JP3285837B2 - 文字列の切り出し装置および方法 - Google Patents

文字列の切り出し装置および方法

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JP3285837B2
JP3285837B2 JP03068699A JP3068699A JP3285837B2 JP 3285837 B2 JP3285837 B2 JP 3285837B2 JP 03068699 A JP03068699 A JP 03068699A JP 3068699 A JP3068699 A JP 3068699A JP 3285837 B2 JP3285837 B2 JP 3285837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字列の切り出しを行
うための装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、手書き用の入力周辺機器として、
手書き文字認識装置の需要が増加している。この手書き
文字認識装置においては、文字列の夫々の文字を切り出
してその文字を認識する。この場合、文字列を正確に認
識する為には文字列の切り出し処理が重要となる。
【0003】従来では、帳票等の予め文字を書く位置を
指定した文書に対して、指定した範囲内(文字枠)に文
字をきれいに書き、その文字の切り出しを行う場合に、
文字列中の最大矩形もしくは文字列内の矩形の単純平均
を文字を認識するときの文字サイズとして算出する。ま
た、文字間のピッチ(ギャップともいう。以下、本明細
書においてはピッチを用いる。)を算出して、文字の切
り出しや文字の統合を行っている。
【0004】ここで、ピッチの算出としては、以下のよ
うな公知の技術がある。例えば、特開平4−09847
7の技術は、文字パターンについて一次元投影を行い、
得られた白画素と黒画素との間隔によりピッチを算出す
るものである。特開昭60−173685の技術、文書
画像データに一次元のフーリエ変換を施してピッチを推
定するものである。特開昭62−195893の技術は
文字列の高さ情報に基づいて文字の切り出し推定範囲を
定め、その推定範囲内で切り出し位置を探索するもので
ある。
【0005】また、文字の統合については、連結する黒
画素の外接矩形を抽出し、この外接矩形を文字サイズや
ピッチを基に統合していく特開平4−017086など
の技術がある。このように、従来の文字切り出し方法に
あっては、等間隔の文字枠に夫々の文字をきれいに書
き、前記切り出し方法を用いていたので、文字をかなり
の精度で認識することができる。ところで、文字枠に夫
々の文字をきれいに書くのは書き手にとって煩わしいた
め、文字枠のない用紙にフリーピッチで文字を書いてい
た。このフリーピッチで書かれた文字では、文字の大
小、文字同士の重なり、接触、文字同士が接近するオー
バハングや一つの数字が複数パターンに分離する分離ス
トロークなどが発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来、文字列を抽出す
る際に文書画像上の文字を黒画素,背景を白画素とし
て、それを横(縦)方向に投影してヒストグラムを求
め、ヒストグラムの山と谷とから文字列を抽出する方法
がある。また、黒画素に拡大及び縮退操作を複数回だけ
施し、その結果、得られたひとまとまりを1文字列とす
る方法(電子通信学会論文誌’83/4 Vol.J66ーD No 437
ー444)や連結パターンの外接矩形を求め、その中心座
標に対して矩形の面積を重みとした投影をとり、得られ
た投影値の周辺分布をとる方法(電子通信学会論文誌’
85/12 Vol.J68ーD No 12 2123ー2131)などがある。
【0011】ここで、手書き文字列において上下(左
右)の間隔が小さい場合に、図29に示すように、ある
文字列の文字の一部が、隣接する文字列の文字間にはい
ってしまうことが発生しやすい。この場合、ヒストグラ
ムをとる方法では、投影したヒストグラムから谷の部分
を見つけにくくなり、また、ヒストグラムの形状が文字
の複雑さに依存してしまう。
【0012】また、黒画素の拡大及び縮退操作を行う方
法では、上下の文字列が全てひとまとまりになってしま
う。連結パターンの外接矩形を基に矩形中心座標の重み
付け投影をとる方法では、矩形中心だけに対する重み付
けのために、投影値から文字サイズ情報を読み取れな
い。このため、周辺分布の範囲を特定しにくいという問
題があった。また、数字などのように高さのサイズがほ
ぼ一定でも幅のサイズに変動があるものに対しては、文
字面積を重みとして矩形中心座標にかけるために、周辺
分布から文字列を抽出する処理において、横長の文字の
影響を受けやすいという問題があった。
【0014】本発明の目的は、文字列間の間隔が小さ
く、また文字列間で文字と文字の接触があるような場合
でも容易に文字列を抽出することのできる文字列の切り
出し装置及び切り出し方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し目的を達成するために下記の構成とした。
【0028】図2は本発明の原理図である。本発明はパ
ターン抽出手段14、重み付け投影手段64、文字列軸
決定手段66、文字列抽出手段68を備える。
【0029】パターン抽出手段14は文字列の連結情報
に基づいて文字の部分パターンを抽出する。重み付け投
影手段64は抽出された部分パターンに外接する外接矩
形の縦又は横方向の線分上の位置に応じた重み付けの値
を投影軸に対して投影する(重み付け投影)ことにより
投影ヒストグラムを求める。
【0030】文字列軸決定手段66は前記投影軸に投影
された投影ヒストグラムに基づき文字列軸を決定する。
文字列抽出手段68は前記文字列軸に基づき文字列を抽
出する。また、前記重み付け投影手段64は、パターン
の外接矩形の縦又は横方向線分の中心から線分の両端点
に向かって重みが増加していく重み付け投影を行う。前
記文字列軸決定手段66は、投影ヒストグラムのピーク
値から文字列の中心軸を決定する。前記文字列抽出手段
68は、前記中心軸と夫々の外接矩形の中心との距離と
に基づきパターンの属する文字列を抽出するようにす
