JP3296680B2 - クラッド管用被覆材,継ぎ目無しクラッド管の製造方法及び熱交換器用ヘッダー管の製造方法 - Google Patents

クラッド管用被覆材,継ぎ目無しクラッド管の製造方法及び熱交換器用ヘッダー管の製造方法

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JP3296680B2
JP3296680B2 JP08148195A JP8148195A JP3296680B2 JP 3296680 B2 JP3296680 B2 JP 3296680B2 JP 08148195 A JP08148195 A JP 08148195A JP 8148195 A JP8148195 A JP 8148195A JP 3296680 B2 JP3296680 B2 JP 3296680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少なくとも外周にス
リーブ状の被覆材を被せたクラッド管用の被覆材、継ぎ
目無しクラッド管の製造方法、及び熱交換器用ヘッダー
管の製造方法に関するものである。さらに特別には、心
材としてアルミニウムやアルミニウム合金を使用したク
ラッド管用被覆材、このクラッド管用被覆材を使用した
継ぎ目無しクラッド管の製造方法、及び、熱交換器用ヘ
ッダー管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の熱交換器用ないし配管用のアルミ
ニウム管には、内周面又は外周面を防食する目的で、内
周面又は外周面に薄い犠牲金属層を有するクラッド管が
しばしば使用される。また、例えば自動車用クーラのコ
ンデンサやエバポレータ等の熱交換器のヘッダー管には
多数のチューブ挿入孔を形成し、この各チューブ挿入孔
に偏平な多穴チューブを挿入して、これを前記ヘッダー
管にろう付けする。このろう付けを均質かつ効率的に行
うために、前述のような熱交換器用のヘッダー管には、
外周面又は内外周両面に薄いろう材層を有する管がしば
しば使用される。
【0003】クラッド管の製造方法として一般的によく
知られているのは、片面又は両面にろう材や犠牲材から
なる被覆材をクラッドしたいわゆるブレージングシート
を圧延加工し、このブレージングシートを一定幅の帯状
に裁断し、この帯状のブレージングシートをロール成形
によって管状に加工した後、その長さ方向の合わせ部を
溶接して管を製造する方法である。このように製造され
るいわゆる電縫クラッド管は、管を押出成形や引抜き成
形によって製造する場合に比べて製造コストが高いほ
か、溶接継ぎ目部分の耐食性や耐圧性が低いとともに、
曲げ加工などの厳しい加工条件には耐えられないという
問題があった。このような理由から、例えば熱交換器用
ヘッダー管その他の、比較的高度の耐食性,耐圧性及び
耐加工性が要求されるクラッド管には、継ぎ目無しクラ
ッド管の使用が求められている。
【0004】アルミニウム又はアルミニウム合金によ
り、被覆層と心材に継ぎ目が無いいわゆる継ぎ目無しク
ラッド管を製造する方法には、従来次のような製造方法
が提案されている。その第1は、特に外周面に被覆層を
有するクラッド管の製造方法であって、先ず、円柱状の
アルミニウム又はアルミニウム合金ビレットを切削する
により、比較的薄肉(厚さ10mm前後)大径のスリーブ
状の被覆材を製造する。次いで、前記被覆材を筒状心材
のビレットに被せた複合ビレットを、熱間押出すること
によってクラッド管を製造する方法である。
【0005】その第2は、心材の外周面又は内外周面に
比較的薄肉の被覆材の層を有するクラッド管用の複合ビ
レットを鋳造し、この複合ビレットを熱間押出すること
によってクラッド管を製造する方法である。
【0006】その第3は、一般に熱交換器用ヘッダー管
を製造するために採用されているもので、熱間押出など
によって製造された管の外周面又は内外周面に、ろう材
用の溶射線をアーク溶射することによってろう材を被覆
してクラッド管を製造する方法である。
【0007】前述の各製造方法に代えて、比較的薄肉大
径のスリーブ状の被覆材を押出成形によって製造し、こ
の被覆材を筒状心材の外周に被せて複合ビレットを製造
し、この複合ビレットを熱間押出する方法も考えられ
る。しかし、比較的薄肉で大径のスリーブ状被覆材を押
出成形するのは、通常の押出条件では非常に困難であ
る。すなわち、このような方法を採用するには特別な押
出装置を必要として製造コストが非常に高くなる。した
がって、このような製造方法は実用化されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の第1の製造方法
は、円柱状のビレットを切削してスリーブ状の被覆材を
製造するので、材料歩留りや生産性が低く、製造コスト
が非常に高くなる。前述の第2の製造方法は、鋳造段階
で複合ビレットを製造するために生産性が極めて低い。
前述の第3の製造方法は、ろう材材質の選択が溶射線に
