JP3284067B2 - アルカリ洗浄剤用助剤組成物 - Google Patents
アルカリ洗浄剤用助剤組成物Info
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Description
組成物に関するものである。更に詳しくは、本発明は金
属表面、ガラスあるいは陶磁器表面、樹脂表面などに付
着する油脂等の汚れの洗浄に使用されるアルカリ洗浄剤
に添加されるアルカリ洗浄剤用助剤組成物に関する。
等に付着している油脂等の汚れを洗浄する洗浄剤とし
て、苛性ソーダ等のアルカリ金属水酸化物を主成分とし
て、更に洗浄性能を高める目的で種々のキレート剤やア
ルカリビルダー及び界面活性剤や有機溶剤を含有する組
成物が使用されているが、このような組成物を一剤とし
て製剤化した場合、粉粒状の製剤ではベタついたり固結
する等の問題から界面活性剤の種類や配合量、及び有機
溶剤の配合量に限度があり、そのため界面活性剤や有機
溶剤の添加による性能向上目的が充分に発揮し難い。ま
た、一剤として液状の製剤化を行う場合は、高濃度の電
解質水溶液中に界面活性剤や有機溶剤を安定に均一溶解
することは難しく、そのため洗浄剤中の有効成分濃度に
限度があり薄い液剤とならざるを得ない。このような液
体化の問題を解決するため可溶化剤を添加した液状洗浄
剤が提供されているが、可溶化剤が高価であるため洗剤
の価格が高くなること、可溶化剤を使用することにより
排水中の化学的酸素要求量（ＣＯＤ値）が高くなること
等の問題が存在する。一方、アルカリ金属水酸化物を主
成分として、これにキレート剤やアルカリビルダー等の
電解質成分が添加された組成物と、界面活性剤や有機溶
剤等の有機物からなる組成物の２剤を使用時に混合して
使用する二剤型の洗浄剤も使用されており、本剤は高濃
度化による取り扱い易さ、あるいは低ＣＯＤ値の対応の
面等から好ましい使用態様である。
浄効果を高めることに重点を置くと泡の発生の原因とな
り、作業上の大きな障害となる。
リ洗浄剤は、洗浄性、発泡性、さらには低いＣＯＤ値な
どの面で充分な特性を有しているとはいえず、従って当
業界においては、これらの諸特性の改善された洗浄剤の
開発が強く望まれている。
めに鋭意検討した結果、特定の２種類の非イオン界面活
性剤を特定の割合からなる洗浄用助剤組成物が、洗浄剤
の助剤として適していることを見い出し、これをアルカ
リ性洗浄剤に添加することにより、種々の材質の硬表面
に付着している種々の成分からなる汚れに対して、優れ
た洗浄性能を有し、更には洗浄時に発生する泡量が少な
いため幅広い洗浄方法と洗浄条件に適応することのでき
るアルカリ洗浄剤用助剤を見い出し、本発明を完成する
に至った。
からなる非イオン界面活性剤を必須成分として含有する
ことを特徴とするアルカリ洗浄剤用助剤組成物を提供す
るものであり、
はノニルの範囲で、且つ平均エチレンオキシド付加モル
数が１０乃至１６モルであるポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル。 〔Ｂ〕成分：脂肪族多価アルコールに、エチレンオキシ
ド及びプロピレンオキシドをブロック付加重合させたも
ので、該エチレンオキシドとプロピレンオキシドの平均
モル比が１０：９０乃至３０：７０の範囲にあり、且つ
平均分子量が５０００乃至７０００の範囲であるポリエ
ーテルポリオール。
助剤組成物を含有せしめたアルカリ洗浄剤であって、当
該アルカリ洗浄剤用助剤組成物の使用量がアルカリ洗浄
剤組成物の全量に対して１乃至３０重量パーセントで含
有せしめたことを特徴とするアルカリ洗浄剤用助剤組成
物の使用方法を提供するものである。
係るアルカリ洗浄剤用助剤組成物における〔Ａ〕成分は
アルキル基がオクチル基もしくはノニル基であり、且つ
平均エチレンオキシド付加モル数が１０乃至１６モルで
あるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルであ
り、〔Ｂ〕成分は脂肪族多価アルコールに、エチレンオ
キシド及びプロピレンオキシドをブロック付加重合させ
たもので、該エチレンオキシドと、プロピレンオキシド
の平均モル比が１０：９０乃至３０：７０の範囲にあり
且つ平均分子量が５０００乃至７０００の範囲のポリエ
ーテルポリオールである。
ドの平均モル比において、エチレンオキシドのモル比が
大きくなると抑泡性が低下し、プロピレンオキシドのモ
ル比が大きくなると溶解性の低下及び洗浄性の低下を来
し好ましくない。一方、平均分子量が５０００より小さ
くなると溶解性は優れるものの抑泡性が低下し、また平
均分子量が７０００以上では溶解性が低下し、洗浄性を
低下せしめる等の諸現象が推測できる。
面活性剤の混合比は、〔Ａ〕成分と〔Ｂ〕成分が重量比
で１：２乃至３：１の範囲である。
類の非イオン界面活性剤は、特に洗浄性と低泡性から見
ると、〔Ａ〕成分については、平均エチレンオキシド付
加モル数が１０乃至１２モルが好ましく、〔Ｂ〕成分に
