JP3280552B2 - バグフィルターの粉塵保持量の測定装置 - Google Patents

バグフィルターの粉塵保持量の測定装置

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JP3280552B2
JP3280552B2 JP29598495A JP29598495A JP3280552B2 JP 3280552 B2 JP3280552 B2 JP 3280552B2 JP 29598495 A JP29598495 A JP 29598495A JP 29598495 A JP29598495 A JP 29598495A JP 3280552 B2 JP3280552 B2 JP 3280552B2
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晃 松永
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集塵機、集塵装
置、空気輸送装置等に使用される袋状の濾材、いわゆる
バグフィルターの濾過性能を試験する装置に関するもの
であり、特に粉塵保持量を測定するための装置に関する
ものである。
【0002】なお、この明細書では空気輸送装置におい
て輸送対象となる粉粒体を含む意味で粉塵と言う。
【0003】
【従来の技術】集塵機による除塵や空気輸送装置による
粉粒体の輸送においては、時間が経過するにつれて、バ
グフィルター表面に堆積して行く粉塵によりフィルター
通過前後の空気の圧力差(いわゆるフィルター差圧)Δ
Pが徐々に上昇する。そして、集塵では吸引風量が減少
して集塵不能の状態になり、空気輸送ではフィルターか
ら粉塵の吹き抜けやフィルターの破壊が発生する。した
がって、差圧ΔPがある値に達したとき、あるいは一定
時間経過後に、堆積した粉塵を払い落して差圧ΔPを低
下させる操作が(多くの場合自動的に)行われる。
【0004】粉塵が堆積しても差圧ΔPの上昇が少ない
バグフィルターは、粉塵払い落し操作の間隔を長くする
ことができ、空気吸引のための動力費も少なくて済むの
で有利である。そこで、排気濃度、分離効率などの質的
能力のほかに量的な処理能力をバグフィルターについて
確認しておくことが集塵装置等を設計するために必要に
なる。
【0005】バグフィルターの量的性能を示すために
は、フィルター上に堆積した粉塵の単位面積当たりの質
量を粉塵負荷と呼び、ある粉塵負荷に対し濾過速度を変
化させそれに対応する差圧ΔPを測定したデータを表示
することが行われている。この場合、差圧ΔPは粉塵の
複雑な性質と濾過風速に影響されて多様に変化するか
ら、フィルターの性能を比較するには同じ粉塵、同一の
濾過風速、同一の粉塵負荷とう条件で差圧ΔPを比較し
たときΔPが低いほうが性能のよいフィルターというこ
とになる。また、同じデータから、同一の差圧ΔPで粉
塵負荷が大きいものほどよいフィルターという判定も行
う。
【0006】しかしながら、粉塵負荷という用語は、当
業界では上述の意味よりも単なるフィルターへの負荷、
負担という意味で用いられることが多く、バグフィルタ
ーの量的能力という意味ではほとんど用いられていな
い。その原因は、粉塵負荷の正確な測定が困難なことに
ある。すなわち、量的能力としての粉塵負荷を求めるに
は払い落しのたびに堆積した粉塵の質量を測定する作業
を該粉塵質量が安定するまで続けることになるが、粉塵
質量の測定には試料の着脱、粉塵の採取・秤量等、大変
な手間がかかるため、数回程度でやめてしまうことが多
い。また、測定される粉塵質量が安定するまで数百回の
測定を行なったとしても、粉塵負荷は粉塵の性質、濾過
速度等によっても変化するので、そのように苦労して得
たデータもその条件下でのみ有効なのであって普遍性あ
るものではない。単に優劣の順位が決まるにすぎないの
である。
【0007】従来、最も普通に行われているバグフィル
