JP3287093B2 - 円筒状の外形を有する物品の整列装置 - Google Patents
円筒状の外形を有する物品の整列装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ブッシュ（円筒軸受）
等の円筒状の外形を有する物品の整列装置に関する。
等の円筒状の外形を有する物品の整列装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば円筒ブッシュの製造においては、
まず素板をプレスにより円筒体に形成し、これをパーツ
フィーダを介して一定の方向に揃えて次の整形工程等に
搬送している。パーツフィーダは、これに投入された円
筒体に振動を与えて円筒体を一定方向に整列させてい
る。
まず素板をプレスにより円筒体に形成し、これをパーツ
フィーダを介して一定の方向に揃えて次の整形工程等に
搬送している。パーツフィーダは、これに投入された円
筒体に振動を与えて円筒体を一定方向に整列させてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のパーツ
フィーダでは、特定の方向に投入された円筒体又は径と
長さとが略等しい円筒体に対しては、その整列が比較的
困難となり、数百個に一個の程度で不整列なものが生
じ、このような不整列なものは人手により排除している
のが現状である。また、従来のパーツフィーダでは、投
入された円筒体は投入された順番に関係なく無秩序に送
り出されるため、製造不良等が生じた場合、いつの時点
でそれが生じたかを判断することが困難であり、廃棄処
分にするブッシュ又は再加工すべきブッシュを特定する
ために多くの時間を要する。以上の問題は、円筒ブッシ
ュに限らず一般に円筒状の外形を有する物品を整列させ
る場合に生じるものである。
フィーダでは、特定の方向に投入された円筒体又は径と
長さとが略等しい円筒体に対しては、その整列が比較的
困難となり、数百個に一個の程度で不整列なものが生
じ、このような不整列なものは人手により排除している
のが現状である。また、従来のパーツフィーダでは、投
入された円筒体は投入された順番に関係なく無秩序に送
り出されるため、製造不良等が生じた場合、いつの時点
でそれが生じたかを判断することが困難であり、廃棄処
分にするブッシュ又は再加工すべきブッシュを特定する
ために多くの時間を要する。以上の問題は、円筒ブッシ
ュに限らず一般に円筒状の外形を有する物品を整列させ
る場合に生じるものである。
【０００４】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、円筒状の外形を有
し、かつ磁気的に吸引可能な物品を正確に整列させるこ
とができ、加えて当該物品を投入された順番に送り出す
ことができる円筒状の外形を有する物品の整列装置を提
供することにある。
であり、その目的とするところは、円筒状の外形を有
し、かつ磁気的に吸引可能な物品を正確に整列させるこ
とができ、加えて当該物品を投入された順番に送り出す
ことができる円筒状の外形を有する物品の整列装置を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、物品受け部及び物品排出部を有しかつ所定の曲率の
湾曲断面をもった内面を有する非磁性の中空物品受け体
と、物品受け部から中空物品受け体の内部に投入され
た、円筒状の外形を有する物品を磁気的に吸引するよう
に中空物品受け体の外部に配された磁化部材と、磁化部
材に吸引された物品を物品受け部から物品排出部に向っ
て移動させるべく、磁化部材を中空物品受け体に対して
相対的に移動させる移動手段とを具備した円筒状の外形
を有する物品の整列装置によって達成される。
は、物品受け部及び物品排出部を有しかつ所定の曲率の
湾曲断面をもった内面を有する非磁性の中空物品受け体
と、物品受け部から中空物品受け体の内部に投入され
た、円筒状の外形を有する物品を磁気的に吸引するよう
に中空物品受け体の外部に配された磁化部材と、磁化部
材に吸引された物品を物品受け部から物品排出部に向っ
て移動させるべく、磁化部材を中空物品受け体に対して
相対的に移動させる移動手段とを具備した円筒状の外形
を有する物品の整列装置によって達成される。