る。例えば、上下左右の文字列間で文字が接触しない場
合にこれらの手段が用いられる。
【0031】さらに、外接矩形に対して文字の高さの平
均を算出する算出手段71、平均文字高さのサイズの所
定倍以上の外接矩形を接触文字塊として除去する除去手
段72を備え、前記重み付け投影手段(64)は、前記
接触文字塊を除く外接矩形に対して処理を施すようにす
るとよい。例えば、上下左右の文字列間で文字が接触し
た場合で、入力データ中の文字サイズがほぼ一様である
ことが予め分かっている場合にこれらの手段が用いられ
る。
【0032】複数の文字列軸が横切る外接矩形を接触文
字列塊として除去する除去手段73を備え、前記重み付
け投影手段64は、パターンの外接矩形の縦又は横方向
線分の上端及び下端をピークとしその上端からの距離,
下端からの距離に応じて重み付け投影を行う。前記文字
列軸決定手段66は、パターン外接矩形の上端からの距
離に応じた重み付け投影値と下端からの距離に応じた重
み付け投影値のそれぞれから投影のピーク値を抽出し、
両ピーク値の中心位置を文字列軸の位置とみなして文字
列軸を決定する。前記文字列抽出手段68は、前記接触
文字列塊を除く外接矩形に対して前記中心軸と夫々の外
接矩形の中心との距離とに基づきパターンの属する文字
列を抽出するようにする。
【0033】前記重み付け投影手段64は、パターンの
外接矩形の上端及び下端に対して重み付け投影を行う。
前記文字列軸決定手段66は、投影ヒストグラムの上端
の候補位置と下端の候補位置とを決定し上端の候補位置
と下端の候補位置とから文字列の中心軸を決定する。前
記文字列抽出手段68は、前記中心軸と夫々の外接矩形
の中心との距離とに基づきパターンの属する文字列を抽
出するようにする。
【0034】さらに、夫々の外接矩形同士が重なる場合
に重なった外接矩形を統合する外接矩形統合部61を備
え、前記重み付け投影手段(64)は、前記外接矩形統
合処理後の外接矩形に対して処理を施すようにする。前
記統合の結果に対して平均文字サイズを算出する算出手
段74、平均文字サイズの所定倍以上の外接矩形を接触
文字塊として除去する除去手段75を備え、前記重み付
け投影手段(64)は、前記接触文字塊を除く外接矩形
に対して処理を施すようにする。例えば、上下左右の文
字列間で文字が接触し、入力データ中の文字サイズがほ
ぼ一様であることが予め分かっている場合にこれらの手
段が用いられる。
【0035】前記重み付け投影手段64は、外接矩形の
一端部から他端部に向かって減衰する重み付け投影と他
端部から一端部に向かって減衰する重み付け投影とを行
い、投影ヒストグラムの夫々のピークを求める。夫々の
ピーク値から1文字の中心位置と1文字の存在領域を推
定するようにする。例えば、オンライン手書き文字列に
対してこれらの手段は用いられる。
【0036】また、文字列の夫々の文字を認識するため
に文字の切り出しを行う文字の切り出し方法であって、
文字列の連結情報に基づいて文字の部分パターンを抽出
する抽出ステップと、抽出された部分パターンに外接す
る外接矩形の縦又は横の文字サイズのヒストグラムを算
出しその結果に基づき平均文字サイズの算出とその分散
値の算出を行う算出ステップと、文字間のピッチのヒス
トグラムを算出しその結果に基づき平均文字ピッチの算
出とその分散値の算出を行う算出ステップと、前記平均
文字サイズ,平均文字ピッチ,サイズ分散値,ピッチ分
散値に応じて文字の統合条件を変えながら文字の統合を
行う統合ステップと、前記平均文字サイズに基づき文字
列中の部分パターンの内、小部分パターンを判別するこ
とにより文字の統合を行う小部分統合ステップとを含
む。
【0037】前記算出ステップは、外接矩形間の距離を
ピッチとし、そのピッチのヒストグラムを算出し、ヒス
トグラムに基づき暫定平均文字ピッチを算出する。その
暫定平均文字ピッチに基づき文字ピッチ算出領域を決定
し、決定された文字ピッチ領域内で平均文字ピッチを算
出する。
【0038】さらに、文字列の連結情報に基づいて文字
の部分パターンを抽出する抽出ステップと、抽出された
部分パターンに外接する外接矩形の縦又は横方向の線分
上の位置に応じた重み付けの値を投影軸に対して投影す
る(重み付け投影)ことにより投影ヒストグラムを求め
る投影ステップと、前記投影軸に投影された投影ヒスト
グラムに基づき文字列軸を決定する決定ステップと、前
記文字列軸に基づき文字列を抽出する抽出ステップとを
含む。
【0042】
【作用】本発明によれば、パターン抽出手段14が文字
列の連結情報に基づいて文字の部分パターンを抽出し、
重み付け投影手段64が抽出された部分パターンに外接
する外接矩形の縦又は横方向の線分の重み付け投影を行
うことにより投影ヒストグラムを求める。
【0043】そして、文字列軸決定手段66が投影ヒス
トグラムに基づき文字列軸を決定し、文字列抽出手段6
8が前記文字列軸に基づき文字列を抽出するので、文字
列同士が近接し、ある文字の一部が他の文字列に属して
いる場合にも、高精度かつ高速に文字列を抽出できる。
【0044】
【実施例】以下、本発明にかかる文字列の切り出し装置
及び切り出し方法について説明する前に、本発明の理解
の便宜のために、参考として、文字の切り出し方法及び
その装置を説明する。図3は文字の切り出し方法を適用
した文字の切り出し装置の参考例の構成ブロック図であ
る。
【0045】<参考例参考例 では、例えば、オーバーハングのある手書き文字
列から文字を切り出すものとし、不定ピッチで文字サイ
ズの変動もある手書き文字から一文字一文字を切り出す
ようにする。
【0046】図3において、入力パターン部12は、分
離ストローク、オーバハングを含む文字列パターンを有
する。連結パターン抽出部14は、入力パターン部12
から文字列入力パターンを入力してラベリングを行うこ
とにより連結パターンのみを抽出する。この連結パター
ン抽出部14には文字列抽出部16が接続される。
【0047】この文字列抽出部16は、ラベリングされ
た文字列を抽出する。この文字列抽出部16には平均文
字サイズ算出部18が接続される。平均文字サイズ算出
部18は、抽出された文字列に基づき平均文字サイズを
算出するものであり、ヒストグラム算出部32、暫定平
