の三方切換
弁65を有し、この切換弁65には、配管66〜67が
接続されている。この配管66〜67は、冷却液の排出
経路を構成するもので、配管66が前記配管43(の接
続部43a)に着脱自在に接続される。また、配管6
7、68は、配管66の分岐管となるもので、それぞれ
タンク61に接続され、一方の分岐配管68には吸引ポ
ンプ69が接続されている。
【0021】給水素スタンドSにはさらに、配管41〜
43の接続部41a〜43a(特に水素供給となる接続
部41a)に対して空気を強制送風するための換気扇7
1が設けられている。この換気扇71の駆動源として
は、防爆上の観点から、ブラシレスモ−タあるいはエア
モ−タが用いられれている。
【0022】次に以上のような構成よう作用について、
つまり燃料タンク3に水素を供給する場合について説明
する。先ず、イグニッションスイッチがOFFとされて
電磁弁23が閉弁された状態で、スイッチ38をON操
作する。これにより、各電磁開閉弁31、33が閉じら
れると共に、大気開放弁32が通路15を大気開放状態
とする。この後、所定時間つまり各弁31〜33が上記
状態に切換わる時間が経過した後に、ポンプ35が運転
されて、燃料タンク3内の高温の加温液が、エンジン1
側へ排出される。このポンプ35が所定時間運転された
後、つまり燃料タンク3内の加温液が全て排出されるの
に要する時間が経過された後、ポンプ35の運転が停止
されると共に、ランプ39が点灯される。
【0023】上記ランプ39の点灯を確認した後、各接
続部37a、41a〜43aに対して、図2に示すよう
に、対応するホ−スや配管53、56、62、66が接
続される。また、このとき、各換気扇44、71の運転
を開始させる(換気扇44、71の運転開始は、ホ−ス
53の配管接続部41aへの接続を検知して自動的に行
なうようにすることもできる)。
【0024】上記接続状態において、水排出装置K1に
おいては、ポンプ57を運転することにより、水素自動
車Aのタンク36に貯留されていた水がタンク55へ排
出される。また、水素供給システムK1においては、流
量計52内のポンプを運転することにより、ホ−ス5
3、配管41を介して、燃料タンク3内に水素(水素ガ
ス)が供給される。
【0025】冷却液供給装置K3においては、ポンプ6
3を運転することにより、タンク61内の冷却液が、配
管62、42を介して燃料タンク3(内の水素吸蔵合
金)に供給され、燃料タンク3を冷却した後の冷却液
は、配管66、67を介してタンク61へ戻される。こ
のような冷却液の循環経路を構成するため、大気開放弁
64は大気と遮断された状態とされ(タンク61と配管
42とを連通状態とする)、三方切換弁65は配管66
と67とを連通した状態とされ、ポンプ69は運転停止
された状態とされる。
【0026】燃料タンク3への水素供給が完了した後
は、水素供給システムK1からの水素供給が停止される
のは勿論であるが、冷却液供給装置K3においては、燃
料タンク3内から冷却液を排出させる作動が行なわれ
る。すなわち、供給用ポンプ63の運転が停止され、大
気開放弁64が大気開放状態に切換えられ、三方切換弁
65が配管66と68とを連通させる。この状態で、吸
引ポンプ69が運転されて、燃料タンク3内の冷却液が
タンク61へ全て排出される。
【0027】以上の作業が終了されると、スイッチ38
をOFF操作することにより、電磁開閉弁31、33が
開かれると共に、大気開放弁32が大気へ非連通状態に
切換えられる。
【0028】図3は、本発明の他の実施例を示すもの
で、水素自動車Aに対する水素供給を、燃料タンク3の
交換により行なうようにしたものである。すなわち、水
素自動車Aに塔載されていた燃料タンク3を取り外し
て、代りに水素が充満された(水素吸蔵合金に十分水素
を吸蔵させた)燃料タンク3を塔載するようにしたもの
である。
【0029】このため、水素自動車Aは、車室床面5上
にスライド式に着脱自在として燃料タンク3を塔載して
おり、図3実線で示す状態が燃料タンク3の正規塔載位
置であり、図3一点鎖線で示す状態が燃料タンク3の交
換位置に移動された状態とされる。素自動車Aの床面5
には、交換位置において、燃料タンク3を下方から取り
