JP3297856B2 - 螢光面構造及び電界放出型ディスプレイ装置、並びにこれらの製造方法 - Google Patents

螢光面構造及び電界放出型ディスプレイ装置、並びにこれらの製造方法

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JP3297856B2
JP3297856B2 JP17370694A JP17370694A JP3297856B2 JP 3297856 B2 JP3297856 B2 JP 3297856B2 JP 17370694 A JP17370694 A JP 17370694A JP 17370694 A JP17370694 A JP 17370694A JP 3297856 B2 JP3297856 B2 JP 3297856B2
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、螢光面構造及び電界放
出型ディスプレイ装置、並びにこれらの製造方法に関
し、例えば、各種ディスプレイのカラー螢光面構造と、
この螢光面構造を用いて電界放出型カソードを電子源と
する電界放出型ディスプレイ(FED:Field Emission
Display)、並びにこれらのカラー螢光面構造及びディ
スプレイの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管(モノクロ管も
含む。)における螢光面の形成方法としては、スラリー
法、印刷法又は電着法が採用されている。
【0003】しかし、FED用の螢光面パネルでは、パ
ネル内部の高真空に耐え、真空を支えるためのピラーと
称される高さ数百μm程度の柱状体が予め多数形成され
ており、これらの多数のピラーのパターン間の隙間に螢
光体を塗布しなければならない。
【0004】このため、従来から採用されているスラリ
ー法や印刷法では、プロセス上、ピラーが立体的な障害
となり、均一な螢光面を形成することがかなり難しいと
されている。しかも、結合材として有機系の材料を使用
しているので、この材料を焼成工程で燃焼するのみでは
完全に除去することができない。例えば、FEDにおけ
るカラー螢光面を形成する場合、ディスプレイ内を10-8
Torr程度の超高真空に保持することが必要となる
が、スラリー法では上記した有機材料による螢光面から
の放出ガスのために、真空度の劣化を引き起こすという
不都合を生じる。
【0005】ところが、電着法はピラーの存在に係わり
なく所定の位置(電極パターンに対応した位置)に螢光
体を塗布することができ、また、塗膜からのガス放出も
なく、高真空を保持することもできる。本出願人は、電
着法の特長を生かしてFED用の螢光面を形成すること
を既に提案した(特願平4−225994号:特開平6−7673
8 号)。即ち、この先願の方法によれば、所定の色の螢
光体を選択電極上に電着する際、螢光体を電着しない非
選択電極にはゼロ又は逆極性(逆バイアス)の電圧を印
加することによって、非選択電極への不所望な螢光体の
付着を防止することができる。
【0006】この電着法によれば、塗布しようとする螢
光体を電解質(螢光体を正又は負に帯電させるために添
加するもの)を含む水溶液又は非水溶液系電着液中に分
散させ、電着液中に相対向して配した被電着体(即ち、
パネル内面の電極)とその対極とを通常は数10mmオーダ
ーの電極間距離を置いて対向配置した状態で、螢光体が
正に帯電されている場合は電極側を負電位、対極側を正
電位とし、螢光体が負に帯電されている場合は電極側を
正電位、対極側を負電位として電極上に螢光体の電着を
行い、螢光面を形成する。
【0007】そして、例えば、特公昭60−11415 号公報
に提案されているように、緑、青及び赤色の各色の螢光
体からなるカラー螢光面を形成するには、ストライプ状
の透明電極上に緑、青及び赤色毎に上記工程を繰り返
し、各色の螢光体を順次電着する。
【0008】しかしながら、本発明者は、この電着法に
より螢光面パネルに螢光体を塗布する技術について検討
した結果、次の如き改善すべき問題点が存在することを
見出した。
【0009】即ち、まず、従来では対向電極(対極)を
螢光面パネル面に対して一定距離(例えば、40〜50mmオ
ーダー)隔てた位置にのみ平行に置いて電着を行ってい
たこと、また、短い電着時間中に実際に電気泳動による
電着に関与する帯電螢光体粒子が被電着面からわずかな
距離(電着時間により異なるが、せいぜい1mm前後。)
内の集団でしかないこと等のために、幅狭なストライプ
パターンの電極への精度の良い電着塗布を達成するのに
必要な帯電螢光体粒子にかける電界強度の微調制御が難
しく、結果として、高精細な螢光面の均一形成を実現す
ることができないことがある。
【0010】また、幅狭なストライプパターンの電極へ
の電着であるから、ストライプ間もおのずから幅狭にな
り、従来の電着手法では被電着用ストライプ電極部近傍
のスペース部(ストライプ間)及び隣接したストライプ