ターの量的能力の評価方法は、同一条件下で粉塵の吸引
と払い落しを繰り返して払い落し後の吸引再開直後に測
定される差圧ΔP(ベース圧損という)を記録し、徐々
に上昇するベース圧損が最終的に安定してそれ以上上昇
しなくなったときの値を比較し、それが低いフィルター
を性能がよいものと評価するである。
【0008】しかしながら、この評価方法はベース圧損
の飽和値という単なる結果だけを求めているため、その
原因を究明することが難しく、また、それを技術的に利
用することができない。そのため、ベース圧損に着目し
た評価結果は集塵機等バグフィルターを用いる機械・装
置の設計には参考にされる程度であって、実際には経験
や実績が重視されることが多い。
【0009】上述のように、差圧ΔPを測定した結果か
らバグフィルターの性能を判断するよりも、粉塵負荷を
正確に測定してその結果を利用するほうが本来望ましい
ことである。このような観点から粉塵負荷と差圧ΔPと
の関係を深く考察して行くと、吸塵と払い落しを繰り返
してベース圧損が安定したときの粉塵負荷が特に重要で
あることがわかると共に、従来使われている粉塵負荷と
いう用語の意味があいまいであったことに気がつく。そ
こで本発明者は、 粉塵負荷=残留粉塵量+粉塵保持量 と定義して粉塵保持量という概念を新たに導入し、バグ
フィルターの量的能力を評価するのにこの粉塵保持量に
着目することとした。
【0010】ここで、 粉塵負荷(g/m2):フィルターの濾過面に堆積した総粉
塵質量。 残留粉塵量(g/m2):粉塵を払い落した後もフィルター
表面及びその内部に残留している粉塵の質量。 粉塵保持量(g/m2):粉塵を払い落した後、差圧ΔPが
ある値に達するまでにフィルターに新しく堆積した粉塵
量、すなわちフィルターが新たに濾過した粉塵の質量。 である。
【0011】粉塵保持量という概念を導入することによ
って、バグフィルターの性能を従来よりも的確に評価す
ることが可能になるが、粉塵保持量を測定する装置は、
当然のことながら従来は存在しなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、バグフィルターの粉塵保持量を自動的に測定するこ
とができる粉塵保持量測定装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、バグフィルターの粉
塵保持量の容易な測定を可能にすることによってバグフ
ィルターの新たな性能評価手段を提供し、バグフィルタ
ーとそれを用いる集塵および空気輸送の技術向上に貢献
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
に成功した本発明の粉塵保持量測定装置は、 試験用粉塵を一定の濃度で含有する被濾過空気を一
時貯留可能な空間を有する被濾過空気貯留室; 一定の濃度で浮遊粉塵を含有する被濾過空気を被濾
過空気貯留室に供給し滞留させる手段; 上下に配置された状態でバグフィルター試験片を挟持
する一対の環状部材からなり、被濾過空気貯留室の頂部
開口部と分離可能に連結された試験片取付部; 上記試験片取付部を構成する環状部材の上側のもの
と一体化され、等速空気吸引手段と連結され、且つ粉塵
払い落し用圧縮空気を室内に噴射する圧縮空気噴射ノズ
ルを装着された清浄空気室; 試験片取付部およびそれと一体の清浄空気室を回動
自在に支持し、且つそれらを上記被濾過空気貯留室の頂
部開口部と連結された状態から引き離し180度旋回さ
せて反転状態になし得る、旋回可能な試験片取付部支持
部材; 等速空気吸引手段による空気吸引に基づき被濾過空
気貯留室と清浄空気室との間に生じるフィルター差圧Δ
Pを測定する手段;および 上記差圧ΔPの経時的変化を記録し差圧ΔPが所定
の値になったとき等速空気吸引手段による空気吸引を中
止させ圧縮空気噴射ノズルより圧縮空気を噴射させる制
御装置;を有することを特徴とする。