均文字サイズ算出部34、文字サイズ算出領域決定部3
6、平均文字サイズ算出部38から構成される。
【0048】ヒストグラム算出部32は、夫々の矩形の
縦(横)方向の長さのヒストグラムを算出する。暫定平
均文字サイズ算出部34は、前記ヒストグラムに基づき
縦(横)の平均文字サイズを算出し、このサイズを暫定
平均文字サイズとする。
【0049】文字サイズ算出領域決定部36は、例え
ば、暫定平均文字サイズより右の領域でヒストグラムが
頻度最大値をとる文字サイズを算出し、その文字サイズ
の左右方向にヒストグラムが頻度最大値/2以上をとる
領域を決定する。平均文字サイズ算出部38は、その領
域で再度、平均文字サイズを算出する。この頻度最大値
とヒストグラムとの関係は図9に示す通りであるが、詳
細は段落66以下で説明する。
【0050】この平均文字サイズ算出部38には小分離
ストローク抽出部20が接続される。小分離ストローク
抽出部20は、平均文字サイズと面積条件と高さ条件と
を用いて、小分離ストロークを抽出する。この小分離ス
トローク抽出部20には、文字ピッチ算出部21が接続
される。
【0051】この文字ピッチ算出部21は、小分離スト
ロークと判定されなかったものについて、外接矩形間の
距離をピッチとして平均文字ピッチを算出するものであ
る(図10のP参照)。
【0052】前記文字ピッチ算出部21は、ヒストグラ
ム算出部21a、暫定平均文字ピッチ算出部21b、文
字ピッチ算出領域決定部21c、平均文字ピッチ算出部
21dから構成される。ヒストグラム算出部21aは、
夫々の矩形間のピッチのヒストグラムを算出する。暫定
平均文字ピッチ算出部21bは、前記ヒストグラムに基
づき平均文字ピッチを算出し、そのピッチを暫定平均文
字ピッチとする。文字ピッチ算出領域決定部21cは、
例えば、暫定平均文字ピッチより右の領域でヒストグラ
ムが頻度最大値(MAX値)をとる文字ピッチを算出
し、その文字ピッチの左右方向にヒストグラムが頻度最
大値(MAX値)/2以上をとる領域を決定する。平均
文字ピッチ算出部21dはその領域で再度、平均文字ピ
ッチを算出する。
【0053】平均文字サイズ・ピッチ統合部22は、小
分離ストローク抽出部20と文字ピッチ算出部21とに
接続され、抽出された小分離ストロークと平均文字ピッ
チ,平均文字サイズ,サイズ分散値,ピッチ分散値の情
報とに基づき文字の統合を行う。この平均文字サイズ・
ピッチ統合部22には確信度統合部24が接続される。
【0054】確信度統合部24は、抽出された小分離ス
トロークとその左右に位置する文字パターンとの距離を
算出し、それらの距離比を統合の確信度として定量化
し、確信度が高い場合には統合を行う。この確信度統合
部24には簡易認識処理部26が接続される。
【0055】簡易認識処理部26は、オーバハングのあ
る手書き数字を対象とした処理を行うもので、小分離ス
トローク及びその左右に位置するパターン、さらにそれ
らを統合した場合のパターンに対して、線密度,傾き,
文字サイズを簡単に識別して文字の統合を行っていく。
簡易認識処理部26は、小分離ストローク線密度算出部
42、傾き算出部44、文字サイズ判別部46,50、
右隣接矩形線密度算出部48、複数方向線密度算出部5
2から構成される。
【0056】小分離ストローク線密度算出部42は、小
さく書かれた文字かどうかを判別するために小分離スト
ロークに対して線密度を算出する。この小分離ストロー
ク線密度算出部42には傾き算出部44が接続される。
【0057】傾き算出部44は、小分離ストロークのX
方向の傾き又はY方向の傾きを算出し、算出された傾き
を基にその傾きが5の分離ストロークであるかあるいは
7の分離ストロークであるかを判別する。この傾き算出
部44には文字サイズ判別部46、右隣接矩形線密度算
出部48が接続される。
【0058】文字サイズ判別部46は、確実に5の角度
として算出されたものに対して、左矩形との距離が右矩
形との距離のある閾値倍(例えば1.5倍)よりも小さ
いか否かを判定する。
【0059】右隣接矩形線密度算出部48は、小分離ス
トロークの右のストロークの線密度を算出し、右ストロ
ークが7の右の部分かどうかを判別する。この右隣接矩
形線密度算出部48には文字サイズ判別部50と複数方
向線密度算出部52とが接続される。
【0060】文字サイズ判別部50は、右隣接矩形線密
度算出部48からの右ストロークの線密度が縦方向の左
ストロークとの距離が平均横サイズのある閾値倍(例え
ば1.8倍)より小さく、分離ストロークの傾きが所定
の範囲か否かを判定し、条件を満たす場合には5として
統合する。
【0061】複数方向線密度算出部52は、右ストロー
クの線密度の縦方向が1で、横方向も1である場合、複
数方向線密度を算出する。 <参考例の処理> 次に、参考例の文字の切り出し装置によって実現される
文字の切り出し方法について説明する。図4は参考例の
文字の切り出し方法の処理フロー、図5は平均文字サイ
ズ算出処理フロー、図30は平均文字ピッチ算出処理フ
ロー、図6は簡易認識による小分離ストローク統合処理
を示す図である。
【0062】まず、入力パターン部12から出力される
パターンは、極端な傾きや回転の補正を行って雑音が除
去され、かすれの穴埋め等の前処理した後の2値画像で
ある。また、文字列パターンには文字同士のオーバハン
グや分離ストロークを含み、文字同士の重なりや接触あ
るいは続け字は含まないとする。
【0063】そして、入力パターン部12から連結パタ
ーン抽出部14に文字列パターンが入力される(ステッ
プ101)。次に、個々のストロークを区別するために
連結パターン抽出部14では、例えば、図7に示すよう
に、8連結でつながっているパターンに対してラベリン
グ番号を付けることによりラベリングを行う(ステップ
102)。
【0064】また、このとき、ラベリングで得られた部
分パターンのサイズが後で問題となるので、連結パター
ン抽出部14では、ラベリングと同時に、図8に示すよ
うに、部分パターンの外接矩形座標値(左上と右下の黒
ドット部分)も算出する。
【0065】そして、文字列抽出部16が、ラベリング
された文字列を抽出する(ステップ103)。ラベリン
グで得られた部分パターンは、文字の接触等がない場
合、それ自体で一文字になっているものや、一文字を構