よって左右されるために材質選択の自由度が制限される
ほか、各ろう材成分ごとに溶射条件を変更しなければな
らず、その作業が煩雑であることと相まって生産効率も
低い。
【0009】この発明の目的は、前述のような問題を改
善し、被覆用の押出形材を使用し得ることによって、よ
り低コストで製造することができるクラッド管用被覆材
を提供することにある。この発明の他の目的は、この発
明のクラッド管用被覆材を使用して、継ぎ目無しクラッ
ド管をより低コストで製造できる製造方法を提供するこ
とにある。この発明のさらに他の目的は、ろう材の選択
が加工条件などによって左右されることがより少なく、
より低コストで製造することができる熱交換器用ヘッダ
ー管の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は前述の目的を
達成するために、以下のように構成されている。すなわ
ち、請求項1の発明によるクラッド管用被覆材は、筒状
心材の外周に被せられるスリーブ状であって、長さ方向
へ平行に分割された複数の分割形材により構成され、隣
合う分割形材相互の合わせ部において、分割形形材の一
方には長さ方向に連続する少なくとも一つの凹部を、他
方には前記凹部へほぼ適合する凸部をそれぞれ有し、前
記凸部は前記凹部へ案内され、前記隣合う分割形材相互
の少なくとも端部を溶接その他の手段により連結してい
る。
【0011】請求項2の発明によるクラッド管用被覆材
は、筒状心材の外周に被せられるスリーブ状であって、
長さ方向へ平行に分割された複数の分割形材により構成
され、隣合う分割形材相互の合わせ部には、当該分割形
材相互にまたがる所定断面形状のホロー又は溝が形成さ
れ、前記ホロー又は溝には当該ホロー又は溝とほぼ適合
する断面形状で、前記分割形材と同じ材質による継手形
材が案内され、前記隣合う分割形材相互、又は前記継手
形材とこの継手形材に接する各分割形材は、少なくとも
端部が溶接その他の手段により連結されている。
【0012】請求項3の発明によるクラッド管用被覆材
は、筒状心材の外周に被せられるスリーブ状であって、
長さ方向へ平行に分割された複数の分割形材により構成
され、隣合う分割形材相互の合わせ部において、分割形
形材の一方には長さ方向に連続する少なくとも一つの凹
部を、他方には前記凹部へほぼ適合する凸部をそれぞれ
有し、前記凸部は前記凹部へ前記分割形材の長さ方向以
外の方向に対して抜け止め状態に係合されている。
【0013】請求項4の発明によるクラッド管用被覆材
は、筒状心材の外周に被せられるスリーブ状であって、
長さ方向へ平行に分割された複数の分割形材により構成
され、隣合う分割形材相互の合わせ部には、当該分割形
材相互にまたがる所定断面形状のホロー又は溝を有して
おり、前記ホロー又は溝には、当該ホロー又は溝とほぼ
適合する断面形状で前記分割形材と同じ材質による継手
形材が、前記分割形材の長さ方向以外の方向に対して抜
け止め状に係合されている。
【0014】請求項1〜4の被覆材において、分割形材
の数を何個にするかは、形成される被覆材のサイズや各
分割形材の組合せの難易、及び被覆材の材質などによっ
て異なる。一般に、被覆材が大径であれば当該被覆材を
構成する分割形材は多く必要になる。請求項1〜4の被
覆材の断面形状は、筒状心材の断面形状に対応して円筒
状、楕円形状ないし偏平中空形状などである。
【0015】請求項5の発明による継ぎ目無しクラッド
管の製造方法は、請求項1〜4のいずれかに記載のクラ
ッド管用被覆材を、当該被覆材とは材質の異なる金属の
筒状心材に被せて複合ビレットを製造する工程と、この
複合ビレットを熱間押出する工程を含むことを特徴とし
ている。
【0016】請求項6の発明による継ぎ目無しクラッド
管の製造方法は、請求項5における複合ビレットを熱間
押出する工程において、当該複合ビレットを間接押出す
ることを特徴としている。
【0017】請求項5及び6の発明において、必要な場
合には熱間押出した継ぎ目無しクラッド管を、焼鈍と引
抜きを必要な回数繰り返すことにより、より薄肉で小径
な継ぎ目無しクラッド管を製造する。
【0018】請求項7の発明による熱交換器用ヘッダー
管の製造方法は、ろう材を使用して押出成形した分割形
材によって、請求項1〜4のいずれかに記載のクラッド
管用被覆材を製造する工程と、このクラッド管用被覆材
が筒状心材に被せられた複合ビレット、又は、前記クラ
ッド管用被覆材が筒状心材に被せられ、かつ内部にろう
材からなるスリーブ状の被覆材が挿入された複合ビレッ
トを製造する工程と、前記複合ビレットを熱間押出して
継ぎ目無しクラッド管を製造する工程と、このクラッド
管を引抜き加工する工程とを含む。
【0019】請求項8の発明による熱交換器用ヘッダー
管の製造方法は、請求項7に記載の熱交換器用ヘッダー
管の製造方法において、前記複合ビレットを熱間押出す
るときに間接押出することを特徴としている。
【0020】この発明の製造方法によって製造されるア
