JP3280511B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3280511B2
JP3280511B2 JP06656694A JP6656694A JP3280511B2 JP 3280511 B2 JP3280511 B2 JP 3280511B2 JP 06656694 A JP06656694 A JP 06656694A JP 6656694 A JP6656694 A JP 6656694A JP 3280511 B2 JP3280511 B2 JP 3280511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置本体に対
して不動状態に保持される筒状部材に対して、無端ベル
ト状の感光体を巻き付けて成る画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ或いはファクシミリな
どの画像形成装置において、感光体として例えば無端ベ
ルト状のものを用い、これを画像形成装置本体に対し着
脱自在のベルト感光体マガジンとして構成する場合、感
光体を巻き掛けて支持するための複数の支持ローラや、
感光体を覆うベルトハウジングなどが必要となり、その
コストが高くなる。
【0003】又、この種の画像形成装置では、ベルト状
の感光体の裏側に帯状の蛇行防止用の段部を形成し、支
持ローラの端部若しくは溝部に、その段部を係合させる
などして、感光体走行時の蛇行を防止している。例え
ば、ベルト状感光体の裏面に溶着したホットメルトやゴ
ムなどのガイド部材から成る段部を設けているのである
が、かようなものを感光体に設けると、感光体のランニ
ングコストが高くなり、ユーザーに一段のコスト的な高
負担を求めることになる。
【0004】ベルト感光体については、かような弱点が
あるものの、かかるベルト感光体を用いた場合、例え
ば、感光体に形成した静電潜像を可視像化する現像ユニ
ットの現像ローラと感光体との密着性がより良好となる
ため、画像の細線再現性が良くなると共に、高濃度の画
像を得ることができる。又、高抵抗一成分トナーの薄層
を現像ローラ上に形成し、この現像ローラを感光体に接
触させて現像を行う接触現像方式を、ベルト感光体と組
み合わせて採用することができる。このように、ベルト
感光体は、弱点と長点を併せ持つものである。
【0005】一方、感光体として剛体のドラム状感光体
を用いる場合、現像ローラとの間の相互の位置管理が難
しく、現状では部品精度の高い感光体を用いなければ、
上記の接触現像方式を採用することは難しい。ドラム感
光体については、かような弱点があるものの、その取り
扱いをドラム単体で行うことができるので、コスト的に
は有利である。このように、ドラム感光体も弱点と長点
を併せ持っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ベル
ト感光体とドラム感光体の弱点を解消でき、両者の長所
を生かすことができ、しかも感光体の支持構成の一層の
簡素化並びにその一段の低コスト化を達成できる画像形
成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、画像形成装置本体に対して不動状態に保持
される筒状部材と、この筒状部材の外周面に巻き付けら
れる無端ベルト状の感光体と、この感光体を筒状部材の
周りに回転駆動する駆動部材と、感光体の一部に感光体
外部から接触する作像要素とをそれぞれ具備し、前記作
像要素を感光体に接触させたとき、感光体に張力を与え
ながら、作像要素が接する感光体部分の、筒状部材内部
方向への移動を許す感光体逃げ部を、前記筒状部材の一
部に設け、前記駆動部材は、感光体帯電用ローラに兼用
されるものであることを特徴とする画像形成装置を提案
するものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0014】図1は、本発明一実施例の画像形成装置の
要部のみを示す概略断面構成図であり、便宜上、その断
面を示すハッチングは省略してある(図3、図5、図
8、図10、図12においても同じ)。図1において、
符号1は金属又は合成樹脂などの剛体より成る筒状部材
を示す。本例では、この筒状部材1が金属などの導体よ
