JP3289687B2 - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP3289687B2
JP3289687B2 JP27796498A JP27796498A JP3289687B2 JP 3289687 B2 JP3289687 B2 JP 3289687B2 JP 27796498 A JP27796498 A JP 27796498A JP 27796498 A JP27796498 A JP 27796498A JP 3289687 B2 JP3289687 B2 JP 3289687B2
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stator yoke
yoke
rotor
phase
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和則 赤間
靖裕 伊藤
剛志 廣嶋
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Mitsumi Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K37/00Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
    • H02K37/10Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type
    • H02K37/12Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K37/14Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タに関し、特にロータを収容するヨークユニットの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータは、例えば図
4、図5に示すように構成されている。即ち、図4にお
いて、ステッピングモータ1は、一端が開放した中空円
筒状のケース2と、ケース2の開放端を閉塞するブラケ
ット3と、このケース2の内周面に沿って設けられたス
テータ4と、ケース2及びブラケット3に設けられた軸
受部2a,3aにより回転可能に支持されたロータ5
と、から構成されている。
【0003】上記ケース2は、金属材料から構成されて
いると共に、その閉じた端面の中心付近に軸受部2aを
備えている。上記ブラケット3は、同様に金属材料から
構成されていると共に、その中心付近に軸受部3aを備
えている。
【0004】上記ステータ4は、ケース2内に収容され
得るように、ケース2の内径にほぼ等しい外径を有する
リング状のフランジ部を備えた四つのステータヨーク6
a,6b,6c,6dが樹脂製のボビン7により一体に
モールド成形されたほぼ円筒状のヨークユニット6と、
ステータヨーク6a及び6b,6c及び6dにより画成
されたコイル巻線部に巻回されたコイル8a,8aと、
から構成されており、コイル8a,8bの巻回後にケー
ス2内に収容され、固定保持されるようになっている。
【0005】上記ロータ5は、上記軸受部2a,3aに
回転可能に支持される回転軸5aと、回転軸5aに対し
て固定保持された中空円筒状のロータマグネット5bと
から構成されている。このロータマグネット5bは、そ
の外径がヨークユニット6の中心孔の内径より僅かに小
径に形成されていると共に、円周方向に沿って着磁され
ている。
【0006】ここで、上記ステータヨーク6a,6b,
6c,6dは、例えば図6に示すように構成されてい
る。ステータヨーク6a乃至6dは、すべて同じ形状で
あるから、図6では、ステータヨーク6aのみが示され
ている。図6において、ステータヨーク6aは、導電性
金属材料から成り、リング状のフランジ部6eと、この
リング状のフランジ部6eの内周縁部から垂直に立ち上
がるように設けられた多数の櫛歯状突極部6fとから構
成されている。そして、ステータヨーク6b,6cが互
いに背中合わせになるように、且つ一対のステータヨー
ク6a,6bの櫛歯状突極部6fが、他方の一対のステ
ータヨーク6c,6dの櫛歯状突極部6fに対して、所
定値だけ位相がずれるように、四つのステータヨーク6
a乃至6dが互いに組み合わせられた状態にて、ボビン
7の成形用金型内に収容され、ステータヨーク6a乃至
6dの周囲に樹脂製のボビン7が一体にモールド成形さ