ルミ製継ぎ目無しクラッド管を熱交換器用のヘッダー管
として使用する場合、筒状心材にはJIS3003,3
004合金等の3000系合金(Al−Mn系合金)、
6063,6061,6951合金その他の6000系
合金(Al−Mg−Si系合金)を使用するのが好まし
い。一方、ろう材である被覆材には、4343,404
5,4004合金等の4000系合金(Al−Si系合
金)その他通常ろう材として使用される合金であれば自
由に選択できる。製造されるアルミ製継ぎ目無しクラッ
ド管をその他の用途、例えば耐食性を要する管に用いる
場合には、AL及びAL合金による筒状心材に対して、
管内外に被覆する被覆材としてAl,Al−Zn合金等
を選択するなど、その用途によって適宜その材質を選択
する。
【0021】
【作用】請求項1の発明のクラッド管用被覆材によれ
ば、隣合う分割形材相互は少なくとも端部が連結されて
いるので、全体としてスリーブ状を保っている。隣合う
分割形材相互の合わせ部において、一方の分割形材の凸
部は他方の分割形材の凹部へ案内されているので、隣合
う分割形材相互の合わせ部は肉厚内で重なっている。す
なわち、被覆材の中心から外側に向けた真っ直ぐな隙間
は生じない。したがって、このクラッド管用被覆材は、
その内部に筒状の心材を挿入して熱間押出すると、隣合
う分割形材が接合一体化して継ぎ目は生じない。分割形
材は、長さ方向に対して垂直な断面が各部で同じである
から、押出加工によって容易に量産される。したがっ
て、被覆材全体の製造コストも非常に廉価になる。
【0022】請求項2の発明のクラッド管用被覆材によ
れば、隣合う分割形材相互は少なくとも端部が直接又は
間接に連結されているので、全体としてスリーブ状を保
っている。隣合う分割形材相互の合わせ部には、当該分
割形材相互にまたがる所定断面形状のホロー又は溝が形
成され、前記ホロー又は溝には当該ホロー又は溝とほぼ
適合する断面形状で、前記分割形材と同じ材質による継
手形材が案内されている。したがって、隣合う分割形材
相互の合わせ部では、同じ材質の部材が当該被覆材の肉
厚内で重なった状態になっているので、その内部に筒状
の心材を挿入して熱間押出すると、隣合う分割形材が接
合一体化して継ぎ目は生じない。このクラッド管用被覆
材のその他の作用は、請求項1の被覆材とほぼ同様であ
る。
【0023】請求項3の発明のクラッド管用被覆材によ
れば、隣合う分割形材相互は、一方の分割形材の凸部が
他方の分割形材の凹部へ前記分割形材の長さ方向以外の
方向に対して抜け止め状態に係合されているので、全体
としてスリーブ状を保っている。このクラッド管用被覆
材のその他の作用は、請求項1の被覆材とほぼ同様であ
る。
【0024】請求項4の発明のクラッド管用被覆材によ
れば、隣合う分割形相互は、両分割形材の合わせ部相互
にまたがる所定断面形状のホロー又は溝を有しており、
前記ホロー又は溝には、当該ホロー又は溝とほぼ適合す
る断面形状で前記分割形材と同じ材質による継手形材
が、前記分割形材の長さ方向以外の方向に対して抜け止
め状に係合されているので、全体としてスリーブ状を保
っている。このクラッド管用被覆材のその他の作用は、
請求項2の被覆材とほぼ同様である。
【0025】請求項5の発明の継ぎ目無しクラッド管の
製造方法によれば、前述のようにスリーブ状の被覆材を
構成する各分割形材相互の合わせ部は、同じ材質の部材
が当該被覆材の肉厚内で重なっている状態である。した
がって、前記複合ビレットを熱間押出することにより、
分割形材相互及び各分割形材と筒状心材はそれぞれ接合
一体化し、心材及び被覆層の部分で継ぎ目の無い継ぎ目
無しクラッド管が製造される。製造された継ぎ目無しク
ラッド管は、全体として複合ビレットよりも肉薄かつ小
径になる。この製造方法によれば、各分割形材を押出成
形によって製造してこれらをスリーブ状に組合せ、これ
を押出成形によって製造された筒状心材に被せて複合ビ
レットを製造することができるので、継ぎ目無しクラッ
ド管がより生産性よく廉価で製造できる。
【0026】請求項6の発明の継ぎ目無しクラッド管の
製造方法によれば、被覆材の被覆率が管全体としてより
均一化された継ぎ目無しクラッド管が、より廉価で製造
される。
【0027】請求項7の発明による熱交換器用ヘッダー
管の製造方法によれば、ろう材からなる被覆材を被せた
複合ビレットの製造コストがより低廉であるので、非常
に低コストでろう材被覆のヘッダー管が製造される。
【0028】請求項8の発明によるヘッダー管の製造方
法によれば、ろう材被覆率がより均一なヘッダー管が低
コストで製造される。
【0029】
【実施例】図1〜図10を参照しながら、この発明によ
るクラッド管用被覆材,継ぎ目無しクラッド管の製造方
法、及び熱交換器用ヘッダー管の製造方法の好ましい実
施例を説明する。 実施例−1 図1はこの発明による実施例のクラッド管用被覆材を被
せた複合ビレットを縮小した部分断面図、図2は図1の
矢印A−Aに沿う複合ビレットの部分断面図、図3は図
