JP3272650B2 - 移動体通信機 - Google Patents
移動体通信機Info
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- JP3272650B2 JP3272650B2 JP29607897A JP29607897A JP3272650B2 JP 3272650 B2 JP3272650 B2 JP 3272650B2 JP 29607897 A JP29607897 A JP 29607897A JP 29607897 A JP29607897 A JP 29607897A JP 3272650 B2 JP3272650 B2 JP 3272650B2
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- Japan
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- radio wave
- mobile communication
- communication device
- human body
- housing
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Aerials With Secondary Devices (AREA)
- Support Of Aerials (AREA)
- Transceivers (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナを内蔵し
た移動体通信機に関する。
た移動体通信機に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、トランシーバ、携帯用無線機、Ｐ
ＨＳ、携帯電話等に代表される移動体通信機は、情報伝
達手段として盛んに用いられている。移動体通信機とし
て一般的に用いられる携帯電話機は、図３（ａ）に示さ
れるように無指向性のホイップアンテナ３２を携帯電話
機３１の上部に突出して取り付け、該ホイップアンテナ
より電波３３の送受信を行っている。また、ＰＨＳのよ
うに高い周波数のものでは、内蔵プリント基板の端部に
ループアンテナを取り付け、アンテナを内蔵したものも
あるが、アンテナは無指向性である。その他の移動体通
信機も基本的に同等の構造を有している。
ＨＳ、携帯電話等に代表される移動体通信機は、情報伝
達手段として盛んに用いられている。移動体通信機とし
て一般的に用いられる携帯電話機は、図３（ａ）に示さ
れるように無指向性のホイップアンテナ３２を携帯電話
機３１の上部に突出して取り付け、該ホイップアンテナ
より電波３３の送受信を行っている。また、ＰＨＳのよ
うに高い周波数のものでは、内蔵プリント基板の端部に
ループアンテナを取り付け、アンテナを内蔵したものも
あるが、アンテナは無指向性である。その他の移動体通
信機も基本的に同等の構造を有している。
【０００３】移動体通信機に用いられる前記ホイップア
ンテナは無指向性であるため、図３（ｂ）に示されるよ
うに人体３４にも電波３３が放射される。ここで、電波
３３は人体３４に悪影響を及ぼすとの報告がある。特に
高出力の移動体通信機は人体３４に与える影響が大きい
と言われている。
ンテナは無指向性であるため、図３（ｂ）に示されるよ
うに人体３４にも電波３３が放射される。ここで、電波
３３は人体３４に悪影響を及ぼすとの報告がある。特に
高出力の移動体通信機は人体３４に与える影響が大きい
と言われている。
【０００４】これらの移動体通信機は、温熱療法等に利
用される電波の熱的効果ほど、顕著な温度上昇は考えら
れないが、生体の機能や行動に変化が認められるとする
報告があり、電波の効果としては非熱的効果として前記
熱的効果と分離して考えられている。
用される電波の熱的効果ほど、顕著な温度上昇は考えら
れないが、生体の機能や行動に変化が認められるとする
報告があり、電波の効果としては非熱的効果として前記
熱的効果と分離して考えられている。
【０００５】このような問題を解決するための手段を講
じた移動体通信機が、特開平７ー１１１４１１号公報に
開示されている。これは、移動体通信機の内部にチップ
アンテナを内蔵し、人体方向の送信出力を減衰する手段
を設けたものである。具体的にはチップアンテナをプリ
ント基板に実装し、人体との間に配置される該プリント
基板にグランドパターンを設け、該グランドパターンの
シールド効果により人体方向の送信出力を減衰させるも
のである。
じた移動体通信機が、特開平７ー１１１４１１号公報に
開示されている。これは、移動体通信機の内部にチップ
アンテナを内蔵し、人体方向の送信出力を減衰する手段
を設けたものである。具体的にはチップアンテナをプリ
ント基板に実装し、人体との間に配置される該プリント
基板にグランドパターンを設け、該グランドパターンの
シールド効果により人体方向の送信出力を減衰させるも
のである。
【０００６】しかしながら、プリント基板には配線パタ
ーンとグランドパターンとが一般に設けられているた
め、プリント基板全面をグランドパターンにすることは
困難であり、プリント基板に設けられたグランドパター
