JP3290447B2 - 無石綿建築用セメント板及びその製造方法 - Google Patents
無石綿建築用セメント板及びその製造方法Info
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Description
た無石綿の建築用セメント板及びその製造方法に関す
る。
材,外壁材などに使用されているセメント質硬化体は、
例えばセメント,骨材(砂,炭酸カルシウム粉末,スラ
グ等),石綿(アスベスト),パルプ等を主原料とし、
抄造法,半乾式成形法,押出成形法等の方法により製造
されている。このようにして得られた硬化体は、その強
度発現性,耐熱性,耐候性においては、石綿によるとこ
ろが大であった。また、製造上においても石綿を添加し
ないと製造不可能、あるいは非常な因難さが生じてい
る。
ローズアップされており、無石綿建材を用いる要望が高
まっている。ところがセメント質硬化体より石綿を除く
と、その性能の低下はいなめず、実用上、屋根材,外壁
材等耐候性の必要とされる部位への使用には問題があ
る。
状物(例えばパルプ,ガラス繊維,合成繊維等)を使用
した建築用セメント板が種々提案されている。
等の代替品を石綿の代わりに用いる場合、セメント又は
改質材との結合が悪く、例えば抄造法によって製した場
合、シリンダメッシュからセメント又は改質材が逃散し
てしまい、得られたセメント質硬化体の表面では所定配
合よりも繊維分が著しく多くなるという問題がある。
装,ラミネートを施して建築用セメント板を製する場
合、繊維の毛羽立ちがあるため基板との密着が悪いとい
う問題がある。
らのセメント等の逃散を防止する手段として、シリンダ
メッシュを45〜60メッシュから70〜100メッシ
ュへと細かくするが、目詰りが生じ生産の安定性に欠け
るという問題がある。また凝集剤を使用してフロックを
形成するようにしたが、色ムラが発生し、地合いが悪い
という問題がある。さらに、パルプの叩解度を向上させ
たり、増量を図ってみたが、コスト上昇,生産性が低下
すると共に不燃性能に難があるという問題がある。
ラミネート等を施す際にセメント質硬化体との密着性の
良好な建築用セメント板及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
明に係る無石綿建築用セメント板の構成は、石綿を含ま
ない繊維セメント系スラリーを抄造し、メーキングロー
ル上へ所望の厚さまで積層し、メーキングロールから剥
離させることにより形成した抄造シートをプレス成形
後、養生・硬化してなる無石綿建築用セメント板であっ
て、上記抄造シートをプレス成形・養生・硬化して硬化
体を得た後、上記無石綿建築用セメント板の抄造時にお
ける無端フェルトサクション面側であって、メーキング
ロールには当接しない面の表面に、塗装又は化粧層を施
してなることを特徴とする。
メント板の製造方法の構成は、石綿を含まない繊維セメ
ント系スラリーを抄造し、メーキングロール上へ所望の
厚さまで積層し、メーキングロールから剥離させること
により抄造シートを得た後、抄造シートを切断した後に
プレス成形、養生・硬化して硬化体を得た後、上記抄造
時における無端フェルトサクション面側であって、メー
キングロールには当接しない面の表面に、塗装又は化粧
層を施すことを特徴とする。
メント板の製造方法の構成は、石綿を含まない繊維セメ
ント系スラリーを抄造し、メーキングロール上へ所望の
厚さまで積層し、メーキングロールから剥離させること
により抄造シートを得た後、抄造シートを切断した後、
硬化体を積層させて集積体を得る際に、上記抄造時にお
けるメーキングロール当接面同士を少なくとも一箇所対
向させ、無端フェルトサクション面側を外表面とした抄
造シート集積体を得た後、該得られた抄造シート集積体
をプレス成形し、次いで表面に塗装又は化粧層を施すこ
とを特徴とする。
発明で繊維セメント系スラリーとしては特に限定される
のではないが、例えばセメントその他石コウなどの水硬
性物質と、パルプ,ガラス繊維,合成繊維等の補強繊維
及び改質材,充填材などを分散することによって得られ
るものであり、この繊維セメント系スラリーを例えば丸
網,長網抄造機で抄造するとによって抄造シートを製造
している。
メント系スラリー組成物を混合機11で混合してセメン
ト系スラリー12を得る。
ット13に流入させ、該ショルダバット13中で回転す
るシリンダ14の表面に、セメント系スラリー12中の
セメント等の固形分をシリンダ14のスクリーン表面に
ろ過著積させる。この時セメント系スラリー中の大部分
の水は該スクリーンを介してセメント等の固形分から分
離され、抄造機外へ流出される。このスクリーン上に著
積された泥状固形分は、シリンダの回転に伴いシリンダ
に接して走行する無端フェルト(フェルト)15に移着
する。
泥状固形分はフェルト15の裏面15a側に配されたサ
クション部16で白水を吸引し、次いでメーキングロー
ル17の表面17aへ移着する。
ーキングロール17上へ積層させ、所望厚さまで積層し
たときに、メーキングロール軸と平行に切断し、剥離さ
せ抄造シート18を得る。
メントの水和反応が未だ開始していないので柔らかく可
塑性も高く「生板」と一般に称されている。
プレスして脱水し、その後養生工程20で一次養生、室
内保管による二次養生してセメント硬化体21を得る。
におけるフェルトサクション面側の表面21aに、塗装
又は化粧層を施すようにしている。
す化粧層とは、例えばラミネート加工,DAP(ジアリ
ルフターレト樹脂)化粧加工,ポリエステル加工等によ
って形成される内,外装材,屋根材などに適した装飾面
をいう。
ト硬化体は抄造時のメーキングロール当接面側の表面に
塗装等を施しているが、繊維の毛羽立ちが多く塗布性に
問題があったが、本発明のように硬化体21の抄造時の
フェルトサクション面側の表面21aは、所定配合と同
様な組成となっているので、樹脂等が含浸して表層を補
強し、良好な塗装あるいは化粧層が施こされることとな
る。
レス成型時に模様型22を用いて生板18の表面に模様
を付けるようにしてもよい。この際、抄造時のフェルト
サクション面側の表面18aはメーキングロール当接面
18bと比べてやや表面が粗いが、模様付けによって、
押圧される結果、平滑面となる。
れた抄造シート(生板)18を複数枚積層させてプレス
する際に、抄造時のフェルトサクション面側18aを下
側として重ねるときには、最上に載せる抄造シートにお
いては該フェルトサクション面側を上面とするよう反転