【０００６】本発明においては磁化部材は、一つの好ま
しい例では永久磁石で構成するが、その他電磁石であっ
てもよい。また磁化部材は、一つの好ましい例では物品
移動方向に沿って所定の間隔をもって多数個、より好ま
しくは等間隔に多数個設けられる。
しい例では永久磁石で構成するが、その他電磁石であっ
てもよい。また磁化部材は、一つの好ましい例では物品
移動方向に沿って所定の間隔をもって多数個、より好ま
しくは等間隔に多数個設けられる。
【０００７】本発明では中空物品受け体の好ましい例と
して、内面が円筒状のパイプを示し得るが、これに限定
されず、例えば内面が半円筒状である樋状部材でもよ
く、またその内面は、断面真円であっても、楕円であっ
ても、更には方物線を描く湾曲断面であってもよい一
方、その外形断面形状はそれに相当する円形である必要
はなく、要は、中空物品受け体はその内面が所定の曲率
をもった湾曲断面の内面を有しておればよい。なお、中
空物品受け体の内面に、例えばポリテトラフルオロエチ
レン等の低摩擦性の樹脂を被覆して、物品が当該内面を
滑らかに移動しかつ移動中に物品に傷等が付かないよう
にしてもよい。非磁性の中空物品受け体としては、ステ
ンレス、アルミニュウム、非鉄金属、プラスチック、グ
ラスファイバから製造したものを例示し得る。湾曲断面
の曲率の程度は、整列させようとする物品の大きさ、特
にその長さと外径との関連で決定することができ、例え
ば長さ１０ｍｍ程度の円筒ブッシュの場合、１／２０ｍ
ｍ程度の曲率を好ましい一例として示し得る。
して、内面が円筒状のパイプを示し得るが、これに限定
されず、例えば内面が半円筒状である樋状部材でもよ
く、またその内面は、断面真円であっても、楕円であっ
ても、更には方物線を描く湾曲断面であってもよい一
方、その外形断面形状はそれに相当する円形である必要
はなく、要は、中空物品受け体はその内面が所定の曲率
をもった湾曲断面の内面を有しておればよい。なお、中
空物品受け体の内面に、例えばポリテトラフルオロエチ
レン等の低摩擦性の樹脂を被覆して、物品が当該内面を
滑らかに移動しかつ移動中に物品に傷等が付かないよう
にしてもよい。非磁性の中空物品受け体としては、ステ
ンレス、アルミニュウム、非鉄金属、プラスチック、グ
ラスファイバから製造したものを例示し得る。湾曲断面
の曲率の程度は、整列させようとする物品の大きさ、特
にその長さと外径との関連で決定することができ、例え
ば長さ１０ｍｍ程度の円筒ブッシュの場合、１／２０ｍ
ｍ程度の曲率を好ましい一例として示し得る。
【０００８】移動手段は、一つの例では中空物品受け体
に並置されておりかつ磁化部材を担持した無端ベルト
と、この無端ベルトを走行させる駆動装置とを具備して
いる。無端ベルトとしては、物品の供給と同期が得られ
る点でタイミングベルトが好ましいが、これに必ずしも
限定されず、通常のフラットベルトでもよい。なお、ベ
ルト走行速度は一定としても可変としてもよい。
に並置されておりかつ磁化部材を担持した無端ベルト
と、この無端ベルトを走行させる駆動装置とを具備して
いる。無端ベルトとしては、物品の供給と同期が得られ
る点でタイミングベルトが好ましいが、これに必ずしも
限定されず、通常のフラットベルトでもよい。なお、ベ
ルト走行速度は一定としても可変としてもよい。
【０００９】本発明の整列装置によって整列される物品
としては、磁気的に吸引可能な円筒体又は中実な円柱体
のいずれであってもよく、要は外形が円筒状であればよ
い。また全体が鉄などの磁性材で形成されている必要は
なく、例えば円筒状外面が合成樹脂層で形成されていて
も、円柱体の内部中実部が合成樹脂製であって、円筒状
の外面が磁性材で形成されていてもよい。
としては、磁気的に吸引可能な円筒体又は中実な円柱体
のいずれであってもよく、要は外形が円筒状であればよ
い。また全体が鉄などの磁性材で形成されている必要は
なく、例えば円筒状外面が合成樹脂層で形成されていて
も、円柱体の内部中実部が合成樹脂製であって、円筒状
の外面が磁性材で形成されていてもよい。
【００１０】
【作用】本発明の整列装置では、円筒状の外形を有する
物品は、物品受け部を介して非磁性の中空物品受け体の
内部に投入される。そして移動手段の作動により磁化部
材が中空物品受け体に対して相対的に移動される。この
