JP3282201B2 - 収音装置、再生装置、収音方法および再生方法、および、音信号処理装置 - Google Patents

収音装置、再生装置、収音方法および再生方法、および、音信号処理装置

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JP3282201B2
JP3282201B2 JP33622991A JP33622991A JP3282201B2 JP 3282201 B2 JP3282201 B2 JP 3282201B2 JP 33622991 A JP33622991 A JP 33622991A JP 33622991 A JP33622991 A JP 33622991A JP 3282201 B2 JP3282201 B2 JP 3282201B2
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  • Stereophonic System (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音を記録する収音装置と
収音方法および収音された音を再生する再生装置と再生
方法、および、収音装置と再生装置とを組み合わせた音
信号処理装置に関するものであり,特に,もとの音の状
態をより忠実に実音像として再現可能な収音装置と収音
方法および再生装置と再生方法、および、音信号処理装
に関する。
【0002】
【従来の技術】空間的な広がりを持つ音響,音声などの
音を実音像としていかに忠実に再現(再生)するかにつ
いて,種々の収録方式およびその再生方式が提案され試
みられている。特に,立体テレビなどにおいてその映像
の立体的再生とともに音響のより忠実な再生が要望され
ている。たとえば,一般的な収音再生方法である「イン
テンシティステレオ方式は,多数のマイクロフォンを用
いて収音し,定められた複数のチャネル,たとえば,N
チャネルにレベル差,時間差などの情報を付加して振り
分けて録音し,その再生時に,定められた位置に配設さ
れたN個のスピーカによって音像を生成する。またバイ
ノーラル収音再生方式,ワンポイント収音再生方式も知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した例に代表され
る従来の収音再生方式はいずれも虚音像を再生するもの
であるから,依然として実音像を生成するという本来の
目的を達成することができない。その結果として,依然
として虚音像に起因する問題,たとえば,音の再生位置
が限定され,位置がずれると音の像が結ばず,虚音像の
位置に近づくと実体感がないといった問題がある。
【0004】一般的に言って,実音像の生成は単に収音
または再生のみでなく,当然ながら,収音過程から再生
過程に至る全体的な条件を考慮する必要がある。そのた
めには,収音を記録する方法,編集方法などを考慮しな
ければならない。本発明は上述した従来の収音・再生方
法における問題を解決し,実音像を生成すべく,収音か
らその再生に至る過程における収音装置と収音方法およ
再生装置と再生方法、および、収音装置と再生装置と
を組み合わせた音信号処理装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の収音装置は、複
数の音源に対し、それぞれの音源からの可聴音をそれぞ
れ検出する音検出手段からの出力信号を多重化する第1
の信号多重化手段と、上記音源の位置および対応する上
記音検出手段の配設位置の少なくともいずれか一方の位
置を示す位置情報信号と、上記音源の大きさを示す音源
寸法情報信号とを上記音検出手段からの出力信号に対応
づけて多重化する第2の信号多重化手段と、上記音検出
手段からの出力信号または上記第1の多重化手段で多重
化した第1の多重化信号と、上記第2の多重化手段で多
重化した第2の多重化信号とをそれぞれ記録媒体の独立
したチャネルに記録する記録手段とを有する。
【0006】好適には、上記第2の信号多重化手段は、
さらに上記音源の指向性および上記音検出手段の指向性
の少なくともいずれか一方の指向性を示す指向性情報信
号を、上記出力信号を記録したチャネルと異なるチャネ
ルに多重化する。
【0007】本発明の再生装置は、少なくとも一のチャ
ネルに記録された音信号または多重化記録された音信
号、および、上記音信号が記録されたチャネルとは異な
るチャネルに多重化記録された上記音信号に関連する音
源位置を示す位置情報信号および上記音信号に関連する
音検出手段の配設位置を示す位置情報信号の少なくとも
いずれか一方の位置情報信号および上記音信号の音源寸
法情報信号を読み出し分離する手段と、上記読み出され
た位置情報信号および音源寸法情報信号に基づいて実音
像を生成するため上記読み出された音信号の振幅および
遅延時間を総合的に調整する手段とを具備する。
【0008】また本発明の再生装置は、少なくとも一の
チャネルに記録された音信号または多重化記録された音
信号、および、上記音信号が記録されたチャネルとは異
なるチャネルに多重化記録された上記音信号に関連する