電極にも電着が行われてしまい、混色が発生し易いとい
う欠点がある。
【0011】さらに、一定距離隔てて対向電極を配置す
るため、電着槽自体が大型になり、使用液量の増加に伴
って電着液の均一循環・攪拌がますます難しくなるとい
う欠点も有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、FE
Dにおいて高真空を保持するためのピラーを形成する場
合等においても、その立体的な影響を受けることなしに
均一な螢光面が得られ、また、真空度を損なうことのな
いように螢光体を被着できる上に、幅狭なストライプパ
ターンの如き微細幅、微細ピッチのパターンに螢光体を
高精細にかつ混色なしに作業性よく形成できる螢光面構
造及び電界放出型ディスプレイ装置(FED)、並びに
これらの製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、複数種
の螢光体(特にカラー用の各色の螢光体)がそれぞれ被
着された複数の第1電極(例えばストライプ状の選択電
極)が基体(例えば螢光面パネル用のガラス基板)に設
けられている螢光面構造であって、前記複数の第1電極
間にあってこれらの第1電極にそれぞれ隣接した位置に
て、電着物が被着されていない第2電極(例えばストラ
イプ状の非電着用の逆バイアス電極)が前記基体に設け
られていることを特徴とする螢光面構造に係るものであ
る。
【0014】本発明によるこの螢光面構造において、複
数色(特に赤色、緑色、青色)の螢光体がこれらの各色
の螢光体に対応する第1電極としての複数の透明電極
(例えばストライプ状のインジウム錫酸化物(ITO)
電極)上に選択的にそれぞれ被着され、これらの複数の
透明電極に隣接しかつ電着物が被着されていない第2電
極(例えば非電着用の逆バイアス電極)が、前記複数色
の螢光体の組からなる各螢光体群間に設けられた耐真空
用の柱体(例えばピラー)に一体化されている電極と、
前記複数色の螢光体の組内においてこれらの螢光体間に
設けられている電極(例えば電界強度微調制御用の多機
能構造の電極)との少なくとも一方からなっていること
が望ましい。
【0015】そして、第1電極としての複数の透明電極
とこれらに隣接した第2電極とが共通の螢光パネル内面
の同一面上に設けられていることが望ましい。また、複
数色の螢光体がカラー螢光面を構成し、第1電極として
の複数の透明電極とこれらに隣接した第2電極とがそれ
ぞれストライプ状に形成されてよい。
【0016】また、本発明は、上記した本発明に基づく
螢光面構造を有する螢光パネルと、電界放出型カソード
を設けた電極構造を有するパネルとによって構成された
電界放出型ディスプレイ装置も提供するものである。
【0017】本発明は更に、本発明に基づく上記の螢光
面構造又は電界放出型ディスプレイ装置を製造する方法
として、複数種の螢光体(特にカラー用の各色の螢光
体)をそれぞれ被着するための複数の第1電極(例えば
ストライプ状の選択電極)と、前記複数の第1電極間に
あってこれらの第1電極にそれぞれ隣接し、電着物を最
終的に被着しない第2電極(例えばストライプ状の非電
着用の逆バイアス電極)とを共通の基体(例えば螢光面
パネル用のガラス基板)に設ける工程と;前記複数の第
1電極のうち所定の電極を選択し、この選択電極以外
の、前記第2電極を含む電極を対向電極として電着液中
で電着処理を行い、前記選択電極上に前記螢光体を電着
する工程と;を有する製造方法も提供するものである。
【0018】本発明によるこの製造方法においては、非
水溶性又は水溶性の電着液中で、選択された第1電極に
電圧を印加してその第1電極及びこの近傍にかかる電界
を制御することが望ましく、また、選択された第1電極
以外の電極に逆バイアス電圧を印加することが望まし
い。この場合、第1電極及び第2電極を設けた基体面に
対し、所定間隔を置いて第3電極を対向配置し、この第
3電極にも逆バイアス電圧を印加することもよい。この
第3電極へのバイアス電圧の印加によって、選択電極近
傍の電界強度の制御に関する自由度が大きくなり、より
高精細な螢光面を形成できることがある。
【0019】また、第1電極の劣化を防止するための前
処理を電着液に対して行うことも望ましい。
【0020】そして、共通の螢光パネル内面において第
1電極と第2電極とを同一面上に設けることが望まし
く、これらはリソグラフィ又は印刷法等によって形成す
ることができる。同一面上に第1電極と対向電極として
の第2電極とを設けると、電着槽、ひいては装置全体の
コンパクト化及び小型化を図れ、しかも、電着液量を減
少させ、均一循環・攪拌が容易となる。
【0021】本発明による螢光面構造は、具体的には次
のようにして製造されてよい。即ち、電着法において、
従来法におけるような配置の対向電極を基本的になくし
(但し、こうした対向電極を併用することも可能であ
る。)、螢光面パネルの有効画面部に形成された被電着
用ストライプパターンの選択電極部(任意の特定色用の
