JP3281136B2 - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ

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JP3281136B2
JP3281136B2 JP23188793A JP23188793A JP3281136B2 JP 3281136 B2 JP3281136 B2 JP 3281136B2 JP 23188793 A JP23188793 A JP 23188793A JP 23188793 A JP23188793 A JP 23188793A JP 3281136 B2 JP3281136 B2 JP 3281136B2
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薫 中条
吉弘 富田
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知信 高島
文昭 西田
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話等による通話を行
なうに際して発生して、通話品質の劣化の原因となるエ
コーを除去するに好適な、エコーキャンセラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電話等による通話を行なうに
際して、送受話器間の音接や伝送路の2線4線変換等で
エコーが生じ、通話品質の劣化の原因となっていたが、
これを防止するものとして、エコーを抑圧するためのエ
コーキャンセラが開発されている。
【0003】このエコーキャンセラは、着信転送サービ
ス用双方向中継器や電話会議用中継器等のように、伝送
路が長く伝送遅延が大きいことによってエコーが気にな
る場合にこれを抑圧するために用いると効果的であり、
広く重用されている。また、近年では、伝送容量を削減
するために音声CODECにより帯域圧縮を行なうよう
な応用も広く実用化されるようになってきており、CO
DECの持つ遅延に起因するエコーの除去のためにも広
く適用されている。実際には、移動端末やその基地局シ
ステムなどの無線系ネットワークにも広く用いられるよ
うになってきている。
【0004】図4は、従来から用いられている、一般的
なエコーキャンセラの構成を示す図であるが、この図4
において、受信側信号が送信側信号にエコー信号として
入りこむため、このエコー信号を送信側信号へ出力する
部分を仮想的にエコー発生部36とすると、このエコー
発生部36においてエコー成分が発生され、エコー成分
付加部37においては、このエコー成分が、相手方端子
からの音声信号(送信信号)に付加されて出力されるよ
うになっている。
【0005】また、エコーキャンセラ30は、受信側入
力信号を入力され、エコー発生部36のもつエコー経路
特性を、FIR形の適応フィルタを用いて受信側入力信
号をもとに予測することによりエコー成分を除去して、
これを送信側出力信号として出力するようになってお
り、このためにタップ係数格納部31とタップ格納部3
2と疑似エコー発生部33とエコー成分除去部34とタ
ップ係数更新部35とをそなえている。
【0006】ここで、タップ係数格納部31は、受信側
入力信号について、フィルタ処理を施すためのタップ係
数を格納しておくものであり、タップ格納部32は受信
側入力信号についてのタップデータを一時格納するもの
である。また、疑似エコー発生部33は、タップ係数格
納部31に格納されているタップ係数とタップ格納部3
2に一時格納されているタップデータとを用いることに
より、フィルタ処理を施して、疑似エコーを発生させる
ものである。
【0007】エコー成分除去部34は、エコー成分を含
む送信側入力信号について、疑似エコー発生部33で発
生された疑似エコーの差分を取ることにより、エコー成
分が除去された送信側出力信号が出力されるようになっ
ている。さらに、タップ係数更新部35は、次回の受信
側入力信号についてフィルタ処理を施すためのタップ係
数を、減算部34から出力された送信側出力信号を用い
て更新するものであって、具体的には、式(1)を用い
て更新されている。
【0008】 Hi (n+1) =Hi (n) +{(α・en )/Σ(Xn-i 2 }・Xn-i ・・・(1) ここで、Hi はタップ係数、iはタップ番号、Xn は受