ついては、特に低級の２価アルコールにエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドの平均モル比が２０：８０で、
且つ平均分子量が約６０００前後のものが好ましい。更
に〔Ａ〕成分と〔Ｂ〕成分の混合比が重量比で１：１．
５乃至２．５：１の範囲が好ましい。
から構成されるものであるが、更に作業上の点から、例
えばプロピレングリコールやエチルアルコール等の低級
アルコール、あるいは水等を含有せしめることも可能で
ある。
通常アルカリ洗浄剤と併用して使用する。その使用割合
は洗浄する対象物の汚れの種類や硬表面の形状と構造あ
るいは洗浄方法や洗浄条件によっても異なるが、通常ア
ルカリ洗浄剤組成物の全量に対して１乃至３０重量パー
セントの範囲であり、好ましくは２乃至２０重量パーセ
ントの範囲である。
リ洗浄剤は、アルカリ洗浄剤組成物中の含有成分、洗浄
方法、洗浄条件、洗浄の対象となる汚れの種類に関して
はその使用法には何ら制約を受けないが、使用温度につ
いては液温の高い方が低泡性と洗浄性に優れた使用効果
が見られる。特に低泡性からみると洗浄液温が４０℃以
上での使用が好ましい使用態様である。
明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定される
ものではない。なお、実施例で用いられる各化合物は以
下のように略記する。
級アルコールにエチレンオキシドが付加されたもの。
面洗浄用アルカリ洗浄剤と併用して、硬表面上に付着し
ている硬化した油脂汚れの洗浄性能と発泡性について観
察し、結果を表−１に示した。尚、ここでは脂肪族多価
アルコールにエチレンオキサイド及びプロピレンオキサ
イドをブロック重合させたポリエーテルポリオール型の
非イオン界面活性剤としてアデカノールＬＧ１２６（旭
電化工業（株）製）を使用した。
アルカリ洗浄剤組成物と助剤組成物とからなる洗浄剤
を、各々の濃度が２％及び０．２％となるように水道水
にて希釈して混合調製した。洗浄性能評価に供する汚れ
は、牛脂に硬化触媒としてリノール酸アルカリ金属塩を
少量添加して、１５０℃条件下で３時間撹拌を続けて混
合した汚れ成分を、１５ｃｍ×１５ｃｍのステンレス板
表面上に均一塗布した後、１２０℃で２時間乾燥・熟成
して作製した。
加温して、この洗浄剤水溶液中に上述する方法で作製し
た人工汚れ板を浸漬し、洗浄した。１０分間浸漬した
後、人工汚れ板を引き上げ、流水中で１分間すすいだ。
は、洗浄・すすぎ後、汚れ板上の水が濡れる面積を目視
により観察し、下記の基準で判定した。 この判定基準において評点４以上が満足する洗浄性能で
ある。
００ｃｃの比色管に７０℃の試料水溶液を５０ｃｃ入
れ、上下に激しく１０回手振りした後の泡立ちを比較す
ることにより行った。発泡性の判断は、比色管を手振り
した後の泡量を目視により観察し、下記の基準で判定し
た。
する。
洗浄剤用助剤組成物が添加されたアルカリ洗浄剤（実施
例１〜実施例５）、すなわち、エチレンオキシドの平均
付加モル数が１０〜１６モルのポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルと、ポリエーテルポリオールとを
併用することによって、洗浄性及び発泡性のいずれの性
能においても満足する結果が得られた。他方、アルカリ
洗浄剤組成物のみ（比較例１）、あるいは、助剤組成物
としてポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルま
たはポリエーテルポリオールの一成分のみ（比較例２、
３）、さらにはエチレンオキシドの平均付加モル数が８
または１８モルのポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルとポリエーテルポリオールを併用した場合（比
較例４、５）、いずれも洗浄性と抑泡性の両性能を満足
しない。
エチレンアルキルフェニルエーテルを、同じく一般に洗
浄成分として多用されているポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルあるいは抑泡成分であるポリエーテルポリオ
ールを、抑泡成分として多用されているポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレン縮合物（プルロニックＬ−
６１、Ｌ−９２、２５Ｒ−２）に置き換えると（比較例
６〜１０）、両性能を満足することはできない。
面洗浄用アルカリ洗浄剤組成物と併用して、硬表面上に
付着している硬化した油脂汚れの洗浄性能と洗浄剤希釈
水溶液の発泡性能について観察し、その結果を表−２に
示した。各試料は表−２に示すアルカリ洗浄剤組成物と
助剤組成物とからなる洗浄剤を、各々の濃度が２％及び
０．２％となるように水道水にて希釈して混合調製し
た。
ては、この組成物を構成する２種類の非イオン界面活性
剤、エチレンオキシド付加モル数が１２モルであるポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル（Ａ成分）と実
施例１で使用したのと同じポリエーテルポリオール（Ｂ