り成り、画像形成装置本体に対して不動状態に保持され
ている。又、本例の筒状部材1は、円筒体の一部を同部
材の軸方向に沿って切り欠いた略C型断面のものとなっ
ていて、かかる切り欠いた部分は開口部1Aとなり、こ
れが後述する感光体逃げ部になる。
【0015】このように構成される筒状部材1の外周面
には、可撓性を有する無端ベルト状の感光体2が巻き付
けられている。すなわち、感光体2が、軸方向に細長い
筒状部材1に対して鞘状に被せられているのである。な
お、感光体2は、例えばニッケルより成る基体と、その
表面に被覆形成された感光層、例えばOPC感光層とを
有している。
【0016】筒状部材1に巻き付けられた感光体2に
は、これを筒状部材1の周りに回転駆動するための駆動
部材3が圧接し、本例ではこれが駆動ローラとなってい
て、しかも帯電用ローラに兼用されている。以下、これ
を「駆動兼用帯電ローラ」と称する。
【0017】かかる駆動兼用帯電ローラ3は、図示反時
計方向に回転駆動されるようになっていて、感光体2を
筒状部材1の周りに摩擦送りして矢印a方向に回転させ
る。同時に、駆動兼用帯電ローラ3は、このローラに印
加された電圧によって感光体2の表面を所定の極性に一
様に帯電させる。このように、ローラ3を駆動兼用帯電
ローラとし、感光体2を駆動する駆動部材が感光体帯電
用ローラに兼用されるものとすると、専用の駆動部材が
不要になり、装置構成を簡素化できると共に、装置コス
トを引き下げることができる。
【0018】感光体2の表面が一様に帯電されたあと、
露光部4において光書き込み又は画像露光が行われるこ
とにより、感光体2の表面には所定の静電潜像が形成さ
れる。
【0019】開口部1Aに位置した感光体部分2Aには
現像ユニット5が対向配置され、このユニットに装備さ
れる現像ローラ6が、感光体2の外部から、その感光体
部分2Aに所定の圧力で接触するようになっている。こ
れにより、感光体2には所定の張力が付与されることに
なる。現像ユニット5の現像ケーシング7内には一成分
磁性トナーTが収容され、これはアジテータ8の回転に
よって撹拌されつつ、外周部に着磁層6aを設けた現像
ローラ6上に供給される。
【0020】現像ローラ6は図示反時計方向に回転駆動
されるようになっていて、この際、供給されたトナーが
その外周面に磁力で担持されて搬送され、この搬送途次
に、担持トナーがトナー薄層化ブレード10によって薄
層化される。このあと、薄層化されたトナーは、現像ロ
ーラ6が感光体部分2Aに接する現像領域で、感光体1
上に形成されている静電潜像の可視像化に供される。す
なわち、静電潜像がトナー像として可視像化されるので
ある。図1に符号Eで示すものは、現像ローラ6にバイ
アス電圧を印加するための電源である。
【0021】次いで、感光体2上に形成されたトナー像
が、転写チャージャ12の作用により記録用紙13上に
転写される。一方、転写後の感光体2の表面は除電光1
4の照射により除電状態にされ、このあとクリーニング
ユニット15のクリーニングブレード16によって、感
光体表面に残留するトナーが、その表面から掻き取り除
去される。
【0022】なお、本画像形成装置において、感光体2
の帯電極性と異極性のトナーによって、感光体上の静電
潜像を可視像化する所謂、ポジ・ポジ現像方式を採用す
る場合には、感光体2の基体をニッケルなどの導体によ
り構成し、C型の筒状部材1も金属製の導体により構成
し、図1に示す如く、これをアースに落とすことによっ
て感光体2の基体をアースし、これにより上述のポジ・
ポジ現像を支障なく行うことができる。かような単純な
構成によって、かような現像方式を問題なく採用するこ
とができるのである。
【0023】また、感光体2の帯電極性と同極性に帯電
したトナーにより感光体上の静電潜像を可視像化するネ
ガ・ポジ現像(反転現像)方式を採用した場合、感光体
2の基体に所定の電位を与えることが一般に行われてい
るが、この電圧印加方式を図1に示した実施例に適用す
るときは、例えば、導電性の筒状部材1に所定の電圧を
印加することによって、これに対処することができる。
【0024】ここで、感光体2上に形成される静電潜像
の可視像化用の現像ローラ6は、感光体の一部に感光体
外部から接触する作像要素の一構成例をなし、筒状部材