1の複合ビレットを熱間押出して製造した継ぎ目無しク
ラッド管の部分断面図である。
【0030】図1及び図2の複合ビレット1は、JIS
3003合金からなる筒状心材10と、この筒状心材に
被せられた4343合金からなるほぼスリーブ状の被覆
材2とによって構成されている。筒状心材10は、外径
r2=368mm、内径r1=80mm、長さ=990mmで
ある。この実施例の被覆材2はろう材であって、内径R
1=374mm、肉厚T=12mm、長さ=990mmに設定
されている。
【0031】この実施例の被覆材2は、それぞれが長さ
方向へ平行するように均一に四分割された各同一断面形
状の分割形材20によって構成されている。各分割形材
20は押出しによって成形されたもので、隣合う分割形
材20相互の継ぎ目である合わせ部21において、分割
形形材20の一方には長さ方向に連続する少なくとも一
つの凹部22が、他方には前記凹部22へほぼ適合する
凸部23がそれぞれ形成されている。
【0032】前記の断面形状の四個の分割形材20は、
隣合う一方の形材20の凸部23を他方の形材20の凹
部22へ案内する要領により、全体としてスリーブ状に
組み合わされ、スリーブ状に組み合わせた状態で、隣合
う分割形材20相互の端部を溶接(Mig溶接)より連
結して、被覆材2を製造する。このように製造された被
覆材2を筒状心材10に被せて複合ビレット1を製造す
る。あるいは、図1のように筒状心材10の回りに四個
の分割形材20を配置し、隣合う分割形材20の凹部2
2へ凸部23をそれぞれ案内し、この状態で隣合う分割
形材20相互の端部を溶接により連結して、複合ビレッ
ト1を製造する。
【0033】前記凹部22と凸部23は、各分割形材2
0を正確,迅速にスリーブ状に組み合わせる際のガイド
となり、かつ、各分割形材20をスリーブ状に組み合わ
せたときに、前記合わせ部21において隣合う分割形材
20相互が肉厚T内でその肉厚方向に重なり合うように
するために形成されている。
【0034】前述のように製造された複合ビレット10
を、図示されていないマンドレル方式による押出装置に
供給し、押出温度450℃で間接押出することにより、
図3のように、被覆層30の平均肉厚t=0.7mm,外
径r3=54mm、肉厚t1=7mmの継ぎ目無しクラッド
管3を製造した。
【0035】前述の複合ビレット10における被覆材2
0の各分割形材20相互は、その合わせ部21の端部の
みが溶接されていて、全長にわたって接合されているわ
けではない。しかしながら、隣合う分割形材20相互の
合わせ部21が凹部22と凸部23とで肉厚Tの方向に
重なり合っているため、これを熱間で押出加工すると、
相互の合わせ部21が接合一体化し、被覆層30の部分
にも継ぎ目が無く、被覆層30の被覆率が全体にわたっ
てより均一な継ぎ目無しクラッド管3が製造される。
【0036】前述のように製造された継ぎ目無しクラッ
ド管3について、押出方向に沿って10m毎に被覆材の
被覆率(クラッド率)を測定したところ、図4のような
結果であった。図4の被覆率測定結果によれば、全体的
な被覆率のバラツキは2%以下であって、被覆材2にお
ける分割形材20相互の合わせ部21の部分の被覆率低
下はほとんど認められなかった。また、この実施例の被
覆材2は、各分割形材20を押出成形によって製造する
ことができるから非常に安価であり、したがって、継ぎ
目無しクラッド管をより安価に製造することができる。
この実施例において、分割形材20相互の端部を連結す
るには、溶接でなく例えばかしめその他の手段を用いる
こともできる。
【0037】実施例−2 図3の継ぎ目無しクラッド管3の端部を切除して図示し
ない引抜き装置へ供給し、中間焼鈍と引抜き加工を繰り
返して、外径=20、肉厚=1.3mmの図示されていな
い小径薄肉な継ぎ目無しクラッド管からなるヘッダー管
用のサンプル管を製造した。このサンプル管をEx−1
とする。
【0038】図5に示すように、図1の実施例と同様な
構成の筒状心材10と被覆材2とを使用し、さらに、筒
状心材10の内部に、外径r4=74mm,肉厚T1=1
2mmの4343合金からなる内面被覆材(ろう材)2a
を挿入した複合ビレット1aを製造した。この実施例の
内面被覆材2aは、一体に押出成形した押出管である。
この複合ビレット1aを図示しない押出装置に供給し、
押出温度450℃で間接押出することにより、図6のよ
うに、被覆層30の平均肉厚t=0.7mm,外径r5=
54mm、肉厚t3=7.7mmの継ぎ目無しクラッド管3
aを製造した。さらに、この継ぎ目無しクラッド管3a
に対し、中間焼鈍と引抜き加工を繰り返して、外径=2
0、肉厚=1.3mmの図示されていない小径薄肉な継ぎ
目無しクラッド管からなるヘッダー管用のサンプル管を
製造した。このサンプル管をEx−2とする。
【0039】前述した従来の第1の方法と同様に、円柱
状ビレットを切削することによってスリーブ状の被覆材
を製造し、この被覆材を使用して図1の複合ビレット1