移動で中空物品受け体の内部に投入された物品は、磁化
部材に吸引されて物品排出部に向って移動される。この
移動で中空物品受け体の内部の物品は、中空物品受け体
の断面において所定の曲率をもった内面と磁化部材の吸
引力とにより安定な一定の方向に配向されて整列され
る。
物品は、物品受け部を介して非磁性の中空物品受け体の
内部に投入される。そして移動手段の作動により磁化部
材が中空物品受け体に対して相対的に移動される。この
移動で中空物品受け体の内部に投入された物品は、磁化
部材に吸引されて物品排出部に向って移動される。この
移動で中空物品受け体の内部の物品は、中空物品受け体
の断面において所定の曲率をもった内面と磁化部材の吸
引力とにより安定な一定の方向に配向されて整列され
る。
【００１１】次に本発明を、図に示す具体例に基づいて
更に説明する。なお、本発明はこれら具体例に何等限定
されないのである。
更に説明する。なお、本発明はこれら具体例に何等限定
されないのである。
【００１２】
【具体例】図１において、本例の整列装置１は、物品受
け部２及び物品排出部３を有しかつ所定の曲率の湾曲断
面をもった内面４を有する非磁性の中空物品受け体、本
例ではアルミ製のパイプ５と、物品受け部２からパイプ
５の内部６に投入された、円筒状の外形を有する物品、
本例では外面が銅で被覆された鉄製の円筒ブッシュ７を
磁気的に吸引するようにパイプ５の外部に配された磁化
部材、本例では円盤状の永久磁石８と、永久磁石８に吸
引された円筒ブッシュ７を物品受け部２から物品排出部
３に向って移動させるべく、永久磁石８をパイプ５に対
して相対的に移動させる移動手段９とを具備している。
け部２及び物品排出部３を有しかつ所定の曲率の湾曲断
面をもった内面４を有する非磁性の中空物品受け体、本
例ではアルミ製のパイプ５と、物品受け部２からパイプ
５の内部６に投入された、円筒状の外形を有する物品、
本例では外面が銅で被覆された鉄製の円筒ブッシュ７を
磁気的に吸引するようにパイプ５の外部に配された磁化
部材、本例では円盤状の永久磁石８と、永久磁石８に吸
引された円筒ブッシュ７を物品受け部２から物品排出部
３に向って移動させるべく、永久磁石８をパイプ５に対
して相対的に移動させる移動手段９とを具備している。
【００１３】パイプ５の内面４は円形断面をもった円筒
状である。本例では、物品受け部２はパイプ５の上部を
切り欠いて形成されており、物品排出部３はパイプ５の
一端開口端からなる。移動手段９は、パイプ５に並置さ
れておりかつ永久磁石８を担持した無端タイミングベル
ト１５と、ベルト１５を走行させる駆動装置１６とを具
備している。駆動装置１６は、電動モータ１７と、電動
モータ１７の回転出力軸に取り付けられた歯付き駆動プ
ーリ１８と、歯付き従動プーリ１９とからなり、タイミ
ングベルト１５は駆動プーリ１８と従動プーリ１９との
間に掛け渡されている。本例では永久磁石８は、タイミ
ングベルト１５の外面に所定の等間隔をもって多数個取
り付けられている。なお、移動手段９としては、タイミ
ングベルト１５、電動モータ１７、歯付きプーリ１８及
び１９等で構成する必要はなく、例えば永久磁石８を担
持したスライダ及びこのスライダを移動させる、リニア
モータ等で構成してもよい。永久磁石８は、本例ではそ
の移動においてパイプ５の外面２１に接触しないように
なっているが、これに限定されることなしに、外面２１
に摺接して移動されるようにしてもよい。
状である。本例では、物品受け部２はパイプ５の上部を
切り欠いて形成されており、物品排出部３はパイプ５の
一端開口端からなる。移動手段９は、パイプ５に並置さ
れておりかつ永久磁石８を担持した無端タイミングベル
ト１５と、ベルト１５を走行させる駆動装置１６とを具
備している。駆動装置１６は、電動モータ１７と、電動
モータ１７の回転出力軸に取り付けられた歯付き駆動プ
ーリ１８と、歯付き従動プーリ１９とからなり、タイミ
ングベルト１５は駆動プーリ１８と従動プーリ１９との
間に掛け渡されている。本例では永久磁石８は、タイミ
ングベルト１５の外面に所定の等間隔をもって多数個取
り付けられている。なお、移動手段９としては、タイミ
ングベルト１５、電動モータ１７、歯付きプーリ１８及
び１９等で構成する必要はなく、例えば永久磁石８を担
持したスライダ及びこのスライダを移動させる、リニア