電極集合体)に対して、非選択ストライプ電極部(他の
色用の電極集合体)である両隣りの電極パターン(但
し、片側の電極でもよい。)又は被電着用ストライプ電
極間に予め設けた電極部(主としてストライプ状の電
極)を対向電極として、直流電圧を印加・制御する電着
手法を用いる。
【0022】この場合、対向電極を同一平面上にリソグ
ラフィ又は印刷法等で形成して配置することにより電極
間の距離精度が飛躍的に向上し、選択電極部への電界の
微調制御が可能となることで高精細なパターンに精度良
く電着を行うことができる。
【0023】また、選択電極以外の電極のすべてに直流
逆バイアス電圧をかけることにより、ストライプ電極間
及び他色用ストライプ電極への非静電的な(クーロン力
以外の作用による)螢光体付着(混色)をも防止でき
る。螢光面としては、ストライプ状の螢光体を一方向に
順次配列したもの、又は電着すべき電極の周辺(同一平
面上)から電着すべき電極へ電界を与えることができる
パターンであればよい。
【0024】本発明においては、FEDの螢光面パネル
内面に、まず、各色螢光体に対応する複数の被電着用の
幅狭のストライプ状透明電極と、これらの電極の集合体
の周囲(無効画面部)にガード電極をベタ付けに設け、
次に、各被電着用ストライプ間及びトリオ(各色用のス
トライプの一組)間において、ブラックストライプ(絶
縁層)と導電性ストライプ(導電層)とをこの順に積層
して積層体を形成し、例えば、上記トリオ間の上記積層
体上の所定の位置には真空保持を担うピラー(絶縁層)
を積層して配置(数トリオおきに配置してよい。)する
ことができる。
【0025】その後、各色に対応する螢光体を分散した
電着溶液を各色毎に調製し、それぞれの電着溶液中にお
いて選択電極(電着すべきストライプ電極)には負電位
(正電位の場合も可)を与え、非選択電極(電着すべき
ストライプ電極の両隣に位置する電極及び残りのすべて
の電極)及びガード電極には最適な直流逆バイアス電位
を与えて電着を行うことにより、幅狭のストライプ電極
上に所定の螢光体を精度良く均一に混色なく被着形成す
ることが可能となる。
【0026】これは、電着すべきストライプ電極に対し
て、同一平面上に存在する両隣の電極が対向電極の役割
を果たし、しかも、電界の微調制御により、選択電極の
みに螢光体が精度良く付着するからである。これによっ
て、高精細なストライプパターンへの螢光体付着を容易
に実現できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0028】図1〜図15は、本発明を高精細カラー螢光
面の均一形成に適用した第1の実施例を示すものであ
る。
【0029】(FEDパネルの概略)まず、図12及び図
13について、FED(電界放出型ディスプレイ)の構成
を概略的に説明する。
【0030】FEDは、カソードの大きさが数μm以下
程度である微小サイズのいわゆるスピント(Spindt)型
の電界放出型マイクロカソードを用いて電子を取り出
し、これを螢光体面に加速照射することによって発光表
示させる薄型の平面表示装置である。
【0031】図12に、その一例としての分解斜視図を示
す。このFEDにおいては、例えばR(赤)、G
(緑)、B(青)の三原色の各螢光体素子がITO(In
dium Tin Oxide:In及びSnの混合酸化物)等からな
る透明電極1R、1G、1Bを介してストライプ状に配
列されてカラー螢光面23が形成された光透過性の螢光面
パネル14と、電界放出型カソードを有する電極構体15が
形成された背面パネル16とがシール材等により気密に封
止され、所定の真空度に保持される。
【0032】螢光面パネル14と背面パネル16とは、その
間隔を一定に保持するために所定の高さの柱(いわゆる
ピラー)10を介して封止される。このピラー10は、三原
色の螢光体素子R、G、Bからなるトリオ間において、
ブラックストライプとなる絶縁層8上に同パターンに設
けられた電極(電着時の逆バイアス電極)9上に設けら
れている。
【0033】電極構体15は、背面パネル16の内面上に例
えば図12において、x軸で示す方向に延長する帯状のカ
ソード電極17がストライプ状に平行に配列され、これら
のカソード電極17上に絶縁層18を介してカソード電極17
の延長方向とほぼ直交するy軸方向に、帯状のゲート電
極19がストライプ状に平行に配列されたものである。
【0034】そして、各カソード電極17とゲート電極19
との互いの交差部22には、螢光面におけるR、G、Bで
示す三原色の各螢光体素子に対応するように、所定の開
口幅wを有するカソードホール20が例えば複数個開けら
れている。これらのカソードホール20内においてカソー
ド電極17上に、例えば図13にその要部の概略的拡大斜視
図を示すように、円錐状の電界放出カソード21がそれぞ
れ被着形成されて電極構体15が構成されている。
【0035】このFEDによりカラー表示を行う方法と
しては、選択された交差部22の各カソードと一色の螢光