と同じ材質かつ同じサイズの図示しない複合ビレットを
製造し、実施例−1と同様な条件で熱間押出して図示し
ない継ぎ目無しクラッド管を製造した。前述のように熱
間押出した管に対し、中間焼鈍と引抜き加工を繰り返し
て、外径=20、肉厚=1.3mmの図示されていない小
径薄肉な継ぎ目無しのクラッド管サンプルを製造した。
この従来の製造方法によるヘッダー管用のサンプル管を
Ex−3とする。
【0040】サンプル管Ex−1〜Ex−3の管のそれ
ぞれについて、ろう材被覆層の被覆率を測定した。その
結果は表1のとおりであった。なお、表1中「合わせ
部」とあるのは、複合ビレットの状態における合わせ部
21に相当する部分、「合わせ部以外」とあるのは複合
ビレットの状態における合わせ部21以外に相当する部
分である。
【0041】
【表1】
【0042】表1の結果によれば、この発明による実施
例の製造方法で製造されたサンプル管Ex−1,Ex−
2と、継ぎ目無しの被覆材を使用した製造方法によるサ
ンプル管Ex−3とを比較すると、最大被覆率と最小被
覆率の差は、前2者と後者では前2者の方がやや大きい
が大差はない。すなわち、この実施例の製造方法によっ
て製造された熱交換器用ヘッダー管は、被覆材(ろう
材)の被覆率がより均一であって、切削によって製造し
た継ぎ目無し被覆材を使用した管と比較してもほとんど
遜色がなかった。
【0043】実施例−3 サンプル管EX−1,2により、図7のように、長さ方
向へ一定間隔に多数のチューブ挿入孔40を有する熱交
換器用のヘッダー管4を製作し、このヘッダー管4を使
用して図8のようなマルチフロー形熱交換器のサンプル
を組み立てた。この熱交換器のサンプルをEX−4,5
とする。
【0044】他方、JIS3003合金からなる心材の
一面に、4343合金からなるろう材層を片面にクラッ
ドした図示しないブレージングシートを使用し、これを
ロール成形により管状に成形するとともに、その長さ方
向の両側辺を溶接して、外面にろう材を被覆した電縫管
(クラッド管)を製造した。この電縫管を引抜き加工す
ることにより、前記サンプル管Ex−1,2の管と同様
に、外径20mm,肉厚1.3mmのヘッダー管用のサンプ
ル管を製造した。このサンプル管を使用して、Ex−
4,5と同様に図8のような熱交換器のサンプルを組み
立てた。この熱交換器のサンプルをEx−6とする。
【0045】熱交換器のサンプルEx−4〜6は、一対
のヘッダー管4,4を孔40が相対するように配置し、
チューブ挿入孔40に純アルミニウムで製造した偏平な
熱交換チューブ5を挿入するとともに、ほぼ平行な熱交
換チューブ5相互間に、アルミニウムブレージングシー
トからなるコルゲートフィン50を配置した後、フッ化
物系フラックスを用いて窒素雰囲気中で600℃に加熱
し、ヘッダー管4,4と熱交換チューブ5とのろう付け
を行ったものである。なお、51,52は一方のヘッダ
ー管4に取り付けられた熱媒体の流入口,流出口であ
る。
【0046】サンプルEx−4〜6のヘッダー管の構成
は次のとおりである。 直径 20mm 肉厚 1.3mm 長さ 300mm 孔(チューブ挿入孔)数 29 孔ピッチ 10mm 孔サイズ 15.8×2.0mm
【0047】前述のような熱交換器のサンプルEx−
4,5,6をそれぞれ100台製造し、これらのサンプ
ルについて熱媒体の漏れ試験を行った。その結果は次の
とおりであった。 (サンプル) (漏れが認められた台数) Ex−4 なし Ex−5 なし Ex−6 4台
【0048】また、これらの熱交換器サンプルについて
耐圧気密試験を実施したところ、サンプルEx−6の熱
交換器では65kg/cm2 以下の値であったのに対し、
サンプルEx−4,5の熱交換器はいずれも70kg/
cm2 以上の値を示した。これらの結果から明らかなよう
に、この発明の実施例の製造方法によるヘッダー管を使
用した熱交換器は、確実かつ安定したろう付けが可能で
あり、しかも充分な耐圧性・機密性を備えている。
【0049】クラッド管用被覆材のその他の実施例 図9には、この発明の被覆材2における分割形材20相
互の合わせ部21の変形例が示されている。分割形材2
0相互の合わせ部21における凹部22と凸部23と
は、図1の実施例のように円弧状断面でなく、図9
(a)のように四角形断面形状であっても、同図(b)
又は(c)のように三角形段面形状であっても実施する
ことができる。また、同図(d)のように、相互の分割
形材20,20の内周と外周にそれぞれ凹部22と、こ
の凹部22へ適合する凸部23が形成されていても実施
することができる。これらの凹部22と凸部23も、各
分割形材20をそれらの内外周が一致する状態で正確,
迅速にスリーブ状に組み合わせる際のガイドになるから
であり、かつ、各分割形材20をスリーブ状に組み合わ
せたときに、前記合わせ部21において隣合う分割形材
20相互が肉厚T内でその肉厚方向に重なり合う状態に
なるからである。すなわち、凹部と凸部23の断面形状
は適宜選択することができる。