1の開口部1Aは、その現像ローラ6を感光体2に所定
の圧力で接触させたとき、感光体に張力を与えながら、
現像ローラ6が接する感光体部分2Aの、筒状部材内部
方向への弾性的な移動を許す感光体逃げ部となるもので
あり、このような感光体逃げ部が筒状部材1の一部に設
けられている。筒状部材1に対して、遊びをもった状態
で感光体2をかぶせ、その感光体2の部分2Aに現像ロ
ーラ6を圧接させて、感光体2に張力を与えるのであ
る。
【0025】本実施例によれば、ベルト感光体を複数の
支持ローラに巻き掛けて支持していた従来例の構成と比
較して、感光体2を不動状態の筒状部材1で支持するた
め、感光体寿命がきてもベルト感光体2のみの交換で済
み、ユニット状のベルト感光体マガジンに装備されるよ
うな、ベルトハウジングや、複数の支持ローラや、駆動
ギアなど、付属して交換される部品を必要とすることが
ない。いずれにしても、感光体の支持構成を大幅に簡素
化でき、一段の低コスト化を狙うことができるのであ
る。
【0026】更に、今まで、ドラム状感光体と組み合わ
せるのが難しかった接触現像方式(現像ローラをトナー
の薄層を介して感光体に当接させて現像を行う方式)の
採用が可能となり、細線再現性が良い、高濃度の画像が
得られるようになる。感光体と、作像要素としての現像
ローラとを、より密着状態で接触させることができ、ベ
ルト状感光体の長所と共に、低コスト型のドラム状感光
体の長所をも活かすことができるのである。
【0027】なお、感光体逃げ部としては、筒状部材に
形成した開口部ではなく、図2に示すように、筒状部材
に形成した凹部1Cとしても良く、又、開口部1A(図
1)又は凹部1Cの部位に、筒状部材1よりも変形しや
すい軟質材料、例えば軟質性ゴムやスポンジなどから成
る弾性部材を設け、これを感光体逃げ部としても、前述
した開口部1Aより成る感光体逃げ部と同様な作用が得
られる。
【0028】上記実施例では、感光体2を駆動する駆動
部材として駆動兼用帯電ローラ3を用いているが、この
他、図3に示すように、感光体2の帯電を兼用させず
に、専用の駆動ローラ17より成る感光体駆動部材を用
いても良い。帯電手段については、例えば専用のスコト
ロトロン帯電チャージャ18を用いる。
【0029】同図において符号11で示すものは、先の
筒状部材1(図1)に相当するものであり、かかる筒状
部材11は、感光体逃げ部である開口部11Aを有し、
その外周面に可撓性を有する無端ベルト状の感光体2が
巻き付けられている。
【0030】ここで、図3に示した筒状部材11も、金
属などの導体で構成することができるが、この筒状部材
を、例えば滑り摩擦の小なる絶縁性樹脂などの絶縁体に
よって構成し、しかもネガ・ポジ現像方式を採用して感
光体2の基体にバイアス電圧を印加する場合、筒状部材
11を介して感光体にバイアスを印加することができな
くなる。この場合には、駆動ローラ17を、感光体バイ
アス用ツェナーダイオード19に接続される芯金17a
と、その長手方向両端部に固定された導電性弾性体ロー
ラ17bとで構成し、駆動ローラ17をバイアス端子と
して利用するとよい。すなわち、図4に二重斜線を付し
て示すように、ベルト状感光体2を、側縁部がわについ
て例えばニッケルなどの導体より成る基体2aを露呈さ
せたものとし、この基体2aの部位に先の駆動ローラ1
7の導電性弾性体ローラ17bを圧接させながら、感光
体2を駆動する。なお、符号2bで示すものは基体の上
に形成されたOPC感光層である。このようにして、駆
動ローラを介して感光体2にバイアス電圧を印加するこ
とができる。ネガ・ポジ現像方式を採用し、感光体の導
電部(基体)に、装置電気回路のアースとは別に、異な
る電位(感光体バイアス)を付与しなければならないと
きも、上述のように簡単にこれに対処することができる
のである。
【0031】また、ポジ・ポジ現像方式を採用し、感光
体2の導電性の基体をアースするときも、図4に示した
駆動ローラ17を介して感光体2の基体2aをアースす
ることができる。
【0032】従来のベルト状感光体の場合は、ステンレ
スや、カーボンなどをブラシ状にして、このブラシ状の
ものをベルト状感光体の導電性の基体に接触させている
が、ときどき接触不良を生じ、感光体電位が異常になる
ことがあった。バイアス端子として機能する駆動ローラ