【0015】この粉塵保持量測定装置は、本発明者が考
案した下記の原理による粉塵保持量測定法を実施するた
めのものである。
【0016】試験用濾過装置にバグフィルター試験片を
セットし、被濾過空気の粉塵濃度m(g/m3)を一定に保
ちつつ一定の濾過速度v(m/min)で吸引濾過を行なっ
た場合、t分間濾過を続けることによりフィルター差圧
がΔPtに達したとすると、該差圧ΔPtにおける粉塵保
持量M(g/m2)は式M=mvtで表される。したがっ
て、そのときの粉塵保持量Mは、濾過を中止して払い落
した粉塵を秤量しなくても経過時間tから計算すること
ができる(粉塵濃度mおよび濾過速度vは最初に設定さ
れた濾過条件であるから一定である)。
【0017】なお、濾過速度vは吸引されて試験片を通
過する空気の線速度であって、濾過面積をS(m2)、単
位時間当たりの吸引空気量をQ(m3/min)とすればv=
Q/Sである。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明による粉塵保持量測
定装置の構成を具体例について図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0019】本発明による測定装置の典型的な例は、図
1に示したように、濾過器である本体部分1、差圧ΔP
の測定・記録装置、シーケンシャルコントローラー、等
速吸引装置、圧縮空気供給源2等を要部とする。
【0020】本体部分1は、図2,3に示したように、
試験片取付部3、清浄空気室4、被濾過空気貯留室5、
および浮遊粉塵発生装置6が主要構成部材である。
【0021】試験片取付部3は、試験片Sを挟持させる
一対の環状部材7,8、環状部材7,8を連結するヒン
ジ9、および環状部材7,8のための締付け金具10
(全部で4個ある)等からなる。上側の環状部材8に
は、試験片Sに作用する吸引圧を均一化するとともに後
述する払い落しのための空気噴射を行うのに必要な空間
を持つ清浄空気室4が固定されている。
【0022】この清浄空気室4は、回動自在の排気管1
1およびホース(図示せず)により、等速吸引装置(真
空ポンプ、回転数制御装置付きターボブロワー等を用い
ることができる)と連結されている。また、その頂部に
圧縮空気噴射ノズル12およびそのための圧縮空気源2
との接続管13が回動自在に装着されていて、該噴射ノ
ズル12は、試験片取付部3に取り付けられた試験片S
に向かって圧縮空気を放射状に噴射可能である。
【0023】清浄空気室4の内部には、さらに一対の試
験片支持部材50が装着されているが、これについては
後に詳述する。
【0024】試験片取付部3および清浄空気室4は、図
示した測定状態では、ベースプレート14から直立する
円筒状部材15(先端に環状部材7,8と同径の環状座
体16が固定されている)の上に置かれるが、これとは
別に、ベースプレート14上の支柱17の先端にある支
軸18を旋回軸とするレバー19(図2の背面側にも同
じものがあり対になっている)によって回動自在に支持
されている。すなわち、清浄空気室4の側面から突出す
る軸20がレバー19の中間位置にある穴に緩く嵌合し
ており、レバー19を旋回させると試験片取付部3およ
び清浄空気室4は環状座体16から引き離されてレバー
19だけで支持され、かつ回動自在の状態になる。
【0025】試験片取付部支持部材であるレバー19
は、図2において時計針方向に180度の旋回が可能で
あって、限界まで旋回させると、清浄空気室4および試
験片取付部3を横方向に移動させた上で反転状態にする
ことができる(反転状態を図2に2点鎖線で示した。レ
バー19のそれ以上の旋回はストッパー21で阻止され
る)。
【0026】レバー19は上述の機構により清浄空気室
4を支持すると共に先端にあるU字形掛合部材22が締
付け金具23(支軸24によりベースプレート14に旋
回可能に取り付けられたボルト25およびナット26か
