JP3287976B2 - 排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気ガス浄化触媒用メタ
ル担体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属製平板と金属製波板とを同心状に交
互に巻設することによって得られた円筒状のハニカム体
上において触媒を担持するようにした排気ガス浄化触媒
用メタル担体が公知である。このメタル担体は通常、金
属製平板と金属製波板とを同心状に交互に巻設すること
によって円筒状のハニカム体を形成し、次いで平板と波
板との接触部をろう付けにより接合することによって製
造される(例えば特開平5−45297号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
にしてメタル担体を製造すると平板と波板との間で十分
な接合強度を確保することができず、その結果ろう付け
接合部が剥離してしまうという問題を生ずる。即ち、メ
タル担体において平板と波板との間で曲げ強度に大きな
差を設けると曲げ強度が弱い方の板に集中的に熱応力が
発生し、斯くして曲げ強度の弱い方の板が早期に破損し
てしまう。従ってこのように平板又は波板のいずれか一
方が早期に破損することがないように通常平板と波板は
曲げ強度がほぼ等しくなるように形成されている。
【0004】ところがこのように平板と波板との曲げ強
度をほぼ等しくしておくとメタル担体の製造時において
ハニカム体を形成すべく平板と波板とを交互に巻設した
ときに図5(A)に示す如く平板Xが円筒状となり、そ
の結果外方に位置する波板Yは平板Xの外周面上に線接
触することになる。次いで平板Xと波板Yとの接触部に
ろう材が供給され、次いで平板Xと波板Yからなるハニ
カム体は1200℃以上に加熱される。その後ハニカム
体は徐冷される。ハニカム体が徐冷されると平板Xおよ
び波板Yの曲げ強度は低下し、その結果図5(B)に示
されるように平板Xは内方に位置する波板Zの頂部間を
まっすぐに延びるようになる。即ち、図5(B)に示さ
れるように加熱処理が完了すると平板Xと外方に位置す
る波板Yに間隙が生じることになる。
【0005】このように従来では図5(A)に示される
ように加熱処理前には平板Xと波板Yとが線接触しかし
ないために十分なろう付け接合面積が確保できず、しか
も加熱処理後には平板Xと波板Y間に間隙が生ずるので
平板Xと波板Yとが十分に接合されず、斯くして加熱直
後或いはその後に平板Xと波板Yとの接合部が剥離して
しまうという問題を生ずる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、金属製平板と金属製波板とを同心
状に交互に巻設することによって円筒状のハニカム体を
形成し、これら平板と波板との接触部をろう付けにより
接合することによって排気ガス浄化触媒用メタル担体を
製造する方法において、平板の曲げ強度を波板の曲げ強
度よりも低下させる曲げ強度低下工程と、曲げ強度の低
い平板と曲げ強度の高い波板とを同心状に交互に巻設す
ることによって円筒状のハニカム体を形成する工程と、
ハニカム体を加熱して交互に巻設された平板と波板との
接触部をろう付けにより接合する工程とを有している。
【0007】また、2番目の発明によれば1番目の発明
において、曲げ強度低下工程が平板を焼鈍処理する工程
からなる。
【0008】
【作用】1番目の発明では、メタル担体を製造するに当
ってまず初めに平板の曲げ強度を波板の曲げ強度よりも
低下させ、次いで曲げ強度の低い平板と曲げ強度の高い
波板とを同心状に交互に巻設することによって円筒状の
ハニカム体を形成し、次いでハニカム体を加熱して交互
に巻設された平板と波板との接触部をろう付けにより接
合する。
【0009】2番目の発明では、メタル担体を製造する
に当ってまず初めに平板を焼鈍処理し、次いで曲げ強度
の低い平板と曲げ強度の高い波板とを同心状に交互に巻
設することによって円筒状のハニカム体を形成し、次い
でハニカム体を加熱して交互に巻設された平板と波板と
の接触部をろう付けにより接合する。
【0010】
【実施例】まず初めに図1および図2を参照しつつ製造
すべきメタル担体の全体構造について説明する。図1お
よび図2を参照すると、1は金属製平板2と金属製波板
3とを同心状に交互に巻設することによって得られた円
筒状のハニカム体、4はハニカム体1と共軸的に配置さ
れかつハニカム体1の外周を覆う金属製中間筒、5は中
間筒4と共軸的に配置されかつ中間筒4の外周を覆う金
属製外筒を夫々示し、このハニカム体1上において触媒
が担持される。図1および図2に示されるようにハニカ
ム体1と中間筒4の間、および中間筒4と外筒5の間に
は間隙が存在するが図1および図2ではこれら間隙は誇
張して描かれており、実際にはこれら間隙はかなり小さ
い。平板2および波板3はアルミニウムを含有したフェ
ライト合金からなる同一材料から形成されており、これ
ら平板2および波板3の厚みは50μm以下である同一
の厚みを有する。これに対して中間筒4は0.5mm程度
の肉厚を有し、外筒5は1.5mm程度の肉厚を有する。
【0011】図1において破線よりも外側に位置する平
板2と波板3の接触部はろう付けにより互いに接合され
ている。図1において矢印Fは機関から排出された排気
ガスの流れ方向を示しており、従って排気ガスの流れ方
向Fからみてハニカム体1の上流端および下流端とハニ
カム体1の外周部のみにおいて平板2と波板3とがろう
付けにより互いに接合されていることになる。一方、中
間筒4の下流側端部の内周面は符号6で示すようにろう
付けによりハニカム体1の下流側端部の外周面に接合さ
れ、中間筒4の上流側端部の外周面は符号7で示すよう
にろう付けにより外筒5の上流側端部の内周面に接合さ
れている。
【0012】次に図1および図2に示されるハニカム体