17を前述した如く圧接駆動することによって、そのよ
うな接触不良が生じにくくなり、感光体電位を安定した
ものにすることができる。
【0033】図3に示した実施例の他の構成は図1と変
りはなく、よってその説明は省略する。
【0034】ところで、図3に示した例では、駆動ロー
ラ17をバイアス端子としたものであるが、このような
ものを用いない場合、若しくは駆動ローラ17を絶縁性
のものとする場合には、図5に示した絶縁性の筒状部材
11の外周表面に、図6に二重斜線を付して示す如く、
導電性であって滑り摩擦係数の小さな材料を被覆形成す
ることもできる。符号11Fで示すものが、その導電被
覆層である。そして、この導電被覆層11Fを感光体バ
イアス端子として利用するのである。例えば、筒状部材
11を装置アースから絶縁すべく、図7に示すように、
筒状部材11の一端部を絶縁性の本体基板23に固定
し、その他端部を同じく絶縁性の本体前カバー板24の
突部24aに係合させる。このようにして、導電被覆層
11Fを介して、感光体2の導電性の基体に所定のバイ
アス電圧を印加するのである。またこの導電性被覆層1
1Fを介して感光体2の基体をアースすることもでき
る。
【0035】なお、図5に示す実施例において、転写手
段として転写ローラ22を用いており、このローラ22
は感光体2に対し接離可能となっている。他の構成は図
1の場合と同様であり、ローラ3についても図1と同じ
く駆動兼用帯電ローラが用いられている。
【0036】また、図6に示した導電被覆層11Fにつ
いては、例えば、ニッケル等の金属と、テフロン系樹脂
との共析鍍金方式で形成することもできるし、又、黒鉛
等の滑材塗布方式によっても同様にして形成することが
できる。ニッケルの基体を有する感光体2を用いると
き、このような導電被覆層11Fを特に有利に採用でき
る。
【0037】ところで、筒状部材の周りにベルト状感光
体を回転駆動するとき、その感光体が筒状部材の軸方向
に移動する場合がある。すなわち、蛇行を生じるのであ
る。このような蛇行を防止して、ベルト感光体の走行時
の安定性を確保すると同時に、その交換時の簡便性を得
るために、次のような構成を採用することができる。
【0038】図8に示すように、略カーディオイド型に
なっている筒状部材21には可撓性を有するベルト状感
光体2が巻き付けられている。なお、筒状部材21の凹
部21Aは感光体逃げ部であり、その機能は先の実施例
における逃げ部と変りはない。筒状部材21の端部には
感光体蛇行防止部材25,26が対向配備されており、
奥側の端部にも同様のものが対向配備されている。
【0039】図9は、感光体蛇行防止部材25近傍部の
筒状部材の部分断面図であり、感光体蛇行防止部材25
は、感光体2の走行時に、それが矢印b方向に移動しよ
うとするのを阻止する。図示されない反対側の感光体蛇
行防止部材25も同様に感光体2が矢印b方向と反対方
向に移動しようとするのを阻止する。いずれにしても、
ベルト状感光体2の蛇行が防止されるのである。他方の
感光体蛇行防止部材26(図8)についても同様なる作
用をなす。
【0040】図9に示す感光体蛇行防止部材25は、感
光体2の方ではなく、例えば筒状部材21の端面やその
支持枠などの画像形成装置本体の側に設けられ、かかる
感光体蛇行防止部材25は枢軸27の周りに回動可能と
なっている。例えば、感光体2の交換時に、これを矢印
b方向に脱抜する場合、当の感光体蛇行防止部材25を
枢軸27の周りに回動させ破線位置に置く。このように
することによって、感光体蛇行防止部材25は感光体2
の脱抜路(着脱路でもある)から退避した位置に置かれ
る。
【0041】又、図8に示した感光体蛇行防止部材26
も、同じように画像形成装置本体側に設けられ、枢軸2
8の周りに回動可能となっていて、感光体蛇行防止部材
26を筒状部材21の端面方向に回動させ、同部材26
を感光体2の脱抜路から退避した位置に置く。
【0042】感光体蛇行防止部材25,26について
は、いずれか一方を対で用いるようにしても良く、又、
併用してもよい。いずれにしても、ベルト状感光体の蛇
行を防止できると共に、その交換を簡便に行うことがで
きるのである。なお、感光体蛇行防止部材25について
は、例えば中央思案バネなどの弾性部材によって、その
部材25が、蛇行防止位置と退避位置との2つの位置に