体とを対応させる方法と、各カソードと複数の色の螢光
体とを対応させるいわゆる色選別方法がある。この場合
の色選別の動作を図14及び図15を用いて説明する。
【0036】図14において、螢光面パネル10の内面の複
数のストライプ状の透明電極1上には各色に対応する
R、G、Bの螢光体が順次配列されて形成され、各色の
電極はそれぞれ赤色は3R、緑色は3G、青色は3Bの
端子に集約されて導出されている。
【0037】対向する背面パネル16上には、上記したよ
うにカソード電極17及びゲート電極19が直交してストラ
イプ状に設けられ、このカソード電極17−ゲート電極19
間に108〜109 V/mの電界強度を加えると、各電極の
交差部22に形成された電界放出型カソード21から電子が
放出される。
【0038】一方、透明電極1(即ち、アノード電極)
とカソード電極17との間には 100〜1000Vの電圧を印加
して、電子を加速し、螢光体を発光させる。図14の例に
おいては、赤色螢光体Rにのみ電圧を印加して、電子を
矢印eで示すように加速させた場合を示している。
【0039】このように、三端子化された各色R、G、
Bを時系列で選択することによってカラー表示を行うこ
とができる。各カソード電極列上のある一点のカソー
ド、ゲート及びアノード(螢光体ストライプ)のNTS
C方式での色選別タイミングチャートを図15に示す。
【0040】各カソード電極17を1Hの周期で線順次駆
動させるときに、各色螢光体R、G、Bに対しそれぞれ
周期HのうちH/3ずつ+hVの信号を与える一方、ゲ
ート信号及びカソード信号をH/3周期でゲート信号と
して+αV、カソード信号として−αV〜−βVを同期
してそれぞれ与え、ゲートカソード間電圧VPP=+2α
Vのときに電子を放出して、H/3毎に選択されるR、
G、Bの各螢光体を発光させて色選別を行うことがで
き、これによりフルカラー表示を行うことができる。
【0041】(カラー螢光面形成)次に、上記のカラー
螢光面を形成する方法の一例を説明すると、まず、FE
D用の螢光面パネル14の内面全面に、例えばITOから
なる透明導電層をスパッタ法又は電子ビーム加熱蒸着法
(EB蒸着法)にて被着形成した後、この透明導電層上
にフォトレジストを全面塗布する。次にリソグラフィ技
術に基いて、予め作製しておいたクロムマスクパターン
(所定のストライプパターン及びガード電極パターンを
含む)を用い、紫外光によるプロキシミティ露光法又は
密着露光法、レーザー露光法、EB露光法等によりフォ
トレジストをパターン露光し、現像、エッチング及びレ
ジスト剥離工程を経て、被電着用のITO透明電極1
R、1G、1B等を形成する。
【0042】図3には、ストライプ状電極部1とその導
出端子パターン3R、3G、3B(これらは各色の電極
の共通端子である。)を示し、また、トリオ間の電極導
出端子パターン3Tも示す。
【0043】透明電極1R、1G、1Bの端子導出処理
部6は、例えば図4に示すように、各透明電極をストラ
イプ状に順次被着形成した後、同色に対応する電極同士
を端部において共通に接続して形成することができる。
即ち、3R、3G及び3Bはそれぞれ赤、緑及び青に対
応して導出される各色に共通の端子を示し、それぞれ各
透明電極のうちの一つの電極1R、1G又は1Bを他の
電極よりも延長して1トリオ毎に各端子を導出させる。
但し、導出位置はこれに限ることなく、また、その間隔
も2トリオ毎とする等種々の変形が可能である。
【0044】そして、このストライプ状透明電極1の一
端側において、これと直交する方向に延長されたガラス
ペースト等からなる絶縁層33を印刷法等で形成し、この
絶縁層33に例えば各色の電極1R、1G、1Bに対応し
て、コンタクトホール2R、2G及び2Bをそれぞれ形
成する。このようなコンタクトホールは、例えば図5
(A)に示すように、コンタクトホール2R、2G及び
2B以外をマスク部36としたマスク35を用いてパターニ
ングすることができる。
【0045】更にこの上に、透明電極1と直交する方向
に延びる導電性金属又はカーボンペースト等からなる導
電性物質34を、印刷法等で形成された例えば図5(B)
に示すストライプ状の導電性物質用マスク37を用いてパ
ターニングすることができる。これによって、各色に対
応する透明電極1R、1G及び1Bを電気的に接続させ
て、共通の端子3R、3G及び3Bを導出することがで
きる。
【0046】図3及び図4において、被電着用ストライ
プ電極1R、1G、1Bの電極幅Wは50μm、電極間隔
dは50μm、赤、緑及び青の組(1トリオ)間同士の間
隔Lは80μm、ガード電極4とこれに隣接するストライ
プ電極部1の端部との距離は250μmである。勿論、電
極幅及び電極間隔、トリオ間の距離及びガード電極と隣
接するストライプ電極との距離は限定されるものではな
く、特に被電着用ストライプ電極幅等に関してはさらに
幅狭にすることも可能である。
【0047】次に、上記のように形成されたパネル14に
対し、図1及び図2に示す如く、被電着用ストライプ電