音源位置を示す位置情報信号および上記音信号に関連す
る音検出手段の配設位置を示す位置情報信号の少なくと
もいずれか一方の位置情報信号、上記音信号の音源寸法
情報信号および上記音源の指向性および上記音検出手段
の指向性の少なくともいずれか一方の指向性を示す指向
性情報信号を読み出し分離する手段と、上記読み出され
た位置情報信号、音源寸法情報信号および指向性情報信
号に基づいて実音像を生成するため上記読み出された音
信号の振幅および遅延時間を総合的に調整する手段とを
具備する。
【0009】好ましくは、上記調整された音信号を可聴
音に変換して出力し実音像を生成する音再生手段をも具
備する。
【0010】本発明の収音方法は、音検出手段により検
出した出力信号を記録するチャネルとは異なるチャネル
に、上記出力信号に関連する音源位置および上記音検出
手段の配設位置の少なくともいずれか一方の位置を示す
位置情報信号と、上記音源の大きさを示す音源寸法情報
信号とを上記音検出手段からの出力信号に対応づけて多
重化した信号を同時的に記録する。
【0011】本発明の再生方法は、少なくとも一のチャ
ネルに記録された音信号または多重化記録された音信
号、および、上記音信号が記録されたチャネルとは異な
るチャネルに多重化記録された上記音信号に関連する音
源位置を示す位置情報信号および上記音信号に関連する
音検出手段の配設位置を示す位置情報信号の少なくとも
いずれか一方の位置情報信号と、上記音源の大きさを示
す音源寸法情報信号とを読み出し分離し、上記読み出さ
れた位置情報信号と音源寸法情報信号とに基づいて実音
像を生成するため上記音信号の振幅および遅延時間を総
合的に調整し、上記調整された音信号を可聴音に変換し
て出力する。
【0012】本発明の音信号処理装置は、複数の音源に
対し、それぞれの音源からの可聴音をそれぞれ検出する
音検出手段からの出力信号を多重化する第1の信号多重
化手段と、上記音源の位置および対応する上記音検出手
段の配設位置の少なくともいずれか一方の位置を示す位
置情報信号と、上記音源の大きさを示す音源寸法情報信
号とを多重化する第2の信号多重化手段と、上記音検出
手段からの出力信号または上記第1の多重化手段で多重
化した第1の多重化信号と、上記第2の多重化手段で多
重化した第2の多重化信号をそれぞれ記録媒体の独立し
たチャネルに記録する記録手段とを有する収音装置と、
上記収音装置と信号媒介手段を介して接続された再生装
置であって、少なくとも一のチャネルに記録された音信
号または多重化記録された音信号、および、上記音信号
が記録されたチャネルとは異なるチャネルに多重化記録
された上記音信号に関連する音源位置を示す位置情報信
号および上記音信号に関連する音検出手段の配設位置を
示す位置情報信号の少なくともいずれか一方の位置情報
信号と上記音源の大きさを示す音源寸法情報信号とを読
み出し分離する手段と、上記読み出された位置情報信号
と音源寸法情報信号に基づいて実音像を生成するため上
記読み出された音信号の振幅および遅延時間を総合的に
調整する手段とを具備する再生装置とを有する。
【0013】好ましくは、上記収音装置の上記第2の信
号多重化手段は、さらに上記音源の指向性および上記音
検出手段の指向性の少なくともいずれか一方の指向性を
示す指向性情報信号を、上記出力信号を記録したチャネ
ルと異なるチャネルに多重化し、上記再生装置の上記分
離手段は、少なくとも一のチャネルに記録された音信号
または多重化記録された音信号、および、上記音信号が
記録されたチャネルとは異なるチャネルに多重化記録さ
れた上記音信号に関連する音源位置を示す位置情報信号
および上記音信号に関連する音検出手段の配設位置を示
す位置情報信号の少なくともいずれか一方の位置情報信
号、上記音信号の音源寸法情報信号および上記音源の指
向性および上記音検出手段の指向性の少なくともいずれ
か一方の指向性を示す指向性情報信号を読み出し分離
し、上記調整手段は上記読み出された位置情報信号、音
源寸法情報信号および指向性情報信号に基づいて実音像
を生成するため上記読み出された音信号の振幅および遅
延時間を総合的に調整する。
【0014】好ましくは、上記再生装置は上記調整され
た音信号を可聴音に変換して出力し実音像を生成する音
再生手段をも具備する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】本発明の収音装置および収音方法において、
信号の記録に加えて,その音源の位置および音検出手段
の配設位置の少なくともいずれか一方の位置を示す位置
情報をも音信号を記録したチャネルとは異なるチャネル
に多重化して記録する。音信号とその位置関係が対応し
ているから,その編集段階および再生段階において音
の位置関係,および,音検出手段の配設位置を考慮して
実音像を生成する音の編集および再生が可能となる。特
に,音信号を記録したチャネルと位置情報を多重化した
チャネルが異なっているので,後処理として行う編集作
業および再生動作における信号の取扱が容易になる。上
記多重化に音源の大きさ情報を加えると,上記実音像の