付勢されるような構成としてもよい。
【0043】上述のように、感光体の回転駆動時に、こ
の感光体が筒状部材の軸方向へ移動することを規制する
少なくとも1つの感光体蛇行防止部材25,26を、感
光体以外の要素に設け、その感光体蛇行防止部材25,
26を、感光体交換時に、筒状部材に対する感光体の着
脱路から退避した位置に作動可能に支持するのである。
【0044】なお、感光体蛇行防止部材としては、上述
の構成例の他に、筒状部材21の直径よりも若干、大き
くしたリング状部材を用い、これを筒状部材21の両端
部に着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
【0045】冒頭でも述べたように、従来においては、
ベルト状感光体の蛇行を防止するために、その裏側に帯
状の段部を形成していたのであるが、感光体をかように
構成すると、感光体のランニングコストが高くなり、ユ
ーザに高負担を求めることになる。
【0046】図8及び9に示した実施例においては、感
光体としては、その裏面に段部のない単純なベルト体で
済み、それには感光体以外の別の機能を遂行する何らの
部材を必要とすることがなく、ユーザのコスト負担を極
力軽減させることができる。図8における他の構成は、
図5に示した実施例と変りはない。
【0047】図10はさらに別の実施例を示し、ベルト
状感光体2を巻き付ける筒状部材31は、両側に感光体
逃げ部となる凹部31A,31Bを有したものとなって
いる。現像ユニット35の現像ケーシング37内にはア
ジテータ8とアプリケータ(トナー供給部材)9とがそ
れぞれ設けられ、これらにより、トナーTが撹拌されつ
つ、現像ローラ6に供給される。この現像ローラ6は凹
部31Aに位置した感光体部分2Aに所定の圧力で接触
している。かかる現像ローラ6の機能は先に述べた通り
であるので、その説明については、ここでは省略する。
【0048】今一つの凹部31Bに対応した感光体部分
2Bには、トナー像転写後の感光体上に残留するトナー
を清掃するクリーニングユニット45に装備されたクリ
ーニングブレード46の自由端部が、所定の圧力で接触
している。このように本例では、複数の作像要素6,4
6が感光体部分2A,2Bにその外部からそれぞれ接す
るようになっていて、これらの作像要素6,46を感光
体2に接触させたとき、感光体2に張力を与えながら、
作像要素6,46が接する感光体部分2A,2Bの、筒
状部材31の内部方向への移動を許す感光体逃げ部、す
なわち凹部31A,31Bが筒状部材31の一部に設け
られているのである。
【0049】ところで、従来のように複数の支持ローラ
に支持させたベルト状感光体を用いた場合、クリーニン
グブレードについては、その支持ローラのあるところの
感光体部分に、そのクリーニングブレードを圧接させて
いる。すなわち、支持ローラを、クリーニングブレード
圧接部のバックアップ体としているのである。
【0050】かような構成においては、従来より、クリ
ーニングブレードとして、弾性ゴムを用いている場合が
多い。換言すれば、ゴムを剛体に押し当てる構成を多く
は採用しているのであるが、このような構成のもので
は、ゴム自体の不均一な変形や、支持ローラ外周面の不
均一性による感光体の凸凹などにより、クリーニングブ
レードのエッジ部が早く摩耗したり、場合によってはエ
ッジ部が巻き込まれ、その部分が破損したりして、その
寿命が短かくなったりする。
【0051】これに対し、図10に示した実施例では、
ゴムなどの弾性体より成るクリーニングブレード46
を、凹部31Bに位置した感光体部分2Bに接触させて
いる。これによって、クリーニングブレード46は、よ
り密着して感光体2に接するようになり、クリーニング
ブレード46による残留トナーのクリーニング機能を長
期に亘って安定して遂行することができる。
【0052】そして、更に、図10に示したクリーニン
グブレード46として、図示する如く薄い弾性板より成
るブレードを用いることが可能である。このクリーニン
グブレード46は、感光体2に対して、その回転方向に
対向するカウンタ方向に圧接するものであるが、かよう
な弾性板より成るクリーニングブレード46を用いた場
合、自由変形可能な感光体面にクリーニングブレード先
端が添う形態となり、先端が鋭利な金属ブレードでも、