成する部分パターンのどちらかである。これらを判別
し、部分パターンだけを抜き出すために文字の平均サイ
ズに着目する。
【0066】次に、平均文字サイズ算出手段18が、文
字列抽出部16からの文字列の夫々の文字の外接矩形に
基づき平均文字サイズを算出する(ステップ104)。
この平均文字サイズの算出処理フローを図5に示す。図
5に示すように、まず、ヒストグラム算出部32が、夫
々の矩形の縦(横)方向の長さのヒストグラムを算出す
る(ステップ151)。
【0067】そして、暫定平均文字サイズ算出部34
が、そのヒストグラムに基づき縦(横)の平均文字サイ
ズを算出し、このサイズを暫定平均文字サイズとする
(ステップ152)。このとき、文字がカナ文字である
場合には、図9(a)に示すように、ヒストグラムは濁
点やハ,リ,クなどから生ずる小分離ストロークによっ
て双峰性になる。また、数字である場合には5や7など
から生ずる小分離ストローク,あるいは英字である場合
にはAやEなどから生ずる小分離ストロークによってヒ
ストグラムは、双峰性になる。
【0068】このため、算出された暫定平均文字サイズ
は平均文字サイズよりも小さく算出される。そこで、文
字サイズ算出領域決定部36が、暫定平均文字サイズよ
り右の領域でヒストグラムが頻度最大値(MAX値)を
とる文字サイズを算出し、その文字サイズの左右方向に
ヒストグラムが頻度最大値(MAX値)/2以上をとる
領域を決定する(ステップ153)。
【0069】なお、図9(b)に示すように、ヒストグ
ラムの山に偏りがある場合には、暫定文字サイズにおけ
るヒストグラムを頻度最大値(MAX値)とし、ヒスト
グラムが頻度最大値(MAX値)/2以上をとる領域を
決定する。
【0070】そして、平均文字サイズ算出部38が、そ
の領域で再度、平均文字サイズを算出する(ステップ1
54)。この方法により、濁点等の小分離ストロークの
影響を受けずに、また、図9に示すようにヒストグラム
の分布に依存せずに、平均的な文字サイズの算出を行な
うことができる。
【0071】次に、小分離ストローク抽出部20が、既
にストローク毎に抽出された外接矩形を用いて、その外
接矩形の面積が平均文字サイズの面積の1/2以下か否
か、また、外接矩形の高さが平均文字サイズの高さの4
/5以下か否かを判定する(ステップ105)。
【0072】そして、小分離ストローク抽出部20は、
面積比及び高さ比の条件を満たす場合にはその外接矩形
の部分パターンを小分離ストロークとして抽出する(ス
テップ106)。
【0073】ここで、横サイズ(幅)について考慮しな
いのは、5の小分離ストロークのように小分離ストロー
クではあっても、サイズ的に平均サイズと変わらないも
のが存在するからである。
【0074】次に、文字ピッチ算出部21では、ステッ
プ105の処理において小分離ストロークと判定されな
かったもの(その自体で一文字とみなされたもの)につ
いて、図10に示すように夫々の外接矩形間の距離pを
ピッチとし、ピッチのヒストグラムを算出し、その結果
に基づき平均文字ピッチの算出とその分散値の算出を行
う(ステップ107)。
【0075】この平均文字ピッチの算出を図30に基づ
き説明する。まず、ヒストグラム算出部21aは、夫々
の矩形間のピッチのヒストグラムを算出する(ステップ
161)。暫定平均文字ピッチ算出部21bは、前記ヒ
ストグラムに基づき平均文字ピッチを算出し、そのピッ
チを暫定平均文字ピッチとする(ステップ162)。文
字ピッチ算出領域決定部21cは、例えば、暫定平均文
字ピッチより右の領域でヒストグラムがMAX値をとる
文字ピッチを算出し、その文字ピッチの左右方向にヒス
トグラムがMAX/2以上をとる領域を決定する(ステ
ップ163)。平均文字ピッチ算出部21dはその領域
で再度、平均文字ピッチを算出する(ステップ16
4)。
【0076】次に、平均文字サイズ・ピッチ統合部22
は下記の評価関数Fに基づいて統合を行うか否かを判定
する。 F=MP/MW−(α×VP+β) 上式についてFが零以上であるか否かを判定し(ステッ
プ108)、Fが零以上のとき、サイズ・ピッチ平均、
サイズ・ピッチ分散を用いた部分パターン同士の統合が
完了する(ステップ109)。
【0077】ここで、MPはピッチ平均であり、MWは
サイズ平均である。VPはピッチ分散であり、αは1.
6であり、βは0.5である。これらのパラメータの値
は一例である。
【0078】すなわち、文字間の空白の度合(ピッチ平
均/サイズ平均)とのピッチ分散値の値に応じた統合判
定が完了する。次に、ステップ108において、Fが零
よりも小さい場合には、確信度統合部24が、抽出され
た小分離ストロークとその左右に位置するパターンとの
距離を算出し、それらの距離比を統合の確信度として定
量化し、この定量化された値によって統合を行う。この
確信度による統合の具体例を示すと、確信度統合部24
は、例えば、図11(b)及び図11(c)に示すよう
な距離a,b,c,dを用いて、bがaの2.6倍より
も大きく、cがdの2.6倍よりも大きい場合には(ス
テップ110)、部分パターンの統合を行う(ステップ
111)。この場合には前述の定量化値は2.6とな
る。
【0079】次に、ステップ110において、bがaの
2.6倍よりも小さく、cがdの2.6倍よりも小さい
場合には、以下に述べるような簡易認識による小分離ス
トローク統合処理(ステップ112)を実行する。
【0080】この簡易認識による小分離ストローク統合
処理は図6に示すフローにしたがって行われる。この処
理では、同図に示すようにまず、小分離ストロークの横
/縦比が2.6より大きいか否かが判定され、ここで
は、小分離ストロークに対して、パターンマッチング的
手法を用いずにそれが一文字かあるいは文字の部分パタ
ーンかを判別する。このように、複雑な処理を行う必要
がないので、高速に処理を行えるという利点がある。
【0081】以下に図6に基づいて簡易認識による小分
離ストローク統合処理について詳述する。まず、小分離
ストローク線密度算出部42は、小分離ストロークの横
/縦比が2.6より小さい場合には(ステップ12
1)、小分離ストロークを5として統合する(ステップ
122)。そして、小分離ストロークの横/縦比が2.