らなる)に掛合するようになっていて、掛合状態にした
締付け金具23を締め付けて図2で反時計針方向に押圧
する力をレバー19に加えると、軸20を介して清浄空
気室4および試験片取付部3を下方に押圧し、環状座体
16に密着させることができる。
【0027】なお、環状部材7の下面には、上記締め付
け状態で環状部材7と環状座体16との間を気密状態に
するためのゴム製Oリング28を固着してある。また、
清浄空気室4と円筒状部材15には差圧検出用チューブ
接続口29,30が設けられていて、これらをチューブ
で差圧ΔP測定・記録装置と接続することにより差圧Δ
Pを常時測定し記録することができるようになってい
る。
【0028】円筒状部材15の直下には、装置全体を支
持するフレーム31に固定された被濾過空気貯留室5が
あるが、被濾過空気貯留室5の振動が試験片取付部3に
伝わって試験片の濾過性能に影響するのを防止するた
め、被濾過空気貯留室5の頂部の開口部と円筒状部材1
5とは直結せず、可撓性材料からなる短いホース32を
介在させてある(ベースプレート14も、振動防止のた
めのゴム製緩衝材33を介在させて被濾過空気貯留室5
の天井部に取付られている。)。
【0029】被濾過空気貯留室5は、対向する一対の壁
35,36が断面漏斗状に傾斜しており、それにより長
方形になっている下端開口部に浮遊粉塵発生装置6が装
着されている。
【0030】浮遊粉塵発生装置6の詳細を図4および図
5により説明すると、スクリューコンベヤ37が樋状の
粉塵貯留部38に設置されており、粉塵貯留部38に蓄
えられている粉塵Dを少しずつ、図5で左方向に送って
粉塵分散装置に供給するようになっている。スクリュー
コンベヤ37は、粉塵の詰まりを防止するため基本的に
コイルスプリング37aを用いたものにしてあり、その
ため、粉塵送りが間欠的またはそれに近いものになる
が、スパイラルギヤ状に多数の羽根を持つアジャストス
クリュー39をコイルスプリング37aの先端から少し
離して装着し、且つ、コイルスプリング37a部分によ
る粉塵送りが一時的に途絶える(または減少する)コイ
ルスプリング先端A部分に対向する部分において、アジ
ャストスクリュー39の羽根39aを上記A部分方向に
突き出させて粉塵取り込み量を多くすることにより、粉
塵の定量供給を可能にしている。
【0031】粉塵分散装置は、合成樹脂(たとえばナイ
ロン)の剛毛や金属線が多数放射状に植設されてなる回
転ブラシ40と、そのほぼ下半分と接するように形成さ
れたケーシング41、および回転ブラシ40の真上に、
ケーシング41内を2分するように回転ブラシ40の軸
と平行に設置された仕切り板55からなる。回転ブラシ
40をモータMで回転させ、回転する回転ブラシ40の
周面がケーシング41内に入り込む部分(図4で右半分
の部分)にスクリューコンベヤ37の先端から粉塵Dを
落としこみ、粉塵Dに強い剪断力を作用させて凝集粒子
を解砕し、解砕された粉塵を反対側から上方に飛散させ
るものである。さらに、必要に応じて回転ブラシ40の
周辺部接線方向に圧縮空気を吹き込むためのエアノズル
42が、ケーシング41の粉塵落下部直下に開口してい
る。
【0032】仕切り板55で仕切られたケーシング41
内の空間は、回転ブラシ40とモータMとの間のケーシ
ング壁の延長として被濾過空気貯留室5内に立つ衝立状
の壁56と被濾過空気貯留室5の垂直壁57で形成され
た扁平空間を経由して被濾過空気貯留室5内の空間に通
じており、該扁平空間も、仕切り板55の延長である仕
切り板55aで2分されている。
【0033】被濾過空気貯留室5の天井部の一隅(前記
円筒状部材15が固定されている位置の横;図2では背
面側)には、図1に略図で示した粉塵フィルター付きの
通気孔45が設けられている。すなわち、底部が被濾過
空気貯留室5に向かって解放されているフィルター装着
室46内に大きな濾過面積を持つ粉塵フィルター(バグ