信信号、nは時刻、e n は残留エコー信号、αは更新係
数である。このような構成により、従来のエコーキャン
セラにおいては、例えば図5に示すようなインパルス応
答を有するエコーパスについて、エコー成分を除去して
いる。
【0009】この図5に示すように、エコーパスのイン
パルス応答は、単なる遅延部分(a)とそれに後続する
応答部(b)からなる。遅延部分(a)はエコーが発生
する地点とエコーキャンセラとの距離に依存した信号の
遅延に対応するが、必要なフィルタのタップ数は、抑圧
しようとするエコー経路のインパルス応答時間に対して
決定される。
【0010】ところで、例えば2線4線変換で生じるエ
コーの場合は、実際には、図6に示すように応答部は1
0msec〜50msecとされている。また、圧縮度
の高い音声符号器を挿入するときも50msec程度ま
での遅延が生じることもある。このため、実際上用いら
れるエコーキャンセラのタップ数は、これに対応して、
40〜50msecに対応する400タップ前後とする
場合が多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエコーキャンセラにおいては、応答部全域を
包含する全てのタップ係数についてフィルタ処理を施し
ているので、当該タップ係数を全て更新しなければなら
ず、多くの演算量が必要であって、エコーキャンセラ全
体の演算量が膨大な量となる場合がある。
【0012】このため、必要なメモリ量及び所要処理演
算量が膨大となり、中継器に適用される場合はもとよ
り、拡声電話、特に拡声系の自動車電話等に適用する場
合に必要不可欠な、小型化,低消費電力化の障害となる
課題がある。また、エコーキャンセラが保有するタップ
係数およびタップのうち単なる遅延部分(図5における
(a)参照)や応答部の後の余剰タップの影響で、収束
速度の低下やエコー抑圧量の劣化を招いてしまう場合が
生じるという課題もある。
【0013】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、タップ係数の更新に係る処理演算量を大幅に
削減して、消費電力を削減するとともに、フィルタ処理
における演算精度の向上を図ることによりエコー抑圧特
性を向上させたエコーキャンセラを提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図であり、この図1において、1はタップ係数格納
手段であり、このタップ係数格納手段1は、タップ係数
を格納するものである。また、2はタップ格納手段であ
り、このタップ格納手段2は、受信側入力音声信号につ
いてのタップデータを一時格納するものである。
【0015】さらに、3は疑似エコー発生手段であり、
この疑似エコー発生手段3は、タップ格納手段2にて一
時格納されたタップデータと、タップ係数格納手段1に
格納されているタップ係数とを用いることにより、フィ
ルタ処理を施して、疑似エコーを発生させるものであ
る。また、4はエコー成分除去手段であり、このエコー
成分除去手段4は、疑似エコー発生手段3にて発生され
た疑似エコーを用いて、送信側入力音声信号に含まれる
エコー成分を除去するものである。
【0016】さらに、5はタップ係数更新手段であり、
このタップ係数更新手段5は、次回の受信側入力音声信
号についてフィルタ処理を施すためのタップ係数を、エ
コー成分除去手段4から出力された音声信号を用いて更
新するものである。また、6は制御手段であり、この制
御手段6は、タップ係数格納手段1に格納されるタップ
係数を時系列順に分割したブロックの複数通りの組み合
わせに相当するタップ係数を用いて、前記複数通りのブ
ロックの組み合わせに応じた複数の部分的疑似エコーを
発生させ、これら複数の部分的疑似エコーを用いて出力
音声信号に含まれるエコー成分を除去した信号のうち、
最良のエコー抑圧特性を有する信号における前記ブロッ
クの組み合わせを判定して、前記最良のエコー抑圧特性
を有するブロックの組み合わせに対応するタップ係数
を、タップ係数格納手段1から選択するように制御する
ものである(請求項1)。また、制御手段6は、タップ
係数格納手段1に格納されているタップ係数のうちで、
前記選択されたタップ係数及び対応するタップを用いる
ことにより、疑似エコー発生手段3においてフィルタ処
理を施して疑似エコーを発生させる一方で、選択された