生成が一層正確になる。この音源の寸法情報の多重化は
音信号を多重化したチャネルと異なっていればよく,位
置情報を多重化したチャネルと同じチャネルにすること
できる。通常,音信号は連続的に変化するので情報量
が多いが,位置変化は緩慢であり,音源の大きさは変化
がない。したがって,音信号のチャネルとは異ならせて
おけば信号処理の観点からは便利である。さらに指向性
情報を加えると実音像の生成がさらに正確に実現でき
る。この指向性情報を多重化するチャネルは音信号を
したチャネルと異なっていればよい。
【0020】本発明の再生装置および再生方法におい
て、上記位置情報,音源寸法情報,指向性情報に基づい
て実音像を生成する。
【0021】本発明の音信号処理装置は上記収音装置と
上記再生装置とを有機的に組み合わせて、上述した収音
装置と再生装置との間で効率のよい動作を行う。
【0022】
【実施例】図1に本発明の収音装置の第1実施例として
の収音装置の構成図を示す。図1に示した収音装置を,
具体例,たとえば,演奏会会場における演奏の生収音を
行う場合に関連づけて述べる。
【0023】一般的に言って,音の処理は,たとえば,
演奏会の演奏音,自動車競技場内のエンジン音などの収
音し再生する対象となる音源の位置,大きさ,収音マイ
クロフォンの位置,感度特性,指向性などの収音条件,
編集方法とその装置条件,再生方法,音処理に使用する
装置の性能などの一連の関連事項を全体としてみて,い
かにして実音像を生成することが可能かについての観点
から,再びそれぞれの処理過程における条件が決定され
ることになる。この収音装置は,かかる複数の音源から
の音を,編集し,再生することを考慮し,実音像を再生
可能なように収音する。
【0024】図1において,演奏会会場には収音すべき
音源としてピアノ1,バイオリン3などの複数の楽器の
他に,演奏会会場5の聴衆からの音が存在する。図1に
示した収音装置は,ピアノ1からの音響を検出する第1
のマイクロフォン11,バイオリン3からの音響を検出
する第M番目のマイクロフォン12,会場5からの音響
を検出する第(M+1)番目のマイクロフォン14〜第
N番目のマイクロフォン15からの音信号を入力され
る。また収音装置は,第1のマイクロフォン11の位置
を示す情報を提供する第1の位置検出装置21,第M番
目のマイクロフォン12の位置を示す情報を提供する第
M番目の位置検出装置22を有する。さらに収音装置
は,第1のマルチプレクサ31,第2のマルチプレクサ
32,および,収音信号処理記録装置40を有する。
【0025】第1のマイクロフォン11はピアノ1の近
傍に配設され,主としてピアノ1を音源とする音響を検
出して第2のマルチプレクサ32に出力する。同様に,
第M番目のマイクロフォン12はバイオリン3の近傍に
配設され,主としてバイオリン3を音源とする音響を検
出して第2のマルチプレクサ32に出力する。第1の位
置検出装置21はピアノ1の位置情報を出力し,第M番
目の位置検出装置22はバイオリン3の位置情報を出力
する。これらのマイクロフォン位置情報検出信号M
1 ,MPM は第1のマルチプレクサ31に入力され
る。第1の位置検出装置21および第M番目の位置検出
装置22から提供される上記位置情報は,たとえば,演
奏会会場5の指揮者の位置を座標位置の原点として,直
交座標系における相対的位置または絶対位置として示さ
れる。また,これらの位置情報は直交座標に限らず,極
座標系で示してもよい。演奏会会場におけるピアノ1,
バイオリン3などの楽器は通常,その演奏会会場5にお
いて固定した位置に配設されている。したがって,この
例においては,第1の位置検出装置21および第M番目
の位置検出装置22は,固定したピアノ1およびバイオ
リン3の配置位置情報を提供する。演奏会会場5の聴衆
からの音響の位置情報は第(M+1)番目のマイクロフ
ォン14〜第N番目のマイクロフォン15の配設位置情
として収音信号処理記録装置40に設定されていても
よい。
【0026】第1のマルチプレクサ31は第1の位置検
出装置21からのマイクロフォン位置情報検出信号MP
1 と第M番目の位置検出装置22からのマイクロフォン
位置情報検出信号MPM を多重化する。同様に,第2の
マルチプレクサ32は第1のマイクロフォン11からの
マイクロフォン検出音信号S1 と第M番目のマイクロフ
ォン12からのマイクロフォン検出音信号SM 多重化
する。これら多重化された信号はそれぞれ入力多重化信
号IM1 およびIM2 として収音信号処理記録装置40
に入力されてそれぞれ対づけた位置に記録される。こ
のようにマイクロフォン検出音信号Sとこれに対応する
マイクロフォン位置情報検出信号MPとはそれぞれ異な
る音声チャネルに多重化された状態で記録される。
【0027】第1のマルチプレクサ31および第2のマ
ルチプレクサ32における音信号および位置情報の多重
化方法としては,たとえば,アナログ信号処理に適した
周波数多重化方法またはディジタル信号処理に適した時
分割多重化方法などで行う。図2を参照して,位置情報
の周波数多重化方法を述べる。第1の位置検出装置21