フィルター)47があって、該粉塵フィルター47の外
面は被濾過空気貯留室5内の被濾過空気と接し、内側は
排気ファン48および通気孔45を経由して外気に通じ
ている。通気経路にシャッターはない。なお、排気ファ
ン48は粉塵貯留部38に試験用粉塵を投入するときな
どに作動させて粉塵が飛散するのを防止するためのもの
であり、本発明の装置に必須のものではない。
【0034】次にこの装置の使用方法を説明する。最初
にバグフィルターの試験片Sを試験片取付部3にセット
するが、その場合は、図2に実線で示した測定状態から
レバー19先端のU字形掛合部材22と締付け金具23
との掛合を解除し、レバー19を時計針方向に180度
旋回させる。レバー19によって回動可能に支持された
清浄空気室4およびそれと一体の試験片取付部3は上下
を反転させ、試験片取付部3が上を向いた鎖線表示の状
態にする。この状態で、締付け金具10による環状部材
7,8の締付けを解除し、ヒンジ9を利用して環状部材
7を(図2では紙面奥方向に)旋回させることにより、
試験片取付部3の環状部材7−8間が開いた状態にす
る。次いで環状部材7,8に挟持させるのに適当な大き
さに裁断した試験片Sを環状部材8上に置き、環状部材
7を原位置に復帰させて締付け金具10を締めると、環
状部材7,8間に試験片Sが気密に挟持される。
【0035】なお、上述のように清浄空気室4を反転さ
せて行う試験片取付け操作中は、図3に鎖線で表示した
位置に旋回する試験片支持部材50の先端50aが試験
片Sの中央部付近を支えて、試験片Sが弛むのを防止す
る(試験片支持部材50とその支持機構を図6も参照し
ながら説明すると、この部材はほぼT字状に曲げ加工さ
れた鋼線からなり、それよりも十分重い鋼板製のバラン
スウェイト51に脚部50bにおいて固定されている。
バランスウェイト51は、清浄空気室4の壁から清浄空
気室4の中心に向かって立つ支柱52の先端に、支軸5
3により、垂直面内で回動可能なように支持されてい
る。試験片支持部材50は、その直線的な先端50aの
部分がバランスウェイト51を含む平面と直交するよう
な配置でバランスウェイト51に固定されているから、
バランスウェイト51が回動しても、先端50aは常に
試験片Sと平行な状態にある。バランスウェイト51
は、支軸53による支持位置Oが重心Gから離れている
ことにより生じる回転モーメントによって回動するが、
回動方向は清浄空気室4の姿勢によって反転し、且つ回
動可能範囲はa部またはb部が清浄空気室4の壁面に当
接することにより制限される。清浄空気室4が反転して
いる試験片取付け時は、上記回転モーメントがバランス
ウェイト51をそのa部が清浄空気室4の壁面に当接す
る方向に回動させ、当接後もその状態を維持させる。そ
の状態で、バランスウェイト51は試験片支持部材50
をその先端50aが試験片Sとほぼ接する鎖線表示の位
置に保持して、取付ける試験片に弛みが生じるのを防
ぐ。清浄空気室4が図3のように正立状態にある測定時
は、b部が清浄空気室4の壁面に当接する方向にバラン
スウェイト51が回動し、先端50aは試験片Sから十
分離れた位置にあるから、濾過試験に影響を及ぼすこと
はない。試験片支持部材およびバランスウェイトの形状
や材料は、上述のような自動的試験片支持と退避が可能
な範囲で任意に変更可能であることは言うまでもな
い。)。
【0036】一方、粉塵貯留部38には粉塵D(試験用
標準粉体)を適量入れておく(後述する濾過試験の吸引
サイクル中も粉塵の一部がこの貯留部38に残っている
必要がある。)。
【0037】次いでレバー19を旋回させてレバー19
および試験片取付部3を原位置に復帰させる。締付け金
具23を締め付けると、試験片取付部3の環状部材7,
8が環状座体16に密着し、図2の測定可能状態にな
る。
【0038】その後、等速吸引装置と浮遊粉塵発生装置
6を作動させると、一定の濾過速度v(m/min)で、被