れる。かくして、ヨークユニット6が完成する。尚、図
示の場合、ステッピングモータ1は、ケース2の閉鎖端
側に、フランジ9を備え、ステッピングモータ1が供さ
れる電子機器にネジ止め等により取り付けられるように
なっている。
【0007】このように構成されたステッピングモータ
1によれば、ステータ4の各コイル8a,8bに駆動電
流を流すことによって、コイル8a,8bに発生する磁
界が、ヨークユニット6の各ステータヨーク6a,6
b,6c,6dを介して、ロータマグネット5bの磁界
と相互に作用して、その際各ステータヨーク6a乃至6
dの櫛歯状突極部6fの作用によって、ロータ5が間欠
的に回転駆動されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のステ
ッピングモータ1においては、図4及び図5に示すよう
に、ヨークユニット6における各ステータヨーク6a乃
至6dは、樹脂製ボビン7により一体にモールドされて
いるが、この樹脂製ボビン7は、各ステータヨーク6a
乃至6dの櫛歯状突極部6fの間の空間を満たすもので
ある。このため、両端のステータヨーク6a,6dは、
ケース2の端面またはブラケット3の表面に密着してい
ると共に、内側のステータヨーク6b,6cは、互いに
背中合わせに密着している。従って、各対のステータヨ
ーク6a,6bと6c,6dが、それぞれコイル8a,
8bと共に構成する磁気回路の磁束が相互に漏洩するこ
とになる。
【0009】ところで、ステッピングモータ1は、所謂
一相励磁の場合、例えば図7に示すように、ステータヨ
ーク6a乃至6dの櫛歯状突極部6fに対して、ロータ
5が符号S1,S2,S3,S4・・・で示すロータ停
止位置に順次に停止する場合、理論的には、磁気の中心
は、符号A,C,B,Dで示すように切換えられる。し
かしながら、上述した磁束の漏洩が発生すると、例えば
停止位置S2においては、ステータヨーク6cの磁束が
ステータヨーク6bにも少しだけ漏洩することになり、
磁気中心が位置CよりB側に少しずれるので、実際のロ
ータ5の停止位置もB側にずれることになる。同様に、
停止位置S3においては、ステータ6bの磁束がステー
タヨーク6cにも少しだけ漏洩することにより、励磁効
果が互いに減殺されることになり、磁気中心が位置Bよ
りC側に少しずれるので、実際のロータ5の停止位置も
C側にずれることになる。
【0010】このような磁束の漏洩によるロータ5の停
止位置のずれを低減するために、従来は、各相の櫛歯状
突極部6fの大きさを変化させて、各突極部6fにおけ
る磁力バランスを取ったり、ステータ6b,6cの組合
せ角度を理論角から少しずらすことにより、停止位置を
補正する等の方法があるが、各突極部6fにおける磁力
のバラツキは、コイルの巻線状態やロータの磁力の強弱
等の組合せによって変化するので、完全に停止位置のず
れを補正することは困難である。
【0011】これに対して、ステッピングモータ1は、
所謂二相励磁の場合、例えば図8に示すように、ステー
タヨーク6a乃至6dの櫛歯状突極部6fに対して、ロ
ータ5が符号S1,S2,S3,S4・・・で示すロー
タ停止位置に順次に停止する場合、理論的には、停止位
置S1では、D及びAが励磁されることにより、磁気の
中心は、その中間位置即ち停止位置S1に一致し、同様
にして、停止位置S2では、AとCが励磁され、停止位
置S3では、CとBが励磁され、さらに停止位置S4で
は、BとDが励磁されることにより、磁気の中心は、そ
れぞれ中間位置即ち停止位置S2,S3,S4に一致す
ることになる。しかしながら、前述した磁束の漏洩が発
生すると、例えば停止位置S2においては、ステータ6
aに対してケース2の磁力が加わるので、Aの磁力がC
の磁力より強くなる。これにより、磁気中心がA側に少
しずれるので、実際のロータ5の停止位置もA側にずれ
ることになる。同様に、停止位置S4においては、ステ
ータ6dに対してブラケット3の磁力が加わるので、D
の磁力がBより強くなる。これにより、磁気中心がD側
にずれるので、実際のロータ5の停止位置もD側にずれ
ることになる。
【0012】このようにして、ステータヨーク6b,6
cが互いに密着し、且つステータヨーク6a,6dがそ
れぞれケース2,ブラケット3に密着していることによ
り、磁束漏洩が発生することになり、ロータ5の停止位
置がずれ、ステッピングモータの角度精度が低下してし
まうという問題があった。さらに、このような磁束漏洩