からのマイクロフォン位置情報検出信号MP1 と第M番
目の位置検出装置22からのマイクロフォン位置情報検
出信号MPM とは異なる周波数帯域で周波数多重化され
る。ある音声チャネルについて上記位置情報の多重化が
行われ,このチャネルとは異なるチャネルにマイクロフ
ォン検出音信号S1 およびSM の多重化が行われる。こ
のように位置情報の多重化チャネルと音信号の多重化チ
ャネルとを異ならせると同じ周波数帯域を独立に使用で
き,また,その後に行う編集処理および再生動作におけ
る信号の取扱が容易になる。
【0028】図3を参照して時分割多重化処理について
述べる。同じチャネルについて複数のマイクロフォン位
置情報検出信号MP1 〜MPM が時分割多重化される。
図中, 記号FMはフレームマーカを示す。音信号の多重
化も上記同様に行われる。ただし,上述したように,位
置情報の多重化と音信号の多重化とは異なるチャネルを
用いて行う。
【0029】第1のマルチプレクサ31および第2のマ
ルチプレクサ32における多重化としてはディジタル処
理を行う時分割多重化が容易であるが,周波数多重化は
価格的要因も考慮すると第1のマルチプレクサ31およ
び第2のマルチプレクサ32で個別に行うことがやや難
しい。したがって,周波数多重化を行う場合,マイクロ
フォン検出音信号Sおよびマイクロフォン位置情報検出
信号MPを一旦収音信号処理記録装置40に入力して,
収音信号処理記録装置40内で周波数多重化してもよ
い。また収音信号処理記録装置40において時分割多重
化処理を行ってもよい。いずれにしても,収音信号処理
記録装置40からは異なる音声チャネルに音信号とそれ
に対応する位置情報とがそれぞれ多重化されて出力され
る。なお、後述するように、収音信号処理記録装置40
に多重化信号を分離する回路を設けて分離されたそれぞ
れの信号を出力してもよい。
【0030】収音信号処理記録装置40は第(M+1)
番目のマイクロフォン14〜第N番目のマイクロフォン
15のマイクロフォン検出音信号SM+1 N を入力し
,そのまま多重化しないで出力する。これら第(M+
1)番目のマイクロフォン14〜第N番目のマイクロフ
ォン15は,本実施例においては,演奏会会場5の各所
に配設され演奏会会場5内の全体的な聴衆の音響を検出
する。これらの音響は通常,臨場感を出すために使用さ
れるが,特に位置情報とは関連づけず,背景音(バック
グラウンドサウンド)として使用してもよい
【0031】収音信号処理記録装置40におけるNチャ
ネルの音声チャネルへの記録は,たとえば,磁気テープ
への記録,光ディスクへの記録,半導体メモリへの記録
など種々の記録媒体に独立した音声チャネルごとに記録
される。収音信号処理記録装置40で記録媒体に記録
れた音声チャネルごとの記録信号は,必要に応じて編集
装置50において編集され,音再生装置100において
再生される。編集装置50おける編集処理において,音
信号と位置情報とがそれぞれ異なるチャネルに多重化さ
れて記録されているので,空間的な信号処理を加えた音
声編集作業が可能になる。またこの編集作業を経ずに上
記収音装置で記録した位置情報を含む音情報を直接,音
再生装置100において再生することもできる。あるい
は,収音信号処理記録装置40において記録媒体に記録
させることなく直接音再生装置100に音信号および位
置情報をそれぞれに多重化した信号,および,多重化し
ない信号を出力して,音再生装置100において直接再
生させることもできる。音再生装置100における再生
処理については後述する。
【0032】上述した実施例において,ピアノ1,バイ
オリン3などの音源の寸法(大きさ)情報を上記マイク
ロフォン位置情報検出信号MPに加えて多重化すると,
より情報が豊かになり,情報編集処理および再生して実
音像を形成する上で好適である。音源の寸法情報も上記
位置情報と同様に多重化されるが,音信号を多重化した
チャネルとは異なるチャネルを用いる。そのチャネルと
しては位置情報を多重化したチャネルと同じチャネルで
もよく異なる新たなチャネルでもよい。音信号は連続的
で変化が高速に変化する。ただし,位置情報およじ音源
の大きさの変化は音信号の変化に対して少ない。したが
って,チャネル使用量を少なくする観点からは位置情報
の多重化と音源の寸法情報の多重化とは同じチャネルを
用いてもよい。一方,信号処理を容易にする観点からは
音源の寸法情報を位置情報の多重化チャネルとは異なる
チャネルに多重化することが望ましい。
【0033】さらにピアノ1,バイオリン3などの指向
情報,あるいは,第1のマイクロフォン11および第
M番目のマイクロフォン12などの指向性情報も上記マ
イクロフォン位置情報検出信号MP,音源の大きさ情報
に加えて多重化することが,音源の寸法情報を加えるこ
とと同様,編集処理および再生において好適である。こ
の指向性情報の多重化も上記音源の寸法情報の多重化と
同様,音信号の多重化チャネルとは異なるチャネルに行
う。上記同様,位置情報の多重化チャネルと同じでも異
なるチャネルに多重化してもよい。
【0034】第1の位置検出装置21および第M番目の