極1R、1G、1Bのトリオ間に絶縁層8及び導電層9
からなる多機能二層膜を多層印刷法等により形成(トリ
オ間電極の作製)し、さらにこの上に真空を支えるため
のピラー10を同様の多層印刷法等により高さ数 100μm
に形成する。
【0048】次に、このパネルを図6のように、所要の
色の螢光粉体を分散させた電着槽11に入れ、攪拌子13等
による均一攪拌の下で各色に対応するストライプ状透明
電極に対して順次赤、緑及び青色螢光体の電着を行う。
攪拌子13による場合以外に、攪拌羽根、モータを用いる
ポンプ循環等による攪拌を行ってもよい。
【0049】即ち、まず、例えば図1及び図2に示す如
きパネルを、赤色螢光粉体を分散した電着液12Rを収容
した電着槽11Rに入れる。陰極電着においては、赤色螢
光粉体30g、電解質としての硝酸アルミニウム及び硝酸
ランタニウム1〜3×10-7mol/l 、分散剤としてのグリ
セリン〜10ml、溶媒としてのイソプロピルアルコール10
00mlを含む電着液12Rを使用する。
【0050】そして、端子3Rを介して赤に対応するス
トライプ状の幅狭な透明電極(選択電極)1Rに負電
位、端子3G及び5を介して緑用電極に対応するストラ
イプ状電極1G及びガード電極4(これらは対向電極に
相当)に0又は正電位、さらに端子3B及び3Tを介し
て青用電極1B及びトリオ電極9にも0又は正電位を正
確(微調制御)に与え、赤に対応する幅狭な電極1R上
に赤色螢光粉体を図7のように電着する。この赤色螢光
体は1R上にのみ選択的に電着され、0又は正電位の他
の被電着用ストライプ電極は1Rに対して逆バイアスさ
れるためにその上には赤色螢光体は付着せず、混色は生
じず、従って、精度の良い均一な赤色螢光体膜Rを形成
する。しかる後、アルコール等で洗浄し、熱風乾燥す
る。
【0051】次に、パネル14を緑色螢光粉体を分散した
電着液12G(組成比は上記した赤色螢光粉体に凡そ準ず
るもの)に入れ、端子3Gを介して緑色に対応するスト
ライプ状の幅狭な透明電極1G(今度はこの電極が選択
電極になる。)に負電位、赤及び青に対応するストライ
プ状透明電極1R、1B(対向電極)及びトリオ間電極
9、ガード電極4に0又は正電位を与えて、図8のよう
に、緑に対応する幅狭な電極1G上に、先に塗布した赤
色螢光体膜R及び青用ストライプ電極1Bに対して混色
なしに、緑色螢光粉体を電着して、精度の良い均一な緑
色螢光体膜Gを形成する。しかる後、アルコール等で洗
浄し、熱風乾燥する。
【0052】次に、パネル14を青色螢光粉体を分散した
電着液12B(組成比は上記した赤色螢光粉体に凡そ準ず
るもの)に入れ、端子3Bを介して青に対応するストラ
イプ状の幅狭な透明電極1Bに負電位、緑用電極1G、
トリオ間電極9に対応するストライプ状電極(対向電
極)及び赤用電極1R、ガード電極4に0又は正電位を
与えて、図9のように、青に対応する幅狭な電極1B上
に青色螢光粉体のみを既に電極1R、1G上に付着した
赤色、緑色螢光膜R、Gに全く混色なく(トリオ間電極
上においては螢光体付着がなく)電着して、精度の良い
均一な青色螢光体膜Bを形成する。しかる後、アルコー
ル等で洗浄し、熱風乾燥する。
【0053】以上の工程を経て、図10及び図11のよう
に、赤、緑、青色螢光体R、G、Bを幅狭なストライプ
電極1R、1G、1B上にそれぞれ選択的に塗布するこ
とができる。この場合、トリオ間電極9は、何ら螢光体
が被着せず、ピラー10以外の部分が露出している。
【0054】なお、陰極電着においては、水等の電気分
解及び電解質(フリーイオン)の陰極における電気化学
的反応により陰極側に水素等が発生し、ITO膜を還元
させてしまうことがあるが、これは、電着液の前処理
(水分除去は電解処理等によるH2 除去で、Al3+及び
La3+等の電解質フリーイオンの除去は電着液の上澄液
交換等で行う。)によって、これを避けることは可能で
ある。
【0055】上記した工程において、各螢光体の塗膜値
は電着時間、電界強度、蛍光体量、攪拌強度等で制御で
き、例えば、48×48mm角の有効画面にあるITOストラ
イプ電極〔ピッチ 330μm、ストライプ幅50μm、スト
ライプ間距離50μm、トリオ(赤、緑、青)間距離80μ
m、ストライプ厚 200〜300nm 、一色あたり 145本、総
計 435本〕に15μmの蛍光体を付着させるには、直流電
位が5〜7.5 Vである場合、1〜2分間の電着時間でよ
い。
【0056】このように電圧に範囲を持たせているの
は、赤、緑、青を電着塗布する場合、対向電極となる電
極が異なる(電極間距離も変わる)からである。ちなみ
に、赤、緑、青用のストライプ電極1R、1G、1Bの
センター部に緑色螢光体を電着塗布する場合は、相隣り
あう電極、つまり赤、青用ストライプ電極1R、1Bが
対向電極(電極間距離は同一)となるため、それぞれの
電極に同じ電位(7.5V前後)をかければ良い。
【0057】その他の色に関しては、電極間距離に応じ
て電位を調整する(最適電界強度に微調整する)ことに
