JP3277232B2 - 通気層開口部用栓構造体 - Google Patents

通気層開口部用栓構造体

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JP3277232B2
JP3277232B2 JP21562597A JP21562597A JP3277232B2 JP 3277232 B2 JP3277232 B2 JP 3277232B2 JP 21562597 A JP21562597 A JP 21562597A JP 21562597 A JP21562597 A JP 21562597A JP 3277232 B2 JP3277232 B2 JP 3277232B2
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剛 荒良木
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株式会社リックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気層工法におけ
る通気層の開口部分に、昆虫や小動物、或いは雨雪など
が吹き込むのを防止するため、この開口部分に配置する
栓構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通気層工法は、壁内に水分を滞留させず
これを室外に排出するための工法の一つであり、躯体と
しての壁体と外壁との間に通気層を設けるようにし、且
つ、外壁下端付近や軒下、或いは屋根軒付近に空隙を設
けておき、これら空隙を空気の流出入口とすることで湿
った空気を排出しようという工法である。
【0003】また通気層は必然として、外気に通じる箇
所を有しているため、ここから雨や雪、場合によっては
昆虫や小動物が入り込んでしまう可能性がある。雨や雪
が入り込んでしまうと、木材が腐朽したり、断熱材の断
熱機能が低下することで、住宅寿命を縮める一因とな
る。
【0004】そこで、一般には通気層の開口部分に栓構
造体を配置し、これらの侵入を防止するようにしてい
る。この栓構造体には種々のタイプがあり、またさまざ
まな改良が加えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】栓構造体は、上記した
ように雨や雪等の侵入を防止することが最大の目的であ
るわけであるが、当然ながら開口部分からの空気の流入
は充分確保されていなければならない。ところが、雨や
雪等の侵入を防止するための構造と、開口部分からの空
気の流入を充分確保するための構造とは、通常は両立し
ない。
【0006】即ち、雨や雪の侵入の防止を万全にしよう
とすれば、栓構造体内に流入する空気量はほとんど効果
を発揮しないほど小さいものとなってしまう可能性があ
り、結局双方の妥協点を見出すような形で製品が製造さ
れていた。つまり、理想的な栓構造体というものが存在
していなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
諸点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を完成させたもの
であり、その特徴とするところは、対向する2枚の平板
内に、多数の連通孔を有する通気部材を配置して成る栓
構造体であって、該通気部材は、通気孔の連通方向を揃
えて、且つ間隔を空けて断続的に、配された複数列の通
気小部材により形成されている点にある。
【0008】即ち本発明は、通気部材を複数列の通気小
部材により形成したことを最大の特徴としており、断続
的に通気小部材が配置されているため、平板内には通気
小部材があるゾーンとないゾーンが交互に存在すること
になる。すると、仮に入口側の通気小部材に雨水まじり
の風が吹き込んできて、小孔の一部を水が覆うような事
態となったとしても、通気小部材が切れた箇所で水が滴
り落ちてそこより内方には侵入しにくくなっているから
だと考えられる。
【0009】ここで「平板」とは、後述する通気部材を
挟持するための部材であり、対向する2枚の平板の間隙
に該通気部材は嵌めこまれるように設けられる。材質や
構造については何ら限定しない。
【0010】「通気部材」は、本体に到達した空気を本
体内に流入させると共に、雨水などをせき止めるための
部材であり、多数の小孔の集合体である。構造は、一般
的にはプラスチック段ボールを、孔の方向を揃えて複数
段積層したような形状のものが多い。本発明の通気部材
においても、この従来のものを援用することは可能であ
る。但し、断続的に配されているという構造であるか
ら、そのまま配置するわけのはゆかず幾つかに切断する
必要があるし、間隙を確保しておくという意味で「平
板」が不可欠となる。
【0011】この間隙部分は、空隙としてそのまま空け
ておいても良いが、ここに他の部材を配置しても良い。
配置する付加的な部材としては、本体内に流入する空気
を濾過するための目の荒いネットや不織布等が適当であ
る。またこの間隙の数は、いくつでも良いが、1〜3個
が好適である。