出すことができるように開口6が形成されている。そし
て、水素自動車Aには、正規塔載位置にある燃料タンク
3の位置を示すため、例えば永久磁石のN極とS極とを
所定関係で組み合わせてなる指標8が設けられている。
【0030】交換のための上述した燃料タンク3の移動
は、水素自動車Aに塔載されたシリンダ装置7により行
なわれる、この、シリンダ装置7は、燃料タンク3を開
口6の位置まで移動する(引き出す)ため、例えばその
ピシトンロッド先端部に電磁式の磁石7aを有する一
方、燃料タンク3の磁石7aに臨む面には、磁性材から
なる板材が固定されている。交換位置にある燃料タンク
3を正規塔載位置にするには、シリンダ装置7による燃
料タンク3の押圧によって行なわれる。
【0031】一方、給水素スタンドSは、水素自動車A
の走行路面75に連なるように配設されたエンドレス式
の搬送コンベア76を有する。この搬送コンベア76
は、水素自動車Aの左車輪が載置される左搬送コンベア
と右車輪が載置される右搬送コンベアとの左右一対から
なる。また、搬送コンベア76の付近の所定位置には、
前記指標8の位置を確認するための位置検出センサ77
が設けられている。
【0032】前記左右一対の搬送コンベア76の間に
は、リフタ78が昇降自在として配設されている。前記
リフタ78は、油圧式シリンダ装置79を駆動源として
昇降駆動される。下降位置にあるリフタ78に対して、
供給用コンベア80と排出用コンベア81とが接続され
ている。
【0033】以上のような構成において、燃料タンク交
換に際しては、水素自動車Aは、図3右側の走行路面7
5から、搬送コンベア76上に移動される。この後、指
標8がセンサ77で検出される位置となるように、搬送
コンベア76が駆動される。指標8がセンサ78で検出
される位置となった時点で搬送コンベア76が停止され
る。この後、リフタ78が上昇されて、リフタ78が床
面5と同一高さ位置でかつ開口6に臨んで位置される。
【0034】正規塔載位置にある図3実線位置にある燃
料タンク3が、シリンダ装置7によって開口6の位置に
まで引き出されて、この引き出された燃料タンク3がリ
フタ78上に移載される。燃料タンク3が移載されたリ
フタ78は下降して、各コンベア80と81とに対して
接続状態とされる。この状態で、供給用コンベア80に
より搬送される燃料タンク3が、リフタ78上にある燃
料タンク3を押しのけて、当該リフタ78上に移載され
る。供給用コンベア80で搬送される燃料タンク3は、
水素が十分に充填されたものである。また、リフタ78
から押しのけられた今迄水素自動車Aに塔載されていた
燃料タンク3は、排出用コンベア81に押し出される。
【0035】リフタ78上にあらたに移載された水素充
填済みの燃料タンク3は、リフタ78により持ち上げら
れて、開口6に位置される。この状態で、シリンダ装置
7がリフタ78上の燃料タンク3を押して、当該燃料タ
ンク3が水素自動車Aに対して正規の塔載位置へと移動
される。
【0036】排出用コンベア81へ押し出された水素が
減少あるいは空になった燃料タンク3は、所定の場所で
水素が供給されて、次に供給搬送コンベア80で搬送さ
れる水素充填済みの燃料タンクとして利用される。この
燃料タンク3への水素供給は、図2で示した水素供給ホ
−ス53を用いて、給水素スタンドSにおいて行なうこ
とができる。燃料タンク交換後の水素自動車Aは、搬送
コンベア76によって、図3左側の走行路面75まで移
動される。
【0037】燃料タンク交換式とする場合、燃料タンク
3を、水素自動車Aのトランクル−ム9へ塔載すること
ができる。この場合、トランクリッド10が開放された
状態で、燃料タンク3が上方から交換される。このた
め、開閉駆動される一対の把持ア−ム82aを有するリ
フタ82が設けられて、このリフタ82が、水平方向に
伸ばして配設された駆動ワイヤ83から、巻取りドラム
84を介して吊下されている。駆動ワイヤ83は、ドラ
ム85に巻回されて、図示を略すモ−タにより往復駆動
される。なお、搬送コンベア76を利用する場合と同様
に、指標8がセンサ77で検出された位置を交換位置と
してもよいが、例えば指標8をトランクル−ム9の適宜
位置に取付ける一方、センサ77をリフタ82に取付け
て、センサ77で指標8を検出する位置となるように、