位置検出装置22における位置情報の提供としては,音
源位置を位置情報として提供する他,第1のマイクロフ
ォン11および第M番目のマイクロフォン12の配設位
情報をも提供する。あるいは,位置情報としては第1
の位置検出装置21および第M番目の位置検出装置22
の配設位置を位置情報として提供する。このように正確
な位置情報を音信号とともに記録することにより,編集
処理および再生処理を経て,より正確な実音像を形成す
ることが可能となる。
【0035】この実施例においては,演奏会会場5にお
ける収音であり,ピアノ1,バイオリン3などは固定し
た位置にあり,第1のマイクロフォン11および第M番
目のマイクロフォン12の配設位置も固定である。した
がって,この実施例においては,第1の位置検出装置2
1および第M番目の位置検出装置22を用いずに,上記
配置関係を示す位置情報を予め収音信号処理記録装置4
0に設定しておき,第1の位置検出装置21および第M
番目の位置検出装置22を設けなくてもよい。位置情報
は固定であるから,常時多重化せず,対応づけた音声チ
ャネル頭の部分などに記録することでもよい。
【0036】また図1において,第1のマイクロフォン
11および第M番目のマイクロフォン12からのマイク
ロフォン検出音信号S1 およびSM の信号の高周波数特
性からこれらマイクロフォン検出音信号Sについては多
重化せず,第(M+1)番目のマイクロフォン14〜第
N番目のマイクロフォン15からのマイクロフォン検出
音信号と同様,多重化しないでそれぞれ異なる音声チャ
ネルに記録することもできる。この時,位置情報などの
多重化は音声チャネルとは異なるチャネルを用いて音信
号の記録と時間的対応をつけて多重化して記録する。
【0037】図4に本発明の第2実施例としての収音装
置を示す。この収音装置は特に,音源が移動する場合の
収音に適合する構成を示す。音源が移動する例として
は,演奏会場において,マイクロフォンを持っている歌
手が舞台の上を移動しながら歌う場合などがある。この
ように第1のマイクロフォン11を持っている歌手が移
動している場合の収音においては,その歌手の位置をワ
イヤレス方式の第1の位置検出装置24を用いて検出す
ることが好適である。
【0038】なお図4においては,第1のマイクロフォ
ン11は図1に示したようにピアノ1の近傍に固定され
ているのではなく歌手が持っている。また第M番目のマ
イクロフォン12は他の動いている歌手が持っている。
そして,図示しないピアノ1からの音は第(M+1)番
目のマイクロフォン14で検出し,バイオリン3からの
音は第N番目のマイクロフォン15で検出する。
【0039】移動する歌手が持っている第1のマイクロ
フォン11に一体にされた第1の位置検出装置24から
超音波を放射させ,演奏会会場5内の各所に配設された
超音波受信装置がその超音波を受信してマイクロフォン
位置検出装置35に電波などで通報する。マイクロフォ
ン位置検出装置35がその電波を検出して第1のマイク
ロフォン11の位置を検出する。同様に第M番目のマイ
クロフォン12に一体にされた第M番目の位置検出装置
25からも超音波を放射させ,マイクロフォン位置検出
装置35を介して第M番目のマイクロフォン12の位置
を検出することができる。マイクロフォン位置検出装置
35における位置検出としては,第1の位置検出装置
から電波を放射させ,離れた2つ以上の位置における
受信電波の強弱からその位置を標定する方法など,その
他の方法をとることができる。
【0040】この例において,図4には図示していない
ピアノ1,バイオリン3などの楽器の位置は固定であ
る。したがって,これら楽器の位置は予め固定の位置情
報として収音信号処理記録装置40に記録しておき,移
動する歌手の持っている第1のマイクロフォン11の位
を示すマイクロフォン位置検出装置35からのマイク
ロフォン位置情報検出信号MP1 と第1のマイクロフォ
ン11からのマイクロフォン検出音信号S1 はそれぞれ
異なるチャネルに同時に多重化する。この場合,図1を
参照して述べたように,第(M+1)番目のマイクロフ
ォン14〜第N番目のマイクロフォン15からのマイク
ロフォン検出音信号SM+1 〜SN は多重化しない。
【0041】第1のマルチプレクサ31および第2のマ
ルチプレクサ32または収音信号処理記録装置40にお
ける多重化は上記第1実施例と同様である。またこの第
2実施例の収音装置においても,第1実施例と同様,歌
手,ピアノ1,バイオリン3などの音源の大きさ,マイ
クロフォンまたはこれら音源の指向性の情報を加えて,
マイクロフォン位置情報出信MPに多重化すること
ができる。
【0042】さらにこの実施例においても,第2のマル
チプレクサ32を削除して,第1のマイクロフォン11
および第M番目のマイクロフォン12からのマイクロフ
ォン検出音信号Sを多重化せずに収音信号処理記録装置
40に入力して,それぞれ独立した音声チャネルに記録
することもできる。位置情報などは音声チャネルとは異
なるチャネルに音声チャネルに記録したタイミングと同
じタイミングで多重化記録する。