ンのシールド効果のみでは漏れが生じ、人体方向への電
波送信出力の減衰は充分ではなく、人体への影響は依然
避けることができなかった。
ーンとグランドパターンとが一般に設けられているた
め、プリント基板全面をグランドパターンにすることは
困難であり、プリント基板に設けられたグランドパター
ンのシールド効果のみでは漏れが生じ、人体方向への電
波送信出力の減衰は充分ではなく、人体への影響は依然
避けることができなかった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解消するためになされたものであって、電波によ
る悪影響を人体に与えることの少ない移動体通信機を提
供することを目的とする。
問題を解消するためになされたものであって、電波によ
る悪影響を人体に与えることの少ない移動体通信機を提
供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、以下の手段からな
る。本発明による移動体通信機は、筺体中のチップアン
テナから人体方向への電波を遮断し、かつ、外部からの
電波を反射して前記チップアンテナへ収束する電波反射
層を筐体の内面に設けたものである。
決するためになされたものであり、以下の手段からな
る。本発明による移動体通信機は、筺体中のチップアン
テナから人体方向への電波を遮断し、かつ、外部からの
電波を反射して前記チップアンテナへ収束する電波反射
層を筐体の内面に設けたものである。
【０００９】また、この電波反射層を筺体の内面に塗布
または蒸着することによって設けても良い。更に、電波
反射層は、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの
合金からなっていれば好適である。更にまた、筺体の内
面は、外部からの電波を反射して前記チップアンテナへ
収束強調する曲面形状を有し、電波反射層の少なくとも
一部は曲面形状の筐体の内面に設けられていればなお好
適である。
または蒸着することによって設けても良い。更に、電波
反射層は、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの
合金からなっていれば好適である。更にまた、筺体の内
面は、外部からの電波を反射して前記チップアンテナへ
収束強調する曲面形状を有し、電波反射層の少なくとも
一部は曲面形状の筐体の内面に設けられていればなお好
適である。
【００１０】さらに本発明の別の形態として、移動体通
信機は、筺体中のチップアンテナから人体方向への電波
を反射する電波反射手段を筐体中に設け、かつ、この電
波反射手段は、外部からの電波を反射してチップアンテ
ナへ収束強調する曲面形状を有しているものである。
信機は、筺体中のチップアンテナから人体方向への電波
を反射する電波反射手段を筐体中に設け、かつ、この電
波反射手段は、外部からの電波を反射してチップアンテ
ナへ収束強調する曲面形状を有しているものである。
【００１１】この様な移動体通信機のもとで、電波反射
手段は、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの合
金からなっていれば好適である。さらに、電波反射手段
は筐体の一部に設けられていても良い。また更に、電波
反射手段は、筺体に塗布または蒸着することによって設
けられていればなお好適である。
手段は、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの合
金からなっていれば好適である。さらに、電波反射手段
は筐体の一部に設けられていても良い。また更に、電波
反射手段は、筺体に塗布または蒸着することによって設
けられていればなお好適である。
【００１２】
【発明の実施の形態】チップアンテナを移動体通信機の
筐体中に設け、人体方向への電波放射を遮断して人体に
及ぼす悪影響を軽減する。これは、前記筐体の一部であ
って、少なくとも人体と前記チップアンテナの間の一部
分に、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの合金
からなる電波反射層を設けることにより達成される。
筐体中に設け、人体方向への電波放射を遮断して人体に
及ぼす悪影響を軽減する。これは、前記筐体の一部であ
って、少なくとも人体と前記チップアンテナの間の一部
分に、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの合金
からなる電波反射層を設けることにより達成される。
【００１３】さらに、受信電波が電波反射層に反射し前
記チップアンテナに収束するよう、電波反射層の設けら
れた筐体の一部を曲面に構成することにより、アンテナ
の指向性が強まり人体方向への電波放射が軽減するばか
りか、人体以外の部分への指向性が強まり微弱な電波も
受信することができる。
記チップアンテナに収束するよう、電波反射層の設けら
れた筐体の一部を曲面に構成することにより、アンテナ
の指向性が強まり人体方向への電波放射が軽減するばか
りか、人体以外の部分への指向性が強まり微弱な電波も
受信することができる。
【００１４】電波反射層は塗布または蒸着によって構成
することが望ましいが、電波反射層を構成できるもので