より、電着が精度良く行われる(対向電極にかける電位
差の範囲は電極間距離に応じて異なってくるため、一義
的には決めることができないが、少なくとも 500V以下
であり、好ましくは1〜50Vの範囲である)。
【0058】使用する螢光体R、G、Bとしては、例え
ば、赤色螢光体としてY2 2 S:Eu、CdS等があ
り、緑色螢光体としてZnS:Cu,Al等があり、青
色螢光体としてZnS:Ag,Cl、ZnS:Ag,A
l等があり、その他溶媒に溶出しやすい粉体を除けば、
ほとんどの螢光体を使用することができる。また、絶縁
層8としてガラスペースト、導電層9としてアルミペー
スト等を使用しているが、これらの材料に限定されるも
のではない。
【0059】以上に説明したように、本実施例によれ
ば、FED用の螢光面形成において、選択電極部(被電
着用ストライプ電極)に対して非選択電極(同一平面上
に設定した他の被電着用電極、又は被電着用電極間に予
め設けた電極等であり、これらが対向電極となる。)部
分に直流バイアス電圧を印加・微調制御する電着法を適
用しているので、以下のような顕著な効果が得られる。
【0060】(1)隣合う電極パターン(片側電極パタ
ーンでも良い。)を対向電極として作用させ、ピラー等
の立体的障害物が存在していても、所定の電極上への電
着塗布が可能となり、かつ、真空度を損なわない螢光体
を電着することができる。
【0061】(2)選択電極以外の電極に直流逆バイア
ス電圧を与える(これは、電着に必要な対向電極の電圧
が同時に逆バイアス電圧ともなる。)ことによって、微
細幅、微細ピッチでも混色の発生及び被電着用ストライ
プ電極間等への螢光体付着を防止できる。無効画面部で
あるガード電極は、上記した対向電極(非選択電極)と
しての機能と共に、本来的に無効画面部への螢光体の付
着を防止する機能を有するものである。
【0062】(3)電極がリソグラフィ又は印刷法等で
形成されるために電極間距離の精度が飛躍的に向上する
と共に、直流電圧の微調制御で選択電極部近傍の電界制
御を容易に行え、高精細(狭幅)ストライプ上への螢光
体の均一塗布が可能となる。
【0063】(4)螢光面パネルの同一平面上に選択電
極と対向電極を設置できるので、電着槽、電着装置の薄
型化及び電着液の少量化を実現できる。また、液量の少
量化のために、均一攪拌が容易となる。
【0064】なお、上記したように端子3R、3G、3
Bの如く三端子化処理をすると、R、G、Bのカラー電
着塗布を順次行えることと、FEDとして時系列色選択
によるカラー表示を可能にすることとの双方を実現でき
るので、有利である。
【0065】図16〜図21は、本発明を高精細カラー螢光
面の均一形成に適用した第2の実施例を示すものであ
る。
【0066】この実施例による螢光面パネルにおいて
は、図16及び図17に示すように、図10及び図11の例に比
べて、電極1R、1G、1B間にも、絶縁層8及び電極
9をそれぞれストライプ状に積層している。
【0067】こうしたストライプ電極1R、1G、1B
間の多機能二層膜は、図18〜図21に示すように、各色の
螢光体R、G、Bを順次電極1R、1G、1B上に電着
するに際して、ピラー10のある多機能二層膜と共に0又
は正の直流バイアス電圧を印加する対向電極として用い
る。
【0068】この結果、所定の電極1R、1G又は1B
上にのみ各色の螢光体を一層十分な電界の微調制御下で
選択的に塗布することができるようになる。即ち、電極
1R、1G、1Bと、これらの間の多機能二層膜の電極
との間にも逆バイアス電圧を印加することによって、隣
接する電極上への螢光体粉の付着を完全に防止できるか
らである。
【0069】例えば、図19のように、赤色の螢光体Rを
電着する際、電極1Rには負電位、電極1G、1B、更
には9には0又は正電位を与えることによって、1R上
にのみ選択的に螢光体Rを電着することができる。他の
螢光体G、Bについては、同様に図20〜図21のようにし
て電着することができる。なお、電極9には何ら螢光体
が被着せず、ピラー10以外及び電極1R、1G、1B間
において電極9は露出した状態である。
【0070】図22は、本発明を高精細カラー螢光面の均
一形成に適用した第3の実施例を示すものである。
【0071】この実施例では、図6に示した電着装置に
比べて、電着液中において螢光面パネル14に対して所定
間隔を置いて電極28を対極として対向配置し、この電極
28にも逆バイアス電圧を印加して、所定の色の螢光体の
電着を行う。
【0072】このように、螢光面パネル14とは別に配し
た対極28へのバイアス電圧の印加によって、選択電極近
傍の電界強度の制御に関する自由度が大きくなり、より
高精細な螢光面を形成できる。
【0073】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0074】例えば、上述した螢光体とこの電着用電極
のパターンや配列等は種々変更してよく、更にはブラッ
クストライプに代えてブラックマトリクス等を採用して
