JP3280899B2 - キャブティルト機構におけるキャブとシャシの結合構造 - Google Patents

キャブティルト機構におけるキャブとシャシの結合構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャブヒンジブラ
ケットの強度の設定が容易で、キャブの離脱を防止でき
るようにした、キャブティルト機構におけるキャブとシ
ャシの結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャブティルトを行うキャブはキャブヒ
ンジブラケットを介してシャシに結合されており、斯か
るキャブティルト機構におけるキャブとシャシの結合構
造の例は、図、図及び図に示されている。
【0003】図、図はトーションバーによりキャブ
ティルトを行うようにした例で、図中、1はシャシ、2
はキャブフロアフレーム、3はシャシ1の前端側面近傍
に4本のボルト4を介して固定された鋳物製のキャブヒ
ンジブラケット、5はキャブヒンジブラケット3の上端
にシャシ1の幅方向へ延びるよう取付けた軸であり、該
軸5には、キャブフロアフレーム2の先端下部に取付け
たブラケット6を介してティルト可能にキャブ12が支
持されている。
【0004】又、7は軸5よりも下方に軸5と平行に位
置するようキャブヒンジブラケット3に取付けた2本の
トーションバー、8は基端がトーションバー7に取付け
られると共に先端がキャブフロアフレーム2の下面を支
持するレバーである。
【0005】キャブティルト時には、キャブ12背面と
荷台との間に設けられている図示してないキャブロック
解除レバーを操作すると、トーションバー7の捩り力に
よりレバー8を介してキャブフロアフレーム2が押上げ
られ、このため軸5を中心としてキャブ12が前方へテ
ィルトされる。
【0006】図は油圧シリンダによりキャブティルト
を行うようにした例で、図中、9はシャシ1の前端側面
近傍にシャシ1の幅方向へ延びる4本のボルト10を介
して固定された鋳物製のキャブヒンジブラケット、11
はキャブヒンジブラケット9の上端にシャシ1の幅方向
へ延びるよう取付けた軸であり、該軸11には、ティル
ト可能にキャブ12が支持されている。
【0007】又、13は軸11に取付けられて後方へ向
け略水平に延びるレバー、14はレバー13の長手方向
略中央部に軸11と平行な軸15を介して取付けられた
ティルトヒンジブラケット、16はシャシ1の側面に取
付けられたブラケット、17は下端をブラケット16に
軸18を介して連結され且つピストンロッド19先端を
軸20を介してティルトヒンジブラケット14の軸15
よりも後方位置に連結された油圧シリンダ、21は下端
を軸11に連結され上端を軸22を介してティルトヒン
ジブラケット14の軸15よりも前方位置に連結された
ショックアブゾーバ、23はショックアブゾーバ21の
近傍に位置するよう、レバー13の上面とティルトヒン
ジブラケット14下面との間に配置されたエアサスペン
ションである。
【0008】本例においてキャブ12をティルトする場
合には、図示してないキャブロック解除レバーを操作し
た後油圧シリンダ17を作動する。そうするとティルト
ヒンジブラケット14及びレバー13を介し軸11を中
心としてキャブ12が前方へティルトされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図、図に示すキャ
ブティルト機構におけるキャブとシャシの結合構造にお
いては、車両の衝突によりキャブ12が変形すると、キ
ャブヒンジブラケット3或いはボルト4が破断、切損し
てキャブ12の衝突エネルギがシャシ1に十分に伝わら
ない虞れがあり、又、キャブ12がシャシ1から離脱す
る虞れがあった。図に示すキャブティルト機構におけ
るキャブとシャシの結合構造においては、車両の衝突に
より全てのボルト10が破断、切損してキャブ12に加
わった衝突エネルギがシャシ1に十分に伝わらず、キャ
ブ12の受ける衝突エネルギが大きいという問題があ
り、又、キャブ12がシャシ1から離脱する虞れがあっ
た。
【0010】即ち、キャブヒンジブラケット3に対して
ボルト4の強度が小さい場合には、図に示すように、
衝突による矢印方向の衝撃により複数のボルト4が破断
し、最終的には残ったボルト4も破断してキャブ12に
加わった衝突エネルギがシャシ1に十分に伝わらない
か、又はキャブ12が脱落する虞れがある。又、キャブ
ヒンジブラケット3に対してボルト4の強度が大きい場
合には、図に示すように、衝突による矢印方向の衝撃
によりキャブヒンジブラケット3が変形し、同様にキャ