【0050】図10は、この発明の被覆材2における分
割形材20相互の合わせ部21の他の変形例が示されて
いる。図10の(e)は、隣合う分割形材20相互の合
わせ部21において、分割形材20,20にまたがるよ
うに、所定断面形状のホロー(分割形材20,20の合
わせ部21における相対する溝)24を形成し、このホ
ロー24に当該ホロー24とほぼ適合する断面形状で、
かつ、分割形材20と同じ材質による継手形材25を案
内している。スリーブ状に組み合わされた分割形材20
相互、又は継手形材25と分割形材20,20とは、そ
れらの端部が例えば溶接より連結されている。
【0051】図10の(f)は、隣合う分割形材20相
互の合わせ部21において、分割形材20,20の内周
部(又は外周部)にまたがるように、所定断面形状の溝
26を形成し、この溝26に当該溝26とほぼ適合する
断面形状で、かつ、分割形材20と同じ材質による継手
形材25を案内している。スリーブ状に組み合わされた
分割形材20相互、又は継手形材25と分割形材20,
20とは、それらの端部が例えば溶接より連結されてい
る。
【0052】図10の(e)(f)のように構成された
被覆材2は、ホロー24又は溝26と、このホロー24
又は溝26に案内される継手形材25とが、各分割形材
20相互をそれらの内外周が一致するように正確,迅速
にスリーブ状に組み合わせる際のガイドになる。そし
て、隣合う分割形材20相互の合わせ部21は、ホロー
24又は溝26と継手形材25とが肉厚の方向に重なり
合っているため、その被覆材2を被せた筒状心材を熱間
で押出加工すると、相互の合わせ部21が接合一体化
し、被覆層30の部分にも継ぎ目が無く、被覆層30の
被覆率が全体にわたってより均一な継ぎ目無しクラッド
管3が製造される。図10(e)(f)の実施例の被覆
材2において、ホロー24又は溝26とそれらに適合す
る継手形材25の断面形状は、適宜選択することができ
る。
【0053】図9及び図10(e)(f)の例の被覆材
2において、分割形材20相互又は分割形材20と継手
形材25とを、それらの端部で連結する手段は、溶接の
みでなく例えばかしめその他の手段を用いることができ
る。これらの実施例による被覆材の他の作用や効果は、
実施例−1の被覆材とほぼ同様であるので、それらの説
明は省略する。
【0054】図10の(g)及び(h)の被覆材2は図
1及び図9の被覆材の変形例であって、隣合う分割形材
20相互の継手部21において、凹部22を内部の幅が
広がった溝状に形成するとともに、この凹部22とほぼ
適合する凸部23を前記凹部へ係合したものである。こ
れらの被覆材2は、凹部22と凸部23とが、分割形材
20の長さ方向以外の方向に対して抜け止め状になって
いるので、各分割形材20を組合せた状態でそのままス
リーブ状を保つ。したがって端部の連結を必要としな
い。この実施例の被覆材2の他の構成や作用・効果は、
実施例−1の被覆材とほぼ同様であるのでそれらの説明
は省略する。
【0055】図10の(i)の被覆材2は、図10
(f)の被覆材の変形例である。分割形材20相互の合
わせ部において、当該分割形材20相互にまたがるよう
に形成された溝26は内部の幅が広がっており、この溝
26へほぼ適合するように成形された継手形材25は、
前記溝26へ分割形材20の長さ方向以外の方向に対し
て抜け止めされた状態に挿入されている。
【0056】図10の(j)の被覆材2は、図10
(e)の被覆材の変形例である。分割形材20相互の合
わせ部において、当該分割形材20相互にまたがるよう
に形成されたホロー24は、断面がまゆ形ないし鼓形に
形成されており、このホローへほぼ適合するように成形
された継手形材25は、前記ホロー24へ分割形材20
の長さ方向以外の方向に対して抜け止めされた状態に挿
入れている。
【0057】図10(i)(j)の被覆材2は、分割形
材20相互の合わせ部21において、前記ホロー24又
は溝26へ継手形材25が長さ方向以外の方向に対して
抜け止め状に係合されているので、各分割形材20を組
合せた状態でそのままスリーブ状を保つ。したがって端
部の連結を必要としない。この実施例の被覆材2の他の
構成や作用・効果は、図10(e)(f)の被覆材とほ
ぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0058】この発明による被覆材2のスリーブ形状
は、筒状心材10の筒形状に合わせて選択されるので、
筒状心材10が楕円管ないし偏平管又は角形管である場
合には、それ応じて同様なスリーブ形状が選択される。
【0059】図1,図9,図10(e)(f)の実施例
の被覆材2において、分割形材20相互はそれらの全長
にわたって溶接しても実施できる。この場合には、被覆
材2を同じ材質の溶加材を使用する必要がある。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明のクラッド管用被覆材に