によって、各ステータヨークにおける磁力が均一でなく
なるために、連続駆動時に、磁力のバラツキによって、
ステッピングモータ1の振動や騒音が大きくなってしま
うという問題があった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、ステータヨークにおける磁束漏洩が低減され、角
度精度が向上すると共に、振動や騒音が低減され得るよ
うにした、ステッピングモータを提供することを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る各手段を講じることにより解決することができる。請
求項1記載の発明は、 周方向に着磁されたロータマグ
ネットと、このロータマグネットの中心に取り付けられ
る回転軸と、から成るロータと、上記ロータを周囲から
包囲するように、互いに軸方向に並んで配設された複数
相の金属製ステータヨークと、ステータヨークにより画
成されるコイル巻線部に巻回されたコイルと、から成る
ステータと、上記ステータヨークを軸方向に関して挟持
する金属製外装部材と、を含んでおり、上記各相のステ
ータヨークが、複数相の円環状に配設された櫛歯状突極
部が交互に組み合わされた一対のステータヨークから構
成されている、ステッピングモータにおいて、上記各相
のステータヨークが、隣接する他の相のステータヨーク
に対して樹脂層により離間されるよう構成し、かつ、上
記各相の両端に位置すると共に外装部材と対向する相の
ステータヨークの軸方向外側面に樹脂層を形成し、
つ、該樹脂層を、金型成形時軸方向に垂直な横方向に型
抜き出来る縞状の断面形状としたことを特徴とするもの
である。 また、請求項2記載の発明は、円周方向に着磁
されたロータマグネットと、このロータマグネットの中
心に取り付けられる回転軸と、から成るロータと、上記
ロータを周囲から包囲するように、互いに軸方向に並ん
で配設された複数相の金属製ステータヨークと、ステー
タヨークにより画成されるコイル巻線部に巻回されたコ
イルと、から成るステータと、上記ステータヨークを軸
方向に関して挟持する金属製外装部材と、を含んでお
り、上記各相のステータヨークが、複数相の円環状に配
設された櫛歯状突極部が交 互に組み合わされた一対のス
テータヨークから構成されている、ステッピングモータ
において、上記各相のステータヨークが、隣接する他の
相のステータヨークに対して樹脂層により離間されるよ
う構成し、かつ、上記各相の両端に位置すると共に外装
部材と対向する相のステータヨークの軸方向外側面に樹
脂層を形成し、かつ、該樹脂層を、金型成形時軸方向に
垂直な横方向に型抜き出来る多角形状の断面形状とした
ことを特徴とするものである。
【0015】
【0016】本発明によるステッピングモータは、好ま
しくは、上記樹脂層が、厚さ0.35mm以上である。
【0017】本発明によるステッピングモータは、好ま
しくは、上記樹脂層が、厚さ0.40mm乃至1mmの
範囲にある。
【0018】上記第一の構成によれば、内側の軸方向に
隣接する相における互いに背中合わせに組み合わせられ
るステータヨークの間が、樹脂層の厚さだけ離間するこ
とになる。従って、この樹脂層を挟んで背向するステー
タヨーク間の磁束漏洩が低減され、相互磁気干渉による
磁気減殺が低減される。これにより、ステータヨークの
櫛歯状突極部に対するロータの停止位置がずれるような
ことはなく、ステッピングモータの角度精度が向上する
ことになる。
【0019】また、最外側のステータヨークの軸方向外
側面と外装部材との間が、樹脂層の厚さだけ離間するこ
とになる。従って、最外側のステータヨークに対する外
装部材からの磁気干渉が、樹脂層により低減されるの
で、外装部材の変更等によっても、ステータヨークへの
磁気干渉の影響が排除され得ることになる。これによ
り、ステータヨークの櫛歯状突極部に対するロータの停
止位置がずれるようなことはなく、ステッピングモータ
の角度精度が向上することになる。
【0020】このようにして、すべての相のステータヨ
ークが、それぞれ他の相のステータヨークや外装部材に
対してそれぞれ磁気的に独立することになるので、各相
のステータヨークの磁気減殺や磁気干渉が低減される。
従って、各ステータヨークの磁力が均一化され、連続駆
動時における振動や騒音の発生が抑制されることにな
る。
【0021】ここで、本発明による各ステータヨークに
対する樹脂層の成形は、従来のボビン成形と同時に行な
われ得るので、例えばボビンの形状変更により、容易に