あれば特に指定する必要の無いことは明らかである。
することが望ましいが、電波反射層を構成できるもので
あれば特に指定する必要の無いことは明らかである。
【００１５】
【実施例】以下、本発明による移動体通信機として、例
えば携帯電話機の実施例を図面を用いて説明する。
えば携帯電話機の実施例を図面を用いて説明する。
【００１６】図１（ａ）は本発明に係る移動体通信機の
概念図である。
概念図である。
【００１７】筐体２の内部に設けられたプリント基板３
にチップアンテナ１を設置し、該チップアンテナ１と人
体５の間に位置する筐体の一部２ａにチップアンテナ１
から出力する電波４の一部を反射させることで、電波に
よる人体方向への電波放射が軽減する。
にチップアンテナ１を設置し、該チップアンテナ１と人
体５の間に位置する筐体の一部２ａにチップアンテナ１
から出力する電波４の一部を反射させることで、電波に
よる人体方向への電波放射が軽減する。
【００１８】図１（ｂ）は筐体の一部２ａで電波４の一
部を反射させる機構の説明図である。
部を反射させる機構の説明図である。
【００１９】プリント基板３に設置されたチップアンテ
ナ１と人体５の間に位置する筐体の一部２ａに電波反射
層６を設け、かつ電波反射層６の設けられた筐体の一部
２ａを曲面状に形成することにより、放射される電波の
一部４ａは直接空中に放射され、他の電波４ｂは前記電
波反射層６に反射されて空中に放射される。従って、人
体５の方向へ放射される電波は著しく減少して、人体へ
の影響が減少することとなる。さらに、電波は電波反射
層６によって反射し、人体以外の方向へ放射されること
となるため、人体以外の方向へ出力される電波は大とな
る。
ナ１と人体５の間に位置する筐体の一部２ａに電波反射
層６を設け、かつ電波反射層６の設けられた筐体の一部
２ａを曲面状に形成することにより、放射される電波の
一部４ａは直接空中に放射され、他の電波４ｂは前記電
波反射層６に反射されて空中に放射される。従って、人
体５の方向へ放射される電波は著しく減少して、人体へ
の影響が減少することとなる。さらに、電波は電波反射
層６によって反射し、人体以外の方向へ放射されること
となるため、人体以外の方向へ出力される電波は大とな
る。
【００２０】図２の実線７は、電波反射層６を備えた筐
体の一部２ａの近傍に設置した、プリント基板３上のチ
ップアンテナ１の出力特性である。また、破線８は従来
の移動体通信機が一般に具備するホイップアンテナの出
力特性である。
体の一部２ａの近傍に設置した、プリント基板３上のチ
ップアンテナ１の出力特性である。また、破線８は従来
の移動体通信機が一般に具備するホイップアンテナの出
力特性である。
【００２１】従来のホイップアンテナを備えた移動体通
信機は無指向性であるため人体への影響は避けられない
が、筐体の一部２ａに電波反射層６を備えた移動体通信
機は、電波反射層６の方向へ出力される電波が著しく減
少し、人体５への影響が小さいことがわかる。
信機は無指向性であるため人体への影響は避けられない
が、筐体の一部２ａに電波反射層６を備えた移動体通信
機は、電波反射層６の方向へ出力される電波が著しく減
少し、人体５への影響が小さいことがわかる。
【００２２】また、電波反射層６を備えた筐体の一部２
ａは曲面形状であるためチップアンテナ１に直接入力し
ない電波であっても電波反射層６に反射してチップアン
テナ１に入力するためアンテナの感度が上昇する。ここ
で、電波反射層６を備えた筐体の一部２ａが有する曲面
を変化させることで任意の方向に電波を放射することが
可能であるが、焦点をチップアンテナ上に結ぶよう構成
することが望ましい。
ａは曲面形状であるためチップアンテナ１に直接入力し
ない電波であっても電波反射層６に反射してチップアン
テナ１に入力するためアンテナの感度が上昇する。ここ
で、電波反射層６を備えた筐体の一部２ａが有する曲面
を変化させることで任意の方向に電波を放射することが
可能であるが、焦点をチップアンテナ上に結ぶよう構成
することが望ましい。
【００２３】電波反射層６は電波を反射する能力を有す
るものであれば特に指定しないが、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，
Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの合金であることが望ましく、蒸
着または塗布によって構成することが望ましい。
るものであれば特に指定しないが、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，
Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの合金であることが望ましく、蒸
着または塗布によって構成することが望ましい。
【００２４】
【発明の効果】電波による悪影響を人体に与えることが
少なく、かつ電波の受信感度の高い移動体通信機を提供
することができる。
少なく、かつ電波の受信感度の高い移動体通信機を提供
することができる。
【図１】本発明に係る移動体通信機の概念図
【図２】本発明に係る移動体通信機の特性を示す図
【図３】従来の移動体通信機を示す図