モータ等で構成してもよい。永久磁石８は、本例ではそ
の移動においてパイプ５の外面２１に接触しないように
なっているが、これに限定されることなしに、外面２１
に摺接して移動されるようにしてもよい。
【００１４】以上のように形成された整列装置１では、
電動モータ１７の作動によりベルト１５はプーリ１８を
介してＡ方向に走行され、これと共にベルト１５に担持
された永久磁石８もまたＡ方向に走行される。この状態
で、円筒ブッシュ７がシュート３１を介して物品受け部
２からパイプ５の内部６に投入されると、当該円筒ブッ
シュ７は、ベルト１５に担持された永久磁石８のうち最
も近い永久磁石８に吸引されて永久磁石８の移動と共に
Ａ方向に搬送される。
電動モータ１７の作動によりベルト１５はプーリ１８を
介してＡ方向に走行され、これと共にベルト１５に担持
された永久磁石８もまたＡ方向に走行される。この状態
で、円筒ブッシュ７がシュート３１を介して物品受け部
２からパイプ５の内部６に投入されると、当該円筒ブッ
シュ７は、ベルト１５に担持された永久磁石８のうち最
も近い永久磁石８に吸引されて永久磁石８の移動と共に
Ａ方向に搬送される。
【００１５】ここで整列装置１では、内部６に投入され
た直後に、円筒ブッシュ７の円筒状の外面３２が図２に
示すように内面４と線接触するように、換言すれば両軸
線方向が平行となるように、永久磁石８に吸引されて円
筒ブッシュ７がＡ方向に搬送される場合には、内面４に
規制されて安定な磁気的な吸引状態となり、円筒ブッシ
ュ７はそのままの状態で永久磁石８の移動と共にＡ方向
に更に搬送されて物品排出部３から排出され、載置台３
３に載置される一方、例えば図３に示すように円筒ブッ
シュ７の外面３２が内面４と二箇所で点接触するよう
に、永久磁石８に吸引されて円筒ブッシュ７がＡ方向に
搬送される場合には、内面４の形状との関連で不安定な
吸引状態となり、したがって円筒ブッシュ７のＡ方向の
移動中に、図２に示すようにその外面３２が内面４と線
接触するように、内面４に案内されて円筒ブッシュ７は
回転変位される。その他、内部６で図２に示すような状
態以外で円筒ブッシュ７が内部搬送されるいずれの場合
においても、円筒ブッシュ７のＡ方向の移動中に、図２
に示すようにその外面３２が内面４と線接触するよう
に、円筒ブッシュ７は内面４に案内されて回転変位され
る。なお、以上の事実は実験によっても確認された。し
たがって、物品排出部３からは一定方向に整列された円
筒ブッシュ７を得ることができ、特に、従来のパーツフ
ィーダでは整列が比較的困難であった長さＬと外径Ｒと
が等しい円筒ブッシュ７でも一定方向に整列させること
ができることが判明した。尚、移動中、更に永久磁石８
を例えば軸心２５を中心として回動させることにより、
更に円筒ブッシュ７の一定方向への配向を容易にさせる
ことができる。物品排出部３から排出される円筒ブッシ
ュ７は、本例では、載置台３３がパイプ５との間で段差
をもって配置されている上に、この部位で当該円筒ブッ
シュ７を吸引していた永久磁石８が下方に移動していく
ため、図１に示すように９０゜回転されて載置台３３上
に載置される。
た直後に、円筒ブッシュ７の円筒状の外面３２が図２に
示すように内面４と線接触するように、換言すれば両軸
線方向が平行となるように、永久磁石８に吸引されて円
筒ブッシュ７がＡ方向に搬送される場合には、内面４に
規制されて安定な磁気的な吸引状態となり、円筒ブッシ
ュ７はそのままの状態で永久磁石８の移動と共にＡ方向
に更に搬送されて物品排出部３から排出され、載置台３
３に載置される一方、例えば図３に示すように円筒ブッ
シュ７の外面３２が内面４と二箇所で点接触するよう
に、永久磁石８に吸引されて円筒ブッシュ７がＡ方向に
搬送される場合には、内面４の形状との関連で不安定な
吸引状態となり、したがって円筒ブッシュ７のＡ方向の
移動中に、図２に示すようにその外面３２が内面４と線
接触するように、内面４に案内されて円筒ブッシュ７は
回転変位される。その他、内部６で図２に示すような状
態以外で円筒ブッシュ７が内部搬送されるいずれの場合
においても、円筒ブッシュ７のＡ方向の移動中に、図２
に示すようにその外面３２が内面４と線接触するよう
に、円筒ブッシュ７は内面４に案内されて回転変位され