6より大きい場合には、小分離ストロークの横/縦比が
1/3より小さいか否かを判定する(ステップ12
3)。小分離ストロークの横/縦比が1/3より小さい
場合には、7のルーチンに進む。小分離ストロークの横
/縦比が1/3より大きい場合には、線密度の算出を行
う。
【0082】数字の場合、小分離ストロークとして抽出
されるものは、小さく書かれた文字か5あるいは7の小
分離ストロークに限定される。このため、まず、小分離
ストローク線密度算出部42が、小さく書かれた1文字
と5か7の分離ストロークとを判別するために小分離ス
トロークに対して線密度を算出する。
【0083】線密度の算出方法としては、図12に示す
ように、小分離ストローク線密度算出部42が、外接矩
形が横長か縦長かを調べ、縦長である場合には外接矩形
を横に4等分し、まん中以外の2ラインで線密度を算出
する(図12(a)。横長である場合には、外接矩形を
縦に4等分して同様の処理を行う(図12(b))。な
お、線密度算出方法として、このほかに外接矩形をn等
分し、mライン目からn−mライン目までにカウントし
た線密度の最大値を線密度にとるようにしてもよい。m
はn未満の整数である。
【0084】ここで、図13に示すような横長のストロ
ークに対して横方向に線密度を算出した場合、誤った線
密度が算出されてしまうため、線密度の算出方法を外接
矩形の形に応じて変える。
【0085】これによれば、パターンの凹凸の影響を受
けずに正確な線密度を算出できる。そして、小分離スト
ローク線密度算出部42は、線密度の縦方向が2以下
か、または横方向が1以下であるか否かを判定する(ス
テップ124)。この2つの判定条件のいずれも満たさ
ない場合には、小分離ストロークではないとしてREJ
ECTする(ステップ125)。
【0086】一方、条件を満たす場合には、小分離スト
ローク線密度算出部42は、小分離ストロークの縦/横
比が1以上か否かを判定する(ステップ126)。この
条件を満たす場合には、傾き算出部44が、小分離スト
ロークのX方向の傾きを算出する(ステップ127)。
前記条件を満たさない場合には、傾き算出部44が、小
分離ストロークのY方向の傾きを算出する(ステップ1
28)。
【0087】傾きの算出方法については、図14(a)
(b)(c)に示すように、外接矩形を4等分して、1
本目と3本目の線とストロークとの2交点間での傾きを
算出する。実際には、交点が点ではなく、ある幅をもつ
ので、その中点を選ぶ。
【0088】線密度の算出方法と同様に、傾きについて
も外接矩形が横長か縦長かによって算出方法を区別す
る。横長矩形に対して、横方向に傾きを算出した場合に
誤りを生ずる可能性があるからである。
【0089】このように、外接矩形が縦長か横長かによ
って、傾きの算出方向を変えることにより、適切な傾き
が算出できる。次に、傾き算出部44は、算出された傾
きを基にその傾きが5の分離ストロークの角度範囲(−
40°〜28°)であるか、7の分離ストロークの角度
範囲であるかを判別する(ステップ129)。手書きで
5及び7を書いたときの分離ストロークの角度について
は、図15(a)(b)に示すように、両者はほぼ排反
の関係にあるからである。
【0090】ここで、5の小分離ストロークの角度分布
よりも7の小分離ストロークの角度分布のほうが広い。
そこで、文字サイズ判別部46が、5と7との識別にあ
たって、確実に5の角度として算出されたものに対し
て、左矩形との距離が右矩形との距離の1.5倍よりも
小さいか否かを判定し(ステップ130)、この条件を
満たす場合には、5として統合する(ステップ13
1)。なお、この条件を満たさない場合には、ステップ
132の7のルーチンに進む。
【0091】一方、ステップ129において、文字サイ
ズでREJECTされたもの及び7の角度として算出さ
れたものは、以下の処理を行う。まず、右隣接矩形線密
度算出部48が、小分離ストロークの右のストロークの
線密度を算出し、右ストロークが7の右の部分かどうか
を判別する。ここでの線密度の算出方法は、図16に示
すように、7の右の部分と2や9を区別するために、縦
と横の両方向の線密度を調べる。
【0092】そして、右ストロークの線密度の縦方向が
2以下で横方向が1以下か否かを判定する(ステップ1
32)。線密度の算出の結果、条件を満たさない場合に
は、文字サイズ判別部50が、左ストロークとの距離が
平均横サイズの1.8倍より小さく、分離ストロークの
傾きが−80°〜51.6°か否かを判定する(ステッ
プ133)。この条件を満たす場合には、5として統合
し(ステップ131)、条件を満たさない場合には、R
EJECTする(ステップ134)。
【0093】一方、線密度の算出の結果、縦方向が2で
あって、横方向が1となる場合には(ステップ132,
135)、7の可能性があるとして、小分離ストローク
と統合したときの文字サイズを調べる。その文字サイズ
が平均文字サイズのある閾値倍以下である場合、7とし
て統合する(ステップ136)。
【0094】一方、この方法で線密度を算出した場合、
ステップ135において、線密度の縦方向が1で、横方
向が1と算出されたものは、7の右パターンであるかど
うかを確認するために、複数方向線密度算出部52が、
以下の方法で線密度を再度算出する。
【0095】具体的には、図17(a)(b)に示す縦
線密度1,横線密度1に対して、図17(c)に示すよ
うに、外接矩形の横幅中心から縦方向に線密度を見てい
き、線密度がカウントされた時点で、横方向に線密度を
見ていき、直角線密度(2方向が直角のときの複数方向
線密度)が2か否かを判定する(ステップ137)。直
角線密度が2となったものは、7として統合する(ステ
ップ136)。なお、図17(d)に示す縦線密度1,
横線密度1に対して複数方向線密度は1となる。
【0096】このような直角方向に線密度を見ていくこ
とにより、従来、一方向だけの探索では判別できなかっ
たパターンの判別が行える。さらに、図17(f)に示
す文字”ク”、図17(g)に示す”L”に対しては、
直角線密度2となる。図17(h)に示す”4”の場合
に複数方向は直角方向でなくともよい。
【0097】また、ステップ136において、直角線密
度が2以外の線密度である場合や、文字サイズでREJ
ECTされたものについては、5の小分離ストロークの
可能性もあるので、5のルーチンに戻り、5として統合
したときの文字サイズを調べる。そして、条件を満たす
場合には文字を統合し、条件を満たさない場合にはRE
JECTする。また、図18に本実施例で切り出される
数字の文字パターンの一例を示す。
【0098】このように実施例によれば、不定ピッチ,
文字サイズの変動のある文字列に対して文字の平均サイ
