JP3276021B2 - ディジタル情報保護方法及びその処理装置 - Google Patents

ディジタル情報保護方法及びその処理装置

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JP3276021B2
JP3276021B2 JP27538893A JP27538893A JP3276021B2 JP 3276021 B2 JP3276021 B2 JP 3276021B2 JP 27538893 A JP27538893 A JP 27538893A JP 27538893 A JP27538893 A JP 27538893A JP 3276021 B2 JP3276021 B2 JP 3276021B2
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喜義 山中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽・映像・絵画・コ
ンピュータグラフィックス等の著作物情報をISDN等
の通信回線を介してディジタル情報として受信した後、
アナログ変換して利用する際、受信後の情報の改ざん、
不正コピー、不正使用等を防止して著作権者・情報提供
者の権利を保護するディジタル情報保護方法及びその処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声・静止画・動画等のディジタ
ル情報圧縮技術(例えば、MPEG,JPEG方式等)及びIS
DNを代表とするディジタル通信技術の発達により、音
楽・映像・絵画・コンピュータグラッフィクス等の著作
物をディジタル情報に変換・圧縮符号化して通信回線を
利用して送信することが実現可能となってきた。映像等
のディジタル情報に比べデータ量の少ないコンピュータ
ソフトウェアでは、既にパソコン通信等を利用した配送
サービスを実施している例がある。
【0003】通信回線を利用してディジタル情報を購入
する場合、料金を事前に支払ってから利用する方法と、
先にディジタル情報を受信してから利用度に応じて事後
に支払う方法がある。
【0004】そのうち、料金を事前に支払う方法でも、
契約内容により、取得した情報を利用回数・利用期間等
の制限条件付きで利用する方法と、制限条件なしに利用
できる方法が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、料金
を事前に支払ってから情報を取得して利用する場合、取
得した情報をディジタル形式で不正に複製して他の装置
で利用したり、利用回数・利用期間等の制限条件を書換
えて制限以上に使用したりする不正行為により、著作権
者・情報提供業者の権利、利益を侵害する恐れが生じ
る。
【0006】従来のパソコン通信利用によるコンピュー
タソフトウェア配送では、情報提供元となるセンタと接
続する時に、ユーザID、パスワードによる相手確認を
行う程度で受信後のデータの不正コピー、改ざん等の不
正行為に対して防止対策が施されていなかった。
【0007】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、受信
後のデータの不正コピー、改ざん等の不正行為に対して
情報を保護するディジタル情報保護方法及びその処理装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、請求項1では、共通鍵蓄積部に蓄積され
る共通鍵で暗号化された通信毎に異なる通信用暗号鍵
と、該通信用暗号鍵で暗号化された情報識別番号と、情
報本体と、利用条件情報及び第1の認証子とで構成され
るディジタル情報を通信回線経由により受信して、該デ
ィジタル情報をディジタル情報蓄積部に蓄積すると同時
に、前記情報識別番号及び利用条件情報を機密処理部に
転送し、該機密処理部において前記情報識別番号及び利
用条件情報から第2の認証子を計算すると共に、該第2
の認証子と前記情報識別番号及び利用条件情報を利用条
件情報蓄積部に蓄積し、情報利用時には、利用したいデ
ィジタル情報を前記ディジタル情報蓄積部より前記機密
処理部に転送し、前記機密処理部において、前記共通鍵
蓄積部に蓄積される共通鍵を用い、前記ディジタル情報
の内容の改ざん検証、並びに前記第1及び第2の認証子
に基づいて前記利用条件蓄積部に格納されている利用条
件情報内容の改ざん検証を行うと共に、利用回数、利用
期間等の利用条件の適合検証を行い、前記全ての検証を