濾過空気貯留室5内の空気の濾過が始まる。浮遊粉塵発
生装置6においては、スクリューコンベヤ37で定量供
給された粉塵Dが回転ブラシ40の回転に巻き込まれ、
凝集粒子は強い剪断力を受けて解砕された後、高速で上
方に飛散する。このとき、図4において時計針方向に回
転する回転ブラシ40がブロワの作用をして、被濾過空
気貯留室5からダクト状部分58経由でケーシング41
内に入りダクト状部分59に放出される気流を発生させ
るので、上記解砕された粉塵はこの気流に乗ってダクト
状部分59を上昇し、被濾過空気貯留室5の上部空間に
放出される。このようにして、回転ブラシ40が発生す
る気流は粉塵を被濾過空気貯留室5内に搬送すると同時
に該室内の空気を撹拌して粉塵濃度を均一化する。な
お、エアノズル42から空気噴射を行うと、上記回転ブ
ラシ40の回転による粉塵分散を助けると共に粉塵量が
多いとき回転ブラシ40駆動用モータMの負荷を軽減す
るのに役立つ。
【0039】粉塵分散装置付属のエアノズル42から空
気噴射を行わない場合、またはエアノズル42からの空
気噴射を行なう場合でも単位時間当たりの噴射空気量が
試験片S経由で吸引される空気量よりも少ないとき、被
濾過空気貯留室5への空気の補給は僅かに負圧になった
被濾過空気貯留室5内に通気孔45から粉塵フィルター
47経由で装置外空気が流入することにより自動的に行
われる。このとき粉塵フィルター47による通気抵抗が
大きいと差圧ΔPの測定値に影響するので、粉塵フィル
ター47の濾過面積は試験片Sのそれよりも十分大きく
してある。
【0040】また、試験片S経由で吸引される空気量よ
りも多量の空気をエアノズル42から噴射したときは、
被濾過空気貯留室5内の過剰空気が粉塵フィルター47
を経由して通気孔45から装置外に放出され、室内が加
圧状態になるのが防止される(排気ファン48は作動さ
せない)。このとき、放出された空気に含まれていた粉
塵は粉塵フィルター47に捕集される。
【0041】上述のようにして、被濾過空気貯留室5内
は試験中ほぼ大気圧に維持され、且つ粉塵濃度m(g/
m3)は一定に保たれる。ただし、上述のようにして粉塵
が循環する被濾過空気貯留室5内の粉塵濃度は、平均す
れば一定でも、場所による若干の濃度ムラがあり得る。
しかし、この濃度ムラも、被濾過空気がホース32と円
筒状部材15からなる円筒状部分をゆっくり上昇して試
験片に達する間に解消する。つまり、上記円筒状部分は
被濾過空気の粉塵濃度を均一化し且つ気流を試験片方向
のみに向かうものに整流する調整空間の役割もしてい
る。
【0042】濾過開始と同時にフィルター差圧ΔPが生
じるので、それを、差圧検出用チューブ接続口29,3
0に接続された差圧ΔP測定・記録装置により常時測定
し、記録する。粉塵蓄積量が増すに伴い上昇する差圧Δ
Pがあらかじめ設定された値(たとえば150mmH2O)
に達したならば、等速吸引装置による空気吸引を中止
し、スクリューコンベヤ37および回転ブラシ40も停
止させる。次いで、圧縮空気噴射ノズル12から試験片
Sに向かって圧縮空気を短時間噴射させて試験片Sに衝
撃を与え、付着した粉塵を払い落す。
【0043】粉塵払い落し過程で試験片Sから払い落さ
れた粉塵は、一部は直接、大部分は被濾過空気貯留室5
の断面漏斗状の側壁35,36に衝突したのち、粉塵貯
留部38まで落下し、被濾過空気の調製に再利用され
る。また、粉塵フィルター47上の粉塵が多くなったと
きは、濾過休止期間中に、振動付与装置53により該フ
ィルターに振動を与えて付着粉塵を払い落す(それによ
り払い落された粉塵も粉塵貯留部38に落下する)。こ
れらにより、試験用粉塵は試験片Sから漏れるもの以外
はすべて装置内で循環することになる。
【0044】上記の濾過−濾過中止−払い落しを、ベー
ス圧損が安定するのに十分なサイクル数(通常数百
回)、シーケンシャルコントローラーにより自動的に反