ズ,ピッチを厳密に算出し、統合の際にそれらの平均値
と分散値に応じて統合条件を適応的に変えているので、
文字の精度の高い切り出しが行える。特に、手書き数字
文字列に対しては、パターンマッチング的手法を用いず
に小分離ストロークに注目した簡易認識処理部26を用
いているので、正確で高速な処理が行える。すなわち、
文字列中の全てのパターンに一様な処理を施すのではな
く、小分離ストロークに注目した処理を施すことによ
り、切り出し処理全体での処理の高速化を図れる。
【0099】また、文字列中の全ての外接矩形の幅のヒ
ストグラムを算出し、まず暫定的に平均文字サイズを算
出し、その値に基づき正確に文字サイズを算出するの
で、文字列中の文字サイズの変動が激しい場合やオーバ
ハングのある文字列の場合でもより正確に平均文字サイ
ズが算出できる。その結果、文字の統合を的確に行うこ
とができる。
【0100】さらに、文字列中の文字サイズ,ピッチの
平均値,分散値に応じて、小分離ストローク統合の際の
条件を適応的に変えることにより文字サイズ,ピッチの
変動に依存せずに、より正確な統合が行える。
【0101】また、カナ文字中の濁点や数字の分離スト
ローク等が存在するとき、それらのパターンも含めて文
字間のピッチを算出すると、実際のピッチ間隔より小さ
いピッチが算出される。それらの小分離ストロークを予
め除外して考えることにより、より正確なピッチの算出
が可能となる。
【0102】文字列中の文字の並び方の規則性により分
離ストロークを統合する際の閾値を適応的に変えるた
め、より正確な文字の統合が行える。さらに、文字列中
の文字の並び方に規則性がないが、分離ストロークとそ
の左右に位置するパターンとの距離比を確信度として定
量化し、その値に応じて統合を行うため、正確な統合を
行える。 <実施例2(都合上、実施例1は省略し、実施例2及び
実施例3のみを説明する)> 以下、図面を参照して本発明にかかる文字列の切り出し
装置及び切り出し方法について実施例2を説明する。図
19は実施例2の構成ブロック図である。実施例2は文
字列の抽出装置である。文字列の抽出装置は、入力パタ
ーン部12、連結パターン抽出部14、外接矩形統合部
62、重み付け投影部64、文字列軸決定部66、文字
列抽出部68を備えている。
【0103】入力パターン部12には、複数の文字列パ
ターンが入力される。連結パターン抽出部14は、入力
パターン部12で入力された複数文字列入力パターンに
対してラベリングを行うことにより連結パターンのみを
抽出し、夫々のパターン外接矩形を求める。この連結パ
ターン抽出部14には文字形状判定部61が接続され
る。
【0104】文字形状判定部61は、文字パターンの形
状が複雑かどうかを判定する。文字形状判定部61には
外接矩形統合部62、重み付け投影部64が接続され
る。外接矩形統合部62は、外接矩形同士で重なりのあ
るものを統合する。この外接矩形統合部62の出力は重
み付け投影部64に接続される。
【0105】重み付け投影部64は、外接矩形の縦又は
横方向の線分上の位置に応じた重み付けの値を投影軸に
対して投影することにより投影ヒストグラムを求める。
具体 的には、重み付け投影部64は、個々の外接矩形ご
とに、外接矩形の高さ(図22(a)中縦方向の線分で
表している)の中心にピークをもち周辺に行くに従って
減衰する重み付けの値(図22(a)中三角形で表して
いる)を投影軸J1に対して投影することにより投影ヒ
ストグラムH1を算出する(図22(a)、図26参
照)。この重み付け投影部64には文字列軸決定部66
が接続される。
【0106】文字列軸決定部66は、個々の外接矩形ご
とに算出された投影ヒストグラムH1を基にピーク値を
探索して、ピーク値を通りかつ投影軸J1に直交する軸
を文字列軸に決定する。この文字列軸決定部66には文
字列抽出部68が接続される。
【0107】文字列抽出部68は、文字列軸決定部66
で決定された文字列軸に基づき文字列を抽出する。さら
に、前記統合の結果に対して平均文字サイズを算出する
文字サイズ算出部74、平均文字サイズの所定倍以上の
外接矩形を接触文字塊として除去する接触文字除去部7
5を備える。例えば、上下左右の文字列間で文字が接触
し、入力データ中の文字サイズがほぼ一様であることが
予め分かっている場合にこれらが用いられる。 <実施例2の処理> 以下、図面を参照して実施例2を説明する。図20は実
施例2の処理フロー図である。まず、連結パターン抽出
部14が、入力パターン部12から文字列パターンを入
力する(ステップ201)。
【0108】そして、個々のパターンを区別するために
連結パターン抽出部14が、8連結でつながっているパ
ターンをラベリングにより抽出し、同時に図21に示す
ようにその外接矩形を求める(ステップ202)。
【0109】次に、文字形状判定部61が、文字形状が
複雑かどうかを判定する(ステップ203)。文字形状
が複雑な場合とは、漢字のように1つの文字が複数の部
分パターンから構成されている場合を指す。このとき、
部分パターン同士の重なりの数が閾値以上かどうかで複
雑さを判定する。
【0110】一方、これに該当しない場合、すなわち文
字形状が簡単な場合には、次に、重み付け投影部64
は、その外接矩形に対して、図22に示すように高さの
中心に重み付けした投影を行うことにより投影ヒストグ
ラムを算出する(ステップ204)。つまり、重み付け
投影部64は、個々の外接矩形ごとに、外接矩形の高さ
の中心にピークをもち周辺に行くに従って減衰する重み
付けの値(図22(a)中三角形で表している)を投影
軸J1に対して投影することにより投影ヒストグラムH
1を算出する。重み付けの値は、高さの中心にピークを
もち、周辺に行くに従って減衰するものとする。このと
き、高さ線分全体に値をもつとすると、投影したヒスト
グラムに谷が生じない場合がある。このため、値をもつ
のは高さ線分全体のn%(n;実数)だけとする。図2
2(a)では、処理の高速化を考え、3角形状としてい
る。
【0111】投影の結果として得られる投影ヒストグラ
ムH1は、比較的明瞭なピーク値をもつようになる。文
字列軸決定部66は、投影ヒストグラムH1を基にピー
ク値を探索してピーク値を通りかつ投影軸J1に直交す
る軸を文字列軸に決定する(ステップ205)。この決
定された文字列軸X1,X2を図23に示す。
【0112】そして、文字列抽出部68は、各々の外接
矩形と文字列軸との距離を算出し、距離が最小となった
文字列軸にその外接矩形が属するものとし、文字列を抽
出する(ステップ206)。
【0113】一方、ステップ203において、文字パタ
ーンの形状が複雑なものに対しては、前記重み付け投影
にあっては、明瞭なピークが生じない場合がある。そこ