満足した場合にのみ、前記情報本体を復号部によって復
号すると共に、アナログ変換部により人間の感覚で感知
できる形態に変換した情報を出力した後、前記利用条件
情報蓄積部に蓄積されている情報内容及び認証子を更新
または利用条件を満たさなくなった場合は削除するディ
ジタル情報保護方法を提案する。
【0009】また、請求項2では、共通鍵で暗号化され
た情報本体及び利用条件情報を含むディジタル情報を通
信回線を介して受信する通信制御部と、該通信制御部に
より受信したディジタル情報を蓄積するディジタル情報
蓄積部と、機密処理部とを備え、該機密処理部は、ディ
ジタル情報の利用条件情報を蓄積する利用条件情報蓄積
部と、前記共通鍵を蓄積する共通鍵蓄積部と、前記共通
鍵蓄積部に蓄積されている共通鍵を用いて、前記ディジ
タル情報蓄積部から入力したディジタル情報の改ざん検
証を行う検証部と、該検証部の検証結果に基づいて、前
記共通鍵蓄積部に蓄積されている共通鍵を用いて、前記
ディジタル情報蓄積部から入力したディジタル情報を復
号する復号部と、該復号されたディジタル情報をアナロ
グ情報に変換して出力するアナログ変換部とから構成さ
れるディジタル情報処理装置を提案する。
【0010】
【作用】本発明の請求項1によれば、ディジタル情報
は、共通鍵蓄積部に蓄積される共通鍵で暗号化された通
信毎に異なる通信用暗号鍵と、該通信用暗号鍵で暗号化
された情報識別番号と、情報本体と、利用条件情報及び
第1の認証子とで構成される。該ディジタル情報が通信
回線経由によって受信されると、該ディジタル情報はデ
ィジタル情報蓄積部に蓄積され、これと同時に前記情報
識別番号及び利用条件情報が機密処理部に転送される。
この後、前記機密情報処理部において前記情報識別番号
及び利用条件情報から第2の認証子が計算されると共
に、該第2の認証子並びに前記情報識別番号及び利用条
件情報が利用条件情報蓄積部に蓄積される。また、情報
利用時には、利用したいディジタル情報が前記ディジタ
ル情報蓄積部より前記機密処理部に転送され、前記機密
処理部において、前記共通鍵を用いて前記ディジタル情
報の内容の改ざん検証、並びに前記第1及び第2の認証
子に基づいて前記利用条件蓄積部に格納されている利用
条件情報内容の改ざん検証が行われると共に、利用回
数、利用期間等の利用条件の適合検証が行われ、前記全
ての検証を満足した場合にのみ、前記情報本体が復号部
によって復号されると共に、アナログ変換部によって人
間の感覚で感知できる形態、例えばCRTモニタに表示
された画像或いは音声等の形態に変換されて情報出力さ
れる。この後、前記利用条件情報蓄積部に蓄積されてい
る情報内容及び認証子が更新されるか、または、利用条
件を満たさなくなった場合に削除される。
【0011】また、請求項2によれば、通信回線を介し
て通信制御部により、共通鍵で暗号化された情報本体及
び利用条件情報を含むディジタル情報が受信され、該通
信制御部により受信されたディジタル情報はディジタル
情報蓄積部に蓄積される。さらに、前記利用条件情報は
機密処理部内の利用条件情報蓄積部に蓄積される。ま
た、前記共通鍵は共通鍵蓄積部に蓄積され、検証部によ
って前記ディジタル情報蓄積部から機密処理部に入力さ
れたディジタル情報の改ざん検証が行われ、該検証部の
検証結果に基づいて、復号部により、前記共通鍵蓄積部
に蓄積されている共通鍵を用いて、前記ディジタル情報
蓄積部から機密処理部に入力されたディジタル情報が復
号される。さらに、該復号されたディジタル情報がアナ
ログ変換部によってアナログ情報に変換されて出力され
る。これにより、前記共通鍵で暗号化された情報本体及
び利用条件情報を含むディジタル情報は、利用時に機密
処理部内で該ディジタル情報が検証されて適合した場合
にのみ、前記情報本体が復号されると共にアナログ変換
され利用可能状態とされる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例のディジタル情報保
護処理装置の構成を示す図である。図において、1はデ
ィジタル情報保護処理装置で、通信回線を介してディジ
タル情報を受信する通信制御部2、通信制御部2によっ
て受信したディジタル情報を蓄積するディジタル情報蓄
積部3、機密処理部4、及びキーボード等からなる入力
インタフェース部5に接続され、各部の動作制御を行う
中央制御部6から構成されている。
【0013】機密処理部4は、ディジタル情報保護処理
装置1を操作する操作者から隠蔽されており、前記ディ