これをクリーニング手段として問題なく採用できること
になる。このように、感光体部分2Bが弾性的に撓み変
形することにより、トナーの除去性に非常にすぐれる弾
性板ブレードを採用することができるのである。
【0053】これに対して、相手が、変形を許容しにく
い剛体の感光体(ドラム状感光体)である場合には、薄
い弾性板ブレードの採用が難しくなるが、本例ではかよ
うな弾性板ブレードの採用が可能となるのである。そし
て、金属等より成る弾性板ブレードを用いる場合、ゴム
と違って、摩擦によるエッジ部の変形や欠けなどがな
く、重合トナーのような小粒径の球形に近いトナーで
も、これを掻き取り除去することができる。
【0054】又、図10において、薄い弾性板より成る
クリーニングブレード46を磁性体で作製し、更に具体
的には、例えばソフトマグネット材料(磁石には吸引さ
れるものの永久磁石材料としては使用されない、抗磁力
の小さな強磁性体)で作製し、筒状部材31の内側に設
けた磁力発生源、例えば、通常の永久磁石29によっ
て、そのクリーニングブレード46を磁力で引き付ける
ようにすると、クリーニングブレード46の自由端部
を、安定的に感光体2に対して密着させることができ
る。
【0055】すなわち、図11に示す如く、クリーニン
グブレード46の自由端部に磁力線30が集中し、ベル
ト状感光体2とブレード46の間の相互吸引力が増加す
るので、ブレード46を感光体に良好に密着させること
ができるのである。このように、図10及び図11に示
した実施例は、作像要素が、感光体上の残留トナー掻き
取り除去用の、弾性薄板より成るクリーニングブレード
46となっていて、このクリーニングブレード46のエ
ッジ部が感光体2に密接するように、このブレード46
を磁力で引き付ける磁力発生源を筒状部材31の内部に
設けたものである。
【0056】感光体2は、基体2aの上にOPC感光層
2bを形成したものであるが、このうちの基体2aをニ
ッケル等の磁性材料とした場合、更にその密着性を向上
させることができ、一段と良好なクリーニング機能を安
定して長期に亘って遂行することができる。
【0057】なお、図10に示した実施例では、筒状部
材31の凹部が複数個所(31A,31B)あるため、
前述の感光体蛇行防止部材を解除したあと、ベルト状感
光体2を筒状部材31から脱抜する場合、この作業を楽
に行うことができる。図10における他の構成は、図5
に示した実施例と変りはない。
【0058】ところで、ベルト状感光体を用いる画像形
成装置では、その感光体の裏面に、微細な紙粉や、ほこ
りや、トナーや、部品の摩耗粉などが、廻り込んで、そ
の裏面に付着するようになり、これによって感光体上に
筋状の異常画像が発生し易くなったりする。
【0059】図12は、かような付着物を除去できるよ
うにした実施例を示す。
【0060】同図において、筒状部材31には、一部
に、その軸方向に切り欠いた開口部32が穿設されてい
る。図13は、その開口部近傍の筒状部材部分を拡大し
て示した断面図であり、上記軸方向に沿った開口端の壁
部33には、筒状部材31の外周面側に、エッジ部34
が形成されている。このエッジ部34によって、感光体
2の裏面に廻り込んだ付着物を除去する。
【0061】これに対して、エッジ部34を設けずに、
専用のブレード状部材(不図示)を開口部32に位置さ
せ、その先端部を感光体2の裏面にカウンタ方向となる
ように当接させ、上述の付着物を掻き取り除去するよう
にしてもよい。なお、使用するブレード状部材として
は、感光体との間の摩擦力をできるだけ小さくするため
に、先端部に鋭いエッジをもつ金属で作製することが望
ましい。エッジ部34とブレード状部材を併用すること
もできる。
【0062】いずれにしても、エッジ部34又はブレー
ド状部材、或いはその両者から成る感光体クリーニング
手段によって、感光体2の裏面が清掃されるのである。
これによって異常画像の発生が抑えられる。又、筒状部
材31と感光体2との間に付着物が介在するのを防止す
ることができ、感光体2の回転を円滑に行ったり、或い
は筒状部材31の外周面に傷が付くのを防止したりする
ことができる。このように、図12及び図13に示した
実施例では、感光体2の裏面を清掃する感光体クリーニ
ング手段が設けられ、これによって装置の信頼性が向上