で、前記投影の前処理として、外接矩形統合部62が、
外接矩形同士で重なりのあるものを統合し(ステップ2
07)、この統合処理を行った後に、平均文字サイズを
算出する(ステップ208)。次に、上下(左右)の文
字列間で文字同士の接触があるか(接触があるとみなせ
るか)否かを判定する(ステップ209)。
【0114】平均文字サイズの定数倍以上の高さの矩形
が存在しない場合は、ステップ205の処理に進む。一
方、平均文字サイズの定数倍以上の高さの矩形が存在す
る場合は、上下の文字列間の文字同士が接触しているも
のとみなし、接触文字除去部75が、そのサイズ情報を
基にサイズの大きい外接矩形である接触文字塊を除去し
(ステップ210)、その後に前記重み付け投影処理を
施す。さらにその後、この投影処理により得られる投影
ヒストグラムに基づいて文字列軸決定部66がピーク値
を探索して、ピーク値を通りかつ投影軸に直交する軸を
文字列軸に決定する(ステップ205)。そして、文字
列抽出部68は、各々の外接矩形と文字列軸との距離を
算出し、距離が最小となった文字列軸にその外接矩形が
属するものとし、文字列を抽出する(ステップ20
6)。
【0115】前記統合処理により、より明瞭な投影ヒス
トグラムが得られる。また、重み付け投影により高速に
且つ精度よく文字列を抽出できる。さらに、文字形状が
複雑で文字接触がある場合でも接触文字塊が除去される
ため、正確に文字列を抽出できる。
【0116】また、例えば、上下左右の文字列間で文字
が接触し、入力データ中の文字サイズがほぼ一様である
ことが予め分かっている場合には、外接矩形に対して文
字の高さの平均を算出する文字高さ算出部71(図示せ
ず)を設ける。さらに、平均文字高さのサイズの所定倍
以上の外接矩形を接触文字塊として除去する接触文字除
去部72(図示せず)を備えるようにしてもよい。そし
て、接触文字塊を除く外接矩形に対して前記ステップ2
04以後の処理を施すようにしてもい。
【0117】これにより、上下に文字同士の接触がある
ときでも正確に文字列を抽出することができる。 <実施例3> 次に、実施例3について説明する。図24は実施例3の
構成ブロック図である。重み付け投影部64aは、外接
矩形の縦方向又は横方向の線分上の位置に応じ た重み付
けの値を投影軸に対して投影することにより投影ヒスト
グラムを求める。具体的には、重み付け投影部64a
は、個々の外接矩形ごとに、パターンの外接矩形の縦又
は横方向線分の上端及び下端をピークとしその上端から
の距離,下端からの距離に応じて減衰する重み付けの値
(図22(b)中三角形で表している)を投影軸J2、
J3に投影することにより投影ヒストグラムH2、H3
を算出する(図22(b)参照)。文字列軸決定部66
aは、上端の投影ヒストグラムH2のピーク値と下端の
投影ヒストグラムH3のピーク値とから文字列の中心軸
を決定する。文字列抽出部68aは、接触文字列塊を除
く外接矩形に対して前記中心軸と夫々の外接矩形の中心
との距離とに基づきパターンの属する文字列を抽出する
ようになっている。
【0118】さらに、複数の文字列軸が横切る外接矩形
を接触文字列塊として除去する文字接触除去部73を備
える。 <実施例3の処理> 図25は実施例3の処理フロー図である。次に、実施例
3の処理を説明する。重み付け投影部64aが、図22
(b)に示すように、パターンの外接矩形の縦又は横方
向線分の上端及び下端をピークとしその上端からの距
離,下端からの距離に応じて減衰する重み付けの値を投
影軸J2、J3に投影することにより投影ヒストグラム
H2、H3を算出する(ステップ301)。この方法で
は、上(下)端から外接矩形の高さ中心に向かって値が
減少するように重み付けをした投影を行う。これによ
り、図22(b)に示す上端の投影H2と下端の投影H
3が得られる。
【0119】そして、文字列軸決定部66aが、上端の
投影ヒストグラムH2のピーク値と下端の投影ヒストグ
ラムH3のピーク値とを求めて、そのピーク値の中心を
文字列の中心軸に決定する(ステップ302)。
【0120】 次に、接触文字除去部73が、夫々の外
矩形のうち、複数の文字列軸が横切る外接矩形を上下
に文字が接触したものとして除外する(ステップ30
3)。そして、文字列抽出部68aが、各残りの外接矩
形に対して、夫々の外接矩形と文字列軸との距離を算出
し、距離が最小となった文字列軸にその外接矩形が属す
るものとし、文字列を抽出する(ステップ304)。
【0121】図26に実施例2の方法と従来方法である
黒画素の投影結果と示す。また、図27に実施例2の方
法と従来方法の外接矩形中心の重み付け投影結果を示
す。図26及び図27において、文字列右端のヒストグ
ラムは実施例2の処理結果であり、左端のヒストグラム
は従来手法の処理結果を示す。
【0122】前記図27の従来技術(文字列左端)のヒ
ストグラムは、同図に示すように、文字同士が上下で接
触しているにもかかわらず、単純に外接矩形の重み付け
投影を行った場合である。これに対して本実施例2で
は、図20のステップ207〜210に対して本実施例
2では、図20のステップ207〜210に示したよう
な接触文字の除去を行った後に重み付け投影を行ってい
るため、高精度な文字列抽出が可能となっている。
【0123】図28に上下の文字列間で文字接触がある
場合の文字列抽出結果を示す。左端のヒストグラムが上
端投影の結果を示し、右端のヒストグラムが下端投影の
結果を示している。そして、夫々の投影のヒストグラム
のピークを示す。文字列軸はこのピークの中心となる。
【0124】このように実施例2及び実施例3によれ
ば、文字列同士が近接し、ある文字の一部が他の文字列
に属している場合にも、パターン外接矩形の縦(幅)方
向線分に対して、その高さ位置に応じた重み付け投影を
行うことにより、高い精度かつ高速に文字列を抽出する
ことができる。
【0129】
【発明の効果】本発明によれば、文字列同士が近接し、
ある文字の一部が他の文字列に属している場合にも、パ
ターン外接矩形の縦(幅)方向線分に対して、その高さ
位置に応じた重み付け投影を行うことにより、高精度か
つ高速に文字列を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明に係る文字の切り出し装置の原理
図である。
【図2】 第2の発明に係る文字列の抽出装置の原理図
である。
【図3】 参考例の構成ブロック図である。
【図4】 参考例の処理フローである。
【図5】 平均文字サイズ算出処理フローである。
【図6】 簡易認識による小分離ストローク統合処理を
示すフロー
【図7】 ラベリングを示す図である。
【図8】 部分パターンの外接矩形座標値の算出を示す