リフタ82を移動させる(駆動ワイヤ83を駆動制御す
る)ようにしてもよい。
【0038】燃料タンク交換に際して、リフタ82によ
り、先ず水素自動車Aから燃料タンク3が取外されて
(上方へ持ち上げられて)、この取外された燃料タンク
3が所定の回収ステ−ションまで移送される。この後、
リフタ82は、水素充填済みの燃料タンク3を集積した
供給ステ−ションへ移動して、水素充填済みの燃料タン
ク3を把持してトランクル−ム9の上方へと移送し、こ
の後、燃料タンク3を下降させて水素自動車Aに移載す
る。
【0039】給水素スタンドSは、燃料タンク交換場所
の上方を覆う屋根89を有する。この屋根89は、大気
に開放された大気開放口86を有して、屋根89の下面
は、大気開放口86に向かうにつれて徐々に高くなるよ
うに傾斜されている。そして、大会開放口86には、防
爆処理がなされた換気扇87が設けられている。また、
大気開放口86は、周縁に向かうにつれて徐々に高くな
るように設定されたカバー部材88によって雨水の侵入
が防止されるようになっており、このカバー部材87
は、ステ−等を介して屋根89に固定されている。これ
により、燃料タンク交換の際に万一漏れ出た水素は、極
めて軽いため屋根85の下面に即座に到達し、この後屋
根89の下面に沿って上昇して、最終的に大気開放口8
6から大気へと開放される。
【0040】図4は、図2に示す例において、水素供給
用ホ−ス53の好ましい構成例を示すものである。すな
わちホ−ス53を、内ホ−ス53Aと外ホ−ス53Bと
の内外2重構造として、内ホ−ス53Aを燃料タンク3
から伸びる配管41の接続部41aに対して接続するよ
うにしてある。また、外ホ−ス53B(内ホ−ス53A
と外ホ−ス53Bとの間の通路)に吸引ポンプ91を接
続すると共に、その先端を、内ホ−ス53Aの先端周囲
を取囲むラッパ状として大気へ開口させるようにしてあ
る。これにより、燃料タンク3に水素を供給する際、ポ
ンプ91を運転することにより、接続部41a付近の空
気が吸引されて、当該接続部41aから万一漏れ出た水
素(水素ガス)が、安全に大気へ開放される。
【0041】なお、水素自動車Aの防爆対策として、図
1に示すように、車室上部に換気孔92を形成して、車
室へ万一漏れ出た水素を当該換気孔92から大気へとす
みやかに開放するようにしてもよい。この換気孔92
は、常時は閉じていて、水素供給の際にのみ開くように
構成することもできる(例えばスイッチ38と連動)。
また、水素自動車A特に燃料タンク3の静電気を逃がす
ために、図1に示すようにア−ス線93を設けるのが好
ましい。この場合、図2に示すように、ア−ス線93に
接続部93aを形成して、給水素の際、給水素スタンド
Sに設けた十分なア−ス機能を有するア−ス線94に接
続することもできる。
【0042】以上実施例について説明したが、例えば次
のような構成を採択することもできる。 (1)図3に示すような燃料タンク交換システムを図2に
示すような給水素スタンドに付設することができる。こ
の場合、水素自動車Aから取外された燃料タンク3に対
して、図2に示す水素供給ホ−ス53から水素を供給す
ることもできる。 (2)次の交換用とされる水素充填済みの燃料タンク3
を、図2に示すような冷却液供給装置K3を利用して冷
却しつつ保管するようにしてもよい。すなわち、水素供
給ホ−ス53から水素供給可能な位置に燃料タンク保管
ケ−ス95を設置し、この保管ケ−ス95に対して、ポ
ンプ96が接続された冷却液の循環経路97を接続する
ようにしてもよい。 (3)図2に示す加温液排出用のポンプ35を給水素スタ
ンドS側に設けるようにしてもよい。この場合、燃料タ
ンク3から排出された加温液を、ポンプ35からエンジ
ン1側へ戻すようにしてもよいが、加温液を一旦給水素
スタンドS側に設けたタンクに貯留して、水素供給が終
了した後に、上記タンク内の加温液を水素自動車Aに戻
すようにしてもよい。 (4)給水素スタンドSに設置される大量の水素を貯留す
る貯留タンク51は、水素吸蔵合金を用いた水素吸蔵と
いう方式での貯留を行なうものであってもよい。。この
場合、小容量の水素ガスを貯留するタンクを水素吸蔵合
金が充填された上記大型のタンク51に接続して、水素