【0012】更に、本発明栓構造体は、建物の外壁下端
位置に限らず軒下や大屋根の頂上に設置することも可能
である。この中、大屋根の頂上に設置するタイプの構造
体は「棟」の形状に沿わせるために、二つの本発明栓構
造体をV字状に組み合わせた形状とすると、屋根上に設
置し易く好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面に基づき本発明を更に詳
細に説明する。
【0014】図1は本発明に係る通気層開口部用栓構造
体1(以下「本発明構造体1」という)の一例を示す分
解斜視図であり、図より明らかなように本発明構造体1
は、二枚の平板2と、これら二枚の平板2に挟まれて配
置される三つの通気小部材3とにより形成されたもので
ある。
【0015】通気小部材3は共に、多数の通気孔4を有
する部材でありこれら多数の通気孔4は、すべて方向が
揃うように配置されている。また三つの通気小部材3
は、間隔を空けて互いに平行に配置されているので、二
本の棒状空間5が形成されることになる。
【0016】図2は、図1で示した本発明構造体1を二
つ逆V字状に合体させたような(実際には上側平板21
は、中央で折曲させた一枚のものである)形状の、屋根
用の栓構造体の使用状態等を示した概略断面図である。
片方(図では左側)の本発明構造体1に吹き込んだ外気
Wは、三つの通気小部材3を通過したのち他方(図では
右側)の本発明構造体1に流れ込むことになる。なお、
二つの本発明構造体1の連結部分では下側平板22同士
が離反しておりここで屋根裏と連通している。屋根裏内
の空気は、ベルヌーイの法則に従い本発明構造体1に引
き込まれ右側の本発明構造体1から排出される。
【0017】雨混じりの風が本発明構造体1内に流入し
た場合には、通気小部材3及び棒状空間5を通過する
際、その断面積が異なることから、通気小部材3を越え
て棒状空間5に出た途端流速を落とし、また、次の通気
小部材3の通気孔4を形成する壁に当たるので、最初の
棒状空間5にほとんどの水(雨)が落ち、内部には入り
にくくなっている。
【0018】図3は、本発明の他の例を示しており、棒
状空間5にネット6を嵌め込んだものである。このネッ
ト6は、通気孔4の径よりも細かい荒さの目から成るも
のであり、これが図の如くジグザグに折曲されて嵌め込
まれている。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
通気層開口部用栓構造体は、対向する2枚の平板内に、
多数の連通孔を有する通気部材を配置して成る栓構造体
であって、該通気部材は、通気孔の連通方向を揃えて、
且つ間隔を空けて断続的に、配された複数列の通気小部
材により形成されているものであることを特徴とするも
のであり、以下述べる如き種々の効果を有する極めて高
度な発明である。
【0020】 通気孔が、入口から出口まで連続して
おらず途中に間隙部分があるので、吹き込んできた雨水
等はこの間隙部分に止まり、内部には到達しない。 個々の通気孔が多少大きくても、高い止水能力は維
持できるので、通気性能を損なうことなく雨水等の侵入
を阻止できる。 途中に間隙部分があるので、その分軽量化しやす
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通気層開口部用栓構造体の一例を
示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る通気層開口部用栓構造体の一例の
使用状態の一例を示す概略断面図である。
【図3】本発明に係る通気層開口部用栓構造体の他の例
を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る通気層開口部用栓構造体 2 平板 21 上側平板 22 下側平板 3 通気小部材 4 通気孔 5 棒状空間 6 ネット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2枚の平板内に、多数の連通孔
    を有する通気部材を配置して成る栓構造体であって、該
    通気部材は、通気孔の連通方向を揃えて、且つ間隔を空
    けて断続的に、配された複数列の通気小部材により形成
    されているものであることを特徴とする通気層開口部用
    栓構造体。
JP21562597A 1997-07-24 1997-07-24 通気層開口部用栓構造体 Expired - Fee Related JP3277232B2 (ja)

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JP2002356927A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Jbeck Co Ltd 建築物用中空防水通気プレート及び該通気プレートを使用した建築物用換気装置
JP6355249B2 (ja) * 2014-07-28 2018-07-11 日本住環境株式会社 住宅の小屋裏換気構造

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