よれば、隣合う分割形材相互が肉厚の方向に重なってい
るので、筒状心材に被せて熱間押出すると、隣合う分割
形材が合わせ部で接合一体化するので継ぎ目は生じな
い。分割形材は、長さ方向に対して垂直な断面が各部で
同じであるから、押出加工によって容易に量産すること
ができる。したがって、被覆材の製造コストは非常に廉
価になる。
【0061】請求項2の発明のクラッド管用被覆材によ
れば、隣合う分割形材相互の合わせ部では、同じ材質の
部材が当該被覆材の肉厚内で重なった状態になっている
ので、その内部に筒状の心材を挿入して熱間押出する
と、隣合う分割形材が接合一体化して継ぎ目は生じな
い。このクラッド管用被覆材のその他の効果は、請求項
1の被覆材とほぼ同様である。
【0062】請求項3の発明のクラッド管用被覆材によ
れば、隣合う分割形材相互は、一方の分割形材の凸部が
他方の分割形材の凹部へ前記分割形材の長さ方向以外の
方向に対して抜け止め状態に係合されているので、分割
形材相互を溶接その他の手段で結合する必要がない。こ
のクラッド管用被覆材のその他の効果は、請求項1の被
覆材とほぼ同様である。
【0063】請求項4の発明のクラッド管用被覆材によ
れば、隣合う分割形相互は、両分割形材の合わせ部相互
にまたがる所定断面形状のホロー又は溝を有しており、
前記ホロー又は溝には、当該ホロー又は溝とほぼ適合す
る断面形状で前記分割形材と同じ材質による継手形材
が、前記分割形材の長さ方向以外の方向に対して抜け止
め状に係合されているので、分割形材相互を溶接その他
の手段で結合する必要がない。このクラッド管用被覆材
のその他の効果は、請求項2の被覆材とほぼ同様であ
る。
【0064】請求項5の発明の継ぎ目無しクラッド管の
製造方法によれば、前述のようにスリーブ状の被覆材を
構成する各分割形材相互の合わせ部は、同じ材質の部材
が当該被覆材の肉厚方向へ重なっている状態である。し
たがって、前記複合ビレットを熱間押出することによ
り、分割形材相互及び各分割形材と筒状心材はそれぞれ
接合一体化し、心材及び被覆層の部分で継ぎ目の無い継
ぎ目無しクラッド管を製造することができる。この製造
方法によれば、各分割形材を押出成形によって製造して
これらをスリーブ状に組合せ、これを押出成形によって
製造された筒状心材に被せて複合ビレットを製造するこ
とができるので、継ぎ目無しクラッド管をより生産性よ
く廉価に製造することができる。
【0065】請求項6の発明の継ぎ目無しクラッド管の
製造方法によれば、被覆材の被覆率が管全体としてより
均一化された継ぎ目無しクラッド管を、より廉価で製造
することができる。
【0066】請求項7の発明による熱交換器用ヘッダー
管の製造方法によれば、ろう材からなる被覆材を被せた
複合ビレットの製造コストがより低廉であるので、非常
に低コストでろう材被覆のヘッダー管を製造することが
できる。ろう材被覆率もより均一化されるとともに、耐
圧性及び気密性に富んだヘッダー管を製造することがで
きる。
【0067】請求項8の発明によるヘッダー管の製造方
法によれば、ろう材被覆率がさらに均一なヘッダー管を
低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるクラッド管用被覆材
を用いた複合ビレットの一例を示す部分断面図である。
【図2】図1の矢印A−Aに沿う部分断面図である。
【図3】図1の複合ビレットを熱間で間接押出した継ぎ
目無しクラッド管の部分断面図である。
【図4】図3の継ぎ目無しクラッド管の外面被覆率を示
す線グラフである。
【図5】この発明の実施例による被覆材を用いた複合ビ
レットの他の例を示す部分断面図である。
【図6】図6の複合ビレットを熱間で間接押出した継ぎ
目無しクラッド管の部分断面図である。
【図7】図3のクラッド管を引抜き加工してチュウーブ
挿入孔を形成した熱交換器用ヘッダー管の部分斜視図で
ある。
【図8】この発明の実施例の製造方法で製造されたヘッ
ダー管を使用して組み立てた熱交換器の一例を示す正面
図である。
【図9】(a)〜(d)は、それぞれこの発明による他
の実施例のクラッド管用被覆材の端面図である。
【図10】(e)〜(j)は、それぞれこの発明による
さらに他の実施例のクラッド管用被覆材の端面図であ
る。
【符号の説明】