実現され得ると共に、追加の工程や材料等が不要である
ことから、コストが大幅に高くなるようなこともない。
【0022】上記樹脂層が、厚さ0.35mm以上であ
る場合には、樹脂層による磁気ギャップが、通常0.3
5mm以下程度であるロータとステータとの間のギャッ
プより大きくなり、磁気減殺や磁気干渉の影響が確実に
排除され得ることになる。
【0023】上記樹脂層が、厚さ0.40mm乃至1m
mの範囲にある場合には、この樹脂層によって、ステー
タヨークの磁気減殺や磁気干渉の影響がより確実に排除
されると共に、ステッピングモータ自体が比較的小型に
構成され得ることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明によ
るステッピングモータの一実施形態の構成を示してい
る。図1において、ステッピングモータ10は、一端が
開放した中空円筒状のケース11と、ケース11の開放
端を閉塞するブラケット12と、このケース11の内周
面に沿って設けられたステータ13と、ケース11及び
ブラケット12に設けられた軸受部11a,12aによ
り回転可能に支持されたロータ14と、ケース11の閉
鎖端に取り付けられたフランジ15と、から構成されて
いる。
【0025】上記ケース11は、金属材料から構成され
ていると共に、その閉じた端面の中心付近に軸受部11
aを備えている。上記ブラケット12は、同様に金属材
料から構成されていると共に、その中心付近に軸受部1
2aを備えている。
【0026】上記ステータ13は、ケース11内に収容
され得るように、ケース11の内径にほぼ等しい外径を
有するリング状のフランジ部を備えた四つのステータヨ
ーク16a,16b,16c,16dが樹脂製のボビン
17により一体にモールド成形されたほぼ円筒状のヨー
クユニット16と、ステータヨーク16a及び16b,
16c及び16dにより画成されたコイル巻線部に巻回
されたコイル18a,18bと、から構成されており、
コイル18a,18bの巻回後にケース11内に収容さ
れ、固定保持されるようになっている。
【0027】上記ロータ14は、上記軸受部11a,1
2aに回転可能に支持される回転軸14aと、回転軸1
4aに対して固定保持された中空円筒状のロータマグネ
ット14bとから構成されている。このロータマグネッ
ト14bは、その外径がヨークユニット16の中心孔の
内径より僅かに小径に形成されていると共に、円周方向
に沿って着磁されている。
【0028】ここで、上記ステータヨーク16a,16
b,16c,16dは、例えば図6に示したステータヨ
ーク6aと同様に、導電性金属材料から成り、リング状
のフランジ部6eと、このリング状のフランジ部の内周
縁部から垂直に立ち上がるように設けられた多数の櫛歯
状突極部6fとから構成されている。そして、ステータ
ヨーク16b,16cが互いに背中合わせになるよう
に、且つ一つの相のステータヨーク16a,16bの櫛
歯状突極部が、他の相のステータヨーク16c,16d
の櫛歯状突極部に対して、所定値(例えば90度)だけ
位相がずれるように、四つのステータヨーク16a乃至
16dが互いに組み合わせられた状態にて、ボビン17
の成形用金型内に収容され、ステータヨーク16a乃至
16dの周囲に樹脂製のボビン17が一体にモールド成
形される。かくして、ヨークユニット16が完成する。
【0029】以上の構成は、図5及び図6に示した従来
のステッピングモータ1とほぼ同様の構成であるが、本
発明によるステッピングモータ10においては、以下の
点で異なる構成になっている。即ち、各相のステータヨ
ークの間、例えばステータヨーク16bと16cとの間
に所定の厚さの樹脂層20が形成されると共に、外装部
材、即ちケース11及びブラケット12に対向する各層
のステータヨーク16a,16dの軸方向外側面に、所
定の厚さの樹脂層21,22が形成されている。これら
樹脂層20,21,22は、その厚さが例えば0.35
mm以上に選定されている。これにより、樹脂層20,
21,22による磁気ギャップが、通常0.35mm以
下程度であるロータ14とステータ13との間のギャッ
プより大きくなり、磁気減殺や磁気干渉の影響が確実に
排除され得ることになる。さらに、これら樹脂層20,
21,22は、好ましくは、その厚さが例えば0.40
mm乃至1mmに選定されている。これにより、ステー
タヨーク16a乃至16dの磁気減殺や磁気干渉の影響
がより確実に排除されると共に、ステッピングモータ1