もよい。カラーの種類や個数も任意であってよい。
【0075】また、上述した電着条件、特に印加電圧や
時間は装置構成や状況に応じて適宜変化させてよい。
【0076】なお、本発明はFEDに適用するのに好適
であるが、その他の方式のディスプレイにも適用可能で
あり、その応用範囲は広いものである。
【0077】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、複数種の螢
光体をそれぞれ被着するための複数の第1電極と、これ
らの電極間に隣接し、前記螢光体等の電着物を被着しな
い第2電極とを共通の基体に設け、前記複数の第1電極
のうち所定の電極を選択し、この選択電極以外の電極を
対向電極として電着液中で電着処理を行い、前記選択電
極上に前記螢光体を電着しているので、以下のような顕
著な効果が得られる。
【0078】(1)隣合う電極パターンを対向電極とし
て作用させ、ピラー等の立体的障害物が存在していて
も、所定の電極上への電着塗布が可能となり、かつ、真
空度を損なわない螢光体を電着することができる。
【0079】(2)選択電極以外の電極に直流逆バイア
ス電圧を与えることによって、微細幅、微細ピッチでも
混色の発生及び被電着用ストライプ電極間等への螢光体
付着を防止できる。
【0080】(3)電極がリソグラフィ又は印刷法等で
形成されるために電極間距離の精度が飛躍的に向上する
と共に、直流電圧の微調制御で選択電極部近傍の電界制
御を容易に行え、高精細(狭幅)ストライプ上への螢光
体の均一塗布が可能となる。
【0081】(4)螢光面パネルの同一平面上に選択電
極と対向電極を設置できるので、電着槽、電着装置の薄
型化及び電着液の少量化を実現できる。また、液量の少
量化のために、均一攪拌が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるカラー螢光面の電
極パターンを示す概略斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同カラー螢光面の各電極パターンを示す概略平
面図である。
【図4】同カラー螢光面における電極端子の導出構造を
示す概略平面図である。
【図5】同カラー螢光面における電極端子の導出構造を
形成するのに用いるマスクの概略平面図である。
【図6】同カラー螢光面に螢光体を被着するための電着
装置の概略図である。
【図7】同カラー螢光面の製造工程の一段階を示す断面
図である。
【図8】同カラー螢光面の製造工程の他の一段階を示す
断面図である。
【図9】同カラー螢光面の製造工程の更に他の一段階を
示す断面図である。
【図10】同カラー螢光面の概略斜視図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】電界放出型ディスプレイの一例の分解斜視図で
ある。
【図13】同電界放出型ディスプレイの要部の概略拡大斜
視図である。
【図14】R、G、B三端子の切り換えによる色選別時の
説明図である。
【図15】同色選別時のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図16】本発明の第2の実施例によるカラー螢光面の概
略斜視図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図である。
【図18】同カラー螢光面の製造工程の一段階を示す断面
図である。
【図19】同カラー螢光面の製造工程の他の一段階を示す
断面図である。
【図20】同カラー螢光面の製造工程の他の一段階を示す
断面図である。
【図21】同カラー螢光面の製造工程の更に他の一段階を
示す断面図である。
【図22】本発明の第3の実施例によるカラー螢光面に螢
光体を被着するための電着装置の概略図である。
【符号の説明】
1・・・電極部 1R、1G、1B・・・透明電極(ストライプ電極) 3R、3G、3B、5・・・端子 4・・・ガード電極 6・・・端子導出処理部 8、18・・・絶縁層 9・・・電極 10・・・ピラー 11R、11G、11B・・・電着槽 12R、12G、12B・・・電着液 14・・・螢光面パネル 17・・・カソード電極 19・・・ゲート電極 20・・・カソードホール 21・・・カソード R・・・赤色螢光体 G・・・緑色螢光体 B・・・青色螢光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−76738(JP,A) 特開 昭59−200797(JP,A) 特公 昭60−11415(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/12 H01J 9/227

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種の螢光体がそれぞれ被着された複
    数の第1電極が基体に設けられている螢光面構造であっ
    て、前記複数の第1電極間にあってこれらの第1電極に