１ チップアンテナ ２ 筐体 ３ プリント基板 ４ 電波 ５ 人体 ６ 電波反射層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04B 1/38 H01Q 1/24 H01Q 19/10 H05K 9/00
Claims (5)
- 【請求項１】筺体中のチップアンテナから人体方向への
電波を反射する電波反射手段を前記筐体中に設け、か
つ、前記電波反射手段は、外部からの電波を反射して前
記チップアンテナへ収束強調する曲面形状を有すること
を特徴とする移動体通信機。 - 【請求項２】前記電波反射手段は前記筐体の一部に設け
られていることを特徴とする請求項１記載の移動体通信
機。 - 【請求項３】前記電波反射手段は電波反射層であること
を特徴とする２記載の移動体通信機。 - 【請求項４】前記電波反射手段は、Ｃｕ，Ｎｉ，Ａｇ，
Ａｕ，Ｐｄ又はこれらの合金からなることを特徴とする
請求項１乃至３記載の移動体通信機。 - 【請求項５】前記電波反射手段は、前記筺体に塗布また
は蒸着することによって設けられたことを特徴とする請
求項１乃至４記載の移動体通信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29607897A JP3272650B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 移動体通信機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29607897A JP3272650B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 移動体通信機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11136156A JPH11136156A (ja) | 1999-05-21 |
| JP3272650B2 true JP3272650B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=17828843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29607897A Expired - Fee Related JP3272650B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 移動体通信機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3272650B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1131909A (ja) * | 1997-05-14 | 1999-02-02 | Murata Mfg Co Ltd | 移動体通信機 |
| FI20002123A (fi) | 2000-09-27 | 2002-03-28 | Nokia Mobile Phones Ltd | Matkaviestimen antennijärjestely |
| KR100834672B1 (ko) * | 2001-06-05 | 2008-06-02 | 삼성전자주식회사 | 휴대단말기 |
| KR100578465B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2006-05-10 | 브이케이 주식회사 | 전자파 저감이 가능한 안테나 셋 및 이 안테나 셋이장착된 휴대폰 |
| EP1331691B1 (en) * | 2002-01-28 | 2004-11-10 | Sony International (Europe) GmbH | Mobile terminal with grounded radiation shielding frame |
| FR2975865A1 (fr) * | 2011-05-25 | 2012-11-30 | Louis Romain Plumerault | Objet de protection de l'utilisateur contre les ondes electromagnetiques emises par un appareil portatif electronique, tel qu'un telephone mobile ou un ordinateur portable |
-
1997
- 1997-10-29 JP JP29607897A patent/JP3272650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11136156A (ja) | 1999-05-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010911 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020108 |
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