成分）との混合割合が、洗浄性に及ぼす影響と抑泡性に
及ぼす影響とについて観察を行った。
１と同様の人工汚れ板を使用して、同様の方法と条件で
洗浄を行い、同じ判定基準によって判定した。又、発泡
性能に関する評価についても、実施例１と同様の方法と
条件でテストを行い、同様の判定基準によって判定し
た。
分：〔Ｂ〕成分の比率が１：２乃至３：１の範囲の２成
分の非イオン界面活性剤を併用したアルカリ洗浄剤は、
洗浄性能及び抑泡性のいずれにおいても格別優れている
ことが確認された（実施例６〜実施例９）。
とを調製し、これを表−３に示す量割合で調合して、ア
ルカリ洗浄剤組成物と助剤組成物との混合割合が洗浄性
に及ぼす影響と抑泡性に及ぼす影響とについて観察を行
った。なお、各組成物の配合比率を変化させた混合物を
濃度が２．５％となるように水道水にて希釈したものを
用いた。また、洗浄性能及び発泡性能に関する評価は、
いずれも実施例１に記載の方法と同様の方法及び判定基
準によって行った。
の使用量が、アルカリ洗浄剤組成物量に対して、１乃至
３０重量％の配合比率（実施例１０〜実施例１４）にお
いて、洗浄性が向上し且つ抑泡性にも優れている結果が
得られた。
る洗浄剤用助剤組成物は、硬表面上に残存する各種の汚
れに対して、アルカリ洗浄剤に添加して使用することに
より著しく洗浄性能が改善され、又洗浄時に発生する泡
量の抑制効果を改善して、汚れの種類や硬表面の形状、
洗浄方法や洗浄条件等により洗浄効果への影響を及ぼす
ことなく、目的とする添加効果を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 下記〔Ａ〕成分と〔Ｂ〕成分とからなる
非イオン界面活性剤を必須成分として含有することを特
徴とするアルカリ洗浄剤用助剤組成物。 〔Ａ〕成分：アルキル基がオクチル若しくはノニル基
で、且つ平均エチレンオキシド付加モル数が１０乃至１
６モルであるポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル。 〔Ｂ〕成分：脂肪族多価アルコールに、エチレンオキシ
ド及びプロピレンオキシドをブロック付加重合させたも
ので、該エチレンオキシドとプロピレンオキシドの平均
モル比が１０：９０乃至３０：７０の範囲にあり、且つ
平均分子量が５０００乃至７０００の範囲であるポリエ
ーテルポリオール。 - 【請求項２】 上記〔Ａ〕成分と〔Ｂ〕成分との混合比
が重量比で、〔Ａ〕成分：〔Ｂ〕成分＝１：２乃至３：
１の範囲である請求項１に記載のアルカリ洗浄剤用助剤
組成物。 - 【請求項３】 上記アルカリ洗浄剤用助剤組成物を含有
せしめたアルカリ洗浄剤であって、当該アルカリ洗浄剤
用助剤組成物の使用量がアルカリ洗浄剤組成物の全量に
対して１乃至３０重量パーセントで含有せしめたことを
特徴とするアルカリ洗浄剤用助剤組成物の使用方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33771496A JP3284067B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | アルカリ洗浄剤用助剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33771496A JP3284067B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | アルカリ洗浄剤用助剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10158692A JPH10158692A (ja) | 1998-06-16 |
| JP3284067B2 true JP3284067B2 (ja) | 2002-05-20 |
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ID=18311281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33771496A Expired - Fee Related JP3284067B2 (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | アルカリ洗浄剤用助剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3284067B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4554498B2 (ja) * | 2005-12-02 | 2010-09-29 | 花王株式会社 | 金属用洗浄剤組成物 |
-
1996
- 1996-12-04 JP JP33771496A patent/JP3284067B2/ja not_active Expired - Fee Related
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