る。なお、以上の事実は実験によっても確認された。し
たがって、物品排出部３からは一定方向に整列された円
筒ブッシュ７を得ることができ、特に、従来のパーツフ
ィーダでは整列が比較的困難であった長さＬと外径Ｒと
が等しい円筒ブッシュ７でも一定方向に整列させること
ができることが判明した。尚、移動中、更に永久磁石８
を例えば軸心２５を中心として回動させることにより、
更に円筒ブッシュ７の一定方向への配向を容易にさせる
ことができる。物品排出部３から排出される円筒ブッシ
ュ７は、本例では、載置台３３がパイプ５との間で段差
をもって配置されている上に、この部位で当該円筒ブッ
シュ７を吸引していた永久磁石８が下方に移動していく
ため、図１に示すように９０゜回転されて載置台３３上
に載置される。
【００１６】そして整列装置１では、内部６に投入され
た順番で一定方向に整列されて物品排出部３から円筒ブ
ッシュ７が排出されるため、仮に前工程で製造不良が生
じた場合でも、何時の時点、換言すればいずれの円筒ブ
ッシュ７からそれが生じたかを判断することが容易とな
り、廃棄処分若しくは再処理する円筒ブッシュ７を容易
に特定することができる。更に本整列装置１では、円筒
ブッシュ７を、投入姿勢にかかわらず、パイプ５の内部
６で一定方向に自動的に整列させることができるため、
投入方法に拘束されることなしに前工程の機械を設計し
得、設計の自由度が増大する。加えて円筒ブッシュ７の
大小に拘らずそれを整列させることができるので、それ
ぞれに対応した整列装置を準備しなくてもよい。
た順番で一定方向に整列されて物品排出部３から円筒ブ
ッシュ７が排出されるため、仮に前工程で製造不良が生
じた場合でも、何時の時点、換言すればいずれの円筒ブ
ッシュ７からそれが生じたかを判断することが容易とな
り、廃棄処分若しくは再処理する円筒ブッシュ７を容易
に特定することができる。更に本整列装置１では、円筒
ブッシュ７を、投入姿勢にかかわらず、パイプ５の内部
６で一定方向に自動的に整列させることができるため、
投入方法に拘束されることなしに前工程の機械を設計し
得、設計の自由度が増大する。加えて円筒ブッシュ７の
大小に拘らずそれを整列させることができるので、それ
ぞれに対応した整列装置を準備しなくてもよい。
【００１７】ところで本発明の整列装置は、図４に示す
ように種々の工程において用いることができる。すなわ
ち図４において、第一の整列装置５１は、プレス成形機
５２によって成形された円筒ブッシュ７を整列させて整
形工程の整形加工機５３に搬送し、第二の整列装置５４
は、整形加工機５３の整形において加工油が付着された
円筒ブッシュ７を洗浄しつつ乾燥工程５５に整列搬送
し、第三の整列装置５６は、洗浄工程で洗浄された円筒
ブッシュ７を乾燥しつつ次工程に整列搬送する。第一の
整列装置５１は、筒状の物品受け部２及び物品排出部３
を有しかつ非磁性のパイプ５と、永久磁石８と、永久磁
石８をパイプ５に対して相対的に移動させるタイミング
ベルト１５からなる移動手段９とを具備しており、プレ
ス成形機５２から物品受け部２を介してパイプ５の内部
６に投入された円筒ブッシュ７を整列させて物品排出部
３を介して載置台３３に載置する。載置台３３に次々に
載置される円筒ブッシュ７は、プッシャー（図示せず）
等により押し出されて整形加工機５３に供給される。第
二の整列装置５４は、筒状の物品受け部２及び物品排出
部３を有しかつ非磁性のパイプ５と、永久磁石８と、永
久磁石８をパイプ５に対して相対的に移動させるタイミ
ングベルト１５からなる移動手段９とを具備しており、
整形加工機５３から物品受け部２を介してパイプ５の内
部６に投入された円筒ブッシュ７を整列させて物品排出
部３に向かって搬送する。そして第二の整列装置５４に
おいては、傾斜して配されたパイプ５の内部６に、洗浄
液タンク６１、ポンプ６２及び供給管６３からなる洗浄
液供給装置６４によって洗浄液が、パイプ５に形成され
た供給口６５を介して循環的に供給されるようになって
おり、パイプ５の内部６で整列して搬送される円筒ブッ
シュ７が洗浄液によって洗浄されるようになっている。
第三の整列装置５６は、物品受け部２及び物品排出部３
を有しかつ非磁性のパイプ５と、永久磁石８と、永久磁
石８をパイプ５に対して相対的に移動させるタイミング
ベルト１５を有する移動手段９とを具備しており、洗浄