ジタル情報内に含まれる利用回数・利用期間等が記述さ
れた利用条件情報を蓄積する利用条件情報蓄積部41、
各装置固有の共通鍵を蓄積する共通鍵蓄積部42、ディ
ジタル情報の改ざん検証、利用条件情報内容の検証等を
行う検証部43、ディジタル情報及び通信用暗号鍵等を
復号する復号部44、復号されたディジタル情報をアナ
ログ情報に変換するアナログ変換部45から構成されて
いる。
【0014】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
ディジタル情報保護処理装置(以下、情報処理装置と称
する)1によってディジタル情報を受信し、これを蓄積
するまでの動作を図2乃至図5に基づいて説明する。操
作者は情報処理装置1を用いて、音楽・映像・絵画・コ
ンピュータグラフィックス等のディジタル情報を提供す
る情報センタに通信回線を介してアクセスし(S1)、
所望のディジタル情報を検索する(S2)。
【0015】通信制御部1を介して受信したディジタル
情報は、ディジタル情報蓄積部3に蓄積される(S
3)。このとき、ディジタル情報蓄積部3には、その蓄
積容量に応じて複数のディジタル情報が同時に蓄積され
る。
【0016】図3に本実施例において処理対象とするデ
ィジタル情報の形式を示す。図において、Kaは共通鍵
で、各情報処理装置で固有の鍵であり、予め共通鍵蓄積
部42に蓄積されている。Ksは通信用暗号鍵で、ディ
ジタル情報本体等を暗号化するためのものであり、各通
信毎に可変である。Ka(Ks)は、通信用暗号鍵Ks
を共通鍵Kaで暗号化した値である。また、Ks(情報
識別番号)、Ks(情報本体)、Ks(利用条件情報)
は、情報識別番号、情報本体、及び利用条件情報のそれ
ぞれを通信用暗号鍵Ksによって暗号化した情報であ
り、Naは認証子である。
【0017】共通鍵Kaの値は、情報提供業者と契約し
て本ディジタル情報保護処理装置1を入手した時点で、
共通鍵蓄積部42に既に書き込まれており、情報提供業
者は既知であるが、機密処理部4内に隠蔽されているた
め、本装置1の利用者からは未知の値となっている。
【0018】情報識別番号は、受信した各ディジタル情
報を一意に識別する番号であり、情報提供元となる情報
センタで付与される。情報本体は音楽・映像・絵画・コ
ンピュータグラフィックス等を圧縮符号化したディジタ
ル情報の実態部分である。利用条件情報は、情報提供業
者との契約時にディジタル情報購入金額に応じて設定し
た利用に関する制限条件を記述した情報である。
【0019】図4は、前述した利用条件情報の内容の一
例を示す図である。図4に示す例では、利用・試用でき
る回数、及び利用・試用できる期間を開始年月日と停止
年月日で規定している。ここで、試用とは情報内容の一
部のみを復号及びアナログ変換できることを言う。例え
ば、音楽著作物の場合、試用においては全曲を聴くこと
ができず、冒頭部分のみ再生して聞くことができる。利
用条件情報は、図4に示す内容の一部だけ記載してもよ
い。例えば、試用のみ可能で利用は不可とする場合の利
用条件情報は、 利用回数=0 試用回数=n(n>0) 試用開始年月日=”yy1 mm1 dd1 ” 試用停止年月日=“yy2 mm2 dd2 ” となり、利用開始年月日、利用停止年月日は省略され
る。
【0020】また、利用回数または利用期間に制限がな
い契約の場合は、例えば、以下の通り記述される。 利用回数=−1 利用停止年月日=”000000” 図3に示す認証子Naは、受信されたディジタル情報の
内容の改ざんを検出するためのチェックデータであり、
通信用暗号鍵Ksで暗号化された情報識別番号、情報本
体、利用条件情報に対して例えばMAC(詳細は、IS
09797参照)等のデータ改ざん検出用認証子作成方
法により情報センタで計算して付与される。このとき、
認証子Naの作成用鍵として共通鍵Kaを用いているの
で、本装置1の操作者が不正行為によって改ざんを検出
されない様に変更することは困難となる。
【0021】前述したディジタル情報がディジタル情報
蓄積部3に蓄積されると同時に、通信用暗号鍵Ksで暗
号化された情報識別番号と利用条件情報は機密処理部4
に転送され(S4)、前記ディジタル情報内の認証子N
aと同様の方式で情報識別番号及び利用条件情報に対し
て計算した認証子Na’が算出され(S5)、該認証子
Na’は利用条件情報蓄積部41に書き込まれる(S
6)。
【0022】図5に利用条件情報蓄積部41に格納され
る情報形式を示す。図に示すように、利用条件情報蓄積