タップ係数をタップ係数更新手段5にて更新するように
制御してもよい(請求項2)。
【0017】また、本発明のエコーキャンセラにおいて
は、制御手段6を、タップ係数格納手段1に格納される
タップ係数を時系列順に分割したブロックの複数通りの
組み合わせに対応するタップ係数を用いて、前記複数通
りのブロックの組み合わせに応じた複数の部分的疑似エ
コーを発生する部分的疑似エコー発生手段と、部分的疑
似エコー発生手段にて発生された複数の部分的疑似エコ
ーを用いて、出力音声信号に含まれるエコー成分を除去
する部分的エコー成分除去手段と、部分的エコー成分除
去手段にてエコー成分が除去された複数の信号のうち、
最良のエコー抑圧特性を有する信号における前記ブロッ
クの組み合わせを判定するエコー抑圧量判定手段と、エ
コー抑圧量判定手段からの判定結果を用いて、前記最良
のエコー抑圧特性を有するブロックの組み合わせに対応
するタップ係数を、タップ係数格納手段から選択するタ
ップ係数選択手段とをそなえて構成することができる
(請求項3)。
【0018】さらに、本発明のエコーキャンセラは、制
御手段6に、呼が切断された時点を識別し、その後初め
て受信側に信号が入力された時点を通話開始時点として
識別する判定開始時点識別手段をそなえ、判定開始時点
識別手段にて識別された通話開始時点からt時間では、
予めタップ係数格納手段に格納されている全てのタップ
係数と、タップ格納手段に格納されている全てのタップ
データとを用いてエコー経路の推定およびエコーの抑圧
を行ない、前記t時間経過後のr時間では、全てのタッ
プ係数とタップデータとを用いたエコー経路の推定およ
びエコーの抑圧を行ないつつ、前記最良のエコー抑圧特
性を有するブロックの組み合わせに対応するタップ係数
をタップ係数格納手段から選択し、その後、タップ係数
格納手段1に格納されているタップ係数のうちで、選択
されたタップ係数を用いることにより、疑似エコー発生
手段3においてフィルタ処理を施して疑似エコーを発生
させるように制御する一方で、選択されたタップ係数を
タップ係数更新手段5にて更新するように制御すること
としてもよい(請求項4)。
【0019】
【作用】上述の本発明のエコーキャンセラでは、タップ
係数格納手段1は、タップ係数を格納し、タップ格納手
段2は、受信側入力音声信号についてのタップデータを
一時格納している。さらに、疑似エコー発生手段3で
は、タップ格納手段2にて一時格納されたタップデータ
と、タップ係数格納手段1に格納されているタップ係数
とを用いることにより、フィルタ処理を施して、疑似エ
コーを発生させるものである。
【0020】また、エコー成分除去手段4では、疑似エ
コー発生手段3にて発生された疑似エコーを用いて、送
信側入力音声信号に含まれるエコー成分を除去する。さ
らに、タップ係数更新手段5では、次回の入力音声信号
についてフィルタ処理を施すためのタップ係数を、エコ
ー成分除去手段4から出力された音声信号を用いて更新
する。
【0021】また、制御手段6では、タップ係数格納手
段1に格納されるタップ係数を時系列順に分割したブロ
ックの複数通りの組み合わせに相当するタップ係数を用
いて、前記複数通りのブロックの組み合わせに応じた複
数の部分的疑似エコーを発生させ、これら複数の部分的
疑似エコーを用いて出力音声信号に含まれるエコー成分
を除去した信号のうち、最良のエコー抑圧特性を有する
信号における前記ブロックの組み合わせを判定して、前
記最良のエコー抑圧特性を有するブロックの組み合わせ
に対応するタップ係数を、タップ係数格納手段1から選
択するように制御する(請求項1)。更には、タップ係
数格納手段1に格納されているタップ係数のうちで、前
記選択されたタップ係数及び対応するタップを用いるこ
とにより、疑似エコー発生手段3においてフィルタ処理
を施して、疑似エコーを発生させる一方で、選択された
タップ係数をタップ係数更新手段5にて更新するように
制御することとしてもよい(請求項2)
【0022】また、本発明のエコーキャンセラにおいて
、部分的疑似エコー発生手段において、タップ係数格
納手段1に格納されるタップ係数を時系列順に分割した
ブロックの複数通りの組み合わせに対応するタップ係数
を用いて、前記複数通りのブロックの組み合わせに応じ
た複数の部分的疑似エコーを発生する。続いて、部分的
エコー成分除去手段では、部分的疑似エコー発生手段に
て発生された複数の部分的疑似エコーを用いて、出力音