1,1a 複合ビレット 10 筒状心材 2 被覆材 2a 内面被覆材 20 分割形材 21 合わせ部 22 凹部 23 凸部 24 ホロー 25 継手形材 26 溝 3,3a クラッド管 30 被覆層(ろう材) 31 内面被覆層(ろう材) 4 ヘッダー管 40 チューブ挿入孔 5 熱交換チューブ 50 フィン 51 流入口 52 流出口 T 被覆材(分割形材)の肉厚 t 被覆層の肉厚 t1,t3 クラッド管の肉厚 t2 内面被覆層の肉厚 T1 内面被覆材の肉厚 r1 筒状心材の内径 r2 筒状心材の外径 r3,r5 クラッド管の外径 r4 内面被覆材の内径 R 被覆材の内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F28F 21/08 F28F 21/08 D (72)発明者 池田 芳信 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 元 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 荒 千明 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−23012(JP,A) 特開 昭64−34514(JP,A) 特開 昭61−63315(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 23/22 B21C 37/06 B21D 53/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状心材の外周に被せられるスリーブ状
    の被覆材であって、 前記被覆材は長さ方向へ平行に分割された複数の分割形
    材により構成され、 隣合う分割形材相互の合わせ部において、分割形形材の
    一方には長さ方向に連続する少なくとも一つの凹部を、
    他方には前記凹部へほぼ適合する凸部をそれぞれ有し、 前記凸部は前記凹部へ案内され、 前記隣合う分割形材相互は少なくとも端部が連結されて
    いる、 クラッド管用被覆材。
  2. 【請求項2】 筒状心材の外周に被せられるスリーブ状
    の被覆材であって、 前記被覆材は長さ方向へ平行に分割された複数の分割形
    材により構成され、 隣合う分割形材相互の合わせ部には、当該分割形材相互
    にまたがる所定断面形状のホロー又は溝を有しており、 前記ホロー又は溝には当該ホロー又は溝とほぼ適合する
    断面形状で、前記分割形材と同じ材質による継手形材が
    案内され、 前記隣合う分割形材相互、又は前記継手形材とこの継手
    形材に接する各分割形材は、少なくとも端部が連結され
    ている、 クラッド管用被覆材。
  3. 【請求項3】 筒状心材の外周に被せられるスリーブ状
    の被覆材であって、 前記被覆材は長さ方向へ平行に分割された複数の分割形
    材により構成され、 隣合う分割形材相互の合わせ部において、分割形形材の
    一方には長さ方向に連続する少なくとも一つの凹部を、
    他方には前記凹部へほぼ適合する凸部をそれぞれ有し、 前記凸部は前記凹部へ前記分割形材の長さ方向以外の方
    向に対して抜け止め状に係合されている、 クラッド管用被覆材。
  4. 【請求項4】 筒状心材の外周に被せられるスリーブ状
    の被覆材であって、 前記被覆材は長さ方向へ平行に分割された複数の分割形
    材により構成され、 隣合う分割形材相互の合わせ部には、当該分割形材相互
    にまたがる所定断面形状のホロー又は溝を有しており、 前記ホロー又は溝には、当該ホロー又は溝とほぼ適合す
    る断面形状で前記分割形材と同じ材質による継手形材
    が、前記分割形材の長さ方向以外の方向に対して抜け止
    め状に係合されている、 クラッド管用被覆材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のクラッ
    ド管用被覆材を、当該被覆材とは材質の異なる金属の筒
    状心材に被せて複合ビレットを製造する工程と、この複
    合ビレットを熱間押出する工程を含むことを特徴とす
    る、継ぎ目無しクラッド管の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記複合ビレットを熱間押出する工程に
    おいて、当該複合ビレットを間接押出することを特徴と
    する、請求項5に記載の継ぎ目無しクラッド管の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 ろう材を使用して押出成形した分割形材
    によって、請求項1〜4のいずれかに記載のクラッド管
    用被覆材を製造する工程と、このクラッド管用被覆材が
    筒状心材に被せられた複合ビレット、又は、前記クラッ
    ド管用被覆材が筒状心材に被せられ、かつ内部にろう材
    からなるスリーブ状の被覆材が挿入された複合ビレット
    を製造する工程と、前記複合ビレットを熱間押出して継
    ぎ目無しクラッド管を製造する工程と、このクラッド管
    を引抜き加工する工程とを含むことを特徴とする、熱交
    換器用ヘッダー管の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記複合ビレットを熱間押出する工程に
    おいて、当該複合ビレットを間接押出することを特徴と
    する、請求項7に記載の熱交換器用ヘッダー管の製造方
    法。
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