復させる。図7はその一例のタイムチャートである。
【0045】前述の式M=mvtを用いれば、試験片S
を装置にセットしたままで、各サイクルにおける粉塵保
持量Mを求めることができ、また、その経時的変化を知
ることができる。なお、このときの粉塵濃度mは、次の
方法で実測することができる。まず、最初の(または初
期の任意の)サイクルにおける濾過だけが終った後、払
い落しのための圧縮空気噴射を行うことなく全装置の作
動を停止し、等速吸引装置による空気吸引を行いなが
ら、試験片取付部3を前述の試験片取付けの際と同様に
して反転状態にする。試験片上の堆積粉塵は空気吸引に
より試験片に引き付けられた状態に保たれるので、反転
操作によって剥がれ落ちることはない。反転状態になっ
た後は、粉塵付着面が上を向いていて粉塵剥落のおそれ
はないから、空気吸引を停止して試験片Sを試験片取付
部3から外す。外した粉塵付き試験片Sの質量を測定
し、試験片S自身の質量との差として粉塵負荷を求め
る。
【0046】次いで粉塵付き試験片Sを再び試験片取付
部3に取付け、試験片取付部3を測定状態に復帰させた
のち、噴射ノズル12から圧縮空気を噴射して付着粉塵
の払い落しを行う。払い落しを終わった試験片Sについ
て(望ましくは差圧ΔPが設定値に達するまでの濾過と
払い落しを行なった試験片Sについて)、上記粉塵負荷
の測定の場合と同様にして試験片取付部3からの取り外
しと質量測定を行い、残留粉塵量を求める。上述のよう
にして測定された粉塵負荷と残留粉塵量の差として粉塵
保持量Mを求め、m=M/vtの関係式を用いて粉塵濃
度mを求める。
【0047】ベース圧損が安定するまで濾過−濾過中止
−払い落しを繰り返した後に堆積している粉塵の量を実
測したり付着状態を観察したりする必要がある場合も、
上記と同様にして粉塵を付着させたまま試験片Sを取り
外し、必要な観察や測定を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】上述のように、本発明によればバグフィ
ルターの粉塵保持量を自動的に測定することが可能にな
り、粉塵保持量以外の性能値の測定や粉塵付着状態の観
察も容易になるから、バグフィルターとそれを用いる集
塵装置および空気輸送装置の設計を従来よりも合理的に
行うことが可能になる。
【0049】また、濾過試験装置においては測定中粉塵
濃度を一定に保たれることが重要であるが、前記実施例
の装置では、被濾過空気貯留室と一体の粉塵分散装置を
設け、被濾過空気貯留室には粉塵フィルター付き通気孔
を設けて、そこで粉塵を一定濃度で含有する被濾過空気
を継続的に発生させるようにしたので、技術的に困難な
粉塵濃度の安定化が達成されているだけでなく、高価な
濾過試験用粉体が装置内で完全に循環利用されるという
特長がある。
【0050】さらに、清浄空気室内に試験片支持部材を
設けた構造は、試験片が柔らかい場合も弛みなく取り付
けることを可能にし、また、試験片取付部を(したがっ
て試験片を)大口径のものにして精度の高い試験を行う
ことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による測定装置の構成の概要を示す説
明図である。
【図2】 図1の測定装置の本体部分1を示す正面図で
ある。
【図3】 図1の本体部分1の上半部を示す一部破断左
側面図である。
【図4】 図1の本体部分1の浮遊粉塵発生装置6の一
部破断正面図である。
【図5】 上記浮遊粉塵発生装置6の一部破断右側面図
である。
【図6】 図3の試験片支持部材50およびバランスウ
ェイト51を示し、A図は図3と同じ方向から見た図、
B図はその左側面図である。
【図7】 図1の測定装置による濾過試験の一例のタイ
ムチャートである。