    それぞれ隣接した位置にて、電着物が被着されていない
    第2電極が前記基体に設けられていることを特徴とする
    螢光面構造。
  2. 【請求項2】 複数色の螢光体がこれらの各色の螢光体
    に対応する第1電極としての複数の透明電極上に選択的
    にそれぞれ被着され、これらの複数の透明電極に隣接し
    かつ電着物が被着されていない第2電極が、前記複数色
    の螢光体の組からなる各螢光体群間に設けられた耐真空
    用の柱体に一体化されている電極と、前記複数色の螢光
    体の組内においてこれらの螢光体間に設けられている電
    極との少なくとも一方からなっている、請求項1に記載
    した螢光面構造。
  3. 【請求項3】 第1電極としての複数の透明電極とこれ
    らに隣接した第2電極とが共通の螢光パネル内面の同一
    面上に設けられている、請求項2に記載した螢光面構
    造。
  4. 【請求項4】 複数色の螢光体がカラー螢光面を構成
    し、第1電極としての複数の透明電極とこれらに隣接し
    た第2電極とがそれぞれストライプ状に形成されてい
    る、請求項1又は2に記載した螢光面構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載した
    螢光面構造を有する螢光パネルと、電界放出型カソード
    を設けた電極構造を有するパネルとによって構成された
    電界放出型ディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 複数種の螢光体をそれぞれ被着するため
    の複数の第1電極と、前記複数の第1電極間にあってこ
    れらの第1電極にそれぞれ隣接し、電着物を最終的に被
    着しない第2電極とを共通の基体に設ける工程と;前記
    複数の第1電極のうち所定の電極を選択し、この選択電
    極以外の、前記第2電極を含む電極を対向電極として電
    着液中で電着処理を行い、前記選択電極上に前記螢光体
    を電着する工程と;を有する、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載した螢光面構造の製造方法。
  7. 【請求項7】 非水溶性又は水溶性の電着液中で、選択
    された第1電極に電圧を印加してその第1電極及びこの
    近傍にかかる電界を制御する、請求項6に記載した製造
    方法。
  8. 【請求項8】 選択された第1電極以外の電極に逆バイ
    アス電圧を印加する、請求項7に記載した製造方法。
  9. 【請求項9】 第1電極の劣化を防止するための前処理
    を電着液に対して行う、請求項6に記載した製造方法。
  10. 【請求項10】 共通の螢光パネル内面において第1電
    極と第2電極とを同一面上にリソグラフィ又は印刷法等
    によって形成する、請求項6に記載した製造方法。
  11. 【請求項11】 第1電極及び第2電極を設けた基体面
    に対し、所定間隔を置いて第3電極を対向配置し、この
    第3電極にも逆バイアス電圧を印加する、請求項8に記
    載した製造方法。
  12. 【請求項12】 複数種の螢光体をそれぞれ被着するた
    めの複数の第1電極と、前記複数の第1電極間にあって
    これらの第1電極にそれぞれ隣接し、電着物を最終的に
    被着しない第2電極とを共通の基体に設ける工程と;前
    記複数の第1電極のうち所定の電極を選択し、この選択
    電極以外の、前記第2電極を含む電極を対向電極として
    電着液中で電着処理を行い、前記選択電極上に前記螢光
    体を電着する工程と;を有する、請求項5に記載した電
    界放出型ディスプレイ装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 非水溶性又は水溶性の電着液中で、選
    択された第1電極に電圧を印加してその第1電極及びこ
    の近傍にかかる電界を制御する、請求項12に記載した
    製造方法。
  14. 【請求項14】 選択された第1電極以外の電極に逆バ
    イアス電圧を印加する、請求項13に記載した製造方
    法。
  15. 【請求項15】 第1電極の劣化を防止するための前処
    理を電着液に対して行う、請求項12に記載した製造方
    法。
  16. 【請求項16】 共通の螢光パネル内面において第1電
    極と第2電極とを同一面上にリソグラフィ又は印刷法等
    によって形成する、請求項12に記載した製造方法。
  17. 【請求項17】 第1電極及び第2電極を設けた基体面
    に対し、所定間隔を置いて第3電極を対向配置し、この
    第3電極にも逆バイアス電圧を印加する、請求項14に
    記載した製造方法。
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