【0043】図5に本発明の実施例としての再生装置の
構成を示す。この再生装置は,第1の音再生系統11
0,第2の音再生系統120および第3の音再生系統1
30,および,スピーカ系統140からなる。上述した
収音装置においてはNチャネルの音声チャネルがある場
合について述べたが,図5は図解の関係で,独立した4
チャネルについてのみ述べる。
【0044】第1の音再生系統110は,デコーダ11
1,それぞれ信号遅延回路112および振幅調整回路1
13,信号遅延回路114および振幅調整回路115,
信号遅延回路116および振幅調整回路117,およ
び,信号遅延回路118および振幅調整回路119から
なる並列した4系統の音調整回路からなる。第2の音再
生系統120および第3の音再生系統130の回路構成
も第1の音再生系統110と同様である。スピーカ系統
140は,それぞれ,信号加算回路141,電力増幅回
路142およびスピーカ151,信号加算回路143,
電力増幅回路144およびスピーカ152,信号加算回
路145,電力増幅回路146およびスピーカ153,
および,信号加算回路147,電力増幅回路148およ
びスピーカ154からなる。
【0045】これら第1の音再生系統110,第2の音
再生系統120,第3の音再生系統130の前段には,
上記図1に図解した収音信号処理記録装置40において
記録媒体に多重化記録された音信号および位置情報を
離してそれぞれ独立した位置情報検出信号P1 ,P2
3 およびマイクロフォン検出音信号S1 ,S 2,S3
に分離する回路が設けられるが, 図示省略している。あ
るいは,図1に示した収音信号処理記録装置40から直
接音再生装置100に多重化信号を印加する場合は,多
重化信号を分離する回路を設けるだけでもよい。さらに
は,本発明の収音装置と再生装置とを一体構成すること
もでき,それを音信号処理装置と呼ぶ。その場合は第1
のマイクロフォン11第M番目のマイクロフォン12
の信号および第1の位置検出装置21第M番目の位置
検出装置22の信号を多重化せず,直接使用することも
できる。以下の記述においては,信号読み出し分離され
た位置情報およびマイクロフォン検出音信号がいかに再
生に使用されるかについて述べる。
【0046】図6に図5に示したスピーカ系統140の
スピーカの配列を示す。図6(A)はスピーカ系統14
0の正面図を示し,図6(B)はその断面図を示す。こ
の例ではM個のスピーカが凹面状に配列されている。こ
のスピーカ配列自体はオルソン氏によって提案されてい
るものである(たとえば,オルソン著,西巻訳,「音響
工学」上,1959年)。このスピーカ方式においては
多数のスピーカをアレイ状に配列して加える信号の遅延
量を調節して空間の一点に音波の焦点を作ると,聴取者
の近傍の一点にきわめて音圧の高い点が合成され,この
点にあたかも実際の音源が存在するような状況が生じ,
聴覚心理的にもその位置音像が知覚されるという根拠
に基づく(たとえば,小宮山他,「立体テレビのための
音像の遠近制御技術の開発」,NHK技研R&D,19
91年2月,No.2,ページ10〜14)。図5にお
いて,スピーカ151〜154は4個のみ示しいる
が,一般的に言えば,図6に示したようにM個のスピー
カが配設される。
【0047】デコーダ111は分離されて入力される実
際の位置情報検出信号P1 からマイクロフォン検出音信
号S1 が印加されている信号遅延回路112,114,
116,118の遅延量を変化させる。さらにデコーダ
111はこれら信号遅延回路112,114,116お
よび118において遅延されたマイクロフォン検出音信
号の振幅を振幅調整回路113,115,117,11
9において調整する。信号遅延回路112における位置
情報による遅延量は,音源の位置,および,マイクロフ
ォンの配設位置,またはいずれか一方の位置情報に基づ
いて決定される。これら音源の位置情報,マイクロフォ
ンの位置情報をいかに用いるかは収音および再生の対
象,条件,目的などに応じて規定される。このように実
際の位置情報を用いて音再生処理を行うと,実音像の存
在位置に該当する位置に再生音響領域161,162,
163が生成される。
【0048】上述した収音装置において,音源の大きさ
情報も多重化した場合は,デコーダ111は音源の大き
さに応じて,また必要に応じて位置情報をも考慮して振
幅調整回路113,115,117,119におけるそ
れぞれの振幅調整量を変化させる。これにより,一層正
確な実音像を生成することができる。
【0049】同様に,収音装置において,指向性情報
多重化した場合は,デコーダ111は指向性情報に基づ
く遅延量および振幅調整量を算出して信号遅延回路11
2,114,116,118,および,振幅調整回路1
13,115,117,119を調整する。
【0050】上述した再生方法においては,各音声チャ
ネルごと独立して遅延量および振幅量を調整する例に
ついて述べたが,本発明においては,各チャネルの音信
号および位置情報,さらには,音源の大きさ,指向性な
どの情報を加えて,音再生の全体的な観点から,それぞ
れの音再生系統110,120,130内のそれぞれの
