JP3294923B2 - 合成樹脂管の製造方法 - Google Patents

合成樹脂管の製造方法

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貴裕 石平
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形による合成樹
脂管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成樹脂管を押出成形によって
製造する場合、押出金型から管状の溶融樹脂を流出させ
るとともに、この溶融管体を冷却水槽内に潜らせ、溶融
管体の外面より冷却することが行われている。
【0003】従来より、この押出成形を行う際に、押出
金型のマンドレルから環状の補助リングを設けた補助マ
ンドレルやテーパ状の補助マンドレルなどを突設させ、
この補助マンドレルによって、溶融管体の内面形状の保
持や賦形などをすることが行われている(例えば、特公
昭63−7929号公報参照)。
【0004】また、溶融管体の内面からも冷媒による冷
却を行うことで、冷却効率の向上や、管の肉厚方向に成
形歪みが生じるのを防止することが行われている(例え
ば、特開昭48−89971号公報参照)。また、溶融
管体の内面に遮蔽板を設けて、この管体内の冷却に使用
した冷媒を、冷却後に回収することが行われている(特
開平4−135731号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の補
助マンドレルによって溶融管体の内面形状の保持や賦形
などをする場合、この補助マンドレルを通過する途中で
溶融管体が冷却過多状態になってしまうと、この補助マ
ンドレルに硬化した管体が密着して大きな抵抗を生じて
しまう。その結果、この補助マンドレルと引取り機との
間で管体に張力が加わり、歪みを生じた管体が成形され
たり、補助マンドレルに樹脂が詰まったりして管体が切
れてしまうといった不都合を生じる。
【0006】また、溶融管体の内面から冷媒による冷却
を行う場合、管体の内面に使用後の冷媒が残るので、押
出下流側で製品となった管体を切断する時に、切断機に
冷媒が付着して錆化しやすくなり、設備のメンテナンス
などの面で不都合を生じることとなる。また、冷媒が接
触しにくい管体の上部と、冷媒が溜まりやすい管体の底
部とでは冷却バランスが異なることとなり、管体の周方
向に歪みを生じることとなる。
【0007】さらに、遮蔽板によって冷却後の冷媒を回
収する場合も、完全に回収することが困難なため、上述
した切断機の錆化や冷却バランスの崩れなどの不都合を
生じることとなる。また、遮蔽板は、引取り機で引き取
る際に抵抗になり、管体に張力が加わって軸方向に歪み
が発生したり、この遮蔽板に樹脂が詰まったりして管体
が切れてしまうといった不都合を生じることとなる。
【0008】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、製品精度に優れた製品を効率良く確実に製造
することができる合成樹脂管の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の合成樹脂管の製造方法は、押出金型から管状
の溶融樹脂を吐出させるとともに、この溶融管体の内面
を、押出金型のマンドレルから突設させた補助マンドレ
ルで保持および賦形する工程を具備した合成樹脂管の製
造方法であって、補助マンドレルの外周面に、冷媒が通
過可能な冷却配管によって螺旋状のヒダ部を形成し、こ
のヒダ部を介して溶融管体の内面を保持および賦形する
と同時に溶融管体の内面から冷却を行うものである。
【0010】
【作用】本発明によると、螺旋状のヒダ部を介して溶融
管体の内面を保持および賦形することで、溶融管体が周
方向で同時に拘束されず螺旋状に拘束されるので、引き
取り時の抵抗が軽減されることとなる。また、冷却配管
内を通過する冷媒によって間接的に溶融管体の内面が冷
却されることとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】 図1は本発明に用いる合成樹脂管の製造装
置1の概略を示している。
【0013】に示すように、この製造装置1は、
助マンドレル4の外周部分に螺旋状に冷却配管40を巻
回してヒダ部41とし、押出金型2の内部に導いた冷媒