自動車Aに対する水素供給は、小容量とされたタンクか
ら行なうようにすることもできる。 (5)図2に示す水素供給方式は、いわゆる地上設置式と
した場合を示してあるが、給水素スタンドSの高所から
水素供給ホ−スを吊下した天井吊下式であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された水素自動車の一例を示す一
部断面簡略側面図。
【図2】燃料タンクを水素自動車に塔載したまま水素を
供給するための実施例を示す全体系統図。
【図3】燃料タンクの交換により水素を供給するように
した実施例を示す全体側面図。
【図4】図2に示す給水素システムに用いて好適な給水
素ホ−スの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1:エンジン 3 3:燃料タンク 3a:加温液入口 3b:加温液出口 5:床面 6:開口(燃料タンク交換用) 7:シリンダ装置(燃料タンク交換用) 8:指標(燃料タンク位置対応) 9:トランクル−ム 10:トランクリッド 15:加温液供給通路 17:加温液排出通路 31:電磁開閉弁(遮断弁) 34:バイパス通路 35:ポンプ(加温液排出用) 41:水素供給配管 42:冷却液供給配管 43:冷却液出口配管 44:換気扇 51:水素貯留タンク 52:流量計(水素供給ポンプ内蔵) 53:水素供給ホ−ス 53A:内ホ−ス 53B:外ホ−ス 61:冷却液貯留タンク(冷却液生成装置) 63:ポンプ(冷却液供給用) 69:ポンプ(冷却液排出用) 71:換気扇 76:搬送コンベア 77:センサ(燃料タンク位置検出用) 78:リフタ 80:供給コンベア(充填済み燃料タンク搬送用) 81:排出コンベア(空の燃料タンク搬送用) 82:リフタ 83:駆動ワイヤ 91:ポンプ(空気吸引用) 93:ア−ス線 95:燃料タンク保管ケ−ス A:水素自動車 S:給水素スタンド K1:水素供給システム K3:冷却液供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊原 利憲 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 平林 繁文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−183853(JP,A) 特開 平5−254353(JP,A) 特開 平2−141401(JP,A) 特開 昭63−306367(JP,A) 特開 平3−164527(JP,A) 特開 昭62−279264(JP,A) 実開 昭58−144763(JP,U) 実開 昭61−89741(JP,U) 実開 昭59−136161(JP,U) 実開 昭59−92030(JP,U) 実開 平2−126930(JP,U) 実開 昭62−16518(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 5/02 B60K 15/00 - 15/10 B67D 5/00 - 5/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素を燃料として走行される水素自動車
    が、水素吸蔵合金を充填してなる燃料タンクを備え、 前記水素自動車に水素を供給するための給水素スタンド
    が、前記燃料タンクに接続されて該燃料タンク内の水素
    吸蔵合金に対して水素を供給するための水素供給システ
    ムと、該燃料タンクに接続されて該燃料タンク内の水素
    吸蔵合金を冷却するための冷却液を供給する冷却液供給
    システムと、を備え、 前記給水素スタンドに設けられた水素供給システムが、
    内ホ−スと外ホ−スとの内外2重構造とされたホ−スを
    備え、 前記内ホ−スが前記燃料タンクに接続されて、該燃料タ
    ンクに水素を供給するための水素供給用とされ、 前記外ホ−スが、吸引ポンプに接続されて前記内ホ−ス
    と燃料タンクとの接続部分付近の空気を吸引する空気吸
    引用とされている、 ことを特徴とする給水素システム。
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