部41には、通信用暗号鍵Ksで暗号化された情報識別
番号と利用条件情報、及び認証子Na’が格納される。
【0023】次に、前述の手順でディジタル情報を受
信、蓄積した後の利用手順を図6のフローチャートに基
づいて説明する。情報処理装置1の操作者は、まず、デ
ィジタル情報蓄積部3に蓄積された複数のディジタル情
報のうち、利用したい(見たい、聴きたい)ディジタル
情報を選択した後(SP1)、該情報を利用するのか或
いは試用するのかの何れかを指定する(SP2)。これ
により選択されたディジタル情報は、ディジタル情報蓄
積部3から機密処理部4に転送される(SP3)。
【0024】機密処理部4に転送されたディジタル情報
は、検証部43によってデータ内容の改ざんが検証され
る。ここで行われる第1の検証は、受信されたディジタ
ル情報内容の改ざん検出である。即ち、通信用暗号鍵K
sで暗号化された情報識別番号及び情報本体並びに利用
条件情報に対して、共通鍵蓄積部42内の共通鍵Kaを
用いて認証子データ(以下、MAC1’と称する)を作
成し、該MAC1’と、受信されたディジタル情報内に
記載された認証子Na(以下、MAC1と称する)とを
照合する(SP4)。この照合の結果、MAC1≠MA
C1’のときは、受信されたディジタル情報は改ざんさ
れたと判定し、利用不可として操作者に通知し以後の処
理を中断する(SP5)。
【0025】また、第1の検証の結果、MAC1=MA
C1’の場合、第2の検証が行われる(SP6)。第2
の検証は、利用条件情報内容の改ざん検出である。即
ち、受信時に利用条件情報蓄積部41に転送・蓄積され
た複数の情報識別番号・利用条件情報・認証子のセット
のうち、前記選択されたディジタル情報と同一の情報識
別番号を有するセットを検索し、共通鍵蓄積部42内の
共通鍵Kaを用いて認証子データ(以下、MAC2’と
称する)を作成し、該MAC2’と、利用条件情報蓄積
部32に格納されている認証子Na’(以下、MAC2
と称する)とを照合する(SP6)。この照合の結果、
MAC2≠MAC2’のときは、利用条件情報が改ざん
されたものと判定し、利用不可として操作者に通知する
(SP5)。
【0026】また、前記検索の結果、利用したいディジ
タル情報と同一の情報識別番号を有する利用条件情報
が、利用条件情報蓄積部41に存在しなかった場合に
は、他人からの不正コピーによる使用、或いは利用回数
・利用期間超過等の理由により利用条件を満足しなかっ
たものと判定し、利用不可として操作者に通知し以降の
処理を中断する(SP5)。
【0027】前述したSP4,SP6の検証に適合した
場合、即ちMAC1=MAC1’かつMAC2=MAC
2’であるときには、該当ディジタル情報内の情報識別
番号と同一の情報識別番号を有する利用条件情報を利用
条件情報蓄積部41から抽出し、共通鍵蓄積部42に格
納されている共通鍵Kaを用いて復号した通信用暗号鍵
Ksにより前記抽出した利用条件情報を復号して、利用
条件内容を検証する(SP7)。
【0028】まず情報を利用する場合は、図4に示す利
用条件情報で、以下の条件を満足するかを検証する。
「利用回数 0(−1か正の整数)」かつ「利用開始年
月日≦現在年月日≦利用停止年月日 または 利用停止
年月日=“000000“(期間制限なし)」。
【0029】次に情報を試用する場合は、図4に示す利
用条件情報で、以下の条件を満足するかを検証する。
「試用回数 0(−1か正の整数)」かつ「試用開始年
月日≦現在年月日≦試用停止年月日 または 試用停止
年月日=“000000“(期間制限なし)」。
【0030】上記条件を満足する場合、復号部44によ
り図3に示すディジタル情報内の情報本体を通信用暗号
鍵Ksで復号する(SP8)。この後、アナログ変換部
35により、人間の感覚で感知できるアナログ情報の形
態、即ち音楽を耳で聴ける、映像を目で見られる等の形
態に変換し(SP9)、操作者に情報(試用の場合は、
情報の一部)を提供する。
【0031】ここで、通信用暗号鍵Ksは共通鍵Kaに
よって暗号化されているため、本情報処理装置1を用い
て正規に受信したディジタル情報のみが正しく復号さ
れ、他の情報処理装置で受信したディジタル情報は正し
く復号されない。
【0032】最後に、該利用或いは試用したディジタル
情報に対応する利用条件情報蓄積部41内の利用条件情
報を更新する(SP10)。即ち、情報利用または情報
試用の場合に応じて、それぞれ利用回数、試用回数を1
減算した後、図5に示す情報識別番号と変更後の利用条