管22と接続してこの冷却配管40内に冷媒を循環さ
せ、この冷却配管40による管体3の内側の冷却と、冷
却水槽5による管体3の外側の冷却とを両方行うように
構成している。ただし、押出金型2と補助マンドレル4
との間には、断熱板6を設け、冷却配管40を通過する
冷媒によって冷却された補助マンドレル4が、押出金型
2を冷却しないようになされている。
【0014】
【実施例1〜3、比較例1〜3】 塩化ビニル樹脂に安定
剤および加工助剤を加えて二軸押出機で溶融混練し、図
に示す製造装置1により、内径50mmの硬質ポリ塩化
ビニル管を成形し、製造状況を観察した。なお、冷却配
管40は、直径5mmの銅製のものを使用し、ピッチAを
10mm、条数を1条としたものを使用した。また、補助
マンドレル4の長さLは、300mmとした。さらに、管
内面温度は補助マンドレル4通過後の管体3の内部温度
を熱電対によって測定し、冷却水温度は冷却配管40を
通過した後押出金型2から導出された冷媒管20の位置
で測定した。さらに、管体3の引取速度は、管体3の押
出量に応じて3段階に変化させて行った。
【0015】 また、このようにして製造した硬質ポリ塩
化ビニル管を長さ10cmの環状に切断し、図に示すよ
うに、周方向に20mmの切断幅Dで切断してC形状の試
験片30を形成した。そして、この開口部分の切断幅D
を測定し、残留歪みの影響を調べた。
【0016】 また、比較対象として、図2に示すよう
に、補助マンドレル7に30mmのピッチAで15枚の
補助リング71を設けた製造装置10についても同様に
して硬質ポリ塩化ビニル管を製造し、上記開口部分の切
断幅Dも測定した。結果を表に示す。
【0017】
【表1】
【0018】その結果、本発明に係る実施例の場合、比
較例の場合と比べて管体3の内面温度が半分以下に冷却
され、充分な冷却効果が得られていることが確認でき
た。また、開口部分の切断幅Dは、この冷却効果に裏付
けされ、管内面温度の低いもの程、理論上の切断幅であ
る20mmに近く、残留歪みが小さい優れた製品であるこ
とが確認できた。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、引
き取り時の抵抗を軽減することがてきるので、成形歪み
の無い製品精度に優れた製品を製造することができる。
また、製造途中での樹脂の詰まりや切れなどを防止する
こともできることとなり、これらの製品精度に優れた製
品を効率良く確実に製造することができる。また、冷却
配管内を通過する冷媒によって間接的に溶融管体の内面
を冷却することができるので、冷却後の冷媒の取り扱い
に手間をとることもなく効率良く製品を製造することが
できる。また、間接的な冷却であって溶融管体内に冷媒
が残らないため、切断機を錆化させたり、管の周方向に
歪みを生じたりするといったことも防止でき、設備のメ
ンテナンス性を改善すると同時に、安定した製品を製造
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 合成樹脂管の製造装置の例を示す部分断面図で
ある。
【図2】 従来の合成樹脂管の製造装置を示す部分断面図
である。
【図3】 試験片を示す断面図である。
【符号の説明】
1 製造装置 2 押出金型 21 マンドレル 3 管体 4 補助マンドレル 40 冷却配管 41 ヒダ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出金型から管状の溶融樹脂を吐出させ
    るとともに、この溶融管体の内面を、押出金型のマンド
    レルから突設させた補助マンドレルで保持および賦形す
    る工程を具備した合成樹脂管の製造方法であって、 補助マンドレルの外周面に、冷媒が通過可能な冷却配管
    によって螺旋状のヒダ部を形成し、このヒダ部を介して
    溶融管体の内面を保持および賦形すると同時に溶融管体
    の内面から冷却を行うことを特徴とする合成樹脂管の製
    造方法。
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JP2016106043A (ja) * 2013-04-01 2016-06-16 テルモ株式会社 チューブの製造方法および製造装置
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