1の製造方法について説明する。平板2および波板3は
アルミニウムを含有したフェライト合金からなる素材を
圧延することによって得られた同一厚みの同一材料から
形成されている。平板2用の材料は圧延後、例えば70
0℃から900℃程度の高温下で2分から30分程度焼
鈍処理され、これに対し波板3用の材料については圧延
後、焼鈍処理が行われない。圧延後に焼鈍処理を行うと
結晶構造が回復したり再結晶して軟化し、曲げ強度が低
下する。従って平板2用の材料の曲げ強度は波板3用の
材料の曲げ強度よりも低くなり、斯くして平板2の曲げ
強度は波板3の曲げ強度に比べて低くなる。
【0013】次いで平板2と波板3とを交互に巻設する
ことによって円筒状のハニカム体1が形成される。この
とき上述した如く平板2の曲げ強度は波板3の曲げ強度
よりも低いので図3(A)に示されるように波板3上に
巻設された平板2は円筒状とならず、平板2は波板3の
頂部と頂部との間を直線状に延びることになる。一方、
波板3の曲げ強度は平板2の曲げ強度よりも高いので波
板3は平板2に比べて変形しずらく、従って図3(B)
に示されるように平板2上に波板3aが巻設されると平
板2は波板3aによって波板3bに向けて湾曲せしめら
れる。その結果、波板3aの頂部と平板2との接触部は
面接触することになり、波板3bの頂部と平板2との接
触部も面接触することになる。
【0014】なお、平板2と波板3との接触部にはろう
材が供給される。このろう材の供給方法は種々な方法が
あり、例えば平板2と波板3の巻設作業を行う前に波板
3の頂部にバインダーを用いてろう材を付着させること
もできるし、平板2と波板3の巻設作業完了後に平板2
と波板3の接触部の両側にバインダーを用いてろう材を
付着させることもできる。
【0015】ハニカム体1が形成されるとこのハニカム
体1は真空中において1200℃程度の高温下に30分
程度さらされる。この間、ろう材が溶融せしめられて平
板2と波板3の接触部全体に広がる。次いでハニカム体
1は徐冷される。ハニカム体1が徐冷されると波板3の
曲げ強度が低下して波板3の曲げ強度は平板2の曲げ強
度とほぼ同じになる。このとき平板2は図3(B)に示
されるように波板3aにより波板3bに向けて湾曲せし
められた状態に維持されるので波板3の頂部と平板2の
接触部に隙間が生じない。
【0016】このように本発明ではろう付けのための加
熱処理前には図3(B)に示されるように平板2と波板
3とが面接触しており、この面接触した状態が加熱処理
の前後においてそのまま維持される。従ってろう付け面
積が十分に大きくなり、斯くして平板2と波板3との強
固な接合を確保することができることになる。更に、ろ
う付けのための加熱処理後は平板2と波板3の曲げ強度
はほぼ等しくなるので平板2および波板3のいずれか一
方に集中的に大きな熱応力が発生することがなく、斯く
してハニカム体1の耐久性を向上することができること
になる。
【0017】なお、これまで述べた実施例では圧延後、
平板2用の材料を焼鈍処理することにより平板2の曲げ
強度を低下させるようにしているが他の方法により平板
2の曲げ強度を低下させることもできる。また、図4に
示すように平板2と波板3の巻設作業中にハニカム体1
の外周面をローラ8により押圧するようにした場合には
平板2と波板3の更に良好な面接触を確保することがで
き、従って平板2と波板3とを更に強固に接合すること
ができる。
【0018】
【発明の効果】ハニカム体を構成する平板と波板との接
合部の接合強度を高めることができ、それによってハニ
カム体の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタル担体の側面断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿ってみた断面図である。
【図3】ハニカム体の形成作業時における平板と波板と
の関係を示す図である。
【図4】ハニカム体の製造方法の一例を示す図である。
【図5】従来のハニカム体の形成作業時における平板と
波板との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…ハニカム体 2…平板 3,3a,3b…波板 4…中間筒 5…外筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 久 静岡県小笠郡大東町千浜7800番地 キャ タラー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−93354(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36 B01D 53/86

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製平板と金属製波板とを同心状に交
    互に巻設することによって円筒状のハニカム体を形成
    し、該平板と波板との接触部をろう付けにより接合する
    ことによって排気ガス浄化触媒用メタル担体を製造する
    方法において、平板の曲げ強度を波板の曲げ強度よりも
    低下させる曲げ強度低下工程と、曲げ強度の低い平板と
    曲げ強度の高い波板とを同心状に交互に巻設することに
    よって円筒状のハニカム体を形成する工程と、ハニカム
    体を加熱して交互に巻設された平板と波板との接触部を
    ろう付けにより接合する工程からなる排気ガス浄化触媒
    用メタル担体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記曲げ強度低下工程が平板を焼鈍処理
    する工程からなる請求項1に記載の排気ガス浄化触媒用
    メタル担体の製造方法。
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