ブ12に加わった衝突エネルギがシャシ1に十分に伝わ
らないか、又はキャブ12が脱落する虞れがあった。
【0011】前記キャブヒンジブラケット3及びボルト
4は、衝突時の衝撃を緩衝するための変形の機能を備え
ている必要があるが、図〜図に示した従来の構成で
は、キャブヒンジブラケット3とボルト4の強度バラン
スの設定が難しく、而もキャブヒンジブラケット3又は
ボルト4が破断することによってキャブ12が受ける衝
突エネルギをシャシ1に十分に伝えられないか、又はキ
ャブ12が脱落してしまう虞れがあった。
【0012】本発明は上述の実情に鑑み、キャブヒンジ
ブラケットが衝撃を受けた際に強度設定ボルトを破断さ
せるようにし、且つ強度設定ボルトが破断してもキャブ
が受ける衝突エネルギをシャシに十分伝達することによ
り、キャブの変形を低減し、かつキャブの脱落を防止す
ることを、目的としてなしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のキャブティルト機構におけるキャブとシャ
シの結合構造は、シャシ1に固定したキャブヒンジブラ
ケット3にシャシ1幅方向へ向けて軸5を取付け、該軸
5にティルト可能にキャブ12を支持させたキャブティ
ルト機構において、シャシ1に、該シャシ1の下面から
更に下方に張出すように張出し部3’が形成されたキャ
ブヒンジブラケット3を配置し、更にシャシ1の下面に
前記張出し部3’に沿うように形成したブラケット26
を固定し、該ブラケット26に対して前記キャブヒンジ
ブラケット3の張出し部3’を1本の強度ピン24によ
り回動可能に取付け、更に、前記キャブヒンジブラケッ
ト3の張出し部3’より上部を、複数の強度設定ボルト
25によりシャシ1の側面と上面とに固定したことを特
徴としている。
【0014】本発明では、車両の衝突によりキャブヒン
ジブラケットをシャシに固定している強度設定ボルトが
破断しても、キャブヒンジブラケットが強度ピンを中心
に回動してシャシに連結された状態に保持されるように
することにより、キャブヒンジブラケットは強度ピンを
介して引張力によりシャシに連結されるために、キャブ
が受けた衝突エネルギをシャシに伝達することができ、
又、キャブがシャシから離脱するようなことはない。
【0015】又、強度設定ボルトの断面積を設定するこ
とにより、衝撃を受けた際に強度設定ボルトが破断して
キャブヒンジブラケットが回動する時の強度を容易に而
も任意に設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面を参照しつつ説明する。
【0017】図1は本発明を実施する形態の一例を示し
たもので、シャシ1に、該シャシ1の下面から更に下方
に張出すように張出し部3’が形成されたキャブヒンジ
ブラケット3を配置し、更にシャシ1の下面に前記張出
し部3’に沿うように形成したブラケット26を固定
し、該ブラケット26に対してキャブヒンジブラケット
3の張出し部3’を1本の強度ピン24により回動可能
に取付け、更に、図1に示すように複数の強度設定ボル
ト25によりキャブヒンジブラケット3をシャシ1に固
定する。
【0018】前記強度ピン24は、図2に示すように、
ピン本体27の一端に抜け止めのフランジ30を有し、
他端にネジ加工されたボルト部31を有し、該ボルト部
31にストッパプレート32を介してナット33を締付
けることにより、フランジ30とストッパプレート32
との間において、キャブヒンジブラケット3をシャシ1
に回転可能に連結するようにしてもよい。図の強度ピ
ン24は、図の構成を採用してキャブヒンジブラケッ
ト3をブラケット26に回転可能に連結した場合を示し
ている。
【0019】前記強度ピン24は、大きな断面積を有し
てキャブヒンジブラケット3を大きな強度でブラケット
26に連結するようにしており、又、強度設定ボルト2
5は、前記強度ピン24に比して小さな断面積を有し、
所定の衝撃による剪断力によって破断するようにしてい
る。
【0020】次に、上記形態例の作用を説明する。
【0021】車両の衝突によりキャブ12(図参照)
及びキャブヒンジブラケット3に衝撃力が作用すると、
衝撃力が所定値より大きい場合には強度設定ボルト25
が剪断力によって破断する。この時、強度ピン24は大
きな断面の高強度を有しているので、キャブヒンジブラ
ケット3は強度ピン24を中心に回動するようになる。
【0022】このように、キャブヒンジブラケット3に
所定値以上の衝撃力が作用した際には、強度設定ボルト
25が破断してキャブヒンジブラケット3が傾くことに