図である。
【図9】 平均文字サイズ算出方法を示す図である。
【図10】 ピッチの算出方法を示す図である。
【図11】 統合を示す図である。
【図12】 線密度算出法を示す図である。
【図13】 横長のストロークに対して横方向線密度算
出した場合の失敗例を示す図である。
【図14】 傾き算出法を示す図である。
【図15】 5及び7の分離ストロークの角度を示す図
である。
【図16】 線密度算出法を説明する図である。
【図17】 複数方向線密度算出法を説明する図であ
る。
【図18】 文字の切り出しパターンの一例を示す図
【図19】 実施例2の構成ブロック図である。
【図20】 実施例2の処理フロー図である。
【図21】 夫々の文字の外接矩形を示す図である。
【図22】 重み付け投影を示す図である。
【図23】 文字列軸を示す図である。
【図24】 実施例3の構成ブロック図である。
【図25】 実施例3の処理フロー図である。
【図26】 実施例2の方法と従来方法による黒画素の
投影結果を示す図
【図27】 実施例2の方法と従来方法による外接矩形
中心の重み付け投影結果を示す図
【図28】 上下の文字列間で文字接触がある場合の文
字列抽出結果を示す図である。
【図29】 文字列間のオーバハング例を示す図であ
る。
【図30】 平均文字ピッチ算出処理フローである。
【符号の説明】
12・・入力パターン部 14・・連結パターン抽出部 16・・文字列抽出部 18・・平均文字サイズ算出手段 20・・小分離ストローク抽出部 21・・文字ピッチ算出部 22・・平均文字サイズ・ピッチ統合部 24・・確信度統合部 26・・簡易認識処理部 32・・ヒストグラム算出部 34・暫定平均文字サイズ算出部 36・・文字サイズ算出領域決定部 38・・平均文字サイズ算出部 42・・小分離ストローク線密度算出部 44・・傾き算出部 46,50・・文字サイズ判別部 48・・右隣接矩形線密度算出部 52・・直角線密度算出部 61・・文字形状判定部 62・・外接矩形統合部 64・・重み付け投影部 66・・文字列軸決定部 68・・文字列抽出部 71・・文字高算出部 72,73,75・・接触文字除去部 74・・文字サイズ算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/20 G06K 9/34

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列の連結情報に基づいて文字の部分
    パターンを抽出するパターン抽出手段(14)と、 抽出された部分パターンに外接する外接矩形の縦又は横
    方向の線分上の位置に応じた重み付けの値を投影軸に対
    して投影することにより投影ヒストグラムを求める重み
    付け投影手段(64)と、 前記投影軸に投影された投影ヒストグラムのピーク値に
    基づき文字列軸を決定する文字列軸決定手段(66)
    と、 前記文字列軸と外接矩形の中心との距離に基づいて前記
    部分パターンの属する文字列を抽出する文字列抽出手段
    (68)とを備えた文字列の切り出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記重み付け投影手段(64)は、パターンの外接矩形
    の縦又は横方向線分の中心から線分の両端点に向かって
    重みが増加していく重み付け投影を行い、 前記文字列軸決定手段(66)は、投影ヒストグラムの
    ピーク値から文字列の中心軸を決定し、 前記文字列抽出手段(68)は、前記中心軸と夫々の外
    接矩形の中心との距離とに基づきパターンの属する文字
    列を抽出する文字列の切り出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、外接矩形に対して文
    字の高さの平均を算出する算出手段(71)と、 平均文字高さのサイズの所定倍以上の外接矩形を接触文
    字塊として除去する除去手段(72)とを備え、 前記重み付け投影手段(64)は、前記接触文字塊を除
    く外接矩形に対して処理を施す文字列の切り出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、複数の文字列軸が横
    切る外接矩形を接触文字列塊として除去する除去手段
    (73)を備え、 前記重み付け投影手段(64)は、パターンの外接矩形
    の縦又は横方向線分の上端及び下端をピークとしその上
    端からの距離,下端からの距離に応じて重み付け投影を
    行い、 前記文字列軸決定手段(66)は、パターン外接矩形の
    上端からの距離に応じた重み付け投影値と下端からの距
    離に応じた重み付け投影値のそれぞれから投影のピーク
    値を抽出し、両ピーク値の中心位置を文字列軸の位置と
    みなして文字列軸を決定し、 前記文字列抽出手段(68)は、前記接触文字列塊を除
    く外接矩形に対して前記中心軸と夫々の外接矩形の中心
    との距離とに基づきパターンの属する文字列を抽出する
    文字列の切り出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項4において、さら
    に、夫々の外接矩形同士が重なる場合に重なった外接矩
    形同士を統合する外接矩形統合部(61)を備え、 前記重み付け投影手段(64)は、前記外接矩形統合処
    理後の外接矩形に対して処理を施す文字列の切り出し装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記統合の結果に対
    して平均文字サイズを算出する算出手段(74)と、 平均文字サイズの所定倍以上の外接矩形を接触文字塊と
    して除去する除去手段(75)とを備え、 前記重み付け投影手段(64)は、前記接触文字塊を除
    く外接矩形に対して処理を施す文字列の切り出し装置。
  7. 【請求項7】 文字列の連結情報に基づいて文字の部分
    パターンを抽出する抽出ステップと、 抽出された部分パターンに外接する外接矩形の縦又は横
    方向の線分上の位置に応じた重み付けの値を投影軸に対
    して投影することにより投影ヒストグラムを求める投影
    ステップと、 前記投影軸に投影された投影ヒストグラムのピーク値に
    基づき文字列軸を決定する決定ステップと、 前記文字列軸と外接矩形の中心との距離に基づいて前記
    部分パターンの属する文字列を抽出する抽出ステップと
    を含む文字列の切り出し方法。
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