声信号に含まれるエコー成分を除去する。更に、エコー
抑圧量判定手段では、部分的エコー成分除去手段にてエ
コー成分が除去された複数の信号のうち、最良のエコー
抑圧特性を有する信号における前記ブロックの組み合わ
せを判定する。また、タップ係数選択手段では、エコー
抑圧量判定手段からの判定結果を用いて、前記最良のエ
コー抑圧特性を有するブロックの組み合わせに対応する
タップ係数を、タップ係数格納手段1から選択する(請
求項3)。
【0023】さらに、本発明のエコーキャンセラにおい
ては、制御手段6により、判定開始時点識別手段にて識
別された通話開始時点からt時間では、予めタップ係数
格納手段1に格納されている全てのタップ係数と、タッ
プ格納手段2に格納されている全てのタップデータとを
用いてエコー経路の推定およびエコーの抑圧を行なうよ
うに制御し、前記t時間経過後のr時間では、全てのタ
ップ係数と全てのタップデータとを用いてエコー経路の
推定およびエコーの抑圧を行ないつつ、前記最良のエコ
ー抑圧特性を有するブロックの組み合わせに対応するタ
ップ係数をタップ係数格納部から選択し、その後、タッ
プ係数格納手段1に格納されているタップ係数のうち
で、前記選択されたタップ係数を用いることにより、疑
似エコー発生手段3においてフィルタ処理を施して疑似
エコーを発生させる一方で、選択されたタップ係数をタ
ップ係数更新手段5にて更新する(請求項4)。
【0024】
【実施例】図2は本発明の一実施例を示すブロック図で
あり、この図2において、22はエコー発生部であり、
23はエコー成分付加部である。即ち、送受話器間の音
接や2線4線変換等が原因となって発生するエコー成分
は、上記のように受信側信号が送信側信号にエコー信号
として入りこむため、このエコー信号を送信側信号へ出
力する部分を仮想的にエコー発生部22としている。
【0025】従って、エコー成分は、このエコー発生部
22において発生して、エコー成分付加部23におい
て、相手方端子からの音声信号(送信信号)に含まれて
出力されるようになっている。なお、エコー発生部22
及びエコー成分付加部23は、エコー発生のメカニズム
を説明するために付加したものであり、本発明の構成要
素とは異なるものである。
【0026】また、10は交換機内に設置されたエコー
キャンセラであり、このエコーキャンセラは、エコー成
分付加部23からの送信信号に含まれるエコー成分を除
去(抑圧)するためのものであり、タップ係数格納部
(タップ係数格納手段)11とタップ格納部(タップ格
納手段)12と疑似エコー発生部(疑似エコー発生手
段)13とエコー成分除去部(エコー成分除去手段)1
4とタップ係数更新部15と制御部16とをそなえて構
成されている。
【0027】ここで、タップ係数格納部11は、タップ
係数を格納するものであり、また、タップ格納部12
は、受信信号を入力されて、この受信信号をタップデー
タ(タップ)として格納するものである。さらに、疑似
エコー発生部13は、上記のタップ係数格納部11に格
納されているタップ係数と、タップ格納部12に格納さ
れているタップとを用いてフィルタ処理を施すことによ
り、送信信号に含まれるエコー成分を予測し、予測され
たエコー成分を疑似エコーとして出力するようになって
いる。
【0028】また、エコー成分除去部14は、エコー成
分の含まれている送信信号と疑似エコー発生部13から
の疑似エコーとを入力されて、送信信号と疑似エコーと
の差分を取ることにより、エコー成分が除去された送信
信号が出力できるようになっている。また、タップ係数
更新部15は、タップ係数格納部11に格納されるタッ
プ係数を、エコー成分除去部14からの送信信号を用い
て更新するものであって、具体的には、前述の従来にお
けるものと同様、式(1)を用いて更新されている。こ
れにより、次回に入力される受信信号についてのエコー
成分を予測できるようになっている。
【0029】また、制御部16は、エコー経路のインパ
ルス応答(エコー成分の含まれる送信側入力音声信号の
インパルス応答)から真の応答部に対応するタップデー
タとタップ係数とを選択するとともに、該選択されたタ
ップデータとタップ係数とを用いることにより、疑似エ
コー発生部13においてフィルタ処理を施して、疑似エ
コーを発生させる一方で、選択されたタップ係数のみを
タップ係数更新部15にて更新するように制御するもの
である。言い換えれば、エコー成分の含まれる送信信号