0自体が比較的小型に構成され得ることになる。
【0030】ここで、上記各樹脂層20,21,22
は、上記ボビン17と同時に同じ材料により一体成形さ
れる。この各樹脂層20,21,22の成形は、図2に
示すように、射出成形機30を使用して、軸方向に移動
する金型31と、軸方向に垂直な横方向に移動する金型
32を使用することによって、ステータヨーク16a乃
至16dに対して所謂インサート成形により一体成形さ
れ得る。この場合、中央の樹脂層20に関しては、金型
の抜き方向が横方向に限定されることから、樹脂層20
の断面形状は、例えば図3(A)に示すような所謂縞状
に、または図3(B)に示すような多角形状に、横方向
に型抜きできるような形状になっている。このような金
型31,32を使用することによって、ステータヨーク
16a乃至16dが位置決めされると共に、樹脂によっ
て互いに固定されることになる。さらに、このような縞
状あるいは多角形状の断面形状によって、樹脂層20,
21,22の樹脂材料の使用量が低減され得ると共に、
強度が確保され得ることになる。
【0031】本発明実施形態によるステッピングモータ
10は、以上のように構成されており、ステータ11の
ヨークユニット16のコイル巻線部に巻回された各コイ
ル18a,18bに駆動電流を流すことによって、コイ
ル18a,18bに発生する磁界が、ヨークユニット1
6の各ステータヨーク16a乃至16dを介して、ロー
タマグネット14bの磁界と相互に作用して、その際各
ステータヨーク16a乃至16dの櫛歯状突極部の作用
によって、ロータ14が間欠的に回転駆動されることに
なる。
【0032】この場合、互いに背中合わせに組み合わせ
られるステータヨーク16b及び16cの間に、樹脂相
20が配設されているので、これらのステータヨーク1
6b,16cの間が、樹脂層20の厚さだけ離間するこ
とになる。従って、この樹脂層20を挟んで背向するス
テータヨーク16b,16c間の磁束漏洩が低減され、
相互磁気干渉による磁気減殺が低減される。これによ
り、ステータヨーク16a乃至16dの櫛歯状突極部に
対するロータの停止位置がずれるようなことはなく、ス
テッピングモータ10の角度精度が向上することにな
る。
【0033】また、最外側のステータヨーク16a,1
6dの軸方向外側面と外装部材即ちケース11,ブラケ
ット12との間に、それぞれ樹脂層21,22が配設さ
れているので、これらのステータヨーク16a,16d
とケース11,ブラケット12の間が、それぞれ樹脂層
21,22の厚さだけ離間することになる。従って、ス
テータヨーク16a,16dに対するケース11,ブラ
ケット12からの磁気干渉が、樹脂層21,22により
低減されるので、ステータヨーク16a,16dへの磁
気干渉の影響が排除され得ることになる。これにより、
ステータヨークの櫛歯状突極部に対するロータの停止位
置がずれるようなことはなく、ステッピングモータの角
度精度が向上することになる。この場合、樹脂層21,
22が配設されていることにより、例えばケース11,
ブラケット12が変更されたとしても、ステータヨーク
16a,16dに対する磁気干渉が影響をうけることは
ない。
【0034】尚、上記実施形態においては、ヨークユニ
ット16は、二相のステータヨーク16a乃至16dを
備えていが、これに限らず、三相以上のステータヨーク
を備えるステッピングモータに本発明を適用し得ること
は明らかである。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、内
側の軸方向に隣接する相における互いに背中合わせに組
み合わせられるステータヨークの間が、樹脂層の厚さだ
け離間するので、この樹脂層を挟んで背向するステータ
ヨーク間の磁束漏洩が低減され、相互磁気干渉による磁
気減殺が低減される。また、最外側のステータヨークの
軸方向外側面と外装部材との間が、樹脂層の厚さだけ離
間するので、最外側のステータヨークに対する外装部材
からの磁気干渉が、樹脂層により低減されるので、外装
部材の変更等によっても、ステータヨークへの磁気干渉
の影響が排除され得ることになる。
【0036】このようにして、すべての相のステータヨ
ークが、それぞれ他の相のステータヨークや外装部材に
対してそれぞれ磁気的に独立することになり、各相のス
テータヨークの磁気減殺や磁気干渉が低減されるので、
各ステータヨークの磁力が均一化される。これにより、
ステータヨークの櫛歯状突極部に対するロータの停止位