より、衝突時の衝撃力を吸収するようになる。
【0023】更に、前記強度設定ボルト25が衝撃力に
よって破断しても、強度ピン24は大きな断面積の高強
度を有しているので、キャブヒンジブラケット3をシャ
シ1に確実に連結しており、この時、キャブヒンジブラ
ケット3は強度ピン24を介してシャシ1に引張力によ
り連結された状態が保持されるので、大きな力に耐える
ことができ、キャブ12(図参照)が受けた衝突エネ
ルギをシャシ1に伝達することができ、キャブ12がシ
ャシ1から離脱することは防止される。
【0024】なお、前記強度設定ボルト25の断面積を
設定することにより、キャブヒンジブラケット3が衝撃
力を受けた際に、強度設定ボルト25を破断させる強度
を任意に調節して設定することができる。
【0025】なお、本発明は上述の形態例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】本発明のキャブティルト機構におけるキ
ャブとシャシの結合構造においては、車両の衝突により
キャブヒンジブラケットをシャシに固定している強度設
定ボルトが破断しても、キャブヒンジブラケットが強度
ピンを中心に回動してシャシに連結された状態に保持さ
れるようにすることにより、キャブヒンジブラケットは
強度ピンを介して引張力によりシャシに連結されるため
に、キャブが受けた衝突エネルギをシャシに伝達するこ
とができ、キャブの変形量を低減することができ、キャ
ブがシャシから離脱するようなことはない。
【0027】又、強度設定ボルトの断面積を設定するこ
とにより、衝撃を受けた際に強度設定ボルトが破断して
キャブヒンジブラケットが回動する時の強度を容易に而
も任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャブティルト機構におけるキャブと
シャシの結合構造の一例を示す斜視図である。
【図2】強度ピンの一例を示す側面図である。
【図3】トーションバーによりキャブをティルトさせる
従来のキャブティルト機構におけるキャブとシャシの結
合構造の一例の側面図である。
【図4】図3のIV−IV方向矢視図である。
【図5】油圧シリンダによりキャブをティルトさせる従
来のキャブティルト機構におけるキャブとシャシの結合
構造の他の例の側面図である。
【図6】従来構造の作動の一例を示す概略側面図であ
る。
【図7】従来構造の作動の他の例を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 シャシ 3 キャブヒンジブラケット3’ 張出し部 5 軸 12 キャブ 24 強度ピン 25 強度設定ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシ(1)に固定したキャブヒンジブ
    ラケット(3)にシャシ(1)幅方向へ向けて軸(5)
    を取付け、該軸(5)にティルト可能にキャブ(12)
    を支持させたキャブティルト機構において、シャシ
    (1)に、該シャシ(1)の下面から更に下方に張出す
    ように張出し部(3’)が形成されたキャブヒンジブラ
    ケット(3)を配置し、更にシャシ(1)の下面に前記
    張出し部(3’)に沿うように形成したブラケット(2
    6)を固定し、該ブラケット(26)に対して前記キャ
    ブヒンジブラケット(3)の張出し部(3’)を1本の
    強度ピン(24)により回動可能に取付け、更に、前記
    キャブヒンジブラケット(3)の張出し部(3’)より
    上部を、複数の強度設定ボルト(25)によりシャシ
    (1)の側面と上面とに固定したことを特徴とするキャ
    ブティルト機構におけるキャブとシャシの結合構造。
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SE522414C2 (sv) * 2002-06-03 2004-02-10 Volvo Lastvagnar Ab Fordon innefattande deformerbart förband samt en deformationsstruktur vilken kan utnyttjas vid en hyttkonsol
EP2625090B1 (en) * 2010-10-04 2017-12-06 Volvo Lastvagnar AB Vehicle comprising a deformation structure

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