を入力されて、少ないタップ及びタップ係数を用いるこ
とにより、最も効果的にエコー成分を除去できるタップ
及びタップ係数を選択し、疑似エコー発生手段13に
て、疑似エコーを発生させるように制御するものであ
る。
【0030】さて、この制御部16は、機能的には、判
定開始時点識別部(判定開始時点識別手段)17,判定
対象選択部(選択手段)18,部分的疑似エコー発生部
(部分的疑似エコー発生手段)19,減算部(部分的エ
コー成分除去手段)20及びエコー抑圧量判定部(エコ
ー抑圧量判定部)21に分割される。ここで、判定開始
時点識別部17は、エコー成分の含まれる送信信号と、
受信信号とを入力され、後述の判定対象選択部18にて
入力する送信信号のインパルス応答の入力タイミングを
識別するようになっている。
【0031】判定対象選択部18は、送信信号のインパ
ルス応答に基づいて、最も効果的にエコー成分を除去で
きる疑似エコーを発生できるようなタップ係数を、タッ
プ係数格納部11から選択するものである。なお、この
判定対象選択部18では、タップ係数格納部11に格納
されているタップ係数について、例えば図3に示すよう
に時系列順に4つの集合(ブロック)に分割し、この分
割されたブロックのうちのいずれかを選択することがで
き、これにより、図5における(a)に示すような単な
る遅延部分に関する処理を排除できるようになってい
る。
【0032】例えば、図3に示すように、タップ係数格
納部11に格納されているタップ係数を時系列順に4つ
のブロックに等分割した場合、時系列順に、第1ブロッ
ク41〜第4ブロック44のように分割される。また、
タップ係数をHとし、単位ブロック当たりのタップ数を
nとすれば、第1ブロックはH0 〜Hn-1 ,第2ブロッ
クはHn 〜H2n-1,第3ブロックはH2n〜H 3n-1 ,第
4ブロックはH3n〜H 4n-1となる。
【0033】上記の場合において、判定対象選択部18
によるブロックの選択態様は、以下に示す(a)〜
(j)の10通りのものが考えられる。 (a)第1ブロック41を選択する場合。 (b)第2ブロック42を選択する場合。 (c)第3ブロック43を選択する場合。
【0034】(d)第4ブロック44を選択する場合。 (e)第1ブロック41と第2ブロック42とを選択す
る場合。 (f)第2ブロック42と第3ブロック43とを選択す
る場合。 (g)第3ブロック43とブロック4とを選択する場
合。 (h)第1ブロック41と第2ブロック42と第3ブロ
ック43とを選択する場合。
【0035】(i)第2ブロック42と第3ブロック4
3と第4ブロック44とを選択する場合。 (j)第1ブロック41と第2ブロック42と第3ブロ
ック43と第4ブロック44とを選択する場合。 ところで、部分的疑似エコー発生部19は、判定対象選
択部18にて選択されたブロックにおけるタップ係数及
びこれらのタップ係数に該当するタップを用いて、フィ
ルタ処理を行なって、部分的な疑似エコーを発生させる
ものである。
【0036】減算部20は、部分的疑似エコー発生部1
9からの部分的な疑似エコーと、エコー成分付加部23
からのエコー成分を含んだ送信信号とを入力し、これら
の信号の差分をとることにより、選択されたブロックに
対応するエコー成分が取り除かれた信号としてエコー抑
圧量判定部21に出力するようになっている。なお、こ
の減算部20からのエコー成分の差分を取られた送信信
号は、判定対象選択部18で選択された10通りのブロ
ックの選択態様にかかるタップ係数毎に生成されて、エ
コー抑圧量判定部21に出力するようになっている。
【0037】そして、エコー抑圧量21は、減算部20
から10通りのエコー成分の取り除かれた信号を入力さ
れ、最良のエコー抑圧特性を有するものを判定して、そ
の判定結果を判定対象選択部18に出力するようになっ
ている。ここで、効果的にエコー成分を除去できるよう
なブロックの選択態様が複数通りある場合は、選択され
たブロックの数の少ないものを採択するようになってい
る。
【0038】上述の構成により、本発明の一実施例にか
かるエコーキャンセラは、以下に示すように動作する。
即ち、図示しない送信側端子及び受信側端子間で、呼が
接続された場合において、受信信号は、受信側端子から
エコー発生部22に入力される。そして、送信側端子か
ら送信信号が出力されると、この送信信号に、エコー発
生部22において発生するエコー成分が含まれてエコー