信号遅延回路の遅延量,および,それぞれの振幅調整回
路の振幅調整量を規定する。この全体的な調整は編集段
階において編集装置50において実施してもよく,ある
いは,位置情報,音源の大きさ情報などに応じて係数を
算出し,その係数で各系統を調整してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように,本発明の収音装置
および収音方法によれば,音の収音に加えて,少なくと
もその収音した音に対応する位置情報を多重化するの
で,その後の段階における編集,再生において,実音像
を生成することが可能になる。特に,音信号の記録チャ
ネルと位置情報の多重化記録チャネルとを異ならせるこ
とにより,その後の処理,たとえば,編集処理および再
生処理における信号処理が容易になる。
【0052】また本発明の収音装置および収音方法によ
れば,音源の寸法,指向性などの情報を位置情報に加え
て多重化することでより一層実音像を実現することを可
能ならしめる。
【0053】さらに本発明の再生装置および再生方法
よれば,上記収音装置および収音方法によって収音さ
重化された信号に基づいて複数のスピーカを用いて音
の再生を行うので実音像を生成することが可能となる。
【0054】本発明の音信号処理装置によれば、上述し
た収音装置と再生装置との両方を組み合わせた一体的な
装置としての効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収音装置の第1実施例としての収音装
置の構成図である。
【図2】図1に示した収音装置における位置情報または
信号の周波数多重化処理を説明する図である。
【図3】図1に示した収音装置における位置情報または
信号の時分割多重化処理を説明する図である。
【図4】本発明の収音装置の第2実施例としての収音装
置の構成図である。
【図5】本発明の再生装置の実施例としての音再生装置
の構成図である。
【図6】図5に示した複数のスピーカの配列を示す図で
あり,(A)は正面図,(B)はその断面図である。
【符号の説明】
1・・ピアノ,3・・バイオリン,5・・演奏会会場,
11,12,14,15・・マイクロフォン,21,2
2・・位置検出装置,31,32・・マルチプレクサ,
35・・マイクロフォン位置検出装置,40・・収音信
号処理記録装置,50・・編集装置,100・・音再生
装置,110,120,130・・音再生系統,111
・・デコーダ,112,114,116,118・・信
号遅延回路,113,115,117,119・・振幅
調整回路,141,143,145,147・・信号加
算回路,142,144,146,148・・電力増幅
回路,151〜154・・スピーカ,161〜163・
・再生音響領域。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04S 7/00 H04S 7/00 Z

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の音源に対し、それぞれの音源からの
    可聴音をそれぞれ検出する音検出手段からの出力信号を
    多重化する第1の信号多重化手段と、 上記音源の位置および対応する上記音検出手段の配設位
    置の少なくともいずれか一方の位置を示す位置情報信号
    と、上記音源の大きさを示す音源寸法情報信号とを上記
    音検出手段からの出力信号に対応づけて多重化する第2
    の信号多重化手段と、 上記音検出手段からの出力信号または上記第1の多重化
    手段で多重化した第1の多重化信号と、上記第2の多重
    化手段で多重化した第2の多重化信号とをそれぞれ記録
    媒体の独立したチャネルに記録する記録手段とを有する
    収音装置。
  2. 【請求項2】上記第2の信号多重化手段は、さらに上記
    音源の指向性および上記音検出手段の指向性の少なくと
    もいずれか一方の指向性を示す指向性情報信号を、上記
    出力信号を記録したチャネルと異なるチャネルに多重化
    する請求項記載の収音装置。
  3. 【請求項3】少なくとも一のチャネルに記録された音信
    号または多重化記録された音信号、および、上記音信号
    が記録されたチャネルとは異なるチャネルに多重化記録
    された上記音信号に関連する音源位置を示す位置情報信
    号および上記音信号に関連する音検出手段の配設位置を
    示す位置情報信号の少なくともいずれか一方の位置情報
    信号および上記音信号の音源寸法情報信号を読み出し分
    離する手段と、 上記読み出された位置情報信号および音源寸法情報信号
    に基づいて実音像を生成するため上記読み出された音信
    号の振幅および遅延時間を総合的に調整する手段とを具
    備する再生装置。
  4. 【請求項4】少なくとも一のチャネルに記録された音信
    号または多重化記録された音信号、および、上記音信号
    が記録されたチャネルとは異なるチャネルに多重化記録
    された上記音信号に関連する音源位置を示す位置情報信