された円筒ブッシュ７を物品受け部２を介してパイプ５
の内部６に受けとり、これを整列させて物品排出部３に
向かって搬送する。第三の整列装置５６では、送風管７
１を介して内部６に強風が供給されるようになってお
り、洗浄された円筒ブッシュ７が内部６で乾燥されつつ
整列されて搬送されるようになっている。乾燥された円
筒ブッシュ７は、走行阻止部７２に当接する結果、永久
磁石８の吸引力から開放されて物品排出部３から排出さ
れる。なお、本例において洗浄工程から乾燥工程への円
筒ブッシュ７の受け渡しは、第二及び第三の整列装置５
４及び５６のそれぞれの永久磁石８の到来タイミングを
所定に同期させて行う。
ように種々の工程において用いることができる。すなわ
ち図４において、第一の整列装置５１は、プレス成形機
５２によって成形された円筒ブッシュ７を整列させて整
形工程の整形加工機５３に搬送し、第二の整列装置５４
は、整形加工機５３の整形において加工油が付着された
円筒ブッシュ７を洗浄しつつ乾燥工程５５に整列搬送
し、第三の整列装置５６は、洗浄工程で洗浄された円筒
ブッシュ７を乾燥しつつ次工程に整列搬送する。第一の
整列装置５１は、筒状の物品受け部２及び物品排出部３
を有しかつ非磁性のパイプ５と、永久磁石８と、永久磁
石８をパイプ５に対して相対的に移動させるタイミング
ベルト１５からなる移動手段９とを具備しており、プレ
ス成形機５２から物品受け部２を介してパイプ５の内部
６に投入された円筒ブッシュ７を整列させて物品排出部
３を介して載置台３３に載置する。載置台３３に次々に
載置される円筒ブッシュ７は、プッシャー（図示せず）
等により押し出されて整形加工機５３に供給される。第
二の整列装置５４は、筒状の物品受け部２及び物品排出
部３を有しかつ非磁性のパイプ５と、永久磁石８と、永
久磁石８をパイプ５に対して相対的に移動させるタイミ
ングベルト１５からなる移動手段９とを具備しており、
整形加工機５３から物品受け部２を介してパイプ５の内
部６に投入された円筒ブッシュ７を整列させて物品排出
部３に向かって搬送する。そして第二の整列装置５４に
おいては、傾斜して配されたパイプ５の内部６に、洗浄
液タンク６１、ポンプ６２及び供給管６３からなる洗浄
液供給装置６４によって洗浄液が、パイプ５に形成され
た供給口６５を介して循環的に供給されるようになって
おり、パイプ５の内部６で整列して搬送される円筒ブッ
シュ７が洗浄液によって洗浄されるようになっている。
第三の整列装置５６は、物品受け部２及び物品排出部３
を有しかつ非磁性のパイプ５と、永久磁石８と、永久磁
石８をパイプ５に対して相対的に移動させるタイミング
ベルト１５を有する移動手段９とを具備しており、洗浄
された円筒ブッシュ７を物品受け部２を介してパイプ５
の内部６に受けとり、これを整列させて物品排出部３に
向かって搬送する。第三の整列装置５６では、送風管７
１を介して内部６に強風が供給されるようになってお
り、洗浄された円筒ブッシュ７が内部６で乾燥されつつ
整列されて搬送されるようになっている。乾燥された円
筒ブッシュ７は、走行阻止部７２に当接する結果、永久
磁石８の吸引力から開放されて物品排出部３から排出さ
れる。なお、本例において洗浄工程から乾燥工程への円
筒ブッシュ７の受け渡しは、第二及び第三の整列装置５
４及び５６のそれぞれの永久磁石８の到来タイミングを
所定に同期させて行う。
【００１８】以上のように本発明の整列装置において
は、中空物品受け体をパイプ５等で構成すると、洗浄工
程、乾燥工程、更には、図示しないが防錆工程にも用い
ることができ、したがって整列と同時に他の作業をもで
きるようにし得る。
は、中空物品受け体をパイプ５等で構成すると、洗浄工
程、乾燥工程、更には、図示しないが防錆工程にも用い
ることができ、したがって整列と同時に他の作業をもで
きるようにし得る。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、投入され
た物品を正確に整列させることができ、加えて投入され
た物品を投入された順番で送り出すことができる。
た物品を正確に整列させることができ、加えて投入され
た物品を投入された順番で送り出すことができる。
【図１】本発明の好ましい一具体例の説明図である。