キャンセラ10に入力される。
【0039】このとき、このエコーキャンセラ10にお
いては、判定開始時点識別部17が送信信号を入力さ
れ、エコー経路の推定を開始する旨の制御信号が、判定
対象選択部18に出力されている。エコー経路の伝達特
性は、エコーキャンセラ10の接続される回線により与
えられるからである。なお、判定開始時点識別部17に
よる通話開始時点の識別は、呼が切断された時点を識別
し、その後初めて受信側に信号が入力された時点を通話
開始時点として識別することができる。
【0040】ところで、エコーキャンセラ10では、上
記の受信信号が入力されると、この受信信号に関する情
報は、タップ格納部12においてタップデータとして格
納されている。また、タップ係数格納部11において
は、予め格納されているタップ係数を4つのブロック4
1〜44に分割しておく。次に、通話開始時点からt時
間は予めタップ係数格納部11に格納されている全ての
タップ係数と、タップ格納部12に格納されている全て
のタップデータとを用いてエコー経路の推定及びエコー
の抑圧を行なう。
【0041】即ち、疑似エコー発生部13において、全
てのタップ係数とタップデータとを用いてフィルタ処理
を施し、疑似エコーを発生させる。そして、エコー成分
除去部14において、エコー成分の含まれる送信信号と
疑似エコーとの差分を取ることにより、送信信号につい
てエコー成分を抑圧させている。通信開始時点からt時
間経過後のr時間では、全タップによりエコー経路の推
定およびエコーの抑圧を行ないつつ、格納されているタ
ップ係数のうちで、例えば図5における(a)に示すよ
うな遅延部分等を除き、同図における(b)に示すよう
な真の応答部分に対応する部分を識別する。
【0042】具体的には、タッブ係数格納部11におい
て4つに分割されて格納されたブロックを用いて、
(a)から(j)の10通りのブロック同士の組み合わ
せに相当するタップ係数及びタップデータを、判定対象
選択部18が入力される。そして、部分的疑似エコー発
生部19において、選択されたタップ係数及びタップデ
ータを用いて、部分的疑似エコーを発生させる。そし
て、減算部20においては、エコー成分を含む送信信号
と部分的疑似エコーとの差分を取ることにより、送信信
号についてエコー成分の抑圧されたものとしてエコー抑
圧量判定部21に出力される。
【0043】エコー抑圧量判定部21では、上記の10
通りのブロックの組み合わせに対応して、減算部20か
ら入力される信号について、エコー抑圧特性が最良のも
のとなるブロックの組み合わせを選びだす。その際、ほ
ぼ同等なエコー抑圧特性であればブロック数の少ないも
のを選ぶ。これにより、例えば図5における(a)に示
すような遅延部分等を除き、同図における(b)に示す
ような真の応答部分のみに対応するタップ及びタップ係
数を選択できるのである。
【0044】なお、このr時間内における処理では、全
タップでエコー抑圧を行なう際の疑似エコー算出が、呼
が接続されてt時間の間の処理を継続して行なっている
ので、制御部16による、各ブロックに対応した残留エ
コー及び抑圧量の算出の処理のみが、r時間内に追加さ
れている。上記のような呼が接続されてt+r時間にお
ける処理が終了して、真の応答部に対するタップ係数を
識別すると、疑似エコー発生部13では、そのタップ係
数及び対応するタップのみを用いて疑似エコーを発生さ
せる。その後は、前述の場合と同様にエコー成分除去部
14においてエコー成分を除去することにより、これを
送信信号として受信側に出力する。
【0045】さらに、タップ係数更新部15において
は、エコー抑圧に真に必要な応答部分に対するタップ係
数であると識別されたもののみに対して更新を行なう。
その後の疑似エコーの算出も、呼が切断されるまで該当
するタップ係数及びそれに対応するタップのみを用いて
算出する。従って、該当しないタップ係数は以後更新動
作を停止し、疑似エコー算出にも使用しない。
【0046】このように、本発明の一実施例にかかるエ
コーキャンセラによれば、呼が接続されてt+r時間後
においては、疑似エコー発生部13で、遅延部分等の真
の応答部以外の部分にかかるフィルタ処理を行なう必要
がない。従って、大幅な処理演算量及び消費電力の削減
が可能であり、併せて、遅延部分及び真の応答部分の後
の不必要なタップによる演算誤差から生じる特性劣化を
防ぎ、エコー抑圧特性の向上を図ることができる利点が