置がずれるようなことはなく、ステッピングモータの角
度精度が向上すると共に、連続駆動時における振動や騒
音の発生が抑制されることになる。
【0037】かくして、本発明によれば、簡単な構成に
より、ステータヨークにおける磁束漏洩が低減され、角
度精度が向上すると共に、振動や騒音が低減され得るよ
うにした、極めて優れたステッピングモータが提供され
得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステッピングモータの一実施形態
の構成を示す概略断面図である。
【図2】図1のステッピングモータにおけるステータヨ
ークと樹脂層の成形状態を示す概略断面図である。
【図3】(A)は図2のX−X線概略断面図、(B)は
(A)の変形例を示す概略断面図である。
【図4】従来のステッピングモータの一例の構成を示す
分割斜視図である。
【図5】図4のステッピングモータの概略断面図であ
る。
【図6】図4のステッピングモータにおけるステータヨ
ークの拡大斜視図である。
【図7】図4のステッピングモータにおける一相励磁の
場合の磁束漏洩を示す図である。
【図8】図4のステッピングモータにおける二相励磁の
場合の磁束漏洩を示す図である。
【符号の説明】
10 ステッピングモータ 11 ケース(外装部材) 11a,12a 軸受部 12 ブラケット(外装部材) 13 ステータ 14a 回転軸 14 ロータ 14b ロータマグネット 15 フランジ 16 ヨークユニット 16a,16b,16c,16d ステータヨーク 17 ボビン(外装部材) 18a,18b コイル 20,21,22 樹脂層 30 射出成形機 31,32 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−136949(JP,A) 特公 平2−27909(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/14 535

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に着磁されたロータマグネット
    と、このロータマグネットの中心に取り付けられる回転
    軸と、から成るロータと、 上記ロータを周囲から包囲するように、互いに軸方向に
    並んで配設された複数相の金属製ステータヨークと、ス
    テータヨークにより画成されるコイル巻線部に巻回され
    たコイルと、から成るステータと、 上記ステータヨークを軸方向に関して挟持する金属製
    装部材と、 を含んでおり、 上記各相のステータヨークが、複数相の円環状に配設さ
    れた櫛歯状突極部が交互に組み合わされた一対のステー
    タヨークから構成されている、 ステッピングモータにおいて、 上記各相のステータヨークが、隣接する他の相のステー
    タヨークに対して樹脂層により離間されるよう構成し、 かつ、上記各相の両端に位置すると共に外装部材と対向
    する相のステータヨークの軸方向外側面に樹脂層を形成
    し、かつ、該樹脂層を、金型成形時軸方向に垂直な横方向に
    型抜き出来る縞状の断面形状とした ことを特徴とするス
    テッピングモータ。
  2. 【請求項2】 円周方向に着磁されたロータマグネット
    と、このロータマグネットの中心に取り付けられる回転
    軸と、から成るロータと、 上記ロータを周囲から包囲するように、互いに軸方向に
    並んで配設された複数相の金属製ステータヨークと、ス
    テータヨークにより画成されるコイル巻線部に巻回され
    たコイルと、から成るステータと、 上記ステータヨークを軸方向に関して挟持する金属製外
    装部材と、 を含んでおり、 上記各相のステータヨークが、複数相の円環状に配設さ
    れた櫛歯状突極部が交互に組み合わされた一対のステー
    タヨークから構成されている、 ステッピングモータにおいて、 上記各相のステータヨークが、隣接する他の相のステー
    タヨークに対して樹脂層により離間されるよう構成し、 かつ、上記各相の両端に位置すると共に外装部材と対向
    する相のステータヨークの軸方向外側面に樹脂層を形成
    し、 かつ、該樹脂層を、金型成形時軸方向に垂直な横方向に
    型抜き出来る多角形状の断面形状としたことを特徴とす
    るステッピングモータ。
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