【符号の説明】 1:本体部分 2:圧縮空気供給源 3:試験片取付部 4:清浄空気室 5:被濾過空気貯留室 6:浮遊粉塵発生装置 7,8:環状部材 12:圧縮空気噴射ノズル 19:レバー(試験片取付部支持部材) 29,30:差圧検出用チューブ接続口 37:スクリューコンベヤ 38:粉塵貯留部 39:アジャストスクリュー 40:回転ブラシ 45:通気孔 47:粉塵フィルター 50:試験片支持部材 51:バランスウェイト S:試験片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験用粉塵を一定の濃度で含有する被濾
    過空気を一時貯留可能な空間を有する被濾過空気貯留
    室;一定の濃度で浮遊粉塵を含有する被濾過空気を被濾
    過空気貯留室に供給し滞留させる手段;上下に配置され
    た状態でバグフィルター試験片を挟持する一対の環状部
    材からなり、被濾過空気貯留室の頂部開口部と分離可能
    に連結された試験片取付部;上記試験片取付部を構成す
    る環状部材の上側のものと一体化され、等速空気吸引手
    段と連結され、且つ粉塵払い落し用圧縮空気を室内に噴
    射する圧縮空気噴射ノズルを装着された清浄空気室;試
    験片取付部およびそれと一体の清浄空気室を回動自在に
    支持し、且つそれらを上記被濾過空気貯留室の頂部開口
    部と連結された状態から引き離し180度旋回させて反
    転状態になし得る、旋回可能な試験片取付部支持部材;
    等速空気吸引手段による空気吸引に基づき被濾過空気貯
    留室と清浄空気室との間に生じるフィルター差圧ΔPを
    測定する手段;および、上記差圧ΔPの経時的変化を記
    録し差圧ΔPが所定の値になったとき等速空気吸引手段
    による空気吸引を中止させ圧縮空気噴射ノズルより圧縮
    空気を噴射させる制御装置;を有することを特徴とする
    バグフィルターの粉塵保持量測定装置。
  2. 【請求項2】 試験用粉塵を一定の濃度で含有する被濾
    過空気を一時貯留可能な空間を有し、粉塵フィルター付
    きの通気孔を備えた被濾過空気貯留室;浮遊粉塵を連続
    的かつ定量的に発生させて被濾過空気貯留室に供給す
    る、被濾過空気貯留室の底部開口部に接続された浮遊粉
    塵発生装置;上下に配置された状態でバグフィルター試
    験片を挟持する一対の環状部材からなり、被濾過空気貯
    留室の頂部開口部と分離可能に連結された試験片取付
    部;上記試験片取付部を構成する環状部材の上側のもの
    と一体化され、等速空気吸引手段と連結され、且つ粉塵
    払い落し用圧縮空気を室内に噴射する圧縮空気噴射ノズ
    ルを装着された清浄空気室;試験片取付部およびそれと
    一体の清浄空気室を回動自在に支持し、且つそれらを上
    記被濾過空気貯留室の頂部開口部と連結された状態から
    引き離し180度旋回させて反転状態になし得る、旋回
    可能な試験片取付部支持部材;等速空気吸引手段による
    空気吸引に基づき被濾過空気貯留室と清浄空気室との間
    に生じるフィルター差圧ΔPを測定する手段;および、
    上記差圧ΔPの経時的変化を記録し差圧ΔPが所定の値
    になったとき等速空気吸引手段による空気吸引を中止さ
    せ圧縮空気噴射ノズルより圧縮空気を噴射させる制御装
    置;を有することを特徴とするバグフィルターの粉塵保
    持量測定装置。
  3. 【請求項3】 清浄空気室内に、該清浄空気室が反転状
    態に置かれたとき取付けられる試験片の中央部付近に自
    動的に接近して試験片を支持し、清浄空気室が正立状態
    にある測定時は試験片から離れた位置に退避し得る試験
    片支持部材を有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の粉塵保持量測定装置。
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