【図２】図１に示す具体例の動作説明図である。
【図３】図１に示す具体例の動作説明図である。
【図４】図１に示す具体例を種々の工程に用いた例の説
明図である。
明図である。
１ 物品整列装置 ２ 物品受け部 ３ 物品排出部 ４ 内面 ５ パイプ ６ 内部 ７ 円筒ブッシュ ８ 永久磁石 ９ 移動手段
Claims (7)
- 【請求項１】 物品受け部及び物品排出部を有しかつ所
定の曲率の湾曲断面をもった内面を有する非磁性の中空
物品受け体と、物品受け部から中空物品受け体の内部に
投入された、円筒状の外形を有する物品を磁気的に吸引
するように中空物品受け体の外部に配された磁化部材
と、磁化部材に吸引された物品を物品受け部から物品排
出部に向って移動させるべく、磁化部材を中空物品受け
体に対して相対的に移動させる移動手段とを具備した円
筒状の外形を有する物品の整列装置。 - 【請求項２】 磁化部材が永久磁石からなる請求項１に
記載の整列装置。 - 【請求項３】 中空物品受け体がパイプからなる請求項
１又は２に記載の整列装置。 - 【請求項４】 移動手段が、中空物品受け体に並置され
ておりかつ磁化部材を担持した無端ベルトと、この無端
ベルトを走行させる駆動装置とを具備している請求項１
から３のいずれか一項に記載の整列装置。 - 【請求項５】 磁化部材は、物品移動方向に沿って所定
の間隔をもって多数個設けられている請求項１から４の
いずれか一項に記載の整列装置。 - 【請求項６】 中空物品受け体の内面が円筒状若しくは
半円筒状である請求項１から５のいずれか一項に記載の
整列装置。 - 【請求項７】 中空物品受け体の内面が放物断面を有し
ている請求項１から５のいずれか一項に記載の整列装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34765693A JP3287093B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 円筒状の外形を有する物品の整列装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34765693A JP3287093B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 円筒状の外形を有する物品の整列装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07187356A JPH07187356A (ja) | 1995-07-25 |
| JP3287093B2 true JP3287093B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=18391700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34765693A Expired - Fee Related JP3287093B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 円筒状の外形を有する物品の整列装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3287093B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010132406A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Shibuya Kogyo Co Ltd | グルーピング装置 |
| CN112236377B (zh) * | 2018-06-06 | 2022-08-02 | 多宾有限公司 | 用于机器人焊接单元的磁性工件输送机 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34765693A patent/JP3287093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07187356A (ja) | 1995-07-25 |
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