ある。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のエコーキ
ャンセラによれば、制御手段をそなえたことにより、真
の応答部以外の部分にかかるフィルタ処理を行なう必要
がなく、大幅な処理演算量及び消費電力の削減が可能で
あり、併せて、遅延部分及び真の応答部分の後の不必要
なタップによる演算誤差から生じる特性劣化を防ぎ、エ
コー抑圧特性の向上を図ることができる利点がある。
【0048】また、本発明のエコーキャンセラによれ
、制御手段をそなえたことにより、簡易な装置の設計
により、遅延部分及び真の応答部分の後の不必要なタッ
プによる演算誤差から生じる特性劣化を防ぎ、エコー抑
圧特性の向上を、効率的に実現できる利点がある。
【0049】さらに、本発明のエコーキャンセラによれ
ば、該タップ係数格納手段にて格納されているタップ係
数を、時系列順に複数の集合に分割し、該制御手段にお
いては、該分割された複数の集合のいずれかを選択する
ように制御することにより、簡易な処理により、真の応
答部分を識別することができるので、さらなるエコー抑
圧特性の向上を図ることができる利点がある。また、本
発明のエコーキャンセラによれば、呼が接続されてt+
r時間後においては、疑似エコー発生手段で、遅延部分
等の真の応答部以外の部分にかかるフィルタ処理を行な
う必要がない。従って、大幅な処理演算量及び消費電力
の削減が可能であり、併せて、遅延部分及び真の応答部
分の後の不必要なタップによる演算誤差から生じる特性
劣化を防ぎ、エコー抑圧特性の向上を図ることができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例における判定対象選択部のタ
ップ係数選択要領を説明する図である。
【図4】従来例を示すブロック図である。
【図5】エコーパスのインパルス応答例を示す図であ
る。
【図6】エコーパスのインパルス応答例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 タップ係数格納手段 2 タップ格納手段 3 疑似エコー発生手段 4 エコー成分除去手段 5 タップ係数更新手段 6 制御手段 10 エコーキャンセラ 11 タップ係数格納部 12 タップ格納部 13 疑似エコー発生部 14 減算部 15 タップ係数更新部 16 制御部 17 判定開始時点識別部 18 判定対象選択部 19 部分的疑似エコー発生部 20 減算部 21 エコー抑圧量判定部 22 エコー発生部 23 エコー成分付加部 30 エコーキャンセラ 31 タップ係数格納部 32 タップ格納部 33 疑似エコー発生部 34 減算部 35 タップ係数格納部 36 エコー発生部 37 エコー成分付加部 41〜44 ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高島 知信 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 西田 文昭 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 西池 理香 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−107928(JP,A) 特開 平3−127518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/23 H03H 17/00 H03H 17/02 H03H 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タップ係数を格納するタップ係数格納手
    段と、 入力音声信号についてのタップデータを一時格納するタ
    ップ格納手段と、 該タップ格納手段にて一時格納されたタップデータと、
    該タップ係数格納手段に格納されているタップ係数とを
    用いることにより、フィルタ処理を施して、疑似エコー
    を発生させる疑似エコー発生手段と、 該疑似エコー発生手段にて発生された疑似エコーを用い
    て、出力音声信号に含まれるエコー成分を除去するエコ
    ー成分除去手段と、 次回の入力音声信号についてフィルタ処理を施すための
    タップ係数を、該エコー成分除去手段から出力された音