    号および上記音信号に関連する音検出手段の配設位置を
    示す位置情報信号の少なくともいずれか一方の位置情報
    信号、上記音信号の音源寸法情報信号および上記音源の
    指向性および上記音検出手段の指向性の少なくともいず
    れか一方の指向性を示す指向性情報信号を読み出し分離
    する手段と、 上記読み出された位置情報信号、音源寸法情報信号およ
    び指向性情報信号に基づいて実音像を生成するため上記
    読み出された音信号の振幅および遅延時間を総合的に調
    整する手段とを具備する再生装置。
  5. 【請求項5】上記調整された音信号を可聴音に変換して
    出力し実音像を生成する音再生手段をも具備する請求項
    3または4記載の再生装置。
  6. 【請求項6】音検出手段により検出した出力信号を記録
    するチャネルとは異なるチャネルに、上記出力信号に関
    連する音源位置および上記音検出手段の配設位置の少な
    くともいずれか一方の位置を示す位置情報信号と、上記
    音源の大きさを示す音源寸法情報信号とを上記音検出手
    段からの出力信号に対応づけて多重化した信号を同時的
    に記録する収音方法。
  7. 【請求項7】少なくとも一のチャネルに記録された音信
    号または多重化記録された音信号、および、上記音信号
    が記録されたチャネルとは異なるチャネルに多重化記録
    された上記音信号に関連する音源位置を示す位置情報信
    号および上記音信号に関連する音検出手段の配設位置を
    示す位置情報信号の少なくともいずれか一方の位置情報
    信号と、上記音源の大きさを示す音源寸法情報信号と
    読み出し分離し、 上記読み出された位置情報信号と音源寸法情報信号と
    基づいて実音像を生成するため上記音信号の振幅および
    遅延時間を総合的に調整し、 上記調整された音信号を可聴音に変換して出力する再生
    方法。
  8. 【請求項8】複数の音源に対し、それぞれの音源からの
    可聴音をそれぞれ検出する音検出手段からの出力信号を
    多重化する第1の信号多重化手段と、上記音源の位置お
    よび対応する上記音検出手段の配設位置の少なくともい
    ずれか一方の位置を示す位置情報信号と、上記音源の大
    きさを示す音源寸法情報信号とを多重化する第2の信号
    多重化手段と、上記音検出手段からの出力信号または上
    記第1の多重化手段で多重化した第1の多重化信号と、
    上記第2の多重化手段で多重化した第2の多重化信号を
    それぞれ記録媒体の独立したチャネルに記録する記録手
    段とを有する収音装置と、 上記収音装置と信号媒介手段を介して接続された再生装
    置であって、少なくとも一のチャネルに記録された音信
    号または多重化記録された音信号、および、上記音信号
    が記録されたチャネルとは異なるチャネルに多重化記録
    された上記音信号に関連する音源位置を示す位置情報信
    号および上記音信号に関連する音検出手段の配設位置を
    示す位置情報信号の少なくともいずれか一方の位置情報
    信号と上記音源の大きさを示す音源寸法情報信号とを読
    み出し分離する手段と、上記読み出された位置情報信号
    と音源寸法情報信号に基づいて実音像を生成するため上
    記読み出された音信号の振幅および遅延時間を総合的に
    調整する手段とを具備する再生装置と、 を有する音信号処理装置。
  9. 【請求項9】上記収音装置の上記第2の信号多重化手段
    は、さらに上記音源の指向性および上記音検出手段の指
    向性の少なくともいずれか一方の指向性を示す指向性情
    報信号を、上記出力信号を記録したチャネルと異なるチ
    ャネルに多重化し、 上記再生装置の上記分離手段は、少なくとも一のチャネ
    ルに記録された音信号または多重化記録された音信号、
    および、上記音信号が記録されたチャネルとは異なるチ
    ャネルに多重化記録された上記音信号に関連する音源位
    置を示す位置情報信号および上記音信号に関連する音検
    出手段の配設位置を示す位置情報信号の少なくともいず
    れか一方の位置情報信号、上記音信号の音源寸法情報信
    号および上記音源の指向性および上記音検出手段の指向
    性の少なくともいずれか一方の指向性を示す指向性情報
    信号を読み出し分離し、上記調整手段は上記読み出され
    た位置情報信号、音源寸法情報信号および指向性情報信
    号に基づいて実音像を生成するため上記読み出された音
    信号の振幅および遅延時間を総合的に調整する請求項
    記載の音信号処理装置。
  10. 【請求項10】上記再生装置は上記調整された音信号を
    可聴音に変換して出力し実音像を生成する音再生手段を
    も具備する請求項8または9記載の音信号処理装置。
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