するのである。図12に示した他の構成は、図10に示
した実施例と実質的に変りはない。
【0063】なお、除去回収した付着物については、そ
のまま筒状部材31の内部に貯留してもよいし、又、ブ
レード状部材やエッジ部などを、筒状部材の軸方向に対
してねじれ位置に設置したりして、除去したトナーを筒
状部材の外部に導くようにしてもよい。
【0064】冒頭でも述べたように、従来は、感光体の
蛇行を防止するために、ベルト状感光体の裏面のうち、
例えば、両側縁側に、帯状の段部を形成し、支持ローラ
の端部をその段部の縁に係合させたりしているのである
が、感光体をそのように構成すると、感光体の裏面から
除去したトナーを、筒状部材の外部に掻き出すことがで
きなくなる。本例においては、先に述べたような感光体
蛇行防止手段を用いることにより、そのような段部は不
要のものとなり、トナーの、筒状部材外部への掻き出し
が可能になる。
【0065】筒状部材の感光体逃げ部に対向して位置す
る感光体部分に接触する作像要素としては、上述した各
実施例で示した現像ローラやクリーニングブレードに限
らず、例えば感光体を帯電する帯電ローラなどの帯電部
材、転写ローラの如き転写部材、感光体を除電する除電
部材などを選択することもできる。また、本発明は、前
述の各実施例の構成を適宜組合せて構成できるものであ
る。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、感光体
支持構成の一層の簡素化、並びに、その一段の低コスト
化を図ることができると共に、感光体と作像要素とを互
いに密着させて接触させることができる。さらに、専用
の駆動部材が不要になり、装置の構造を簡素化すること
ができ、コスト的にも有利になる。
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置の要部のみを示
す概略断面構成図である。
【図2】筒状部材の別の構成例の部分断面図である。
【図3】別の実施例の画像形成装置の要部を示す概略断
面構成図である。
【図4】同上実施例における駆動ローラ周辺部の構成斜
視図である。
【図5】更に別の実施例の画像形成装置の要部を示す概
略断面構成図である。
【図6】同上実施例における筒状部材の一部の構成斜視
図である。
【図7】同上実施例における筒状部材の支持構成部の断
面図である。
【図8】更に別の実施例の画像形成装置の要部を示す概
略断面構成図である。
【図9】同上実施例における感光体蛇行防止部材近傍の
筒状部材の部分断面図である。
【図10】更に別の実施例の画像形成装置の要部を示す
概略断面構成図である。
【図11】同上実施例におけるクリーニングブレードの
磁力引き付け状態を示す説明図である。
【図12】更に別の実施例の画像形成装置の要部を示す
概略断面構成図である。
【図13】同上実施例における感光体の裏面清掃部の構
成断面図である。
【符号の説明】
1 筒状部材 2 感光体 2A 感光体部分 3 ローラ 6 現像ローラ 11 筒状部材 21 筒状部材 25 感光体蛇行防止部材 26 感光体蛇行防止部材 31 筒状部材 46 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 350 G03G 15/02 G03G 15/00 550 G03G 21/16 - 21/18 B65H 5/02 B65G 15/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に対して不動状態に保
    持される筒状部材と、この筒状部材の外周面に巻き付け
    られる無端ベルト状の感光体と、この感光体を筒状部材
    の周りに回転駆動する駆動部材と、感光体の一部に感光
    体外部から接触する作像要素とをそれぞれ具備し、前記
    作像要素を感光体に接触させたとき、感光体に張力を与
    えながら、作像要素が接する感光体部分の、筒状部材内
    部方向への移動を許す感光体逃げ部を、前記筒状部材の
    一部に設け、前記駆動部材は、感光体帯電用ローラに兼
    用されるものであることを特徴とする画像形成装置。
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