して重ねることにより、プレス後の表面が上面及び下面
とも抄造時のフェルトサクション面18aとなる積層体
23を得ることができる。
ネートの施工性が向上し耐久性の良好な建築用セメント
板を得ることができる。
は、上述した工程によって得られるセメントを主成分と
してなるセメント板に、塗装又はラミネート等の化粧層
を施したセメント化粧板をいうが、さらには、セメント
質原料とケイ酸質原料とを出発原料として、オートクレ
ーブ養生してなるケイ酸カルシウム板や、生石灰,消石
灰とケイ酸質原料とを出発原料として、オートクレーブ
養生してなるケイ酸カルシウム板に塗装,ラミネート等
を施してなるセメント化粧板をいう。なお、この際プレ
ス工程は必要に応じて行うようにすればよい。
を得た後、丸網抄造機を用いて抄造シートを製造した。
得られた抄造シートをプレス養生硬化しセメント硬化体
を得た。この得られたセメント硬化体の、抄造時におけ
るフェルトサクション面側の表面に、アクリルウレタン
系塗料を塗布してセメント化粧板を得た。また、塗料を
塗布する代わりに、DAP化粧加工をした。このDAP
加工はフェルトサクション面の表面をシーラー処理(エ
ポキシ系)した後、DAP樹脂,含浸紙を積層させ14
0°で20分熱プレス成型にて形成することにより行っ
た。
ルの当接面側の表面に同様の塗料又はDAP加工を施し
てセメント化粧板を得た。
返し試験及び塗料の耐水性試験を行った結果を、表1に
示す。
によれば抄造時のフェルトサクション面にプレス養生硬
化後に塗装あるいはラミネートを施しているので耐久性
の高い建築用セメント化粧板を得るとことができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 石綿を含まない繊維セメント系スラリ
ーを抄造し、メーキングロール上へ所望の厚さまで積層
し、メーキングロールから剥離させることにより形成し
た抄造シートをプレス成形後、養生・硬化してなる無石
綿建築用セメント板であって、 上記抄造シートをプレス成形・養生・硬化して硬化体を
得た後、上記無石綿建築用セメント板の抄造時における
無端フェルトサクション面側であって、メーキングロー
ルには当接しない面の表面に、 塗装又は化粧層を施して
なることを特徴とする無石綿建築用セメント板。 - 【請求項2】 請求項1において、 抄造シートを積層させて集積体を得る際に、上記無石綿
建築用セメント板の抄造時における無端フェルトサクシ
ョン面側が集積体の両端面側に位置するように積層して
なり、上記両端面に塗装又は化粧層を施してなることを
特徴とする無石綿建築用セメント板。 - 【請求項3】 石綿を含まない繊維セメント系スラリ
ーを抄造し、メーキングロール上へ所望の厚さまで積層
し、メーキングロールから剥離させることにより抄造シ
ートを得た後、抄造シートを切断した後にプレス成形、
養生・硬化して硬化体を得た後、上記抄造時における無
端フェルトサクション面側であって、メーキングロール
には当接しない面の表面に、塗装又は化粧層を施すこと
を特徴とする無石綿建築用セメント板の製造方法。 - 【請求項4】 石綿を含まない繊維セメント系スラリ
ーを抄造し、メーキングロール上へ所望の厚さまで積層
し、メーキングロールから剥離させることにより抄造シ
ートを得た後、抄造シートを切断した後、硬化体を積層
させて集積体を得る際に、上記抄造時におけるメーキン
グロール当接面同士を少なくとも一箇所対向させ、無端
フェルトサクション面側を外表面とした抄造シート集積
体を得た後、該得られた抄造シート集積体をプレス成形
し、次いで表面に塗装又は化粧層を施すことを特徴とす
る無石綿建築用セメント板の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3又は4記載の建築用セメント
板の製造方法において、丸網抄造機を用いて抄造シート
を抄造することを特徴とする無石綿建築用セメント板の
製造方法。 - 【請求項6】 請求項3〜5記載の建築用セメント板
の製造方法において、プレス成型時に模様型を用いるこ
とを特徴とする無石綿建築用セメント板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11839191A JP3290447B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 無石綿建築用セメント板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11839191A JP3290447B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 無石綿建築用セメント板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04349181A JPH04349181A (ja) | 1992-12-03 |
JP3290447B2 true JP3290447B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=14735523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11839191A Expired - Lifetime JP3290447B2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 無石綿建築用セメント板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290447B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4641117B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-03-02 | 太平洋セメント株式会社 | 無機質セメント複合板の製造方法 |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP11839191A patent/JP3290447B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04349181A (ja) | 1992-12-03 |
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