    声信号を用いて更新するタップ係数更新手段とを有する
    コーキャンセラにおいて、該タップ係数格納手段に格納されるタップ係数を時系列
    順に分割したブロックの複数通りの組み合わせに相当す
    るタップ係数を用いて、前記複数通りのブロックの組み
    合わせに応じた複数の部分的疑似エコーを発生させ、こ
    れら複数の部分的疑似エコーを用いて、出力音声信号に
    含まれるエコー成分を除去した信号のうち最良のエコー
    抑圧特性を有する信号における前記ブロックの組み合わ
    せを判定して、前記最良のエコー抑圧特性を有するブロ
    ックの組み合わせに対応するタップ係数を、該タップ係
    数格納手段から選択するように制御する 制御手段をそな
    えたことを特徴とする、エコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 該制御手段が、該タップ係数格納手段に
    格納されているタップ係数のうちで、前記選択されたタ
    ップ係数及び対応するタップを用いることにより、該疑
    似エコー発生手段においてフィルタ処理を施して疑似エ
    コーを発生させる一方で、該選択されたタップ係数を該
    タップ係数更新手段にて更新するように制御することを
    特徴とする、請求項1記載のエコーキャンセラ。
  3. 【請求項3】 該制御手段が、 該タップ係数格納手段に格納されるタップ係数を時系列
    順に分割したブロックの複数通りの組み合わせに対応す
    るタップ係数を用いて、前記複数通りのブロックの組み
    合わせに応じた複数の部分的疑似エコーを発生する部分
    的疑似エコー発 生手段と、 該部分的疑似エコー発生手段にて発生された複数の部分
    的疑似エコーを用いて、出力音声信号に含まれるエコー
    成分を除去する部分的エコー成分除去手段と、 該部分的エコー成分除去手段にてエコー成分が除去され
    た複数の信号のうち、最良のエコー抑圧特性を有する信
    号における前記ブロックの組み合わせを判定するエコー
    抑圧量判定手段と、 該エコー抑圧量判定手段からの判定結果を用いて、前記
    最良のエコー抑圧特性を有するブロックの組み合わせに
    対応するタップ係数を、該タップ係数格納手段から選択
    するタップ係数選択手段とをそなえて構成されたこ とを
    特徴とする、請求項1記載のエコーキャンセラ。
  4. 【請求項4】 該制御手段が、 呼が切断された時点を識別し、その後初めて受信側に信
    号が入力された時点を通話開始時点として識別する判定
    開始時点識別手段をそなえ、 該判定開始時点識別手段にて識別された通話開始時点か
    らt時間では、予め該タップ係数格納手段に格納されて
    いる全てのタップ係数と、該タップ格納手段に格納され
    ている全てのタップデータとを用いてエコー経路の推定
    およびエコーの抑圧を行ない、 前記t時間経過後のr時間では、前記の全てのタップ係
    数と全てのタップデータとを用いてエコー経路の推定お
    よびエコーの抑圧を行ないつつ、前記最良のエコー抑圧
    特性を有するブロックの組み合わせに対応するタップ係
    数を該タップ係数格納手段から選択し、 その後、該タップ係数格納手段に格納されているタップ
    係数のうちで、前記選択されたタップ係数を用いること
    により、該疑似エコー発生手段においてフィルタ処理を
    施して疑似エコーを発生させるように制御する一方で、
    該選択されたタップ係数を該タップ係数更新手段にて更
    新するように制御すべく構成されたことを特徴とする、
    請求項1記載のエコーキャンセラ。
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CA2588262A1 (en) * 2004-11-05 2006-05-18 Interdigital Technology Corporation Adaptive equalizer with a dual-mode active taps mask generator and a pilot reference signal amplitude control unit

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