JP3293489B2 - レンチキュラーシート露光装置 - Google Patents
レンチキュラーシート露光装置Info
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Description
ートの平坦面(非レンズ部側)に、遮光パターンを形成
するために用いられる露光装置に関する。
クションテレビ用スクリーンに適用する際、コントラス
トを向上させるために、各シリンドリカルレンズの非集
光部に相当する位置に遮光パターン(ブラックストライ
プ。以下、BSと称する)を形成することが従来より行
なわれている。
ラビア,スクリーンなどの各種印刷法が慣用的に用いら
れているが、印刷法では、画線部が光吸収部(BS)と
なるような位置精度の高い印刷版の作製を要し、レンチ
キュラーシートのシリンドリカルレンズ(アレイ)が微
細化したり、レンチキュラーシートが大型化すると、印
刷版の作製および見当(位置)合わせが一層困難とな
る。
法で、印刷版を要することなく、レンズシートの背面に
確実な位置精度で遮光パターンを形成する方法として、
下記の手法が公知である。
感光性粘着剤(感光することで粘着性が消失する粘着
剤)を配設し、この粘着剤面と反対面より投射光源(プ
ロジェクター)又はこれと同等の開口を有する光源から
投射した光線で該粘着剤を露光し、レンズシートの各単
位レンズの集光部の粘着性を失わせた後、観察面上から
遮光性トナー散布し、粘着性の残っている未露光部分に
粘着させ、露光により粘着性のなくなった部分に付着し
ただけのトナー及び余剰のトナーを除去することによ
り、ウェットプロセスを必要とせず容易かつ安価に遮光
性に優れたパターンを形成した透過形投射スクリーンを
得る方法。(図1参照)
る場合と同等の位置に集光部を設けることが肝要であ
り、投射光源と同じもしくは光学的にこれと等価の位置
に露光用の光源を設ける必要がある。(公報第8欄6〜
9行目)」と記載されてはいるが、具体的なレンズシー
トの形態と投射光源および露光用の光学系との関係につ
いては一切開示されていない。
ンの使用状態を概念的に示す説明図である。透過型プロ
ジェクションスクリーンは、フレネルレンズとレンチキ
ュラーシートとが組み合わされてなる構成であり、光源
(プロジェクター)からの投影光(点光源からの発散光
に類似する)をフレネルレンズによって平行光とし、レ
ンチキュラーシートによって水平方向(シリンドリカル
レンズの並設方向)に拡げて観察者側に投影するように
機能する。BSは、レンチキュラーシートの観察者側と
なる平坦面に形成されることになる。
面に、実際にスクリーンを使用する場合と同等の位置に
集光部を設ける」ことを想定した場合には、フレネルレ
ンズを用いない場合にはレンチキュラーシートのシリン
ドリカルレンズ側から、全面に平行光による露光を施さ
なければならない。
を照射した場合には、レンチキュラーシートの中央部
(光源の正面)と端部とでは、シリンドリカルレンズに
対する光線の入射角度が異なるため集光位置が異なり、
結果として、シリンドリカルレンズ毎にBSの形成位置
も異なることになる。このため、上記のようなBSを有
するレンチキュラーシートを透過型プロジェクションス
クリーンとして使用する際には、投影側にフレネルレン
ズがあるので、スクリーンの端部では投影光がBSに当
たってしまい、観察される投影画像が欠けてしまう欠点
が生じることになる。
置(全てのシリンドリカルレンズで同様の非集光部)に
BSを形成するためには、全面に平行光による露光を施
す必要があり、透過型プロジェクションスクリーンの使
用状態を考慮して、フレネルレンズを組み合わせ、光源
(プロジェクター)と同じもしくは光学的にこれと等価
の位置に露光用の光源を設ける必要がある。
なされている。 特願平8−27682号(図4参照) 平坦面に電離放射線硬化型樹脂層(上記のポジ形感光性
粘着剤と同義)を形成したレンチキュラーシートと光源
とを、シリンドリカルレンズの並設方向に相対移動させ
ながら、シリンドリカルレンズの長手方向に延びた帯状
の光線を、シリンドリカルレンズ側から垂直に照射し、
集光部分の前記樹脂層を硬化させる。
の長手方向に延びた帯状の光線」を得るために、光源か
らの光を、帯状のスリットを有するマスクによって遮蔽
した場合に、大部分の光がカットされることになり光量
のロスとなり、必要な露光量とするための露光時間を要
することになる。
ンズを要することなく、レンチキュラーシートの全ての
シリンドリカルレンズに対して同様な位置にBSを形成
できるように、露光プロセスを改良することを目的とす
る。さらには、光源からの光を有効利用でき、必要な露
光量とするための露光時間の短縮が図れる露光装置を提
供することも目的とする。
シート露光装置は、片面にシリンドリカルレンズが並設
されたレンチキュラーシートの他面の平坦面に、各シリ
ンドリカルレンズの非集光部に相当する位置に遮光スト
ライプパターンを形成するために用いられる露光装置で
あり、周囲に一様な強度分布の光線を発する円筒状の光
源と、円筒形状の壁面にレンチキュラーシートを湾曲さ
せて密着保持させるように、前記光源を中心として配置
されるレンチキュラーシート保持部、とから構成され
る。
が考えられる。 (1)保持部の内壁面に、レンチキュラーシートを湾曲
させてその平坦面(ポジ形感光性粘着剤の配設された
側)を密着保持させる構成。 (2)露光される光線の透過性を有するガラスシートま
たは樹脂シートを湾曲させて構成される保持部であり、
レンチキュラーシートを湾曲させてレンチキュラーシー
トのレンズ面と保持部の外壁面とを密着保持させる構
成。
説明図である。 図5−(a)…レンチキュラーシートの平坦面への電離
放射線硬化型樹脂層の形成 片面にシリンドリカルレンズが並設され、他面が平坦面
であるレンチキュラーシート1の平坦面に、未硬化状態
で粘着性を有するフォトポリマー(電離放射線硬化型樹
脂)層2を形成し、その上に保護層3(フォトポリマー
の粘着部分を覆う)を形成する。レンチキュラーシート
1としては、アクリル,塩化ビニル,カーボネイトなど
の透明な熱可塑性樹脂を任意の方法で成形したものでも
良いし、または、UV硬化型樹脂やEB硬化型樹脂など
の電離放射線硬化型樹脂を用いた前記樹脂の硬化物から