件情報に対して改めて認証子Na’を計算して書き換え
る。また、利用・試用回数無制限(利用・試用回数=−
1)の場合は、変更操作は不要である。この時点で、利
用条件を満たさなくなった場合、具体的には、「利用回
数=0 または 現在年月日≧利用停止年月日」かつ
「試用回数=0 または現在年月日≧試用停止年月日」
の場合、該当する情報識別番号、利用条件情報及び認証
子Na’を利用条件情報蓄積部41から削除する。
【0033】以上に示した手順を繰り返すことにより、
複数のディジタル情報の受信から利用まで可能となる。
【0034】これにより、受信したディジタル情報をそ
のままコピーして他の装置等で復号、アナログ変換して
も、本来の意図する情報は復元されず、不正コピーを防
止できる。また、受信したディジタル情報及び利用条件
情報に認証子を付与しているので、受信情報および利用
条件情報を改ざんした場合、共通鍵Kaを知らない限
り、利用時の検証で改ざん検出がなされ、情報を復号、
アナログ変換することができず改ざん防止が可能とな
る。
【0035】尚、本実施例の情報処理装置1は、コンピ
ュータソフトウェアの様なディジタル形式のままで利用
する必要のある著作物の配送後の著作物保護方法にも一
部(プログラム実行時の展開メモリ上での実行ファイル
盗用防止を除く)応用可能である。
【0036】また、本実施例では、認証子作成、情報の
暗号化をすべて共通鍵暗号方式で実施しているが、本情
報処理装置1が大量に流通する場合、復号速度に余裕の
ある認証、通信暗号鍵の復号等には、鍵管理・配送の容
易な公開鍵暗号方式を用いて実施しても同等の効果があ
ることは言うまでもないことである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のディジタル情報保護方法によれば、認証子及び利用
条件情報付きのディジタル情報を共通鍵暗号方式を用い
た暗号通信により受信し、利用時に機密処理部内で認証
子及び利用条件情報を検証して適合した場合にのみ、情
報本体を復号・アナログ変換した後、利用条件情報を認
証子と共に書き換えるので、前記受信したディジタル情
報をそのままコピーしても、共通鍵を知らない限り他の
装置等を用いて情報を復号・アナログ変換した結果では
意図する情報は復元されないため、不正コピーを防止す
ることができる。また、受信情報および利用条件情報に
認証子を付与することにより、受信情報及び利用条件情
報を改ざんした場合においても、共通鍵を知らない限
り、利用時の検証により改ざんを検出し、情報本体を復
号・アナログ変換しないので、改ざんによる不正使用も
防止することができる。また、ディジタル情報蓄積部に
蓄積された受信情報をそのままコピーして保存してお
き、利用時に再度同一のディジタル情報保護処理装置の
ディジタル情報蓄積部に戻してから情報本体を復号・ア
ナログ変換して利用することができるため、ディジタル
情報蓄積部の蓄積容量制限以上に受信しても外部記憶装
置に保存しておき、必要に応じて利用することができ
る。さらにこれにより、ディジタル情報蓄積部のファイ
ルの人為的でない物理的破壊等に備えてのバックアップ
コピーとしても利用できるという大きな効果が得られ
る。
【0038】また、請求項2記載のディジタル情報保護
処理装置によれば、共通鍵で暗号化された情報本体及び
利用条件情報を含むディジタル情報は、利用時に機密処
理部内で該ディジタル情報が検証されて適合した場合に
のみ、前記情報本体が復号されると共にアナログ変換さ
れ、利用可能状態とされるので、前記受信したディジタ
ル情報をそのままコピーしても、共通鍵が蓄積されてい
ない他の装置等を用いて情報を復号・アナログ変換した
結果では意図する情報を復元することができない。従っ
て、該ディジタル情報保護処理装置を使用することによ
り、不正コピーを防止することができる。さらに、共通
鍵を知らない限り、受信情報及び利用条件情報を改ざん
した場合においても、利用時の検証により改ざんが検出
され、情報本体は復号・アナログ変換されないので、改
ざんによる不正使用も防止することができる。また、デ
ィジタル情報蓄積部に蓄積された受信情報をそのまま外
部記憶装置にコピーして保存しておき、利用時に再度同
一のディジタル情報保護処理装置のディジタル情報蓄積
部に戻してから情報本体を復号・アナログ変換して利用
することもできるため、ディジタル情報蓄積部の蓄積容
量制限以上に受信しても外部記憶装置に保存しておき、
必要に応じて利用することができる。さらにこれによ
り、ディジタル情報蓄積部のファイルの人為的でない物
理的破壊等に備えてのバックアップコピーとしても利用
できるという非常に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディジタル情報保護処理装
置を示す構成図
【図2】一実施例における情報受信及び蓄積動作を説明
するフローチャート
【図3】一実施例において処理対象とするディジタル情
報の形式を示す図
【図4】一実施例におけるディジタル情報内の利用条件
情報の内容例を示す図
【図5】一実施例における利用条件情報蓄積部の蓄積情
報内容を示す図
【図6】一実施例における情報利用時の動作を説明する
フローチャート
【符号の説明】
1…ディジタル情報保護処理装置、2…通信制御部、3
…ディジタル情報蓄積部、4…機密処理部、41…利用
条件情報蓄積部、42…共通鍵蓄積部、43…検証部、
44…復号部、45…アナログ変換部、5…入力インタ
フェース部、6…中央制御部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−155658(JP,A) 特開 平4−320181(JP,A) 山中喜義,高嶋洋一,小柳津育郎,マ ルチメディアオンデマンドサービスにお ける情報保護システム,NTT R& D,日本,1995年9月10日,Vol. 44,No.9,pp.813−818 山田学,新DATのディジタルコピー の原理,エレクトロニクスライフ,日 本,1990年10月1日,10月号698号,p. 50−57 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 9/08 G09C 1/00 G06F 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通鍵蓄積部に蓄積される共通鍵で暗号
    化された通信毎に異なる通信用暗号鍵と、該通信用暗号
    鍵で暗号化された情報識別番号と、情報本体と、利用条
    件情報及び第1の認証子とで構成されるディジタル情報
    を通信回線経由により受信して、 該ディジタル情報をディジタル情報蓄積部に蓄積すると
    同時に、前記情報識別番号及び利用条件情報を機密処理
    部に転送し、 該機密処理部において前記情報識別番号及び利用条件情
    報から第2の認証子を計算すると共に、 該第2の認証子と前記情報識別番号及び利用条件情報を
    利用条件情報蓄積部に蓄積し、 情報利用時には、利用したいディジタル情報を前記ディ
    ジタル情報蓄積部より前記機密処理部に転送し、 前記機密処理部において、前記共通鍵蓄積部に蓄積され
    る共通鍵を用い、前記ディジタル情報の内容の改ざん検
    証、並びに前記第1及び第2の認証子に基づいて前記利
    用条件蓄積部に格納されている利用条件情報内容の改ざ
    ん検証を行うと共に、利用回数、利用期間等の利用条件
    の適合検証を行い、 前記全ての検証を満足した場合にのみ、前記情報本体を
    復号部によって復号すると共に、アナログ変換部により
    人間の感覚で感知できる形態に変換した情報を出力した
    後、 前記利用条件情報蓄積部に蓄積されている情報内容及び
    認証子を更新または利用条件を満たさなくなった場合は
    削除することを特徴とするディジタル情報保護方法。
  2. 【請求項2】 共通鍵で暗号化された情報本体及び利用
    条件情報を含むディジタル情報を通信回線を介して受信
    する通信制御部と、 該通信制御部により受信したディジタル情報を蓄積する
    ディジタル情報蓄積部と、 機密処理部とを備え、 該機密処理部は、ディジタル情報の利用条件情報を蓄積
    する利用条件情報蓄積部と、 前記共通鍵を蓄積する共通鍵蓄積部と、 前記共通鍵蓄積部に蓄積されている共通鍵を用いて、前
    記ディジタル情報蓄積部から入力したディジタル情報の
    改ざん検証を行う検証部と、 該検証部の検証結果に基づいて、前記共通鍵蓄積部に蓄
    積されている共通鍵を用いて、前記ディジタル情報蓄積
    部から入力したディジタル情報を復号する復号部と、 該復号されたディジタル情報をアナログ情報に変換して
    出力するアナログ変換部とから構成されることを特徴と
    するディジタル情報処理装置。
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