なるものでも良い。
る。 <レンチキュラーシート>厚さ1.0mmの透明基材(材
質;アクリル)上に、UV硬化型樹脂(材質;エポキシ
アクリレート系)の硬化物からなるシリンドリカルレン
ズ群を形成して、両者を重合接着させたもの。シリンド
リカルレンズのピッチ0.4mm,球面半径0.35mm,
レンズ部厚さ0.063mm,サイズ120cm×90cm。 <フォトポリマー>クロマリンフィルム(デュポン社製
商品名) <保護層>マイラーフィルム
電離放射線の露光 未硬化状態の前記樹脂層(フォトポリマー)2に、シリ
ンドリカルレンズ側より電離放射線(紫外線)を露光す
る。露光装置は、円筒状の電離放射線(紫外線)の光源
21と、円筒形状の壁面にレンチキュラーシートを湾曲さ
せて密着保持させるように、光源21を中心として配置さ
れるレンチキュラーシート保持部(図示せず)、とから
構成される。同図では、光源からの光を「絞り」に相当
するもので照射範囲を調整しているが、それによって、
BSを形成する領域や、照射範囲におけるBSの線幅
(露光時間の調節により)などを制御することができ
る。
cm)
て集光された部分の前記樹脂層2を硬化させ、その部分
を非粘着性とする。レンズ機能によって集光されない部
分の前記樹脂層2は、粘着性を有したままである。
脂層2上の保護層3を剥離し、粘着性を有する状態の樹
脂層2(白色部分)を所望の方法により黒色に着色す
る。着色方法としては、カーボンブラックの黒色トナー
を平坦面の全面に散布し、非粘着性の樹脂層2(ハッチ
ング部分)に散布された黒色トナーを除去する方法を採
用しても良い。または、転写シートの転写インキ層(黒
色)を樹脂層2に重ね合わせ、粘着性を有する樹脂層2
(ハッチング部分)のみに前記インキ層を転写形成し、
非粘着性の樹脂層2には前記インキ層を転移させない方
法でも良い。前記方法の場合、保護層3の代わりに前記
転写シートを用いることも有効である。
を照射して、前記樹脂層2を完全に硬化させる。(図示
せず) または、形成したBSが剥離しないように、遮光パター
ンの上から感光性フィルムをラミネートして、電離放射
線を照射して前記フィルムを硬化させ、保護層としても
良い。
野領域を拡げる(レンズシートの平坦面側から観察す
る)ために、拡散性を有する保護層を形成しても良い。
(図示せず) 拡散性を有する保護層の例としては、樹脂に酸化珪素・
酸化チタンなどの分散剤を混合するタイプのものが挙げ
られる。
ることなく、全てのシリンドリカルレンズに対して、シ
リンドリカルレンズ側からレンチキュラーシートの全面
に平行光を一括的に照射するのと同等に機能することに
なり、シリンドリカルレンズ毎に等しい位置にBSを形
成できる。そのため、レンチキュラーシートをフレネル
レンズと組み合わせて透過型プロジェクションスクリー
ンとして使用するにあたっての、BSの形成位置が好適
である。 (2) 印刷版を要することなく、レンチキュラーシートの
平坦面にBSを形成することができる。 (3) 形成されるBSは、実際のレンチキュラーシートへ
の電離放射線の照射による非集光部に対してであるた
め、真にBSの形成が必要な箇所に、確実な位置精度で
パターン形成が行なわれる。 (4) 露光される光がロスなく有効利用できる。
説明図。
明図。
なることを概念的に示す説明図。
法を工程順に示す説明図。
Claims (1)
- 【請求項1】片面にシリンドリカルレンズが並設された
レンチキュラーシートの他面の平坦面に、各シリンドリ
カルレンズの非集光部に相当する位置に遮光ストライプ
パターンを形成するために用いられる露光装置であり、 周囲に一様な強度分布の光線を発する円筒状の光源と、 円筒形状の壁面にレンチキュラーシートを湾曲させて密
着保持させるように、前記光源を中心として配置される
レンチキュラーシート保持部、とから構成されるレンチ
キュラーシート露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24200396A JP3293489B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | レンチキュラーシート露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24200396A JP3293489B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | レンチキュラーシート露光装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1090798A JPH1090798A (ja) | 1998-04-10 |
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Family
ID=17082817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24200396A Expired - Fee Related JP3293489B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | レンチキュラーシート露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3293489B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2005114911A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Seiko Epson Corp | プロジェクタシステムおよびプロジェクタシステムの画像表示方法 |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP24200396A patent/JP3293489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1090798A (ja) | 1998-04-10 |
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